JP2747743B2 - 測量機械における回転軸の微動設定装置 - Google Patents

測量機械における回転軸の微動設定装置

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JP2747743B2
JP2747743B2 JP8963291A JP8963291A JP2747743B2 JP 2747743 B2 JP2747743 B2 JP 2747743B2 JP 8963291 A JP8963291 A JP 8963291A JP 8963291 A JP8963291 A JP 8963291A JP 2747743 B2 JP2747743 B2 JP 2747743B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】この発明は、経緯儀、水準儀等の測量機械
における望遠鏡の方向を微少量旋回して正確な方向に位
置決めする為の測量機械における回転軸の微動設定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置は、望遠鏡の回転軸
に作動アームを着脱自在に固定可能に設け、望遠鏡を自
由に回転して所望の方向に向いたところで、作動アーム
を回転軸に一体に固定し、作動アームを測量機械本体に
設けた微動装置により微動回転させて、正確な望遠鏡の
視準位置に設定するように構成してある。従って、望遠
鏡の回転軸と作動アームは、常時簡単且つ確実に着脱し
て微動操作できるものでなければならないものであっ
た。
【0003】従来のこの種の装置は、実開昭63ー13
7815号公報に記載のように、作動アームの先端部に
プッシュロッドの後端が突出する空洞部を設け、空洞部
の底は調整ネジで深さを調整するようになっている。こ
の作動アームの側面には固定ネジをねじ込んで先端を空
洞部内に突出可能としてある。プッシュロッドの後端面
には、固定ネジの取付側からその推進側に向かうにつれ
て調整ネジの先端に近づくように斜面が形成してあり、
空洞部のプッシュロッド後端面と固定ネジの先端と調整
ネジとの間に、固定ネジの押し込み力をプッシュロッド
に伝達する伝達部材として鋼球を配置してある。固定ネ
ジの後端には、カップ状の支受冠と自在継手を介して固
定軸を連結し、固定軸の後端に固定ツマミを設け、固定
ツマミを回転することにより自在継手とカップ状の支受
冠を介して固定ネジを回転推進し、これによって鋼球、
プッシュロッド及び固定コマを介して回転軸を作動アー
ムに固定するように構成してある。固定軸は中空な微動
ネジのネジ軸に回転自在に軸受けされており、微動ネジ
は測量機本体ケーシングに固定したネジ受けに螺合して
いる。微動ネジの外周には微動ツマミが一体に設けてあ
り、これを回転操作すると、固定軸を一体に進退し、固
定軸の先端が支受冠を介して作動アームに当接する。作
動アームの反対側の測量機械本体のケーシングには、作
動アームの反対側の側面に弾圧支持体が弾圧接触するよ
うに設けてあり、前記微動ツマミで進退する固定軸と弾
圧支持体との間に作動アームが常時密着状態で挟持され
ている。
【0004】
【発明の解決しようとする問題点】この状態で測量機械
の微動回転操作を行うようにした装置が従来から知られ
ているが、この従来装置は、固定ネジを回転推進し、こ
れによって鋼球、プッシュロッド及び固定コマを介して
回転軸を作動アームに固定した固定時に、プッシュロッ
ドから鋼球へ生じる押し返し力により調整ネジへ鋼球が
食い込むため、締め込み解除時に固定ネジが回転後退し
たにもかかわらず鋼球が後退せず、望遠鏡の回転軸の固
定状態が解除にならないことが生じる問題があった。ま
た、従来の測量機械における回転軸の微動設定装置は、
前記の通り、固定ツマミにより固定軸を回転することに
