JPH04299213A - 測量機械における回転軸の微動設定装置 - Google Patents

測量機械における回転軸の微動設定装置

Info

Publication number
JPH04299213A
JPH04299213A JP8963291A JP8963291A JPH04299213A JP H04299213 A JPH04299213 A JP H04299213A JP 8963291 A JP8963291 A JP 8963291A JP 8963291 A JP8963291 A JP 8963291A JP H04299213 A JPH04299213 A JP H04299213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push rod
fixing screw
screw
operating arm
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8963291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2747743B2 (ja
Inventor
Kenji Kaneko
健治 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Precision Co Ltd
Original Assignee
Asahi Seimitsu KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Seimitsu KK filed Critical Asahi Seimitsu KK
Priority to JP8963291A priority Critical patent/JP2747743B2/ja
Publication of JPH04299213A publication Critical patent/JPH04299213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2747743B2 publication Critical patent/JP2747743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
  • Telescopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】この発明は、経緯儀、水準儀等の測量機械
における望遠鏡の方向を微少量旋回して正確な方向に位
置決めする為の測量機械における回転軸の微動設定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置は、望遠鏡の回転軸
に作動アームを着脱自在に固定可能に設け、望遠鏡を自
由に回転して所望の方向に向いたところで、作動アーム
を回転軸に一体に固定し、作動アームを測量機械本体に
設けた微動装置により微動回転させて、正確な望遠鏡の
視準位置に設定するように構成してある。従って、望遠
鏡の回転軸と作動アームは、常時簡単且つ確実に着脱し
て微動操作できるものでなければならないものであった
【0003】従来のこの種の装置は、実開昭63ー13
7815号公報に記載のように、作動アームの先端部に
プッシュロッドの後端が突出する空洞部を設け、空洞部
の底は調整ネジで深さを調整するようになっている。こ
の作動アームの側面には固定ネジをねじ込んで先端を空
洞部内に突出可能としてある。プッシュロッドの後端面
には、固定ネジの取付側からその推進側に向かうにつれ
て調整ネジの先端に近づくように斜面が形成してあり、
空洞部のプッシュロッド後端面と固定ネジの先端と調整
ネジとの間に、固定ネジの押し込み力をプッシュロッド
に伝達する伝達部材として鋼球を配置してある。固定ネ
ジの後端には、カップ状の支受冠と自在継手を介して固
定軸を連結し、固定軸の後端に固定ツマミを設け、固定
ツマミを回転することにより自在継手とカップ状の支受
冠を介して固定ネジを回転推進し、これによって鋼球、
プッシュロッド及び固定コマを介して回転軸を作動アー
ムに固定するように構成してある。固定軸は中空な微動
ネジのネジ軸に回転自在に軸受けされており、微動ネジ
は測量機本体ケーシングに固定したネジ受けに螺合して
いる。微動ネジの外周には微動ツマミが一体に設けてあ
り、これを回転操作すると、固定軸を一体に進退し、固
定軸の先端が支受冠を介して作動アームに当接する。作
