JP2744751B2 - 内燃機関点火用配電器 - Google Patents

内燃機関点火用配電器

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JP2744751B2
JP2744751B2 JP5162741A JP16274193A JP2744751B2 JP 2744751 B2 JP2744751 B2 JP 2744751B2 JP 5162741 A JP5162741 A JP 5162741A JP 16274193 A JP16274193 A JP 16274193A JP 2744751 B2 JP2744751 B2 JP 2744751B2
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internal combustion
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豊 大橋
浩一 岡村
治之 松尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イグニションコイル
の一次コイル通電電流をユニットの一次電流断続手段で
断続する内燃機関点火用配電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の内燃機関点火用配電器の一
例を示す側断面図であり、1はアルミニウム製のハウジ
ング、2は各気筒(図示せず)の点火プラグ(図示せず)に
接続された高圧コードと結合される周辺電極3を有する
とともにハウジング1の開口部を覆うキャップ、4はハ
ウジング1内に配設されたイグニションコイルで、一次
コイル、二次コイルおよび鉄心を有している。5はハウ
ジング1に軸承され内燃機関のクランク軸(図示せず)に
同期して回転されるシャフト、6はこのシャフト5にブ
ランク7を介して固着されたシグナルプレート、8はハ
ウジング1に固着されているとともにシャフト5が貫通
したユニットで、このユニット8は、シグナルプレート
6との組み合わせによりクランク軸回転角を検出し制御
コンピュータにクランク回転角情報を出力するクランク
角センサ部12と、制御コンピュータからの信号に応じイ
グニションコイル4の一次コイル通電電流を断続する一
次電流断続手段であるパワトランジスタおよびそのパワ
トランジスタの動作を制御する制御部が一体になってい
る。9はブランク7に固着されクランク軸の回転に同期
して所定の点火プラグに二次高圧出力を配電するロー
タ、10は高圧配電部からのリークを防止する樹脂部と高
圧配電部の火花放電によって発生するノイズを防止する
ためのシールド板とが一体になったカバー、11はキャッ
プ2とハウジング1との間に介在したシール部材であ
る。
【0003】図7は図6のキャップ2、ロータ9および
カバー10を外したときの平面図であり、13はユニット8
と一体成型され制御コンピュータからの信号を制御部に
伝達し、またクランク角センサ部12およびパワトランジ
スタにその駆動電圧を印加するためのユニット用のコネ
クタ、14はハウジング1にシール19を介して嵌着された
イグニションコイル用のコネクタ、15は一次コイルと外
部電源とを接続するための端子である。
【0004】上記構成の内燃機関点火用配電器において
は、内燃機関のクランク軸の回転によりシャフト5が回
転すると、これと一体的に固着されたシグナルプレート
6も回転しクランク角センサ部12を通過する毎に、シグ
ナルプレート6はクランク角センサ部12の光を断続し、
この結果クランク角センサ部12は制御コンピュータにク
ランク軸回転角情報を出力する。パワトランジスタは制
御コンピュータからの信号によりイグニションコイル4
の一次電流を断続し、点火時期にはイグニションコイル
4に二次電圧が発生する。この二次電圧はロータ9の回
転に伴い周辺電極3に順次配電され、各気筒の点火プラ
グが順次着火され、内燃機関は継続運転される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の内燃機関点火用配電器は、イグニションコイル
4、ユニット8の防塵および防水のためにハウジング1
が用いられている(なお、例えば特開平1−273877号公
報にもイグニションコイルおよびユニットをハウジング
に収納した構成が示されている。)が、そのハウジング
1による重さのために全体の重量が大きくなり、また半
径方向の寸法が大きくなるという課題があった。また、
導電性のハウジング1とイグニションコイル4との間の
電位差が大きくなり火花放電を生じるおそれがあるとい
う課題もあった。
【0006】この発明は、かかる課題を解消するために
なされたもので、全体の重量を小さくすることができる
とともに半径方向の寸法を小さくすることができる内燃
機関点火用配電器を得ることを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関点火用配電器は、ベースにイグニションコイ
ル、ユニットおよびキャップを順次積層してシャフトを
内包するとともに、前記イグニションコイルの筺体の側
面部と、前記ユニットの側面部と、前記キャップの側面
部がそれぞれ露出して配電器の外壁を構成し、かつ前記
ユニットが前記ベースと当接するものであって、前記イ
グニションコイルの筺体はその側面部に一体成型された
外部電源接続用のコネクタを有するものである。
【0008】また、請求項2に係る内燃機関点火用配電
