JP2001113951A - 車両用ルーフの開閉装置 - Google Patents

車両用ルーフの開閉装置

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JP2001113951A
JP2001113951A JP29593199A JP29593199A JP2001113951A JP 2001113951 A JP2001113951 A JP 2001113951A JP 29593199 A JP29593199 A JP 29593199A JP 29593199 A JP29593199 A JP 29593199A JP 2001113951 A JP2001113951 A JP 2001113951A
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link member
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roof opening
closing body
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JP29593199A
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Sadaji Onojima
貞二 尾野島
Kazuhiro Suzuki
和宏 鈴木
Tetsuo Kishiyaba
哲夫 喜舎場
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Takada Kogyo KK
Original Assignee
Takada Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストを低減することができ、また、小型かつ
軽量にすることができる車両用ルーフの開閉装置を提供
する。 【解決手段】支持手段30により開閉体20を閉じ位置
と開き位置とに可変するように支持し、支持手段30
を、第1リンク部材31、第2リンク部材32および、
第3リンク部材33の比較的に少ない部材により簡易に
構成し、また、開閉体20を停止するための停止手段9
0を1つのストッパー部材91により構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体にルーフ開口
が開設されており、該ルーフ開口を開閉するようにした
車両用ルーフの開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ルーフの開閉装置として
は、キャンバストップといわれるもので、キャンバス状
の開閉体を後方へ折り畳んでルーフ開口を開いた開き位
置と、前方へ伸展してルーフ開口を閉じた閉じ位置とに
変位するようにしたものである。
【0003】ルーフ開口の両側縁部に沿って一対のガイ
ドレールが設けられ、一対のガイドレールには、キャン
バス状の本体の骨組みと成る複数のスライドリンクが架
設され、一対のガイドレールには、各スライドリンクの
両端部が前後方向へ移動可能に嵌合している。
【0004】しかしながら、一対のガイドレールのレー
ル幅の分だけ、ルーフ開口の開口幅が狭められ、十分な
開放感を得ることができない場合があり、また、通気性
や換気性が低下する場合がある。
【0005】前記ガイドレールを設けないで、例えば、
図13に示すように、リンク機構により、キャンバス状
の開閉体を閉じ位置と開き位置とに変位可能に支持する
ものがある。
【0006】すなわち、リンク機構は6節リンクであ
り、ルーフ開口の側縁部(図示省略)にベース部材とな
る第1リンク部材1が装着されている。また、リンク機
構は第2リンク部材2、第3リンク部材3および第4リ
ンク部材4を有し、各リンク部材2〜4が伸展すると、
キャンバス状の開閉体7が伸展して閉じ位置に変位し、
各リンク部材2〜4が折り畳まれると、キャンバス状の
開閉体7がルーフ開口の後方位置に折り畳まれて開き位
置に変位する。また、リンク機構は第5リンク部材5お
よび第6リンク部材6を有し、第5リンク部材5および
第6リンク部材6は、第2リンク部材2、第3リンク部
材3および第4リンク部材4に連動するようになってい
る。
【0007】さらに、第1リンク部材1には停止手段
(閉時ストッパー部材8および開時ストッパー部材9)
が設けられ、キャンバス状の開閉体7が閉じ位置に変位
すると、閉時ストッパー部材8が第2リンク部材2およ
び第4リンク部材に当接して、開閉体7を閉じ位置に停
止し、また、開閉体7が開き位置に変位すると、開時ス
トッパー部材9が第4リンク部材4に当接して、開閉体
7を開き位置に停止するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなリンク機構を設けた従来の車両用ルーフの開閉装置
においても、リンク機構や停止手段を構成する部品点数
が多く、部品コストおよび組立コストが嵩むという問題
点があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、簡単な構成によって開閉体を可変
するようにして、コストを低減することができる車両用
ルーフの開閉装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]車体(10)にルーフ開口(12)が開設されて
おり、該ルーフ開口(12)を開閉するようにした車両
用ルーフの開閉装置において、前記ルーフ開口(12)
を閉じるための開閉体(20)と、前記ルーフ開口(1
2)を開閉すべく前記開閉体(20)を前方の閉じ位置
と後方の開き位置とに変位可能に支持する支持手段(3
0)と、前記開閉体(20)を前記閉じ位置と前記開き
位置とにそれぞれ停止するための停止手段(90)とを
有し、前記支持手段(30)は、第1リンク部材(3
1)と、前記ルーフ開口(12)の側縁部(14)にそ
れぞれ設けられ、前記第1リンク部材(31)の前端部
(311)および後端部(312)の各動きをそれぞれ
規制して、前記第1リンク部材(31)を前後方向に対
して可変するように案内する第2リンク部材(32)お
よび第3リンク部材(33)とを有し、前記第1リンク
部材(31)、前記第2リンク部材(32)または前記
第3リンク部材(33)であって、前後方向に対して可
変するものにおいて、前記開閉体(20)が開き位置に
変位した際の前記一のリンク部材と、前記開閉体(2
0)が閉じ位置に変位した際の前記一のリンク部材また
は他の一のリンク部材とは、部分的に同一場所を占める
ように配されており、前記停止手段(90)は、前記同
一場所に配される1つのストッパー部材(91)から成
ることを特徴とする車両用ルーフの開閉装置。
【0011】[2]前記第2リンク部材(32)および
第3リンク部材(33)は、その各基端部(321,3
31)が前記ルーフ開口(12)の側縁部(14)に枢
支され、その各先端部(322,332)が前記第1リ
ンク部材(31)の前端部(311)および後端部(3
12)にそれぞれ連結されていて、前記開閉体(20)
が前記閉じ位置と前記開き位置とに変位した際に、前倒
位置と後倒位置とにそれぞれ可変するものであり、前記
ストッパー部材(91)は、前記前倒位置に変位した前
記第3リンク部材(33)に当接し、かつ、前記後倒位
置に変位した前記第2リンク部材(32)に当接するこ
とを特徴とする[1]に記載の車両用ルーフの開閉装
置。
【0012】[3]前記支持手段(30)は、前記ルー
フ開口(12)の側縁部(14)に装着され、前記第2
リンク部材(32)および第3リンク部材(33)の各
基端部(321,)を枢支する第4リンク部材(34)
を有し、前記第4リンク部材(34)には、前記ストッ
パー部材(91)が固設されていることを特徴とする
[2]に記載の車両用ルーフの開閉装置。
【0013】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。開閉体(20)は支持手段(30)に
より支持されて、前方の閉じ位置と後方の開き位置とに
変位する。このとき、第1リンク部材(31)を前後方
向に対して可変し、第1リンク部材(31)に第2リン
ク部材(32)および第3リンク部材(33)が従動す
る。
【0014】第1リンク部材(31)、第2リンク部材
(32)または第3リンク部材(33)であって、前後
方向に対して可変するものの具体的な動きとしては、開
閉体(20)が開き位置に変位した際の一のリンク部材
と、開閉体(20)が閉じ位置に変位した際の一のリン
ク部材または他の一のリンク部材とが部分的に同一場所
を占めるようになる。
【0015】その同一場所に配されている1つのストッ
パー部材(91)は、前後方向に対して可変する一のリ
ンク部材または他の一のリンク部材に当接する。それに
より、開閉体(20)が閉じ位置と開き位置とにそれぞ
れ停止するようになる。
【0016】第2リンク部材(32)および第3リンク
部材(33)の各基端部(321,331)がルーフ開
口(12)の側縁部(14)に枢支され、その各先端部
(322,332)が第1リンク部材(31)の前端部
(311)および後端部(312)にそれぞれ連結され
ていて、開閉体(20)が閉じ位置と開き位置とに変位
した際に、前倒位置と後倒位置とにそれぞれ可変するも
のでは、1つのストッパー部材(91)が前倒位置に変
位した第3リンク部材(33)に当接し、かつ、後倒位
置に変位した第2リンク部材(32)に当接する。それ
により、1つのストッパー部材(91)によって、開閉
体(20)を閉じ位置と開き位置とに停止させることが
できる。
【0017】支持手段(30)の基部を成す第4リンク
部材(34)をルーフ開口(12)の側縁部(14)に
装着し、第4リンク部材(34)にストッパー部材(9
1)が固設されているものでは、支持手段(30)およ
び停止手段(90)を予め組み立てることにより一体的
なものにしておけば、支持手段(30)および停止手段
(90)を車体(10)に組み付ける際に、取扱いが容