動アームの反対側の測量機械本体のケーシングには、作
動アームの反対側の側面に弾圧支持体が弾圧接触するよ
うに設けてあり、前記微動ツマミで進退する固定軸と弾
圧支持体との間に作動アームが常時密着状態で挟持され
ている。
【0004】
【発明の解決しようとする問題点】この状態で測量機械
の微動回転操作を行うようにした装置が従来から知られ
ているが、この従来装置は、固定ネジを回転推進し、こ
れによって鋼球、プッシュロッド及び固定コマを介して
回転軸を作動アームに固定した固定時に、プッシュロッ
ドから鋼球へ生じる押し返し力により調整ネジへ鋼球が
食い込むため、締め込み解除時に固定ネジが回転後退し
たにもかかわらず鋼球が後退せず、望遠鏡の回転軸の固
定状態が解除にならないことが生じる問題があった。ま
た、従来の測量機械における回転軸の微動設定装置は、
前記の通り、固定ツマミにより固定軸を回転することに
より自在継手と更に自在継手的に接続するカップ状の支
受冠を介して固定ネジを回転推進し、これによって鋼球
、プッシュロッド及び固定コマ等を介して回転軸を作動
アームに固定するように構成してある一方、固定軸は中
空な微動ネジのネジ軸に回転自在に軸受けされており、
微動ネジは測量機本体ケーシングに固定したネジ受けに
螺合し、微動ネジを微動ツマミで回転操作すると、固定
軸を一体に進退し、固定軸の先端が前記自在継ぎ手の一
部品として直進方向には上下左右に不安定動作が可能な
支受冠を介して作動アームに当接して進退する構成であ
るから、この微動装置は、微動ネジによる直線的な微動
動作を回転軸に伝えるために、固定ネジを回転するため
のカップ状支受冠等を介して行っているため、構造が複
雑であるのみならず、直進移動の操作伝達に不安定要素
を備えている。また、固定軸先端とカップ状支受冠の接
触部は、微動動作時に接点移動を起こすため、カップ状
支受冠の接触面に高い面精度が要求される。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】そこで、本発明は、測量
機械の回転軸に、該回転軸に圧接する固定コマと、固定
コマを押圧するプッシュロッドと、プッシュロッドを側
方から押圧する固定ネジとを備えた作動アームを設け、
該作動アームの側面にねじ込んだ前記固定ネジの前進力
によって、プッシュロッドを前進させ、固定コマを介し
回転軸を作動アームと固定し、測量機械の本体ケーシン
グに作動アーム方向に向かって進退移動するように設け
た微動ネジによって作動アームを微動し回転軸を微動設
定する装置において、前記固定ネジがプッシュロッドと
の接触部分に円錐形状の押圧部を具備すると共に、前記
プッシュロッドが固定ネジとの接触部分に球面又は固定
ネジの円錐形状の押圧部の円錐斜面に沿った傾斜面等か
らなる円滑接触面を具備することを特徴とする測量機械
における回転軸の微動設定装置を提供するものである。 また、本発明は、上記測量機械の回転軸に、該回転軸に
圧接する固定コマと、固定コマを押圧するプッシュロッ
ドと、プッシュロッドを側方から押圧する固定ネジとを
備えた作動アームを設け、該作動アームの側面にねじ込
んだ前記固定ネジの前進力によって、プッシュロッドを
前進させ、固定コマを介し回転軸を作動アームと固定し
、測量機械の本体ケーシングに作動アーム方向に向かっ
て進退移動するように設けた微動ネジによって作動アー
ムを微動し回転軸を微動設定する装置において、前記固
定ネジが中空状をなし、その先端外周部にプッシュロッ
ドと当接してこれを押圧する押圧部を具備すると共に、
中空部内に、前記微動ネジと連動する固定軸に一端が係
合し、他端が作動アームに係合する連動部材を貫通して
具備することを特徴とする測量機械における回転軸の微
動設定装置を提供するものである。また、上記の装置に
おいて、前記連動部材の両端部を球形状に構成し、且つ
、連動部材の両端が当接する固定軸と作動アームに円錐
形状受溝を設けたことを特徴とする測量機械における回
転軸の微動設定装置を提供するものである。更に、上記
の装置において、前記固定ネジの押圧部がプッシュロッ
ドとの接触部分に円錐形状部を具備すると共に、前記プ
ッシュロッドが円錐形状部との接触部分に円滑接触面を
具備することを特徴とする測量機械における回転軸の微
動設定装置を提供するものである。
【0006】
【作用】上記の構成からなる本発明装置において、作動
アームの側面にねじ込んだ固定ネジを前進回転させると
、固定ネジの円錐形状部がプッシュロッドの円滑接触面
に回転しながら当接し、徐々にプッシュロッドを前進さ
せ、固定コマを介し回転軸に作動アームを確実に固定す
