JP2747984B2 - スリーブの位置決め固定装置 - Google Patents

スリーブの位置決め固定装置

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JP2747984B2 JP6306961A JP30696194A JP2747984B2 JP 2747984 B2 JP2747984 B2 JP 2747984B2 JP 6306961 A JP6306961 A JP 6306961A JP 30696194 A JP30696194 A JP 30696194A JP 2747984 B2 JP2747984 B2 JP 2747984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート躯体にお
ける設備配管を行う貫通穴をあらかじめ設けておくため
のスリーブを堰板へ位置決め固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート躯体に設備配管を行う場
合、躯体完成後にコンクリートの必要個所をいちいちハ
ツリ取るのは大変であるから、スラブ型枠形成時にあら
かじめ貫通穴形成用の円筒型を堰板上に仮固定してお
き、これにコンクリートを打設することにより、円筒型
部分でコンクリートを排除し貫通穴を設けるようにして
いた。このため、従来では、スラブ型枠を形成した後、
堰板上に配管位置をフェルトペン等で墨出しし、この型
枠内に鉄筋組み立てが終了した後に、前記墨出し位置に
前記円筒型としての紙管を釘打ちすることにより固定す
るようにしていた。そして、この紙管の上端はノロ(セ
メントペースト)止めを行うため、粘着テープで蓋をし
たり、ビニール製のキャップ(ボイドキャップ)で蓋を
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法では以下に述べるような問題点があった。 (イ) 墨出し作業によってマーキングされた堰板は、
上上階にて再使用されるが、高層階になるに従ってこの
マーキングが二重、三重と重なり非常に判り難くなって
いる。 (ロ) 堰板に紙管を釘打ち時に、この紙管が変形した
り心ずれし精度のよい貫通穴を設けられない場合があ
る。 (ハ) スラブコンクリート凝固後、そのスラブ上での
作業において粘着テープが外れたりキャップが外れたり
して紙管上部が開口している場合があり、これでは雨水
がこの開口から下の階へ流れ落ち、この下階で進行して
いる仕上げ作業に支障を来す場合がある。 (ニ) また、紙管上部が開口していると、これに作業
員が足を取られ非常に危険である。 (ホ) 紙管は湿気で腐るから配管前に取り外すが、こ
の取り外し作業に手間がかかるし、取り外した紙管は再
使用できないから産業廃棄物となり処理に手間がかか
る。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、後で混乱するような墨出しのマーキングを頼りにせ
ずとも、スリーブを所定位置に正しく簡単に配置し、該
スリーブを変形させたり心ずれさせることなく固定する
ことができ、また、スラブ上で安全作業ができると共に
階下に雨漏り等をさせることがないスリーブの位置決め
固定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明請求項1記載のスリーブの位置決め
固定装置では、プラスチックで形成したパイプまたはパ
イプ継手をスリーブとし、該スリーブの下端内部に嵌着
する外径を有すると共に堰板上に載置可能な略円盤状に
形成され、上面中心にねじ軸が突設され、かつ該上面に
は堰板への釘うち用小穴が設けられたスリーブ位置決め
具と;側面が配管用貫通穴上部を成形する面であって貫
通穴挿通配管の貫通穴近傍で使用される配管継ぎ手にお
ける嵌め込み部最大径部を挿入可能な大きさの直径を有
して略円形台状に形成され、中心には前記ねじ軸を挿通
させる貫通穴が設けられたスリーブ固定具と;を備えた
構成とした。
【0006】請求項2記載のスリーブの位置決め固定装
置では、前記スリーブ位置決め具が堰板へのねじまたは
釘止め用の小穴を有する座部の上面中心に前記ねじ軸を
突設したねじ軸台と、前記スリーブの下端内部に嵌着す
る外径を有し中心に前記ねじ軸台のねじ軸部を嵌着した
状態で挿通する中心穴を有して前記座部の上から堰板上