より自在継手と更に自在継手的に接続するカップ状の支
受冠を介して固定ネジを回転推進し、これによって鋼
球、プッシュロッド及び固定コマ等を介して回転軸を作
動アームに固定するように構成してある一方、固定軸は
中空な微動ネジのネジ軸に回転自在に軸受けされてお
り、微動ネジは測量機本体ケーシングに固定したネジ受
けに螺合し、微動ネジを微動ツマミで回転操作すると、
固定軸を一体に進退し、固定軸の先端が前記自在継ぎ手
の一部品として直進方向には上下左右に不安定動作が可
能な支受冠を介して作動アームに当接して進退する構成
であるから、この微動装置は、微動ネジによる直線的な
微動動作を回転軸に伝えるために、固定ネジを回転する
ためのカップ状支受冠等を介して行っているため、構造
が複雑であるのみならず、直進移動の操作伝達に不安定
要素を備えている。また、固定軸先端とカップ状支受冠
の接触部は、微動動作時に接点移動を起こすため、カッ
プ状支受冠の接触面に高い面精度が要求される。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】そこで、本発明は、測量
機械の回転軸に、該回転軸に圧接する固定コマと、固定
コマを押圧するプッシュロッドと、プッシュロッドを側
方から押圧する固定ネジとを備えた作動アームを設け、
該作動アームの側面にねじ込んだ前記固定ネジの前進力
によって、プッシュロッドを前進させ、固定コマを介し
回転軸を作動アームと固定し、測量機械の本体ケーシン
グに作動アーム方向に向かって進退移動するように設け
た微動ネジによって作動アームを微動し回転軸を微動設
定する装置において、前記固定ネジがプッシュロッドと
の接触部分に円錐形状の押圧部を具備すると共に、前記
プッシュロッドが固定ネジとの接触部分に球面又は固定
ネジの円錐形状の押圧部の円錐斜面に沿った傾斜面等か
らなる円滑接触面を具備することを特徴とする測量機械
における回転軸の微動設定装置を提供するものである。
また、本発明は、上記測量機械の回転軸に、該回転軸に
圧接する固定コマと、固定コマを押圧するプッシュロッ
ドと、プッシュロッドを側方から押圧する固定ネジとを
備えた作動アームを設け、該作動アームの側面にねじ込
んだ前記固定ネジの前進力によって、プッシュロッドを
前進させ、固定コマを介し回転軸を作動アームと固定
し、測量機械の本体ケーシングに作動アーム方向に向か
って進退移動するように設けた微動ネジによって作動ア
ームを微動し回転軸を微動設定する装置において、前記
固定ネジが中空状をなし、その先端外周部にプッシュロ
ッドと当接してこれを押圧する押圧部を具備すると共
に、中空部内に、前記微動ネジと連動する固定軸に一端
が係合し、他端が作動アームに係合する連動部材を貫通
して具備することを特徴とする測量機械における回転軸
の微動設定装置を提供するものである。また、上記の装
置において、前記連動部材の両端部を球形状に構成し、
且つ、連動部材の両端が当接する固定軸と作動アームに
円錐形状受溝を設けたことを特徴とする測量機械におけ
る回転軸の微動設定装置を提供するものである。更に、
上記の装置において、前記固定ネジの押圧部がプッシュ
ロッドとの接触部分に円錐形状部を具備すると共に、前
記プッシュロッドが円錐形状部との接触部分に円滑接触
面を具備することを特徴とする測量機械における回転軸
の微動設定装置を提供するものである。
【0006】
【作用】上記の構成からなる本発明装置において、作動
アームの側面にねじ込んだ固定ネジを前進回転させる
と、固定ネジの円錐形状部がプッシュロッドの円滑接触
面に回転しながら当接し、徐々にプッシュロッドを前進
させ、固定コマを介し回転軸に作動アームを確実に固定
する。この状態で作動アームを微動回転することによ
り、望遠鏡を正確な位置に設定することができる。次
に、固定ネジを後退回転すると、固定ネジの円錐形状部
