JP2745430B2 - ウエブ状又は層状材料用カッティングメカニズム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明はウエブ状、層状又はその類似型材料用のカッ
ティングメカニズムに関し、これは少なくとも作動位置
においてその端部付近がベースに設けられた少なくとも
１つのカッティングローラ又は類似のカッティングツー
ルを有する。このカッティングメカニズムは特に小型ク
ロスカッタ用スリッティングデバイスとして適してい
て、これによって例えば幾層かになった層状材料のペー
パーウエブが長手方向又はその送り方向に通過する時に
個々の実用幅に細長く切られ、その後ですぐに前記実用
幅は材料ウエブの全幅に渡って個々の実用サイズにクロ
スカットされ、それぞれのケースで個々の実用サイズの
ブロック状、層状の同一大材料ブランクが多数形成され
る。

前述したタイプのカッティングメカニズムにおいて
は、カッティングローラを例えばベースを形成する機械
又は装置フレームにマウントすることが必要であり、そ
の後で例えばリシャープするため又は鈍ったツールの取
替えのため又はカット幅の違うカッティングメカニズム
を再構成するために頻繁にそれを取り外すことが要求さ
れる。

本発明の課題は従来技術の欠点をなくした前記タイプ
のカッティングメカニズムを提供することにある。特
に、カッティングローラが短時間、例えば数分で組立て
可能かつ取り外し可能でなければならない。

本発明によればこの課題は以下の構成をもつ前記タイ
プのカッティングメカニズムによって解決される。すな
わちカッティングローラの迅速取付け又は組立てのため
の手段を設けるのである。これは例えば取替え、すなわ
ち取り外しと再組立てが30又は15分以内、好適にはほぼ
２〜４分で行えるのである。このためカッティングメカ
ニズム再装備のための機械停止時間をそれに応じて短時
間にすることができ、従ってこのカッティングメカニズ
ムは非常に優れた運転特性を有する。

特に有利な態様によれば、交換デバイスとしてアセン
ブリデバイスが構成され、これは次のような手段を有す
る。すなわち、その手段によれば高速カップリング毎に
非常に少数、特に唯一のシングルカップリング動作を介
して、カッティングローラの当該ローラベアリング又は
ローラデバイスへの接続又は同時にその両方との接続を
解除又は復帰させることができるのである。このよう
に、カッティングローラは対ベース軸位置決定収容場所
から非常に迅速に解除され、ベースに対して半径方向又
は軸方向に移動可能であって、取り外しにおいては除去
され、又は取付けにおいては明確に決められた作動位置
まで移送される。

考えられる回転カップリング動作及び／又はカッティ
ングローラ軸に対して横切るようなすなわち径方向のカ
ップリング動作のかわりに、少なくともアセンブリ又は
ドライブカップリング毎における少なくとも１つの特に
唯一のカップリング動作が事実上直線的であって特に動
作位置のカッティングローラ軸に平行である場合には、
特に簡易なマニュプレーションが得られる。カップリン
グのカップリング部材は解除位置において全体として又
は互いに軸方向でずらされるように配置されるのが適当
であり、従って前記カップリング付近の取り付け位置で
カッティングローラはそれに相当する自由度をもって取
り外し又は挿入のために完全にフリーとなるのである。

当該ベアリングの又はそれなしの個々のカッティング
ローラの少なくとも一端を取り付け及び取り外し可能に
するために、ベースに関連した前記カップリングのカッ
プリング部材は好ましくは後者に回転可能に設けられ、
そのベアリングは同時にカッティングローラベアリング
を構成する。このカップリング部材は関連するカップリ
ング動作を行うために移動可能に設けることもできる。

特に好ましい別の態様によれば、動作位置におけるカ
ッティングローラ軸上に事実上位置するか又は前記カッ
ティングローラ軸に軸方向で事実上対称な少なくとも１
つのカップリングのカップリング部材が設けてある。例
えば、かみ合いカップリング表面は随意にカッティング
ローラ軸を囲むリング状又はエンベロープ状表面の型に
でき、別の形態も又可能であるが、この場合にはカッテ
ィングローラ軸回りにリング型状で個々に分配されたカ
ップリング部材を必要としない。この場合にそれぞれの
カップリングは２つだけの直接的に着脱可能なかみ合い
カップリング部を持つことができる。