る。この状態で作動アームを微動回転することにより、
望遠鏡を正確な位置に設定することができる。次に、固
定ネジを後退回転すると、固定ネジの円錐形状部がプッ
シュロッドの円滑接触面に接触しながら後退回転し、徐
々にプッシュロッドと固定コマに及ぼしていた押圧力を
解除し、回転軸を作動アームから確実に解放する。この
状態で望遠鏡の回転軸は自由に回転操作することができ
ることとなる。また、固定ネジを前進回転させて、固定
ネジの押圧部でプッシュロッドを押圧し、固定コマを介
し回転軸に作動アームを固定した状態で測量機械の本体
ケーシングに作動アーム方向に向かって進退移動するよ
うに設けた微動ネジを操作すると、微動ネジに連動して
固定軸が進退し、中空状の固定ネジを貫通して設けた連
動部材の一端が固定軸に係合し他端が作動アームに係合
することによって、作動アームを固定軸と一体的に微動
回転することにより、望遠鏡を正確な位置に設定するこ
とができる。このとき、前記連動部材が固定ネジの中空
部内を固定ネジに接触しないので、連動部材は固定ネジ
の形状や作動に抵触せずに作動させることができ、また
、前記連動部材の両端部を球形状に構成し、且つ、連動
部材の両端が当接する固定軸と作動アームに円錐形状受
溝を設けてあれば、微動動作時に連動部材の両端と固定
軸及び作動アームとの接点に移動が生じないようにする
ことができ、更に、上記の装置において、前記固定ネジ
の押圧部がプッシュロッドとの接触部分に円錐形状部を
具備すると共に、前記プッシュロッドが円錐形状部との
接触部分に円滑接触面を具備する構成にすれば、固定ネ
ジの進退回転に伴うプッシュロッドとの押圧及び押圧解
除作動を円滑に行えることとなる。
【0007】
【実施例】以下本発明装置を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明すると、まず、図1に示す実施例において
、望遠鏡を配置した測量機械の本体ケーシング1により
望遠鏡の回転軸3は、回転自在に設けてあり、この回転
軸3の外周には作動アーム5が回転自在に取り付けられ
ている。作動アーム5はその一部に回転軸3と直交して
アーム形状を成し、この作動アーム5の回転軸3との嵌
合部4の内周部には凹部6が設けられ、この凹部6内に
は固定コマ7が回転軸3と直交方向に進退自在に嵌合し
ている。作動アーム5の内部にはその突出方向に凹部6
に貫通する通孔8が形成され、その内部にはその両端が
球形状を成すプッシュロッド2が進退自在に組み込まれ
ており、また作動アーム5の先端には通孔8に貫通する
ネジ孔9と空洞部10が形成されている。空洞部10の
一方の側面の前記ネジ孔9には、プッシュロッド2と直
交状に固定ネジ11がねじ込まれている。また、空洞部
10の前記ネジ孔9の反対側面には、円錐形状受溝12
が形成されている。実施例の場合、円錐形状受溝12は
、空洞部10の固定ネジ用のネジ孔9とは反対側の作動
アーム5に設けたネジ孔13に螺合した押圧部材14の
空洞部10に面した側に設けてあり、その取り外しと位
置調整ができるように構成してある。
【0008】前記固定ネジ11は、中空状に形成され、
その先端外周部はプッシュロッド2と当接する押圧部1
5となっている。実施例の場合、押圧部15は円錐形状
を成し、その円錐斜面にプッシュロッド2の先端が接触
するように構成されている。固定ネジ11の後端に相当
する部分における本体ケーシング1には、微動ネジ16
及び固定軸17が同軸状に配置されている。即ち、微動
ネジ16は外周に雄ねじを有する中空管状に形成され、
本体ケーシング1の受孔部18に嵌合して止めネジ19
で固定したネジ受け20のネジ孔にねじ込まれ、後部に
取り付けた微動ツマミ21を回転することにより軸方向
に進退するように構成されており、その軸芯の中空部に
固定軸17が回転自在に組み込まれている。固定軸17
は、微動ネジ16の先端から突出する先端部には円錐形
状の受溝24が形成され、その先端部の基端にはフラン
ジ状の係止部22が一体に設けられ、この係止部22は
その後方の固定軸17の周囲にはめ込まれたスラストリ
ング23を介して微動ネジ16の先端に回転自在に係止
され、後端には固定ツマミ25が取り付けられて係止さ
れている。
【0009】係止部22の外周の一部には、図2に示す
ように、回転止めピン26が径方向に取り付けられ、固
定軸17と共に回転する回転止めピン26が当たってそ
の回転を一定範囲に規制する規制凸部28、28’がネ
ジ受け20の先端部に設けられるのが好ましい。また、
スラストリング23の外周の一部に係止ガイド部27を
