JPH07105887A - X線管用動圧軸受装置 - Google Patents

X線管用動圧軸受装置

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Publication number
JPH07105887A
JPH07105887A JP25144493A JP25144493A JPH07105887A JP H07105887 A JPH07105887 A JP H07105887A JP 25144493 A JP25144493 A JP 25144493A JP 25144493 A JP25144493 A JP 25144493A JP H07105887 A JPH07105887 A JP H07105887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
fixed body
dynamic pressure
bearing device
ray tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP25144493A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Onishi
政良 大西
Kenichi Kakumoto
賢一 角本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP25144493A priority Critical patent/JPH07105887A/ja
Publication of JPH07105887A publication Critical patent/JPH07105887A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造を困難にすることなく、回転体を支持す
る固定体の冷却効率を高くすることができるX線管用動
圧軸受装置を提供する。 【構成】 回転陽極を支持する回転体を支持する軸3に
形成された孔14に挿入された冷媒案内管6と、冷媒案
内管6と軸3の内周面3cとの間に挿入され、凸部5a
が軸3の内周面3cに接触させられている管状放熱部材
5を備えた。 【効果】 軸3から放熱部材5に熱が伝達され、軸3か
ら冷却液に熱を伝達する熱伝達面積を増大できる。放熱
部材5は、凸部5aが軸3の内周面3cに接触するよう
に、冷却案内管6と軸3の内周面3cとの間に挿入すれ
ばよいから、簡単に組付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線管用動圧軸受装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のX線管用動圧軸受装置と
しては、回転陽極を支持する回転体を、固定体で支持す
るようにしたものがある。上記軸受装置の固定体には、
この固定体を中空にする孔が形成されており、上記孔に
冷媒導入管から冷媒が導入されて、上記固定体を冷却す
るようになっている。
【0003】ところで、上記X線管の動作中は、上記回
転陽極を回転させながら上記回転陽極に電子ビームを照
射してX線を発生させるから、上記回転陽極は高温とな
り、上記回転体を支持する固定体の軸受部は約300℃
〜400℃になる。したがって、軸受寿命および回転陽
極の寿命を向上させるためには、上記固定体の冷却効果
を高める必要がある。そこで、上記固定体の内周面に複
数の冷却フィンを形成して放熱面積を増大させたものが
提案されているが、加工が困難であるという問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、製造を困難にすることなく、回転体を支持する固
定体の冷却効率を高くすることができるX線管用動圧軸
受装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のX線管用動圧軸受装置は、回転陽極を支
持する回転体とこの回転体を支持する固定体とを備え、
上記回転体に対向する固定体の軸受面もしくは上記固定
体に対向する回転体の軸受面の少なくとも一方に動圧発
生溝が形成され、上記固定体の軸受面と上記回転体の軸
受面との間に金属潤滑剤が充填されたX線管用動圧軸受
装置において、上記固定体に形成された孔に挿入された
冷媒案内管と、上記冷媒案内管と上記固定体の内周面と
の間に挿入され、少なくとも一部が上記内周面に接触さ
せられている放熱部材とを備えたことを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】上記冷媒案内管から上記孔に冷媒が導入され
る。上記冷媒は上記孔内を流れて上記固定体から熱を吸
収する。
【0007】上記放熱部材は、上記固定体の内周面に接
触させられているから上記固定体から熱が伝達される。
したがって、上記放熱部材の存在によって、上記固定体
から上記冷媒に熱を伝達する熱伝達面積が増大させられ
るから、上記放熱部材がない場合に比べて、上記固定体
の冷却効率が良くなる。
【0008】また、上記放熱部材は、部分的に固定体の
内周面に接触するように、冷媒案内管と固定体の内周面
との間に挿入すればよく、簡単に組つけられるので、上
記X線管用動圧軸受装置の製造を困難にすることがな
い。
【0009】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0010】図1に、この発明のX線管用動圧軸受装置
の実施例を示す。この実施例は、回転陽極7を支持する
円筒体1と、上記円筒体1の内側に嵌合されて固定され
た嵌合体2と、上記嵌合体2の内側に配置された中空の
軸3を備えている。上記嵌合体2は、大径部2aと小径
部2bとを含む円筒形状になっている。また、上記軸3
は、上記円筒形状の嵌合体2に挿入されている。上記軸
3の先端部には、嵌合体2の大径部2aの内側に位置す
る円板8が嵌合されて固定されている。上記円筒体1と
嵌合体2が回転体10を構成し、上記軸3と円板8が固
定体20を構成している。
【0011】上記嵌合体2の大径部2aの内端面に対向
する軸3の端面3aには、動圧発生溝11が形成されて
おり、上記大径部2aのもう一方の内端面に対向する円
板8の対向面8bには、動圧発生溝12が形成されてい
る。また、上記軸3の外周面には、動圧溝13が形成さ
れている。上記嵌合体2と軸3の外周面との間及び上記
嵌合体2と軸3の端面3aとの間及び上記嵌合体2と円
板8との間には、ガリウム合金からなる金属潤滑剤16
が充填されている。また、上記嵌合体2と軸3と円板8
とは、ガリウム合金に腐食されないタンタル合金で作製
されている。
【0012】上記軸3には、シャフト状の孔14が穿た
れており、この孔14に冷媒案内管6が挿入されてい
る。そして、上記軸3の内周面3cと上記冷媒案内管6
との間に、銅製の放熱部材5が挿入されている。図2
(A)および(B)に示すように、上記放熱部材5は、4
つの湾曲凸部5aを有し、管壁が波形の管状になってい
る。そして、上記4つの湾曲凸部5aは上記軸3の内周
面3cに接触させられている。
【0013】上記構成のX線管用動圧軸受装置は、回転
体10が固定体20に対して回転させられると、上記軸
3の外周面に形成された動圧発生溝13が、上記金属潤
滑剤16に動圧を発生させて、回転体10を径方向に支
持する。また、上記軸3の端面3aおよび上記円板8の
対向面8bに形成された動圧発生溝12が上記金属潤滑
