JP2743771B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2743771B2
JP2743771B2 JP13663793A JP13663793A JP2743771B2 JP 2743771 B2 JP2743771 B2 JP 2743771B2 JP 13663793 A JP13663793 A JP 13663793A JP 13663793 A JP13663793 A JP 13663793A JP 2743771 B2 JP2743771 B2 JP 2743771B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(VTR)に用いて好適なテープカセットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気テープの性能及び磁気ヘッド
の性能が向上し、より解像度の高い高画質のVTRが要
望されるようになってきており、その要望にマッチした
VTRが出現しつつある。この際、例えば、現在の家庭
用VTRで使用されている酸化鉄磁性体を使用した標準
磁気テープに代えて、メタル,蒸着,バリウムフェライ
ト等を使用した高性能磁気テープを用い、この磁気テー
プに現在の家庭用VTRで使用されている標準モードの
搬送周波数よりも十分に高い搬送周波数によって記録す
るようにした高画質モードが種々考えられている。
【0003】ところで、上記標準モード及び高画質モー
ドを1台のVTRで達成できるようにした場合には、両
者はそれぞれ記録フォーマット及び信号処理系が異なる
ため使用者は、磁気テープの種類を選択すると共にVT
R側のモード切換えスイッチを所望の状態に切換えるこ
とにより好みのモードの記録を行なっているものであ
る。
【0004】しかるに、この種VTRにあって標準磁気
テープが収納された標準カセットか又は高性能磁気テー
プが収納されている高性能カセットを用いて記録を行お
うとした場合、両者はそのカセット筺体が略同一形状で
あるので、標準磁気テープを収納した標準カセットか高
性能磁気テープを収納した高性能カセットかを一つ一つ
よく識別判断して装置側でのモード切換え操作を行わな
ければならず、例えば標準カセットであるにも拘らず高
画質モードに設定して記録するといった誤操作をしてし
まい、これを再生した場合に、前記した如く両者は記録
フォーマットが異なるため所望の再生画像が得られず、
故障と間違える虞れがある。又、記録に際しては、高性
能カセットにおいても標準モードで記録することもある
ので、再生時、高性能カセットを単に見ただけで高画質
モードで記録されたものか標準モードで記録されたもの
か解らず、モード切換え操作にとまどいが生じる。更
に、高画質モードで記録した高性能カセットを標準モー
ドで再生したり、標準モードで記録した標準カセットを
高画質モードで再生したりする虞れもあり、夫々磁気テ
ープの性能を十分に引出して再生することができないも
のである。
【0005】一方、前記した如く磁気テープの性能及び
磁気ヘッドの性能が向上し、より高解像度の記録再生が
可能なVTRが出現しつつある現在において、この高解
像度の記録再生が可能なVTRは、上位互換といって第
1のモードである標準モードで記録した標準磁気テープ
が収納された標準カセットを、第2のモードである高画
質モードの記録再生が可能なVTRに装着して再生した
場合は、後述する理由により前記標準モードで記録した
内容はそのまま通常の再生画像として再生される。しか
しながら、第2のモードである高画質モードで記録され
た高性能テープが収納された高性能カセットを第1のモ
ードである標準モードの記録再生が可能なVTRに装着
して再生した場合には、前記した如く記録フォーマット
や信号処理系が異なることより、この高画質モードで記
録された内容は、通常の再生画像としては再生されない
ような構造となっている。すなわち、この高解像度の記
録再生が可能なVTRにあっては、互換性の観点より後
者のような場合には、前者の記録フォーマット及び信号
