JP2744669B2 - ハロゲノベンゼン誘導体 - Google Patents
ハロゲノベンゼン誘導体Info
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、より詳細には以下の式(I)により特徴付
けられるハロゲノベンゼン誘導体およびその製造に関す
るものである。
けられるハロゲノベンゼン誘導体およびその製造に関す
るものである。
フルオロベンゼン誘導体、特にトリフルオロメチル置
換フェニル酢酸が、ハロゲン化トリフルオロメチルベン
ジルをシアン化物と反応させ、ついで、この反応で生成
するシアン化ベンジルを加水分解することにより製造し
得ることは公知の事実である(オルガニクム(Organiku
m)第8版,ベルリン1968,412ページを参照)。この方
法の欠点は、ハロゲン化4−トリフルオロメチルベンジ
ルの製造が、特に芳香核もフッ素で置換されていること
が必要な場合には、困難であることである。トリフルオ
ロメチル置換フェニル酢酸はさらに、対応する塩化アリ
ールジアゾニウムを用いる塩化ビニリデンのメールワイ
ン(Meerwein)アリール化と、これに続く、このように
して得られるトリクロロエチルベンゾトリフルオリドの
加水分解とによっても得ることができる(米国特許明細
書第4,426,536号を参照)。この方法においては、必要
な4−トリフルオロメチルアニリンは比較的容易に製造
し得るが、その合成は相当する収率の損失を伴う余分の
段階を必要とする。最後に、トリフルオロメチル置換フ
ェニル酢酸はまた、ハロゲン化トリフルオロメチルベン
ジルから出発し、シアン化ベンゾイルおよびフェニルグ
リオキシル酸の各段階を経、その接触水素化を経て得る
こともできる。ここでは、これも製造が困難なハロゲン
化トリフルオロメチルベンゾイルが必要であり、低い収
率で得られるのみである。
換フェニル酢酸が、ハロゲン化トリフルオロメチルベン
ジルをシアン化物と反応させ、ついで、この反応で生成
するシアン化ベンジルを加水分解することにより製造し
得ることは公知の事実である(オルガニクム(Organiku
m)第8版,ベルリン1968,412ページを参照)。この方
法の欠点は、ハロゲン化4−トリフルオロメチルベンジ
ルの製造が、特に芳香核もフッ素で置換されていること
が必要な場合には、困難であることである。トリフルオ
ロメチル置換フェニル酢酸はさらに、対応する塩化アリ
ールジアゾニウムを用いる塩化ビニリデンのメールワイ
ン(Meerwein)アリール化と、これに続く、このように
して得られるトリクロロエチルベンゾトリフルオリドの
加水分解とによっても得ることができる(米国特許明細
書第4,426,536号を参照)。この方法においては、必要
な4−トリフルオロメチルアニリンは比較的容易に製造
し得るが、その合成は相当する収率の損失を伴う余分の
段階を必要とする。最後に、トリフルオロメチル置換フ
ェニル酢酸はまた、ハロゲン化トリフルオロメチルベン
ジルから出発し、シアン化ベンゾイルおよびフェニルグ
リオキシル酸の各段階を経、その接触水素化を経て得る
こともできる。ここでは、これも製造が困難なハロゲン
化トリフルオロメチルベンゾイルが必要であり、低い収
率で得られるのみである。
式(I) 式中、 a)R1はHまたはCOOR4を表し、 R2はCNまたはCOOR4を表すが、R1がHである場
合にはCOOHまたはHをも表し、 (ここで、 基R4はいずれの場合にも相互に独立にC1−ない
しC4−アルキルを表す) R3はH、CN、CH3、CF3またはClを表し、 mは1、2、3または4を表し、 nは0、1または2を表し、 ここで、 m+nは少なくとも2であり、かつ、4を超え
ることはなく、 m=4、n=0かつR3=CF3の組合わせは排除
される か、または、 b)R1はHを表し、 R2はCNまたはCOOHを表し、 R3はCH(R1)(R2)基に対して、p−位にある
CF3を表し、 mは0を表し、 nは1、2または3を表す のハロゲノベンゼン誘導体がここに見いだされた。
合にはCOOHまたはHをも表し、 (ここで、 基R4はいずれの場合にも相互に独立にC1−ない
しC4−アルキルを表す) R3はH、CN、CH3、CF3またはClを表し、 mは1、2、3または4を表し、 nは0、1または2を表し、 ここで、 m+nは少なくとも2であり、かつ、4を超え
ることはなく、 m=4、n=0かつR3=CF3の組合わせは排除
される か、または、 b)R1はHを表し、 R2はCNまたはCOOHを表し、 R3はCH(R1)(R2)基に対して、p−位にある
CF3を表し、 mは0を表し、 nは1、2または3を表す のハロゲノベンゼン誘導体がここに見いだされた。
式(I)において、a)の場合には好ましくは、 R1はHを表し、 R2はCOOH、HまたはCNを表すか、 または R1およびR2がそれぞれCOOR4を表し、 R3はHまたはCF3を表し、 mは2、3または4を表す。
式(I)の主要な個々の化合物は、 フェニル−α−シアノ酢酸エステル (R1=COOCH3またはCOOC2H5、 R2=CN)、 シアン化ベンジル(R1=H、R2=CN)、 フェニル酢酸エステル (R1=H、 R2=COOCH3またはCOOC2H5) フェニルマロン酸エステル (R1=R2=COOCH3またはCOOC2H5) フェニル酢酸(R1=H、R2=COOH)、 および トルエン(R1=R2=H) であって、いずれの場合にもR3は4−位のCF3を表し、
いずれの場合にも以下の上記以外の置換基: 2,3−ジフルオロ、2,5−ジフルオロ、2,6−ジフルオ
ロ、3,5−ジフルオロ、2−フルオロ−5−クロロ、2
−フルオロ−6−クロロ、2−クロロ−3−フルオロ、
2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ、2,3,5−トリフルオ
ロおよび2,3,5−トリフルオロ−6−クロロ、 が存在するもの、ならびに、 2−、3−、2,3−、2,5−、2,6−、3,5−、2,3,5−お
よび2,3,6−位に塩素原子を有する4−トリフルオロメ
チルフェニル酢酸および 2−、3−、2,5−、2,6−、3,5−および2,3,5−位に塩
素原子を有するシアン化4−トリフルオロメチルベンジ
ルである。
いずれの場合にも以下の上記以外の置換基: 2,3−ジフルオロ、2,5−ジフルオロ、2,6−ジフルオ
ロ、3,5−ジフルオロ、2−フルオロ−5−クロロ、2
−フルオロ−6−クロロ、2−クロロ−3−フルオロ、
2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ、2,3,5−トリフルオ
ロおよび2,3,5−トリフルオロ−6−クロロ、 が存在するもの、ならびに、 2−、3−、2,3−、2,5−、2,6−、3,5−、2,3,5−お
よび2,3,6−位に塩素原子を有する4−トリフルオロメ
チルフェニル酢酸および 2−、3−、2,5−、2,6−、3,5−および2,3,5−位に塩
素原子を有するシアン化4−トリフルオロメチルベンジ
ルである。
本発明はまた、式(II) 式中、 R3、mおよびnは式(I)の場合に与えた意味を有
し、 m=4、n=0かつR3=CF3の組合わせは排除さ
れ、 Halは(上記以外の)フッ素原子または塩素原子を