径方向に設け、図2に示すように、係止ガイド部27を
、微動ネジ16の進退方向にはスライド自在に、且つス
ラストリング23の回転方向には係止するように、溝状
のガイド29がネジ受け20の先端部に設けられている
。固定軸17はその先端部において、自在継手30によ
って固定ネジ11に連結されている。 自在継手30は、スリーブ31の後部に対称に長孔又は
切り欠き32を、かつ前部にこの切り欠き32と90°
位相をずらして一対の切り欠き33をそれぞれ微動ネジ
16の進退方向に平行に設けたもので、固定ネジ11に
連結されている。 実施例の場合、スリーブ31の後端部内には固定軸17
の先端部が挿入され、その周辺に対称に取り付けたピン
34を切り欠き32に、且つ、固定ネジ11の後端に設
けたピン35を切り欠き33に、それぞれ進退方向に可
動自在にはめ合わせることにより、スリーブ31と固定
軸17を屈曲自在かつ進退自在に連結しており、これに
よって固定軸17の回転力を固定ネジ11に伝達するよ
うになっている。
【0010】固定軸17の先端の円錐形状受溝24には
、両端が半球面形状を成す固定軸17と平行に設けた連
動部材36の一端面がピボット式に係合し、その連動部
材36の反対面は、固定ネジ11の中空部37内を接触
することなく通り抜け、作動アーム5の空洞部10内の
円錐形状受溝12にピボット式に係合している。固定ネ
ジ11の中空部37は、作動アーム5の回転軸3を中心
とする回動によって前記円錐形状受溝12を中心に屈曲
作動する連動部材36が固定ネジ11に接触しないよう
に、段差的に後方に向かって孔径を大きくなるように設
けてある。他方、作動アーム5の反対側の先端部側面に
は、これに相当する部分における本体ケーシング1にネ
ジ止め固定した取付筒部39に、弾圧バネ41を介して
取り付けた筒状の弾圧支持体40が、その内部の前記弾
圧バネ41のバネ弾力によって圧接している。実施例の
場合、弾圧支持体40は作動アーム5の反対側の先端部
側面のネジ孔13に位置調整可能に螺合した前記押圧部
材14の背面に当接している。従って、作動アーム5は
この弾性支持体40の弾圧力により連動部材36を介し
て常に固定軸17の先端に支持されている。尚、上記実
施例では、連動部材36の両端部を円錐形状受溝12、
24等で受けて回転自在且つ屈曲自在に支持する構成で
あるが、連動部材36の一端部又は両端部を弾性保持部
材38等で固定軸17及び作動アーム5に回転自在且つ
屈曲自在に連結する構成にすることができる。
【0011】以上の構成において測量機械の望遠鏡の視
準操作に際しては、まず固定ツマミ25を緩めておいて
旋回自由とした望遠鏡を目標に旋回し、これをほぼ目標
に近い方向に位置決めした後、固定ツマミ25を固定操
作方向に回転させる。これによって固定軸17が微動ネ
ジ16内で回転し、先端の自在継手30を介して固定ネ
ジ11を回転させて前進させる。この固定ネジ11が前
進すると、その先端部の円錐状斜面からなる押圧部15
は、プッシュロッド2の後端面を滑動しながら移動させ
るため、プッシュロッド2は先端方向に前進して固定コ
マ7を回転軸3におし当てて、作動アーム5を回転軸3
と一体に固定させる。このようにして、作動アーム5を
回転軸3に固定させた状態において、微動ツマミ21に
より微動ネジ16を左右に回転させ、前進または後退さ
せると、これに伴って固定軸17が同時に前進または後
退する。
【0012】微動ネジ16が前進する時には、これと共
に前進する固定軸17の先端が連動部材36を介して作
動アーム5を押し出すが、作動アーム5は上記のように
回転軸3と固定されている為、この作動アーム5は本体
ケーシング1に対して微動回転する。逆に、微動ネジ1
6が後退する時には、これと一体の固定軸17が後退し
て連動部材36を介して作動アーム5から離れようとす
るが、作動アーム5の他方の側面に弾圧接触している弾
圧支持体40が、本体ケーシング1を反力壁として、そ
の弾圧バネ41によって作動アーム5を連動部材36を
介して固定軸17に押圧されたまま微動回転し、それと
共に固定されている回転軸3及び望遠鏡も同時に微動回
転することになる。 このようにして微動ツマミ21の左右回転操作により、
望遠鏡を上下方向に微動回転させ、目標方向に正確に視
準させることができる。
【0013】次に、固定ツマミ25を逆に解放操作方向
に回転させると、これによって固定軸17が微動ネジ1
6内で回転し、先端の自在継手30を介して固定ネジ1
1を後退回転させる。固定ネジ11が後退回転すると、
固定ネジ11の円錐形状の押圧部15がプッシュロッド
