JP2744276B2 - ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロックコポリマー骨格単位を有する、湿潤性、可撓性で酸素透過性のコンタクトレンズ - Google Patents

ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロックコポリマー骨格単位を有する、湿潤性、可撓性で酸素透過性のコンタクトレンズ

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    • C08G77/46Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences containing polyether sequences

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コンタクトレンズ及び眼内移植片のような
眼科的器具、特に、ポリシロキサン及びポリオキシアル
キレンオキシド単位を含む骨格を有し、眼内使用雰囲気
中において、(a)高酸素透過性、(b)良好な湿潤
性、(c)可撓性及び(d)光学的な明澄性をはじめと
する望ましい特性を有利に混成して有するブロックコポ
リマー製のコンタクトレンズに関する。
眼科的器具の製造において種々のタイプの物質を含有
するシキロサンを使用することは良く知られている。
しかして、米国特許第3,996,187号、3,966,189号、3,
341,490号及び3,228,741号において、充填剤を含有する
ポリ(オルガノシロキサン類)から製造されるコンタク
トレンズが記載されている。このようなレンズは一般的
に軟質であり、また高い酸素透過性を有するものである
が、引裂強さ及び引張り強度を増大させる(それを用い
ない場合は劣っている)ためにシリカのような充填剤を
使用することが示されている。また、このようなシリコ
ーンラバーレンズは疎水性かつ親油性であることを特徴
としている。
米国特許第3,808,178号は、ポリシロキサニルアルキ
ルアクリレートもしくはメタクリレートエステルとアル
キルアクリレートもしくはメタクリレートエステルとの
コポリマーから製造されるハードコンタクトレンズを開
示している。該特許のモノマー及びポリマーは疎水性で
あり、ヒドロキシエチルメタクリレートのような親水性
物質に適合しない。開示されたレンズは増大された酸素
透過性を有するが、剛性である。
米国特許第4,136,250号は、コンタクトレンズを製造
するために用いることのできる、親水性(もしくは親水
性と疎水性との混合)モノマー約20〜約90%と、ポリオ
レフィン系シロキサンマクロマー約10〜約80%とのコポ
リマーのヒドロゲルを開示している。通常、かかるヒド
ロゲルは約10〜約12%の膨潤度を有すると記されてい
る。しかしながら、かかるヒドロゲル中に大量の水が存
在するとかかる物質の酸素透過性が制限されることが判
明している。
米国特許第4,153,641号は、関連する部分において、
ビニル系基によって停止されたポリオルガノシロキサン
のポリマー、あるいはこれと他のモノマーとのコポリマ
ーから製造されるコンタクトレンズに関する。その中で
例示された生成物は本質的に疎水性である。
米国特許第4,486,577号は、例えばコンタクトレンズ
として有用なポリマーを製造するための、少なくとも2
つのビニル基を含有するポリシロキサンマクロマー約8
〜70%、水不溶性部分が少なくとも大半を占めるモノマ
ー30〜92%とのコポリマーに関する。
概して、従来のかかるコンタクトレンズ組成物は高い
酸素透過性を有しているとは言うものの、コンタクトレ
ンズ業界で許容される表面湿潤度の点で親水性が不充分
であるか又は、かかるコンタクトレンズが許容される湿
潤性を有するとしても、その親水性には水膨潤性が伴
い、最適な酸素透過性が制限される傾向がある。
本発明の目的は、ポリシロキサン及びポリアルキレン
オキシド単位を含む架橋ブロックポリマーを用いること
により、水性の使用雰囲気中において、高度の表面湿潤
性を有し、かつ高度の酸素透過性を有する、コンタクト
レンズ及び眼内移植片のような眼科的器具を提供するこ
とにより、当該技術のこれら及びその他の欠点を克服す
ることである。
本発明の更なる目的は、屈折率障害の形態の視覚障害
を、それを必要としている患者の眼に、このようなポリ
マーの矯正コンタクトレンズを装着することによって矯
正する方法を提供することである。本発明のこれらの及
び他の目的は、以下の発明の具体的な説明によって明ら
かとなる。
本発明の1つの実施態様は、次式Ia: −(W−S′−L−D−A−L)a− (Ia) のセグメントS″を有する反応性モノマーの架橋ポリマ
ーから製造される、光学的に明澄、加水分解に対して安
定、生物学的に不活性、湿潤性、可撓性、酸素透過性
で、眼内において適用可能な、その使用雰囲気中におい
て膨潤させると少なくとも10%の含水率を有するコンタ
クトレンズのような眼科器具に関する。
上式においては、 aは1〜10であり: Dは、それぞれ独立して、酸素もしくは−N(R9)−
であり; Wは、それぞれ、単結合、酸素もしくは−N(R9)−
であり; S′は、それぞれ独立して、次式II: (式中、h及びiは、それぞれ、1〜6の整数であり、
vは2〜300、好ましくは2〜75、より好ましくは2〜5
0、いっそう好ましくは10〜50、最も好ましくは15〜50
の整数であり、R1及びR2は、独立して、炭素原子数18以
下のアルキル又は炭素原子数12以下のアリール、好まし
くは低級アルキル又はフェニル、最も好ましくはメチル
である) のセグメントであり; Lは、それぞれ独立して、−BRB′−、−BR−、−R
B′−又は−R−; (ここで、 B及びB′は、それぞれ、次式: から選択され;そのカルボニル基は、A、S′又はDに
結合しており; Rは、それぞれ独立して、 (a)オキシ、カルボニルオキシ、アミノ、アミノカル
ボニル、オキシカルボニル、ウレイド、オキシカルボニ
ルアミノもしくはカルボニルアミノによって中断されて
いてもよい炭素原子数25以下の2価脂肪族基、好ましく
は、アルキレン、アルケニレン又はアルキニレン; (b)5〜25個の炭素原子を有する5〜7員の2価脂環
基及び5〜7員脂環基−C1〜C20脂肪族基; (c)6〜25個、好ましくは7〜15個の炭素原子を有す
る2価アリーレン基; (d)7〜25個、好ましくは8〜16個の炭素原子を有す
る2価のアラルキルもしくはアルカリール基;及び、 (e)8〜30個の炭素原子を有する2価のアルキレン−
アリール−アルキレン; (ここで、(b)、(d)及び(e)の基は、場合によ
っては、その非環式部分において(a)の基と同様の基
によって中断されていてもよく、また、(c)、(d)
及び(e)の基におけるアリール環は、ハロゲン、好ま
しくはフッ素又は塩素、C1〜C4アルキル、好ましくはメ
チル、及び、C1〜C12ペルハロアルキル、特にC1〜C12
ルフルオロアルキルから選択される1以上の置換基で更
に置換されていてもよい) から選択される2価の連結基である) であり; Aは、それぞれ独立して、次式III: (上式において、 bは、独立して、0〜4、好ましくは0又は1であ
り; 式IIIのそれぞれの単位内の末端酸素は−NR9−によって
置き換えることができ;R3〜R9は、それぞれ独立して、
水素、C1〜C4アルキル及びフェニルから選択され、好ま
しくは水素である。
かかるモノマーは、好ましくは次式Ib: −(D−A−L−S″)c− (Ib) 又は次式Ic: −(S″)c−D−S′−La− (Ic) のセグメントを有し、更に好ましくは、かかるモノマー
は、次式I: L′−[(D-A-L)e−S″]c−L″ (I) を有し、更に好ましくは、かかるモノマーはジビニル系
のものである。
(上記式において、D、A、L、S′、S″は上記に定
義したとおりであり;特に、eが1の場合は、S″内の
末端基Lは−BR−であり;cは1〜10であり;eは0又は1
であり;a×cは1〜10であり;Laは−BRB′−及び−BR−
から選択され;L′、水素、P′−R−、P′−RB′−、
P′−BR−又はP′−BRB′−であり;L″は、水素又は
−P′あるいはeが0の場合には更に−D−S′−La−
P′であり;P′は、水素、アミノ、ヒドロキシ、NCO、N
CS、ビニル、あるは、好適な架橋剤と共反応させるかま
たは化学線によって照射すると架橋しうる架橋性基を有
する基である) A基は、それぞれ、1〜1000個、好ましくは1〜200
個、より好ましくは1〜150個、更に好ましくは1〜100
個、いっそう好ましくは1〜75個、最も好ましくは1〜
50個のオキシアルキレン単位を有していてよい。
2つの最も好ましい態様は、ポリマー内のA基の少な
くとも30%が、32%及び35%のポリエチレングリコー
ル、及び、それぞれ68%及び65%のポリエチレングリコ
ールからなり、ポリエチレングリコールブロックが、そ