少なくとも１つのカップリングのカップリング部材が
実際のカッティングローラの軸方向外側の取り付け又は
作動位置に配置され、また例えば短いシャフト部を介し
てそこに接続されることも可能である。しかし、カップ
リング部材又は作動位置におけるカッティングローラ用
の少なくとも１つのカップリングが、完全に前記ローラ
内に事実上配置されるならば、それは両端面間で事実上
一様な外径をもつローラボディを有することができる。
ローラボディは寸法的に強固なボディを形成でき、これ
は一体として構成されるか又は不動で強固に連結された
コンポーネントから組立てられ、カップリング付近で可
動コンポーネントを必要とする実際のローラボディは不
要となる。

カップリング動作を行うために、カッティングローラ
用の少なくとも１つのカップリングのためのベースに関
連したカップリング部材のみを移動可能に設けることが
望ましく、これによってカップリング動作がシンプルに
なる。この替わりに、追加的に又はカッティングローラ
に設けた前記カップリングのカップリング部材のみがカ
ップリング動作を行うために移動可能であることが必要
であるが、前記カップリング部材はカッティングローラ
に固定されるか又は当該カッティングローラ部分と一体
的に構成されるのが好ましい。

カップリング位置とリリース位置の間でカップリング
を移動するために、アクチュエータを設けるのが好まし
く、これは例えば油圧、空圧、電磁石、電気モーティブ
や類似のドライブ等のドライブ機構に接続され又は駆動
され、及び／又は手動動作できるように構成され、この
ためにはアクセス動作容易なアクチュエートハンドル
を、そのすぐ近く又は当該カップリング部材に関してわ
ずかに軸方向に離れたところに設ける。

作動ハンドルの回転運動はカムコントロールによるシ
ンプルな方法によって当該カップリング部材に伝えら
れ、カムコントロールは例えばランナとしてジャーナル
を、カムとしてトラックを有し、これはカップリング動
作方向のスロープ又はライズを持ち、従ってギアダウン
アクチュエート接続が得られる。

カップリングが偶発的にカップリング位置から解除す
ることがないように、前記カップリング位置に固定する
ための手段が設けられる。これらは例えばランナがカム
にセルフロック的にかみ合うことによって又はポジティ
ブかつ解放可能なかみ合いブロックエレメントによっ
て、又はその両方によって構成でき、従って選択的にカ
ッティングローラを軸方向で連続的に調整することがで
きる。

カッティングローラがその両端を所定配置と逆状態で
取り付けられることがないように、２つのカップリング
が異なることが好ましく、従って一方のカップリングの
それぞれのカップリング部材が他方のカップリングの対
応するカップリング部材と正しく作動接続されることは
ない。これは例えば、２つのカップリングのカップリン
グ部材又はカップリング表面を異なるサイズや径にする
ことによって達成できる。本発明によれば、カッティン
グローラのドライブ接続と、２つだけをカップリングを
取り外し取り付け容易なアレンジとすることが必要であ
って、それぞれのカップリングはカッティングローラの
一端付近に配置され、これら２つのカップリングのうち
１つだけがカッティングローラとのドライブ接続を成
し、一方ベースに関連づけられた他のカップリングのカ
ップリング部材は自由に回転するように構成される。少
なくとも１つのカップリング、望ましくは全てのカップ
リングのカップリング部材が、作動位置にあるカッティ
ングローラのローラボディ外周で形成されたエンベロー
ブ表面内に配置され、カップリングはローラボディ外側
周辺又はカッティングローラから半径方向に突出せず、
むしろそれに関して半径方向で引っ込んでいることが望
ましい。

少なくとも１つのカップリング部材をカップリング位
置にしっかり固定又は据えるために、カップリング位置
へのカップリング動作の大体の方向にそれをスプリング
加圧することも可能であって、そのようなスプリング加
圧は特に自由に回転する又はドライブの遠くに配置され
た一方のカップリングにのみ設けるのが望ましい。少な
くとも１つのカップリングのカップリング部材はカップ
リング位置でお互いに関して固定されることが望まし
く、従ってカッティングローラの位置はカップリングに
よる軸方向整列又は位置づけ動作によって結局は正確に
決定されるのである。

さらに、少なくとも１つのカップリングのカップリン
グ部材がカッティングローラのためのセルフセンタリン
グ的なセンタリングデバイスを形成することが好まし
く、従ってアセンブリカップリングを介してカッティン
グローラの半径方向整列又は位置づけが一通りに行われ
る。シンプルな態様においては特定のカップリングの少
なくとも１つのカップリング部材が円すい台型のカップ
リング表面を有し、その平均径はその軸方向長さよりも
かなり大きくなっている。外側コーンを形成しているカ
ップリング部材がベース上に配置されるのが好ましく、
従ってカッティングローラが両端に内側コーンを持つこ
とのみが必要となり、これは例えば底部でめくら穴状に
閉じている。