2の円滑接触面2’に接触しながら後退回転し、徐々に
プッシュロッド2と固定コマ7に及ぼしていた押圧力を
解除し、回転軸3を作動アーム5から確実に解放する。 この状態で望遠鏡の回転軸3は自由に回転操作すること
ができることとなる。この方式は、本体ケーシング1の
水平回転軸にも同様に構成されており、同じように構成
された微動ネジによって本体ケーシングを左右方向に微
動回転させ、望遠鏡側の微動装置と相まって望遠鏡を目
標に正確に視準させることができる。以上のように、本
発明の上記図1の実施例によれば、固定ネジ11を中空
状にし、固定軸17先端と作動アーム5とを、固定ネジ
11の中空部37を貫通する連動部材36で連結し、微
動ネジ16の微動動作をこの連動部材36を介して直接
的に作動アーム5に伝えるようにすることにより、微動
動作時の自在継手30等による微動動作の不安定要因を
減小させ、又、部品点数削減もできるものである。
【0014】次に、図3に示す実施例の場合、作動アー
ム5の先端には、その一側面から通孔8に貫通するネジ
孔9を有する空洞部10が形成されており、該空洞部1
0のネジ孔9には、プッシュロッド2と直交状に固定ネ
ジ11がねじ込まれている。固定ネジ11は、先端に円
錐形状の押圧部15を一体に具備し、その円錐斜面にプ
ッシュロッド2の球面形状の先端部2’が接触するよう
に構成されている。他方、固定軸17は、微動ネジ16
の先端から突出する先端部17’ が球面状に形成され
、自在継手30によって固定ネジ11に連結されている
。即ち、自在継手30は、スリーブ31の後部に対称に
長孔又は切り欠き32を、且つ、前部にこの切り欠き3
2と90°位相をずらして一対の長孔33をそれぞれ微
動ネジ16の進退方向に平行に設けてあり、固定ネジ1
1に対してはカップ状の支受冠42を介して連結されて
いる。支受冠42は、その先端開口部周面を固定ネジ1
1の周辺における作動アーム5の側面に当接し、平坦な
後端面43を前記固定軸17の球形状の先端部17’に
当接するように、作動アーム5と固定軸17間に介在さ
れ、先端開口部に固定ネジ11の後端が進退自在に嵌合
されている。
【0015】そして、支受冠42は、その周面に対称に
取り付けられた一対のピン44をスリーブ31の長孔3
3に可動自在にはめ込まれ、このピン44と90°位相
をずらして固定ネジ11の進退方向に平行に設けた長孔
45に、固定ネジ11の後端部周面に対称に取り付けら
れた一対のピン46を可動自在にはめ込むことにより、
スリーブ31と固定ネジ11を屈曲自在かつ進退自在に
連結している。また、スリーブ31の後端部内には固定
軸17の先端部17’ が挿入され、その周辺に対称に
取り付けたピン34を切り欠き32に可動自在にはめ合
わせることにより、スリーブ31と固定軸17を屈曲自
在かつ進退自在に連結しており、これによって固定軸1
7の回転力を固定ネジ11に伝達するようになっている
。尚、図3の実施例において、図1及び図2と同じ符号
を付してある構成部分は、先の図1及び図2の実施例と
同じ機能を備えているので説明を省略する。
【0016】
【効果】以上の通り、本発明に係る測量機械における回
転軸の微動設定装置よれば、測量機械の回転軸に、該回
転軸に圧接する固定コマと、固定コマを押圧するプッシ
ュロッドと、プッシュロッドを側方から押圧する固定ネ
ジとを備えた作動アームを設け、該作動アームの側面に
ねじ込んだ前記固定ネジの前進力によって、プッシュロ
ッドを前進させ、固定コマを介し回転軸を作動アームと
固定し、測量機械の本体ケーシングに作動アーム方向に
向かって進退移動するように設けた微動ネジによって作
動アームを微動し回転軸を微動設定する装置において、
前記固定ネジがプッシュロッドとの接触部分に円錐形状
の押圧部を具備すると共に、前記プッシュロッドが固定
ネジとの接触部分に円滑接触面を具備することを特徴と
する構成を有するから、固定ネジを前進回転させると、
固定ネジの円錐形状の押圧部がプッシュロッドの円滑接
触面に回転しながら直接に当接し、プッシュロッドを押
圧することとなり、従来の鋼球等の伝達部材を不要とし
、構造の簡素化を計るのみならず、回転軸に作動アーム
を確実に固定することができる効果があると共に、固定
解除時には、固定ネジを後退回転すると、同時に、固定
ネジの円錐形状の押圧部がプッシュロッドの円滑接触面
に接触しながら後退回転し、プッシュロッドと固定コマ
に及ぼしていた押圧力を固定解除不良を起こすことなく
解除し、回転軸を作動アームから確実に解放する効果が
ある。
【0017】また、本発明に係る測量機械における回転
