JP2747949B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2747949B2
JP2747949B2 JP3194988A JP19498891A JP2747949B2 JP 2747949 B2 JP2747949 B2 JP 2747949B2 JP 3194988 A JP3194988 A JP 3194988A JP 19498891 A JP19498891 A JP 19498891A JP 2747949 B2 JP2747949 B2 JP 2747949B2
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郁夫 小林
実佐紀 小田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマーチングキー
ボード等の電子楽器に関し、特に、複数の動作モード間
の移行を円滑ならしめた電子楽器に関する。
【0002】近年、種々の電子楽器が開発され、実用に
供されている。かかる電子楽器は、種々の演奏モードを
有しており、演奏の目的や用途に応じて最適な演奏モー
ドで演奏できるようになっている。
【0003】かかる演奏モードは、電子楽器の高機能化
や技術の進歩にともなって増加する傾向にある。この演
奏モードが増加すると操作パネルのスイッチ類も増加
し、電子楽器自体の操作が複雑になる。
【0004】したがって、簡単な操作により演奏ができ
る電子楽器が望まれている。
【0005】
【従来の技術】従来、複数の演奏モードを有する電子楽
器においては、該演奏モードを選択するモード選択スイ
ッチが設けられる一方、各演奏モードにおける所定の動
作を指示する各種スイッチ類が設けられるのが一般的で
ある。
【0006】ところが、全ての演奏モードで上記各種ス
イッチ類が所定の機能を与えられている場合は問題ない
が、特定の演奏モードでは機能が与えられていないスイ
ッチ(以下、「未割付スイッチ」という。)が存在する
場合がある。
【0007】かかる場合に、操作者が上記特定の演奏モ
ードで未割付スイッチを押下しても電子楽器は、何等反
応を示さない。したがって、操作者は、故障や不具合が
あると判断してしまうという欠点があった。
【0008】また、特定の演奏モードで所定の機能が付
与されているスイッチが、演奏モードが変更されること
により未割付スイッチになった場合に、当該スイッチを
元の状態のままにしておくと、当該スイッチに基づく機
能は動作不能であるにも拘わらず動作可能と誤って操作
を試みる場合がある。この場合も、操作者は、故障や不
具合があると判断してしまうという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑みてなされたもので、操作者の意向に則した演奏モ
ードの遷移が可能な操作性に優れた電子楽器を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の電子楽器は、
上記目的を達成するために、動作モードとして少なくと
も第1及び第2のモードを有する電子楽器において、前
記第1のモードへ移行せしめるための第1の操作子と、
前記第2のモードへ移行せしめるための第2の操作子
と、該第2の操作子により前記第2のモードにされた際
にのみ有効に作用する第3の操作子と、前記第1のモー
ドにあるときに前記第3の操作子が操作されると、前記
第2のモードに移行せしめる第1の制御手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0011】また、同様の目的で、動作モードとして少
なくとも第1及び第2のモードを有する電子楽器におい
て、前記第1のモードへ移行せしめるための第1の操作
子と、前記第2のモードへ移行せしめるための第2の操
作子と、該第2の操作子により前記第2のモードにされ
た際にのみ有効に作用する第3の操作子と、前記第2の
モードにあるときに前記第1の操作子が操作されると、
前記第3の操作子による状態を初期化する第2の制御手
段とを具備したことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明は、動作モードとして少なくとも第1及
び第2のモードを有する電子楽器において、第2のモー
ドでのみ有効な第3の操作子が操作されると、当該電子
楽器が第1のモードにあっても、自動的に第2のモード
へ移行し、かつ、第3の操作子により指示された状態に
変化するようにしたものである。
【0013】また、動作モードとして少なくとも第1及
び第2のモードを有する電子楽器において、当該電子楽
器が第2のモードにあって、第3の操作子により所定状
態に設定されている場合に、第1の操作子が操作される
と、第3の操作子により設定される状態を初期化して第
1のモードに移行させるようにしたものである。
【0014】これにより、所定のモードでのみ有効な操
作子に、機能が割付られない状態が排除され、操作者が
故障や不具合があると判断してしまう事態を回避でき
る。したがって、操作者の意向に則した演奏モードの遷
移が可能となり操作性に優れたものとなっている。