がプッシュロッドの円滑接触面に接触しながら後退回転
し、徐々にプッシュロッドと固定コマに及ぼしていた押
圧力を解除し、回転軸を作動アームから確実に解放す
る。この状態で望遠鏡の回転軸は自由に回転操作するこ
とができることとなる。また、固定ネジを前進回転させ
て、固定ネジの押圧部でプッシュロッドを押圧し、固定
コマを介し回転軸に作動アームを固定した状態で測量機
械の本体ケーシングに作動アーム方向に向かって進退移
動するように設けた微動ネジを操作すると、微動ネジに
連動して固定軸が進退し、中空状の固定ネジを貫通して
設けた連動部材の一端が固定軸に係合し他端が作動アー
ムに係合することによって、作動アームを固定軸と一体
的に微動回転することにより、望遠鏡を正確な位置に設
定することができる。このとき、前記連動部材が固定ネ
ジの中空部内を固定ネジに接触しないので、連動部材は
固定ネジの形状や作動に抵触せずに作動させることがで
き、また、前記連動部材の両端部を球形状に構成し、且
つ、連動部材の両端が当接する固定軸と作動アームに円
錐形状受溝を設けてあれば、微動動作時に連動部材の両
端と固定軸及び作動アームとの接点に移動が生じないよ
うにすることができ、更に、上記の装置において、前記
固定ネジの押圧部がプッシュロッドとの接触部分に円錐
形状部を具備すると共に、前記プッシュロッドが円錐形
状部との接触部分に円滑接触面を具備する構成にすれ
ば、固定ネジの進退回転に伴うプッシュロッドとの押圧
及び押圧解除作動を円滑に行えることとなる。
【0007】
【実施例】以下本発明装置を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明すると、まず、図1に示す実施例におい
て、望遠鏡を配置した測量機械の本体ケーシング1によ
り望遠鏡の回転軸3は、回転自在に設けてあり、この回
転軸3の外周には作動アーム5が回転自在に取り付けら
れている。作動アーム5はその一部に回転軸3と直交し
てアーム形状を成し、この作動アーム5の回転軸3との
嵌合部4の内周部には凹部6が設けられ、この凹部6内
には固定コマ7が回転軸3と直交方向に進退自在に嵌合
している。作動アーム5の内部にはその突出方向に凹部
6に貫通する通孔8が形成され、その内部にはその両端
が球形状を成すプッシュロッド2が進退自在に組み込ま
れており、また作動アーム5の先端には通孔8に貫通す
るネジ孔9と空洞部10が形成されている。空洞部10の一
方の側面の前記ネジ孔9には、プッシュロッド2と直交
状に固定ネジ11がねじ込まれている。また、空洞部10の
前記ネジ孔9の反対側面には、円錐形状受溝12が形成さ
れている。実施例の場合、円錐形状受溝12は、空洞部10
の固定ネジ用のネジ孔9とは反対側の作動アーム5に設
けたネジ孔13に螺合した押圧部材14の空洞部10に面した
側に設けてあり、その取り外しと位置調整ができるよう
に構成してある。
【0008】前記固定ネジ11は、中空状に形成され、そ
の先端外周部はプッシュロッド2と当接する押圧部15と
なっている。実施例の場合、押圧部15は円錐形状を成
し、その円錐斜面にプッシュロッド2の先端が接触する
ように構成されている。固定ネジ11の後端に相当する部
分における本体ケーシング1には、微動ネジ16及び固定
軸17が同軸状に配置されている。即ち、微動ネジ16は外
周に雄ねじを有する中空管状に形成され、本体ケーシン
グ1の受孔部18に嵌合して止めネジ19で固定したネジ受
け20のネジ孔にねじ込まれ、後部に取り付けた微動ツマ
ミ21を回転することにより軸方向に進退するように構成
されており、その軸芯の中空部に固定軸17が回転自在に
組み込まれている。固定軸17は、微動ネジ16の先端から
突出する先端部には円錐形状の受溝24が形成され、その
先端部の基端にはフランジ状の係止部22が一体に設けら