軸の微動設定装置よれば、前記固定ネジが中空状をなし
、その先端外周部にプッシュロッドと当接してこれを押
圧する押圧部を具備すると共に、中空部内に、前記微動
ネジと連動する固定軸に一端が係合し、他端が作動アー
ムに係合する連動部材を貫通して具備する構成を有する
から、従来の固定ネジとプッシュロッド間の鋼球を廃止
すると共に、固定軸と作動アーム間のカップ状支受冠を
廃止し、固定ネジとプッシュロッドとの連動を確実にす
ると共に、微動ネジと連動する固定軸の進退動作を連動
部材により作動アームに直接に伝達することにより、微
動動作時の不安定要因を減小させる効果があり、且つ、
部品点数削減もできる効果がある。また、上記の装置に
おいて、前記連動部材が固定ネジの中空部内を固定ネジ
に接触しないように貫通することにより、連動部材は固
定ネジの形状や作動に抵触せずに正確且つ確実に作動さ
せることができる効果があり、また、前記連動部材の両
端部を球形状に構成し、且つ、連動部材の両端が当接す
る固定軸と作動アームに円錐形状受溝を設けてあれば、
微動動作時に連動部材の両端と固定軸及び作動アームと
の接点に移動が生じず、微動動作時の不安定要因を減小
させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を縦断して示す縦断正
面図。
【図2】図1の実施例の要部の縦断側面図。
【図3】本発明の他の一実施例の要部を縦断して示す縦
断正面図。
【符号の説明】
1・・・・・・本体ケーシング 2・・・・・・プッシュロッド 3・・・・・・回転軸 4・・・・・・嵌合部 5・・・・・・作動アーム 6・・・・・・凹部 7・・・・・・固定コマ 8・・・・・・通孔 9・・・・・・ネジ孔 10・・・・・・空洞部 11・・・・・・固定ネジ 12・・・・・・円錐形状受溝 13・・・・・・ネジ孔 14・・・・・・押圧部材 15・・・・・・押圧部 16・・・・・・微動ネジ 17・・・・・・作動軸 18・・・・・・受孔部 19・・・・・・止めネジ 20・・・・・・ネジ受け 21・・・・・・微動ツマミ 22・・・・・・係止部 23・・・・・・スラストリング 24・・・・・・円錐形状受溝 25・・・・・・固定ツマミ 26・・・・・・回転止めピン 27・・・・・・ガイド部 28・・・・・・規制凸部 29・・・・・・ガイド 30・・・・・・自在継手 31・・・・・・スリーブ 32・・・・・・切り欠き 33・・・・・・長孔 34・・・・・・ピン 35・・・・・・ピン 36・・・・・・連動部材 37・・・・・・中空部 38・・・・・・弾性保持部材 39・・・・・・取付筒部 40・・・・・・弾圧支持体 41・・・・・・圧縮バネ 42・・・・・・支受冠 43・・・・・・支受冠の後端面 44・・・・・・ピン 45・・・・・・長孔 46・・・・・・ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  測量機械の回転軸に、該回転軸に圧接
    する固定コマと、固定コマを押圧するプッシュロッドと
    、プッシュロッドを側方から押圧する固定ネジとを備え
    た作動アームを設け、該作動アームの側面にねじ込んだ
    前記固定ネジの前進力によって、プッシュロッドを前進
    させ、固定コマを介し回転軸を作動アームと固定し、測
    量機械の本体ケーシングに作動アーム方向に向かって進
    退移動するように設けた微動ネジによって作動アームを
    微動し回転軸を微動設定する装置において、前記固定ネ
    ジがプッシュロッドとの接触部分に円錐形状の押圧部を
    具備すると共に、前記プッシュロッドが固定ネジの押圧
    部との接触部分に円滑接触面を具備することを特徴とす
    る測量機械における回転軸の微動設定装置。
  2. 【請求項2】  測量機械の回転軸に、該回転軸に圧接
    する固定コマと、固定コマを押圧するプッシュロッドと
    、プッシュロッドを側方から押圧する固定ネジとを備え
    た作動アームを設け、該作動アームの側面にねじ込んだ
    前記固定ネジの前進力によって、プッシュロッドを前進
    させ、固定コマを介し回転軸を作動アームと固定し、測
    量機械の本体ケーシングに作動アーム方向に向かって進
    退移動するように設けた微動ネジによって作動アームを
    微動し回転軸を微動設定する装置において、前記固定ネ
    ジが中空状をなし、その先端外周部にプッシュロッドと
    当接してこれを押圧する押圧部を具備すると共に、中空
    部内に、前記微動ネジと連動する固定軸に一端が係合し
