JP2744017B2 - 回転対陰極x線管 - Google Patents

回転対陰極x線管

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JP2744017B2
JP2744017B2 JP63164751A JP16475188A JP2744017B2 JP 2744017 B2 JP2744017 B2 JP 2744017B2 JP 63164751 A JP63164751 A JP 63164751A JP 16475188 A JP16475188 A JP 16475188A JP 2744017 B2 JP2744017 B2 JP 2744017B2
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学 野口
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、電子線の投射を受けてX線を発生する対
陰極が回転するように構成された回転対陰極X線管に関
するものである。
[従来の技術] 第3図および第4図、前記回転対陰極X線管の一従来
例を示したものである。
この回転対陰極X線管は、外観が円盤状の回転対陰極
1をその中心軸Oの回りに回転させ、該対陰極1の外周
面2に電子線3を投射して、前記外周面2より円盤のほ
ぼ板厚方向(中心軸Oに沿う方向)にX線4を発生させ
る。
さて、一般に、X線管の対陰極1に投射された電子線
のエネルギーは、その大半が熱に変換し、対陰極1自体
を加熱することによって消費される。そのため、前記対
陰極1には、温度上昇による機能低下あるいは溶融等の
不都合を回避することから、対陰極1の内部に冷却水を
流して強制冷却し、対陰極の温度上昇自体を抑える等の
積極的な対処が必要になる。
そこで、第3図および第4図に示したものの場合で
は、回転対陰極1自体を中空円盤状に形成するととも
に、この回転対陰極1と一体的に設けられて、対陰極1
に回転力を伝達する回転軸6を円筒状に形成し、この対
陰極1の内部に冷却水導管7を配備し、該冷却水導管7
を介して対陰極1の内部に冷却水を流すようにしてい
る。
ここに、冷却水導管7の構造を補足説明すると、該導
管7は、前記回転軸6を挿通した円筒状の軸部7aと、該
軸部7aの先端に固設された流路形成用隔壁部材7bとから
構成されている。隔壁部材7bは、対陰極1内部の全域に
亙って良好に冷却効果が得られるように、対陰極1の内
面に沿って一定間隔の流路を形成するものである。そし
て、前記回転軸6は軸受け8によって回転自在に支持さ
れているが、導管7の軸部7aはこれと別の支持系(図示
略)によって固定状態に保持されており、導管7として
は対陰極1の内面に対して非接触状態に維持されて、第
3図の矢印の方向に冷却水を循環させる。
[発明が解決しようとする課題] さて、従来の回転対陰極X線管においては、隔壁部材
7bによって対陰極1の内面に沿った流路を形成して、冷
却効果の改善を図っていることを説明した。
ところが、実際には、冷却が一番必要な対陰極1の外
周面2においては、期待した冷却効果を得ることが非常
に困難であった。
これは、対陰極1の内周面9と接触する冷却水が、対
陰極1の高速回転による遠心力によって内周面9に付着
し、流れのない冷却水の層が内周面9を覆う如く形成さ
れて、内周面9からの熱伝達が低下するためと考察され
る。
この発明は、前記考察のもとに提案されたもので、回
転対陰極の内周面に流れのない冷却水の層が形成される
ことを良好に防止することができ、したがって、回転対
陰極の内周面から冷却水への熱伝達の低下を防止して、
対陰極の外周面においても、効率良く期待した冷却効果
を得ることのできる回転対陰極X線管を得ることを目的
とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る回転対陰極X線管は、従来では冷却水
の流れに対してマイナスに作用してした遠心力を、回転
対陰極の内周面の形状を工夫することによって、逆に冷
却水の流れの促進に活用せんとするもので、その具体的
手段としては、中空円盤状をなすとともにその外周面に
電子線を受けてX線を発生する回転対陰極と、該回転対
陰極の内部に非接触状態で配置された流路形成用隔壁部
材によって回転対陰極の内面に沿って冷却水を流す冷却
水導管とを具備してなる回転対陰極X線管において、前
記電子線を受けてX線を発生する回転対陰極の外周面を
回転対陰極の回転軸に平行な面とし、前記回転対陰極の
内周面を、冷却水の流れ方向に沿って徐々に径が拡大す
るテーパ面に形成して、前記回転対陰極の外周面と内周
面との間の肉厚を冷却水の流れ方向に沿って次第に薄く
なるようにしたことを特徴とする。
[作用] 本発明に係る回転対陰極X線管においても、回転対陰
極の内周面に接触する冷却水は、遠心力によって内周面
側に付勢される。しかし、内周面自体がテーパ面となっ
ているため、内周面に接触した冷却水は、遠心力に従っ
て径の大きい側に強制的に移動させられる。したがっ
て、回転対陰極の内周面に流れのない冷却水の層が形成
されることを良好に防止することができる。また、この
場合に、内周面の径が冷却水の流れ方向に沿って徐々に
拡大する構成のため、遠心力による強制移動によって本
来の冷却水の流れが阻害されることもない。
したがって、本発明に係る回転対陰極X線管において
は、回転対陰極の内周面と接触する冷却水が有効にその
機能を発揮し、内周面から冷却水への熱伝達が不如意に
低下することがなく、対陰極の外周面においても、効率