【0015】
【実施例】図1は、本発明に係る電子楽器の全体的な構
成を概略的に示すブロック図である。
【0016】図において、11はキーボードであり、演
奏時に楽音の音程を指示するものである。このキーボー
ド11は、複数の鍵と、これら鍵の押鍵・離鍵に連動し
て開閉するキースイッチと、これらキースイッチの開閉
状態を検出するキースキャン回路、及びタッチ検出回路
を含んでいる(何れも図示しない)。
【0017】キースキャン回路は、演奏者の押鍵、離鍵
動作、つまり鍵のオン/オフを検出し、検出したオン/
オフ状態をその鍵番号とともにCPU13に伝えるもの
である。CPU13は、この鍵のオン/オフ情報をRA
M15に記憶する。
【0018】上記タッチ検出回路は、上記キースキャン
回路で検出されたオンにされた鍵のキータッチの強さ
(速さ)を検出し、タッチデータとして出力する周知の
ものである。
【0019】12は操作パネルであって、モード選択ス
イッチ、該モード選択スイッチで選択されたモードで有
効な各種スイッチ、表示器、その他のスイッチや表示器
等を備えている。
【0020】この実施例では、モード選択スイッチの一
例としてモノスイッチ120、該モード選択スイッチで
選択されたモードで有効なスイッチとしてポルタメント
スイッチ121を有している。また、モノスイッチ12
0に連動するモノ表示器122、ポルタメントスイッチ
121に連動するポルタメント表示器123が設けられ
ている。
【0021】モノスイッチ120(第1、第2の操作
子)は、演奏モードの1つである第1のモードとしての
ポリフォニックモード(以下、「ポリモード」と略す
る。)と、第2のモードとしてのモノフォニックモード
(以下、「モノモード」と略する。)とを切り換えるス
イッチであり、押下する度にモードが反転するトグルス
イッチとして実現されるものである(詳細は後述す
る)。
【0022】このモノスイッチ120により、モノモー
ドにされると、例えばLEDで構成されるモノ表示器1
22が点灯し、ポリモードにされると、モノ表示器12
2は消灯するように制御される。
【0023】ポルタメントスイッチ121(第3のスイ
ッチ)は、モノモードでのみ有効なスイッチであり、押
下する度にポルタメント指定と通常の発音指定とが反転
するトグルスイッチとして機能するものである。
【0024】このポルタメントスイッチ121により、
ポルタメント指定にされると、例えばLEDで構成され
るポルタメント表示器123が点灯し、通常の発音指定
にされると、ポルタメント表示器123は消灯するよう
に制御される。
【0025】なお、その他のスイッチや表示器等とし
て、何れも図示しないが、音色選択スイッチ、効果選択
スイッチ、音量調節レバー等の各種スイッチ、及び各種
メッセージを表示する表示器等が備えられている。
【0026】操作パネル12に搭載される各スイッチの
設定状態は、該操作パネル12の内部に含まれるパネル
スキャン回路によって検知される。この操作パネル12
のパネルスキャン回路で検知されたスイッチの設定状態
に関するデータはCPU13の制御の下にRAM15に
記憶される。
【0027】このRAM15に記憶された操作パネル1
2のスイッチの設定状態に関するデータは、発音の際、
その他必要に応じてCPU13等により参照される。
【0028】13は中央処理装置(CPU)であり、リ
ードオンリメモリ(ROM)14のプログラムメモリ部
に記憶されている制御プログラムに従って当該電子楽器
の各部を制御するものである。この発明の特徴である操
作子や表示器の制御も、このCPU13により行なわれ
る(詳細は後述する)。
【0029】上記ROM14は、上述したCPU13を
動作させる制御プログラムの他、音色データ、自動演奏
用のデータその他の種々の固定データを記憶している。
【0030】15はランダムアクセスメモリ(RAM)
である。このRAM15には、CPU13が使用するワ
ークエリア、ステータス情報、制御情報等を記憶するレ
ジスタ等が割り当てられている。
【0031】上述したキーボード11のオン/オフ状
態、操作パネル12の各種スイッチのセット状態を記憶
する領域も、このRAM15に設けられる。
【0032】16は楽音発生回路であり、CPU13か
ら供給される制御情報に応じて、図示しない波形メモリ
から、指定された音色に対応する楽音波形データを読み
出し、該音色や音量に応じたエンベロープを生成し、先
に読み出した楽音波形データにエンベロープを付加して
デジタル楽音信号として出力するものである。
【0033】この楽音発生回路16からは、左チャネル
用のデジタル楽音信号(Lch)及び右チャネル用のデ
ジタル楽音信号(Rch)が出力され、それぞれD/A
変換器17に送出される。
【0034】D/A変換器17は、入力された左右両チ
ャネル用のデジタル楽音信号をそれぞれアナログ楽音信
号に変換するものである。このD/A変換器17で変換
された左右両チャネル用のアナログ楽音信号は、それぞ
れ増幅器18a及び18bに供給されるようになってい
る。
【0035】増幅器18a及び18bは、入力された左
右両チャネル用のアナログ楽音信号を所定の利得で増幅
し、左チャネル用のスピーカ19a及び右チャネル用の