処理を可能とすると共に、更に、それより高画質化を可
能とするような記録フォーマット及び信号処理系を採用
するからなのである。
【0006】これらの問題を解決したテープカセットと
して、例えば、図5,図6に示す如くの標準カセットA
がよく知られている。すなわち、この標準カセットAに
おいて、カセット筺体1は、上下に2分割された上ハー
フ2と下ハーフ3とよりなっており、これらは一側面に
開口を備えて蓋合せ状態でねじなどにより結合されて一
体構成とされている。
【0007】4はカセット筺体1の開口部を閉蓋する開
閉蓋であり、これは、この標準カセットAを装置に装着
しない不使用時には、図示せぬコイルばねなどによって
常時開口部を閉蓋して磁気テープの信号記録面を汚染、
損傷などから保護している。また、カセット筺体1内の
所定位置には、例えば、実公昭58-7510 号公報等に示さ
れる如く、磁気テープを開口部に添接した状態でこれを
巻回した一対の供給リール7及び巻取リール8がそれぞ
れ所定の間隔をもって回転自在に配置されている。ま
た、両リール7,8間には、装置の図示しないブレーキ
解除ピンによって動作されるブレーキ解除部材9および
これと協働する一対のブレーキ片10a,10bからな
るブレーキ機構10が配設されている。このブレーキ機
構10は、標準カセットAを装置に装着しない状態にお
いて、不必要にテープリール7,8が回動して磁気テー
プが弛緩しないように、また、この標準カセットAを装
置に装着した際には、テープリール7,8の回転を許容
する機能を有するものである。
【0008】また、この標準カセットAのカセット筺体
1の背面5の所定位置には、周知のオーディオ用テープ
カセットに設けられている如く、凹部及びこの凹部を閉
蓋するよう設けられた切除可能な爪などを設けた誤消去
防止検出部6が設けられている。すなわち、この標準カ
セットAが装置に装着された際には、VTR(装置)側
に設けたこれ又図示しない検出手段により誤消去防止検
出部6の爪の有無を検出するものである。そして、例え
ば、標準磁気テープに既に信号が記録されて爪が切除さ
れているような標準カセットAがこの装置に装着された
場合は、上記装置の検出手段がこれを検出して前記磁気
テープに新たな信号が記録されないように既記録信号の
誤消去の防止を図っている。
【0009】また、例えばメタルテープなどの高性能磁
気テープが収納されている高性能カセットを標準モード
用のVTRに装着した場合には、このVTRに設けられ
ているフェライトヘッドではその組成上から飽和磁束密
度が不足して信号を記録し得ず、また、上記メタルテー
プなどの高性能磁気テープを例えばセンダストヘッドを
用いて記録しようとした場合には、この高性能磁気テー
プによってヘッド自身に摩耗を来たすという問題が生じ
る。
【0010】そこで、かかる如くの問題を解決するため
に、例えば、図7に示す如くの高性能磁気テープが収納
された高性能カセットBを本出願人は既に実願昭59-170
249号として出願している。この高性能カセットBは、
前記した標準カセットAと略同一構成である。すなわ
ち、高性能カセットBのカセット筺体11は、上下に2
分割された上ハーフ12と下ハーフ13とよりなってお
り、これらは蓋合わせ状態でねじなどで結合されて一体
形成されると共に、開口部に回動自在な開閉蓋(図示せ
ず)が設けられている。カセット筺体11の背面14に
は、上記標準カセットAの誤消去防止検出部6と略対応
する位置に、爪の無い凹部15が形成されると共に、こ
の凹部15と略対称となる位置に上記標準カセットAの
誤消去防止検出部6と同一構成の凹部16およびこの凹
部16を閉蓋する如く設けられた切除可能な誤消去防止
爪17からなる誤消去防止検出部(被検出部)18が設
けられている。なお、19は、記録された内容を表示す
るためのラベルが貼着される凹部である。
【0011】このように構成されたカセット筺体11内
に、例えば、メタルテープを巻回した一対のリールを回
転自在に収納した高性能カセットBは、これを使用する
専用機、すなわち、第2のモードである高画質モードの
記録再生が可能なVTRに装着された際には、背面に設
