JP2744707B2 - 油圧駆動車両の原動機回転数制御装置 - Google Patents

油圧駆動車両の原動機回転数制御装置

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JP2744707B2
JP2744707B2 JP3545191A JP3545191A JP2744707B2 JP 2744707 B2 JP2744707 B2 JP 2744707B2 JP 3545191 A JP3545191 A JP 3545191A JP 3545191 A JP3545191 A JP 3545191A JP 2744707 B2 JP2744707 B2 JP 2744707B2
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和弘 一村
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W10/00Conjoint control of vehicle sub-units of different type or different function
    • B60W10/04Conjoint control of vehicle sub-units of different type or different function including control of propulsion units
    • B60W10/06Conjoint control of vehicle sub-units of different type or different function including control of propulsion units including control of combustion engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/4061Control related to directional control valves, e.g. change-over valves, for crossing the feeding conduits

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイ−ル式油圧ショベ
ル等の油圧駆動車両に用いられる原動機回転数制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に特願平2−185876
号明細書などにおいて、走行時に走行ペダルの踏み込み
量に応じてエンジン回転数および走行油圧モータへの供
給流量を制御するとともに、作業時に走行ペダルを用い
てエンジン回転数を調節可能にした原動機回転数制御装
置を提案している。この作業時の原動機回転数制御で
は、走行ペダル踏込み量に応じてエンジン回転数が制御
されるとともに、走行ペダルを離すとただちにエンジン
回転数がアイドル回転数まで低下する。この回転数制御
を本明細書では通常原動機回転数制御と呼ぶ。また、本
出願人は先に特願平2−182986号明細書などにお
いて、走行時に走行ペダルを離したときに直ちにエンジ
ン回転数をアイドリング回転数まで下げずに時間経過と
ともに徐々に下げるようにした原動機回転数制御装置を
提案している。この原動機回転数制御を本明細書ではス
ローダウン制御と呼ぶ。なお、この場合、走行加速時は
走行ペダルの踏み込み量に応じてエンジン回転数を増加
するとともに、走行油圧モータへの供給流量は走行ペダ
ルの踏込み量の増減に応じて増減する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2つの原動機回転数制御装置をともに搭載し、作業時
に走行ペダルでエンジン回転数制御を行ない、しかも走
行減速時にはスローダウン制御を行なうように原動機回
転数制御装置を構成する場合、作業時に走行ペダルでエ
ンジン回転数を調節するとき、下げ側ではいつもスロー
ダウン制御が働いてしまい、操作フィーリングが悪いと
