JP2745132B2 - 自動車用クラッチスラスト軸受 - Google Patents

自動車用クラッチスラスト軸受

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JP2745132B2
JP2745132B2 JP63208478A JP20847888A JP2745132B2 JP 2745132 B2 JP2745132 B2 JP 2745132B2 JP 63208478 A JP63208478 A JP 63208478A JP 20847888 A JP20847888 A JP 20847888A JP 2745132 B2 JP2745132 B2 JP 2745132B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/12Mechanical clutch-actuating mechanisms arranged outside the clutch as such
    • F16D23/14Clutch-actuating sleeves or bearings; Actuating members directly connected to clutch-actuating sleeves or bearings

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に自動車用のクラッチスラスト軸受に関
するものであり、より詳しくは、駆動要素としてのベア
リングの構成に関するものである。
〔従来の技術〕
クラッチスラスト軸受は、例えばクラッチのような制
御機構の作用に委ねられる操作要素と、例えばダイアフ
ラムの押してこ両端のようなクラッチの係外装置上に作
用する駆動要素の2つの要素から、総体的に構成されて
いる。
駆動要素は、回転しないレースと、リテーナによって
定位置に保持されたころがり要素と、回転するレースを
具備するボールベアリングからなっている。このような
駆動要素は、操作要素に対して駆動要素が有する突起
が、ばね座金を介して、直接的か、または間接的に軸方
向を当接することによって支承される。
使用されるばね座金がいかなるものであっても、作用
状態においては、その周辺の一方によって、前記操作要
素の支承面に当接し、また、ばね座金の他方の周辺は、
回転しないレースに形成された径方向の縁部に対して当
接するようになっている。
この座金は、例えば1983年4月15日に登録されたフラ
ンス国特許第2,544,429号明細書に開示されているよう
な軸方向に弾性を呈するばね座金であってもよく、また
1985年7月15日に登録されたフランス国特許第2,584,78
8号明細書に開示されている双安定性のばね座金、ある
いは放射方向に弾性を有するばね座金であってもよい。
駆動要素は、これに包含された回転するレースを介し
て、クラッチの係外装置上に、直接的か、または間接的
に作用するようになっている。
実際には、ばね座金は、待機状態において、ベアリン
グの内部で定位置に納まっている。回転しないレースと
一体の径方向の縁部と、この縁部に向けられた回転する
レースの端面と、特にベアリングの循環グリースを貯め
るためのデフレクタによって画成される概ね環状の溝
に、一定の径方向の遊びをもって配置される。
クラッチスラスト軸受を構成するために、前述のよう
な要素を具備したベアリングは、例えばスリーブの形状
を呈する操作要素の軸方向部分に嵌合される。
ベアリングを組立てる際に、操作要素に関して、この
要素の突起に向けて駆動要素を近づけると、回転するレ
ースは、工具の働きをして、前述した組立て当り面を形
成する端面によって、ばね座金を機能状態に配置するべ
く、この座金上に、軸方向の押圧力を及ぼす。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記のような組立ては、回転するレースの寸法、特に
軸方向の寸法を精密に作成しなければならないととも
に、ばね座金が待機状態から作用状態に移って、駆動要
素を操作要素に対して適切に締め付け維持できるよう
に、レースの端面を機械工作する必要がある。そのた
め、回転するレースの製造コストが高くなる。
本発明の目的は、ばね座金が、待機状態から作用状態
に移るための通路として、充分な耐久性を有するベアリ
ングの他の構成要素によって、前記ばね座金上に軸方向
の押圧力を及ぼし、その他の利点を引き出しながら、上
で述べた問題を解決することである。
〔課題を解決するための手段と作用〕