けた凹部15に関係なく専用機の誤消去防止爪検出手段
(図示せず)が誤消去防止検出部の爪17の有無を適宜
検出し、例えば、爪17が有るような記録可能な高性能
カセットの場合には、装置が記録可能状態となって不都
合なく信号を記録することができる。
【0012】また、これとは逆に、高性能カセットBの
高性能磁気テープに既に信号が記録され、爪17が既に
切除されて凹部16が露出しているような高性能カセッ
トBを、上記した如くの専用機に装着した際には、装置
の検出手段がこれを検出して記録モードにはなるような
ことはなく、従って、テープの既記録信号を誤消去する
ようなことはない。
【0013】一方、この高性能カセットBを標準モード
の記録再生が可能なVTRに装着した場合、このVTR
の誤消去防止爪検出手段が作用する背面14の位置に
は、上記した如く既に凹部15が露出状態となっている
ので、前記した標準モードの記録再生が可能なVTRの
誤消去防止爪検出手段がこれを検出して、テープに信号
を記録するような記録モードとはなり得ない。従って、
この高性能カセットBと上記標準カセットAとはその外
形形状が同一であっても、この高性能カセットBは標準
モードの記録再生が可能なVTRに装着されることによ
って容易に識別し得、これの識別により装置が誤動作す
るようなことはない。
【0014】また、この高性能カセットBを標準モード
の記録再生が可能なVTRに装着した場合にも、凹部1
5を前記した標準モードの記録再生が可能なVTRの誤
消去防止爪検出手段がこれを検出しているため、このV
TRに装着されているフェライトヘッドによって信号が
記録されるようなことはなく、従って、例えばメタルテ
ープによってこの標準モードの記録再生が可能なVTR
に設けられたヘッド自身を摩耗させるような問題点も除
去される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した高
性能カセットBにあっては、カセット筺体11の背面1
4に標準カセットAの誤消去防止検出部6と略対応する
位置に爪の無い凹部15を形成すると共に、この凹部1
5と略対称となる位置に上記標準カセットAの誤消去防
止検出部6と同一構成の凹部16およびこの凹部16を
閉蓋する如く設けられた切除可能な誤消去防止爪17か
らなる誤消去防止検出部(被検出部)18を設けた構成
としている。すなわち、この高性能カセットBの構成に
よれば、背面14には爪の無い凹部15及び誤消去防止
検出部18の両方を設けねばならないので、記録された
内容を表示するためのラベルのエリア(凹部19の長手
方向の寸法)が小さくなってしまい、その分表示内容が
限定されてしまうという問題点がある。
【0016】一方、例えば、実公平4-50618 号公報の如
くの構成のテープカセットにあっては、テープの種類、
テープ厚み、誤消去防止等のカセット情報を検出させる
ための検出孔と、その検出孔を開閉するための誤消去防
止検出部材としての蓋部材とをカセット筺体の下ハーフ
の底面に設けている。これは、テープの種類やテープ厚
の多様化と並行してカセット情報量の増大化が望まれて
いると共に、装置側の部材との兼合いから下ハーフ側の
しかも底面側に設けざるを得ないという事情からきてい
る。そして、この種のテープカセットは、検出すべきカ
セット情報に合せて予じめ蓋部材により検出孔を開又は
閉に設定しておき、このテープカセットを、例えばVT
Rに装着した時に、VTR側に設けられれており、常時
弾性部材により例えば一方向に弾性力が付与されている
情報検出ピンによって検出孔の開閉状態を検出して、上
記のカセット情報を検出できるようにしたものである。
【0017】なお、この際、、検出孔が閉状態の時に
は、蓋部材によって上記情報検出ピンを弾性力に坑して
押下げるようにし、検出孔が開状態の時には、情報検出
ピンを押下げることなくこの検出ピンを検出孔内に挿入
させるようにして、情報検出ピンの高さの差によってカ
セット情報に合せた信号を検出させるようにしている。
【0018】しかるに、この公報記載の構成になるテー