いう問題がある。
【0004】本発明の目的は、走行減速時に原動機回転
数をスローダウン制御するように設定しても、作業時の
走行ペダルによる原動機回転数制御時には走行ペダルを
離し側に操作してもスローダウン制御を行なうことなく
通常原動機回転数制御を行なうようにした油圧駆動車両
の原動機回転数制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1,図
6,図7に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、
原動機21により駆動される油圧ポンプ1と、走行時に
油圧ポンプ1からの吐出油により駆動される走行用油圧
モータ4と、作業時に油圧ポンプ1からの吐出油により
駆動される作業用アクチュエータ52と、走行時に操作
量に応じて走行速度を制御する走行ペダル6aと、この
走行ペダル6aの踏み込み量に応じて原動機回転数を制
御する回転数制御手段33とを備えた油圧駆動車両の原
動機回転数制御装置に適用される。そして上述の目的
は、走行ペダル6aの踏み込み量が減少していることを
判定する判定手段33e(ステップS4)と、走行状態
か作業状態かを検出する検出手段33e(ステップS
1)とを具備し、原動機回転数制御手段33を次のよう
に構成したものである。すなわち、作業状態が検出され
ているときには上記第1の原動機回転数制御を行ない、
走行状態が検出され、かつ、踏み込み量が減少している
と判定されているときには、第1の原動機回転数制御と
は異なる少なくとも時間経過とともに徐々に原動機回転
数を低減する第2の原動機回転数制御を行なう。
【0006】
【作用】走行状態検出時、走行ペダル6aを踏込む加速
時には、踏込み量に応じて原動機回転数を増加する。つ
まり、第1の原動機回転数制御(通常原動機回転数制
御)を行う。走行ペダル6aを離す減速時には、踏込み
量の減少に応じて原動機回転数を低減せず、時間経過と
ともに徐々に原動機回転数を低減する。つまり、第2の
原動機回転数制御(スローダウン制御)を行う。作業状
態が検出されているときには、加速、減速を問わず、第
1の原動機回転数制御を行なう。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分か
り易くするために実施例の図を用いたが、これにより本
発明が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図1〜図7により本発明をホイ−ル式油圧シ
ョベルの回転数制御装置に適用した場合の一実施例につ
いて説明する。図5に示すように、ホイ−ル式油圧ショ
ベルは、上部旋回体USと下部走行体LTとを有し、上
部旋回体USに作業用アタッチメントATが取付けられ
ている。図1はこの種の油圧ショベルの走行油圧回路,
回転数制御回路およびブレーキ回路を示している。な
お、図2〜4は図1の各部を拡大して示すものである。
【0009】図1〜4において、エンジン(原動機)2
1により駆動される油圧ポンプ1からの吐出油は、油圧
パイロット式制御弁2を介してカウンタバランス弁3を
経て走行用の油圧モータ4に導かれるようになってい
る。この制御弁2は、油圧ポンプ5,パイロット弁6,
スロ−リタ−ン弁7および前後進切換弁8から成るパイ
ロット油圧回路により切換制御される。
【0010】エンジン(原動機)21のガバナ21a
は、リンク機構31を介してパルスモータ32に接続さ
れ、パルスモータ32の回転によりエンジン21の回転
数が制御される。すなわち、パルスモータ32の正転で
回転数が上昇し、逆転で低下する。このパルスモータ3
2の回転は、コントローラ33からの制御信号により制
御される。またガバナ21aにはポテンショメ−タ34
が接続され、このポテンショメ−タ34によりエンジン
21の回転数に応じたガバナレバー位置を検出し、ガバ
ナ位置検出値Nrpとしてコントローラ33に入力す
る。
【0011】コントローラ33にはまた、上部旋回体U
Sの運転室に設けられた燃料レバー23,前後進切換ス
イッチ35のn端子,ブレーキスイッチ36のW端子が