剤16に動圧を発生させて、回転体10を軸方向に支持
する。
【0014】また、図2(A)に示すように、上記冷媒
案内管6から上記軸3の孔14内に冷却液が供給され
る。この冷却液が、回転陽極7と回転体10から上記金
属潤滑剤16を経由して軸3に伝わってくる熱を吸収し
て軸3を冷却する。この冷却液は、上記軸3の外に還流
させられて冷却されるようになっている。
【0015】上記管状の銅製放熱部材5の湾曲凸部5a
は、上記軸3の内周面3cに接触させられているから、
上記軸3から熱が伝達され、軸3から伝達された熱は、
上記冷却液に吸収されて、軸3の外に運ばれる。このよ
うに、上記銅製放熱部材5は、軸3の放熱面積を増大さ
せる役割をするから、軸3の冷却効率を向上させること
ができる。したがって、動圧溝13,11,12が形成さ
れた軸受面が過熱することを防止でき、軸受性能を良好
に維持することができる。
【0016】また、上記管状の銅製放熱部材5は、湾曲
凸部5aが軸3の内周面3cに接触するように、冷却案
内管6と軸3の内周面3cとの間に挿入すればよく、簡
単に組み付けることができるので、固定体の内周面に複
数の冷却フィンを形成する従来例と異なり、X線管用動
圧軸受装置の製造を困難にすることがない。
【0017】尚、上記実施例では、放熱部材5が4つの
湾曲凹部を有したが、湾曲凹部はいくつでも良く、図3
(A)に示すように3つでもよい。また、図3(A)に示す
ように、管壁に複数の貫通穴32を設けてもよい。この
場合、この貫通孔32を冷却液が流通するので、冷却効
果を一層向上させることができる。
【0018】また、図3(B)に示すように、上記放熱部
材を、丸く湾曲させた波板として、周方向に開いた形状
にしてもよい。この場合、上記開き具合を調節すること
によって、各湾曲凸部35a,35aを軸3の内周面3
cに付勢した状態で接触させることが容易なので、放熱
部材の組付けが一層容易になる。
【0019】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のX
線管用動圧軸受装置は、回転陽極を支持する回転体を支
持する固定体に形成された孔に挿入された冷媒案内管
と、上記冷媒案内管と上記固定体の内周面との間に挿入
され、少なくとも一部が上記固定体の内周面に接触させ
られている放熱部材を備えたものである。
【0020】従って、この発明によれば、上記固定体か
ら上記放熱部材に熱が伝達され、上記固定体から冷媒に
熱を伝達する熱伝達面積が増大させられるから、上記放
熱部材がない場合に比べて、上記固定体の冷却効率が良
くなる。
【0021】また、上記放熱部材は、部分的に固定体の
内周面に接触するように、冷却案内管と固定体の内周面
との間に挿入すればよく、簡単に組付けることができる
ので、上記X線管用動圧軸受装置の製造を困難にするこ
とがない。
【0022】したがって、この発明によれば、製造を困
難にすることなく、回転体を支持する固定体の冷却効率
を高くすることができる。それにより、回転陽極の過度
上昇を効果的に抑制することが可能となりX線の発生を
効率的に行うことが可能となる。それに伴い、回転陽極
の回転速度も低減できることになり、軸受部の負担が軽
減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のX線管用動圧軸受装置の実施例の
断面図である。
【図2】 図2(A)は上記実施例の軸3の冷却用の孔
14内の構造図であり、図2(B)は上記冷却構造を上方
から見た図である。
【図3】 上記実施例の放熱部材の変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…円筒体、2…嵌合体、3…軸、3c…内周面、5…
放熱部材、6…冷却案内管、7…回転陽極、8…円板、
10…回転体、11,12,13…動圧発生溝、14…
孔、16…金属潤滑剤、20…固定体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転陽極を支持する回転体とこの回転体
    を支持する固定体とを備え、上記回転体に対向する固定
    体の軸受面もしくは上記固定体に対向する回転体の軸受
    面の少なくとも一方に動圧発生溝が形成され、上記固定
    体の軸受面と上記回転体の軸受面との間に金属潤滑剤が
    充填されたX線管用動圧軸受装置において、 上記固定体に形成された孔に挿入された冷媒案内管と、 上記冷媒案内管と上記固定体の内周面との間に挿入さ
    れ、少なくとも一部が上記固定体の内周面に接触させら
    れている放熱部材とを備えたことを特徴とするX線管用
    動圧軸受装置。
JP25144493A 1993-10-07 1993-10-07 X線管用動圧軸受装置 Pending JPH07105887A (ja)

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JP25144493A JPH07105887A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 X線管用動圧軸受装置

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JP25144493A JPH07105887A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 X線管用動圧軸受装置

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JPH07105887A true JPH07105887A (ja) 1995-04-21

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ID=17222927

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JP25144493A Pending JPH07105887A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 X線管用動圧軸受装置

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JP (1) JPH07105887A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517773A (ja) * 2004-10-26 2008-05-29 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ モリブデンとモリブデンのろう付け及びこのろう付けを有する回転アノードx線管
CN108933070A (zh) * 2018-08-01 2018-12-04 珠海瑞能真空电子有限公司 轴承套及组件、冷却方法、x射线管和x射线装置

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JP2008517773A (ja) * 2004-10-26 2008-05-29 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ モリブデンとモリブデンのろう付け及びこのろう付けを有する回転アノードx線管
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