表す のポリハロゲノベンゼンを式(III) R5−CH2−COOR4 (III) 式中、 R4は式(I)の場合に与えた意味を有し、 R5はCNまたはCOOR4を表す のエステルと、塩基および溶媒の存在下に反応させて式
(IV) 式中、 R3、R4、R5、mおよびnは上記の意味を有する の化合物を得、この化合物を適宜に酸加水分解にかけ、
かつ/または、適宜に脱カルボキシル化することを特徴
とする、式(I)のハロゲノベンゼン誘導体の製造方法
に関するものでもある。
し、 m=4、n=0かつR3=CF3の組合わせは排除さ
れ、 Halは(上記以外の)フッ素原子または塩素原子を
表す のポリハロゲノベンゼンを式(III) R5−CH2−COOR4 (III) 式中、 R4は式(I)の場合に与えた意味を有し、 R5はCNまたはCOOR4を表す のエステルと、塩基および溶媒の存在下に反応させて式
(IV) 式中、 R3、R4、R5、mおよびnは上記の意味を有する の化合物を得、この化合物を適宜に酸加水分解にかけ、
かつ/または、適宜に脱カルボキシル化することを特徴
とする、式(I)のハロゲノベンゼン誘導体の製造方法
に関するものでもある。
式(II)のポリハロゲノベンゼンは公知物質であり、
たとえばDE−OS(西ドイツ公開明細書)第3,725,659号
に従って、またはこれと類似の手法で製造することがで
きる。式(III)のエステルも同様に公知物質である。
これはシアノ酢酸エステル(R5=CN)またはマロン酸エ
ステル(R5=COOR4)である。メチルエステルおよびエ
チルエステル、特にシアノ酢酸メチルおよびシアノ酢酸
エチルが好ましい。
たとえばDE−OS(西ドイツ公開明細書)第3,725,659号
に従って、またはこれと類似の手法で製造することがで
きる。式(III)のエステルも同様に公知物質である。
これはシアノ酢酸エステル(R5=CN)またはマロン酸エ
ステル(R5=COOR4)である。メチルエステルおよびエ
チルエステル、特にシアノ酢酸メチルおよびシアノ酢酸
エチルが好ましい。
式(II)のポリハロゲノベンゼンと式(III)のエス
テルとの反応は塩基および溶媒の存在下に実施する。適
当な塩基の例はアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸
化物、炭酸アンモニウム、アルカリ金属水素化物、アル
カリ土類金属水素化物、フッ化カリウム、フッ化セシウ
ム、有機窒素塩基、アルカリ金属アルコラートおよびア
ルカリ土類金属アルコラートである。
テルとの反応は塩基および溶媒の存在下に実施する。適
当な塩基の例はアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸
化物、炭酸アンモニウム、アルカリ金属水素化物、アル
カリ土類金属水素化物、フッ化カリウム、フッ化セシウ
ム、有機窒素塩基、アルカリ金属アルコラートおよびア
ルカリ土類金属アルコラートである。
炭酸カリウムおよび水素化ナトリウムが好ましい。た
とえば、式(II)のポリハロゲノベンゼン1モルあたり
0.5ないし2当量の塩基を使用することができる。この
量は好ましくは1ないし1.5当量である。
とえば、式(II)のポリハロゲノベンゼン1モルあたり
0.5ないし2当量の塩基を使用することができる。この
量は好ましくは1ないし1.5当量である。
適当な溶媒の例はエーテル類およびポリエーテル類、
たとえばグライム類、ジオキサンおよびジエチレングリ
コールジメチルエーテル;アミド類、たとえばジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセタミド、N−メチルピロリ
ドンおよびN−メチルカプロラクタム;ならびにスルホ
ン類、たとえばテトラメチレンスルホンである。
たとえばグライム類、ジオキサンおよびジエチレングリ
コールジメチルエーテル;アミド類、たとえばジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセタミド、N−メチルピロリ
ドンおよびN−メチルカプロラクタム;ならびにスルホ
ン類、たとえばテトラメチレンスルホンである。
ジメチルホルムアミド。N−メチルピロリドンおよび
ジオキサンが好ましい。この反応に適した温度は、たと
えば20ないし150℃である。この反応は好ましくは80な
いし130℃で実施する。この反応は好ましくは厳密に水
を排除して実施する。
ジオキサンが好ましい。この反応に適した温度は、たと
えば20ないし150℃である。この反応は好ましくは80な
いし130℃で実施する。この反応は好ましくは厳密に水
を排除して実施する。
この手法で得られる式(IV)の化合物は、たとえば、
まず溶媒を除去し、残留物に水を添加し、酸を添加して
pHを3ないし7.5の範囲に調節し、ついで、沈澱した固
体を吸引濾別し、これを乾燥するか、または式(IV)の
化合物を有機溶媒で抽出し、蒸留により単離する方法
で、反応混合物から単離することができる。
まず溶媒を除去し、残留物に水を添加し、酸を添加して
pHを3ないし7.5の範囲に調節し、ついで、沈澱した固
体を吸引濾別し、これを乾燥するか、または式(IV)の
化合物を有機溶媒で抽出し、蒸留により単離する方法
で、反応混合物から単離することができる。
これにより、使用した式(II)のポリハロゲノベンゼ
ンからのフッ素原子または塩素原子が 基で置き換えられ、それ以外は一般には使用した式(I
I)のポリハロゲノベンゼンと同一の置換型を有する式
(IV)の化合物が得られる。式(I)のハロゲノベンゼ
ン誘導体のあるものは、式(IV)の化合物に相当する。
上記の式(II)のポリハロゲノベンゼンと式(III)の
エステルとの間の反応は、R1がCOOR4を表し、R2がCNま
たはCOOR4を表し、R3、mおよびnが使用した式(II)
のポリハロゲノベンゼンのものに相当する式(I)のハ
ロゲノベンゼン誘導体を与える。他の式(I)のハロゲ
ノベンゼン誘導体の製造においては、式(II)のポリハ
ロゲノベンゼンと式(III)のエステルとの反応の後
に、酸加水分解および/または脱カルボキシル化も実施
する。
ンからのフッ素原子または塩素原子が 基で置き換えられ、それ以外は一般には使用した式(I
I)のポリハロゲノベンゼンと同一の置換型を有する式
(IV)の化合物が得られる。式(I)のハロゲノベンゼ
ン誘導体のあるものは、式(IV)の化合物に相当する。
上記の式(II)のポリハロゲノベンゼンと式(III)の
エステルとの間の反応は、R1がCOOR4を表し、R2がCNま
たはCOOR4を表し、R3、mおよびnが使用した式(II)
のポリハロゲノベンゼンのものに相当する式(I)のハ
ロゲノベンゼン誘導体を与える。他の式(I)のハロゲ
ノベンゼン誘導体の製造においては、式(II)のポリハ
ロゲノベンゼンと式(III)のエステルとの反応の後
に、酸加水分解および/または脱カルボキシル化も実施
する。
R1がHを表し、R2がCOOHを表す式(I)の化合物は、
式(IV)の化合物より、たとえば濃鉱酸と水性酢酸との
混合物を用いて80ないし120℃でこれを加水分解するこ
とにより得られる。これには、70重量%以上の濃度の濃
硫酸と水性酢酸とが、100ないし120℃で好適に使用され
る。使用する式(IV)の化合物が基R3としてCN基を含有
するならば、この基は一般には同様に加水分解されてCO