れぞれ3個以下の繰返し単位のものであり、ポリプロピ
レングリコールブロックが、それぞれ7個以下の繰返し
単位のものである場合である。
上記において、単独あるいは他の基の一部として記載
されたすべてのアルキル基は、好ましくは、メチル、エ
チル、プロピル及びブチル、特にt−ブチル(但し、ア
リール環上の隣接基がそれぞれt−ブチルではあること
はない)のようなC1〜C4アルキルである。これらのアル
キル基は直鎖もしくは分岐鎖であってよい。アルキル
が、フェニル環上の置換基である場合は、パラ位に結合
しているのが好ましい。単独のあるいは他の基の一部と
しての好適なアルケニル基は、エテニル、プロペニル及
びブテニルのようなC2〜C4アルケニルである。(単独の
あるいは他の基の一部としての)好適なアリール基は、
フェニル及びナフチル、更に好ましくはフェニルであ
る。好適なアリール基は更に、C1〜C4アルキル、より好
ましくはt−ブチルによって、最も好ましくはパラ位に
おいて置換される。ハロゲンはクロ、ブロモ、ヨードも
しくはフルオロであってよい。
好ましくは、bは、それぞれ独立して、0〜3、更に
好ましくは0〜2、最も好ましくは0もしくは1であ
る。式Iによって示される基は高度にハロゲン化されて
いてもよいが、好ましくは少なくとも25%、更に好まし
くは30%、より好ましくは40%がハロゲンを含有せず、
最も好ましくは実質的にハロゲンを含有しない。環状基
が示される場合は常に、炭素環又は複素環のいずれであ
っても好適には5〜6個の環員を有し、複素環の場合は
好ましくは環員として炭素原子と1つの酸素原子のみを
有する。
ビシクロアルキルは、式IIIのセグメント中の2つの
隣接するR基が一緒になって環を形成し、そのうちの1
つがすでにシクロアルキル基である場合の基を意味する
と理解される。言いかえれば、2つの対のR基及びそれ
に結合している炭素原子から構成される融合環系が得ら
れる。例えばR3がシクロプロピル、R4がメチルの場合、
R3及びR4は結合している炭素原子と共に(2,1,0)シク
ロペント−2,2−ジイルとなることができる。
式IIIにおいてbが1より大の場合、複数のR5及びR6
基は同一でも異なっていてもよいが、すべてのR5が同一
であり、すべてのR6が同一であることが好ましい。
本発明の一態様においては、一つのオキシアルキレン
単位内のR3〜R7は、それぞれ同一である。好ましくは、
オキシアルキレン単位の一部分においてはR3〜R7は全て
水素である。好ましくは、置換基R8は、炭素原子数16以
下のアルキル;炭素原子数8以下のアルコキシもしくは
フルオロで置換された、炭素原子数16以下のアルキル;
非置換であるか又はフルオロ、炭素原子数6以下のアル
コキシもしくは炭素原子数6以下のアルキルで置換され
たフェニル;フェニル環が非置換であるか又はフルオ
ロ、炭素原子数6以下のアルコキシもしくは炭素原子数
6以下のアルキルで置換されたベンジル;シクロヘキシ
ル;あるいは環炭素原子4又は5個を有するオキサシク
ロアルキルである。
非常に有利な下位概念は、Aが次式IV: (式中、b及びfは、それぞれ独立して、0〜4、好ま
しくは、0又は1であるが、同一ではなく、全てのA内
において(x+z)×qは、1〜1000、好ましくは1〜
200、より好ましくは1〜150、更に好ましくは1〜10
0、いっそう好ましくは1〜75、最も好ましくは1〜50
であり;x及びzはそれぞれ、1〜15、好ましくは1〜1
0、より好ましくは1〜7、最も好ましくは1〜4であ
り;R10及びR11はR8と同様の基から選択される) のものである式Iのポリマー、又は、式Iaのセグメント
を有するポリマーから製造される、湿潤性の眼科的器
具、好ましくはコンタクトレンズに関する。
式IVを有する極めて有利な2つの実施態様があり、こ
れらは次式V: (式中、nはb+1、pはf+1であり;n及びpは、そ
れぞれ独立して、好ましくは1〜3、更に好ましくは1
もしくは2、最も好ましくは1であり;x、z及びqは上
記定義と同様であり、R10は、脂肪族、芳香族もしくは
複素環式基、好ましくは、炭素原子数6以下のアルキ
ル;炭素原子数6以下のアルコキシもしくはフルオロで
置換された、炭素原子数6以下のアルキル;非置換であ
るか又はフルオロ、炭素原子数6以下のアルコキシもし
くは炭素原子数6以下のアルキルで置換されたフェニ
ル;そのフェニル環が非置換であるか又はフルオロ、炭
素原子数6以下のアルコキシもしくは炭素原子数6以下
のアルキルで置換されたベンジル;4又は5の環炭素原子
を有するシクロヘキシルあるいはオキサシクロアルキル
である) あるいは次式VI: (式中、n、p、x、z及びqは式Vに関して上記で定
義したものと同様であり、R12は、好ましくは式VのR8
と同様の群から選択される) のいずれかで示される。
上記記載において、x及びzの単位は、ブロックセグ
メントにおいて無作為に、あるいは交互に配置されるも
のと理解すべきである。
形成されたポリマーの外表面上の遊離水酸基は、ポリ
マーマトリックス中へ水を吸収することなしに湿潤性を
高めるものと思われる。しかしながら、実際に高い酸素
透過度を有するコンタクトレンズを製造したい場合に
は、完成ポリマー中に有る遊離水酸基の数は実質的に少
い方が好ましい。存在する遊離水酸基をブロックする好
適な手段は、それらを発色基と相互作用させることであ
る。
これらの実施態様において有用な代表的な発色基とし
ては、American Hoechst社製造のRemazolの商品名で当
業界において公知のヒドロキシ反応性染料が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。特に有用なRema
zol染料を下表に例示する。
上述の物質はすべて、少なくとも1つの次式: −SO2−CH2CH2O−SO3 の基を有し、これがポリマーもしくはモノマーの水酸基
と反応し、次式: 染料−SO2−CH2−CH2−O−ポリマー、又は、 で示される基、好ましくは前者を与える。このような方
法で、過剰の遊離水酸基が処理され、同時に着色コンタ
クトレンズが得られる。モノマーを式Iの構造中に導入
する前又はその後に、発色基又は発色剤を用いることが
できる。これら過剰の水酸基を処理する他の方法は、こ
れらの存在を利用して、種々の度合及びタイプの交差結
合を形成することである。
親水性モノマーの非存在下で以下に記載するように重
合又は共重合させた、式Iaのセグメントを有するモノマ
ー又は式Iのモノマーから得られるポリマーが、少なく
とも10%より大きな含水率を有する場合には、これらを
本発明のポリマーとして利用することができる。しかし
ながら、かかる非親水性調節モノマーを有し、10%未満
の全膨潤含水率を有するポリマーは好適ではなく、親水
性調節剤によって変性しなければならない。
式Iの化合物又は式Iaのセグメントを有する化合物
は、それと、共反応性又は共重合性の親水性調節剤とを
反応させるか又は重合させることによって変性される。
親水性調節剤は、1以上のR3〜R8中に存在する官能基及
び/又はL′及び/又はL″内の官能基と共反応性であ
ることによって導入されうる。親水性調節剤が(ビニル
系不飽和部分を除いては)単官能反応性である場合に
は、ポリマー特性が調節され、その位置で鎖又は側鎖が
停止されるだけである。親水性調節剤がジ−又は多官能
反応性である場合には、即ち、1以上の共反応性官能基
又は少なくとも一つの共反応性ビニル基を有する場合に
は、調節剤は、共重合性モノマー及び/又は架橋剤とし
て作用することができる。しかしながら、親水性調節剤
が架橋剤でなければならないことはなく、また、共重合
性モノマーとして存在しなければならないこともない。
他の試薬を用いる場合には、いかなる通常の架橋剤及び
共反応性モノマーを少量用いてもよい。
いずれの場合においても、式Iのモノマーの重合から
得られたポリマーは、その架橋度が25%以下、好ましく
は20%以下、より好ましくは15%以下、更に好ましくは
10%以下、いっそう好ましくは5%以下、最も好ましく
は2〜3%の範囲であることが必要である。
親水性調節剤の目的は、その通常の使用雰囲気中で膨
潤させた際の得られたポリマーの含水率を少なくとも10
%に保持することである。親水性調節剤を存在させない
でもこの制限を満足するポリマーについては、その目的
は、ポリマー材料の含水率を親水性調節剤が存在しない
際の値よりも高く向上させることである。しかしなが
ら、ポリマーが親水性調節剤を用いなくても十分に親水
性である、即ち含水率が少なくとも10%である場合に
は、親水性調節剤は存在させる必要がないが、存在させ
たほうが好ましい。親水性調節剤が必要であるか否か及
びその必要量は、所望のポリマー含水率及び他の親水特
性に依存する。
通常、存在する場合には、ビニル系親水性コモノマー
は、得られるポリマーの約2〜約10重量%の量で用い
る。有利には、式Iの化合物が8000を超える分子量を有
する場合には5%以下のビニル系親水性コモノマーを用
