JP2746888B2 - 磁気回路部品および熱電対利用磁気回路部品 - Google Patents

磁気回路部品および熱電対利用磁気回路部品

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JP2746888B2 JP62254860A JP25486087A JP2746888B2 JP 2746888 B2 JP2746888 B2 JP 2746888B2 JP 62254860 A JP62254860 A JP 62254860A JP 25486087 A JP25486087 A JP 25486087A JP 2746888 B2 JP2746888 B2 JP 2746888B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば熱電対式ガス安全器に使用されるよ
うな熱電対を利用した磁気回路を構成する磁気回路部品
に関する。 (従来の技術) 近年、風呂釜や瞬間湯わかし器等、各種ガス器具のパ
イロットバーナまたはメインバーナの立ち消えによるガ
ス洩れを防止するための安全装置として、熱電対式ガス
安全器が使用されている。 この熱電対式ガス安全器は、電磁石と弁に連結された
作動片とから磁気回路が構成されている。バネ等の力に
よって常時は閉状態を保とうとする弁を、着火操作の際
にパイロットバーナを熱源として熱電対から発生する熱
起電力により電磁石を励磁して作動片を吸引することに
より開状態にし、パイロットバーナが立ち消えた場合、
電磁石による吸引力が消滅し、弁は閉状態となるように
構成されたものである。そして、着火操作の当初は、熱
電対による熱起電力が所定の水準に達するまで、すなわ
ち熱電対が所定の温度差となるまでは、手動によって弁
体作動ボタンを押しつづけること等により弁を開状態と
している。 このような熱電対式ガス安全器の弁動作を行なう磁気
回路部品、すなわち電磁石のコアや作動片は、従来、45
重量%Ni−FeのPBパーマロイにより主に形成されてい
た。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述したPBパーマロイは飽和磁束密度
が高く充分な作動力が得られるものの、透磁率が低いた
めにこの飽和磁束密度に達するための磁化力、すなわち
電流値を大きくとる必要があり熱電対線径を太くする必
要があった。したがってこのPBパーマロイを前述した熱
電対式ガス安全器の磁気回路部品として使用した場合、
着火操作時に太い熱電対が充分に昇温し熱電対からの熱
起電力が大きくなるまで手動操作を行なっていなければ
ならず、操作開始からパイロットバーナが添加するまで
の所要時間が長くなったり、また点火ミスが発生しやす
いという難点があった。 一方、77重量%Ni−5重量%Cu−4重量%Mo−Fe等の
PCパーマロイを利用しようとすると、この欠点は除かれ
るが飽和磁束密度が低いため電磁石による作動力が弱
り、弁動作の信頼性が低いという難点があった。 本発明はこのような従来の難点を解消するためになさ
れたもので、例えば熱電対を利用した磁気回路としての
適切な作動力が、比較的低い電流値によって得られる磁
気回路部品を提供することを目的とする。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明における第1の発明の熱電対利用磁気回路部品
は、Ni70〜90重量%と、Nb、Tbから選ばれた少なくとも
1種を0.5〜2.5重量%とを含有し、残部がFeおよび不可
避的不純物からなる合金により形成したことを特徴とし
ている。 また、第2の発明の磁気回路部品は、Ni70〜90重量%
と、Nb、Taから選ばれた少なくとも1種を0.5〜2.5重量
%と、Si、Al、Ti、Zr、希土類元素から選ばれた少なく
とも1種を0.01〜2重量%およびW、Mn、Cuから選ばれ
た少なくとも1種を0.1〜5重量%から選ばれた少なく
とも1種とを含有し、残部がFeおよび不可避的不純物か
らなる合金により形成され、かつこの合金の飽和磁束密
度が8000G以上であることを特徴としている。 本発明の熱電対利用磁気回路部品としては、Ni70〜90
重量%、好ましくは75〜82重量%と、Nb、Taから選ばれ
た少なくとも1種を0.5〜2.5重量%とを含有し、残部が
Feおよび不可避的不純物からなる合金が挙げられる。こ
のNiの含有量を上記の範囲とした理由は次のとおりであ
る。すなわち、Niの含有量が70重量%未満であると透磁
率が低下し、90重量%を超えると磁束密度が低下する。 第1の発明の熱電対利用磁気回路部品となる合金は、
上記のNiの他に磁気特性をさらに向上させるために、N
b、Taから選ばれた少なくとも1種を0.5〜2.5重量%含
有する。また、第2の発明の磁気回路部品となる合金
は、上記したNiやNb、Taに加えて、さらに加工性や磁気
特性を向上させるために、Si、Al、Ti、Zr、希土類元素
から選ばれた少なくとも1種を0.01〜2重量%(好まし
くは0.1〜1重量%)およびW、Mn、Cuから選ばれた少
なくとも1種を0.1〜5重量%(好ましくは1〜3重量
%)から選ばれた少なくとも1種を含有する。 これらの成分の含有量を上記の範囲とした理由は次の
とおりである。Nb、Taの含有量が0.1重量%未満、Si、A
l、Ti、Zrおよび希土類元素の含有量が0.01重量%未
満、W、MnおよびCuの含有量が0.1重量%未満であると
透磁率向上のための添加効果がない。また、Nb、Taの含
有量が4重量%、Si、Al、Ti、Zrおよび希土類元素の含
有量が2重量%、W、MnおよびCuの含有量が5重量%を
超えると磁束密度が低くなり充分な電磁力を得ることが
できなくなる。 また、これらの成分としては、NbやTaが透磁率上昇と
磁束密度低下のバランスが最もよかった。 そして、第1の発明の熱電対利用磁気回路部品におい
