JP2747642B2 - 産業車両の座席装置 - Google Patents
産業車両の座席装置Info
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- JP2747642B2 JP2747642B2 JP5094891A JP9489193A JP2747642B2 JP 2747642 B2 JP2747642 B2 JP 2747642B2 JP 5094891 A JP5094891 A JP 5094891A JP 9489193 A JP9489193 A JP 9489193A JP 2747642 B2 JP2747642 B2 JP 2747642B2
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- Japan
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- driver
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- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LPGのボンベを後部
に搭載したフォークリフトのような産業車両の座席装置
に関するものである。
に搭載したフォークリフトのような産業車両の座席装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業車両としてのフォークリフトは車体
1の前端部にフォーク機構部2、車体1の前部に運転席
3を、さらに車体1の後部にバランスウエイト4をそれ
ぞれ備えており、運転席3の上方にはヘッドガード5が
設けてあり、バランスウエイト3の上部にはLPGのボ
ンベ6が設置してある。そして、前記ヘッドガード5の
後部の支柱5aは左右に位置しているために、左右の支
柱5aの間は空いていてこの部分を後述する座席シート
が通過できるようにしてある。
1の前端部にフォーク機構部2、車体1の前部に運転席
3を、さらに車体1の後部にバランスウエイト4をそれ
ぞれ備えており、運転席3の上方にはヘッドガード5が
設けてあり、バランスウエイト3の上部にはLPGのボ
ンベ6が設置してある。そして、前記ヘッドガード5の
後部の支柱5aは左右に位置しているために、左右の支
柱5aの間は空いていてこの部分を後述する座席シート
が通過できるようにしてある。
【0003】そして、前記運転席3の座席シート9はエ
ンジンフード7上に設けてある。すなわち、図5(1)
に示すようにエンジンフード7はその後端部でヒンジ部
(図示せず)により車体1側に取り付けてあって、この
ヒンジ部の支軸(図示せず)を支点に後方に回動し得る
ものであり、エンジンの点検時等に便利になされてい
る。そして、前記エンジンフード7の上面部に前記座席
シート9が、その前端部を回動支点にして設けてある。
そして、前記エンジンフード7を後方に回動してエンジ
ン等を点検する際、作業者40が片手で座席シート9を
支えながらエンジンフード7を回動させ、座席シート9
を前記ヘッドガード5の天井部5bとボンベ6と間に通
していた。
ンジンフード7上に設けてある。すなわち、図5(1)
に示すようにエンジンフード7はその後端部でヒンジ部
(図示せず)により車体1側に取り付けてあって、この
ヒンジ部の支軸(図示せず)を支点に後方に回動し得る
ものであり、エンジンの点検時等に便利になされてい
る。そして、前記エンジンフード7の上面部に前記座席
シート9が、その前端部を回動支点にして設けてある。
そして、前記エンジンフード7を後方に回動してエンジ
ン等を点検する際、作業者40が片手で座席シート9を
支えながらエンジンフード7を回動させ、座席シート9
を前記ヘッドガード5の天井部5bとボンベ6と間に通
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の産業車両の座席装置にあっては、前記エンジンフー
ド7を後方に回動する際、作業者40が片手で座席シー
ト9を支えながらエンジンフード7を回動させ、座席シ
ート9を前記ヘッドガード5の天井部5bとボンベ6と
の間に通し,座席シート9をボンベ6に載置しているた
めに操作に両手を使用しなければならないという問題点
があった。
来の産業車両の座席装置にあっては、前記エンジンフー
ド7を後方に回動する際、作業者40が片手で座席シー
ト9を支えながらエンジンフード7を回動させ、座席シ
ート9を前記ヘッドガード5の天井部5bとボンベ6と
の間に通し,座席シート9をボンベ6に載置しているた
めに操作に両手を使用しなければならないという問題点
があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、エンジンフ
ードの回動操作を両手を使用することなく行うことがで
きるし、しかも、座席シートの前傾角度を小さく設定で
きるし、あらかじめ、座席シートが障害物に当たる部分
を想定することができる産業車両の座席装置を提供する
ことにある。
たものであって、その目的とするところは、エンジンフ
ードの回動操作を両手を使用することなく行うことがで
きるし、しかも、座席シートの前傾角度を小さく設定で
きるし、あらかじめ、座席シートが障害物に当たる部分
を想定することができる産業車両の座席装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、運転席の座席シートをエンジンフード
上に設けるようにした運転席後方にボンベ等の障害物を
有する産業車両の座席装置において、前記エンジンフー
ドは、その後端部で運転席後方に回動し得るように車体
に取り付け、且つ、前記座席シートは、互いにシートフ
レームに取付けられたシートクッション及びシートバッ
クにより構成して、前記エンジンフードの上面部に固着
した下側レール及びこの下側レール上に車体前後方向に
移動可能に設けられた上側レールが構成するスライド機
構を介して、前記エンジンフードの上面部に設けられ、
且つ前記シートフレームの前端部で前記スライド機構の
上側レールに運転席前方に回動可能に取付けてあり、更
に、前記上側レールの上面部に支持ブラケットが固着さ
れ、該支持ブラケットに支持ロッドの基部が回動可能に
取付けると共に、前記シートフレームにおける前記シー
トクッションを支持する水平部の中間部に、互いに連な
る挿入孔部及び係合孔部が形成されたプレートを固着
し、該プレートの係合孔部を車体前後方向に長孔として
前記支持ロッドの先端部を摺動可能に係合しており、前
記座席シートを車体前方に回動させ、前記支持ロッドの
先端部を前記挿入孔部との係合を離脱させて該挿入孔部
に連なる前記係合孔部に回転可能且つ摺動可能に係合さ
せた状態で、前記エンジンフードの車体後方への回動と
共に前記座席シートを車体後方に傾動させるように構成
したことを特徴とする。
めに、本発明は、運転席の座席シートをエンジンフード
上に設けるようにした運転席後方にボンベ等の障害物を
有する産業車両の座席装置において、前記エンジンフー
ドは、その後端部で運転席後方に回動し得るように車体
に取り付け、且つ、前記座席シートは、互いにシートフ
レームに取付けられたシートクッション及びシートバッ
クにより構成して、前記エンジンフードの上面部に固着
した下側レール及びこの下側レール上に車体前後方向に
移動可能に設けられた上側レールが構成するスライド機
構を介して、前記エンジンフードの上面部に設けられ、
且つ前記シートフレームの前端部で前記スライド機構の
上側レールに運転席前方に回動可能に取付けてあり、更
に、前記上側レールの上面部に支持ブラケットが固着さ
れ、該支持ブラケットに支持ロッドの基部が回動可能に
取付けると共に、前記シートフレームにおける前記シー
トクッションを支持する水平部の中間部に、互いに連な
る挿入孔部及び係合孔部が形成されたプレートを固着
し、該プレートの係合孔部を車体前後方向に長孔として
前記支持ロッドの先端部を摺動可能に係合しており、前
記座席シートを車体前方に回動させ、前記支持ロッドの
先端部を前記挿入孔部との係合を離脱させて該挿入孔部
に連なる前記係合孔部に回転可能且つ摺動可能に係合さ
せた状態で、前記エンジンフードの車体後方への回動と
共に前記座席シートを車体後方に傾動させるように構成
したことを特徴とする。
【0007】
【作用】かかる構成により、前記座席シートを、シート
フレームの前端部の枢支部を支点に運転席前方に回動し
て、前記支持ロッドの先端部をプレートの挿入孔部より
係合孔部に係合させて、この状態で、前記エンジンフー
ドを後方に回動させると、前記座席シートは支持ロッド
に支えられた状態で、前記障害物の上に載置され、この
状態で、前記座席シートは、支持ロッドの先端部が座席
シートが障害物に当たった時点でプレートの係合孔部内
を摺動することによる遊び分だけ最小限動いて、エンジ
ンフードが完全に開けられる。
フレームの前端部の枢支部を支点に運転席前方に回動し
て、前記支持ロッドの先端部をプレートの挿入孔部より
係合孔部に係合させて、この状態で、前記エンジンフー
ドを後方に回動させると、前記座席シートは支持ロッド
に支えられた状態で、前記障害物の上に載置され、この
状態で、前記座席シートは、支持ロッドの先端部が座席
シートが障害物に当たった時点でプレートの係合孔部内
を摺動することによる遊び分だけ最小限動いて、エンジ
ンフードが完全に開けられる。