接続されるとともに、パイロット弁6と前後進切換弁8
との間の管路に設けられた圧力計37が接続されてい
る。この圧力計37は、走行ペダル6aの操作量に比例
して発生するパイロット圧Piを検出してコントローラ
33に入力する。燃料レバー23は、手動操作によりエ
ンジン21の回転数を変更するためのものであり、操作
量に応じた回転数信号Noを出力する。
【0012】前後進切換スイッチ35の共通端子はバッ
テリ38に接続され、f,r端子は、リレーRの常閉接
点RS1、RS2介して前後進切換弁8のソレノイド部
にそれぞれ接続され、n,f,r位置への切換えに伴っ
て前後進切換弁8をそれぞれN,F,R位置に切換え
る。前後進切換スイッチ35がn位置のときコントロー
ラ33に中立状態を示すハイレベル信号が入力される。
【0013】前後進切換弁8をF位置(前進位置)また
はR位置(後進位置)に切換えて走行ペダル6aを操作
すると、油圧ポンプ5の吐出圧がパイロット弁6で制御
され、ペダル6aの操作に応じた圧力がスロ−リタ−ン
弁7および前後進切換弁8を介して制御弁2のパイロッ
トポート2aまたは2bに導かれる。このとき制御弁2
は所定方向に所定量だけ切換わり、走行ペダル6aの操
作量に応じて回転する油圧ポンプ1の吐出油のうち制御
弁2の切換量に応じた量だけが油圧モータ4に導かれ
る。これにより油圧モータ4が駆動され、走行ペダル6
aの操作量に応じた速度で車両が前進または後進する。
なお、このとき、後述するように走行ペダル6aの操作
量に応じてエンジン回転数も増減される。
【0014】ブレーキスイッチ36は、オペレ−タが走
行時、駐車時および作業時に応じて選択操作するもので
あり、その共通端子はバッテリ38に、W端子はコント
ローラ33に接続される。またこのブレーキスイッチ3
6のW端子は、リレーコイルRCにも接続されており、
スイッチ36がW位置に切換わるのに伴ってリレーコイ
ルRCが励磁される。コイルRCが励磁されると上述の
常閉接点RS1,2は開き、この状態では前後進切換ス
イッチ35と前後進切換弁8とが遮断され、スイッチ3
5がf位置またはr位置に操作されても前後進切換弁8
は中立位置Nを保持する。
【0015】また、上述の油圧ポンプ1からの吐出油
は、制御弁51を介して作業用のシリンダ(作業用アク
チュエータ)52にも導かれるようになっている。そし
て、作業用レバー51aにより制御弁51を操作してシ
リンダ52を伸縮させ、これにより作業用アタッチメン
トを駆動して作業を行う。この作業時には、後述するよ
うにして走行ペダルによりエンジン回転数制御を行うこ
とができ、燃料レバー23で回転数制御を行う場合より
も細かい制御(微調整)が可能となり、不所望にエンジ
ン回転数を上げることなく騒音防止や燃費の向上に寄与
する。
【0016】さらに図1および図4において、100は
ブレーキ系統を示し、このブレーキ系統100は、圧縮
空気を送り出す圧気源101からの圧気でサービスブレ
ーキをかけるポジティブ型の主ブレーキ装置108と、
圧気源100からの圧気でブレーキが解除され、その圧
気が排気されるとブレーキがかかるネガティブ型の駐車
ブレーキ装置106とを備えている。そして、この実施
例では、作業時に主ブレーキ装置108と駐車ブレーキ
装置106とを同時にかけるようにしている。
【0017】圧気源101は、エンジン21によって作
動する圧縮機101aのデリベリ側を逆止弁101bを
介してエアタンク101cに接続して構成される。ま
た、エアタンク101cの内圧を一定に保つリリーフ弁
101dが設けられる。エアタンク101cに接続され
た一方の入力管路102aは走行用ブレーキ弁103の
入力ポートに接続され、他方の入力管路102bはブレ
ーキ切換弁104の一方の入力ポートに接続される。ま
た、走行用ブレーキ弁103の出力ポートがブレーキ切
換弁104の他方の入力ポートに接続されている。走行
用ブレーキ弁103は、ペダル103aの踏み込み量に
相応した圧力を出力ポートに出力し、ペタル103aを
解放すると出力ポートが大気ポート103bと連通す