OH基になる。
式(IV)の化合物より、たとえば濃鉱酸と水性酢酸との
混合物を用いて80ないし120℃でこれを加水分解するこ
とにより得られる。これには、70重量%以上の濃度の濃
硫酸と水性酢酸とが、100ないし120℃で好適に使用され
る。使用する式(IV)の化合物が基R3としてCN基を含有
するならば、この基は一般には同様に加水分解されてCO
OH基になる。
R1がHを表し、R2がCNを表す式(I)の化合物は、R5
=CNである式(IV)の化合物より、たとえば水性酸を用
いて20ないし100℃でこれを加水分解することにより得
られる。これには、いずれの場合にも50重量%以下の濃
度の水性塩酸、硝酸もしくはシュウ酸が60ないし100℃
で、または希硫酸と水性酢酸との混合物が50ないし80℃
で好適に使用される。
=CNである式(IV)の化合物より、たとえば水性酸を用
いて20ないし100℃でこれを加水分解することにより得
られる。これには、いずれの場合にも50重量%以下の濃
度の水性塩酸、硝酸もしくはシュウ酸が60ないし100℃
で、または希硫酸と水性酢酸との混合物が50ないし80℃
で好適に使用される。
R1がHを表し、R2がCOOR4を表す式(I)の化合物
は、式(IV)の化合物を鉱酸を用いて60ないし120℃で
加水分解することにより得られる。これには、70ないし
90重量%強度の硫酸が、酢酸なしで、80ないし120℃で
好適に使用される。
は、式(IV)の化合物を鉱酸を用いて60ないし120℃で
加水分解することにより得られる。これには、70ないし
90重量%強度の硫酸が、酢酸なしで、80ないし120℃で
好適に使用される。
R1とR2とがHを表す式(I)の化合物は、まず上記の
ようにしてR1=H、R2=COOHである式(I)の化合物を
製造し、ついでこれを脱カルボキシル化する方法により
得られる。脱カルボキシル化は、たとえば弱塩基と適当
な溶媒との存在下に加熱することにより実施することが
できる。可能な温度はたとえば80ないし200℃の範囲で
あり、可能な弱塩基はたとえばフッ化カリウムおよび/
またはキノリンである。脱カルボキシル化に使用する化
合物がR3としてCOOH基を含有するならば、この基も一般
には脱カルボキシル化される。
ようにしてR1=H、R2=COOHである式(I)の化合物を
製造し、ついでこれを脱カルボキシル化する方法により
得られる。脱カルボキシル化は、たとえば弱塩基と適当
な溶媒との存在下に加熱することにより実施することが
できる。可能な温度はたとえば80ないし200℃の範囲で
あり、可能な弱塩基はたとえばフッ化カリウムおよび/
またはキノリンである。脱カルボキシル化に使用する化
合物がR3としてCOOH基を含有するならば、この基も一般
には脱カルボキシル化される。
ある場合には、上記の各方法の一つの変形で、たとえ
ば、対応する式(II)のポリハロゲノベンゼンと対応す
る式(III)のエステルとを用いるのではなく、式(I
I)のポリハロゲノベンゼンと式(III)のエステルとの
反応ののちに付加的な誘導基交換(transderivation)
を実行して所望の置換型を実現することにより、所望の
式(I)の化合物を製造するのが有利であろう。
ば、対応する式(II)のポリハロゲノベンゼンと対応す
る式(III)のエステルとを用いるのではなく、式(I
I)のポリハロゲノベンゼンと式(III)のエステルとの
反応ののちに付加的な誘導基交換(transderivation)
を実行して所望の置換型を実現することにより、所望の
式(I)の化合物を製造するのが有利であろう。
この方法の一つの例は、塩素を含有しない、または塩
素含有量の低い式(I)の化合物の製造にも式(II)の
塩素含有ポリハロゲノベンゼン(たとえばn=1または
2)を使用することである。式(II)の塩素含有ポリハ
ロゲノベンゼンはしばしば、塩素非含有ポリハロゲノベ
ンゼンより容易に式(III)のエステルと反応させるこ
とができる。この反応ののちに、望ましくない塩素は任
意に部分的に脱塩素化して除去することができる。これ
は、たとえば溶媒と水素化触媒とを添加し、室温または
高温で水素を反応させ(force in)て達成することがで
きる。触媒と溶媒とを除去したのち、蒸留または抽出に
より脱塩素化生成物を単離することができる。この種の
脱塩素化は、上記の脱カルボキシル化の前にでも後にで
も実行することができる。
素含有量の低い式(I)の化合物の製造にも式(II)の
塩素含有ポリハロゲノベンゼン(たとえばn=1または
2)を使用することである。式(II)の塩素含有ポリハ
ロゲノベンゼンはしばしば、塩素非含有ポリハロゲノベ
ンゼンより容易に式(III)のエステルと反応させるこ
とができる。この反応ののちに、望ましくない塩素は任
意に部分的に脱塩素化して除去することができる。これ
は、たとえば溶媒と水素化触媒とを添加し、室温または
高温で水素を反応させ(force in)て達成することがで
きる。触媒と溶媒とを除去したのち、蒸留または抽出に
より脱塩素化生成物を単離することができる。この種の
脱塩素化は、上記の脱カルボキシル化の前にでも後にで
も実行することができる。
ここでの他の一つの例は、R1=R2=COOR4である式
(I)のハロゲノベンゼン誘導体、すなわちマロン酸エ
ステル誘導体の製造にもシアノ酢酸エステル(式(II
I)、R3=CN)を使用することである。ここでは、まず
式(II)のポリハロゲノベンゼンと式(III)のシアノ
酢酸エステル(R5=CN)とからR1=COOR4、R2=CNであ
る式(I)のハロゲノベンゼン誘導体を製造し、つい
で、アルコール(たとえばメタノール)、塩酸および水
の混合物との反応により、CN基をCOOR4基に転化させる
方法に従うことができる。R1=COOR4、R2=CNである式
(I)のハロゲノベンゼン誘導体がR1=R2=COOR4であ
る式(I)のハロゲノベンゼン誘導体よりもエステル縮
合の反応混合物から除去し易いならば、この方法が有利
であろう。
(I)のハロゲノベンゼン誘導体、すなわちマロン酸エ
ステル誘導体の製造にもシアノ酢酸エステル(式(II
I)、R3=CN)を使用することである。ここでは、まず
式(II)のポリハロゲノベンゼンと式(III)のシアノ
酢酸エステル(R5=CN)とからR1=COOR4、R2=CNであ
る式(I)のハロゲノベンゼン誘導体を製造し、つい
で、アルコール(たとえばメタノール)、塩酸および水
の混合物との反応により、CN基をCOOR4基に転化させる
方法に従うことができる。R1=COOR4、R2=CNである式
(I)のハロゲノベンゼン誘導体がR1=R2=COOR4であ
る式(I)のハロゲノベンゼン誘導体よりもエステル縮
合の反応混合物から除去し易いならば、この方法が有利
であろう。
さらにこの他の例は、CF3基の除去である。R3=CF3で
ある式(II)のポリハロゲノベンゼンと式(III)のエ
ステルとからR3=CF3である式(IV)の化合物を製造し
たならば、まず、特に劇的な加水分解条件、たとえば10
0ないし150℃における濃硫酸または発煙硫酸を用いてこ
のCF3基をCOOH基に転化させ、この種の条件下で自発的
にCOOH基を脱カルボニル化することができる。CF3基は
この方法で除去し、水素原子で置き換えることができ
る。