いる。一般的に、式Iの化合物が約4000以下の分子量を
有する場合には、10重量%以下のビニル系コモノマーを
用いる。式Iの化合物が4000〜8000の分子量を有する場
合には、ビニル系コモノマーの最大量は5〜10重量%で
ある。
親水性調節剤に加えて、ポリマー中に存在させてよい
他のコモノマーは、親水性調節剤であるモノマーを除い
た式(V)のモノマーと共反応性であるモノマーであ
る。かかる更なるモノマーは、得られるポリマの約20重
量%以下の少量存在させることができる。かかるコモノ
マーが過度に疎水性である場合には、適当な含水率を得
るために更なる親水性調節剤が導入することができる。
親水性調節剤は、式Iのモノマー又は式Iaの単位を有
するモノマーと共反応性であるモノマーであり、通常、 (aa)次式: のポリエチレングリコール類、又は (ab)次式: (上の式において、R22は水素又はC1〜C7アルキル、好
ましくはC1〜C4アルキルであり、gは1〜25の整数であ
り、R23は、(i)エチレン系不飽和基、好ましくはビ
ニル、1−メチルビニル、2−メチルビニルもしくはア
リル、(ii)無水物、(iii)アミン、(iv)酸、
(v)エステル、(vi)アミド、(vii)エーテル、(v
iii)酸ハロゲン化物から選択される重合性又は反応性
基である) のピロリドン類、又は、 (ac)次式: (R24-div)nzHy (C) (式中、 R24は、R23と同様の意味、及び、(ix)エポキシ基、
特にグリシジル基、(x)イソシアネート又はイソチオ
シアネート及び(xi)ヒドロキシから選択され; divは、 (ba)オキシ、カルボニルオキシ、アミノ、アミノカ
ルボニル、オキシカルボニル、ウレイド、オキシカルボ
ニルアミノ又はカルボニルアミノによって中断又は停止
あるいは中断及び停止されていてもよい炭素原子数25以
下の2価脂肪族基、好ましくはアルキレン、アルケニレ
ン又はアルキニレン; (bb)基(ba)におけるものと同様に中断、停止ある
いは中断及び停止されていてもよい、2価の5〜7員脂
環式、5〜7員脂環式−C1〜C20脂肪族基(但し、かか
る中断は脂環式部分内においては起こっていない); (bc)非置換であるか、あるいは、ハロゲン、C1〜C4
アルキル及びC1〜C12ペルハロアルキルから選択される
少なくとも1つの置換基によって置換されている、6〜
25個の炭素原子を有する2価のアリーレン基; (bd)上記(bd)において記載したような中断又は停
止基によって、中断されていないかもしくはアルキル部
分において中断されているか、停止されているか、ある
いはアルキル部分において中断されかつ停止されてお
り、かかる相互中断、中断及び停止されたアラルキル及
びアルカリール基のそれぞれが、更に、非置換であるか
又はハロゲン、C1〜C4アルキル及びC1〜C12ペルハロア
ルキルから選択される置換基によって置換されている、
7〜25個の炭素原子を有する2価のアラルキル又はアル
カリール基あるいはアルキレン−アリール−アルキレン
基; (be)次式: (式中、naは8〜100の整数であり;Raは水素でありRb
はメチルであり、nbは0であるか;又は、Raはメチルで
あり、Rbは水素であり、nbは0であるか;又は、Ra及び
Rbは水素であり、nbは1である) から選択され; nzは、1乃至Hyの価数の整数であり、nzがHyの価数未
満である場合には、Hyの残りの価数は水素と結合してお
り; Hyは、 (ca)モルホリノ、5〜7の環員数の環式アミド基、
5〜6の環員数の飽和又は不飽和環式N,N−ジアミド
基、次式: (式中、nc及びndは0〜2から選択される) の6〜7の環員数を有する基;及び5〜6の環員数の環
式アミン(ここでそれぞれは、非置換であるか又はヒド
ロキシ−C1〜C5アルキル、カルボキシ又は低級アルキル
によって置換されている); (cb)テトラヒドロフルフリル; (cc)直鎖又は環式の、モノ−、ジ−及びポリサッカ
ライド基、これらの対応する糖アルコール基、ペンタエ
リトリトール基及びポリビニルアルコール基;及び、 (cd)ポリヒドロキシC2〜C7アルキル基から選択され
る親水性基である) から選択される。
用いることのできる他の好適な親水性調節剤は、Fran
k Molock、Richard Robertson及びKai Suによる共に審
査中の出願「HYDROPHILIC MODIFIER MONOMERS」におい
て開示されている。
P′が次式: (式中、Ra及びRbは以下に定義するとおりである) であるか又はかかる基を含む場合(例えば、 である場合)には、式Iのモノマーを、他のビニル系コ
モノマー約50重量%未満、好ましくは約30%以下、最も
好ましくは約10重量%以下の存在下又は非存在下で架橋
させることができる(但し、かかるコモノマーは最終生
成物においてヒドロキシ基を実質的に有さないものであ
る)。Ra及びRbは、それぞれ独立して、水素、メチル又
はシアノである。
P′がビニル系基を有さないが、架橋に関与する場
合、P′は例えば活性な水素を含有する。かかる場合に
おいては、P′は、好ましくは、OH、NHRc(Rcは水素も
しくは低級アルキルである)、BもしくはB′のカルボ
ニルに直接結合している残基、そのように結合していな
い場合は通常のアシル残基、SCN−もしくはOCN−で完結
せしめられる。次に、架橋は、通常、2−もしくは多官
能性共反応性モノマーとの縮合又は付加によって行なわ
れる。例えば、P′がOHの場合、共反応性モノマー官能
基は、−NHRc、−COOH、OCN−、SCN−などであり;P′が
NHRcである場合、反応性コモノマー官能基は通常のアシ
ルもしくは通常の残基に結合したアシルであり;また、
P′がOCN−もしくはSCN−を有する場合、反応性コモノ
マー官能基はOHであってよい。同様に、P′もしくは共
反応性モノマーとして記載された他の共反応性官能基は
(P′の一部として記載されたものは共反応性モノマー
上に、共反応性モノマーの一部として記載されたものは
P′の一部として)入れ替わってもよい。
縮合に好適なビニル系コモノマー及び共反応性モノマ
ーを以下に示す。しかしながら、ここに列挙したものが
すべてではなく、これらの修正、追加及び変更もまた使
用できることが当業者に理解されるであろう。
L′及びL″のいずれか一方もしくは両方が水素、又
はP′が水素であってP′で停止されている場合、少な
くとも一つの更なる架橋可能な部分がR3〜R8基の1つと
して、もしくはR3〜R8基の1つの置換基として存在しな
ければならない。このような架橋性基は、L′及びL″
の一方もしくは両方がその中に架橋性基を有している場
合においても、1以上のR3〜R8上の置換基として、又は
これらのかわりに存在することができる。しかしなが
ら、完成架橋ポリマーの架橋度は、10%以下、好ましく
は5%以下、更に好ましくは1〜4%の範囲、最も好ま
しくは2〜3%の範囲でなければならない。
式Iのモノマーから製造されるポリマー中において、
A基の20〜70%以下、好ましくは50%以下はポリエチレ
ングリコールである。
A単位の数、鎖の長さ及びポリオキシエチレンセグメ
ント上の置換基の性質は、式Iの化合物のポリマーにお
いて望まれる湿潤度によって決定される。概して、ポリ
マーはその表面特性において、20℃において60°未満、
好ましくは40°未満、より好ましくは25°未満、更に好
ましくは15°未満、最も好ましくは10°未満の蒸留水と
の接触角を示すような、十分な親水性を有さなければな
らない。
シロキサン単位の数が大きくなるほど、概してより多
数のオキシアルキレン単位が、接触角を減少せしめて上
記限界内にするために必要とされる。
更に、大過剰の非置換オキシエチレン単位は、ポリマ
ーを湿潤性にする傾向を有するので避けるべきある。水
が吸収されると、ポリマーの酸素透過度は激しく減少す
る傾向がある。
好適な架橋ポリマーは、実質的に、R1及びR2がメチル
であり、h及びiが2〜4であり、vが2〜20であり、
Aが式IVのもの(ここでbは0である)であり、R10
びR11が、独立して、炭素原子数8以下のアルキルであ
り、(x+y)×qが4〜40であり、P′が (ここで、Raは水素又はメチルである) である式Iのジビニル系モノマーのポリマーからなるも
のである。
次式VII: [式中、 であり、LはB−R−B′又はB−Rであり、e及びk
の一方は1であり、他方は0であり;Raは水素もしくは
メチルであり;Rは、それぞれ、炭素原子数6〜15の2価
アリーレン基、2価のC6〜C10アリーレン−アミノカル
ボニルオキシ−C2〜C6アルキレン又は2価のC3〜C15
環基であり;B及びB′は、それぞれ、 であり;R15は、それぞれ、炭素原子数1〜6のアルキ
ル、あるいはそれとR15が水素である単位との混合物
(ただし、好ましくはR15は該単位の約75%以下、更に
好ましくは50%以下、より好ましくは30%以下において
水素である)であり;xは、それぞれ、4〜200、好まし
くは4〜75、より好ましくは6〜70、更に好ましくは8