スピーカ19bに供給するものである。
【0036】スピーカ19a,19bは、入力された電
気信号としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換する
ものである。つまり、発生された楽音信号に応じて楽音
を放音するものである。
【0037】上記キーボード11、操作パネル12、C
PU13、ROM14、RAM15及び楽音発生回路1
6は、システムバス30を介して相互に接続されるよう
になっている。
【0038】次に、上記のような構成において、本発明
の実施例の動作を図2〜図4のフローチャートを参照し
ながら説明する。
【0039】電源が投入されると、先ず、図2に示すメ
インルーチンが起動される。そして、初期設定処理が実
行される(ステップS10)。
【0040】この初期設定処理の内容を、図3のフロー
チャートに示す。この初期設定処理では、先ず、ポリモ
ードに設定する処理が行なわれる(ステップS20)。
具体的には、演奏モード識別フラグを「0」にクリアす
る。ここで、演奏モード識別フラグは、RAM15に設
けられる1ビット(又は1バイト)のフラグであり、
「1」でモノモードを、「0」でポリモードを示す。
【0041】次いで、モノ表示器122を消灯する(ス
テップS21)。これは、CPU13が、操作パネル1
2に所定のデータを送出することにより行なわれる。
【0042】次いで、ポルタメントオフ処理が行なわれ
る(ステップS22)。具体的には、ポルタメント識別
フラグを「0」にクリアする。ここで、ポルタメント識
別フラグは、RAM15に設けられる1ビット(又は1
バイト)のフラグであり、「1」でポルタメントオン
を、「0」でポルタメントオフを示す。
【0043】次いで、ポルタメント表示器123を消灯
する(ステップS23)。これも、CPU13が、操作
パネル12に所定のデータを送出することにより行なわ
れる。
【0044】なお、この初期設定処理では、上記処理の
他、各種ハードウエアの初期化やRAM15内に設けら
れた各種レジスタ、フラグ等の初期化が行われる。そし
て、この初期設定処理を終了すると、メインルーチンに
リターンする。
【0045】メインルーチンでは、パネルイベントがあ
ったか否かが調べられる(ステップS11)。これは、
CPU13が、今回パネルスキャン回路から得られたデ
ータと前回パネルスキャン回路から得られたデータであ
って、RAM15に既に格納されているものとを比較
し、変更が有るか否かを調べることにより行われる。
【0046】そして、パネルイベントがあったことが判
断されると、パネル処理を実行する(ステップS1
2)。なお、パネルイベントがなかったことが判断され
た場合は、このパネル処理はスキップされる。
【0047】上記パネル処理の動作を図4に示す。パネ
ル処理では、先ず、パネルイベントがあったスイッチが
モノスイッチ120であるか否かが調べられる(ステッ
プS30)。そして、モノスイッチ120であることが
判断されると、現在の演奏モードがモノモードであるか
否かが調べられる(ステップS31)。
【0048】そして、現在の演奏モードがモノモードで
ない、つまりポリモードであることが判断されると、モ
ノモードに設定する(ステップS36)。即ち、演奏モ
ード識別フラグを「1」にセットする。次いで、モノ表
示器122を点灯し(ステップS37)、このパネル処
理ルーチンからリターンする。これにより、以降はモノ
モードで動作することになる。
【0049】一方、上記ステップS31で現在の演奏モ
ードがモノモードであることが判断されると、先ず、ポ
リモードに設定する(ステップS32)。即ち、演奏モ
ード識別フラグを「0」にリセットする。次いで、モノ
表示器122を消灯する(ステップS33)。上記ステ
ップS31〜33、S36、S37により、モノスイッ
チ120のトグル動作、及びこれに伴うなうモノ表示器
122の点灯/消灯制御が実現されている。
【0050】次いで、ポルタメントオフに設定する処理
が行なわれる(ステップS34)。即ち、ポルタメント
識別フラグが「0」にリセットされる。そして、ポルタ
メント表示器123を消灯する処理が行なわれ(ステッ
プS35)、その後、このパネル処理ルーチンからリタ
ーンする。このステップS34、S35により、ポルタ
メント機能の初期化が実現されている。
【0051】このように、モノモードからポリモードに
移行する際に、モノモードでのみ有効なポルタメント機
能が初期化されるので、ポリモードであるにも拘わらず
ポルタメント機能が有効であるという誤った認識を操作
者に抱かせることがない。
【0052】一方、上記ステップS30でパネルイベン
トがあったスイッチがモノスイッチ120でないことが
判断されると、ポルタメントスイッチ121であるか否
かが調べられる(ステップS38)。
【0053】そして、ポルタメントスイッチ121であ
ることが判断されると、現在ポルタメントオンになって
いるか否かが調べられる(ステップS39)。これは、
RAM15に記憶されているポルタメント識別フラグを
調べることによって行なわれる。
【0054】そして、ポルタメントオンであることが判