ある式(II)のポリハロゲノベンゼンと式(III)のエ
ステルとからR3=CF3である式(IV)の化合物を製造し
たならば、まず、特に劇的な加水分解条件、たとえば10
0ないし150℃における濃硫酸または発煙硫酸を用いてこ
のCF3基をCOOH基に転化させ、この種の条件下で自発的
にCOOH基を脱カルボニル化することができる。CF3基は
この方法で除去し、水素原子で置き換えることができ
る。
式(II)のポリハロゲノベンゼンとの式(III)のエ
ステルとの反応が基本的な規準である、式(I)のハロ
ゲノベンゼン誘導体を製造するための本発明記載の方法
は、容易に製造し得る出発物質から出発し、簡単な手法
で実施して、所望の式(I)のハロゲノベンゼン誘導体
を良好な収率で得ることができる。ここで、エステル縮
合と適宜にこれに続く加水分解とが極めて選択的に進行
することは、特に驚くべきことである。式(I)のハロ
ゲノベンゼン誘導体に対する広い適用可能性は、たとえ
ば出発物質としての式(II)のポリハロゲノベンゼンお
よびエステル縮合後に実施し得る転化反応に関する特定
の幅広い変更の可能性により生まれる。
ステルとの反応が基本的な規準である、式(I)のハロ
ゲノベンゼン誘導体を製造するための本発明記載の方法
は、容易に製造し得る出発物質から出発し、簡単な手法
で実施して、所望の式(I)のハロゲノベンゼン誘導体
を良好な収率で得ることができる。ここで、エステル縮
合と適宜にこれに続く加水分解とが極めて選択的に進行
することは、特に驚くべきことである。式(I)のハロ
ゲノベンゼン誘導体に対する広い適用可能性は、たとえ
ば出発物質としての式(II)のポリハロゲノベンゼンお
よびエステル縮合後に実施し得る転化反応に関する特定
の幅広い変更の可能性により生まれる。
式(I)のハロゲノベンゼン誘導体は、植物保護剤の
製造用の有用な中間体生成物である。たとえば式(V) 式中、 xは1ないし4の整数を表し、 R3′はH、CH3、CF3またはClを表し、 HalはFまたはClを表し、 yは0または1ないし3の整数を表し、 R6はアルキルを表す の3−アリールピロリジン−2,4−ジオン誘導体は、式
(I)の化合物をまずそれ自体は公知の手法で、たとえ
ば塩化チオニルとの反応により式(VI) 式中、 R3′、Halおよびyは式(V)に与えた意味を有
する の化合物の一つに転化させ、ついで、この化合物を用い
て式(VII) 式中、 xおよびR6は式(V)に与えた意味を有する のアミノ酸エステルをアシル化し、このようにして得ら
れる、式中に使用する記号が上に与えた意味を有する式
(VIII) の化合物を、希釈剤と塩基との存在下における分子内縮
合にかける方法により製造することができる。式(V)
の3−アリールピロリジン−2,4−ジオン誘導体は除草
剤(herbicide)、殺菌・殺カビ剤(fungicide)、殺虫
剤(insecticide)および殺ダニ剤(acaricide)として
使用することができる。式(V)の化合物、その製造お
よびその植物保護剤における使用は、出願人会社の出願
に係る先願の特許出願の主題である。
製造用の有用な中間体生成物である。たとえば式(V) 式中、 xは1ないし4の整数を表し、 R3′はH、CH3、CF3またはClを表し、 HalはFまたはClを表し、 yは0または1ないし3の整数を表し、 R6はアルキルを表す の3−アリールピロリジン−2,4−ジオン誘導体は、式
(I)の化合物をまずそれ自体は公知の手法で、たとえ
ば塩化チオニルとの反応により式(VI) 式中、 R3′、Halおよびyは式(V)に与えた意味を有
する の化合物の一つに転化させ、ついで、この化合物を用い
て式(VII) 式中、 xおよびR6は式(V)に与えた意味を有する のアミノ酸エステルをアシル化し、このようにして得ら
れる、式中に使用する記号が上に与えた意味を有する式
(VIII) の化合物を、希釈剤と塩基との存在下における分子内縮
合にかける方法により製造することができる。式(V)
の3−アリールピロリジン−2,4−ジオン誘導体は除草
剤(herbicide)、殺菌・殺カビ剤(fungicide)、殺虫
剤(insecticide)および殺ダニ剤(acaricide)として
使用することができる。式(V)の化合物、その製造お
よびその植物保護剤における使用は、出願人会社の出願
に係る先願の特許出願の主題である。
実施例 実施例1ないし8は、R1=COOR4、R2=CNまたはCOOR4
である式(I)の化合物の製造に関するものである。
である式(I)の化合物の製造に関するものである。
実施例 1 まず、テトラフルオロ−1,3−ジクロロベンゼン150g
を600mlの乾燥ジメチルホルムアミドに導入し、110gの
粉末炭酸カリウムと80gのシアノ酢酸メチルとを添加
し、この混合物を、水分を排除しながら120℃で10時間
撹拌した。ついで、減圧下で溶媒を実質的に蒸留除去
し、残留物を500mlの水とともに撹拌し、塩酸を用いてp
Hを6.5にした。沈澱した固体生成物を吸引濾別し、乾燥
した。2−(2,4−ジクロロトリフルオロフェニル)−
シアノ酢酸メチルの収量は204gであり、生成物の融点は
94ないし96℃であった。
を600mlの乾燥ジメチルホルムアミドに導入し、110gの
粉末炭酸カリウムと80gのシアノ酢酸メチルとを添加
し、この混合物を、水分を排除しながら120℃で10時間
撹拌した。ついで、減圧下で溶媒を実質的に蒸留除去
し、残留物を500mlの水とともに撹拌し、塩酸を用いてp
Hを6.5にした。沈澱した固体生成物を吸引濾別し、乾燥
した。2−(2,4−ジクロロトリフルオロフェニル)−
シアノ酢酸メチルの収量は204gであり、生成物の融点は
94ないし96℃であった。
実施例2ないし5 まず、粉末炭酸カリウム55gを300mlの乾燥ジメチルホ
ルムアミドに導入し、フッ素化した、またはフッ素化お
よび塩素化したベンゾトリフルオリド0.314モルを、0.4
モルのシアノ酢酸メチルとともに添加した。ついで、水
分を排除しながら、この混合物を120℃に10時間加熱し
た。15ミリバールでジメチルホルムアミドを蒸留除去し
たのち、残留物を250mlの水とともに撹拌した。つい
で、塩酸を滴々添加して弱酸性反応にし、ついで固体生
成物を吸引濾別し、乾燥した。詳細は表1より見ること
ができる。
ルムアミドに導入し、フッ素化した、またはフッ素化お
よび塩素化したベンゾトリフルオリド0.314モルを、0.4
モルのシアノ酢酸メチルとともに添加した。ついで、水
分を排除しながら、この混合物を120℃に10時間加熱し
た。15ミリバールでジメチルホルムアミドを蒸留除去し
たのち、残留物を250mlの水とともに撹拌した。つい
で、塩酸を滴々添加して弱酸性反応にし、ついで固体生
成物を吸引濾別し、乾燥した。詳細は表1より見ること
ができる。
実施例 6 ジメチルホルムアミド1,245ml、3,5−ジクロロ−2,4,
6−トリフルオロベンゾトリフルオリド332g、シアノ酢
酸メチル166gおよび粉末炭酸カリウム228gを120℃に10
時間加熱した。ついで、ジメチルホルムアミドを真空中
で蒸留除去し、500mlの水を残留物に添加した。冷時に
塩酸を滴々添加してpHを6にした。塩化メチレンで生成
物を撹拌しながら抽出し、分離した。塩化メチレンを蒸
留除去したのちに、融点90ないし91℃の2−(2,6−ジ