前述した又は類似のタイプの本発明カッティングメカ
ニズムによれば、整列又は位置づけデバイスが設けら
れ、例えばカップリングが解放位置に移動することによ
ってそれが前記ベアリングからリリースされた場合にこ
れを介してカッティングローラが少なくともベース内の
ベアリングに関しておおよそ位置づけされる。位置づけ
デバイスにより決定されるカッティングローラの位置づ
け場所はカッティングローラがその作動位置に関して半
径方向でわずかにずれていることが好ましいが、カップ
リング部材が互いにかみ合うことができる程度に配置
し、さらにカップリング位置までの移動に際してカップ
リング部材がそのセルフセンタリング作用によってカッ
ティングローラを作動位置に相当する軸位置まで運ぶよ
うにするのである。このためカッティングローラの取り
付けが非常にシンプルで迅速になるが、特に位置づけデ
バイスがカッティングローラのサポートを形成する場合
にはそうである。後者は組み立て又は取り付け時に手動
運搬によってベアリングに関し位置づけされる必要がな
く、例えばそのローラボディ外周をサポート表面上に載
せることによって、その位置がベースやベアリングに対
して正確に規定されるのである。

この位置づけでカッティングローラ位置を正確に決め
るため、少なくとも１つのロール又はスライドストップ
を設けることが望ましく、例えばローラボディがその軸
回りに転がることによってカッティングローラがその外
周で接触するのである。その替りに又はそれに加えて、
軸方向ガイドを設けることが好ましく、カッティングロ
ーラの対向面としてローラボディの端面がそれに関連づ
けられている。

ベース下方領域とカッティングローラの前記位置づけ
領域の間にローラ用の移送パス、特に少なくとも１つの
ロール又はスライドレールを設けるとアセンブリをさら
にシンプルにでき、その上をカッティングローラが２つ
の領域間を後方及び前方に転がって動くのである。この
移送パスの当該端部は同時に前記サポートを形成し、カ
ッティングローラ端部付近には選択的にスライドストッ
プ又は軸方向ガイドが配置される。

本発明の好ましい展開のこのような又は他の特徴はク
レーム、明細書及び図面から得ることができ、個々の特
徴は本発明の単独の実施例又はそのサブコンビネーショ
ンからなる形態及び他の範囲から理解でき、また有利な
個々の保護されるべき構成が示してありそれがクレーム
されている。以下本発明の詳細を実施例に基づいて説明
するが本発明はこれに限定されない。

実 施 例 第1,2図に示したカッティングメカニズム１はベース
２として例えばマシンフレームを有し、その上に水平軸
又は平行な軸回りに回転するようにカッティングローラ
３が設けてある。これは下方ブレードシャフト型に構成
され、対向又は交配ツール４及びその上方に少なくとも
１つのカッティングツール５を備えている。例えばロー
タリナイフディスクによって形成される個々のカッティ
ングツール５は、キャリッジ６上でカッティングローラ
３に対して調整可能に設けてあり、ベース２のガイド７
上でローラ３と平行でそれに対し調整可能であって、ま
たセット位置に固定可能である。交配ツール４はスリー
ブ状のナイフリングによって形成され、カッティングロ
ーラ３上で軸方向に調整可能又は設置可能に、さらに取
り換え可能にも配置され、それぞれの終端エッジでカッ
ティングツール５に対向するブレードを形成する。例え
ば２つの層状スライディングバーによって形成されるガ
イド７は終端が側壁又はベース２のプレート８に固定さ
れている。そこにはカッティングローラ３も設けられて
おり、これはドライブ９によって１つの作動動作をする
ようにモータ回転可能である。

カッティングローラ３をカッティングメカニズム１又
はベース２の動作位置にシンプルかつ迅速に取替え可能
に収容するために２つの対向アセンブリすなわちフィッ
ティングカップリング10,11が同軸上に設けてあり、後
者の中心軸上でベース２に設けられカッティングローラ
３の動作位置を決めているカップリング部は直接的な接
続なしに互いに対向しておりそれぞれ当該側壁８のすぐ
内側近くにある。カッティングローラ３が動作位置にあ
る時にカップリングメンバ14,16はベース２に対してツ
ール支持接続を形成し、従ってそれぞれカッティングロ
ーラ３の２つのベアリングの１つと共にその中心軸回り
に回転するように当該側板８に設置される。カッティン
グローラ３はその両端に当該カップリング部材14又は16
のための反対向きのカップリング部材15又は17を有し、
カップリング部材14又は16は１つの動きすなわち直線運
動によって対向するカップリング部材15又は17から完全
に離れることができる。一方のカップリング部材はドラ
イブ９に回転しないように直接接続されていて、そして
同時に解放可能なドライブカップリングのカップリング
部材を形成している。