る。また、ブレーキ切換弁104は、ブレーキスイッチ
36を端子T,P,Wにそれぞれ切換え操作することに
より、走行位置(T)、駐車位置(P)および作業位置
(W)の各位置に切り換わる。ブレーキ切換弁104に
も排気ポート104aが設けられている。
【0018】ブレーキ切換弁104の一方の出力ポート
は管路105によってネガティブ型の駐車ブレーキ装置
106に接続されており、他方の出力ポートは管路10
7によってポジティブ型の主ブレーキ装置108に接続
されている。また、走行用ブレーキ弁103の出力ポー
トは逆止弁110が配置された管路109により主ブレ
ーキ装置108に接続され、走行用ブレーキ弁103か
らの圧気が主ブレーキ装置108に直接流れるのを許容
する。
【0019】主ブレーキ装置108に接続された管路1
07は、空圧−油圧変換倍力装置108aの入力ポート
に接続され、その出力ポートが複数の車輪のブレーキシ
リンダ108bに接続される。なお、ブレーキシリンダ
108bによりブレーキシュー108cがブレーキドラ
ム108dを押圧するとブレーキがかかる。また、10
8eは戻りばねである。
【0020】駐車ブレーキ装置106に接続された管路
105は、空圧−油圧変換倍力装置106aの入力ポー
トに接続され、そのピストンロッド106bがブレーキ
レバー106cを介してブレーキシュー106dに連結
されている。このブレーキシュー106dによりブレー
キドラム106eを押圧してブレーキがかかる。また、
ピストンロッド106bには戻りばね106fが遊挿さ
れており、その復元力が常時駐車ブレーキをかける方向
に付勢されている。したがって、この駐車ブレーキ装置
106は、圧気が供給されるとブレーキ解除、圧気が排
気されるとブレーキ作動となる。
【0021】以上のブレーキ系統100では、ブレーキ
スイッチ36を走行位置Tに切換えるとブレーキ切換弁
104が図示のT位置に切換わり、駐車ブレーキ装置1
06へ圧気源101から圧気が供給され、駐車ブレーキ
が非作動となり、また、ブレーキペダル103aの踏込
みにより、走行時に主ブレーキ装置108を作動させて
いわゆるサービスブレーキが働く。ブレーキスイッチ3
6を作業位置Wに切換えると、ブレーキ切換弁104が
W位置に切換わり、ブレーキペダル103aの踏込みに
拘らず、主ブレーキ装置108へは圧気が供給されてサ
ービスブレーキが働くとともに、駐車ブレーキ装置10
6から圧気が排気されるので駐車ブレーキが働く。すな
わち、2つのブレーキが同時に働くいわゆる作業ブレー
キ状態となる。ブレーキスイッチ36を駐車位置Pに切
換えると、ブレーキ切換弁104がP位置に切換わり、
ブレーキペダル103aの踏込みに拘らず、駐車ブレー
キ装置106から圧気が排気されて駐車ブレーキが働
く。主ブレーキ装置108はブレーキペダル103aの
踏込みにより作動する。
【0022】図6はコントローラ33の詳細を説明する
概念図である。コントローラ33は、2つの関数発生器
33a,33bと、選択回路33cと、最大値選択回路
33dと、遅延制御回路33eと、サ−ボ制御回路33
fと、アンドゲード33g,33hとを有する。
【0023】圧力計37で検出されるパイロット圧Pi
を示す信号(走行ペダル踏込み量θpをも示す)は関数
発生器33a、33bおよび遅延制御回路33eに入力
される。関数発生器33a,33bは、パイロット圧P
iとエンジン21の目標回転数を対応付けた関数(回転
数特性)L1,L2によって定まる回転数Nt,Ndを
出力する。関数L1は走行に適した走行用回転数特性で
あり、L2は作業用アタッチメントATを使用して作業
を行う場合に適した作業用回転数特性である。L1はL
2よりも回転数の立上りが急峻となっており、最高回転
数も高く設定されている。すなわち、作業時には作業に
適した回転数特性で走行ペダル6aによりエンジン回転
数制御を可能にし、走行時には走行に適した回転数特性
で走行ペダル6aによりエンジン回転数制御を可能にす
る。
【0024】選択回路33cは、走行用回転数特性L1
により回転数Ntを出力する関数発生器33aに接続さ