易になり、組付性が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。各図は、本発明の一実施の
形態を示している。図1は、車両用ルーフの開閉装置の
部分的な分解斜視図、図2は同じく分解斜視図、図3は
同じく取付状態を示す斜視図である。
【0019】図1〜図3に示すように、本発明に係る車
両用ルーフの開閉装置は、キャンバストップといわれる
もので、車体10に開設されたルーフ開口12を開閉す
るための開閉体20と、ルーフ開口12を開閉すべく開
閉体20を前方の閉じ位置と後方の開き位置とに変位可
能に支持する支持手段30とを有している。
【0020】開閉体20は、二枚の布材を重ね合わせて
成るキャンバス状の本体21と、キャンバス状の本体2
1の前縁部22に連結されるフロントフレーム40と、
キャンバス状の本体21の後縁部23に連結されるリヤ
フレーム50と、キャンバス状の本体21に車室内側か
ら沿って設けられるインサイドパネル60とを有して成
る。
【0021】図9および図10は、それぞれフロントフ
レーム40の横断面形状を表している。図1、図9およ
び図10に示すように、フロントフレーム40は、アル
ミ製の板状部材41,42の一対を上下から組み合わせ
て成る。一対の板状部材41,42の間には、中空部4
3が形成されている。フロントフレーム30の板状部材
42には、ハンドル部材45が取りつけられている。ま
た、板状部材42は、後述する第2リンク部材32の取
付座面部323にボルトにより止着されている。
【0022】図8は、リヤフレーム50の取付状態を示
す断面図である。図8に示すように、リヤフレーム50
は、一対のパネル部材51,52を組み合わせて成る。
リヤフレーム50のパネル部材52にボルト部材BLが
植設されルーフ開口12の後縁部の裏面に沿って補強部
材18が配設され、ルーフ開口12の後縁部および補強
部材18には、ボルト部材BLを通す下穴がそれぞれ穿
設されている。ボルト部材BLに螺合するナット部材N
Tによって、リヤフレーム50がルーフ開口12の後縁
部に取り付けられている。
【0023】図8〜図10に示すように、インサイドパ
ネル60はポリ塩化ビニル材(polyvinyl chloride)に
よって成形され、インサイドパネル60の前縁部61お
よび後縁部62は、ルーフ開口12の前縁部および後縁
部にそれぞれ延ばされ、フロントフレーム40にはブラ
ケット48が固設され、ブラケット48には、トリム部
材65によりインサイドパネル60の前縁部61が連結
されている。また、リヤフレーム50あるいはルーフ開
口12の後縁部にはブラケット(図示省略)が固設さ
れ、該ブラケットには、トリム部材65によりインサイ
ドパネル60の後縁部が連結されている。
【0024】図7は、センターバー部材70の取付状態
を示す断面図である。図2および図7に示すように、キ
ャンバス状の本体21の裏面の中央部には車幅方向に布
部材25が溶着されている。布部材25には筒状部26
が形成され、筒状部26にはセンターバー部材70が嵌
挿している。筒状部26にインサイドパネル60の中央
部が車幅方向に沿って溶着されている。
【0025】図11および図12は、それぞれロック手
段80の取付状態を示す断面図である。図11および図
12に示すように、ロック手段80は、ロックレバー8
1およびストライカー85を有している。
【0026】ストライカー85は、ルーフ開口12の前
縁部の両端部にそれぞれ取りつけられ、ストライカー8
5の先端部には樹脂部材86が溶着され、樹脂部材86
には下方に突出する凸部87が形成され、樹脂部材86
の後面上部には凹部88が凹設されている。
【0027】ロックレバー81は、位置決め部材83を
介して第2リンク部材32に取りつけられている。位置
決め部材83は、凹部88に嵌合して支持手段30の位
置決めをするものである。ロックレバー81は樹脂部材
86の凸部87に係合する拘束位置(図12に示す位
置)と、凸部87から外れる拘束解除位置(図11に示
す位置)とに回動可能に枢着されている。
【0028】図4および図5はそれぞれ支持手段の部分
斜視図であり、図6は停止手段90の近傍を示す断面図
である。図1〜図6に示すように、停止手段90は、開
閉体20を閉じ位置と開き位置にそれぞれ停止するもの
であり、1つのストッパー部材91から成る。ストッパ
ー部材91は、頭部92付きのピン部材であり、その脚
部93が後述する第4リンク部材34にカシメ止めさ
れ、車室内側に突出している。ストッパー部材91は、
開閉体20が閉じ位置に変位した際に前倒した第3リン
ク部材33に当接し、開閉体20が開き位置に変位した
際に後倒する第2リンク部材32に当接するものであ
る。
【0029】図1〜図5および図7に示すように、支持
手段30は、ルーフ開口12の両側縁部14に設けられ
る一対の4節リンク機構から成る。各4節リンク機構
は、第1リンク部材31と、第2リンク部材32、第3
リンク部材33および、第4リンク部材34を有してい