〜66であり;vは2〜66、好ましくは2〜25、更に好まし
くは2〜20であり;i及びhは、独立して、2、3又は4
であり;aは1〜10、好ましくは1〜8、より好ましくは
1〜6、更に好ましくは1〜4、最も好ましくは1〜2
の整数である] の反応性ビニル系モノマーのポリマーが極めて有利であ
る。
この極めて有利な態様において、Raは最も好ましくは
メチルであり;Lは最も好ましくはBRB′であり、Rは最
も好ましくは−フェニレン−、−CH2CH2OCONH−フェニ
レンもしくは−CH2CH2OCONH−トリレン−であり;R15
メチルであり;xは最も好ましくは60〜66であり;vは最も
好ましくは15〜20であり;aは最も好ましくは1〜3であ
り;kは最も好ましくは0であり;eは最も好ましくは1で
ある。この態様において、kが1であり、eが0であっ
てもよい。
極めて好ましくは実施態様は、 基が、それぞれ、次式: (式中、R16は炭素原子数1〜4のアルキル、最も好ま
しくはメチルであり、sは約6〜約200、好ましくは約2
5〜約100、最も好ましくは約50〜約75である) のものである式VIIのモノマーからのポリマーである。
また、 がそれぞれ次式VIII: (式中、x及びyの一方は0であり、他方及びy′及び
x′は、独立して1〜20であり、zは、x+y+zy′+
zx′が4〜1000となるような数である) のものである式VIIIのモノマーによるポリマーも極めて
好ましい。
式Iの反応性ビニル系モノマーは通常の重合条件下で
特徴的に重合して架橋ポリマーを形成することができ
る。
所望の場合は、モノマー反応混合物は触媒量の通常の
重合触媒、好ましくは遊離基触媒を含有していてもよ
い。過酸化水素、過酸化ベンゾイル、tert−ブチルペル
オクトエートもしくはアゾビス(イソブチロニトリル)
のような通常の過酸化物及びアゾ触媒が特に重要であ
る。
重合は一般的に、約20〜約150℃の温度で約1〜約24
時間の間行なわれる。このような反応における時間と温
度とは反比例すると理解される。したがって、温度範囲
の上限の温度を用いると、反応時間は時間範囲の下限付
近になる。好適には、重合はUV光のような化学放射線の
存在下で行なわれる。
ポリマー混合物の性質によって、このような重合によ
って得られたポリマーを、例えば約60〜約150℃のよう
なやゝ高温下で後硬化することが望ましい。
コンタクトレンズを製造するためには、ポリマー混合
物をレンズの形状に直接成形するか、又は重合を小さい
円筒状もしくは「ボタン」の形状のような、更なる加工
に好都合な形状を有する成形型中で行なってから機械加
工処理を行なうことができる。
少量の、すなわち50重量%未満、好ましくは30重量%
以下、最も好ましくは約10重量%以下の、親水性調節剤
以外の通常の共重合性ビニルモノマーを、増量剤などと
して、本ポリマーの製造においてコポリマー成分として
用いることができる。好適なビニルモノマーとしては、 (式中、R34は水素又はメチルであり、R35は、非置換
の、あるいは、1以上の、炭素原子数12以下のアルコキ
シ、アルカノイルオキシもしくはアルキル、又はハロゲ
ン、特にクロロもしくは好ましくはフルオロによって置
換された20個以下の炭素原子を有する、直鎖もしくは分
岐鎖の脂肪族、脂環式もしくは芳香族基、あるいは、2
〜約100単位のC3〜C5ポリアルキレンオキシである) のアクリレート類及びメタクリレート類; (式中、R34及びR35は上記に定義したとおりである) のアクリルアミド類及びメタクリルアミド類: 次式: H2C=CH−O−R35 (式中、R35は上記に定義したとおりである) のビニルエーテル類; 次式: H2=CH−OOC−R35 (式中、R35は上記に定義したとおりである) のビニルエステル類; 次式: R35OOC−HC=CH−COOR35 (式中、R35は上記に定義したとおりである) のマレエート類及びフマレート類;及び、 次式: R34CH=CHR35 (式中、R34及びR35は上記に定義したとおりである) のビニル系置換炭化水素が挙げられる。
有用なモノマーとしては、例えば、メチル−、エチル
−、プロピル−、イソプロピル−、ブチル−、エトキシ
エチル−、メトキシエチル−、エトキシプロピル−、フ
ェニル−、ベンジル−、シクロヘキシル−、ヘキサフル
オロ−、イソプロピル−もしくはn−オクチル−アクリ
レート及び−メタクリレート、並びに対応するアクリル
アミド及びメタクリルアミド;フマール酸ジメチル、マ
レイン酸ジメチル、フマール酸ジエチル、メチルビニル
エーテル、エトキシエチルビニルエーテル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、アクリロニ
トリル、スチレン、α−メチルスチレン、1−ヘキセ
ン、塩化ビニル、ビニルメチルケトン、ステアリン酸ビ
ニル、2−ヘキセン及び2−エチルヘキシルメタクリレ
ートが挙げられる。
最も好ましくは、本ポリマーは、親水性調節剤でない
かかる通常のビニルモノマーのコポリマー単位を含まな
い。
式Iのビニル系モノマーは、それ自体が公知の方法に
よって製造することができる。
例えば、式Iのジビニル系モノマーを含有するシロキ
サン/ポリアルキレンオキシドは、式HO−(S′)−H
(式中、−S′−は上記で定義したような式IIの基であ
る)のシロキサンジオールを、−X−もしくは−X−Y
−基を有する十分量の2官能性反応性基含有化合物(こ
こで、該2官能性反応性基は、イソシアネート;無水
物、酸ハロゲン化物もしくはカルボキシエステルのよう
な活性カルボキシであるか、あるいはハロゲン化物イオ
ン、スルファトなどのような残基である)と反応させ
て、対応する、反応性基を含有する末端停止誘導体を形
成することによって製造することができる。
得られた末端停止シロキサン誘導体を、次に、式:HO
−(A)−H(式中、−A−は上記の式IIIの基であ
る)のポリオキシアルキレンジオールと反応させ、対応
するポリオキシアルキレン−シロキサン−ポリオキシア
ルキレンジオールを形成することができる。このジオー
ルを、次に、末端にH2C=C(Ra)−L−成分を有する
反応性基含有ビニル系モノマー(ここで、該反応性基
は、イソシアネート;無水物、酸ハロゲン化物もしくは
カルボキシエステルのような活性カルボキシであるか、
あるいは、ハロゲン、スルファトなどのような残基であ
る)と反応させ、aが1である対応するジビニル誘導体
を形成することができる。一方、上述のポリオキシアル
キレン−シロキサン−ポリオキシアルキレンジオール類
を更に逐次、−BR−もしくは、BRB′−D−基を有する
更なる2官能性反応性基含有化合物と反応させて、対応
する2官能性反応性末端停止誘導体を形成させ、それを
更に式:HO−(S′)−Hのシロキサンジオールと反応
させることができる。このようにして、(a+e)か、
あるいは(a+k)のいずれかの値に対応して、かわり
のポリオキシアルキレン/シロキサン単位含有ジオール
類を連続的に形成することができる。次に、このジオー
ルを、末端にH2C=C(Ra)−L−成分を有する反応性
基含有ビニル系モノマーによって末端停止するか、ある
いは、ジオールを十分量の2官能性反応性基含有化合物
と反応させ該ジオールを例えばイソシアネート等のよう
な反応性基によって末端停止し、次にこれを、ビニル系
アミンもしくはアルコールのような適当なビニル含有化
合物、あるいは、架橋性基を有する他の共重合可能なモ
ノマーと反応させ、式Iの対応する化合物を得ることが
できる。
もちろん、式:HO−(S′)−Hのシロキサンジオー
ルによって開始し、aが所望の値となるように交互に連
続して形成するかわりに、式:HO−(A)−Hのポリオ
キシアルキレンジオールによって開始し、これを2官能
性反応性基で末端停止し、シロキサンジオールでeが所
望の値に達するまで縮合し、上記記載のようにジオール
をビニル基で完結させてもよい。
上記反応性ビニル系モノマーは、通常の重合条件下
で、式Cの親水性調節剤又は式Cの親水性調節剤と共重
合性モノマーとの混合物を用いて又は用いないで、特徴
的に重合する。これらビニル系モノマーでビニル基を1
つしか含有しないものにおいて、微量の、例えば式Iの
モノマーを基準として約0.01〜約5重量%の通常の架橋
剤を用いてもよい。好適な架橋剤としては、アクリル酸
及びメタクリル酸アリル;ジメタクリル酸エチレングリ
コール、ジメタクリル酸ジエチレングリコール及びジメ
タクリル酸プロピレングリコールのようなジアクリル酸
及びジメタクリル酸アルキレングリコール及びポリアル
キレングリコール;トリアクリル酸トリメチロールプロ
パン;テトラアクリル酸ペンタエリトリトール;ジビニ
ルベンゼン;ジビニルエーテル;ジビニルスルホン;ジ
アクリル酸もしくはジメタクリル酸ビスフェノールA;メ
チレンビスアクリルアミド;フタル酸ジアリル;トリア
リルメラミン及びジアクリル酸及びジメタクリル酸ヘキ
サメチレンのようジオレフィン系モノマーが挙げられ
る。同様に、式I及びVIIのジビニルモノマーの重合に