れ、この係止部22はその後方の固定軸17の周囲にはめ込
まれたスラストリング23を介して微動ネジ16の先端に回
転自在に係止され、後端には固定ツマミ25が取り付けら
れて係止されている。
【0009】係止部22の外周の一部には、図2に示すよ
うに、回転止めピン26が径方向に取り付けられ、固定軸
17と共に回転する回転止めピン26が当たってその回転を
一定範囲に規制する規制凸部28、28'がネジ受け20の先端
部に設けられるのが好ましい。また、スラストリング23
の外周の一部に係止ガイド部27を径方向に設け、図2に
示すように、係止ガイド部27を、微動ネジ16の進退方向
にはスライド自在に、且つスラストリング23の回転方向
には係止するように、溝状のガイド29がネジ受け20の先
端部に設けられている。固定軸17はその先端部におい
て、自在継手30によって固定ネジ11に連結されている。
自在継手30は、スリーブ31の後部に対称に長孔又は切り
欠き32を、かつ前部にこの切り欠き32と90°位相をずら
して一対の切り欠き33をそれぞれ微動ネジ16の進退方向
に平行に設けたもので、固定ネジ11に連結されている。
実施例の場合、スリーブ31の後端部内には固定軸17の先
端部が挿入され、その周辺に対称に取り付けたピン34を
切り欠き32に、且つ、固定ネジ11の後端に設けたピン35
を切り欠き33に、それぞれ進退方向に可動自在にはめ合
わせることにより、スリーブ31と固定軸17を屈曲自在か
つ進退自在に連結しており、これによって固定軸17の回
転力を固定ネジ11に伝達するようになっている。
【0010】固定軸17の先端の円錐形状受溝24には、両
端が半球面形状を成す固定軸17と平行に設けた連動部材
36の一端面がピボット式に係合し、その連動部材36の反
対面は、固定ネジ11の中空部37内を接触することなく通
り抜け、作動アーム5の空洞部10内の円錐形状受溝12に
ピボット式に係合している。固定ネジ11の中空部37は、
作動アーム5の回転軸3を中心とする回動によって前記
円錐形状受溝12を中心に屈曲作動する連動部材36が固定
ネジ11に接触しないように、段差的に後方に向かって孔
径を大きくなるように設けてある。他方、作動アーム5
の反対側の先端部側面には、これに相当する部分におけ
る本体ケーシング1にネジ止め固定した取付筒部39に、
弾圧バネ41を介して取り付けた筒状の弾圧支持体40が、
その内部の前記弾圧バネ41のバネ弾力によって圧接して
いる。実施例の場合、弾圧支持体40は作動アーム5の反
対側の先端部側面のネジ孔13に位置調整可能に螺合した
前記押圧部材14の背面に当接している。従って、作動ア
ーム5はこの弾性支持体40の弾圧力により連動部材36を
介して常に固定軸17の先端に支持されている。尚、上記
実施例では、連動部材36の両端部を円錐形状受溝12、24
等で受けて回転自在且つ屈曲自在に支持する構成である
が、連動部材36の一端部又は両端部を弾性保持部材38等
で固定軸17及び作動アーム5に回転自在且つ屈曲自在に
連結する構成にすることができる。
【0011】以上の構成において測量機械の望遠鏡の視
準操作に際しては、まず固定ツマミ25を緩めておいて旋
回自由とした望遠鏡を目標に旋回し、これをほぼ目標に
近い方向に位置決めした後、固定ツマミ25を固定操作方
向に回転させる。これによって固定軸17が微動ネジ16内
で回転し、先端の自在継手30を介して固定ネジ11を回転
させて前進させる。この固定ネジ11が前進すると、その
先端部の円錐状斜面からなる押圧部15は、プッシュロッ
ド2の後端面を滑動しながら移動させるため、プッシュ
ロッド2は先端方向に前進して固定コマ7を回転軸3に
おし当てて、作動アーム5を回転軸3と一体に固定させ
る。このようにして、作動アーム5を回転軸3に固定さ
せた状態において、微動ツマミ21により微動ネジ16を左