本発明によれば、組立て当り面が、軸方向で回転する
レースと、回転しないレースと一体の縁部と間に位置さ
れて、ベアリングのリテーナに形成されていることを特
徴とする前述形式のクラッチスラスト軸受が提供され
る。
ベアリングのリテーナは、ころがり要素を定位置に保
持するべく、既に述べたように、精密に作成される部品
であるため、このリテーナに組立て当り面を付加的に形
成しても、製造コストは、僅かに増えるだけで、特に問
題はない。
また、ころがり要素を介して、ベアリングのレースに
結合されるリテーナは、ばね座金に対して耐久性のある
組立て工具となるが、ベアリングが破損する恐れは全く
ない。
回転するレースの厚さは、ばね座金によって制約され
ることはなく、またレースの端面を機械工作する必要は
ない。
回転するレースは、より短くても良いため、クラッチ
の係外装置に常には当接していないクラッチスラスト軸
受の場合には、前記回転するレースの慣性が減少するた
めに、摩耗が防止される。
同様に、ばね座金が、待機状態から作用状態に移るた
めの通路が容易に形成されることにもなる。
例えば双安定性タイプの軸方向に弾性を有するばね座
金を組込んだ軸受の場合には、本発明による組立て当り
面は、従来のものよりも、前述したばね座金の関係する
周辺により近接しており、組立て労力が軽減される。
放射方向に弾性を有するばね座金を組込んだ軸受で
は、このばね座金の滑動は、より広く延在している組立
て当り面に触れて、簡単に行われる。
本発明による他の特徴によれば、ベアリングのリテー
ナは、径方向の突起を呈しており、少なくともその一部
分に、前記組立て当り面が形成される。
この径方向の突起は、突起の一部であるスライス部に
ベベル面を形成するために利用され、双安定性のばね座
金を組込んだ軸受の場合には、前記ばね座金が待機状態
から作用状態に移る通路を容易に形成するようなベベル
面となる。
このベベル面は、双安定性のばね座金が、作用状態に
おいて、リテーナのより近くにくるようにすることがで
きるため、ベアリングがより小型になる。
放射方向に弾性を有するばね座金を組込んだ軸受で
は、この径方向の突起は、組立て当り面と、前記ばね座
金の間の接触面を大きくするために利用される。
前記突起は、操作要素の軸方向部分に向かって回転す
るレースを越えて延びるとともに、前記操作要素の突出
した唇状部に更に近づけることも可能である。これによ
って、組立てに際し、座金が揺動する危険も防止され
る。
本発明による構成を、ばね座金を前記ベアリングのリ
テーナと一体の環状壁によって、ベアリング内に中心据
え(センターリング)するために利用することも可能で
ある。
また、ベアリングのリテーナ上に組立て当り面を位置
決定することによって、ベアリングの防水性を保証する
こともできる。つまり、一方では、回転しないレースと
一体の径方向の縁部と、ベアリングのリテーナとの間
に、他方では、回転するレースと、前記ベアリングのリ
テーナとの間に、狭い通路を形成することにより、水密
性が保てるのである。
この構造によって、デフレクタは省略することがで
き、クラッチスラスト軸受の製造原価を下げることがで
きる。
〔実 施 例〕
本発明の特徴や利点は、添付の図面を参照し、実施例
に基づく以下の詳細な説明から、より一層明らかになる
ことと思う。
図示の実施例においては、自動車のクラッチでダイヤ
フラムの指状突起先端部(図示せず)のようなトリガ装
置に働きかけるクラッチスラスト軸受は、全体として、
操作要素(10)と、駆動要素(11)と、これら2つの要
素を結合するための組立手段として構成されている座金
(20)とを備えている。
操作要素(10)は、軸方向に延びるとともに、制御機
構の作用によってガイド機構上を滑動しながら、軸方向
に移動することができるスリーブ(12)を呈している。
制御機構は、前記スリーブと一体的に形成されたフラ
ンジ(13)のような放射状突起上に働きかけるようにな
っているクラッチホーク(図示せず)が、最も一般的で
ある。
駆動要素(11)は、従来のもののように、例えばボー
ルベアリング(11′)で構成される。
第1図乃至第4図示の実施例では、クラッチスラスト
軸受は、それ自体公知のとおり、自動センターリング型
スラスト軸受であって、回転しない外レース(14)と回
転する内レース(16)と共に、これら2つのレースの間
で、リテーナ(17)によって所定の位置に保持される鋼
球のようなころがり要素(15)からなるボールベアリン
グ(11′)である。レース(14)と(16)は、バックル