【0008】このように、前記エンジンフードを後方に
回動する際、作業者が片手で座席シートを支えることな
くエンジンフードを回動させることができ、両手でエン
ジンフードの開閉をしなくてもよいので座席シートの回
動操作が簡単になる。また、前記支持ロッドの一方の係
合部を他方の係合部に係合させ、その後に座席シートが
障害物に当たった時点で一方の係止部が他方の係合部内
を摺動するために、エンジンフードがさら後傾して完全
に開けられる。このために、座席シートの前傾角度を小
さく設定できるし、あらかじめ、座席シートが障害物に
当たる部分を想定することができる。
回動する際、作業者が片手で座席シートを支えることな
くエンジンフードを回動させることができ、両手でエン
ジンフードの開閉をしなくてもよいので座席シートの回
動操作が簡単になる。また、前記支持ロッドの一方の係
合部を他方の係合部に係合させ、その後に座席シートが
障害物に当たった時点で一方の係止部が他方の係合部内
を摺動するために、エンジンフードがさら後傾して完全
に開けられる。このために、座席シートの前傾角度を小
さく設定できるし、あらかじめ、座席シートが障害物に
当たる部分を想定することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係わる座席装置を備えた産業車
両の側面図、図2は本発明に係わる産業車両の座席装置
の側面図、図3は本発明に係わる産業車両の座席装置に
おける係合部と連結ロッドの斜視図、図4(1)、
(2)、(3)は本発明に係わる産業車両の座席装置の
後傾とエンジンフードの開動作の手順を示す説明図であ
る。なお、従来例の構成部材と同じ構成部材には同じ符
号を付して説明を省略する。
明する。図1は本発明に係わる座席装置を備えた産業車
両の側面図、図2は本発明に係わる産業車両の座席装置
の側面図、図3は本発明に係わる産業車両の座席装置に
おける係合部と連結ロッドの斜視図、図4(1)、
(2)、(3)は本発明に係わる産業車両の座席装置の
後傾とエンジンフードの開動作の手順を示す説明図であ
る。なお、従来例の構成部材と同じ構成部材には同じ符
号を付して説明を省略する。
【0010】運転席3の座席シート9はエンジンフード
7上に設けてある。すなわち、エンジンフード7はその
後端部でヒンジ部8により車体1側に取り付けてあっ
て、このヒンジ部8の支軸8aを支点に後方に回動し得
るものであり、エンジンの点検時等に便利になされてい
る。そして、前記エンジンフード7の上面部7aにはス
ライド機構20を介して前記座席シート9が設けてあ
る。
7上に設けてある。すなわち、エンジンフード7はその
後端部でヒンジ部8により車体1側に取り付けてあっ
て、このヒンジ部8の支軸8aを支点に後方に回動し得
るものであり、エンジンの点検時等に便利になされてい
る。そして、前記エンジンフード7の上面部7aにはス
ライド機構20を介して前記座席シート9が設けてあ
る。
【0011】すなわち、このスライド機構20は前記エ
ンジンフード7の上面部7aに固着された下側レール2
1とこの下側レール21上に前後方向に移動可能に設け
られた可動側部材である上側レール22とを有してい
る。また、前記座席シート9はシートクッション10と
シートバック11とを有し、シートクッション10およ
びシートバック11はシートフレーム23にそれぞれ取
り付けてある。そして、座席シート9は、そのシートフ
レーム23の水平部位23aの前端部でヒンジ部12に
より前記スライド機構20の上側レール22に回動可能
に取り付けてあり、このヒンジ部12を支点に座席シー
ト9は前方に回動できるものである。
ンジンフード7の上面部7aに固着された下側レール2
1とこの下側レール21上に前後方向に移動可能に設け
られた可動側部材である上側レール22とを有してい
る。また、前記座席シート9はシートクッション10と
シートバック11とを有し、シートクッション10およ
びシートバック11はシートフレーム23にそれぞれ取
り付けてある。そして、座席シート9は、そのシートフ
レーム23の水平部位23aの前端部でヒンジ部12に
より前記スライド機構20の上側レール22に回動可能
に取り付けてあり、このヒンジ部12を支点に座席シー
ト9は前方に回動できるものである。
【0012】また、前記スライド機構20の上側レール
22の上面部には支持ブラケット13が固着してあり、
支持ブラケット13に支持ロッド14の基部が回動可能
に取り付けてあり、支持ロッド14の先端部には一方の
係合部であるフック部15が設けてある。
22の上面部には支持ブラケット13が固着してあり、
支持ブラケット13に支持ロッド14の基部が回動可能
に取り付けてあり、支持ロッド14の先端部には一方の
係合部であるフック部15が設けてある。