おいて、所望の場合はかように微量の架橋剤を用いても
よい。
式Iのモノマーが遊離のヒドロキシ、イソシアナト、
カルボキシもしくはアミノ基を有する場合は、好適な架
橋剤は、2以上の鎖を結合せしめる付加もしくは縮合反
応物を形成する2官能もしくは多官能性共反応性基を含
む。
所望の場合は、モノマー反応混合物は触媒量の通常の
触媒、好ましくは遊離基触媒を含有していてもよい。過
酸化水素、過酸化ベンゾイル、tert−ブチルペルオクト
エート、過酸化ベンゾイルもしくはアゾビス(イソブチ
ロニトリル)のような通常の過酸化物及びアゾ触媒が特
に重要である。
前記の反応は概して直接的に進行する付加反応もしく
は縮合反応であり、具体的には反応に係わる値の相対的
反応性により約−10〜約100℃の反応温度で、不活性希
釈剤の存在下もしくは非存在下で、所望により、もしく
は適当な場合は、場合によって付加重合用もしくは縮合
重合用触媒の存在下で行なうことができる。例えばイソ
シアネートもしくは酸ハロゲン化物とジオールとが係わ
る反応については、随意に使用される好適な触媒として
はピリジン及びトリエチルアミンが挙げられる。
本発明の更なる実施態様において、眼内器具、好まし
くはコンタクトレンズは、実質的に、L′及びL″がエ
チレン系不飽和基以外のものである式Iのモノマーと、 (a1)次式F: (E1)t−G1 (F) (上式において、 tは2〜4の整数であり; G1は、tの値に対応する価数を有し、炭素原子数約24
以下の脂肪族、芳香族、アル脂肪族、炭環式もしくは複
素環式残基であり、あるいは、tが2の場合は、次式: −Y1−D−(A-L-D)w−A−Y1− (式中、、A、L及びDは上記に定義したとおりであ
り、wは0〜8の数であり、 Y1はオキシ、カルボニルオキシ、アミノ、アミノカル
ボニル、オキシカルボニル、ウレイド、オキシカルボニ
ルアミノもしくはカルボニルが介在していてもよい、炭
素原子数14以下の2価脂肪族基;炭素原子数14以下の、
2価の脂肪族炭化水素カルボニルもしくは−アミノカル
ボニル基(ここにおいてそのカルボニル基は隣接する酵
素もしくは−N(R9)−基と共有結合している);炭素
原子数5〜14の2価の5〜7員脂環基;炭素原子数6〜
14の2価のアリーレン基;炭素原子数7〜14の2価のア
ルアルキルもしくはアルカリール基;炭素原子数6〜15
の2価の5〜7員の脂環式カルボニルもしくはアミノカ
ルボニル基(ここにおいてそのカルボニル基が隣接する
酸素もしくは−N(R9)−部分と共有結合している);
又は、2価のアリーレン−、アルアルキルもしくはアル
カリ−ル−カルボニルもしくは−アミノカルボニル基
(ここにおいてアリーレン基が炭素原子数6〜14であ
り、アルアルキルもしくはアリカリール基が炭素原子数
7〜14であり、またカルボニル基が隣接する酸素もしく
は−N(R9)−基と共有結合している)であるか;又は
Y1は直接結合(ここにおいてE1は水素である)である) の2価の基を表していてもよく; E1は水素、ヒドロキシ、アミノ、イソシアナトもしく
はイソチオシアナトであり、E1はL′又はL″と共反応
性である) の化合物、又は、 (a2)水素、ヒドロキシ、アミノ、イソシアナト及びイ
ソチオシアナトから選択され、L′又はL″と共反応性
である残基R24を有する式Cの親水性調節剤、又は、 (a3)式Fの化合物及び式Cの化合物との混合物との付
加生成物から成るポリマーから製造される。
有利には、適当な架橋を得るために、1つの下位概念
において、少なくとも微量、例えば用いられる式Iの化
合物の量を基準として約0.2重量%の、tが3である化
合物が用いられる。一般的に、化学量論的に当量の式I
及び式Fの化合物が併用される。しかしながら、僅かに
過剰のジ−もしくはポリイソシアネートもしくは−イソ
チオシアネートを用いて、充分な架橋を得て、生成物の
寸法安定性を保持してもよい。そのかわりに、更なる通
常の架橋剤を用いて、生成物の寸法安定性を保持するの
に充分な架橋を与えてもよい。したがって、式I及びF
並びにCの化合物に加えて、微量の、例えば約5重量%
以下の、トルエンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、4,4′−メチレンビス(フェニルイソシア
ネート)、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、メラミントリイソシアネートなどのような通常の
ジ−イソシアネートもくしはトリイソシアネートを反応
混合物に加えてもよい。一方、C、I及びFの反応にお
いて化学量論的に過剰のイソシアネートを用いる場合、
微量の、例えば約5重量%以下の、ジ−もしくは多官能
性アミン又はヒドロキシル化架橋剤を用いてもよい。好
適なこのような架橋剤としては、例えば、エチレングリ
コール、グリセリン、ジエチレングリコール、エチレン
ジアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、
ジエタノールアミンなどが挙げられる。
式C、式I及び式Fの化合物、並びにどのような更な
る架橋剤との間の付加反応も、それ自体公知の条件下で
行なうことができる。したがって、化合物は、必要なら
ば、もしくは所望により不活性希釈剤の存在下で、約0
〜約100℃、好ましくは約20〜80℃の反応温度で、場合
によってはトリエチルアミンもしくはジ−n−ブチルス
ズジアセテートのような縮合触媒の存在下で単純に混合
してよい。
コンタクトレンズのような眼内器具の製造において、
反応混合物をレンズの形状に直接成形してもよく、ある
いは、重合を小さい円筒形もしくは「ボタン」の形のよ
うな更なる加工に好都合な形状を有する成形型内で行な
ってから機械加工を行なってもよい。
式C及びFの化合物は、公知であるか、あるいはそれ
自体公知の方法によって製造することができる。
式Cの化合物は、Frank Molock、Richard Robertson
及びKai Suによって発明された「親水性調節剤モノマー
(HYDROPHILIC MODIFIER MONOMERS)」と題された共に
審査中の米国特許出願においてより詳細に記載されてい
る。
式:HO−(S′)−Hのシロキサンジオール類は当該
技術において公知であり、多くのものが市販されており
容易に入手可能である。
また、式:HO−A−Hのポリオキシアルキレンジオー
ル類も公知であるか又は公知の方法によって製造するこ
とができる。
したがって、式:HO−A−Hのポリオール類は、一般
的に、次式IX: (式中、R3〜R8及びbは上記と同義である)で示される
エポキシドと、次式X: (式中、R3〜R8及びfは上記と同義である)で示される
他のエポキシドとの、場合によっては通常のアルキル化
触媒の存在下、大気圧から約3,000kPaゲージ圧までの加
圧下、0〜約130℃の温度、場合によっては不活性希釈
剤の存在下での付加反応によって製造される。所望の場
合は、エポキシド類の反応の前に、14個以下の炭素原子
を有する脂肪族、芳香族もしくは脂環族のアルコール、
酸もしくはアミンを反応混合物に加えて、基Dを末端基
とする対応するモノオール類を調製してもよい。
種々のエポキシド類の混合物を用いて式:HO−A−H
のポリオールを得る場合は、エポキシド間の反応を、エ
ポキシドを混合することによって行ない、ランダムなコ
ポリマーもしくはターポリマーなどを得ることができ、
あるいは、付加を逐次に行なって、末端水酸基を有する
ブロックコポリマーを形成することができる。好適な触
媒としては、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ土類金
属炭酸塩類、アルキル亜鉛化合物類、アルミニウムアル
コキシド類、塩化、臭化及び酢酸第2鉄の水和物類及び
ガンマ放射線が挙げられる。反応は、エチレングリコー
ルもしくはプロピレングリコールのようなグリコールを
存在させることによって、あるは、スクロースのような
高官能性を有するポリオールによって、あるいは、エチ
レンジアミン、トルエンジアミンなどのようなアミンに
よっても開始させることができる。一般的に反応時間の
長さは一部には、用いるアルキレンオキシドによるが、
一般に1時間未満から数十時間である。したがって、エ
チレンオキシドは概してプロピレンオキシドの約3倍の
活性を示し、更に1,2−ブチレンオキシドよりも速やか
に反応する。ポリオキシエタン類及びポリテトラヒドロ
フラン類の製造は、一般に、トリアルキルオキソニウム
塩類、カルボキシソニウム塩類、アシリウム塩類などを
用いて開環オキソニウムを形成することにより開始され
る。
式:HO−A−Hの好適なジオール類としては、1,2−プ
ロピレンオキシド;1,2−ブチレンオキシド;1,2−エポキ
シデカン;1,2−エポキシドデカン;1,2−エポキシオクタ
ン;2,3−エポキシノルボルナン;1,2−エポキシ−3−エ
トキシプロパン;1,2−エポキシ−3−フェノキシプロパ
ン;2,3−エポシキプロピル−4−メトキシフェニルエー