る。ルーフ開口12の両側縁部14にはマウント部材1
1が固着され、マウント部材11には第4リンク部材3
4が3本のボルトBLにより締着されている。
【0030】また、第2リンク部材32および、第3リ
ンク部材33は、第1リンク部材31の前端部311お
よび後端部312の各動きをそれぞれ規制して、第1リ
ンク部材31を前後方向に対して可変するように案内す
るものである。
【0031】具体的には、第2リンク部材32および第
3リンク部材33の各基端部321,331が第4リン
ク部材34の前端部341および後端部342に枢着さ
れ、第2リンク部材32および第3リンク部材33の各
先端部322,332が第1リンク部材31の前端部3
11および後端部312にそれぞれ枢着されている。そ
れにより、第2リンク部材32および第3リンク部材3
3は、開閉体20が閉じ位置と開き位置とに可変する際
に、前倒位置と後倒位置とに揺動する。
【0032】第1リンク部材31の後端部312には、
取付座面部313が車室内側に延設され、第1リンク部
材31の上面側および下面側にはセンターバー部材70
の両端部71および連結ブラケット314がリベットに
より共締めされている。連結ブラケット314にはイン
サイドパネル60の側縁中央部63が連結されている。
【0033】また、第2リンク部材32の先端部322
はさらに延長され、その延長された先には、取付座面部
323が車室内側に延設されている。第2リンク部材3
2の取付座面部323にはフロントフレーム40の板状
部材42が固結されている。
【0034】次に、車両用ルーフの開閉装置の動作につ
いて説明する。開閉体20が閉じ位置にあるとき、図1
に示すように、第1リンク部材31は、前方へ移動して
いて、第2リンク部材32および第3リンク部材33
は、共に前倒位置にある。このとき、ストッパー部材9
1は、第3リンク部材33に当接し、開閉体20は閉じ
位置に停止している。開閉体20を開き位置に変位させ
るには、先ず、ロックレバー81を拘束位置から拘束解
除位置に回動して、ストライカー85の凸部87から外
し、開閉体20を開き可能な状態にする。次に、ハンド
ル部材45を操作して、フロントフレーム40を後方に
対して斜め上方に変位させると、前倒位置にある第2リ
ンク部材32および第3リンク部材33が、各基端部3
21,331を中心に回動して共に後方に揺動し、第1
リンク部材31が後方へ移動するようになる。
【0035】それにより、第2リンク部材32の取付座
面部323に取り付けられたフロントフレーム40が第
2リンク部材32の基端部321を中心にして後方へ揺
動し、それに伴い、キャンバス状の本体21およびイン
サイドパネル60がセンターバー部材70の近傍で曲げ
られて、中折れするようになる。
【0036】さらに、第2リンク部材32および第3リ
ンク部材33が共に後方に揺動して、共に後倒位置にな
ると、キャンバス状の本体21およびインサイドパネル
60がルーフ開口12の後方へ折り畳まれ、開閉体20
が開き位置に変位する。開閉体20が開き位置に変位す
ると、後倒する第2リンク部材32にストッパー部材9
1が当接し、開閉体20が開き位置に停止する。このと
き、ストッパー部材91の頭部92によって、当接した
状態にある第2リンク部材32がストッパー部材91か
ら外れるのを防止することができる。
【0037】開閉体20が閉じ位置から開き位置になる
ことで、閉じ位置では長めの第2リンク部材32がルー
フ開口12の側縁部14に沿って長く延びていて、第2
リンク部材32の板厚などの分だけ、ルーフ開口12の
開口幅を狭めた状態にあるが、開き位置では第2リンク
部材32が後倒することにより、ルーフ開口12の側縁
部14側から後方へ退出した状態になり、ルーフ開口1
2の開口幅が広がるようになる。
【0038】反対に、開閉体20を開き位置から閉じ位
置にするには、ハンドル部材45を操作して、フロント
フレーム40を前方に対して斜め上方に変位させればよ
い。それにより、後倒位置にある第2リンク部材32お
よび第3リンク部材33が共に前方へ揺動し、第1リン
ク部材31が前方へ変位する。それに伴い、キャンバス
状の本体21およびインサイドパネル60が伸展してい
き、やがて、第2リンク部材32および第3リンク部材
33が前倒位置に揺動すると、キャンバス状の本体21
およびインサイドパネル60が完全に伸展し、開閉体2
0が閉じ位置になる。
【0039】開閉体20が閉じ位置になると、ストッパ
ー部材91が前倒した第3リンク部材33に当接し、開
閉体20が閉じ位置に停止する。このとき、同じくスト
ッパー部材91の頭部92によって、当接した状態にあ
る第3リンク部材33がストッパー部材91から外れる
のを防止することができる。
【0040】次に、位置決め部材83を樹脂部材86の
凹部88に嵌合して、フロントフレーム40の位置決め
をした後に、ロックレバー81を拘束解除位置から拘束
位置に揺動して、ストライカー85の凸部87に係合す
る。それにより、開閉体20が開き不能な状態になる。
