JP2748297B2 - 点火時期制御装置 - Google Patents
点火時期制御装置Info
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- JP2748297B2 JP2748297B2 JP4344131A JP34413192A JP2748297B2 JP 2748297 B2 JP2748297 B2 JP 2748297B2 JP 4344131 A JP4344131 A JP 4344131A JP 34413192 A JP34413192 A JP 34413192A JP 2748297 B2 JP2748297 B2 JP 2748297B2
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- negative pressure
- diaphragm chamber
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- Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用内燃機関の点
火時期制御装置に関する。
火時期制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種点火時期制御装置におけるディス
トリビュータの点火進角特性は、主にノッキングにより
決められ、通常ノッキングが発生する直前でセッチング
している。
トリビュータの点火進角特性は、主にノッキングにより
決められ、通常ノッキングが発生する直前でセッチング
している。
【０００３】換言すれば、ノッキングの発生がなければ
点火時期を更に進角側にセッチングすることができ、こ
れにより発生トルクを増加させられるのであるが、通常
はノッキングによりトルクが犠牲になっているのであ
る。
点火時期を更に進角側にセッチングすることができ、こ
れにより発生トルクを増加させられるのであるが、通常
はノッキングによりトルクが犠牲になっているのであ
る。
【０００４】ところで、ディストリビュータの進角特性
は、機関回転数に対応した遠心式進角装置と機関負荷に
対応した真空式進角装置の合成から成り立ち、その構造
は図２に示す通りである。
は、機関回転数に対応した遠心式進角装置と機関負荷に
対応した真空式進角装置の合成から成り立ち、その構造
は図２に示す通りである。
【０００５】図２において、１は機関本体で、２は吸気
マニホールド、３は排気マニホールドである。吸気マニ
ホールド２には気化器４を介してエアクリーナ５が接続
されると共に、排気マニホールド３には排気管６が接続
されその管途中にマフラー７を介装している。
マニホールド、３は排気マニホールドである。吸気マニ
ホールド２には気化器４を介してエアクリーナ５が接続
されると共に、排気マニホールド３には排気管６が接続
されその管途中にマフラー７を介装している。
【０００６】前記気化器４の絞り弁８近傍から負圧通路
９が導出され、この負圧通路９はディストリビュータの
真空進角装置１０におけるダイヤフラム室１１に連通接
続されている。
９が導出され、この負圧通路９はディストリビュータの
真空進角装置１０におけるダイヤフラム室１１に連通接
続されている。
【０００７】従って、絞り弁８下流の吸入負圧が強くな
る機関低負荷域には、ダイヤフラム室１１内の強負圧に
よりダイヤフラム１２がプッシュロッド１３を介してブ
レーカープレート（図示せず）をわずかに回転させ、点
火時期を進角側にずらせて最大爆発圧力の発生時期を調
整することになる。
る機関低負荷域には、ダイヤフラム室１１内の強負圧に
よりダイヤフラム１２がプッシュロッド１３を介してブ
レーカープレート（図示せず）をわずかに回転させ、点
火時期を進角側にずらせて最大爆発圧力の発生時期を調
整することになる。
【０００８】なお、遠心式進角装置は図示しないが、機
関回転が速くなると、遠心力で外側にひろがるガバナウ
ェイトにより、カム位置がずれて進角するものである。
関回転が速くなると、遠心力で外側にひろがるガバナウ
ェイトにより、カム位置がずれて進角するものである。
【０００９】一方、図中１５は高地補正装置で、空気密
度が低下する高地運転下では、低地での空燃比設定のま
まだと当然空燃比がリッチとなることから、気化器４の
メーン系にリーン化エアを供給するものである。
度が低下する高地運転下では、低地での空燃比設定のま
まだと当然空燃比がリッチとなることから、気化器４の
メーン系にリーン化エアを供給するものである。
【００１０】即ち、高地補正装置１５は、吸気マニホー
ルド２に逆止弁１６及びオリフィス１７付き負圧通路１
８で連通されると共に大気圧状態によって伸縮するベロ
ーズ１９で開閉されるダイヤフラム室２０を有し、高地
運転下でベローズ１９の伸張（膨脹）によりダイヤフラ
ム室２０が密閉されて負圧になると、ダイヤフラム２１
と一体の弁体２２が気化器４のメーンエアブリード２３
に通じる通路２４を開き、該通路２４より気化器４のベ
ンチュリ部２５上流からの新気をリーン化エアとしてメ
ーンエアブリード２３に送り込むのである。図中２６が
その新気通路である。
ルド２に逆止弁１６及びオリフィス１７付き負圧通路１
８で連通されると共に大気圧状態によって伸縮するベロ
ーズ１９で開閉されるダイヤフラム室２０を有し、高地
運転下でベローズ１９の伸張（膨脹）によりダイヤフラ
ム室２０が密閉されて負圧になると、ダイヤフラム２１
と一体の弁体２２が気化器４のメーンエアブリード２３
に通じる通路２４を開き、該通路２４より気化器４のベ
ンチュリ部２５上流からの新気をリーン化エアとしてメ