それぞれのカップリング部材は１つの周辺表面を形成
しているカップリング表面18,19,20,21を有し、これは
カッティングローラ３の長手方向中心に向って先細の鋭
角状円すいとして構成され、その円すい角はかみ合うカ
ップリング部材14,15又は16,17がセルフロック方式で少
なくともわずかに相互接続するように設定するが、急こ
う配角のコーン又はテーパとして非セルフロック構造と
してもよい。カップリング表面18,19又は20,21の軸方向
長さはその平均外径よりもかなり小さく、平均外径はカ
ッティングローラ３又は交配ツール４の外径よりも小さ
いが、外径の半分よりは大きい。

ベース２に設けられるカップリングメンバ14,16のカ
ップリング表面18,20は外側表面であるが、カッティン
グローラ３のカップリング表面19,21は内側表面とな
る。それぞれのケースで当該カップリング表面18,19又
は20,21はその上方周辺表面付近にカッティングローラ
３の中心軸に関して立上ったくさび状表面を形成してお
り、これはカッティングローラ３が特に最大幅で偏心し
ていてベアリング軸と同軸でなかったりわずかにその下
にある時にもかみ合い可能である。カッティングローラ
３がそのような位置にあって特定のカップリング10又は
11がかみ合い運動を行う時に、カッティングローラ３の
当該端部は他端とは関係なく上昇してカップリング10又
は11が完全にかみ合ってベアリング軸と同軸に方向づけ
られる。このようにカッティングローラ３を待期位置か
ら動作位置までカップリング10,11を介して移動するた
めに上昇センタリングデバイスが形成され、それはくさ
び状表面で形成された傾斜面によってギアダウン方式で
作用する。

ベース２に設定されたカップリング10のカップリング
部材14はシャフト22の内側端部に設けてあり、シャフト
はベアリング12を介して回転するように設けてあり、カ
ップリング動作を行うためにカップリング部材14と共に
軸方向に移動可能である。非かみ合い位置ではカップリ
ング部材14はカッティングローラ３の当該端面から離れ
ていて、後者は完全にフリーとなる。

ベース２に設定された他のカップリング11のカップリ
ング部材16はシャフト又は軸23の内側端部に設けられ、
シャフト23もまた当該側壁８に回転可能に設けることが
できるが、好ましくはベース上で実質的に回転しないよ
うに配置され、カッティングローラ３及びカップリング
部材20と共に回転しないようにする。そして、カップリ
ング部材20は軸23端部に回転可能に設けるのが有利であ
るが、後者はカップリング動作を行うために軸方向に移
動できるように側壁８に設けられる。動作すきまを保障
するため、カップリング部材16をかみ合い状態に確実に
保持するため、及びカップリング動作を容易にするため
にベアリング軸に配置したスプリング14がカップリング
部材16と適当に関係づけられていて、スプリングがシャ
フト23をカップリング位置方向に初期加圧状態にしてお
く。

当該側壁８の外側に配置されたカップリング10のシャ
フト22外側端部には、ドライブ９のギア26のピニオン25
が回転しないように設けられ、それは歯付ベルトギアと
して構成されベルト27によって駆動可能である。ピニオ
ン25は、ベアリングの方向すなわちローラ軸29方向に関
しても、カップリング部材14にしっかりと接続されてい
て、カップリング動作を行う時にカップリング部材14と
共に軸方向に動く。かみ合い位置において２つのカップ
リング部材14,16はベース２に対してその軸方向に関し
て実質的に強固に接続され、これらはカッティングロー
ラ３、従って対向ツール４の軸方向位置を正確に決定す
る。

カッティングローラは全長に渡って実質的な円筒型ロ
ーラボディ28を有しており、第２図では簡単のために中
実断面として図示しているが、第１図に示したように全
長の少なくとも一部では中空であって、つまりカッティ
ングローラ３全長のほとんどの部分は管状部31によって
形成されている。前記管状部31端部には周辺溶接等によ
って端片32又は33が強固に固定されていて管状部を閉鎖
又はシールし、それは好ましくは管状部31と同じ外径を
持ちそれぞれカッティングローラ３の当該カップリング
部材15又は17を形成している。この目的のため端片32又
は33は断面カップ型であって、カップ口の内側周辺は当
該カップリング表面19又は21を形成している。