プレートによって経済的に作製される。
この実施例では、回転しない外レース(14)は、装置
ユニットの軸に向けて折り曲げられた縁部(18)の如き
放射方向の打出しを有する一方、回転する内レース(1
6)は、装置ユニットの軸とは反対に向けて(放射方向
の外側に向けて)折り曲げられた縁部(40)を呈してい
る。
これらの縁部(18)および(40)は、図面からも明ら
かなように、外レース(14)および内レース(16)にそ
れぞれ一体部品としてつながっており、ボールベアリン
グ(11′)と駆動要素(11)は、一体で単一の部品を形
成する。内側に向けて折り曲げられた縁部(18)は、後
述するように、操作要素(10)のフランジ(13)に当接
して支承され、また外側に向けて折り曲げられた縁部
(40)は、クラッチ装置上に働きかけるようになってい
る駆動端を形成するようになっている。
操作要素(10)は、そのスリーブ(12)とつながって
一体になっているフランジ(13)と共に、例えば、強化
プラスチック材料で成形した部品で構成され、フランジ
(13)の付け根にはショルダー(肩状部)(22)が形成
されている。
このショルダーの幅は、第1図および第3図からも明
らかなように、外レース(14)を形成するプレートの厚
さよりも狭く、その外形は、前記外レース(14)の縁部
(18)の内径よりも僅かに小さくて、自動的にセンター
リングが行われるように、予め一定のバックラッシ(遊
び)が残されている。
前記ショルダーには、頸状部(24)が続いており、ば
ね座金(20)が作動位置に配置されるべく、この頸状部
と係合する。
第1図乃至第3図示の実施例では、ばね座金(20)
は、双安定な座金、すなわち裏返すことによって、凹状
と凸状の2つの形態のいずれをとって安定して支承する
のに適したばね座金である。2つの状態とは、待機状態
と作用状態のことである。
この実施例では、皿形のばね座金(20)は、作用状態
において、駆動要素(11)にその周辺部が作用して、よ
り正確に云えば、回転しない外レース(14)の縁部(1
8)に作用して、これを軸方向に支承するようになって
いる。
座金(20)は、その内周部分に沿って、少なくとも1
本の爪(21)を有しており、スリーブ(12)に形成され
た頸状部(24)の傾斜面、あるいは斜側面(25)に当接
するようになっている。従って、この脇腹(25)は、前
記ばね座金が作用状態において当接するささえ面を構成
するものとなる。
規則正しく環状に配列された複数の爪(21)は、前記
ばね座金(20)の内周に沿って設けられており、それぞ
れの爪(21)は、同様に、ばね座金(20)と共に二面体
を形成している。
図示の実施例では、ばね座金(20)は、第2図からも
明らかなように、初めから駆動要素(11)を備えている
ため、このばね座金(20)は、ボールベアリングの外レ
ース(14)の縁部(18)と、内レース(16)で前記縁部
(18)に向かって延びる部分(43)との軸方向の間に配
置されている。これらの構成は、すべて1986年12月5日
出願のフランス国特許出願第8617046号明細書に開示さ
れているので、本明細書においては、これ以上詳述する
ことはしない。
本発明による構成をより正確に説明すると、ボールベ
アリングのリテーナ(17)が組立て当り面(30)を呈し
ているが、この面は、放射方向の縁部(18)と、回転す
る内レース(16)との間に位置するものである。
図面に示す如く、前記組立て当り面(30)は、リテー
ナ(17)に形成されたショルダー(肩状部)であり、こ
の当り面(30)は、ベアリングの中心軸に向かって放射
方向に僅かに突出した部分の片面として作成してある。
この突出した部分の片面に形成された前記組立て当り
面(30)の内径は、外レース(14)の縁部(18)の内径
よりも大きく、また前記当り面(30)の外径は、縁部
(40)とは反対の内レース(16)の先端部外径よりも大
きい。従って、従来例と比較すると、組立て当り面(3
0)は、皿形ばね座金(20)の中立軸から更に離れた位
置に設定されており、これによって、前記座金は、前後
動しやすくなっている。
前記組立て当り面(30)は、リテーナ(17)と一体の
径方向の突起(41)の少なくとも一部分に形成されてお
り、この突起(41)は、縁部(18)と内レース(16)の
先端(43)との間に、遊びをもって挿入される。
前記突起(41)のすみ切り面(42)は、装置ユニット
の軸に向けて、すなわち、前述した斜側面(25)に向け
て切り込まれており、図示の実施例においては、ベベル
が形成されている。