は、キャップおよびユニットのそれぞれその周縁部に
貫通穴が設けられ、これらの貫通穴を通るねじにより、
キャップおよびユニットはベースに一体的に固着される
ものである。
【0009】また、請求項3に係る内燃機関点火用配電
器は、外部電源接続用のコネクタがLの字状に一体成型
されているものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明においては、従来あったハ
ウジングがなくなり、重量および半径方向の寸法が小さ
くなるとともに、イグニションコイルの筺体に外部電源
接続用のコネクタを一体成型したことにより、外部電源
と一次コイルとを電気的に接続する端子が外部に露出す
るようなことはない。また、ユニットがベースに当接し
ているので、イグニションコイルからユニットに伝わっ
た熱は、ベースより外部に放出される。
【0011】また、請求項2に係る発明においては、
ャップおよびユニットのそれぞれの周縁部に貫通穴が設
けられ、これらの貫通穴を通るねじによりキャップおよ
びユニットがベースに一体的に固着されているので、組
立が簡単になる。
【0012】また、請求項3に係る発明においては、重
量および半径方向の寸法が小さくなるとともに、ユニッ
トに外部接続用のコネクタをLの字状に一体成型したこ
とにより、コネクタが半径方向に突出するようなことは
ない。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1は請求項1ないし請求項2の発明の一実施例を
示す側断面図、図2は図1の平面図、図3は図1のユニ
ットの平面図、図4は図1のイグニションコイルの平面
図であり、図6および図7と同一または相当部分は同一
符号を付し、その説明は省略する。図において、20はシ
ャフト5を軸承するベース、21はシャフト5が貫通した
イグニションコイルで、このイグニションコイル21は、
図4に示すように筺体内に鉄心22およびこの鉄心22に巻
回されたコイルが収納され、かつ筺体内に絶縁物が充填
されて構成されている。23はイグニションコイル21の周
縁部に周方向に間隔をおいて複数個筺体と一体成型され
て設けられかつ鉄心22の内側に位置したブッシュ、24は
各ブッシュ23を貫通しているとともにベース20に螺着さ
れたねじ、25はイグニションコイル21の下面の外周部に
形成されベース20の段差部26と嵌着された突起部、27は
イグニションコイル21の外周部に突設されイグニション
コイル21の二次側高圧電圧をキャップ2に送るための二
次高圧端子の接続部、28はイグニションコイル21の筺体
と一体成型されイグニションコイル21の一次側コイルと
外部電源とを接続するためのイグニションコイル用コネ
クタである。
【0014】30はカバー10およびキャップ2とともにね
じ32でベース20にねじ止めされたユニットで、このユニ
ット30は、コイルがクランク軸回転角を検出し制御コン
ピュータにクランク回転角情報を出力するクランク角セ
ンサ部33と、例えば、制御コンピュータからの信号に応
じイグニションコイル21の一次コイル通電電流を断続す
るパワトランジスタ、その制御部などの電子部品からな
る電子回路部とが一体になっている。キャップ2および
ユニット30は、それぞれその周縁部に貫通穴が設けられ
これらの貫通穴を通るねじ32によりベース20に一体的に
固着されているとともにユニット30がベース20と当接す
るようになっている。34はイグニションコイル21とユニ
ット30との間に設けられた第1のシール、35はユニット
30の外周部に形成された二次側端子の接続部27を貫通さ
せるための貫通穴、36はカバー10とキャップ2との間に
設けられた第2のシール、37はユニット30と一体成型さ
れ制御コンピュータからの信号を制御部に伝達し、また
クランク角センサ部33およびパワトランジスタにその駆
動電圧を印加するためのユニット用コネクタ、38はユニ
ット30に一体成型されたメス側のユニット端子で、この
ユニット端子38がイグニションコイル21の筺体に一体成
型されたオス側のイグニションコイル端子39と結合する
ことにより、パワトランジスタと一次コイルとは電気的
に接続される。
【0015】このように構成された内燃機関点火用配電
器では、従来あったハウジング1がなくなり、重量およ
び半径方向の寸法が小さくなる。即ち、この実施例によ
れば図1、図5に示すように、イグニションコイル21の
筺体の側面部としての図示横方向の外周面と、ユニット
30の側面部としての図示横方向の外周面と、キャップ2
の側面部としての図示横方向の外周面が露出して内燃機
関用点火装置の外壁を構成している。なお、ベース20と
イグニションコイル21との間には突起部25と段差部26と
でラビリンスシール構造になっており、また、イグニシ
ョンコイル21とユニット30との間には第1のシール34が
介在し、さらにカバー10とキャップ2との間には第2の
シール36が介在しており、ハウジング1を有する従来の
ものと比較して防水性、防塵性が劣るようなことはな
い。
【0016】また、ハウジング1が無くなり、重量およ
び半径方向の寸法が小さくなるとともに、イグニション
コイル21の筺体に外部電源接続用のコネクタ28を一体成
型したことにより、コネクタ28が別体でかつ端子15が露
出したことによる従来の問題点、例えば防水性、組付
性、結線部露出等の問題点は除かれる。
【0017】なお、外部接続用のコネクタ37は半径方向
に延びているが、図5に示すようにコネクタ40をLの字
状にユニット30に一体成型した場合には、コネクタ40が