２つのカップリング10,11のかみ合いカップリング表
面18,19を補足的に歯付のものにしてもよく、この場合
には積極的駆動結合が得られる。さらにカップリング部
材14,16に対してカッティングローラ３を正確に回転方
向で所定の位置づけをすることが必要なら、例えばキー
みぞにかみ合う軸方向キーのようなかみ合い回転位置づ
け部材をカップリング10,11の一方又は両方のカップリ
ング部材と関連づけることができ、この場合にカッティ
ングローラ３はベース２の当該カップリングメンバに所
定の１又は複数の回転方向位置づけ場所において正確に
接続可能となり、トルクが積極的に伝達される。

カップリングを行う前にベアリング軸又はカップリン
グ部材14,16に対してカッティングローラ３を位置づけ
又は整列させるために位置づけ又は整列（アライニン
グ）デバイス30を設けることが適当であり、これはスト
ップ、ガイドやサポート面によってローラ軸29に直角及
び／又はそれに平行な方向においてベース２又はベアリ
ング12,13に対するローラ３の準備位置を正確に決定す
る。この位置づけデバイス30はローラボディ28環状端面
のすぐ隣りに２つのウエブ状スライドレール34を持ち、
その一端はベアリング12,13のベアリング軸の下方に位
置し、他端はベース２又は側壁の外側に位置している。
これらのスライディングレール34の上部平行長手方向エ
ッジはカッティングローラ３又は端片32,33の外側周辺
をサポートするためのサポート及びスライド面35を形成
しており、それらは側板８の間の待期位置（この位置に
おいてローラ軸はベアリング軸の大体鉛直下方に限定距
離をおいて位置している）からプレート８外側のアクセ
ス容易なスタート位置へ、又は逆の経路を回転又はスラ
イドさせることが可能である。

待期位置にカッティングローラ３を固定するために、
スライド又はロールストップ37がスライドレール34端部
においてそのロール又はスライド面35上に突出してお
り、後者は前記端部で待期位置におけるカッティングロ
ーラ３のためのサポートを形成している。カッティング
ローラ３を軸方向で位置づけするために、軸方向ガイド
38がスライドレール34全長の少なくとも一部、特に少な
くともその外側端部及び／又はサポート36付近に設けら
れており、そのガイド面はローラボディ28の端面と関連
づけられている。

カッティングローラがスタート位置に据え置かれ又は
配置され、カッティングメカニズム１に関して軸方向で
位置づけされるために、好ましくはスライドレール34の
外端に軸方向位置づけ手段が設けられ、これはローラ３
の端面にかみ合う。スタート位置用に、例えばストップ
として形成したローリング又スライディングプリベンタ
40を設けることも好ましく、この場合にカッティングロ
ーラ３が面35から偶発的に落ちることがなく、かつ交配
ツール４は常にコンタクトフリーに保たれる。

前述した構成の結果迅速組立て又は取付けデバイス41
が提供される。これは以下のように作用する。カッティ
ングローラ３がカッティングメカニズム１の動作位置に
ある時に、別々に作動できるカップリング10,11のカッ
プリング部材14,16が軸方向反対向に離れるように動
き、ローラ３はわずかに落下してサポート36上に位置
し、カップリング部材14,16から完全に解放される。こ
うしてカッティングローラ３は重量保持に関してベアリ
ング12,13とは独立してささえられ、カップリング部材1
4,16はローラ３から完全に解放可能となり、ローラはロ
ーラ軸29と直角にカップリング部材と相対的にレール34
上を転がって又はスライドしてスタート位置まで移動す
る。これはそこから取除かれ、そして交替要員として使
われるか又はフィッティングのためのカッティングロー
ラが挿入され前述の位置づけ手段によって位置づけされ
る。