クロロ−3,5−ジフルオロ−4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−シアノ酢酸メチル270gが残留した。
6−トリフルオロベンゾトリフルオリド332g、シアノ酢
酸メチル166gおよび粉末炭酸カリウム228gを120℃に10
時間加熱した。ついで、ジメチルホルムアミドを真空中
で蒸留除去し、500mlの水を残留物に添加した。冷時に
塩酸を滴々添加してpHを6にした。塩化メチレンで生成
物を撹拌しながら抽出し、分離した。塩化メチレンを蒸
留除去したのちに、融点90ないし91℃の2−(2,6−ジ
クロロ−3,5−ジフルオロ−4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−シアノ酢酸メチル270gが残留した。
実施例 7 ジメチルホルムアミド150ml、粉末炭酸カリウム28g、
2,3,5,6−テトラフルオロベンゾトリフルオリド34gおよ
びシアノ酢酸メチル20gの混合物を120℃に10時間加熱し
た。ジメチルホルムアミドを蒸留除去したのち、150ml
の水を残留物に添加し、冷却しながら15%強度の水性塩
酸を用いてpHを6にした。ついで、この混合物をメチル
第3ブチルエーテルで抽出し、有機相を蒸留した。24ミ
リバールにおける沸点152ないし155℃の2−(2−トリ
フルオロメチル−3,4,6−トリフルオロフェニル)−シ
アノ酢酸メチル27gが得られた。
2,3,5,6−テトラフルオロベンゾトリフルオリド34gおよ
びシアノ酢酸メチル20gの混合物を120℃に10時間加熱し
た。ジメチルホルムアミドを蒸留除去したのち、150ml
の水を残留物に添加し、冷却しながら15%強度の水性塩
酸を用いてpHを6にした。ついで、この混合物をメチル
第3ブチルエーテルで抽出し、有機相を蒸留した。24ミ
リバールにおける沸点152ないし155℃の2−(2−トリ
フルオロメチル−3,4,6−トリフルオロフェニル)−シ
アノ酢酸メチル27gが得られた。
実施例 8 まず、マロン酸ジエチル150gを450mlの絶対テトラヒ
ドロフランに導入し、水素化ナトリウムのパラフィン中
けん濁液(40%強度)40gを少量ずつ添加した。水素の
発生が止んだところで、210gの2,4,6−トリフルオロト
リクロロベンゼンを300mlのテトラヒドロフランに溶解
させたものを滴々添加した。発熱反応の結果として、温
度が還流温度にまで上昇した。添加の終了後も加熱して
さらに3時間、この温度を維持した。ついで僅かな真空
下で溶媒を蒸留除去し、残留物に500mlの氷水を添加し
た。50%強度の硫酸を滴々添加してpHを6にした。生成
物(2,4,6−トリクロロ−3,5−ジフルオロフェニルマロ
ン酸ジエチル)をメチル第3ブチルエーテルにとり、こ
の混合物を乾燥し、溶媒を除去した。収量は235gであっ
た。
ドロフランに導入し、水素化ナトリウムのパラフィン中
けん濁液(40%強度)40gを少量ずつ添加した。水素の
発生が止んだところで、210gの2,4,6−トリフルオロト
リクロロベンゼンを300mlのテトラヒドロフランに溶解
させたものを滴々添加した。発熱反応の結果として、温
度が還流温度にまで上昇した。添加の終了後も加熱して
さらに3時間、この温度を維持した。ついで僅かな真空
下で溶媒を蒸留除去し、残留物に500mlの氷水を添加し
た。50%強度の硫酸を滴々添加してpHを6にした。生成
物(2,4,6−トリクロロ−3,5−ジフルオロフェニルマロ
ン酸ジエチル)をメチル第3ブチルエーテルにとり、こ
の混合物を乾燥し、溶媒を除去した。収量は235gであっ
た。
実施例9ないし15は、R1=H、R2=COOHである式
(I)の化合物の製造に関するものである。
(I)の化合物の製造に関するものである。
実施例 9 実施例1に従って得た生成物204gを480mlの酢酸に溶
解させ、ついで水480mlと濃硫酸700mlとを添加した。こ
の混合物を還流下で8時間加熱し、冷却後、800mlの水
に撹拌混入した。沈澱した固体生成物を吸引濾別し、乾
燥した。融点167ないし169℃の(2,4−ジクロロトリフ
ルオロフェニル)−酢酸168gが得られた。
解させ、ついで水480mlと濃硫酸700mlとを添加した。こ
の混合物を還流下で8時間加熱し、冷却後、800mlの水
に撹拌混入した。沈澱した固体生成物を吸引濾別し、乾
燥した。融点167ないし169℃の(2,4−ジクロロトリフ
ルオロフェニル)−酢酸168gが得られた。
実施例 10 実施例6の生成物270gを、実施例9と同様にして酢酸
500ml、水660mlおよび硫酸(98%強度)1と、120℃
で8時間反応させた。室温に冷却したのち固体生成物を
吸引濾別し、水で洗浄し、母液をメチル第3ブチルエー
テルで抽出した。エーテルを除去し、生成物を乾燥した
のちに、融点146ないし150℃の(2,6−ジクロロ−3,5−
ジフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−酢酸
190gが残留した。
500ml、水660mlおよび硫酸(98%強度)1と、120℃
で8時間反応させた。室温に冷却したのち固体生成物を
吸引濾別し、水で洗浄し、母液をメチル第3ブチルエー
テルで抽出した。エーテルを除去し、生成物を乾燥した
のちに、融点146ないし150℃の(2,6−ジクロロ−3,5−
ジフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−酢酸
190gが残留した。
実施例 11 実施例8の生成物140gを200mlの50%強度硫酸に導入
し、この混合物を80℃で5時間撹拌した。ついで、これ
を300gの氷に注ぎ、生成物を吸引濾別した。2,4,6−ト
リクロロ−3,5−ジフルオロフェニル酢酸の収量は87gで
あり、融点は202ないし203℃であった。
し、この混合物を80℃で5時間撹拌した。ついで、これ
を300gの氷に注ぎ、生成物を吸引濾別した。2,4,6−ト
リクロロ−3,5−ジフルオロフェニル酢酸の収量は87gで
あり、融点は202ないし203℃であった。
実施例12ないし14a フッ素化した、またはフッ素化および塩素化したアリ
ールシアノ酢酸エステル0.15モルを、水85ml、酢酸85ml
および硫酸(96%強度)125mlの混合物に添加し、この
混合物を120℃に8時間加熱した。冷却後、この反応混
合物を200mlの水に撹拌混入し、沈澱したフェニル酢酸
を吸引濾別した。詳細は表2に見られる。
ールシアノ酢酸エステル0.15モルを、水85ml、酢酸85ml
および硫酸(96%強度)125mlの混合物に添加し、この
混合物を120℃に8時間加熱した。冷却後、この反応混
合物を200mlの水に撹拌混入し、沈澱したフェニル酢酸
を吸引濾別した。詳細は表2に見られる。
実施例 15 まず、実施例9の生成物140g、酢酸ナトリウム175gお
よび酢酸1,300mlを水素化オートクレーブに導入した。1
0gの触媒(5重量%強度の活性炭担持パラジウム)を添
加したのち、このオートクレーブを水素でフラッシュ
し、ついで、30ないし50バールの水素圧下、80ないし12
0℃で一定圧になるまで水素化を実行した。圧力を降下
させたのち、オートクレーブの内容物を吸引濾過器を通
して圧縮し、触媒を除去した。残留する溶液を、酢酸を