れる固定接点X、および作業用回転数特性L2により回
転数Ndを出力する関数発生器33bに接続される固定
接点Yを有するとともに、接地されている固定接点Zを
備える。固定接点Zが接続されるとアイドリング回転数
よりも低い回転数を示す回転数信号が選択される。この
選択回路33cの切換えは、アンドゲート33gおよび
アンドゲート33hからの信号により行なわれる。
【0025】アンドゲート33gの非反転入力端子はブ
レーキスイッチ36のW端子と前後進切換えスイッチ3
5の中立端子nに接続されている。また、アンドゲート
33hの反転入力端子はブレーキスイッチ36のW端子
と前後進切換えスイッチ35の中立端子nにそれぞれ接
続されるとともに、非反転入力端子は圧力計37に接続
されている。ここで、ブレーキスイッチ36がW位置に
切換えられるとそのW端子はハイレベルとなり、T,P
位置でW端子はローレベルとなる。また、前後進切換え
スイッチ35が中立位置nに切換えられるとその中立端
子nはハイレベルとなり、f,r位置でn端子はローレ
ベルとなる。また、走行ペダル6aを踏込むと圧力計3
7からの信号はハイレベルとなる。したがって、走行時
はアンドゲード回路33hの出力である走行信号がハイ
レベル、作業時はアンドゲード回路33gの出力である
作業信号がハイレベルとなる。
【0026】選択回路33cの切換位置に応じて関数発
生器33aまたは33bのいずれか一方からのエンジン
回転数信号あるいは固定接点Zからの低回転数信号が選
択され、最大値選択回路33dに入力される。この最大
値選択回路33dの他方の入力端子には燃料レバー23
から回転数Noも入力され、いずれか大きい方が目標回
転数Nroaとして遅延制御回路33eに入力される。
遅延制御回路33eには、走行状態か作業状態かを示す
アンドゲード33g,33hの出力信号と、走行ペダル
踏込み量を示すパイロット圧Piとが入力されており、
この遅延制御回路33eはガバナレバ−位置目標値Nr
oを算出してサーボ制御回路33fに入力する。サ−ボ
制御回路33fには、上述のポテンショメ−タ34から
現在のエンジン回転数、すなわちガバナレバ−位置検出
値Nrpが入力されており、このサ−ボ制御回路33f
は、図7に示す手順に従ってエンジン回転数をガバナレ
バ−位置目標値Nroに変更する制御を行う。つまり、両
回路33eと33fにより、走行減速時のみスローダウ
ン制御を行い、その他の場合は走行ペダル踏込み量に応
じた通常回転数制御を行なう。
【0027】図7は遅延制御回路33eおよびサ−ボ制
御回路33fをプログラムで実現する場合の制御手順を
示している。ステップS1でアンドゲード33g,33
hからの信号に基づいて走行か作業かを判定する。アン
ドゲード33gの出力信号がハイレベルならば作業、ア
ンドゲード33hの出力がハイレベル場合ならば走行と
判定する。走行と判定されるとステップS2に進む。ス
テップS2でペダル6aの操作量θpが所定値θpo以
上と判定されると、ステップS3で減速フラグFを1と
してしてステップS4に進み、現在のNroaがその前
回値Nro1より小さいか否かを判定する。ここで、N
roa<Nro1であるということは、走行ペダル6a
が減速方向に操作されていること、すなわち減速指令が
なされていることを示している。
【0028】ステップS4が否定されると、すなわち減
速方向に操作されていないことが判定されるとステップ
S5で減速フラグFをゼロとして後述するステップS1
2に進み、ステップS4が肯定されると、すなわち減速
方向に操作されていることが判定されるとステップS6
に進み、変数iがゼロか否かを判定する。この変数i
は、この図7の制御ル−プを何回繰り返したかを示すも
のである。また減速フラグFは、ステップS3で1に設
定され、ステップS4が否定された後のステップS5で
ゼロに設定されるので、このフラグFが1ということ
は、減速操作がなされていることを示している。
【0029】ステップS6が肯定されるとステップS7
で変数iを所定値io(ただし、io>0)としてステ
ップS8に進み、Nro1−ΔNをNroとしてステッ