ーンエアブリード２３に送り込むのである。図中２６が
その新気通路である。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】ところで、標高の高い
高地では、空気密度が低下し、燃焼温度も低下すること
から、ノッキングは発生しにくくなり点火時期を進角さ
せることが可能となる。
高地では、空気密度が低下し、燃焼温度も低下すること
から、ノッキングは発生しにくくなり点火時期を進角さ
せることが可能となる。
【００１２】ところが、前述した構造の従来の点火時期
制御装置にあっては、高度変化に対応する制御手段がな
いため、低地でベストセッチングした進角特性でも高地
では効率の悪いセッチングとなるという問題点があっ
た。
制御装置にあっては、高度変化に対応する制御手段がな
いため、低地でベストセッチングした進角特性でも高地
では効率の悪いセッチングとなるという問題点があっ
た。
【００１３】そこで、本発明の目的は、空燃比における
既存の高地補正装置を流用して簡単に進角特性を高地補
正できる点火時期制御装置を提供することにある。
既存の高地補正装置を流用して簡単に進角特性を高地補
正できる点火時期制御装置を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、本発明の構成は、気化器の絞り弁下流の吸気通路に
逆止弁付き負圧通路で連通されると共に大気圧に応動し
て開閉されるダイヤフラム室を有し、高地運転の際には
気化器のメーン系にリーン化エアを供給し得る高地補正
装置を備えた内燃機関において、ディストリビュータの
真空式進角装置に、前記気化器の絞り弁近傍の吸入負圧
が導かれる真空進角用の第１ダイヤフラム室と、前記逆
止弁と前記高地補正装置との間の前記負圧通路に連通さ
れ、高地運転の際には前記第１ダイヤフラム室の作動状
態とは独立して前記ディストリビュータを進角する方向
に作動させるサブ進角用の第２ダイヤフラム室と、を設
けたことを特徴とする。
の、本発明の構成は、気化器の絞り弁下流の吸気通路に
逆止弁付き負圧通路で連通されると共に大気圧に応動し
て開閉されるダイヤフラム室を有し、高地運転の際には
気化器のメーン系にリーン化エアを供給し得る高地補正
装置を備えた内燃機関において、ディストリビュータの
真空式進角装置に、前記気化器の絞り弁近傍の吸入負圧
が導かれる真空進角用の第１ダイヤフラム室と、前記逆
止弁と前記高地補正装置との間の前記負圧通路に連通さ
れ、高地運転の際には前記第１ダイヤフラム室の作動状
態とは独立して前記ディストリビュータを進角する方向
に作動させるサブ進角用の第２ダイヤフラム室と、を設
けたことを特徴とする。
【００１５】
【作用】前記構成によれば、高地において、一旦、負圧
通路を介してサブ進角用の第２ダイヤフラム室に負圧が
作用すると、その後は全運転域で点火時期が進角され、
その進角量は、遠心式進角装置による遠心進角と真空式
進角装置による真空進角と前記サブ進角の３進角要素の
合計で決められる。
通路を介してサブ進角用の第２ダイヤフラム室に負圧が
作用すると、その後は全運転域で点火時期が進角され、
その進角量は、遠心式進角装置による遠心進角と真空式
進角装置による真空進角と前記サブ進角の３進角要素の
合計で決められる。
【００１６】
【実施例】以下添付図面に基づいて、本発明の一実施例
を説明する。
を説明する。
【００１７】図１に示すように、ディストリビュータの
真空進角装置１０は、負圧通路９より気化器４の絞り弁
８近傍の吸入負圧が導入される真空進角用の第１のダイ
ヤフラム室１１と、逆止弁１６及びオリフィス１７下流
の負圧通路１８から分岐した分岐負圧通路２７より絞り
弁８下流の吸入負圧が導入され得るサブ進角用の第２の
ダイヤフラム室２８とが、２つのダイヤフラム１２，２
９により二段に亘って形成されてなる。
真空進角装置１０は、負圧通路９より気化器４の絞り弁
８近傍の吸入負圧が導入される真空進角用の第１のダイ
ヤフラム室１１と、逆止弁１６及びオリフィス１７下流
の負圧通路１８から分岐した分岐負圧通路２７より絞り
弁８下流の吸入負圧が導入され得るサブ進角用の第２の
ダイヤフラム室２８とが、２つのダイヤフラム１２，２
９により二段に亘って形成されてなる。
【００１８】そして、サブ進角用のダイヤフラム２９が
プッシュロッド１３を介して図示しないブレーカープレ
ートに直接連繋される一方、真空進角用のダイヤフラム
１２は係合ロッド３０を介して前記ダイヤフラム２９に
対し進角方向へのみ係合し得るようになっている。
プッシュロッド１３を介して図示しないブレーカープレ
ートに直接連繋される一方、真空進角用のダイヤフラム
１２は係合ロッド３０を介して前記ダイヤフラム２９に
対し進角方向へのみ係合し得るようになっている。
【００１９】その他の構成は図２と同様なので、図２と
同一部材，部位には同一符号を付して重複する説明は省
略する。
同一部材，部位には同一符号を付して重複する説明は省
略する。
【００２０】このように構成されるため、ノッキングの
発生し易い低地運転においては、高地補正装置１５のダ
イヤフラム室２０はベローズ１９の収縮により大気に開
放されているため、真空進角装置１０のサブ進角用の第
２ダイヤフラム室２８には負圧が作用しない。
発生し易い低地運転においては、高地補正装置１５のダ
イヤフラム室２０はベローズ１９の収縮により大気に開
放されているため、真空進角装置１０のサブ進角用の第
２ダイヤフラム室２８には負圧が作用しない。
【００２１】これにより、点火時期のサブ進角はされ
ず、真空進角用の第１ダイヤフラム室１１に作用する絞
り弁８近傍の吸入負圧により真空進角がなされる。勿
論、弁体２２の閉作動でメーンエアブリード２３にリー