良く期待した冷却効果を得ることのできる。
[実施例] 以下、本発明に係る回転対陰極X線管の一実施例を第
1図および第2図に基づいて説明する。
一実施例の回転対陰極X線管は、回転対陰極10と、回
転対陰極の内面に沿って冷却水を流す冷却水導管11とを
基本構成として具備したものである。
そして、回転対陰極10は、中空円盤状をなすとともに
円筒状の回転軸6を介して回転駆動され、その外周面10
aに電子線3を受けてX線4を発生する。
また、冷却水導管11は、前記回転軸6を挿通した円筒
状の軸部11aと、この軸部11aの先端に固設された流路形
成用隔壁部材11bとから構成されており、対陰極10の内
部に非接触状態で配備され、対陰極10とは別の支持系に
よって固定されている。
この一実施例の特徴とするところは、前記対陰極10の
内周面10bおよび隔壁部材11bの形状と、冷却水の循環方
向である。
以下、これらの特徴箇所について説明する。
前記回転対陰極10の内周面10bは、内周面10b上での冷
却水の流れ方向(この実施例の場合は円盤の軸方向で、
第1図では左から右に向かう方向)に沿って徐々に径が
拡大するテーパ面に形成されている。
隔壁部材11bは、前記内周面10bに対向する周縁部が、
内周面10bに対応したテーパ状に形成されており、内周
面10bとの間に一定間隔の冷却水流路を形成している。
また、冷却水の循環方向は、この実施例の場合、第1
図に矢印で示すように、軸部11aの外周部から供給して
軸部11aの内周部に戻す循環としている。
さて、このように構成された回転対陰極X線管におい
ても、対陰極10の内周面10bに接触する冷却水は、遠心
力によって内周面10b側に付勢される。しかし、内周面1
0b自体がテーパ面となっているため、内周面10bに接触
した冷却水は、遠心力に従って径の大きい側に強制的に
移動させられる。したがって、回転対陰極10の内周面10
bに流れのない冷却水の層が形成されることを良好に防
止することができる。また、この場合に、内周面10bの
径が冷却水の流れ方向に沿って徐々に拡大する構成のた
め、遠心力による強制移動によって本来の冷却水の流れ
が阻害されることもない。
したがって、この実施例の回転対陰極X線管において
は、回転対陰極10の内周面10bと接触する冷却水が有効
にその機能を発揮し、内周面10bから冷却水への熱伝達
が不如意に低下することがなく、対陰極10の外周面10a
においても、効率良く期待した冷却効果を得ることがで
きる。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明に係る回転対陰
極X線管においても、回転対陰極の内周面に接触する冷
却水は、遠心力によって内周面側に付勢される。しか
し、内周面自体がテーパ面となっているため、内周面に
接触した冷却水は、遠心力に従って径の大きい側に強制
的に移動させられる。したがって、回転対陰極の内周面
に流れのない冷却水の層が形成されることを良好に防止
することができる。また、この場合に、内周面の径が冷
却水の流れ方向に沿って徐々に拡大する構成のため、遠
心力による強制移動によって本来の冷却水の流れが阻害
されることもない。
したがって、本発明に係る回転対陰極X線管において
は、回転対陰極の内周面と接触する冷却水が有効にその
機能を発揮し、内周面から冷却水への熱伝達が不如意に
低下することがなく、対陰極の外周面においても、効率
良く期待した冷却効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明に係る回転対陰極X線管の
一実施例を示したもので、第1図は一部を断面した側面
図、第2図は第1図の一部正面図、第3図および第4図
は従来の回転対陰極X線管を示したもので、第3図は一
部を断面した側面図、第4図は第3図の一部正面図であ
る。 3……電子線、4……X線、10……回転対陰極、10a…
…外周面、10b……内周面、11……冷却水導管、11b……
流路形成用隔壁部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空円盤状をなすとともにその外周面に電
    子線を受けてX線を発生する回転対陰極と、該回転対陰
    極の内部に非接触状態で配置された流路形成用隔壁部材
    によって回転対陰極の内面に沿って冷却水を流す冷却水
    導管とを具備してなる回転対陰極X線管において、 前記電子線を受けてX線を発生する回転対陰極の外周面
    を回転対陰極の回転軸に平行な面とし、前記回転対陰極
    の内周面を、冷却水の流れ方向に沿って徐々に径が拡大
    するテーパ面に形成して、前記回転対陰極の外周面と内
    周面との間の肉厚を冷却水の流れ方向に沿って次第に薄
    くなるようにしたことを特徴とする回転対陰極X線管。
JP63164751A 1988-06-30 1988-06-30 回転対陰極x線管 Expired - Lifetime JP2744017B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6158150A (ja) * 1984-07-25 1986-03-25 Fujitsu Ltd 電子衝撃型回転陽極

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JPH0215541A (ja) 1990-01-19

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