プS9に進む。ステップS9では、Nro1に現在のN
roを代入してステップS21に進む。一方、ステップ
S6が否定された場合には、ステップS10でiを「−
1」だけ歩進するとともに、ステップS11でNroを
Nro1としてステップS9に進む。
【0030】またステップS2が否定された場合には、
ステップS14で減速フラグFが1か否かを判定し、肯
定されるとステップS4に進み、否定されるとステップ
S12でiを所定値ioとするとともに、ステップS1
3でNroをNroaとしてステップS9に進む。
【0031】ステップS21では、現在のガバナレバー
位置と目標回転数を示すガバナレバー目標値との差Nr
p−Nroを求め,その結果を回転数差Aとしてメモリ
に格納し、ステップS22において、予め定めた基準回
転数差Kを用いて、|A|≧Kか否かを判定する。ステ
ップS22が肯定されるとステップS23に進み、回転
数差A>0か否かを判定し、A>0ならば現在の制御回
転数が目標回転数Nroよりも高いから、エンジン回転
数を現在の値から予め定めてある単位回転数ΔNだけ下
げるべくステップS24でモータ逆転を指令する信号を
パルスモータ32に出力する。これによりパルスモータ
32が逆転しエンジン21の回転数がΔNだけ低下す
る。ここで、上述の単位回転数の最大値ΔNは、1ルー
プを実行する間に増減できる最大の回転数である。
【0032】ステップS23が否定された場合には、制
御回転数が目標回転数Nroよりも低いから、エンジン
回転数を現在の値から上記単位回転数ΔNだけ上げるべ
くステップS25でモータ正転を指令する信号をパルス
モータ32に出力する。これによりパルスモータ32が
正転しエンジン21の回転数がΔNだけ増加する。ステ
ップS22が否定されるとステップS26に進んでモー
タ停止信号を出力し、これによりエンジン21の回転数
が一定値に保持される。ステップS24〜S26を実行
すると始めに戻る。
【0033】ここで、以上説明したステップS1〜S1
4が遅延制御回路33eによる処理手順を、ステップS
21以降がサ−ボ制御回路33fによる処理手順を示し
ている。
【0034】このような実施例では次のようにしてエン
ジン回転数が制御される。作業を開始するに当たりブレ
ーキスイッチ36をW位置に切換えると、上述したよう
に主ブレーキ装置108と駐車ブレーキ装置106の双
方が作動して作業ブレーキがかかる。このとき、前後進
切換えスイッチ35を中立位置nに切換えると、アンド
ゲート33gの出力がハイレベルとなり、選択回路33
cはY接点に切換えられる。その結果、関数発生器33
bから作業用回転数特性L2が選択される。一方、ブレ
ーキスイッチ36がTまたはP位置に切換えられるとと
もに前後進切換えスイッチ35が前進位置fまたは後進
位置rに切換えられると、アンドゲート33hの出力が
ハイレベルとなり、選択回路33cはX接点に切換えら
れる。その結果、関数発生器33aから走行用回転数特
性L1が選択される。
【0035】以上の2つの状態以外の時には、選択回路
33cはZ接点に切換えられ、アイドル回転数よりも低
い回転数を示す信号が選択される。以上のようにして選
択された回転数は最大値選択回路33dに入力されて燃
料レバー23で設定された回転数Noと比較され、いず
れか大きい方が目標回転数Nroaとして選択される。
そして、この目標回転数Nroaが遅延制御回路33e
に入力されると目標回転数Nroが算出され、さらにN
roはサーボ制御回路33fに入力される。そして、図
7に示す手順にしたがって走行減速時のみスローダウン
制御が実行され、その他の場合には通常エンジン回転数
制御が実行される。
【0036】すなわち、走行時に走行ペダル6aを加速
方向に操作した場合には、ステップS4が否定され、ス
テップS13において、選択回路33cによって選択さ
れた値Nroaを目標回転数Nroとして設定するの
で、エンジン回転数は、走行ペダル6aの操作に応じて
速やかに上昇する。一方、走行ペダル6aが減速方向に
操作された場合には、ステップS4が肯定され、i=0
のときのみ目標回転数Nroがその前回値Nro1から