プカセットによれば、誤消去防止爪のスライド操作は問
題なしとしても、検出孔の開閉状態を検出するに際し、
当接される情報検出ピンの押上げ方向への力に対して何
等の対策が施されていないため、時として情報検出ピン
の当接力によって誤消去防止爪が上方へ移動してしまい
誤検出してしまうという問題点があった。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、誤消去
防止検出部18を背面14に設けることなくそれを底面
に配置すると共に、情報検出ピンの上方への弾性力に対
しての誤検出の防止対策として下ハーフに、成形時にそ
れと一体成形される壁部を複数設けることにより解決
し、かつ、この壁部によって誤消去防止用の開閉部材の
操作の円滑性をも高めたものである。すなわち本発明
は、テープが巻装されたリールが収納された上,下ハー
フからなるカセット筺体と、このカセット筺体の前面開
口を開閉する蓋体と、上記下ハーフの底面側に形成され
た複数の開口部と、該下ハーフに形成された複数の開口
部のうちの少くとも2つの開口部の上面側に設けた壁部
と、上記開口部と該壁部との間に配置され、該開口部を
開閉蓋する開閉部材とよりなるテープカセットを提供す
るものである。
【0020】
【実施例】図1(A)は、本発明になるテープカセット
Cの下ハーフの概略底面図、同(B)は、同(A)の後
隅部の要部拡大図、同(C)は、同(B)のX−X線に
沿う断面図、同(D),(E)は、同(C)の状態に誤
消去防止部材を装着した際の動作前状態と動作状態とを
それぞれ示す要部断面図、図2(A)は、本発明になる
テープカセットCの一部を構成する誤消去防止部材の平
面図、同(B)は、同(A)の断面図、図3は、本発明
になるテープカセットCの背面図、図4は、本発明にな
るテープカセットCの後面図である。
【0021】図1(A)において、3aは下ハーフ3に
設けられた側面部、3bは、同背面部、24,25は上
方壁部、また、28は透孔、50は誤消去防止用の開閉
部材である。図1(B),(C)において、20は、成
形時に下ハーフ3の底面壁部40と一体に形成されるボ
ス部であり、上下ハーフを蓋合わせした状態でねじ等で
結合するための挿通孔21がその中央部に形成されてい
る。22,23は、それぞれ成形時に下ハーフ3の底面
壁部40と一体に形成される立壁部である。なお、一方
の立壁部23には、その長手方向に第1の突出部23a
1 ,23a2 が設けられると共に第2の突出部23
1 ,23b2 がそれと一体形成されている。24,2
5は、下ハーフ3の底面壁部40にそれぞれ垂立壁部2
4a,25aと一体成形された上方壁部であり、これら
は垂立壁部24a,25aに対してそれぞれ逆L字状と
なるよう所定長さを有している。なお、これら所定長さ
を有する上方壁部24,25の下面24b,25bは、
それぞれ下ハーフ3の底面壁部40に対して、同じ高さ
となるよう形成されている。
【0022】26は、前記した上方壁部24の下方で、
下ハーフ3の底面壁部40に形成された角孔、また、2
7は、上方壁部25の下方に形成された検知孔である。
28は、下ハーフ3の底面壁部40に形成された透孔で
あり、これは高性能テープカセットであることを明示す
るためのものである。すなわち、この種テープカセット
において、下ハーフの底面後隅部の所定位置に透孔が設
けられているものは、高性能テープカセットそのものな
のである。
【0023】29は、前記した側面部3aの内側に設け
た内壁、30は、前記した背面部3bの内側に設けた内
壁で、これら内壁29,30は、下ハーフの成形時、一
体形成されるものであるが、要すれば、後述する誤消去
防止用の開閉部材50がそこに装着される際、円滑にそ
れが行われるような材質のものを、例えば、貼着するよ
うにしても勿論よいものである。
【0024】31は、段部であり、これは後述する誤消
去防止用の開閉部材50が装着された際、それと一体形
成されたガイド部56のガイド面56aが載置されるよ
うな形状に形成されている。32a,32bは、前記し
た角孔26の背面部3b側にそれぞれ形成された傾斜部
である。