テル;テトラヒドロフラン;1,2−エポキシ−3−シクロ
ヘキシルオキシプロパン;オキセタン;1,2−エポキシ−
5−ヘキセン;1,2−エポキシエチルベンゼン;1,2−エポ
キシ−1−メトキシ−2−メチルプロパン;ペルフルオ
ロヘキシルエトキシプロピレンオキシド;ベンジルオキ
シプロピレンオキシドなどのようなエポキシド類から得
られるものが挙げられる。同様に、上記エポキシド類は
これらの混合物として用いてもよい。更に、式IX又はX
(ここでb又はfはそれぞれ3であり、環の炭素環部が
置換されている)のある種の環式エーテル類は、単独の
重合には抵抗性を示すが、反応性より大きな環式エーテ
ル類とは非常に速やかに共重合する。好適なコモノマー
としては例えば2−メチル−テトラヒドロフラン及び3
−メチル−テトラヒドロフランが挙げられる。同様に、
エチレンオキシドもコモノマーとして用いてよいが、エ
チレンオキシドポリマーは、疎水性のより大きな単位が
存在しない場合には、本発明によって使用するには親水
性が高すぎ、あまりに多くの水性流体を吸収し過ぎると
いう特徴を示す。しかしながら、モル基準で30〜80%、
好ましくは50%より多い、更に好ましくは66%より多い
プロピレンオキシドを含有するエチレンオキシド/プロ
ピレンオキシド共重合ジオール類は、水性媒体中で実質
的に非膨潤性を示すのに充分な疎水性を有し、しかも60
°未満、好ましくは40°未満、より好ましくは25°未
満、更に好ましくは15°未満、最も好ましくは10°未満
の水との接触角を示すのに充分な親水性を有する。
式:HO−A−Hの多くのポリマージオール類は市販さ
れている。したがって、好適なジオール生成物として
は、一般式: HO(CH2CH2O)a・−(CH(CH3)CH2O)b・−(CH2CH2O)c・−
H(式中、b′は約16〜100の値を有し、a′とc′と
の合計は約4〜約100である) を有するポロキサマー(poloxamers)類が挙げられる。
このようなポロキサマー類の例、及びこれらの、a′、
b′及びc′の平均値としては、ポロキサマー101
(a′は2、b′は16、c′は2);ポロキサマー122
(a′は5、b′は21、c′は5);ポロキサマー181
(a′は3、b′は30、c′は3);ポロキサマー212
(a′は8、bは35、c′は8);ポロキサマー231
(a′は6、b′は39、c′は6);ポロキサマー282
(a′は10、b′は47、c′は10);ポロキサマー333
(a′は7、b′は54、c′は7);ポロキサマー401
(a′は6、b′は67、c′は6)が挙げられる。
このようなポロキサマー類は、例えばBASF Wyandotte
から、Pluronicの商品名で市販されている。ポリプロ
ピレングリコールがそれぞれの側部に結合したポリエチ
レングリコールを有する「反転ポロキサマー類」もまた
好適である。
ポリプロピレンエーテルグリコール類としては、約40
0〜約4,000の範囲の分子量を有する市販品が挙げられ
る。
上述のように、本発明に用いられるポリマーは、20℃
において60°未満、好ましくは40°未満、より好ましく
は25°未満、更に好ましくは15°未満、最も好ましくは
10°未満の後退接触角を示すものである。このような接
触角の測定は、例えば、J.D.Androdeらの「生医学ポリ
マーの表面及び界面の様相(Surface and Interfacial
Aspects of Biomedical Polymers)」、第1巻、「表面
化学及び物理学(Surface Chemistry and Physic
s)」、PlenumPress発行、1985年、に記載の修正「ウィ
ルヘルミー・プレート(Wilhelmy Plate)」法を用いる
ことにより好都合に行なうことができ、この方法によれ
ば、既知の寸法の平板形状の標本試料を湿潤溶液である
純水中に、低速に制御された速度、例えば2〜20mm/分
で浸漬させる。
上述のように、本発明に使用する本ポリマーは高度の
酸素透過性を有する。酸素透過性:Dk(×10-10)は、
(a)99〜100%の酸素のかわりに21%の酸素、すなわ
ち空気を用い、(b)用いた試料の表面積が100平方メ
ートルに対して0.50平方メートルであり、また、湿度を
相対湿度0%のかわりに相対湿度95〜100%になるよう
に制御するという修正を加えたASTM規格D3985−81の方
法を用いて測定する。Dkの単位は、(mm・ml O2/cm2
sec・mmHg)である。
通常、ほとんど架橋していない、通常の、完全に膨潤
したメタクリル酸ポリヒドロキシエチルレンズは、Dk
(×10-10)値約5〜7(mm・ml O2/cm2・sec・mmHg)
を示す。
コンタクトレンズのよう眼内器具に用いる本発明ポリ
マーは、一般に7より大きな、好ましくは約15より大き
な、更に好ましくは約20より大きな、最も好ましくは約
40より大きなDk(×10-10)値を示す。
以下の実施例は例示のためのものであり、本発明を制
限するものと解釈されるべきではない。部は特に明記し
ない限り全て重量部である。
実施例1 プロピレングリコール(モレキュラーシーブ4Aを用い
て予め乾燥した)1.0モル及び3重量%のKOHを、ステン
レススチール製の反応容器に加え、窒素で5〜7回パー
ジした後、少なくとも20〜30分かけてOpsigに減圧し
た。この時間の間に、反応混合物を100℃に徐々に加熱
した。窒素を噴射して約1〜2psigにすることによって
反応混合物の減圧を解除した。次に、温度180℃及び圧8
0psigを超えないようにして、エチレンオキシド4モル
を加えた。エチレンオキシドが反応し3〜4psigとなっ
た。次に、温度180℃及び圧80psigを超えないようにし
て、プロピレンオキシド11.5モルを反応混合物に加え、
3〜4psigになるまで反応させた。所望の分子量が得ら
れるまで、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの
添加を同一のモル比で繰り返した。次に、混合物を100
℃において0psigにストリッピングして全ての残留オキ
シドを除去し、その後、混合物を中性化して乾燥させ
た。ジオール1は1480の分子量を有し、ジオール2は47
40の分子量を有していた。ジオール1及びジオール2の
いずれにおいても、ポリエチレングリコールのブロック
は3エチレンオキシド単位よりも長くなく、ポリプロピ
レングリコールのブロックは7プロピレンオキシド単位
よりも長くなかった。
実施例2 温度計、定圧滴下漏斗、窒素導入口及び凝集器を具備
する、乾燥した0.25リットル3つ口フラスコに、乾燥し
た窒素雰囲気下で、トルエンジイソシアネート(TDI)
1.74g(0.010モル)、乾燥塩化メチレン10ml及びオクタ
ン酸スズ0.05gを加えた。乾燥塩化メチレン40ml中の実
施例1におけるジオール0.005モルを、温度を30℃未満
に保持して、40分間かけてフラスコに滴加した。反応を
2時間続けた。2時間後、乾燥塩化メチレン30ml中の、
ヒドロキシブチルで完結されたポリジメチルシロキサン
14.65g(0.010モル)を系に速やかに加え、反応を17時
間継続させた。次にトルエンジイソシアネート1.74g
(0.010モル)を加え、3時間後、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート(HEMA)1.30g(0.010モル)を加え、
反応を18時間撹拌しながら行なった。18時間後、イソシ
アネート帯が赤外スペクトルにおいて現われなくなっ
た。次に、減圧ロータリーエバポレーターによって反応
系から揮発分を除去した。得られた明澄で粘稠性の反応
性流体を、光及び熱重合から保護して保存した。
上記の明澄で粘稠性の流体に、1%のDarocur1173(U
V開始剤)を加え、混合物を抜気し、減圧ロータリーエ
バポレーターで混合した。材料を次に、適当な成形型中
で、2〜3ミリワットの強度のUV光でUV硬化させた。
実施例3 表1に示すように異なる分子量を有し、その他の部分
を変化させた反応成分を用いて、実施例2に記載したも
のと同様の反応を行なった。溶媒は、用いた物質の重量
に基づいて比例的に調節した。
実施例4 温度計、定圧滴下漏斗、窒素導入口及び凝集器を具備
する。乾燥した100ml3つ口フラスコに、乾燥した窒素雰
囲気下で、トルエンジイソシアネート3.48g(0.020モ
ル)、乾燥塩化メチレン150ml及びジラウリン酸ジブチ
ルスズを加え、混合物を加熱還流した。乾燥塩化メチレ
ン30ml中の4−ヒドロキシブチルポリジメチルシロキサ
ン14.65g(0.010モル)をフラスコに滴加した。3時間
後、実施例1のジオール0.005モルをフラスコに滴加し
た。反応を還流下に撹拌しながら4時間行ない、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート1.30g(0.010モル)をフ
ラスコに充填した。17時間後、イソシアネート帯が赤外