ΔN(単位回転数)を引いた値に設定される(ステップ
S8)。変数iは、ステップS10を通るたびに「−
1」づつ歩進されるので、この図7の制御ル−プを繰り
返す際、所定回数に1回の割合でステップS8が実行さ
れることになる。したがってエンジン回転数は、時間の
経過に比例して減少する。
【0037】また、ステップS1で作業と判定される
と、ステップS12,13,9、ステップS21〜26
のループでエンジン回転数が制御されるので、走行踏込
み量が減少する操作時でもスローダウン制御が行なわれ
ず、通常エンジン回転数制御が実行され、作業時に走行
ペダルでエンジン回転数制御する際の操作フィーリング
が向上する。
【0038】以上の実施例にあっては、コントローラ3
3により車両が作業状態と判断されると、作業用回転数
特性L2から走行ペダル6aの操作量に応じた回転数N
dが選択され、燃料レバー23をアイドル位置に操作し
てあればエンジン21の回転数がこの回転数Ndとなる
ように制御される。また、車両が走行状態と判断される
と走行用回転数特性L1からペダル操作量に応じた回転
数Ntが選択され、エンジン21の回転数がこの回転数
Ntとなるように制御される。走行用回転数特性L1
は、作業用回転数特性L2よりもペダル操作による回転
数の立ち上がりが急峻となっており、したがって、走行
時の加速性が損なわれることがない。また、作業時には
不所望に回転数が高くならず操作性,燃費が向上する。
【0039】さらに以上の実施例では、ブレーキスイッ
チ36がW位置に切換えられると、ブレーキスイッチ3
6のW端子を通してバッテリ38からリレーコイルRC
が通電され常閉接点RS1,2が開く。そのため、前後
進スイッチ35がf位置,r位置にあっても前後進切換
弁8が中立位置に保持される。したがって、走行ペダル
6aの操作により作業時に回転数制御を行う場合、オペ
レータが前後進切換弁8の中立位置への切換操作を忘れ
ても車両が不所望に動きだすおそれがない。
【0040】また本実施例では、最大値選択回路33d
により走行ペダル6aによって決まるエンジン回転数目
標値と燃料レバー23によって決まるエンジン回転数目
標値とを大小比較して大きい方を選択するようにしてい
るので、次のような利点もある。作業負荷が重負荷の場
合はエンジンを高回転数で運転するのが望ましいが、燃
料レバー23でエンジン回転数を高回転域に設定してお
けば、いちいち走行ペダル6aを踏み込んで回転数を増
減させる必要がなく、エンジン回転数増減により耳障り
な騒音が抑制されるとともに、黒煙の発生も低減され
る。さらに、燃費も向上する。軽負荷の場合は燃料レバ
ー23でエンジン回転数を低回転域に設定しておき、必
要に応じて走行ペダル6aで回転数を増減すれば騒音,
燃費の点で好ましい。
【0041】さらに以上の各実施例において、作業時に
適した原動機回転数特性L2の最高回転数を燃料レバー
で設定される最高回転数よりも高く設定しておくと次の
ような利点がある。 (1)燃料レバーにより設定される回転数を非常に高く
設定できるようにすると、常時、高回転で使用されるお
それがあり、エンジン,油圧機器等の耐久性,燃費,騒
音等の点で好ましくない。そこで以上のように設定すれ
ば、燃料レバーを最大値に設定しても適度な回転数で制
限され、必要な時(重負荷時)だけペダルにより回転数
を所望の高回転域まで増加できるので、重負荷時にも必
要な流量を確保できると共に、エンジン,油圧機器等の
耐久性を確保して燃費,騒音を低減することができる。 (2)ブレーカ,破砕機等の大流量を要する特殊アタッ
チメントを装着した場合にも、ペダル操作で対応できる
ので(1)の効果が得られる。
【0042】なお以上では、走行ペダル6aの操作量を
パイロット圧力計37で検出したが、例えばポテンショ
メ−タ等を走行ペダル6aに直接取付けてその操作量を
検出するようにしてもよい。また、コントローラの構成
も上述のものに限定されない。さらに以上では、1つの
前後進切換弁8が中立位置,前後進位置の3位置を取り
得るようにしたが、前後進位置の2位置に切換わる切換