今やカッティングローラはロール面35上を前述の待期
位置まで回転でき、その軸方向位置づけは軸方向ガイド
38によって維持され、一方径方向位置づけはロールスト
ップ37によって得られる。カップリング部材14,16は今
や軸方向往復運動によって再びかみ合される。それらの
上部領域がカッティングローラ３のカップリング部材1
5,17と初めにかみ合って後者をわずかに、適当な数mmだ
け持上げることによって、それをサポート36から解除
し、又はレール34からコンタクトフリーにする。ローラ
３の端部にかみ合ったカップリング部材14,16によって
ローラ３は適切かつ正確に軸方向で位置づけされる。カ
ッティングローラ交替に続いて、上方ナイフとして働く
カッティングツール５が交配ツール４に対して軸方向で
調整される。しかし、円すい状カップリング部材を有す
る１つのカップリングのみを設けることも可能であり、
一方他方のカップリングは軸方向で調整可能なメッシン
グ例えば実質的に円筒の型カップリング部材を持ち、従
ってカッティングローラ３はカップリングの作用によっ
て軸方向で正確に調整される。ドライブ９に関連したカ
ップリング部材14の軸方向移動を促進するために、ベル
ト27のための図示しないアイドルプーリを着脱可能に設
けることが可能であって、この場合にベルト27はそれに
伴う高い運動柔軟性をもつ。前述のカッティングローラ
交換は２〜４分で行うことができる。カップリング10,1
1の前述したかみ合せと解除は好ましくは連続的に行わ
れ、始めにカップリング10、次にカップリング11がかみ
合されることが望ましい。

カッティングローラ３が偶発的に両端逆さまに挿入さ
れることがないように、カップリング部材15,17又はそ
れらのカップリング表面19,21の幅と径は相当に違えて
構成してあり、従ってカップリング部材15又は17はベー
ス２の当該カップリング部材14又は16にのみかみ合い可
能となる。カップリング部材14,16はまたこれに相当す
る別の方法で構成できる。カップリング位置では少なく
ともカップリング部材14がローラボディ28又は当該端片
32内にほぼ完全に位置しており、従って軸方向では非常
にコンパクトな構造が得られる。大きなカップリング部
材14の最小径はカップリング17の最大径よりも大きい。

第１図ではカップリング10,11が解除されているが、
第３図ではそれらはかみ合い状態である。一方、第４図
ではカッティングローラを除いた構成を図示している。

カップリング部材14のためのベアリング12を形成する
ためカラー42が当該側板８を貫いてその内側に固定関係
に設けてあり、その中にベアリングスリーブ43が軸方向
移動可能かつ回転制限的に設けられていて、非常に薄い
スライディングスリーブ44が間に配置されている。シャ
フト22はベアリング43内に配置され、後者に対してその
両端付近のローラベアリング45,46と共に回転可能に設
けられていて、それはアキシャル及びラジアルベアリン
グとして構成されている。ピニオン25は外側に突出した
カラー42の端部のすぐ隣りに配置され、カップル状態に
おいてはこの端部と外側においてわずかに重なる。

ベアリング13を形成するためにカラー47が当該側板８
を貫通してその外側に固定関係に設けてあり、その中に
シャフト23が軸方向に移動可能にかつ回転制限的に、間
に配置された薄いスライドスリーブ48を介して直接的に
設けてある。カップリング部材16すなわちカッティング
ローラ３を回転させるためのロータリベアリングがすぐ
隣り合った２つのローラベアリング49として形成され実
質上カップリング部材16内に設けられ、これらは実質上
一体のカップリング部材16の両端面からその中に挿入さ
れ、ラジアルベアリングとアキシャルベアリングを形成
する。シャフト23のカップリング部材16の反対側端部に
はそれと同軸にラムシャフト51が挿入されていて、これ
はシャフト23の終端凹所底部表面付近のねじ付き端部に
かみ合っていて、圧縮コイルばね型のスプリング24で囲
まれておりその一部は凹所内に位置している。

シャフト23から突出したスプリング24の終端は初期加
圧のもとにアキシャルベアリングとしてのステップベア
リング52で支えられていて、これはソケット状アビュー
トメント50の内側端面に挿入されており、それはカラー
47と同軸であってその外側端部に固定されておりかつそ
の中でガイドされたラムシャフト51が少なくともその一
部分を横切っている。スプリング24の前端は凹所底部を
押しつけている。カップリング部材16の終端面すなわち
外側端面にはスリップリング53が設けてあり、軸方向最
外側位置においてカラー47の内側端面上でカップリング
部材16はこれと接触する。前述したベアリングのおかげ
で非常にコンパクトで安定した容易に取付け可能な構成
と共に、カッティングローラ３のきわめて正確な走行も
得られる。シングルスプリング24の作用で、２つのカッ
プリングがクリアランスフリーな仕方でかみ合い状態に
保たれ、またカップリング表面18からカップリング表面
19への確実な駆動トルクの伝達が保障される。