右に回転させ、前進または後退させると、これに伴って
固定軸17が同時に前進または後退する。
【0012】微動ネジ16が前進する時には、これと共に
前進する固定軸17の先端が連動部材36を介して作動アー
ム5を押し出すが、作動アーム5は上記のように回転軸
3と固定されている為、この作動アーム5は本体ケーシ
ング1に対して微動回転する。逆に、微動ネジ16が後退
する時には、これと一体の固定軸17が後退して連動部材
36を介して作動アーム5から離れようとするが、作動ア
ーム5の他方の側面に弾圧接触している弾圧支持体40
が、本体ケーシング1を反力壁として、その弾圧バネ41
によって作動アーム5を連動部材36を介して固定軸17に
押圧されたまま微動回転し、それと共に固定されている
回転軸3及び望遠鏡も同時に微動回転することになる。
このようにして微動ツマミ21の左右回転操作により、望
遠鏡を上下方向に微動回転させ、目標方向に正確に視準
させることができる。
【0013】次に、固定ツマミ25を逆に解放操作方向に
回転させると、これによって固定軸17が微動ネジ16内で
回転し、先端の自在継手30を介して固定ネジ11を後退回
転させる。固定ネジ11が後退回転すると、固定ネジ11の
円錐形状の押圧部15がプッシュロッド2の円滑接触面
2'に接触しながら後退回転し、徐々にプッシュロッド
2と固定コマ7に及ぼしていた押圧力を解除し、回転軸
3を作動アーム5から確実に解放する。この状態で望遠
鏡の回転軸3は自由に回転操作することができることと
なる。この方式は、本体ケーシング1の水平回転軸にも
同様に構成されており、同じように構成された微動ネジ
によって本体ケーシングを左右方向に微動回転させ、望
遠鏡側の微動装置と相まって望遠鏡を目標に正確に視準
させることができる。以上のように、本発明の上記図1
の実施例によれば、固定ネジ11を中空状にし、固定軸17
先端と作動アーム5とを、固定ネジ11の中空部37を貫通
する連動部材36で連結し、微動ネジ16の微動動作をこの
連動部材36を介して直接的に作動アーム5に伝えるよう
にすることにより、微動動作時の自在継手30等による微
動動作の不安定要因を減小させ、又、部品点数削減もで
きるものである。
【0014】次に、図3に示す実施例の場合、作動アー
ム5の先端には、その一側面から通孔8に貫通するネジ
孔9を有する空洞部10が形成されており、該空洞部10の
ネジ孔9には、プッシュロッド2と直交状に固定ネジ11
がねじ込まれている。固定ネジ11は、先端に円錐形状の
押圧部15を一体に具備し、その円錐斜面にプッシュロッ
ド2の球面形状の先端部2’が接触するように構成され
ている。他方、固定軸17は、微動ネジ16の先端から突出
する先端部17' が球面状に形成され、自在継手30によっ
て固定ネジ11に連結されている。即ち、自在継手30は、
スリーブ31の後部に対称に長孔又は切り欠き32を、且
つ、前部にこの切り欠き32と90°位相をずらして一対の
長孔33をそれぞれ微動ネジ16の進退方向に平行に設けて
あり、固定ネジ11に対してはカップ状の支受冠42を介し
て連結されている。支受冠42は、その先端開口部周面を
固定ネジ11の周辺における作動アーム5の側面に当接
し、平坦な後端面43を前記固定軸17の球形状の先端部1
7’に当接するように、作動アーム5と固定軸17間に介
在され、先端開口部に固定ネジ11の後端が進退自在に嵌
合されている。
【0015】そして、支受冠42は、その周面に対称に取
り付けられた一対のピン44をスリーブ31の長孔33に可動
自在にはめ込まれ、このピン44と90°位相をずらして固
定ネジ11の進退方向に平行に設けた長孔45に、固定ネジ
11の後端部周面に対称に取り付けられた一対のピン46を
可動自在にはめ込むことにより、スリーブ31と固定ネジ
11を屈曲自在かつ進退自在に連結している。また、スリ