に載置可能にプラスチックで形成された位置決め盤とを
有する構成とした。
【0007】請求項3記載のスリーブの位置決め固定装
置では、前記位置決め盤が前記スリーブより小さなスリ
ーブの下端内部に嵌着可能な外径を前記中心穴と同心に
形成するための取り外し部を有している構成とした。
【0008】
【作用】請求項1記載のスリーブの位置決め固定装置で
は、スラブ型枠組み立て後、堰板上の配管予定位置にス
リーブ位置決め具をねじまたは釘止めしておくことによ
り、鉄筋組立等による長い時間が経過した後でも他にマ
ーキングがあっても間違うことなくスリーブをセットす
ることができる。スリーブ固定具は、スリーブ位置決め
具に嵌着したスリーブの上から覆せながらねじ軸を貫通
穴に挿通し、前記ねじ軸先端をナットで締付けることに
より、スリーブを簡単に配管位置上に固定することがで
きる。この状態でコンクリートを打設することにより、
スリーブとスリーブ固定具とで配管用貫通穴を形成する
ことになる。この場合、スリーブ上面はスリーブ固定具
で蓋をした状態となるから、階下への雨漏りを防止する
と共に、作業員の足や脚立の脚を取られることなく安全
作業を行うことができる。スリーブ位置決め具は、型枠
脱却時ねじまたは釘と共にスリーブ内に残ることになる
から、該スリーブ位置決め具の管理も容易となり、ま
た、堰板表面も釘等が残らず、その分手入れが簡単とな
る。また、形枠と前記スリーブ固定具の脱却後、コンク
リート面に形成された貫通穴は、その上部が貫通穴近傍
で使用される配管継ぎ手における嵌め込み部最大径部を
挿入可能な大きさの直径を有しているから、貫通穴上部
をハツルことなく配管継ぎ手における嵌め込み部最大径
部を挿入状態で配置させることができる。
【0009】請求項2記載のスリーブの位置決め固定装
置では、まず墨出し位置へ座部を木ねじまたは釘で固定
することによってねじ軸台を取付ける。この後中心穴に
ねじ軸を挿通して位置決め盤を取付ける。この位置決め
盤はプラスチックであるから軽量であり、高層階へ持ち
運んでの作業も容易であるし、所定期間放置しても発錆
せず各嵌合部もスムーズに嵌合できる。
【0010】請求項3記載のスリーブの位置決め固定装
置では、取り外し部を取り外して径の小さなスリーブに
対しても使用することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は第1実施例のスリーブの位置決め固
定装置Aを示す説明図であり、図中1はスリーブ、2は
スリーブ位置決め具、3はスリーブ固定具である。
【0012】前記スリーブ1は、スラブ型枠へコンクリ
ート打設時に、堰板4上で円筒状にコンクリートを排除
するものであって、竪管を挿通可能な直径を有するビニ
ールパイプを両端縁が平行となるように切断して形成し
たものである。
【0013】前記スリーブ位置決め具2は、堰板4上に
固定されるものであって、前記スリーブ1の内径と略同
一大きさの外径を有し、図2にも示すように金属板で略
円盤状に形成されている。図中5は上面中心に固定した
ナット、6は前記ナット5に着脱自在に螺合したねじ軸
であって、両端にねじ部7が設けられている。8は上下
方向に貫通した小穴であって前記ナット5を中心とする
同心円上に複数個配置されている。9は釘である。
【0014】前記スリーブ固定具3は、スリーブ1の上
端を嵌着して固定するものであって、プラスチックで逆
円錐台形状に形成され、下面10には図3にも示すよう
に、前記スリーブ1の上端を嵌着するリング状の凹溝1
1が形成され、この凹溝11の内径側は前記スリーブ1
の内径より極く僅かに小径に、外径側はスリーブ1の外
径に対し数ミリの隙間ができる大きさに設けられてい
る。図中12は前記スリーブ1より小径のスリーブを使
用する場合の凹溝であり、凹溝11より深く、かつ同心
に設けられている。
【0015】このスリーブ固定具3の外径はスリーブ1
より適宜大きく(例えば配管の外径側に嵌め込んで接続
するティーズやソケットの嵌込み部最大径より大きく)
形成され、下面外周部には適当な突出面13が形成され
るように設けられている。図中14は前記ねじ軸6を挿
通可能な大きさで中心に設けた貫通穴、15は前記ねじ
軸6の上端に螺合するナット、16は該ナット15を上
面17側に収納する大きさで前記貫通穴14と同心に設
けた凹部、18は平ワッシャ、19は前記凹部16に着