【0041】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。支持手段30が、第1リンク部材31〜第4リンク
部材34の比較的に少ない部材により簡易に構成し、ま
た、開閉体20を停止するための停止手段90を1つの
ストッパー部材91により構成したので、部品点数が減
少し、コストを低減することができるとともに、装置全
体を小型かつ軽量にすることができる。
【0042】本装置を組み立てるには、例えば、最初
に、支持手段30の第4リンク部材34に予めストッパ
ー部材91を固設しておき、支持手段30をルーフ開口
12の側縁部14(マウント部材11)に取り付けれ
ば、ストッパー部材91もルーフ開口12の側縁部14
に固設されるようにしておく。
【0043】次に、支持手段30の第2リンク部材32
の取付座面部323にフロントフレーム40を取り付け
る。フロントフレーム40にはハンドル部材45やロッ
クレバー81を取り付けておく。
【0044】次に、開閉体20のキャンバス状の本体2
1の前縁部22にフロントフレーム40を連結する。ま
た、キャンバス状の本体21の筒状部26にセンターバ
ー部材70を挿着し、その両端部71を第1リンク部材
31の取付座面部313に固結する。
【0045】次に、インサイドパネル60の前縁部61
をフロントフレーム40に連結するととともに、インサ
イドパネル60の中央部をキャンバス状の本体21の布
部材25に溶着し、インサイドパネル60の側縁中央部
63を連結ブラケット314を介して第1リンク部材3
1の取付座面部313に連結する。
【0046】以上により、開閉体20、支持手段30、
フロントフレーム40、インサイドパネル60、ロック
手段80および、停止手段90が一体的なものになり、
これらを車体10に組み付ける際に、その取り扱いが容
易になる。
【0047】このような一体的なものを車体10に組み
付けるには、支持手段30の第4リンク部材34をルー
フ開口12の側縁部(マウント部材11)に3本のボル
トにより締着するだけでよく、組付性が良い。
【0048】これらの組付が終了した後に、キャンバス
状の本体21の後縁部23をリヤフレーム50に連結す
るとともに、インサイドパネル60の後縁部をリヤフレ
ーム50または、ルーフ開口12の後縁部に連結する。
以上により、本開閉装置の車体10への組付が完了す
る。
【0049】なお、前述の実施の形態では、ストッパー
部材91が前倒する第3リンク部材33に当接するとと
もに、後倒する第2リンク部材に当接するものを示した
が、これに限らず、4節リンク機構の構造によっては、
ストッパー部材91が当接する相手側のリンク部材も異
なるようになる。
【0050】また、例えば、ストッパー部材91が前方
へ移動した第1リンク部材31の後端312に当接する
とともに、後方へ移動した第1リンク部材の前端部31
1に当接するように、支持手段30を構成してもよい。
【0051】さらに、ストッパー部材91を第4リンク
部材34に固設したものを示したがこれに限らず、ルー
フ開口12の側縁部14に固設されていればよく、例え
ばマウント部材11に固設してもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る車両用ルーフの開閉装置に
よれば、支持手段により開閉体が閉じ位置と開き位置と
に可変するように支持され、支持手段が、第1リンク部
材、第2リンク部材および、第3リンク部材の比較的に
少ない部材により簡易に構成されているので、また、開
閉体を停止するための停止手段を1つのストッパー部材
により構成したので、部品点数が減少して、コストを低
減することができ、また、装置全体を小型かつ軽量にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車両用ルーフの開
閉装置の部分的な分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る車両用ルーフの開
閉装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る車両用ルーフの開
閉装置の取付状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る開閉体の支持手段
の部分斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る開閉体の支持手段
の部分斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る車両用ルーフの開
閉装置の停止手段近傍を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るセンターバー部材
の取付状態を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るリヤフレームの取
付状態を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るインサイドパネル