スペクトルにおいて観察されなくなった。揮発分を減圧
ロータリーエバポレーターで除去した。得られた明澄で
粘稠な流体は、使用の準備ができるまで、光及び熱重合
から保護された。
1%のDarocur1173をプレポリマーに加え、混合物を
抜気し、減圧ロータリーエバポレーターで混合した。プ
レポリマーを適当な成形型中に移し、3〜5ミリワット
の強度のUV光で硬化させた。
実施例5 温度計、定圧滴下漏斗、窒素導入口及び凝集器を具備
する乾燥した100ml3つ口フラスコに、乾燥した窒素雰囲
気下で、トルエンジイソシアネート3.48g(0.020モ
ル)、乾燥塩化メチレン150ml及びジラウリン酸ジブチ
ルスズを加え、混合物を加熱還流した。乾燥塩化メチレ
ン30ml中の4−ヒドロキシブチルポリジメチルシロキサ
ン14.65g(0.010モル)をフラスコに滴加した。3時間
後、実施例1のジオール0.005モルをフラスコに滴加し
た。反応を還流下で撹拌しながら4時間行ない、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート1.30g(0.010モル)をフ
ラスコに充填した。17時間後、イソシアネート帯が赤外
スペクトルにおいて観察されなくなった。揮発分を減圧
ロータリーエバポレーターで除去した。得られた明澄で
粘稠性の流体は、使用の準備ができるまで、光及び熱重
合から保護された。
20重量%のPPGMM(Alcolac製)及び1%のDarocur117
3をプレポリマーに加えて、混合物を抜気し、減圧ロー
タリーエバポレーターで混合した。プレポリマーを適当
な金型中に移し、3〜5ミリワット/cm2の強度のUV光
で硬化させた。

Claims (48)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式Ia: −(W−S′−L−D−A−L)a− (Ia) [式中、 aは1〜10であり; Dは、それぞれ独立して、酸素もしくは−N(R9)−であ
    り; Wは、それぞれ、単結合、酸素もしくは−N(R9)−であ
    り; S′は、それぞれ独立して、次式II: (式中、h及びiは、それぞれ、1〜6の整数であり、
    vは2〜300の整数であり、R1及びR2は、独立して、炭
    素原子数18以下のアルキル又は炭素原子数12以下のアリ
    ールである) のセグメントであり; Lは、それぞれ独立して、−BRB′、−BR−、−RB′−
    又は−R−(ここで、B及びB′は、それぞれ、次式: から選択され;そのカルボニル基は、A、S′又はDに
    結合しており、 Rは、それぞれ独立して、 (a)オキシ、カルボニルオキシ、アミノ、アミノカル
    ボニル、オキシカルボニル、ウレイド、オキシカルボニ
    ルアミノもしくはカルボニルアミノが介在していてもよ
    い炭素原子数25以下の2価脂肪族基; (b)5〜25個の炭素原子を有する5〜7員の2価脂環
    基及び5〜7員の脂環基−C1〜C20脂肪族基; (c)6〜25個の炭素原子を有する2価アリーレン基; (d)7〜25個の炭素原子を有する2価アラルキルもし
    くはアルカリール基;及び、 (e)8〜30個の炭素原子を有する2価のアルキレン−
    アリール−アルキレン; (ここで、(b)、(d)及び(e)の基は、その非環
    式部分において(a)の基と同様の基によって中断され
    ていてもよく、また、(c)、(d)及び(e)の基に
    おけるアリール環は、ハロゲン、C1〜C4アルキル及びC1
    〜C12ペルハロアルキルから選択される1以上の置換基
    で更に置換されていてもよい) から選択される2価の連結基である) であり; Aは、それぞれ独立して、次式III: (上式において、 bは、独立して、0〜4であり; 式IIIのそれぞれの単位内の末端酸素は、−NR9−によっ
    て置き換えることができ; R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、
    水素、C1〜C4アルキル及びフェニルから選択される] のセグメントS″を有する架橋性モノマーのポリマーか
    ら製造され、60°未満の後退接触角を有し、少なくとも
    約7の酸素透過度:Dk(×10-10mm・mlO2/cm2・秒・mmH
    g)を有し、使用水性雰囲気中での膨潤状態において少
    なくとも10%の含水率を有する、光学的に明澄、湿潤
    性、可撓性で酸素透過性の眼用器具。
  2. 【請求項2】該ポリマーが、式Iaのセグメントを有する
    該モノマーと、その水性使用雰囲気中での膨潤状態にお
    いて該ポリマーの含水率を少なくとも10%に保持するの
    に十分な量の親水性調節モノマーとのコポリマーであ
    り、かかる親水性調節モノマーが、 (aa)次式: のポリエチレングリコール類、又は (ab)次式: のピロリドン類、 (上式中、R22は水素又はC1〜C7アルキルであり、gは
    1〜25の整数であり、R23は、(i)エチレン系不飽和
    基、(ii)無水物、(iii)アミン、(iv)酸、(v)
    エステル、(vi)アミド、(vii)エーテル及び(vii
    i)酸ハロゲン化物から選択される重合性又は反応性基
    である) 又は、(ac)次式: (R24−div)nzHy (c) (上式中、R24は、R23に関して与えられた意味、(ix)
    エポキシ基、(x)イソシアネート及びイソチオシアネ
    ート、及び(xi)ヒドロキシから選択され; divは、 (ba)オキシ、カルボニルオキシ、アミノ、アミノカル
    ボニル、オキシカルボニル、ウレイド、オキシカルボニ
    ルアミノ又はカルボニルアミノによって中断又は停止あ
    るいは中断及び停止されていてもよい炭素原子数25以下
    の2価脂肪族基; (bb)基(ba)におけると同様に、中断、停止あるいは
    中断及び停止されていてもよい、2価の5〜7員脂環
    式、5〜7員脂環式−C1〜C20脂肪族基(但し、かかる
    中断は脂環式部分内においては起こっていない); (bc)非置換であるか、あるいはハロゲン、C1〜C4アル
    キル及びC1〜C12ペルハロアルキルから選択される少な
    くとも1つの置換基によって置換されている、6〜25個
    の炭素原子を有する2価のアリーレン基; (bd)上記(ba)において記載した中断又は停止基によ
    って中断されていないか、もしくはアルキル部分におい
    て中断されているか、停止されているか、あるいはアル
    キル部分において中断されかつ停止されており、かかる
    相互中断、中断及び停止されたアラルキル及びアルカリ
    ール基のそれぞれが、更に非置換であるか又はハロゲ
    ン、C1〜C4アルキル及びC1〜C12ペルハロアルキルから
    選択される置換基によって置換されている、7〜25個の
    炭素原子を有する2価のアラルキル又はアルカリール基
    又はアルキレン−アリール−アルキレン基;及び、 (be)次式: (式中、naは8〜100の整数であり;Raは水素であり、R
    bはメチルであり、nbは0であるか;又はRaはメチルで
    あり、Rbは水素であり、nbは0であるか;又は、Ra及び
    Rbは水素であり;nbは1である) から選択され; nzは、1乃至Hyの価数の整数であり、nzがHyの価数未満
    である場合には、Hyの残りの価数は水素と結合してお
    り; Hyは、 (ca)モルホリノ、5〜7の環員数の環式アミド基、5
    〜6の環員数の飽和又は不飽和環式N,N−ジアミド基、
    次式: (式中、nc及びndは0〜2から選択される)の6〜7の
    環員数を有する基;及び5〜6の環員数の環式アミン
    (ここでそれぞれは、非置換であるか、又はヒドロキシ
    −C1〜C5アルキル、カルボキシもしくは低級アルキルに
    よって置換されている); (cb)テトラヒドロフルフリル; (cc)直鎖又は環式の、モノ−、ジ−及びポリサッカラ
    イド基、これらの対応する糖アルコール基、ペンタエリ
    トリトール基及びポリビニルアルコール基;及び、 (cd)ポリヒドロキシC2〜C7アルキル基; から選択される親水性基である) の化合物から選択される、請求項1記載の器具。
  3. 【請求項3】aが1である、請求項1記載の器具。
  4. 【請求項4】D及びWがそれぞれ酸素である、請求項1
    記載の器具。
  5. 【請求項5】Lがそれぞれ−BRB′−であり、Bがそれ
    ぞれ−C(O)NH−(ここで窒素原子がRと結合してい
    る)であり、Rが である、請求項1記載の器具。
  6. 【請求項6】Rが である、請求項5記載の器具。
  7. 【請求項7】R1及びR2がそれぞれメチルである、請求項
    1記載の器具。
  8. 【請求項8】h及びiがそれぞれ4である、請求項1記
    載の器具。