第2図から明らかなように、ばね座金(20)は、凹状
の形態を有しており、リテーナの前記組立て当り面(3
0)に支承されるように位置づけされる。この待機位置
において、ばね座金は、その外周部が、前記当り面(3
0)の基部にリテーナ(17)が有する軸方向の環状壁に
接触することにより、中心に据えられる。
他の実施例では、ばね座金(20)の内周部が、前記縁
部(18)の先端当接箇所(60)に接触して、中心に据え
ることも可能である。
この装置を組立てるに際し、駆動要素(11)と操作要
素(10)を、軸方向に相対的に係合させるには、第2図
に矢印(F)で簡単に示すように、前者を後者のスリー
ブ(12)の外周面に嵌合させる。そのため、前記スリー
ブの外周面は、円錐形に形成することが好ましい。
しかし、駆動要素(11)が操作要素(10)と接触状態
に保たれるのは、前記ばね座金(20)の爪(21)の自由
端によってである。実際に、頸状部(24)は、フランジ
(13)の基部に位置するショルダー(肩状部)(22)を
画成する径方向の側面(26)を有している。
前記の側面(26)は、ばね座金の爪(21)の先端が休
止状態において位置する径よりも大きな径をもって延在
している。これにより、前記爪は、外レース(14)の縁
部(18)が操作要素のフランジ(13)と接触する前に、
この側面(26)に当接するようになる(第3図に示すと
おり)。
更に駆動要素(11)をはめ込むと、組立ての当り面を
形成するリテーナ(17)のショルダー(肩状部)(30)
は、ばね座金(20)の外周部を軸方向に押しやるが、そ
の爪(21)は、前記した径方向の側面(26)に当接して
支承される。
一定の工程に対応して、一定の応力をばね座金(20)
に加えると、ばね座金は、第2図に示す休止状態の凹状
形態から、第1図に示す作用状態の凸状形態に突然変形
する特性を有している。この作用状態では、ばね座金
(20)は、前記ショルダー(30)とは接触しておらず、
その外周部が外レースの縁部(18)に当接する一方、内
周部は、爪(21)が頸状部(24)でフランジ(13)より
最も離れた斜側面(25)上に当接する。
しかし、ばね座金(20)は、フランジ(13)に対し
て、軸方向に縁部(18)を直接当接させて保持するので
ある。また、ばね座金(20)によって助長される軸方向
の応力とともに、ショルダー(22)と縁部(18)の先端
との間に存在する径方向の遊びが組合わされ、締め付け
ることによって、ボールベアリングの自動的なセンター
リングが維持できる。
前述したすみ切み面(42)が、ばね座金(20)と突起
(41)との間におけるいかなる障害も阻止しながら、こ
のばね座金が、待機状態から作用状態に変形する際の通
路を容易にする。このすみ切り面(42)は、縁部(18)
と組立て当り面(30)との間における軸方向の距離を短
くし、従って、ベアリングをよりコンパクトとなものと
するのである。
作用状態のばね座金(20)が呈する形状に対応する形
状を、このすみ切り面に与えることによって、前記当り
面(30)と縁部(18)の間の軸方向距離を、更に短くす
ることが可能になる。
第4図示の実施例では、弾性要素(20)は、軸方向に
変形する座金ではなく、頸状部(24)の斜面である斜側
面(25)に当接することによって、フランス国特許第2,
584,788号明細書に開示される如く、外レース(14)の
径方向の縁部(18)上に軸方向の圧力を及ぼす放射方向
に弾性を有する座金である。
組立てに際し、ばね座金(20)は、ベアリング保持器
(17)の径方向定位ショルダー(30)によって、軸方向
に押しやられることが理解されよう。ばね座金(20)
を、傾斜面である斜側面(25)を画成する突出した肉厚
部(45)の傾斜面(44)に沿って移動させると、当り面
である前記ショルダー(30)とばね座金(20)との間
に、すべり接触が生じることも理解しうると思う。
本発明による装置は、座金(20)を単純化することが
できる。
すなわち、前述した実施例では、溝を設ける必要もな
く、高い径方向の伸びを持たせることができる。この実
施例では、ショルダー(30)は、内レース(16)の一部
分であって、縁部(18)の方へ向く箇所の外径よりも、
放射方向外側に全体が位置している。
第6図示の実施例においては、操作要素(10)は、そ
のフランジ(13)の外周辺に軸方向へ覆いかぶさった部
分(46)を有している。制御機構が作用すべき箇所に
は、耐摩耗性のプレート(47)が貼り付けられている。
駆動要素(11)は、回転する外レース(50)と、回転
しない内レース(51)とで構成されている。
放射方向に弾性を有するばね座金(20)は、この実施
例の場合には、前記覆いかぶさった部分(46)の頸状部
(24)に支承される。このばね座金は、ベアリングリテ
ーナ(17)の組立て当り面(30)によって、軸方向に押
しやられる。
組立ては、第4図および第5図に示すように、ばね座
金(20)を傾斜面(44)に沿って装着することにより行
われる。
第1図乃至第3図示の実施例と同様に、リテーナ(1
7)は、装置ユニットの軸とは反対の方へ向けられた径
方向の突起(41)を有している。この径方向の突起(4
1)は、縁部(18)と外レース(50)との間の軸方向位
置に介在されるもので、組立て当り面(30)の表面積を
拡大し、操作要素の軸方向に覆いかぶさった部分(46)
の唇状部(45)に向けられた回転するレースを越えて軸
方向に延びている。
勿論、第4図示の実施例においても、第6図示のリテ
ーナ(17)が有するようなタイプの径方向の突起に通路
を残すべく、回転するレース(16)を軸方向に短くする
ことは可能である。その場合には、突起は、回転するレ
ース(16)を越えて、唇状部(45)の方向に延びること
になる。すなわち、この突起の内径は、前記レース(1
6)の縁部(18)に向けられた先端の内径よりも小さく
なる。
好ましくは、プラスチック材料で作成されたリテーナ
(17)は、ばね座金(20)を組立て当り面(30)に接触
させながら、正しく滑動させるように、その摩擦係数
は、きわめて小さい。
いずれにせよ、すべての実施例において、ベアリング
のリテーナは、一方では、このリテーナ(17)の径方向
の縁部(18)との間に、他方では、前記リテーナ(17)
と回転するレース(16)との間に、それぞれ狭い通路を
形成することによって、ベアリングの水密性を保証する
ような寸法を有している。
第1図乃至第5図示の実施例では、径方向の縁部(1
8)とリテーナ(17)との間の狭い通路は、前記リテー
ナ(17)が組立て当り面(30)の径方向の先に有してい
る軸方向に向けられ、縁部(18)と平行な連続した突起
(53)の放射状スライス部によって形成される。
リテーナ(17)と、回転するレース(16)の放射方向
外側に存在する狭い通路について説明すれば、これは、
前記レース(16)の概ね軸方向の先端に向き合うリテー
ナ(17)の可動な部分(61)によって形成されている。
この部分は連続しており、かつレース(16)の前記した
先端と平行に軸方向へ延びている。
第6図示の実施例では、前述した狭い通路は、リテー
ナ(17)と可動部分で連続した箇所(62)によって形成
されており、この箇所は、レース(50)と(51)に向か
い合った軸方向部分に平行である。
このようにリテーナ(17)は、スラスト軸受を組立て
るに際し、従来のデフレクタで得られたものよりも、遥
かに優れた耐久性を有する支承力を、ばね座金(20)に
与えるデフレクタの役目を果たす。
また、突起(41)とばね座金(20)は、ベアリング内
部に不純物が侵入することを阻止する。
第4図及び第6図示の実施例では、狭い通路は、ショ
ルダー(30)と座金(20)の間に存在している。同じよ
うに、狭い通路は、回転するレース(16)(50)と、径
方向の特記(41)の間に形成することも可能である。
これらすべての構造が、ベアリングを保護するのであ
る。
以上の説明と図面からも明らかなように、回転するレ
ース(16)(50)は、クラッチ装置(図示せず)に対し
て当接するため、その指状突起の先端は、折り曲げられ
たダイアフラム上に支承される垂下した縁部の形状を呈
する駆動爪、あるいはその指状突起の先端は、平坦なダ
イアフラム上に支承される丸まった駆動爪(第4図乃至
第6図)を備えることも可能である。これらの駆動爪
が、回転するレース(16)(50)に支持されるような変
形例も考えられるが、そうなると、ベアリングは、従来
のものであってもよいことになる。
同様に、従来例と比較すると、座金(20)を、径方向
に大きな寸法のものとすることが可能となる。
第1の実施例の場合(第1図乃至第3図)、皿形ばね
座金(20)は、より長いので、このことが有利な構成要
件となり、製造誤差の許容範囲にもかかわらず、精密な
締め付けが得られる。
回転するレースは、軸方向と同様に厚みに関しても、
ばね座金によって制約されず、より短いものとすること
が可能である。
言うまでもなく、本発明は、上に説明してきた実施
例、あるいは図示した実施例にのみに限定される訳では
なく、その他の実施例や異なった要素の組合せにも及ぶ
ものである。
特に、本発明によれば、ベアリングのリテーナ(17)
が呈する組立て当り面(30)は、前述したように、連続
して環状に延ばす必要はなく、不連続にのみ延ばす変形
例も考えられる。その場合でも、突出部(53)は、連続
していることが必須条件である。
同様に、座金も、縁部(18)とフランジ(13)の軸方
向の間に挾持するような形で組込むことも可能である。
これによって、フランジが分割された単純なリムとなる
ように、このフランジ(13)の高さを小さくすることも
できる。
前述したフランス国特許第2,544,429号明細書の図面
に示される如く、座金(20)は、フランジ(13)が有す
る通路を貫通する鉤状の脚部を有することも可能であ
る。この場合、脚部の各々は、曲り目を有しており、か
つ支承面は、前記曲り目に向き合ったフランジ(13)、
またはプレート(47)の部分によって構成される。
双安定性な座金の場合には、第6図に示すタイプの回
転する外レースと共に、装置を適合させることもできる
が、その場合には、頸状部(24)は、軸方向の曲り目に
形成されることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による軸受の第1の実施例を示す軸方
向断面図、 第2図及び第3図は、2つの組立て工程を第1図と同様
に示す断面図、 第4図は、第2の実施例による軸受を組立ての一工程に
おいて示す軸方向断面図、 第5図は、軸受を完成した後を第4図と同様に示す断面
図、 第6図は、第3の実施例を示す軸方向断面図である。 (10)操作要素、(11)駆動要素 (12)スリーブ、(13)フランジ (14)外レース、(15)ころがり要素 (16)内レース、(17)リテーナ (18)縁部、(20)ばね座金 (21)爪、(24)頸状部 (25)斜側面、(30)当り面(ショルダー) (40)縁部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作要素(10)と、径方向の縁部(18)を
    有する回転しないレース(14)(51)と、ベアリングの
    リテーナ(17)とにより定位置に保持された転がり要素
    (15)と、その内側に配置されている回転するレース
    (16)(50)を具備するボールベアリング(11′)とか
    らなる駆動要素(11)とを構成要素とする、特に自動車
    用のクラッチスラスト軸受であって; 前記駆動要素(11)、これを前記操作要素(10)に対し
    て軸方向に支承維持するために、当該駆動要素の内部
    で、前記操作要素(10)に対して直接的にか、または間
    接的に軸方向に当接するようになっており、ばね座金
    (20)は、前記操作要素(10)の当接斜側面(25)に支
    承されるとともに、前記回転しないレース(14)(51)
    と一体の径方向の縁部(18)上で支承され、前記駆動要
    素(11)は、組立に際して、操作要素(10)に対して駆
    動要素(11)を近づけた際に、前記ばね座金(20)に作
    用するようにした組立て当り面(30)を有するものにお
    いて、前記組立て当り面(30)は、前記回転するレース
    (16)(50)と、前記回転しないレース(14)(51)と
    に一体の縁部(18)との間に軸方向に位置して、前記ベ
    アリングのリテーナ(17)に形成されていることを特徴
    とする自動車用クラッチスラスト軸受。
  2. 【請求項2】組立て当り面(30)が、リテーナ(17)と
    一体をなす径方向の突起(41)の少なくとも一部分に形
    成されていることを特徴とする請求項(1)に記載の自
    動車用クラッチスラスト軸受。
  3. 【請求項3】操作要素(10)の当接斜側面(25)に向け
    られた径方向の突起(41)のすみ切り面(42)が、ベベ
    ル面となっていることを特徴とする請求項(2)に記載
    の自動車用クラッチスラスト軸受。
  4. 【請求項4】組立て当り面(30)は、リテーナ(17)が
    そのために造形するショルダー(肩状部)であることを
    特徴とする請求項(1)ないし(3)のいずれかに記載
    の自動車用クラッチスラスト軸受。
JP63208478A 1987-08-24 1988-08-24 自動車用クラッチスラスト軸受 Expired - Lifetime JP2745132B2 (ja)

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