【0013】また、前記座席シート9のシートフレーム
23の水平部位23aの中間部にはプレート16が固着
してあり、このプレート16に孔17が設けてある。こ
の孔17は挿入孔部18と係合孔部19とを連ねて形成
してあり、この係合孔部19は前記フック部15が係合
状態で摺動するように前後方向に長い長孔にしてあっ
て、これらで他方の係合部を構成している。
23の水平部位23aの中間部にはプレート16が固着
してあり、このプレート16に孔17が設けてある。こ
の孔17は挿入孔部18と係合孔部19とを連ねて形成
してあり、この係合孔部19は前記フック部15が係合
状態で摺動するように前後方向に長い長孔にしてあっ
て、これらで他方の係合部を構成している。
【0014】次に、上記のように構成された産業車両の
座席装置の作動を説明する。前記座席シート9を前記ヒ
ンジ部12を支点に図4の(2)に示すように前方に回
動して、前記支持ロッド14の先端部のフック部15を
前記孔17の挿入孔部18から係合孔部19に挿入し
て、この係合孔部19に回転可能に且つ摺動可能に係合
する。
座席装置の作動を説明する。前記座席シート9を前記ヒ
ンジ部12を支点に図4の(2)に示すように前方に回
動して、前記支持ロッド14の先端部のフック部15を
前記孔17の挿入孔部18から係合孔部19に挿入し
て、この係合孔部19に回転可能に且つ摺動可能に係合
する。
【0015】この状態で、前記エンジンフード7をヒン
ジ部8の支軸8aを支点にして図4の(3)に示すよう
に後方に回動すると、前記座席シート9はその後部が支
持ロッド14に支えられた状態で、前記ヘッドガード5
の後部の左右の支柱5aの間を、天井部5bに干渉する
ことなく通過して障害物であるボンベ6の上に載置され
る。この状態で、前記支持ロッド14の先端部のフック
部15は係合孔部19内を摺動し、前記座席シート9は
後方に傾動してエンジンフード7が完全に開けられる。
ジ部8の支軸8aを支点にして図4の(3)に示すよう
に後方に回動すると、前記座席シート9はその後部が支
持ロッド14に支えられた状態で、前記ヘッドガード5
の後部の左右の支柱5aの間を、天井部5bに干渉する
ことなく通過して障害物であるボンベ6の上に載置され
る。この状態で、前記支持ロッド14の先端部のフック
部15は係合孔部19内を摺動し、前記座席シート9は
後方に傾動してエンジンフード7が完全に開けられる。
【0016】したがって、前記エンジンフード7を後方
に回動する際、作業者が片手で座席シート9を支えるこ
となくエンジンフード7を回動させることができ、両手
でエンジンフード7の開閉をしなくてもよいので座席シ
ート9の回動操作が簡単になる。また、前記支持ロッド
14の先端部のフック部15を係合孔部19に係合さ
せ、その後に座席シート9がボンベ6に当たった時点で
前記フック部15が係合孔部19内を摺動するために、
エンジンフード7がさら後傾して完全に開けられる。こ
のために、座席シート9の前傾角度を小さく設定できる
し、あらかじめ、座席シート9がボンベ6に当たる部分
を想定することができる。
に回動する際、作業者が片手で座席シート9を支えるこ
となくエンジンフード7を回動させることができ、両手
でエンジンフード7の開閉をしなくてもよいので座席シ
ート9の回動操作が簡単になる。また、前記支持ロッド
14の先端部のフック部15を係合孔部19に係合さ
せ、その後に座席シート9がボンベ6に当たった時点で
前記フック部15が係合孔部19内を摺動するために、
エンジンフード7がさら後傾して完全に開けられる。こ
のために、座席シート9の前傾角度を小さく設定できる
し、あらかじめ、座席シート9がボンベ6に当たる部分
を想定することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、運転席
の座席シートをエンジンフード上に設けるようにした運
転席後方にボンベ等の障害物を有する産業車両の座席装
置において、前記エンジンフードは、その後端部で運転
席後方に回動し得るように車体に取り付け、且つ、前記
座席シートは、互いにシートフレームに取付けられたシ
ートクッション及びシートバックにより構成して、前記
エンジンフードの上面部に固着した下側レール及びこの
下側レール上に車体前後方向に移動可能に設けられた上
側レールが構成するスライド機構を介して、前記エンジ
ンフードも上面部に設けられ、且つ前記シートフレーム
の前端部で前記スライド機構の上側レールに運転席前方
に回動可能に取付けてあり、更に、前記上側レールの上
面部に支持ブラケットが固着され、該支持ブラケットに
支持ロッドの基部が回動可能に取付けると共に、前記シ
ートフレームにおける前記シートクッションを支持する