回収するために真空蒸留にかけた。残留物を400mlの水
に溶解させ、ついでメチル第3ブチルエーテルで抽出し
た。溶媒を除去したのちに、融点102℃の2,3,5−トリフ
ルオロフェニル酢酸84gが残留した。
よび酢酸1,300mlを水素化オートクレーブに導入した。1
0gの触媒(5重量%強度の活性炭担持パラジウム)を添
加したのち、このオートクレーブを水素でフラッシュ
し、ついで、30ないし50バールの水素圧下、80ないし12
0℃で一定圧になるまで水素化を実行した。圧力を降下
させたのち、オートクレーブの内容物を吸引濾過器を通
して圧縮し、触媒を除去した。残留する溶液を、酢酸を
回収するために真空蒸留にかけた。残留物を400mlの水
に溶解させ、ついでメチル第3ブチルエーテルで抽出し
た。溶媒を除去したのちに、融点102℃の2,3,5−トリフ
ルオロフェニル酢酸84gが残留した。
実施例16ないし19は、R1=R2=Hである式(I)の化
合物の製造に関するものである。
合物の製造に関するものである。
実施例 16 まず、実施例15に従って得たトリフルオロフェニル酢
酸84gを180mlのN−メチルピロリドンに導入し、3gのフ
ッ化カリウムと3mlのキノリンとを添加し、気体の発生
が止むまでこの混合物を加熱して、2,3,5−トリフルオ
ロトルエン48gを蒸留分離した。生成物の沸点は、1013
ミリバールにおいて120℃であり、屈折率▲n20 D▼は1.
4321であった。
酸84gを180mlのN−メチルピロリドンに導入し、3gのフ
ッ化カリウムと3mlのキノリンとを添加し、気体の発生
が止むまでこの混合物を加熱して、2,3,5−トリフルオ
ロトルエン48gを蒸留分離した。生成物の沸点は、1013
ミリバールにおいて120℃であり、屈折率▲n20 D▼は1.
4321であった。
実施例 17 実施例10の生成物190gを、5gのフッ化カリウムおよび
3mlのキノリンを200gのN−メチルピロリドンに入れた
ものとともに、気体の発生が止むまで(約4時間)100
ないし130℃に加熱した。ついで、生成物を水蒸気とと
もに蒸留分離した。2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ−
4−トリフルオロメチルトルエン126gが、ガスクロマト
グラフィーで測定して97.5%の純度で得られた。生成物
の屈折率▲n20 D▼は1.4680であった。
3mlのキノリンを200gのN−メチルピロリドンに入れた
ものとともに、気体の発生が止むまで(約4時間)100
ないし130℃に加熱した。ついで、生成物を水蒸気とと
もに蒸留分離した。2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ−
4−トリフルオロメチルトルエン126gが、ガスクロマト
グラフィーで測定して97.5%の純度で得られた。生成物
の屈折率▲n20 D▼は1.4680であった。
実施例 18 85gの2,4,6−トリクロロ−3,5−ジフルオロフェニル
酢酸を実施例16と同様にして脱カルボキシル化した。2,
4,6−トリクロロ−3,5−ジフルオロトルエンの収量は63
gであった。生成物の沸点は12ミリバールにおいて96な
いし98℃であった。
酢酸を実施例16と同様にして脱カルボキシル化した。2,
4,6−トリクロロ−3,5−ジフルオロトルエンの収量は63
gであった。生成物の沸点は12ミリバールにおいて96な
いし98℃であった。
実施例 19 実施例18の生成物60gを実施例15と同様にして水素化
した。常圧における沸点122℃の3,5−ジフルオロトルエ
ン38gが得られた。
した。常圧における沸点122℃の3,5−ジフルオロトルエ
ン38gが得られた。
実施例20−22は、R1=R2=COOCH3である式(I)の化
合物の製造に関するものである。
合物の製造に関するものである。
実施例 20 まず、実施例2の生成物47gを100mlのメタノールに導
入し、この溶液を気体塩化水素で飽和させた。この混合
物を20時間撹拌したのち、150mlの水を撹拌混入し、こ
の混合物を60℃に5時間加熱した。ついで溶媒を除去
し、残留物を塩化メチレンにとり、この混合物を水で洗
浄した。塩化メチレンを蒸留除去したのち、残留物を真
空蒸留した。2ミリバールにおける沸点110℃の2−フ
ルオロ−4−トリフルオロメチル−6−クロロフェニル
マロン酸ジメチル43gが得られた。生成物の融点は67℃
であった。
入し、この溶液を気体塩化水素で飽和させた。この混合
物を20時間撹拌したのち、150mlの水を撹拌混入し、こ
の混合物を60℃に5時間加熱した。ついで溶媒を除去
し、残留物を塩化メチレンにとり、この混合物を水で洗
浄した。塩化メチレンを蒸留除去したのち、残留物を真
空蒸留した。2ミリバールにおける沸点110℃の2−フ
ルオロ−4−トリフルオロメチル−6−クロロフェニル
マロン酸ジメチル43gが得られた。生成物の融点は67℃
であった。
実施例 21 マロン酸ジメチル200g、3,5−ジクロロトリフルオロ
ベンゾトリフルオリド330gおよび炭酸カリウム230gを1,
200mlのジメチルホルムアミドに順次に導入し、つい
で、水分を排除しながらこの混合物を125℃に10時間加
熱した。ついで、溶媒の大部分を真空中で蒸留除去し、
残留物を500mlの水に撹拌混入した。冷時に希硫酸を添
加してこの混合物を中和し、ついで有機相をトルエンに
とった。水で洗浄したのち、有機相を乾燥し、蒸留し
た。0.8ミリバールにおける沸点125ないし130℃の2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチル−3,5−ジフルオロ
フェニルマロン酸ジメチル424gが得られた。
ベンゾトリフルオリド330gおよび炭酸カリウム230gを1,
200mlのジメチルホルムアミドに順次に導入し、つい
で、水分を排除しながらこの混合物を125℃に10時間加
熱した。ついで、溶媒の大部分を真空中で蒸留除去し、
残留物を500mlの水に撹拌混入した。冷時に希硫酸を添
加してこの混合物を中和し、ついで有機相をトルエンに
とった。水で洗浄したのち、有機相を乾燥し、蒸留し
た。0.8ミリバールにおける沸点125ないし130℃の2,6−
ジクロロ−4−トリフルオロメチル−3,5−ジフルオロ
フェニルマロン酸ジメチル424gが得られた。
実施例 22 実施例21と同様にして、ペンタフルオロベンゾニトリ
ル77g、マロン酸ジメチル60gおよび炭酸カリウム60gか
ら、200mlのジメチルホルムアミド中、100℃で、5時間
かけて反応させ、後処理と蒸留との後に融点56−59℃の
4−シアノテトラフルオロフェニルマロン酸ジメチル84
gが得られた。
ル77g、マロン酸ジメチル60gおよび炭酸カリウム60gか
ら、200mlのジメチルホルムアミド中、100℃で、5時間
かけて反応させ、後処理と蒸留との後に融点56−59℃の
4−シアノテトラフルオロフェニルマロン酸ジメチル84
gが得られた。
実施例 23 実施例9と同様にして、実施例7の化合物32gから融
点101−102℃の2−トリフルオロメチル−3,4,6−トリ
フルオロフェニル酢酸24gが得られた。
点101−102℃の2−トリフルオロメチル−3,4,6−トリ
フルオロフェニル酢酸24gが得られた。