脱自在に嵌め込んで密閉するプラスチックのキャップで
ある。
【0016】前記スリーブ固定具3は、様々な作業時に
作業者が乗ったり脚立等の脚が当っても破損しないよう
に適宜厚さを有すると共にそれによる側面を配管用貫通
穴上部の成形面10aとして形成されており、このた
め、前記スリーブの高さは、下端側を堰板4の上面に当
接し、上端に前記凹溝11を嵌着させてスリーブ固定具
3を載置した状態で、該スリーブ固定具3の上面17が
スラブ20と同一面となるように設定されている。ま
た、前記ねじ軸6も上端のねじ部7が凹部16より突出
しない長さに設定されている。
【0017】図4(イ)はスポンジ状のゴム材で内径を
配管材よりやや小径として形成したシールリング21で
あって、配管前にスリーブ1の下部内側に接着剤で固着
するものである。また、図4(ロ)はそれより広い隙間
をシールするもので前記同様スポンジ状のゴム材による
シール部22をビニール製リング23で固定した大型シ
ールリング24である。
【0018】次に、図5により使用時の作業手順を説明
する。まず、スラブ型枠形成後、堰板4上のマーキング
位置にスリーブ位置決め具2を載置し小穴8に釘9を打
ち堰板4に固定する。このとき、ねじ軸6は鉄筋組立後
に取付けるが、この鉄筋組立てに邪魔にならなければ、
このとき取付けた状態としてもよい。
【0019】型枠内の鉄筋組立が終了した後、前記スリ
ーブ位置決め具2にスリーブ1を挿入し下端を嵌め込ま
せる。また、ねじ軸6を貫通穴14に挿通させながら、
前記スリーブ1上にスリーブ固定具3を載置する。そし
て、凹部16において、平ワッシャ18を敷きナット1
5をボックススパナ等で締付け、固定する(図5(イ)
参照)。
【0020】前記組み立て終了後、コンクリートを打設
する。このとき、コンクリート上面とスリーブ固定具3
の上面とが同一面となるまで打設することになる(図5
(ロ)参照)。
【0021】所定期間経過後、スラブ型枠を下方へ脱却
する。このとき、スリーブ位置決め具2は、ねじ軸6に
よってスリーブ固定具3に連結され、このスリーブ固定
具3は、突出面13がスラブ20に係止することによ
り、引き抜き力に抗してスラブ内に保持される(図5
(ハ)参照)。
【0022】型枠脱却後、スリーブ固定具3を上方へ抜
き取る。このとき、下のスリーブ位置決め具2もねじ軸
6によってスリーブ1内を通り上方へ一体に抜き取るこ
とができる。スラブ20にはスリーブ1とスリーブ固定
具3とによる配管用貫通穴が形成されるから、この配管
用貫通穴に竪管25を挿入する。この場合、竪管25と
スリーブ1との間には隙間が生ずるが、この隙間が小さ
い場合、あらかじめ図4(イ)に示すシールリング21
をスリーブ1の下部内側に接着剤にて固定しておく。そ
の後、上端開口部分から補修用コンクリート26を充填
し補修する(図5(ニ)参照)。この配管用貫通穴の上
部は、スリーブより大径のスリーブ固定具3の抜き穴で
あるからその下部より大きな直径となっており、ここに
竪管より径の大きなティーズ27を接続しても従来のよ
うに穴の回りをハツルことなく取付けることができる。
【0023】以上、説明してきたように本実施例のスリ
ーブの位置決め固定装置Aでは、墨出し位置にあらかじ
めスリーブ位置決め具2を固定しておくから、スリーブ
取付け時はこのスリーブ位置決め具2に装着すればよ
く、古いマーキングが多数あっても間違うことがない。
【0024】スリーブ1は、通常配管材として使用して
いるビニールパイプを使用できるから、寸法さえ整えば
工事現場で多数発生する残材が使用でき、無駄を省くと
共にコストダウンを計ることができる。また、紙管のよ
うに使用後廃棄する必要もなく、その手間を省くことに
もなる。スリーブ1はスリーブ固定具3をねじ軸6で締
付けるだけで手早く簡単に固定することができる。ま
た、変形、心ずれすることがないから、常に精度のよい
貫通穴を設けることができる。
【0025】スリーブ1の上面は、丈夫なスリーブ固定
具3で蓋をした状態となっており、また、ねじ軸で固定
しているからスリーブ1の上面が開口することがない。
このため、スラブ上で作業する作業者は安全作業を行う
ことができる。また、前記スリーブ固定具3は凹部16
をキャップ19で覆った状態となっているから雨漏りを
も防止できる。このため、下階にて進行中の仕上げ作業
をスムーズに行わせることができる。