水平部の中間部に、互いに連なる挿入孔部及び係合孔部
が形成されたプレートを固着し、該プレートの係合孔部
を車体前後方向に長孔として前記支持ロッドの先端部を
摺動可能に係合しており、前記座席シートを車体前方に
回動させ、前記支持ロッドの先端部を前記挿入孔部との
係合を離脱させて該挿入孔部に連なる前記係合孔部に回
転可能且つ摺動可能に係合させた状態で、前記エンジン
フードの車体後方への回動と共に前記座席シートを車体
後方に傾動させるように構成したことから、前記座席シ
ートを、シートフレームの前端部の枢支部を支点に運転
席前方に回動して、前記支持ロッドの先端部をプレート
の挿入孔部より係合孔部に係合させて、この状態で、前
記エンジンフードを後方に回動させると、前記座席シー
トは支持ロッドに支えられた状態で、前記障害物の上に
載置され、この状態で、前記座席シートは、支持ロッド
の先端部が座席シートが障害物に当たった時点でプレー
トの係合孔部内を摺動することによる遊び分だけ最小限
動いて、エンジンフードが完全に開けられる。
の座席シートをエンジンフード上に設けるようにした運
転席後方にボンベ等の障害物を有する産業車両の座席装
置において、前記エンジンフードは、その後端部で運転
席後方に回動し得るように車体に取り付け、且つ、前記
座席シートは、互いにシートフレームに取付けられたシ
ートクッション及びシートバックにより構成して、前記
エンジンフードの上面部に固着した下側レール及びこの
下側レール上に車体前後方向に移動可能に設けられた上
側レールが構成するスライド機構を介して、前記エンジ
ンフードも上面部に設けられ、且つ前記シートフレーム
の前端部で前記スライド機構の上側レールに運転席前方
に回動可能に取付けてあり、更に、前記上側レールの上
面部に支持ブラケットが固着され、該支持ブラケットに
支持ロッドの基部が回動可能に取付けると共に、前記シ
ートフレームにおける前記シートクッションを支持する
水平部の中間部に、互いに連なる挿入孔部及び係合孔部
が形成されたプレートを固着し、該プレートの係合孔部
を車体前後方向に長孔として前記支持ロッドの先端部を
摺動可能に係合しており、前記座席シートを車体前方に
回動させ、前記支持ロッドの先端部を前記挿入孔部との
係合を離脱させて該挿入孔部に連なる前記係合孔部に回
転可能且つ摺動可能に係合させた状態で、前記エンジン
フードの車体後方への回動と共に前記座席シートを車体
後方に傾動させるように構成したことから、前記座席シ
ートを、シートフレームの前端部の枢支部を支点に運転
席前方に回動して、前記支持ロッドの先端部をプレート
の挿入孔部より係合孔部に係合させて、この状態で、前
記エンジンフードを後方に回動させると、前記座席シー
トは支持ロッドに支えられた状態で、前記障害物の上に
載置され、この状態で、前記座席シートは、支持ロッド
の先端部が座席シートが障害物に当たった時点でプレー
トの係合孔部内を摺動することによる遊び分だけ最小限
動いて、エンジンフードが完全に開けられる。
【0018】このように、前記エンジンフードを後方に
回動する際、作業者が片手で座席シートを支えることな
くエンジンフードを回動させることができ、両手でエン
ジンフードの開閉をしなくてもよいので座席シートの回
動操作が簡単になる。また、前記支持ロッドの先端部を
プレートの係合孔部に係合させ、その後に座席シートが
障害物に当たった時点で支持ロッドの先端部がプレート
の係合孔部内を摺動するために、エンジンフードがさら
に後傾して完全に開けられる。このために、初期におい
て座席シートの前傾角度を小さく設定できるし、あらか
じめ、座席シートが障害物に当たる部分を想定すること
ができる。
回動する際、作業者が片手で座席シートを支えることな
くエンジンフードを回動させることができ、両手でエン
ジンフードの開閉をしなくてもよいので座席シートの回
動操作が簡単になる。また、前記支持ロッドの先端部を
プレートの係合孔部に係合させ、その後に座席シートが
障害物に当たった時点で支持ロッドの先端部がプレート
の係合孔部内を摺動するために、エンジンフードがさら
に後傾して完全に開けられる。このために、初期におい
て座席シートの前傾角度を小さく設定できるし、あらか
じめ、座席シートが障害物に当たる部分を想定すること
ができる。
【図1】本発明に係わる座席装置を備えた産業車両の側
面図である。
面図である。
【図2】本発明に係わる産業車両の座席装置の側面図で
ある。
ある。
【図3】本発明に係わる産業車両の座席装置における係
合部と連結ロッドの斜視図である。
合部と連結ロッドの斜視図である。
【図4】(1)、(2)、(3)は本発明に係わる産業
車両の座席装置の後傾とエンジンフードの開動作の手順
を示す説明図である。