実施例 24 2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−3,5−ジフ
ルオロトルエン120gを、450mlの酢酸中で、酢酸ナトリ
ウム80gおよび5%強度の活性炭担持パラジウム10gの存
在下に、水素化装置中、80ないし120℃で、30ないし50
バールの圧力の水素を用いて水素化した。水素圧を降下
させたのち、触媒を吸引濾別し、生成物を水蒸気ととも
に蒸留した。生成物を水から分離したのち、これを再蒸
留した。1,013ミリバールにおける沸点152−153℃の3,5
−ジフルオロ−4−ジフルオロメチルトルエン70gが得
られた。生成物の屈折率▲n20 D▼は1.4110であった。
ルオロトルエン120gを、450mlの酢酸中で、酢酸ナトリ
ウム80gおよび5%強度の活性炭担持パラジウム10gの存
在下に、水素化装置中、80ないし120℃で、30ないし50
バールの圧力の水素を用いて水素化した。水素圧を降下
させたのち、触媒を吸引濾別し、生成物を水蒸気ととも
に蒸留した。生成物を水から分離したのち、これを再蒸
留した。1,013ミリバールにおける沸点152−153℃の3,5
−ジフルオロ−4−ジフルオロメチルトルエン70gが得
られた。生成物の屈折率▲n20 D▼は1.4110であった。
実施例 25 従った方法は実施例2−5と同様であったが、4−フ
ルオロ−3,5−ジクロロベンゾトリフルオリドから融点9
8−99℃のα−シアノ−α−(4−トリフルオロメチル
−2,6−ジクロロフェニル)−酢酸メチルが79%の収率
で得られた。
ルオロ−3,5−ジクロロベンゾトリフルオリドから融点9
8−99℃のα−シアノ−α−(4−トリフルオロメチル
−2,6−ジクロロフェニル)−酢酸メチルが79%の収率
で得られた。
実施例 26 従った方法は実施例12−14aと同様であったが、実施
例25の生成物を出発物質として使用して、融点164℃の
4−トリフルオロメチル−2,6−ジクロロフェニル酢酸
が79%の収率で得られた。
例25の生成物を出発物質として使用して、融点164℃の
4−トリフルオロメチル−2,6−ジクロロフェニル酢酸
が79%の収率で得られた。
本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりであ
る。
る。
1.式(I) 式中、 a)R1はHまたはCOOR4を表し、 R2はCNまたはCOOR4を表すが、R1がHである場
合にはCOOHまたはHをも表し、 (ここで、 基R4はいずれの場合にも相互に独立にC1−ない
しC4−アルキルを表す) R3はH、CN、CH3、CF3またはC1を表し、 mは1、2、3または4を表し、 nは0、1または2を表し、 ここで、 m+nは少なくとも2であり、かつ、4を超え
ることはなく、 m=4、n=0かつR3=CF3の組合わせは排除
される か、または、 b)R1はHを表し、 R2はCNまたはCOOHを表し、 R3はCH(R1)(R2)基に対して、p−位にある
CF3を表し、 mは0を表し、 nは1、2または3を表す のハロゲノベンゼン誘導体。
合にはCOOHまたはHをも表し、 (ここで、 基R4はいずれの場合にも相互に独立にC1−ない
しC4−アルキルを表す) R3はH、CN、CH3、CF3またはC1を表し、 mは1、2、3または4を表し、 nは0、1または2を表し、 ここで、 m+nは少なくとも2であり、かつ、4を超え
ることはなく、 m=4、n=0かつR3=CF3の組合わせは排除
される か、または、 b)R1はHを表し、 R2はCNまたはCOOHを表し、 R3はCH(R1)(R2)基に対して、p−位にある
CF3を表し、 mは0を表し、 nは1、2または3を表す のハロゲノベンゼン誘導体。
2.R1=COOCH3またはCOOC2H5、R2=CNのフェニル−α−
シアノ酢酸エステルである上記の第1項記載のハロゲノ
ベンゼン誘導体。
シアノ酢酸エステルである上記の第1項記載のハロゲノ
ベンゼン誘導体。
3.R1=H、R2=CNのシアン化ベンジルである上記の第1
項記載のハロゲノベンゼン誘導体。
項記載のハロゲノベンゼン誘導体。
4.R1=H、R2=COOCH3またはCOOC2H5のフェニル酢酸エ
ステルである上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導
体。
ステルである上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導
体。
5.R1=R2=COOCH3またはCOOC2H5のフェニルマロン酸エ
ステルである上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導
体。
ステルである上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導
体。
6.R1=H、R2=COOHのフェニル酢酸である上記の第1項
記載のハロゲノベンゼン誘導体。
記載のハロゲノベンゼン誘導体。
7.式中のR3が4−位のCF3を表し、以下のその他の置換
基: 2,3−ジフルオロ、2,5−ジフルオロ、2,6−ジフルオ
ロ、3,5−ジフルオロ、2−フルオロ−5−クロロ、2
−フルオロ−6−クロロ、2−クロロ−3−フルオロ、
2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ、2,3,5−トリフルオ
ロおよび2,3,5−トリフルオロ−6−クロロ も存在することを特徴とする、R1=R2=Hのトルエンで
ある上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導体。
基: 2,3−ジフルオロ、2,5−ジフルオロ、2,6−ジフルオ
ロ、3,5−ジフルオロ、2−フルオロ−5−クロロ、2
−フルオロ−6−クロロ、2−クロロ−3−フルオロ、
2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロ、2,3,5−トリフルオ
ロおよび2,3,5−トリフルオロ−6−クロロ も存在することを特徴とする、R1=R2=Hのトルエンで
ある上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導体。
8.2−、3−、2,3−、2,5−、2,6−、3,5−、2,3,5−お
よび2,3,6−位に塩素原子を有する4−トリフルオロメ
チルフェニル酢酸である上記の第1項記載のハロゲノベ
ンゼン誘導体。
よび2,3,6−位に塩素原子を有する4−トリフルオロメ
チルフェニル酢酸である上記の第1項記載のハロゲノベ
ンゼン誘導体。
9.2−、3−、2,5−、2,6−、3,5−および2,3,5−位に
塩素原子を有するシアン化4−トリフルオロメチルベン
ジルである上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導
体。
塩素原子を有するシアン化4−トリフルオロメチルベン
ジルである上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導
体。
10.ポリハロゲノベンゼン 式中、 R3、mおよびnは上記の第1項に与えた意味を有す
るが、 m=4、n=0、かつR3=CF3である組合わせは排