弁と開閉弁の2つの弁で構成しても良い。さらにまた、
以上では、ブレーキスイッチ36がW位置以外に切換っ
ていること、前後進切換えスイッチがN以外に切換わっ
ていること、および走行ペダルが操作されていることに
より走行状態を判別しているが、ブレーキスイッチの状
態だけ、あるいは、前後進切換えスイッチの状態だけで
走行状態を判別してもよい。駐車ブレーキ装置106と
主ブレーキ装置108の実際の作動を検出することによ
り作業状態を検出したり、前後進切換弁8の実際の位置
で走行状態や作業状態を検出しても良い。さらに、ホイ
−ル式油圧ショベルについて説明したが、これ以外の油
圧駆動車両にも本発明を同様に適用できる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、走行時および作業時と
もに走行ペダルで原動機回転数制御を行なうとき、走行
減速時にはキャビテーション防止の観点からいわゆるス
ローダウン制御を行なう場合に作業時はかかるスローダ
ウン制御を禁止して通常の原動機回転数制御を行なうよ
うにしたので、走行減速時には確実にキャビテーション
を防止すると共に、作業時の運転フィーリングの向上が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる原動機回転数制御装置、油圧回
路、およびブレーキ回路の全体構成を示す図
【図2】図1の各部の拡大図
【図3】図1の各部の拡大図
【図4】図1の各部の拡大図
【図5】ホイール式油圧ショベルの側面図
【図6】図1のコントローラの詳細ブロック図
【図7】図6の遅延制御回路とサーボ制御回路をプログ
ラムで実現した場合のフローチャート
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 制御弁 4 油圧モータ 6 走行用パイロット弁 6a 走行ペダル 7 スローリターン弁 8 前後進切換弁 21 エンジン 21a ガバナ 33 コントローラ 33a,33b 関数発生器 33e 遅延制御回路 33g 作業判定用アンドゲード回路 33h 走行判定用アンドゲード回路 35 前後進切換えスイッチ 36 ブレーキスイッチ 37 圧力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−190536(JP,A) 特開 平2−279836(JP,A) 特開 平3−135844(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機に駆動される油圧ポンプと、 走行時に前記油圧ポンプからの吐出油により駆動される
    走行用油圧モータと、 作業時に前記油圧ポンプからの吐出油により駆動される
    作業用アクチュエータと、 走行時に操作量に応じて走行速度を制御する走行ペダル
    と、 この走行ペダルの踏み込み量に応じて前記原動機回転数
    を増減制御する第1の原動機回転数制御を行ない得る回
    転数制御手段とを具備する油圧駆動車両の原動機回転数
    制御装置において、 前記走行ペダルの踏み込み量が減少していることを判定
    する判定手段と、 走行状態か作業状態かを検出する検出手段とを具備し、 前記原動機回転数制御手段は、作業状態が検出されてい
    るときには前記第1の原動機回転数制御を行ない、走行
    状態が検出され、かつ、前記踏み込み量が減少している
    と判定されているときには、前記第1の原動機回転数制
    御とは異なる少なくとも時間経過とともに徐々に原動機
    回転数を低減する第2の原動機回転数制御を行なうよう
    に構成されることを特徴とする油圧駆動車両の原動機回
    転数制御装置。
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CN102729823B (zh) * 2012-06-28 2015-07-08 三一重型装备有限公司 工程车辆及其行走速度控制系统

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