断されると、ポルタメントオフに設定する(ステップS
44)。即ち、ポルタメント識別フラグを「0」にリセ
ットする。次いで、ポルタメント表示器123を消灯し
(ステップS45)、このパネル処理ルーチンからリタ
ーンする。これにより、以降はポルタメント機能は作用
せず、通常のモノフォニックによる発音が行なわれるこ
とになる。
【0055】一方、上記ステップS39でポルタメント
オンでないことが判断されると、先ず、モノモードに設
定する(ステップS40)。即ち、演奏モード識別フラ
グを「1」にセットする。次いで、モノ表示器122を
点灯する(ステップS41)。
【0056】上記ステップS39〜41、S44、S4
5により、ポルタメントスイッチ121のトグル動作、
及びこれに伴うなうポルタメント表示器123の点灯/
消灯制御が実現されている。また、ポリモードにある時
に、モノモードでのみ有効なポルタメントスイッチ12
1が押下されると、自動的にモノモードに移行する機能
が実現されている。
【0057】次いで、ポルタメントオンに設定する処理
が行なわれる(ステップS42)。即ち、ポルタメント
識別フラグが「1」にセットされる。そして、ポルタメ
ント表示器123を点灯する処理が行なわれ(ステップ
S43)、その後、このパネル処理ルーチンからリター
ンする。このステップS34、S35により、ポルタメ
ント機能を使用できる状態に入るという処理が実現され
ている。
【0058】なお、上記ステップS38で、スイッチイ
ベントがあったスイッチがポルタメントスイッチ121
でもないことが判断されると、その他のスイッチ処理が
行なわれ(ステップS46)、その後、このパネル処理
ルーチンからリターンする。この「その他のスイッチ処
理」には、音色変更処理、音量変更処理等が含まれる。
【0059】このパネル処理ルーチンからリターンした
メインルーチンでは、鍵イベントが有ったか否かが調べ
られる(ステップS13)。これは、CPU13が、今
回キーボード11をスキャンして得られたデータと前回
キーボード11をスキャンして得られたデータであっ
て、RAM15に既に格納されているものとを比較し、
変更が有るか否かを調べることにより行われる。
【0060】そして、鍵イベントがなかったことが判断
されると、ステップS11へ戻り、上述したと同様の処
理を繰り返し実行する。
【0061】かかる繰り返し実行の過程で、上記ステッ
プS13で鍵イベントがあったことが判断されると、モ
ノモードであるか否かが調べられる( ステップS1
4)。そして、モノモードでない、つまりポリモードで
あることが判断されると、ポリアサイナにより発音チャ
ネルを決定する処理が行なわれる(ステップS15)。
【0062】このポリアサイナによる発音チャネルの決
定は、CPU13が楽音発生回路16を制御することに
より、複数の発音チャネルの中の空きチャネルに、押鍵
された鍵の発音を割り当てる処理である。
【0063】そして、通常の発音処理が行なわれ(ステ
ップS16)、その後ステップS11へ分岐し、再度上
述したと同様の処理が行なわれる。上記通常発音処理に
おいては、楽音発生回路16は、複数のチャネルを介し
て複数の楽音信号を出力し、これらを合成してデジタル
楽音信号としてD/A変換器17に出力する。このデジ
タル楽音信号は、D/A変換器17でアナログ楽音信号
に変換され、増幅器18a,18bで増幅されてスピー
カ19a,19bから放音される。これにより、複数の
楽音が同時に発音されることになる。
【0064】一方、上記ステップS14でモノモードで
あることが判断されると、モノアサイナにより発音チャ
ネルを決定する処理が行なわれる(ステップS17)。
【0065】このモノアサイナによる発音チャネルの決
定は、CPU13が楽音発生回路16を制御することに
より、所定の1つの発音チャネルに、押鍵された鍵の発
音を割り当てる処理である。この際、該発音チャネルが
発音中であれば、該発音を強制的に中止せしめる処理が
行なわれる。
【0066】次いで、ポルタメント機能が指定されてい
るか否かが調べられる(ステップS18)。これは、R
AM15中のポルタメント識別フラグを調べることによ
り行なわれる。ここで、ポルタメント指定でない、つま
りポルタメント識別フラグが「0」であることが判断さ
れると、ステップS16へ分岐し、通常の発音処理が行
なわれる。この際、モノアサイナにより発音チャネルが
割り付けられているので、1音のみが発音されることに
なる。
【0067】一方、ポルタメント指定であることが判断
されると、ポルタメント発音処理が行なわれる(ステッ
プS19)。このポルタメント発音処理は、最初に押下
された鍵の音高から次に押下された鍵の音高までを所定
の速度で音高を変えながら発音する処理である。このポ
ルタメント発音処理が完了するとステップS11へ戻
り、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0068】このように、この実施例によれば、動作モ
ードとしてポリフォニックモード及びモノフォニックモ
ードを有する電子楽器において、モノフォニックモード
でのみ有効なポルタメントスイッチ121が操作される