【0026】配管した竪管25とスリーブ1との間はシ
ールリング21で隙間を封止した状態となっており、ベ
ニヤ板等の当てものをすることなくコンクリートを充填
して補修することができる。これは、補修後、ベニヤ板
のように除去する必要がないから手間を省くことができ
る。また、スラブ形枠と前記スリーブ固定具3の脱却
後、スラブ20面に形成された貫通穴は、その上部が貫
通穴近傍で使用されるティーズ27における嵌め込み部
最大径部を挿入可能な大きさの直径を有しているから、
貫通穴上部をハツルことなくティーズにおける嵌め込み
部最大径部を挿入状態で配置させることができる。全体
として組み立てを短時間で行えるから、人手を少なくす
ると共に工期を短縮し、コストダウンを設けることがで
きる。
【0027】次に図6,により第2実施例を説明する。
尚、第1実施例と同一構成部分は第1実施例と同一の符
号を付してその説明は省略する。図中28はプラスチッ
クで形成した位置決め盤であり、中心には中心穴28a
を有し下面にはその中心穴28aと同心の凹部28b
と、径の違うスリーブの内径に合せた二条の凹溝28
c,28dとが設けられ、該凹溝28c,28dで切離
すミシン目28eが上面に設けられている。図中28f
はそれぞれ不要な場合に取除くことになるリング状の取
り外し部である(尚、ミシン目や凹溝を設けず、最初か
らリング状に形成しておき、必要なものを嵌め込んで使
用するようにしてもよいし、色分けしていもよい)。
【0028】図中29はねじ軸台であり、前記凹部28
bに嵌着した状態で堰板4上に固定される座部29a
と、該座部29aの上面中心に固定された雌ねじ部29
bと、小穴8、およびねじ軸6とで構成されている。そ
して、前記雌ねじ部29bの外径が前記中心穴28aに
嵌着される。この雌ねじ部29bは水やゴミ抜きのため
下方に貫通させている。
【0029】次に図7,図8により他の実施例を説明す
る。尚、前記実施例と同一構成部分は前記実施例と同一
の符号を付してその説明は省略する。図7(イ)は前記
実施例より小径ではあるが長さが長いプラスチックスリ
ーブ30を使用している状態を示す。この場合は凹溝1
1より深さが深く小径の凹溝12に嵌着させて使用す
る。尚、この場合、スリーブ30が小径であることか
ら、スリーブ位置決め具2も小さなものを使用すること
になる。
【0030】図7(ロ)は前記スリーブ30の上端にパ
イプ継手31を装着して上方へビニールパイプ32を延
長したものである。図8はパイプ継手33をスリーブ3
0として使用した場合を示している。この場合は上下方
向にビニールパイプ32,32を延長している。
【0031】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。
【0032】例えば、スリーブ位置決め具2は上面中央
に設けたナット5でねじ軸6を突設するとしたが、これ
に限らず、ねじ軸6を溶接等で直接固定してもよい。
【0033】凹溝11、12の形状や数等は任意に設定
することができる。
【0034】スリーブ固定具3は、その上面と同一とな
る位置までコンクリートを打設する大きさに設定した
が、コンクリートから突出する大きさに設定してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明請求項
1記載のスリーブの位置決め固定装置にあっては、前記
構成としたため、堰板上の配管予定位置にスリーブ位置
決め具を釘止めしておくことにより、鉄筋組立てで長い
時間が経過した後でも、他に古いマーキングが多数あっ
ても、また、人手が変わっても間違いなく正しい位置へ
正確で簡単にスリーブを配置することができる。スリー
ブ固定具は、スリーブ位置決め具に嵌着したスリーブの
上から覆せながらねじ軸を貫通穴に挿通し、ねじ軸先端
をナットで締付けることにより、スリーブを変形させ
ず、また位置ずれさせることなく簡単に配管位置上に固
定することができる。前記状態でコンクリートを打設す
ることにより、スリーブとスリーブ固定具とで配管用貫
通穴を形成することができる。この場合、スリーブ上面
はスリーブ固定具で蓋をした状態となるから、階下への
雨漏りを防止して作業を中止させることなく進行させる
ことができる。また、スラブ上での安全作業を行わせる
ことができる。スリーブ位置決め具は、型枠脱却時釘と
共にスリーブ内に残ることになるから、該スリーブ位置