  9. 【請求項9】vが15〜50である、請求項1記載の器具。
  10. 【請求項10】hが4であり、iが4であり、vが15〜
    50である、請求項7記載の器具。
  11. 【請求項11】(a)bがそれぞれ1であり、R3〜R8
    全て水素であるか、又は(b)bがそれぞれ0であり、
    R3、R4及びR8がそれぞれ水素であり、R7がそれぞれメチ
    ルである、請求項1記載の器具。
  12. 【請求項12】(a)部分式Ib: −(D−A−L−S″)c− (Ib) (式中、S″は、それぞれ独立して、請求項1の式Iaの
    セグメントであり、D、A及びLは、それぞれ独立し
    て、請求項1に定義したとおりであり、cは1〜10であ
    り、a×cは1〜10である) あるいは、(b)部分式Ic: −(S″)c−D−S′−La− (Ic) (式中、S″は、それぞれ独立して、請求項1の式Iaの
    セグメントであり、D及びS′は、請求項1に定義した
    とおりであり、cは1〜10であり、Laは−BRB′−及び
    −BR−から選択される) を有する架橋性モノマーのポリマーから製造される、請
    求項1記載の湿潤性、可撓性で酸素透過性の眼用器具。
  13. 【請求項13】aが1である、請求項12記載の器具。
  14. 【請求項14】D及びWがそれぞれ酸素である、請求項
    12記載の器具。
  15. 【請求項15】Lがそれぞれ−BRB′−であり、Bがそ
    れぞれ−C(O)NH−(ここで窒素原子がRと結合して
    いる)であり、Rが である、請求項12記載の器具。
  16. 【請求項16】Rが である、請求項12記載の器具。
  17. 【請求項17】R1及びR2がそれぞれメチルである、請求
    項12記載の器具。
  18. 【請求項18】h及びiがそれぞれ4である、請求項12
    記載の器具。
  19. 【請求項19】vが15〜50である、請求項12記載の器
    具。
  20. 【請求項20】hが4であり、iが4であり、vが15〜
    50である、請求項17記載の器具。
  21. 【請求項21】(a)bがそれぞれ1であり、R3〜R8
    全て水素であるか、又は(b)bがそれぞれ0であり、
    R3、R4、及びR8がそれぞれ水素であり、R7がそれぞれメ
    チルである、請求項12記載の器具。
  22. 【請求項22】cが1である、請求項14記載の器具。
  23. 【請求項23】Laが−BRB′−である、請求項12記載の
    器具。
  24. 【請求項24】次式I: L′−[(D-A-L)e−S″]c−L″ (I) (式中、 eは0又は1であり; D、A、L、S″及びcは、それぞれ独立して、請求項
    1において定義したとおりであり; L′は、水素、P′−BRB′−、P′−RB′−、P′−B
    R−又はP′−R−であり; L″は、水素、P′、又はeが0である場合には更に−
    D−S′−La−P′−であり; Laは、請求項12において定義したとおりであり; P′は、水素、アミノ、ヒドロキシ、NCO、NCS、ビニ
    ル、あるいは好適な架橋剤と共反応させるか、又は化学
    線を照射すると架橋しうる架橋性基を有する基である) を有するモノマーから製造される、請求項13記載の湿潤
    性、可撓性で酸素透過性の眼内器具。
  25. 【請求項25】aが1である、請求項24記載の器具。
  26. 【請求項26】D及びWがそれぞれ酸素である、請求項
    24記載の器具。
  27. 【請求項27】Lがそれぞれ−BRB′−であり、Bがそ
    れぞれ−C(O)NH−(ここで窒素原子がRと結合して
    いる)であり、Rが である、請求項24記載の器具。
  28. 【請求項28】Rが である、請求項24記載の器具。
  29. 【請求項29】R1及びR2がそれぞれメチルである、請求
    項24記載の器具。
  30. 【請求項30】h及びiがそれぞれ4である、請求項24
    記載の器具。
  31. 【請求項31】vが15〜50である、請求項24記載の器
    具。
  32. 【請求項32】hが4であり、iが4であり、vが15〜
    50である、請求項29記載の器具。
  33. 【請求項33】(a)bがそれぞれ1であり、R3〜R8
    全て水素であるか、又は(b)bがそれぞれ0であり、
    R3、R4及びR8がそれぞれ水素であり、R7がそれぞれメチ
    ルである、請求項24記載の器具。
  34. 【請求項34】cが1である、請求項24記載の器具。
  35. 【請求項35】L′がP′−BRB′−である、請求項24
    記載の器具。
  36. 【請求項36】Laが−BRB′−である、請求項24記載の
    器具。
  37. 【請求項37】P′が、それぞれ、 である、請求項24記載の器具。
  38. 【請求項38】次式: −(W−S′−L−D−A−L)a− (Ia) (上式における全ての変数は請求項1において定義した
    とおりである) のセグメントS″を有する架橋性モノマーの、60°未満
    の後退接触角を有し、少なくとも約7の酸素透過度:Dk
    (×10-10mm・mlO2/cm2・秒・mmHg)を有し、使用水性
    雰囲気中での膨潤状態において少なくとも10%の含水率
    を有する、光学的に明澄、湿潤性、可撓性で酸素透過性
    のポリマー。
  39. 【請求項39】式Iaのセグメントを有する該モノマー
    と、使用水性雰囲気中での膨潤状態において、ポリマー
    の含水率を少なくとも10%に保持するのに十分な量の、
    請求項2において定義したモノマーから選択される親水
    性調節モノマーとのコポリマーである、請求項38記載の
    ポリマー。
  40. 【請求項40】該親水性調節モノマーが、次式: (R24-div)nz−Hy (C) の群から選択される、請求項2記載の器具。
  41. 【請求項41】該親水性調節モノマーが、次式: (R24-div)nz−Hy (C) の群から選択される、請求項39記載のポリマー。
  42. 【請求項42】かかるポリマーAブロック単位の少なく
    とも50%が、ホモポリマーサブブロックあたり15個以下
    のオキシアルキレン単位を有する、請求項1記載の器
    具。
  43. 【請求項43】かかるポリマーAブロック単位の少なく
    とも75%が、ホモポリマーサブブロックあたり15個以下
    のオキシアルキレン単位を有する、請求項42記載の器
    具。
  44. 【請求項44】かかるポリマーAブロック単位の100%
    が、ホモポリマーサブブロックあたり15個以下のオキシ
    アルキレン単位を有する、請求項43記載の器具。
  45. 【請求項45】ホモポリマーサブブロックあたり15個以
    下のオキシアルキレン単位を有するかかるAブロック内
    で、かかるホモポリマーサブブロックがホモポリマーサ
    ブブロックあたり10個以下のオキシアルキレン単位を有
    する、請求項1記載の器具。
  46. 【請求項46】ホモポリマーサブブロックあたり15個以
    下のオキシアルキレン単位を有するかかるAブロック内
    で、かかるホモポリマーサブブロックがホモポリマーサ
    ブブロックあたり7個以下のオキシアルキレン単位を有
    する、請求項1記載の器具。
  47. 【請求項47】ホモポリマーサブブロックあたり15個以
    下のオキシアルキレン単位を有するかかるAブロック内
    で、かかるホモポリマーサブブロックがホモポリマーサ
    ブブロックあたり4個以下のオキシアルキレン単位を有
    する、請求項1記載の器具。
  48. 【請求項48】ホモポリマーサブブロックあたり15個以
    下のオキシアルキレン単位を有するように制限されたか
    かるAブロックが、次式: [−ポリオキシアルキレン(1)−ポリオキシアルキレン
    (2)−]xx (ここで、ポリオキシアルキレン(1)及びポリオキシア
    ルキレン(2)は、それぞれ独立して、それぞれが15個以
    下のオキシアルキレン単位を有するC2〜C5オキシアルキ
    レンのホモポリマーであり、2つの隣接するポリオキシ
    アルキレンサブブロックのいずれも同一ではなく、xx
    1〜500の整数である)のものである、請求項1記載の
    器具。
JP1043360A 1988-02-26 1989-02-27 ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロックコポリマー骨格単位を有する、湿潤性、可撓性で酸素透過性のコンタクトレンズ Expired - Fee Related JP2744276B2 (ja)

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