ては、上記したような合金を使用して磁気回路部品材の
飽和磁束密度を8000G以上、より好ましくは9000G以上と
したものの使用が適している。また、第2の発明の磁気
回路部品は8000G以上、より好ましくは9000G以上の飽和
磁束密度を有する合金からなるものである。 (作 用) 第3図は本発明の磁気回路部品となるNi−Fe系合金の
B−H曲線を模式的に示すものである。なお、比較のた
めPBパーマロイおよびPCパーマロイのB−H曲線を併記
した。 同図からも明らかなように、本発明の磁気回路部品の
飽和磁束密度はPCパーマロイより大きく、またこの飽和
磁束密度が得られる磁化力はPBパーマロイより充分低い
ため、この磁気回路部品によって例えば熱電対式ガス安
全器における電磁石を利用した弁動作を行なわせる場
合、適切な動作力を比較的低い電流値によって得ること
が可能となる。 (実施例) 次に、本発明の実施例について説明する。 実施例1〜5 第1表に示す組成の合金成分を各々溶解、鋳造した
後、約1100℃で鋳造してビレットを形成した。次いで熱
間加工を行ない、さらに冷間加工および焼鈍を繰返し行
なって、2mm×5mm×20mmの平角線をX字形に曲げたもの
と、直径7.5mm×厚さ2.5mmの作動片とを各々作製した。
そして、これらを1050℃で熱処理した。これら磁気回路
部品の透磁率および飽和磁束密度も合せて第1表に示
す。 次に、このようにして作製した磁気回路部品を第1図
に示す熱電対式ガス安全器の磁気回路として使用し、そ
の動作特性を調べた。 なお、第1図に示した熱電対式ガス安全器12は、熱電
対1からの電流を供給する電線2とコア3とからなる電
磁石4と作動片5とにより構成された磁気回路6と、作
動片5に連結され、バネ7により常時閉となるように弁
座9に押しつけられた弁8と、着火時に弁8を強制的に
開状態とする押ボタン11に連結された操作軸10とから主
に構成されている。そして、第2図に示すように、この
熱電対式ガス安全器12をパイロットバーナ弁13とメイン
バーナ弁14との上流側に配設し、押ボタン11により弁8
を強制的に開状態にするとともに着火装置15によりパイ
ロットバーナ16を点火し、このパイロットバーナ16を熱
源として熱電対1から発生する熱起電力により、電磁石
4を励磁して弁8が押ボタン11による操作を解除しても
開状態となるように構成されている。なお、図中17はメ
インバーナである。 また、測定項目としては、着火動作開始時から電磁石
4により弁8が開状態となるまでの時間、およびその際
の電流値を測定した。その結果を第2表に示す。 なお、表中の比較例は45重量%Ni−残部Fe合金により
同様に磁気回路部品を作製したものの実施例と同一条件
による測定結果である。 第2表からも明らかなように、本発明の実施例による
磁気回路部品によれば、適切な動作力が30mA程度の小さ
い電流値により得られ、熱電対による熱起電力が小さく
とも、すなわち着火装置により点火されたパイロットバ
ーナによる昇温が小さいうちから充分な動作力が得られ
るため、熱電対式ガス安全器において、着火操作開始時
から短時間で電磁石により弁が開状態となり、時間不足
による点火ミスがなくなり、動作特性が大幅に向上す
る。また、熱電対線径を細くしても良いため応答性も早
くできる。 [発明の構成] 以上の実施例からも明らかなように、本発明の磁気回
路部品および熱電対利用磁気回路部品によれば、例えば
熱電対式ガス安全器のような熱電対を利用した磁気回路
において、熱電対からの熱起電力が小さくとも充分に電
磁石を励磁することが可能となり、操作時間の短縮化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例の磁気回路部品を使用して構成
した熱電対式ガス安全器の主要部を示す断面図、第2図
はそれの配置図、第3図は本発明の磁気回路部品となる
合金のB−H曲線を模式的に示すグラフである。 1……熱電対 4……電磁石 5……作動片 6……磁気回路 12……熱電対式ガス安全器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−36519(JP,A) 特開 昭59−107052(JP,A) 特開 昭60−2639(JP,A) 特開 昭61−170536(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.Ni70〜90重量%と、Nb、Taから選ばれた少なくとも
    1種を0.5〜2.5重量%とを含有し、残部がFeおよび不可
    避的不純物からなる合金により形成したことを特徴とす
    る熱電対利用磁気回路部品。 2.熱電対利用磁気回路は、熱電対式ガス安全器用磁気
    回路である特許請求の範囲第1項記載の熱電対利用磁気
    回路部品。 3.Ni70〜90重量%と、Nb、Taから選ばれた少なくとも
    1種を0.5〜2.5重量%と、Si、Al、Ti、Zr、希土類元素
    から選ばれた少なくとも1種を0.01〜2重量%および
    W、Mn、Cuから選ばれた少なくとも1種を0.1〜5重量
    %から選ばれた少なくとも1種とを含有し、残部がFeお
    よび不可避的不純物からなる合金により形成され、かつ
    この合金の飽和磁束密度が8000G以上であることを特徴
    とする磁気回路部品。 4.合金の飽和磁束密度が9000G以上である特許請求の
    範囲第3項記載の磁気回路部品。 5.磁気回路部品は、熱電対利用磁気回路部品である特
    許請求の範囲第3項または第4項記載の磁気回路部品。 6.熱電対利用磁気回路は、熱電対式ガス安全器用磁気
    回路である特許請求の範囲第5項記載の磁気回路部品。
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