【0025】次に、誤消去防止用の開閉部材(以下、開
閉部材と呼ぶ)50の具体的構成について図2(A),
(B)を参照して説明する。51は、開閉部材50の長
手方向の一部で、幅方向に対して上方に突出した突出
部、52は、同じく長手方向の一部を形成する当接部、
53は、同じく長手方向の一部で、かつ、その先端に延
出された先端部で、その先端部の一部には前記した立壁
部23に設けた第1の突出部23a1 ,23a2 及び第
2の突出部23b1 ,23b2 と係合するための凹部5
3a1 ,53a2 が形成されている。なお54は、前記
突出部51と当接部52との間に形成された中間部であ
る。
【0026】55は、前記当接部52と平行になる如く
垂立壁部60を介して一体成形された当接部、56は、
ガイド部であり、これは前記した当接部55と接続部5
6bを介して接続されている。なお56aは、このガイ
ド部56の先端に設けたガイド面、56cは先端面であ
る。57はこの開閉部材50が前記した下ハーフ3の後
隅部の立壁部22,23、垂立壁29,30間に挿入さ
れ、下ハーフ3の後隅部の所定位置に装着される際、前
記上方壁部24が当接しないようにするための角孔であ
り、また58は、当接部52,55及び垂立壁部60の
下面に形成された底面壁部である。
【0027】なお、この底面壁部58とガイド面56a
間の高さは、前記した下ハーフ3の上方壁部25の下面
25bと段部31間の寸法より小に形成されており、一
方この底面壁部58と操作部59の突出部59a間の高
さは、前記した下ハーフ3の上方壁部24の下面24b
と底面部41間の寸法より小に形成してある。更にこの
底面壁部58とその下面にある底面部58aとの高さ寸
法は、下ハーフ3の底面壁部40と上方壁部24の下面
24b間の寸法より若干小に形成してある。
【0028】なお、垂立壁部60の幅方向の寸法、すな
わち当接部52,55間の寸法は、前記した如く、それ
が下ハーフ3の後隅部の立壁部22,23、垂立壁2
9,30間に挿入される関係上、立壁部22,23と垂
立壁30との幅方向の寸法より若干小となるよう形成さ
れている。
【0029】59は、この開閉部材50が下ハーフ3の
所定位置に装着されこれを一方向、例えば、図1(C)
において、矢印方向に操作する際に便ならしめるための
操作部で、この操作部59は、その一部に突出部59a
を設けた構成としてある。なお、この突出部59aは前
記した説明より理解できるようにガイド面56aよりそ
の幅方向の長さを長く形成してある。従って、この開閉
部材50が下ハーフ3の所定位置に装着された際にはこ
の突出部59aは、角孔26内のスライド操作可能な位
置におかれることになる。
【0030】なお、装着された開閉部材50の突出部5
9aの長さは誤操作を防止するために、図1(C)にお
いて、角孔26の下面すなわちテープカセットCの底面
部41より突出しない長さとしてあること勿論である。
また、この突出部59aは装着された際、角孔26には
傾斜部32a,32bが形成してあることよりスライド
操作がすこぶるし易くなるものである。
【0031】次に、開閉部材50を下ハーフ3の後隅部
の所定位置に装着して誤消去防止機能を奏するようにし
た点につき説明する。まず、図2(B)の断面図に示す
如くの状態の開閉部材50を、突出部51が上方になる
よう当接部52,55を把持して、前記した如く下ハー
フ3の後隅部の立壁部22,23と垂立壁29,30間
に、図1(B)においては紙面と直交する方向より挿入
すると、この開閉部材50の当接部52,55及び垂立
壁部60は、上記した如くの寸法形状に構成されている
ので、それらは下ハーフ3の立壁部22、垂立壁29,
30に案内されて円滑に所定位置に装着される。すなわ
ち、この開閉部材50の底面部58aは、下ハーフ3の
底面壁部40に当接した状態に配置されると共に突出部
59aは角孔26内に底面部41より突出することなく
配置され、また、ガイド部56のガイド面56aも段部
31上に配置される(図1(D)参照)。また、この状
態において、開閉部材50の先端部53の凹部53