除され、 Halは(上記以外の)フッ素または塩素原子を表す を式(III) R5−CH2−COOR4 (III) 式中、 R4は上記の第1項に与えた意味を有し、 R5はCNまたはCOOR4を表す のエステルと、塩基および溶媒の存在下に反応させて式
(IV) 式中、 R3、R4、R5、mおよびnは上記の意味を有する の化合物を得、この化合物を適宜に酸加水分解にかけ、
かつ/または、適宜に脱カルボキシル化することを特徴
とする、上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導体の
製造方法。
るが、 m=4、n=0、かつR3=CF3である組合わせは排
除され、 Halは(上記以外の)フッ素または塩素原子を表す を式(III) R5−CH2−COOR4 (III) 式中、 R4は上記の第1項に与えた意味を有し、 R5はCNまたはCOOR4を表す のエステルと、塩基および溶媒の存在下に反応させて式
(IV) 式中、 R3、R4、R5、mおよびnは上記の意味を有する の化合物を得、この化合物を適宜に酸加水分解にかけ、
かつ/または、適宜に脱カルボキシル化することを特徴
とする、上記の第1項記載のハロゲノベンゼン誘導体の
製造方法。
11.上記の塩基としてアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金
属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、フッ化カリウ
ム、フッ化セシウム、有機窒素塩基、アルカリ金属アル
コラートまたはアルカリ土類金属アルコラートを、式
(II)のポリハロゲノベンゼン1モルあたり0.5−2当
量の例で使用することを特徴とする、上記の第10項記載
の方法。
属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、フッ化カリウ
ム、フッ化セシウム、有機窒素塩基、アルカリ金属アル
コラートまたはアルカリ土類金属アルコラートを、式
(II)のポリハロゲノベンゼン1モルあたり0.5−2当
量の例で使用することを特徴とする、上記の第10項記載
の方法。
12.上記の溶媒としてエーテル、ポリエーテル、アミド
またはスルホンを使用することを特徴とする上記の第10
項記載の方法。
またはスルホンを使用することを特徴とする上記の第10
項記載の方法。
13.濃鉱酸と水性酢酸との混合物を用い、80−120℃で式
(IV)の化合物を加水分解することにより、R1=H、R2
=COOHである式(I)の化合物を製造することを特徴と
する上記の第10項記載の方法。
(IV)の化合物を加水分解することにより、R1=H、R2
=COOHである式(I)の化合物を製造することを特徴と
する上記の第10項記載の方法。
14.水性酸を用い、20−100℃でR5=CNである式(IV)の
化合物を加水分解することにより、R1=H、R2=CNであ
る式(I)の化合物を製造することを特徴とする上記の
第10項記載の方法。
化合物を加水分解することにより、R1=H、R2=CNであ
る式(I)の化合物を製造することを特徴とする上記の
第10項記載の方法。
15.鉱酸を用い、60−120℃で(IV)の化合物を加水分解
することにより、R1=H、R2=COOR4である式(I)の
化合物を製造することを特徴とする上記の第10項記載の
方法。
することにより、R1=H、R2=COOR4である式(I)の
化合物を製造することを特徴とする上記の第10項記載の
方法。
16.まずR1=H、R2=COOHである式(I)の化合物を加
水分解し、ついでこれを塩基および溶媒の存在下に80−
200℃で脱カルボキシル化することにより、R1=R2=H
である式(I)の化合物を製造することを特徴とする上
記の第10項記載の方法。
水分解し、ついでこれを塩基および溶媒の存在下に80−
200℃で脱カルボキシル化することにより、R1=R2=H
である式(I)の化合物を製造することを特徴とする上
記の第10項記載の方法。
17.式(II)のポリハロゲノベンゼンと式(III)のエス
テルとの反応後に誘導基交換を行うことを特徴とする上
記の第10項記載の方法。
テルとの反応後に誘導基交換を行うことを特徴とする上
記の第10項記載の方法。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 255/32 C07C 255/32 255/41 255/41 255/50 255/50 255/57 255/57
Claims (2)
- 【請求項1】式(I) 式中、 a)R1はHまたはCOOR4を表し、 R2はCNまたはCOOR4を表すが、R1がHである場合にはCOO
HまたはHをも表し、 (ここで、 基R4はいずれの場合にも相互に独立にC1−ないしC4−ア
ルキルを表す) R3はH、CN、CH3、CF3またはClを表し、 mは1、2、3または4を表し、 nは0、1または2を表し、 ここで、 m+nは少なくとも2であり、かつ、4を超えることは
なく、 m=4、n=0かつR3=CF3の組合わせは排除される か、または、 b)R1はHを表し、 R2はCNまたはCOOHを表し、 R3はCH(R1)(R2)基に対してp−位にあるCF3を表
し、 mは0を表し、 nは1、2または3を表す のハロゲノベンゼン誘導体。 - 【請求項2】ポリハロゲノベンゼン 式中、 R3、mおよびnは特許請求の範囲第1項に与えた意味を
有するが、 m=4、n=0、かつR3=CF3である組合わせは排除さ
れ、 Halは(更なる)フッ素または塩素原子を表す を式(III) R5−CH2−COOR4 (III) 式中、 R4は特許請求の範囲第1項に与えた意味を有し、 R5はCNまたはCOOR4を表す のエステルと、塩基および溶媒の存在下に反応させて式
(IV) 式中、 R3、R4、R5、mおよびnは上記の意味を有する の化合物を得、この化合物を適宜に酸加水分解にかけ、
かつ/または、適宜に脱カルボキシル化することを特徴
とする、特許請求の範囲第1項記載のハロゲノベンゼン
誘導体の製造方法。
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AP2004003143A0 (en) * | 2002-03-21 | 2004-09-30 | Basf Ag | Fungicidal triazolopyrimidines, methods for producing the same, use thereof for combating harmful fungi and agents containing said substances. |
WO2006118955A2 (en) | 2005-04-29 | 2006-11-09 | Wyeth | Process for preparing 3,3-disubstituted oxindoles and thio-oxindoles |
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EP0394644B1 (de) | 1994-10-05 |
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