ン化エアも供給されない。
ず、真空進角用の第１ダイヤフラム室１１に作用する絞
り弁８近傍の吸入負圧により真空進角がなされる。勿
論、弁体２２の閉作動でメーンエアブリード２３にリー
ン化エアも供給されない。
【００２２】一方、ノッキングの発生しにくい高地運転
においては、ベローズ１９の膨脹によりダイヤフラム室
２０が閉じられる（密閉される）ため、このダイヤフラ
ム室２０に絞り弁８下流の吸入負圧が作用すると、逆止
弁１６により最大負圧に保持される。
においては、ベローズ１９の膨脹によりダイヤフラム室
２０が閉じられる（密閉される）ため、このダイヤフラ
ム室２０に絞り弁８下流の吸入負圧が作用すると、逆止
弁１６により最大負圧に保持される。
【００２３】これにより、分岐負圧通路２７より第２ダ
イヤフラム室２８にも負圧が作用してダイヤフラム２９
が進角側へ撓むことから、第１ダイヤフラム室１１によ
る真空進角に加えてサブ進角もなされ、点火時期を早め
て機関性能及び燃費向上が図れる。同時に、弁体２２の
開作動により通路２４，２６を介して気化器４のベンチ
ュリ部２５上流の新気がメーンエアブリード２３に供給
され、空燃比のリッチ化が補正される。
イヤフラム室２８にも負圧が作用してダイヤフラム２９
が進角側へ撓むことから、第１ダイヤフラム室１１によ
る真空進角に加えてサブ進角もなされ、点火時期を早め
て機関性能及び燃費向上が図れる。同時に、弁体２２の
開作動により通路２４，２６を介して気化器４のベンチ
ュリ部２５上流の新気がメーンエアブリード２３に供給
され、空燃比のリッチ化が補正される。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、既
存の空燃比の高地補正装置を流用して簡単な構造によ
り、ノッキングが発生しにくい高地では、点火時期を早
めて機関性能及び燃費性能の向上が図れる。
存の空燃比の高地補正装置を流用して簡単な構造によ
り、ノッキングが発生しにくい高地では、点火時期を早
めて機関性能及び燃費性能の向上が図れる。
【図１】本発明の一実施例を示す機関回りの概略構成図
である。
である。
【図２】従来例の機関回りの概略構成図である。
２ 吸気マニホールド ４ 気化器 ８ 絞り弁 ９ 負圧通路 １０ 真空進角装置 １１ 第１のダイヤフラム室 １５ 高地補正装置 １６ 逆止弁 １８ 負圧通路 １９ ベローズ ２０ ダイヤフラム室 ２３ メーンエアブリード ２４ 通路 ２６ 新気通路 ２７ 分岐負圧通路 ２８ 第２のダイヤフラム室
Claims (1)
- 【請求項１】 気化器の絞り弁下流の吸気通路に逆止弁
付き負圧通路で連通されると共に大気圧に応動して開閉
されるダイヤフラム室を有し、高地運転の際には気化器
のメーン系にリーン化エアを供給し得る高地補正装置を
備えた内燃機関において、 ディストリビュータの真空式進角装置に、 前記気化器の絞り弁近傍の吸入負圧が導かれる真空進角
用の第１ダイヤフラム室と、 前記逆止弁と前記高地補正装置との間の前記負圧通路に
連通され、高地運転の際には前記第１ダイヤフラム室の
作動状態とは独立して前記ディストリビュータを進角す
る方向に作動させるサブ進角用の第２ダイヤフラム室
と、 を設けたことを特徴とする点火時期制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4344131A JP2748297B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 点火時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4344131A JP2748297B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 点火時期制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06193535A JPH06193535A (ja) | 1994-07-12 |
| JP2748297B2 true JP2748297B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=18366881
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4344131A Expired - Fee Related JP2748297B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 点火時期制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2748297B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5488404U (ja) * | 1977-12-06 | 1979-06-22 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP4344131A patent/JP2748297B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06193535A (ja) | 1994-07-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980113 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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