決め具の管理も容易となり、また、堰板表面も釘等が残
らず、その分手入れが簡単となる。また、形枠と前記ス
リーブ固定具の脱却後、コンクリート面に形成された貫
通穴は、その上部が貫通穴近傍で使用される配管継ぎ手
における嵌め込み部最大径部を挿入可能な大きさの直径
を有しているから、貫通穴上部をハツルことなく配管継
ぎ手における嵌め込み部最大径部を挿入状態で配置させ
ることができる等の効果が得られる。
【0036】請求項2記載のスリーブの位置決め固定装
置にあっては、前記構成としたため、プラスチックで軽
量に形成されることから高層階へ持ち運んでの作業も容
易であるし、所定期間放置しても発錆せず各嵌合部もス
ムーズに嵌合することができる等の効果が得られる。
【0037】請求項3記載のスリーブの位置決め固定装
置にあっては、前記構成としたため、取り外し部を取り
外して径の小さなスリーブに対しても使用することがで
きるし、取り替えも簡単にできる。また、一部破損した
場合取り替え部分が少なくて済むから経済的である等の
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のスリーブの位置決め固定装
置を分解して示す説明図である。
【図2】第1実施例のスリーブの位置決め具を示す平面
図である。
【図3】第1実施例のスリーブ固定具を示す底面図であ
る。
【図4】第1実施例のシールリングを示す斜視図であ
る。
【図5】第1実施例のスリーブの位置決め固定装置の作
業手順を(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の順に示す説
明図である。
【図6】第2実施例のスリーブの位置決め具を示す説明
図である。
【図7】他の実施例の使用状態を示す説明図である。
【図8】他の実施例の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A スリーブの位置決め固定装置 1,30,31 スリーブ 2 スリーブの位置決め具 3 スリーブの固定具 4 堰板 6 ねじ軸 8 小穴 10a 配管用貫通穴上部の成形面 11,12 凹溝 14 貫通穴 16 凹部 19 キャップ 20 スラブ 25 竪管(配管) 28 位置決め盤(位置決め具) 28a 中心穴(位置決め具) 28b 凹部(位置決め具) 28c,28d 凹溝(位置決め具) 28e ミシン目(位置決め具) 29 ねじ軸台(位置決め具) 29a 座部(位置決め具) 29b 雌ねじ部(位置決め具)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックで形成したパイプまたはパ
    イプ継手をスリーブとし、該スリーブの下端内部に嵌着
    する外径を有すると共に堰板上に載置可能な略円盤状に
    形成され、上面中心にねじ軸が突設され、かつ該上面に
    は堰板への釘うち用小穴が設けられたスリーブ位置決め
    具と;側面が配管用貫通穴上部を成形する面であって貫通穴挿
    通配管の貫通穴近傍で使用される配管継ぎ手における嵌
    め込み部最大径部を挿入可能な大きさの直径を有して
    円形台状に形成され、中心には前記ねじ軸を挿通させる
    貫通穴が設けられたスリーブ固定具と; を備えたことを特徴とするスリーブの位置決め固定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スリーブ位置決め具が堰板へのねじ
    または釘止め用の小穴を有する座部の上面中心に前記ね
    じ軸を突設したねじ軸台と、前記スリーブの下端内部に
    嵌着する外径を有し中心に前記ねじ軸台のねじ軸部を嵌
    着した状態で挿通する中心穴を有して前記座部の上から
    堰板上に載置可能にプラスチックで形成された位置決め
    盤とを有する請求項1記載のスリーブの位置決め固定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め盤が前記スリーブより小さ
    なスリーブの下端内部に嵌着可能な外径を前記中心穴と
    同心に形成するための取り外し部を有している請求項2
    記載のスリーブの位置決め固定装置。
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