の前縁部の取付状態を示す断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係るインサイドパネ
ルの後縁部の取付状態を示す断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係るロック手段の取
付状態を示す断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係るロック手段の取
付状態を示す断面図である。
【図13】従来に係る開閉体を駆動するリンク機構の説
明図である。
【符号の説明】
BL…ボルト部材 10…車体 11…マウント部材 12…ルーフ開口 14…側縁部 20…開閉体 21…キャンバス状の本体 22…前縁部 23…後縁部 25…布部材 26…筒状部 30…支持手段 31…第1リンク部材 32…第2リンク部材 33…第3リンク部材 34…第4リンク部材 40…フロントフレーム 41,42…板状部材 43…中空部 45…ハンドル部材 48…ブラケット 50…リヤフレーム 60…インサイドパネル 61…前縁部 62…後縁部 63…側縁中央部 65…トリム部材 70…センターバー部材 71…端部 80…ロック手段 81…ロックレバー 83…位置決め部材 85…ストライカー 86…樹脂部材 87…凸部 88…凹部 90…停止手段 91…ストッパー部材 311,341…前端部 312,342…後端部 313,323…取付座面部 314…連結ブラケット 321,331…基端部 322、332…先端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体にルーフ開口が開設されており、該ル
    ーフ開口を開閉するようにした車両用ルーフの開閉装置
    において、 前記ルーフ開口を閉じるための開閉体と、前記ルーフ開
    口を開閉すべく前記開閉体を前方の閉じ位置と後方の開
    き位置とに変位可能に支持する支持手段と、前記開閉体
    を前記閉じ位置と前記開き位置とにそれぞれ停止するた
    めの停止手段とを有し、 前記支持手段は、第1リンク部材と、前記ルーフ開口の
    側縁部にそれぞれ設けられ、前記第1リンク部材の前端
    部および後端部の各動きをそれぞれ規制して、前記第1
    リンク部材を前後方向に対して可変するように案内する
    第2リンク部材および第3リンク部材とを有し、 前記第1リンク部材、前記第2リンク部材または前記第
    3リンク部材であって、前後方向に対して可変するもの
    において、前記開閉体が開き位置に変位した際の前記一
    のリンク部材と、前記開閉体が閉じ位置に変位した際の
    前記一のリンク部材または他の一のリンク部材とは、部
    分的に同一場所を占めるように配されており、 前記停止手段は、前記同一場所に配される1つのストッ
    パー部材から成ることを特徴とする車両用ルーフの開閉
    装置。
  2. 【請求項2】前記第2リンク部材および第3リンク部材
    は、その各基端部が前記ルーフ開口の側縁部に枢支さ
    れ、その各先端部が前記第1リンク部材の前端部および
    後端部にそれぞれ連結されていて、前記開閉体が前記閉
    じ位置と前記開き位置とに変位した際に、前倒位置と後
    倒位置とにそれぞれ可変するものであり、 前記ストッパー部材は、前記前倒位置に変位した前記第
    3リンク部材に当接し、かつ、前記後倒位置に変位した
    前記第2リンク部材に当接することを特徴とする請求項
    1に記載の車両用ルーフの開閉装置。
  3. 【請求項3】前記支持手段は、前記ルーフ開口の側縁部
    に装着され、前記第2リンク部材および第3リンク部材
    の各基端部を枢支する第4リンク部材を有し、 前記第4リンク部材には、前記ストッパー部材が固設さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ルー
    フの開閉装置。
JP29593199A 1999-10-18 1999-10-18 車両用ルーフの開閉装置 Pending JP2001113951A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016047710A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社東洋シート 車両用幌装置
JP2016047709A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社東洋シート 車両用ルーフ
US10589608B2 (en) * 2016-03-18 2020-03-17 Webasto Japan Co., Ltd. Vehicle retractable roof

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