ーブ31の後端部内には固定軸17の先端部17' が挿入さ
れ、その周辺に対称に取り付けたピン34を切り欠き32に
可動自在にはめ合わせることにより、スリーブ31と固定
軸17を屈曲自在かつ進退自在に連結しており、これによ
って固定軸17の回転力を固定ネジ11に伝達するようにな
っている。尚、図3の実施例において、図1及び図2と
同じ符号を付してある構成部分は、先の図1及び図2の
実施例と同じ機能を備えているので説明を省略する。
【0016】
【効果】以上の通り、本発明に係る測量機械における回
転軸の微動設定装置よれば、測量機械の回転軸に、該回
転軸に圧接する固定コマと、固定コマを押圧するプッシ
ュロッドと、プッシュロッドを側方から押圧する固定ネ
ジとを備えた作動アームを設け、該作動アームの側面に
ねじ込んだ前記固定ネジの前進力によって、プッシュロ
ッドを前進させ、固定コマを介し回転軸を作動アームと
固定し、測量機械の本体ケーシングに作動アーム方向に
向かって進退移動するように設けた微動ネジによって作
動アームを微動し回転軸を微動設定する装置において、
前記固定ネジがプッシュロッドとの接触部分に円錐形状
の押圧部を具備すると共に、前記プッシュロッドが固定
ネジとの接触部分に円滑接触面を具備することを特徴と
する構成を有するから、固定ネジを前進回転させると、
固定ネジの円錐形状の押圧部がプッシュロッドの円滑接
触面に回転しながら直接に当接し、プッシュロッドを押
圧することとなり、従来の鋼球等の伝達部材を不要と
し、構造の簡素化を計るのみならず、回転軸に作動アー
ムを確実に固定することができる効果があると共に、固
定解除時には、固定ネジを後退回転すると、同時に、固
定ネジの円錐形状の押圧部がプッシュロッドの円滑接触
面に接触しながら後退回転し、プッシュロッドと固定コ
マに及ぼしていた押圧力を固定解除不良を起こすことな
く解除し、回転軸を作動アームから確実に解放する効果
がある。
【0017】また、本発明に係る測量機械における回転
軸の微動設定装置よれば、前記固定ネジが中空状をな
し、その先端外周部にプッシュロッドと当接してこれを
押圧する押圧部を具備すると共に、中空部内に、前記微
動ネジと連動する固定軸に一端が係合し、他端が作動ア
ームに係合する連動部材を貫通して具備する構成を有す
るから、従来の固定ネジとプッシュロッド間の鋼球を廃
止すると共に、固定軸と作動アーム間のカップ状支受冠
を廃止し、固定ネジとプッシュロッドとの連動を確実に
すると共に、微動ネジと連動する固定軸の進退動作を連
動部材により作動アームに直接に伝達することにより、
微動動作時の不安定要因を減小させる効果があり、且
つ、部品点数削減もできる効果がある。また、上記の装
置において、前記連動部材が固定ネジの中空部内を固定
ネジに接触しないように貫通することにより、連動部材
は固定ネジの形状や作動に抵触せずに正確且つ確実に作
動させることができる効果があり、また、前記連動部材
の両端部を球形状に構成し、且つ、連動部材の両端が当
接する固定軸と作動アームに円錐形状受溝を設けてあれ
ば、微動動作時に連動部材の両端と固定軸及び作動アー
ムとの接点に移動が生じず、微動動作時の不安定要因を
減小させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を縦断して示す縦断正
面図。
【図2】図1の実施例の要部の縦断側面図。
【図3】本発明の他の一実施例の要部を縦断して示す縦
断正面図。
【符号の説明】