と、当該電子楽器がポリフォニックモードにあっても、
自動的にモノフォニックモードへ移行し、かつ、ポルタ
メントスイッチ121により指示された状態、つまりポ
ルタメント機能を実行できる状態に変化させるようにし
たものである。
【0069】また、同様に、当該電子楽器がモノフォニ
ックモードモードにあって、ポルタメントスイッチ12
1によりポルタメント機能を実行できる状態に設定され
ている場合に、モノスイッチ120が操作されると、ポ
ルタメントスイッチ121により設定される状態、つま
りポルタメント機能を実行できる状態を解除してポリフ
ォニックモードに移行させるようにしたものである。
【0070】これにより、特定のモードでのみ有効なス
イッチに、機能が割付られない状態が排除され、操作者
が故障や不具合があると判断してしまう事態を回避でき
る。したがって、操作者の意向に則した演奏モードの遷
移が可能となり操作性に優れたものとなっている。
【0071】なお、上記実施例では、モード選択スイッ
チの一例としてモノスイッチ120を用い、ポリモード
とモノモードとを切り換えるように構成するとともに、
該モノスイッチ120によるモノモードで有効なスイッ
チとしてポルタメントスイッチ121を用いた場合につ
いて説明したが、他のモード選択スイッチにより選択さ
れるモードと、該モード選択スイッチで選択されたモー
ドでのみ有効なスイッチとの関係でも上記実施例と同様
に適用できるものであり、上記実施例と同様の効果を奏
する。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
操作者の意向に則した演奏モードの遷移が可能な操作性
に優れた電子楽器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する電子楽器の一実施例の全体構
成を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を示すメインフローチ
ャートである。
【図3】本発明の一実施例の初期設定処理を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明の一実施例のパネル処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
11 キーボード 12 操作パネル 13 CPU(第1、第2の制御手段) 14 ROM 15 RAM 16 楽音発生回路 17 D/A変換器 18a,18b 増幅器 19a,19b スピーカ 120 モノスイッチ(第1、第2の操作子) 121 ポルタメントスイッチ(第3のスイッチ) 122 モノ表示器(第1、第2の表示手段) 123 ポルタメント表示器(第3の表示手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作モードとして少なくとも第1及び第
    2のモードを有する電子楽器において、 前記第1のモードへ移行せしめるための第1の操作子
    と、 前記第2のモードへ移行せしめるための第2の操作子
    と、 該第2の操作子により前記第2のモードにされた際にの
    み有効に作用する第3の操作子と、 前記第1のモードにあるときに前記第3の操作子が操作
    されると、前記第2のモードに移行せしめる第1の制御
    手段とを具備したことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 動作モードとして少なくとも第1及び第
    2のモードを有する電子楽器において、 前記第1のモードへ移行せしめるための第1の操作子
    と、 前記第2のモードへ移行せしめるための第2の操作子
    と、 該第2の操作子により前記第2のモードにされた際にの
    み有効に作用する第3の操作子と、 前記第2のモードにあるときに前記第1の操作子が操作
    されると、前記第3の操作子による状態を初期化する第
    2の制御手段とを具備したことを特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記第1の操作子は第1のモードである
    ことを表示する第1の表示手段を、前記第2の操作子は
    第2のモードであることを表示する第2の表示手段を、
    前記第3の操作子は該第3の操作子の状態を表示する第
    3の表示手段を、それぞれ有することを特徴とする請求
    項1又は2記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記第1の操作子及び第2の操作子は同
    一の操作子でなり、前記第1のモードと第2のモードと
    の間を交互に移行せしめることを特徴とする請求項1乃
    至3記載の電子楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5217443B2 (ja) * 2007-01-09 2013-06-19 ヤマハ株式会社 楽音生成装置及びプログラム

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