半径方向に突出するようなことはない。また、イグニシ
ョンコイル21の筺体と一体成型されたコネクタ28につい
てもLの字状にしてもよい。さらに、上記実施例では光
学式の内燃機関点火用配電器について説明したが、ホー
ル効果型の配電器、磁気式の配電器であってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1の発明の内燃機関点火用配電器によれば、従来あった
ハウジングがなくなり、重量および半径方向の寸法が小
さくなる。また、ベースにイグニションコイル、ユニッ
トおよびキャップを積層し、それぞれの側面部が配電器
の外壁を構成することにより、イグニションコイルおよ
びユニットの防塵性および防水性を確保できる。また、
この積層した部材でシャフトを内包することにより、シ
ャフトの軸承部の防塵性を確保できる。さらに、イグニ
ションコイルの側面部に外部電源接続用のコネクタを一
体成型したことにより、一次コイルと外部電源との接続
端子が外部に露出するようなことはなく、防水性、組付
性等が向上するという効果がある。さらに、ユニットが
ベースに当接しているので、イグニションコイルからユ
ニットに伝わった熱は、ベースに伝わり、ベースから外
部に放熱される。
【0019】また、請求項2に係る発明においては、
ャップおよびユニットのそれぞれの周縁部に貫通穴が設
けられ、これらの貫通穴を通るねじによりキャップおよ
びユニットがベースに一体的に固着されているので、組
立が簡単になる。
【0020】また、請求項3の発明においては、ユニッ
トの側面部に外部接続用のコネクタをLの字状に一体成
型したことにより、コネクタが半径方向に突出するよう
なことはなく半径方向の寸法が大きくなるといったこと
は防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2の発明の一実施例を示
す側断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のユニットの平面図である。
【図4】図1のイグニションコイルの平面図である。
【図5】請求項3の発明の一実施例を示す正面図であ
る。
【図6】従来の内燃機関点火用配電器の一例を示す側断
面図である。
【図7】図6のキャップ、カバーおよびロータを除いた
ときの平面図である。
【符号の説明】
2 キャップ 5 シャフト 20 ベース 21 イグニションコイル 22 鉄心 28,37,40 コネクタ 30 ユニット 33 クランク角センサ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−208166(JP,A) 実開 昭61−183473(JP,U) 実開 平2−119974(JP,U) 実開 平2−119976(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランク軸に同期して回転す
    るシャフトを軸承するベース、 前記シャフトが貫通しているとともに筺体内部に鉄心
    およびこの鉄心に巻回された一次コイルと二次コイルが
    収納されたイグニションコイル、 前記クランク軸の回転角を検出するクランク角センサ部
    とこのクランク角センサ部からの信号が入力される電子
    回路部とが一体になっているユニット、 前記シャフトと一体に回転するロータ、 このロータと対向する周辺電極を有するとともに前記ロ
    ータを覆うキャップを備え、前記ベースに前記イグニションコイル、前記ユニットお
    よび前記キャップを順次積層して前記シャフトを内包す
    るとともに、 前記イグニションコイルの筺体の側面部
    と、前記ユニットの側面部と、前記キャップの側面部が
    それぞれ露出して配電器の外壁を構成し、かつ前記ユニ
    ットが前記ベースと当接するものであって、前記イグニ
    ションコイルの筺体はその側面部に一体成型された外部
    電源接続用のコネクタを有することを特徴とする内燃機
    関点火用配電器。
  2. 【請求項2】 キャップおよびユニットはそれぞれの周
    縁部に貫通穴が設けられ、これらの貫通穴を通るねじに
    より、前記機キャップおよび前記ユニットが前記ベース
    に一体的に固着されることを特徴とする請求項1記載の
    内燃機関点火用配電器。
  3. 【請求項3】 外部電源接続用のコネクタはLの字状に
    一体成型されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の内燃機関点火用配電器。
JP5162741A 1993-06-30 1993-06-30 内燃機関点火用配電器 Expired - Lifetime JP2744751B2 (ja)

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JPH06159210A JPH06159210A (ja) 1994-06-07
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JPS61183473U (ja) * 1985-05-08 1986-11-15
JPH02119974U (ja) * 1989-03-16 1990-09-27
JPH02119976U (ja) * 1989-03-16 1990-09-27

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