1・・・・・・本体ケーシング 2・・・・・・プッシュロッド 3・・・・・・回転軸 4・・・・・・嵌合部 5・・・・・・作動アーム 6・・・・・・凹部 7・・・・・・固定コマ 8・・・・・・通孔 9・・・・・・ネジ孔 10・・・・・・空洞部 11・・・・・・固定ネジ 12・・・・・・円錐形状受溝 13・・・・・・ネジ孔 14・・・・・・押圧部材 15・・・・・・押圧部 16・・・・・・微動ネジ 17・・・・・・作動軸 18・・・・・・受孔部 19・・・・・・止めネジ 20・・・・・・ネジ受け 21・・・・・・微動ツマミ 22・・・・・・係止部 23・・・・・・スラストリング 24・・・・・・円錐形状受溝 25・・・・・・固定ツマミ 26・・・・・・回転止めピン 27・・・・・・ガイド部 28・・・・・・規制凸部 29・・・・・・ガイド 30・・・・・・自在継手 31・・・・・・スリーブ 32・・・・・・切り欠き 33・・・・・・長孔 34・・・・・・ピン 35・・・・・・ピン 36・・・・・・連動部材 37・・・・・・中空部 38・・・・・・弾性保持部材 39・・・・・・取付筒部 40・・・・・・弾圧支持体 41・・・・・・圧縮バネ 42・・・・・・支受冠 43・・・・・・支受冠の後端面 44・・・・・・ピン 45・・・・・・長孔 46・・・・・・ピン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測量機械の回転軸に、該回転軸に圧接す
    る固定コマと、固定コマを押圧するプッシュロッドと、
    プッシュロッドを側方から押圧する固定ネジとを備えた
    作動アームを設け、該作動アームの側面にねじ込んだ前
    記固定ネジの前進力によって、プッシュロッドを前進さ
    せ、固定コマを介し回転軸を作動アームと固定し、測量
    機械の本体ケーシングに作動アーム方向に向かって進退
    移動するように設けた微動ネジによって作動アームを微
    動し回転軸を微動設定する装置において、前記固定ネジ
    がプッシュロッドとの接触部分に円錐形状の押圧部を具
    備すると共に、前記プッシュロッドが固定ネジの押圧部
    との接触部分に円滑接触面を具備することを特徴とする
    測量機械における回転軸の微動設定装置。
  2. 【請求項2】 測量機械の回転軸に、該回転軸に圧接す
    る固定コマと、固定コマを押圧するプッシュロッドと、
    プッシュロッドを側方から押圧する固定ネジとを備えた
    作動アームを設け、該作動アームの側面にねじ込んだ前
    記固定ネジの前進力によって、プッシュロッドを前進さ
    せ、固定コマを介し回転軸を作動アームと固定し、測量
    機械の本体ケーシングに作動アーム方向に向かって進退
    移動するように設けた微動ネジによって作動アームを微
    動し回転軸を微動設定する装置において、前記固定ネジ
    が中空状をなし、その先端外周部にプッシュロッドと当
    接してこれを押圧する押圧部を具備すると共に、中空部
    内に、前記微動ネジと連動する固定軸に一端が係合し、
    他端が作動アームに係合する連動部材を貫通して具備す
    ることを特徴とする測量機械における回転軸の微動設定
    装置。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲の請求項2に記載の装置
    において、前記連動部材の両端部を球形状に構成し、且
    つ、連動部材の両端が当接する固定軸と作動アームに円
    錐形状受溝を設けたことを特徴とする測量機械における
    回転軸の微動設定装置。
  4. 【請求項4】 特許請求の範囲の請求項2又は3に記載
    の装置において、前記固定ネジの押圧部がプッシュロッ
    ドとの接触部分に円錐形状の押圧部を具備すると共に、
    前記プッシュロッドが円錐形状の押圧部と接触する部分
    に円滑接触面を具備することを特徴とする測量機械にお
    ける回転軸の微動設定装置。
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