    、他端が作動アームに係合する連動部材を貫通して具備
    することを特徴とする測量機械における回転軸の微動設
    定装置。
  3. 【請求項3】  特許請求の範囲の請求項2に記載の装
    置において、前記連動部材の両端部を球形状に構成し、
    且つ、連動部材の両端が当接する固定軸と作動アームに
    円錐形状受溝を設けたことを特徴とする測量機械におけ
    る回転軸の微動設定装置。
  4. 【請求項4】  特許請求の範囲の請求項2又は3に記
    載の装置において、前記固定ネジの押圧部がプッシュロ
    ッドとの接触部分に円錐形状の押圧部を具備すると共に
    、前記プッシュロッドが円錐形状の押圧部と接触する部
    分に円滑接触面を具備することを特徴とする測量機械に
    おける回転軸の微動設定装置。
JP8963291A 1991-03-28 1991-03-28 測量機械における回転軸の微動設定装置 Expired - Fee Related JP2747743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8963291A JP2747743B2 (ja) 1991-03-28 1991-03-28 測量機械における回転軸の微動設定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8963291A JP2747743B2 (ja) 1991-03-28 1991-03-28 測量機械における回転軸の微動設定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04299213A true JPH04299213A (ja) 1992-10-22
JP2747743B2 JP2747743B2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=13976143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8963291A Expired - Fee Related JP2747743B2 (ja) 1991-03-28 1991-03-28 測量機械における回転軸の微動設定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2747743B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2747743B2 (ja) 1998-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3975032A (en) Surgical wire driving assembly
US5702349A (en) Endoscope with acutely angled handle and associated focus adjustment mechanism
JP5393491B2 (ja) 超音波内視鏡用穿刺針装置
CA2715443A1 (en) Lancer
KR940021877A (ko) 문용 록핸들장치
JPH0414981B2 (ja)
EP0199687A1 (en) Adjustable steering column for vehicles
US4172673A (en) Writing instrument using thin refill leads
JPH04299213A (ja) 測量機械における回転軸の微動設定装置
JPS6350121B2 (ja)
JPH0543376Y2 (ja)
US4008521A (en) Dental tools
JPH0332968Y2 (ja)
JPH0431546Y2 (ja)
JPH0134151Y2 (ja)
JP3040078B2 (ja) 伸縮式ボ−ルペン
JPS6336242Y2 (ja)
JPH0351758Y2 (ja)
CN217548193U (zh) 一种应用于内窥镜的器械调节装置
JPH0431547Y2 (ja)
CN219940785U (zh) 一种手术导航用操作工具以及髋臼杯打入器
JPH0543374Y2 (ja)
CA1066094A (en) Dental tool
JPH0515045Y2 (ja)
JPH0637285Y2 (ja) 測量機の回転軸微動装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees