JP2744953B2 - 中空角材および構造体 - Google Patents

中空角材および構造体

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JP2744953B2 JP28281994A JP28281994A JP2744953B2 JP 2744953 B2 JP2744953 B2 JP 2744953B2 JP 28281994 A JP28281994 A JP 28281994A JP 28281994 A JP28281994 A JP 28281994A JP 2744953 B2 JP2744953 B2 JP 2744953B2
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正美 遠藤
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大成鋼業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空角材およびこれを
含む構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅の窓等の外側には、防犯等のため
に、面格子が設置されている。この面格子は、横断面が
長方形の複数の中空角材を縦方向および横方向に配置
し、中空角材同士をねじ(ビス)、ボルト等の固定具で
固定したものである。
【0003】しかしながら、このような面格子では、ね
じ等の固定具の端部が外表面に露出しているため、美的
外観を損なうという問題がある。
【0004】そこで、ねじ等の固定具を中空角材の内側
から固定し得るように、面格子の組立時に、一対の条材
(長尺部材)を結合して中空角材とする方法が提案され
ている。この場合、図9に示すように、一対のコ字状の
条材(長尺部材)101、102の縁部同士をつき合わ
せ、これらを接着して中空角材100を構成する方法
や、図10に示すように、一方のコ字状の条材104を
他方のコ字状の条材105の内側に挿入し、これらを接
着して中空角材103を構成する方法が考えられる。
【0005】しかしながら、前者の方法では、中空角材
100の外面に条材101、102の境界線34が現れ
るため、やはり美的外観を損ない、また、後者の方法で
は、外側の条材105の端面(加工精度が悪い)106
が露出し、同様に美的外観を損なう。さらに、これらの
方法では、条材同士を結合する際の位置合わせがしにく
く、位置ずれが生じ易いという問題もある。条材同士に
位置ずれが生じると、それらの境界が目立ち、さらに美
的外観を損なうとともに、製品に対する不安感を与える
こともある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、組み
立てが簡単で、かつ美的外観を損なわない中空角材およ
び構造体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0008】(1) 組立完了時の横断面がほぼ多角形
の中空角材であって、前記多角形の対角線方向を境界と
して分割された第1の条材および第2の条材で構成さ
れ、角材外表面における前記第1の条材と前記第2の条
材との境界が中空角材の角部に位置し、前記第1の条材
の前記境界付近に第1の雄型嵌合部と第1の雌型嵌合部
とが形成され、前記第2の条材の前記境界付近に第2の
雄型嵌合部と第2の雌型嵌合部とが形成され、前記第1
の雄型嵌合部と前記第2の雌型嵌合部とが嵌合し、かつ
前記第2の雄型嵌合部と前記第1の雌型嵌合部とが嵌合
することにより、前記第1の条材と前記第2の条材とが
結合、一体化されることを特徴とする中空角材。
【0009】(2) 前記第1の雄型嵌合部、前記第1
の雌型嵌合部、前記第2の雄型嵌合部および前記第2の
雌型嵌合は、前記第1の条材と前記第2の条材とが結
合、一体化された後は、これらを離間する方向へは容易
に分割し得ないような形状をなしている上記(1)に記
載の中空角材。
【0010】(3) 前記第1の雄型嵌合部は、その外
側に、前記第1の条材の前記第1の雄型嵌合部に隣接す
る外面に対し鋭角をなす第1の当接面を有し、前記第2
の雌型嵌合部は、その内側に、前記第2の条材の前記第
2の雌型嵌合部に隣接する外面に対し鋭角をなし、かつ
前記第1の当接面と当接する第2の受け面を有し、前記
第2の雄型嵌合部は、その外側に、前記第2の条材の前
記第2の雄型嵌合部に隣接する外面に対し鋭角をなす第
2の当接面を有し、前記第1の雌型嵌合部は、その内側
に、前記第1の条材の前記第1の雌型嵌合部に隣接する
外面に対し鋭角をなし、かつ前記第2の当接面と当接す
る第1の受け面を有する上記(1)または(2)に記載
の中空角材。
【0011】(4) 前記第1の雄型嵌合部、前記第1
の雌型嵌合部、前記第2の雄型嵌合部および前記第2の
雌型嵌合は、それぞれ、中空角材の長手方向に沿って連
続的または部分的に形成されている上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の中空角材。
【0012】(5) 他の部材を固定するための固定具
を支持する支持部を有する上記(1)ないし(4)のい
ずれかに記載の中空角材。
【0013】(6) 前記支持部は、中空角材の側壁を
貫通して形成された、前記固定具を挿通する孔で構成さ
れている上記(5)に記載の中空角材。
【0014】(7) 前記支持部は、前記中空角材の内
側に突出形成された、前記固定具を挿通する孔を有する
支持部材で構成されている上記5に記載の中空角材。
【0015】(8) 前記第1の条材と前記第2の条材
の横断面形状がほぼ等しい上記(1)ないし(7)のい
ずれかに記載の中空角材。
【0016】(9) 上記(1)ないし(8)のいずれ
かに記載の中空角材を含む複数の部材を1〜3次元方向
に連結してなることを特徴とする構造体。
【0017】(10) 上記(1)ないし(8)のいずれ
かに記載の中空角材を含む複数の柱状部材を平行および
/または垂直に配置して枠状に形成したことを特徴とす
る構造体。
【0018】(11) 固定具を挿通する孔を有する上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載の中空角材に対
し、前記固定具を挿通する孔を有する支持部が設けられ
た柱状部材が、ほぼ垂直となるように前記固定具により
固定された部分を有することを特徴とする構造体。
【0019】(12) 前記柱状部材は、上記(6)また
は(7)に記載の中空角材である上記(11)に記載の構
造体。
【0020】
【実施例】以下、本発明の中空角材および構造体を添付
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の中空角材の実施例を示す
横断面図である。同図に示すように、本発明の中空角材
1は、組立完了時の横断面がほぼ長方形をなしており、
その対角線方向を境界として分割された第1の条材10
および第2の条材20で構成されている。これにより、
中空角材1の外表面における第1の条材10および第2
の条材20の境界31および32が、それぞれ、中空角
材1の角部に位置しているので、境界線が目立たず、美
的外観を損なわない。
【0022】第1の条材10には、第2の条材20との
境界31および32付近に、それぞれ、第1の雄型嵌合
部11と第1の雌型嵌合部12とが形成されている。ま
た、第2の条材20には、前記境界31および32付近
に、それぞれ、第2の雄型嵌合部21と第2の雌型嵌合
部22とが形成されている。
【0023】第1の雄型嵌合部11と第2の雌型嵌合部
22とが嵌合し、かつ第2の雄型嵌合部21と第1の雌
型嵌合部12とが嵌合することにより、第1の条材10
と第2の条材20とが結合、一体化され、本発明の中空
角材1が構成される。
【0024】このような各嵌合部11、12、21、2
2は、第1の条材10と第2の条材20とが結合、一体
化された後は、これらを離間する方向へは容易に分割し
得ないような形状をなしている。なお、本実施例では、
第1の条材10と第2の条材20の横断面形状が等しい
(中空角材1の中心軸に対し点対称)ため、第1の雄型
嵌合部11と第2の雄型嵌合部21の形状および第1の
雌型嵌合部12と第2の雌型嵌合部22の形状は、それ
ぞれ同一である。従って、以下、第1の雄型嵌合部11
および第2の雌型嵌合部22の形状について代表的に説
明する。
【0025】第1の雄型嵌合部11は、第1の条材10
の長辺13の一端から中空角材1の中心部へ向かって突
出し、かつ途中で前記長辺13とほぼ平行な方向に屈曲
する突起で構成されている。
【0026】一方、第2の雌型嵌合部22は、第2の条
材20の短辺24の一端部から短辺24とほぼ垂直な方
向に突出し、その先端部がコ字状に屈曲したフックで構
成されており、該フックの内側には、第1の雄型嵌合部
11の先端部が嵌入する凹部221が形成されている。
【0027】また、第1の雄型嵌合部11の外側には、
第1の条材10の第1の雄型嵌合部11に隣接する外
面、すなわち長辺13に対し鋭角(例えば15〜75°
程度)をなす第1の当接面111が形成されている。こ
の第1の当接面111は、境界31において第1の条材
10の外面と交差している。
【0028】一方、第2の雌型嵌合部22の内側には、
第2の条材20の第2の雌型嵌合部22に隣接する外
面、すなわち短辺24に対し鋭角(例えば15〜75°
程度)をなす第2の受け面222が形成されている。こ
の第2の受け面222は、境界31において第2の条材
20の外面と交差している。
【0029】第1の雄型嵌合部11と第2の雌型嵌合部
22とは、第1の雄型嵌合部11の先端部が第2の雌型
嵌合部22の凹部221内に嵌入し、かつ第1の当接面
111が第2の受け面222に当接するようにして嵌合
する。これにより、第1の条材10と第2の条材20と
が結合状態となる。
【0030】また、第1の雌型嵌合部12にも、前記と
同様の凹部121および第1の受け面122が形成さ
れ、第2の雄型嵌合部21にも、前記と同様の第2の当
接面211が形成されている。
【0031】第1の雄型嵌合部11の先端部は、凹部2
21内に嵌入されてその図1中上下および左方向への移
動が規制され、凹部221内から外れる方向(図1中右
方向)に移動しようとしても、第1の当接面111が第
2の受け面222に当接しているため、その方向への移
動も規制され、しかもこのような作用が第1の雌型嵌合
部12および第2の雄型嵌合部21においても生じる。
よって、第1の雄型嵌合部11と第2の雌型嵌合部2
2、および第1の雌型嵌合部12と第2の雄型嵌合部2
1が一度嵌合すると、第1の条材10に対し第2の条材
20が横断面上のいずれの方向へも移動し得ず、外部よ
り諸方向の応力が加わっても、これらにずれや分離を生
じない。
【0032】また、第1の当接面111および第2の受
け面222は、第1の雄型嵌合部11と第2の雌型嵌合
部22とを嵌合する際の案内面としても機能するため、
嵌合操作が容易かつ確実に行える。
【0033】図1に示すように、第1の条材10および
第2の条材20の対向する長辺13、23の側壁15、
25には、それぞれ、中空角材1と他の部材(図示せ
ず)とを固定するための固定具(ボルト)51を支持す
る支持部として、固定具51を挿通する孔41が側壁1
5、25を貫通して形成されている。
【0034】なお、この孔41は、第1の条材10およ
び第2の条材20の一方にのみ設けられていてもよい。
また、孔41の設置位置や設置数も、図示のものに限定
されない。
【0035】第1の条材10および第2の条材20の結
合方法としては、例えば、第1の雄型嵌合部11と第2
の雌型嵌合部22とを嵌合し、この状態で、第1の条材
10および第2の条材20の一方を他方に対し回動して
第2の雄型嵌合部21と第1の雌型嵌合部12とを嵌合
する方法、または、第1の条材10と第2の条材20と
をその長手方向に相対的に摺動させて、第1の雄型嵌合
部11と第2の雌型嵌合部22および第2の雄型嵌合部
21と第1の雌型嵌合部12を同時に嵌合する方法が挙
げられる。
【0036】図2は、本発明の中空角材の他の実施例を
示す横断面図である。同図に示す中空角材1は、前記支
持部の構成が異なる以外は、図1に示す実施例と同様で
ある。すなわち、図2に示す中空角材1は、第1の条材
10および第2の条材20の対向する側壁15、25の
内面に、それぞれ、中空角材1と他の部材(図示せず)
とを固定するための固定具(ビス)52を支持する支持
部として、固定具52を挿通する孔43が形成された支
持部材42が突出形成されている。
【0037】なお、この支持部材42は、第1の条材1
0および第2の条材20の一方にのみ設けられていても
よい。また、支持部材42の形状、設置位置、設置数
も、図示のものに限定されない。
【0038】図3は、本発明の中空角材のさらに他の実
施例を示す横断面図である。同図に示す中空角材1は、
前記支持部の構成が異なる以外は、図1に示す実施例と
同様である。すなわち、図3に示す中空角材1は、第1
の条材10および第2の条材20の対向する側壁15、
25の内面に、それぞれ、前記と同様の支持部材42が
突出形成され、さらに、側壁15、25には、それらを
貫通して孔43に連通する孔44が形成されている。こ
の孔44には、中空角材1と他の部材(図示せず)とを
固定するための固定具(ビス)53が挿通される。
【0039】上記各実施例において、第1の条材10お
よび第2の条材20は、その形状や構成材料等に応じ種
々の方法により製造されるが、特に引き抜き成型または
押し出し成型により製造されるのが好ましい。
【0040】このような引き抜き成型または押し出し成
型により成型することにより、各嵌合部11、12、2
1、22や支持部材42は、中空角材1の長手方向に沿
って連続的に形成される。これにより、中空角材1を任
意の長さに切断して使用することができ、その切断位置
に依存することなく各嵌合部11、12、21、22や
支持部材42の機能を発揮することができるという利点
がある。さらに、各嵌合部11、12、21、22が中
空角材1の長手方向に沿って同一形状であるため、第1
の条材10と第2の条材20とをその長手方向に相対的
に摺動して、第1の条材10と第2の条材20との結合
(各嵌合部11、12、21、22の嵌合)またはその
解除を行うことができる。
【0041】また、図示の構成のように、第1の条材1
0と第2の条材20との横断面形状が等しい場合には、
それらの成型金型を共用することができ、製造上有利で
ある。
【0042】なお、本発明では、各嵌合部11、12、
21、22や支持部材42が中空角材1の長手方向に沿
って部分的(例えば断続的)に形成されていてもよいこ
とは、言うまでもない。
【0043】第1の条材10および第2の条材20の構
成材料としては、アルミニウム、ステンレス鋼等の各種
鋼材、銅または銅系合金、真鍮、亜鉛、錫、ニッケル、
チタン等の各種金属または合金、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル(PET、P
BT等)、ポリアミド、ポリカーボネート、ABS樹
脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリフェニレンスル
フィド、ポリエーテルエーテルケトン等の各種熱可塑性
または熱硬化性樹脂、各種ガラスやセラミックス、ある
いはこれらのうちの2以上を組み合わせたもの(例えば
積層体)が挙げられる。この中でも、特に、成型加工性
に優れるという点で、アルミニウム等の軟質金属または
各種樹脂が好ましい。
【0044】また、本発明の中空角材1の寸法は、特に
限定されず、その用途や構成材料により適宜決定される
が、例えば、後述する面格子の部品として用いる場合に
は、横断面における長辺の長さが10〜40mm程度、横
断面における短辺の長さが7〜35mm程度、壁部の厚さ
が0.4〜5mm程度、全長が50mm〜5m程度とするこ
とができる。
【0045】以上のような本発明の中空角材1は、圧
縮、引張、曲げ、ねじり、座屈等に対する強度にも優れ
ているので、その用途も広い。
【0046】なお、本発明の中空角材において、第1の
条材10および第2の条材20の横断面形状、特に各嵌
合部の構成は、図示のものに限定されず、例えば、雄型
嵌合部と雌型嵌合部とが曲面で接触して嵌合するような
構成であってもよい。
【0047】また、第1の条材10および第2の条材2
0の少なくとも一方の内側に、補強用のリブが突出した
構成であってもよい。この場合、図2、図3に示す構成
において、両支持部材42が中空角材1の中心軸方向に
延長され、それらの端部同士が接合し、これにより、両
支持部材42が補強用のリブとしても機能するような構
成とすることもできる。
【0048】また、本発明の中空角材の横断面形状は、
正方形、平行四辺形、台形等の他の四角形であってもよ
く、また、五角形、六角形、八角形、十角形等の多角形
であってもよい。
【0049】図4は、本発明の構造体の実施例を示す正
面図、図5は、図4中のV−V線断面図、図6は、図5
中のVI−VI線断面図、図7は、図4中のVII −VII 線断
面図である。図4に示す構造体7は、窓等の外側に取り
付けられる面格子である。この面格子は、複数の前述し
た中空角材1およびその他の柱状部材を所望のパターン
で平行および垂直(2次元方向)に連結、固定して、枠
状に形成したものである。
【0050】図5および図6に示すように、中空角材1
の側壁15および25の両縁部には、それぞれ、中空角
材1の長手方向に沿って伸びるリブ6が形成されてい
る。また、中空角材1の側壁25には、前記と同様の孔
41が形成され、他方の側壁15の内面には、前記と同
様の支持部材42が形成されている。
【0051】中空角材1の側壁25には、単一の部材よ
りなる中空角材(柱状部材)8が垂直に連結、固定され
ている。この中空角材8の1つの側壁81の内面には、
ビス(固定具)54を挿通する孔83を有する支持部材
82が、中空角材8の長手方向に沿って形成されてい
る。
【0052】中空角材1と中空角材8との組立方法は、
次の通りである。第1の条材10と分離されている第2
の条材20の側壁25の外面に中空角材8の端面を当接
するとともに、第1の条材10の内側から孔41にビス
54を挿入し、ビス54を所定方向に回転して支持部材
82の孔83にねじ込み、締め付ける。その後、各嵌合
部11、12、21、22を前述したような方法により
嵌合して、第1の条材10と第2の条材20とを結合す
る。
【0053】このような中空角材1と中空角材8とは、
1本のビス54で固定されているが、中空角材8の対向
する短辺側側面84、85がそれぞれ中空角材1のリブ
6と係合しているため、中空角材8は、中空角材1に対
し、回転やずれを生じることなく強固に固定される。
【0054】なお、図示の構成では、中空角材8は、単
一の部材で構成されているが、これに限らず、複数の部
材で構成したもの、特に、本発明の中空角材で構成して
もよく、また、中実の部材であってもよく、さらには、
横断面形状が、円形や楕円形等の多角形以外の形状であ
ってもよい。
【0055】図7に示すように、中空角材1の4つの角
部には、前記と同様のリブ6が形成され、また、側壁1
5および25の内面には、それぞれ、前記と同様の支持
部材42が形成されている。この中空角材1は、両支持
部材42の孔43にそれぞれ外枠9側からビス(固定
具)55を螺入することにより、外枠9に対し垂直に連
結、固定される。この場合、外枠9は、本発明の中空角
材で構成されているのが好ましい。
【0056】以上のような構造体7によれば、ビス5
4、55が外表面に露出しないため、美的外観を損なわ
ない。
【0057】なお、本発明の構造体に用いられる固定具
は、図示のごときビスに限らず、例えば、ボルト−ナッ
ト、リベット、またはその他任意の固定手段を用いるこ
とができる。
【0058】図8は、本発明の構造体の他の実施例を示
す斜視図である。同図に示す構造体71は、本発明の中
空角材1a、1b、1cを互いに直行する方向(3次元
方向)に連結してなる3次元構造体である。
【0059】この構造体71においても、各中空角材1
a〜1cの第1の条材10および第2の条材20の境界
線33が、それぞれ、各中空角材1a〜1cの角部に位
置しているので、境界線33が目立たず、しかも、各中
空角材1a〜1cを連結、固定するためのビス、ボルト
等の固定具が外表面に露出しないため、美的外観を損な
わない。
【0060】なお、本発明の中空角材および構造体は、
その構成材料自体が黒色または濃色でない場合等には、
外表面に好ましくは黒色または濃色の塗装を施すことも
できる。これにより、第1の条材10および第2の条材
20の境界線がより目立ちにくくなる。
【0061】以上、本発明の中空角材および構造体を図
示の各実施例について説明したが、本発明は、これらに
限定されるものではない。
【0062】本発明の中空角材および構造体の用途は、
前述した面格子に限らず、例えば、サッシ、ドアー、フ
ェンス、ブラインド、シャッター、各種骨材、床材、壁
材、天井材、屋根材等の住宅関連資材、建築資材、テー
ブル、椅子、OA台、棚類、ラック、本立て、スタン
ド、はしご、脚立、ステップ等の各種家具、事務機器、
各種車両、航空機関連資材、その他あらゆる分野での長
尺物に適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の中空角材お
よびそれを用いた構造体によれば、中空角材の外表面に
おける第1の条材と第2の条材との境界が角部に位置す
るので、その境界線が目立たず、また、固定具等が中空
角材の内側に位置し、該表面に露出しないようにするこ
とができるため、美的外観を損なわない。
【0064】また、本発明の中空角材および構造体は、
製造や組み立てが容易であり、強度も高く、結合した第
1の条材と第2の条材との分離も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空角材の実施例を示す横断面図であ
る。
【図2】本発明の中空角材の他の実施例を示す横断面図
である。
【図3】本発明の中空角材の他の実施例を示す横断面図
である。
【図4】本発明の構造体の実施例を示す正面図である。
【図5】図4に示す構造体におけるV−V線での断面図
である。
【図6】図5中のVI−VI線での断面図である。
【図7】図4に示す構造体におけるVII −VII 線での断
面図である。
【図8】本発明の構造体の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図9】比較例の中空角材の構成を示す横断面図であ
る。
【図10】比較例の中空角材の構成を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】 1 中空角材 1a、1b、1c 中空角材 10 第1の条材 11 第1の雄型嵌合部 111 第1の当接面 12 第1の雌型嵌合部 121 凹部 122 第1の受け面 13 長辺 15 側壁 20 第2の条材 21 第2の雄型嵌合部 211 第2の当接面 22 第2の雌型嵌合部 221 凹部 222 第2の受け面 23 長辺 24 短辺 25 側壁 31、32 境界 33、34 境界線 41 孔 42 支持部材 43 孔 51〜53 固定具 54、55 ビス 6 リブ 7、71 構造体 8 中空角材 81 側壁 82 支持部材 83 孔 84、85 短辺側側面 9 外枠 100 中空角材 101、102 条材 103 中空角材 104、105 条材 106 端面

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立完了時の横断面がほぼ多角形の中空
    角材であって、 前記多角形の対角線方向を境界として分割された第1の
    条材および第2の条材で構成され、角材外表面における
    前記第1の条材と前記第2の条材との境界が中空角材の
    角部に位置し、 前記第1の条材の前記境界付近に第1の雄型嵌合部と第
    1の雌型嵌合部とが形成され、前記第2の条材の前記境
    界付近に第2の雄型嵌合部と第2の雌型嵌合部とが形成
    され、 前記第1の雄型嵌合部と前記第2の雌型嵌合部とが嵌合
    し、かつ前記第2の雄型嵌合部と前記第1の雌型嵌合部
    とが嵌合することにより、前記第1の条材と前記第2の
    条材とが結合、一体化されることを特徴とする中空角
    材。
  2. 【請求項2】 前記第1の雄型嵌合部、前記第1の雌型
    嵌合部、前記第2の雄型嵌合部および前記第2の雌型嵌
    合は、前記第1の条材と前記第2の条材とが結合、一体
    化された後は、これらを離間する方向へは容易に分割し
    得ないような形状をなしている請求項1に記載の中空角
    材。
  3. 【請求項3】 前記第1の雄型嵌合部は、その外側に、
    前記第1の条材の前記第1の雄型嵌合部に隣接する外面
    に対し鋭角をなす第1の当接面を有し、 前記第2の雌型嵌合部は、その内側に、前記第2の条材
    の前記第2の雌型嵌合部に隣接する外面に対し鋭角をな
    し、かつ前記第1の当接面と当接する第2の受け面を有
    し、 前記第2の雄型嵌合部は、その外側に、前記第2の条材
    の前記第2の雄型嵌合部に隣接する外面に対し鋭角をな
    す第2の当接面を有し、 前記第1の雌型嵌合部は、その内側に、前記第1の条材
    の前記第1の雌型嵌合部に隣接する外面に対し鋭角をな
    し、かつ前記第2の当接面と当接する第1の受け面を有
    する請求項1または2に記載の中空角材。
  4. 【請求項4】 前記第1の雄型嵌合部、前記第1の雌型
    嵌合部、前記第2の雄型嵌合部および前記第2の雌型嵌
    合は、それぞれ、中空角材の長手方向に沿って連続的ま
    たは部分的に形成されている請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の中空角材。
  5. 【請求項5】 他の部材を固定するための固定具を支持
    する支持部を有する請求項1ないし4のいずれかに記載
    の中空角材。
  6. 【請求項6】 前記支持部は、中空角材の側壁を貫通し
    て形成された、前記固定具を挿通する孔で構成されてい
    る請求項5に記載の中空角材。
  7. 【請求項7】 前記支持部は、前記中空角材の内側に突
    出形成された、前記固定具を挿通する孔を有する支持部
    材で構成されている請求項5に記載の中空角材。
  8. 【請求項8】 前記第1の条材と前記第2の条材の横断
    面形状がほぼ等しい請求項1ないし7のいずれかに記載
    の中空角材。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の中
    空角材を含む複数の部材を1〜3次元方向に連結してな
    ることを特徴とする構造体。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8のいずれかに記載の
    中空角材を含む複数の柱状部材を平行および/または垂
    直に配置して枠状に形成したことを特徴とする構造体。
  11. 【請求項11】 固定具を挿通する孔を有する請求項1
    ないし4のいずれかに記載の中空角材に対し、前記固定
    具を挿通する孔を有する支持部が設けられた柱状部材
    が、ほぼ垂直となるように前記固定具により固定された
    部分を有することを特徴とする構造体。
  12. 【請求項12】 前記柱状部材は、請求項6または7に
    記載の中空角材である請求項11に記載の構造体。
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