カップリング10又は11を動作又は操作するために当該
カップリング部材14又は16の近くに個々のアクチュエー
タ54又は55が設けてあり、これらは当該側壁８外側のす
ぐ隣りで手動で操作できる。カップリング10のアクチュ
エータ54はハンドルとしてのロッド又はスティックグリ
ップ56を有し、これはカラー42外側端部から事実上半径
方向に突出しており内側シャフト部と共にカラー42を横
切り、これはまた、事実上回転ロック的にかつ軸方向に
ポジティブな仕方で前記シャフト部内端によって形成さ
れたねじ付きジャーナル57又は類似のものによって半径
方向タップホールにかみ合ってベアリングスリーブ43の
後端に接続されている。ベアリングスリーブ43に関して
ジャーナル57の位置はその軸方向で固定されている。ジ
ャーナル57のすぐ隣りではシャフトがわずかに大径とな
り事実上円筒型のランナ59を形成していて、これはカラ
ー42のケーシング内で傾斜部又はスロープ58にかみ合っ
ている。スロープはカラー42のケーシングを横切るスロ
ットの対抗長手方向境界によって形成され、これはベア
リング軸方向の傾斜部を備え、ジャーナル57を有するグ
リップ56の内側シャフト部がこれを横切っている。ロッ
ドグリップ56は図面を理解し易くするために下向きに示
されているが、大体水平に配置するのが適当であり、第
２図を参照するとこれは横に突出していてスドレール34
も突出しているので、スタンディングポジションからカ
ップリングを操作してカッティングローラを取り除いた
りまた挿入したりできる。

ベアリング軸回りにロッドグリップ56を回転させるこ
とによって、ランナ59がカラー42又は側板８に対して軸
方向に移動し、かつスリーブ43がグリップ56に制限され
た回転運動を行うようにベアリングスリーブ43とそれに
軸方向で固定されたカップリング部材14を回転させる。
カップリング部材14の少なくとも１つの軸方向位置又は
終端位置において特にそのかみ合い及び／又は非かみ合
い位置でポジティブに固定するため、グリップ56にロッ
ク部材60が設けられ、これは軸方向移動可能に内側シャ
フトを囲んでいるケーシング端部によって形成され、そ
れはランナ59の隣りにあってこれはグリップ56の実際の
グリップ部を形成する。ポジティブなかみ合い目的のた
めにロック開口61が少なくともスロープ58の一端付近で
ロック部材60と関係づけられていて、これはカラー42外
側周辺のスロットの座ぐり穴状ワイドニングによって形
成される。ロッドグリップ56の外端に位置するクロスグ
リップ62の助けでロックメンバ60はかみ合いからロック
開口61内に、戻しスプリング63の力に逆らって戻ること
ができ、後者の加圧下で開口61のロック位置に自動的に
飛び込むことができるのである。戻しスプリング63は内
側シャフト部を囲んでいて、それを囲んでいるケーシン
グ内に配置されている。

アクチュエータ55は類似の構造になっているが、２つ
の対抗する同軸ランナ67を有し、これは２つの対抗する
スロープ66内でアビュートメント50の外側スリーブ状端
部にかみ合っていて、前記端部内でそれぞれラムシャフ
ト51の終端首部内にねじ付きジャーナル65と共に挿入さ
れている。一方のランナ67はロッドグリップ64の当該端
部として形成されていて、これは好ましくはロッドグリ
ップ66に対して前述したような仕方で突出している。ス
ロープ66の傾斜はランナ67がセルフロックされる程度に
小さくするのが適当であって、すなわちラムシャフト51
又はカップリング部材16によって軸方向に加圧される場
合にスロープ66に対する摩擦グリップによって固定され
るようにかみ合うようにするのである。

第５図はアクチュエータ55aの他の実施例を示してい
て、これは空圧又は油圧によって作動する。この目的の
ために作動シリンダ64のためのサポート50aがカラー47a
の外側部分に固定されている。このカラーは側板8aのカ
ップリング部材16aと共にシャフト23aをマウントしてい
る。作動シリンダのピストンロッド51aは、例えばラム
シャフト51に関して述べた仕方でシャフト23aに接続さ
れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるカッティングメカニズムを簡略に
示した図、第２図は第１図に示したカッティングメカニ
ズムの断面図、第３図は第１図の大スケール詳細軸方向
断面図、第４図は第３図の詳細図で90゜回転させて見て
おり、第５図は他の実施例の詳細図で第４図に相当す
る。 １……カッティング（スリッティング）メカニズム ２……ベース ３……カッティングローラ 41……迅速アセンブリデバイス 14、15、16、17……カップリング部材 10、11……カップリング ９……ドライブ 23、43……サポート 54、55……アクチュエータ 67……ランナ 66……スロープ 60……ロックメンバ 56……グリップ 36……サポート 37……スライドストップ 38……軸方向ガイド