車両の座席装置の後傾とエンジンフードの開動作の手順
を示す説明図である。
【図5】(1)は従来の座席装置を備えたフォークリフ
トの側面図である。(2)は同座席装置を備えたフォー
クリフトにおいて、エンジンフードを後方に回動させた
状態の側面図である。
トの側面図である。(2)は同座席装置を備えたフォー
クリフトにおいて、エンジンフードを後方に回動させた
状態の側面図である。
3 運転席 6 ボンベ(障害物) 7 エンジンフード 9 座席シート 14 支持ロッド 15 フック部(他方の係合部) 17 孔(一方の係合部) 20 スライド機構 22 可動側部材
Claims (1)
- 【請求項1】 運転席の座席シートをエンジンフード上
に設けるようにした運転席後方にボンベ等の障害物を有
する産業車両の座席装置において、前記エンジンフードは、その後端部で運転席後方に回動
し得るように車体に取り付け、 且つ、前記座席シートは、互いにシートフレームに取付
けられたシートクッション及びシートバックにより構成
して、前記エンジンフードの上面部に固着した下側レー
ル及びこの下側レール上に車体前後方向に移動可能に設
けられた上側レールが構成するスライド機構を介して、
前記エンジンフードの上面部に設けられ、且つ前記シー
トフレームの前端部で前記スライド機構の上側レールに
運転席前方に回動可能に取付けてあり、 更に、前記上側レールの上面部に支持ブラケットが固着
され、該支持ブラケットに支持ロッドの基部が回動可能
に取付けると共に、前記シートフレームにおける前記シ
ートクッションを支持する水平部の中間部に、互いに連
なる挿入孔部及び係合孔部が形成されたプレートを固着
し、該プレートの係合孔部を車体前後方向に長孔として
前記支持ロッドの先端部を摺動可能に係合しており、 前記座席シートを車体前方に回動させ、前記支持ロッド
の先端部を前記挿入孔部との係合を離脱させて該挿入孔
部に連なる前記係合孔部に回転可能且つ摺動可能に係合
させた状態で、前記エンジンフードの車体後方への回動
と共に前記座席シートを車体後方に傾動させるように構
成し たことを特徴とする産業車両の座席装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5094891A JP2747642B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 産業車両の座席装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5094891A JP2747642B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 産業車両の座席装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06286513A JPH06286513A (ja) | 1994-10-11 |
JP2747642B2 true JP2747642B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=14122669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5094891A Expired - Lifetime JP2747642B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 産業車両の座席装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2747642B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5149441Y2 (ja) * | 1972-09-20 | 1976-11-29 | ||
JPS5483510U (ja) * | 1977-11-21 | 1979-06-13 | ||
JPS561835U (ja) * | 1979-06-19 | 1981-01-09 | ||
JPS5830525U (ja) * | 1981-08-26 | 1983-02-28 | ティー・シー・エム株式会社 | フオ−クリフトの座席装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5094891A patent/JP2747642B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06286513A (ja) | 1994-10-11 |
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