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ベース（２）とカッティングローラ（３）
   とドライブ手段（９）を有し、 カッティングローラ（３）がローラ端（32,33）を有し
   かつ作動位置でベース（２）に設置されており、少くと
   も１つの組立てカップリング（41）が係合解除可能な第
   １及び第２カップリング部材（14,16又は15,17）を含
   み、軸方向のカップリング動作の時に第１及び第２カッ
   プリング部材（14,16又は15,17）の少くとも１つを動か
   すことによりカッティングローラ（３）の少くとも１つ
   の関連領域を装着及び装着解除し、 ドライブ手段（９）がドライブ接続を含み、接続解除可
   能に相互係合する第１及び第２ドライブ面（18,19）の
   係合解除可能なドライブ係合（10）を介して、カッティ
   ングローラ（３）を駆動し、第１及び第２ドライブ面
   （18,19）が第２ドライブ面（19）から第１ドライブ面
   （18）を係合解除するために設けられており、 ドライブ面（18,19）の少くとも１つが、ベース（２）
   上に移動可能に設置されていて、ベース（２）に対して
   係合解除動作を実施し、その係合解除動作が軸方向の動
   作であることを特徴とするウェブ状又は層状材料用カッ
   ティングメカニズム。
2. 【請求項２】カッティングローラ（３）用の少なくとも
   １つのカップリング（10）の少なくとも１つのカップリ
   ング部材（14）が、カップリング（10）がリリース位置
   にある時にもカッティングメカニズム（１）用ドライブ
   （９）にドライブ接続されていて望ましくはそれがカッ
   ティングローラ（３）とドライブ（９）の間で唯一の直
   接的ドライブ接続を形成しているカップリング部材（1
   4）であることを特徴とする請求項１に記載のカッティ
   ングメカニズム。
3. 【請求項３】少くとも１つのアクチュエータ（54,55）
   を設けて、第１及び第２カップリング部材（14,16又は1
   5,17）の少くとも１つを係合解除し、カップリング部材
   （14ないし17）の少くとも１つが、アクチュエータ（5
   4,55）とともに実質的に軸方向に移動可能なサポート
   （43,23）上に回転可能に設けられており、アクチュエ
   ータ（54,55）がサポート（43）用の設置カラー（42）
   のスロープスロット（66）に係合するランナマンドレル
   （67）を含み、そのランナマンドレル（67）が、駆動方
   向においてカッブリング部材（14,15,16,17）に積極的
   に接続され、かつ少くとも１つのカップリング部材（14
   ないし17）を軸方向に移動するために設けられた突起ロ
   ッドグリップ（64）に配置されていることを特徴とする
   前記請求項１又は２に記載のカッティングメカニズム。
4. 【請求項４】カッティングローラ（３）用の少なくとも
   １つのカップリング（10又は11）の可動カップリング部
   材（14又は16）を固定するためにロック機構を設け、望
   ましくはそれがスロープ（66）内でのランナ（67）のセ
   ルフロックかみ合いによって形成され、及び／又はポジ
   ティブなロックかみ合いのために別体のロック部材（6
   0）を有しさらに好ましくはグリップ（56）によって操
   作可能であることを特徴とする前記請求項１〜３のいず
   れか１項に記載のカッティングメカニズム。
5. 【請求項５】ベアリングサポートからリリースされたカ
   ッティングローラ（３）のために、ベアリング（12,1
   3）に関してカッティングローラ（３）を位置づけ又は
   整列させる位置づけ又は整列デバイス（30）を設け、望
   ましくはローラ（３）用の少なくとも１つのカップリン
   グ（10又は11）のカップリング部材（14,15又は16,17）
   が往復かみ合いのためにそれと整列位置に配置され特に
   半径方向で互いに少しだけずれていることを特徴とする
   前記請求項１〜４のいずれか１項に記載のカッティング
   メカニズム。
6. 【請求項６】位置づけ場所を決めるための位置づけデバ
   イス（30）がカッティングローラ（３）用の少なくとも
   １つのサポート（36）、少なくとも１つのロール又はス
   ライドストップ（37）、及び／又は少なくとも１つの軸
   方向ガイド（38）を有し、望ましくは前記サポート（3
   6）がカッティングローラ（３）用ロール又はスライド
   レール（34）の端部及び／又はロールストップ（37）に
   よって軸方向ガイド（38）と共に形成されることを特徴
   とする前記請求項４に記載のカッティングメカニズム。