1 ,53a2 は、立壁部23の第1の突出部23
1 ,23a2 とクリック的に係合している(図1
(A)参照)。なおこの図1(A)の状態は、例えば、
この高性能テープカセットに既に所望の高画質モードの
記録がされてあり、誤記録が防止される状態になってい
るものとする。
【0032】ここで、この図1(A)の状態の本発明に
なる高性能テープカセットCをVTRに装着して、例え
ば、第2のモードである高画質モードの記録を行う場合
について説明するに、まず、図1(D)の状態にある開
閉部材50の操作部59の突出部59aを、例えば把持
して矢印方向へガイド部56の先端部56cが垂立壁部
25aに当接すると共に、その先端部53に設けた凹部
53a1 ,53a2 が立壁部23の第2の突出部23b
1 ,23b2 とクリック的に係合する位置までスライド
操作する。この際、開閉部材50の各部の寸法と下ハー
フ3の後方隅部の各部の寸法は上記した如くの関係にな
っているので、それは円滑にスライド操作されると共に
クリック的に係合していることにより所定位置に確実に
固定される。この開閉部材50の上記した方向へのスラ
イド操作により、ガイド部56のガイド面56aは矢印
方向にスライドするので、これは検出孔27を塞ぐ(図
1(E)参照)。このように、ガイド面56aにより検
出孔27を閉じた状態とした本発明になる高性能テープ
カセットCをVTRの所定位置に装着すると、まず、透
孔28が形成されてあることにより、VTR側ではこの
テープカセットは、高性能テープカセットであると判断
して高画質モードに切換わる。
【0033】次に、VTR側に設けられた情報検出ピン
が検知孔27の下方より押上げられてくる。しかしなが
ら、この情報検出ピンは、検知孔27がガイド面56a
により閉じられているので、これ以上上方へ移動するよ
うなことはない。すなわち、この情報検出ピンは、この
テープカセットは情報信号の記録を行ってもよいという
判断信号をVTRに送ることになる。これによりVTR
は、所定の記録動作を行い所望の情報信号の記録動作を
行うものである。
【0034】なお、図1(A)の状態の本発明になる高
性能テープカセットCをVTRに装着した場合は、VT
R側に設けた情報検出ピンが検知孔27内に挿入され上
方壁部25aの下面25bに当接した状態で止まる。そ
れにより情報検出ピンは、このテープカセットは消去し
てはいけない情報が記録されているので、誤記録をして
はいけないという判断信号をVTRに送ることになり、
その結果VTRは記録動作をせず、例えば、再生モード
に切換わることになる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明になるテープ
カセットは、テープが巻装されたリールが収納された
上,下ハーフからなるカセット筺体と、このカセット筺
体の前面開口を開閉する蓋体と、上記下ハーフの底面側
に形成された複数の開口部と、該下ハーフに形成された
複数の開口部のうちの少くとも2つの開口部の上面側に
設けた壁部と、上記開口部と該壁部との間に配置され、
該開口部を開閉蓋する開閉部材とより構成したものであ
るから、このテープカセットを装置の所定位置に装着し
て所定の操作を行うに際し、情報検出ピンが上動し誤消
去防止用の開閉部材に当接した際にも、この開閉部材が
移動して誤検出が行われるような虞れは全くない。ま
た、この誤消去防止用の開閉部材は、下ケースのみで所
定位置に装着されるので組立時、仮止めとして利用でき
組立性の向上が図れる等の特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるテープカセットの下ハーフの概略
底面図である。
【図2】本発明になるテープカセットの下ハーフの後隅
部の要部拡大図及び部分断面図である。
【図3】本発明になるテープカセットの下ハーフの一部
に誤消去防止部材を装着した際の動作前状態と動作状態
とをそれぞれ示す要部断面図である。
【図4】本発明になるテープカセットの一部を構成する
誤消去防止部材の具体的構成図である。
【図5】本発明になるテープカセットの背面図である。
【図6】本発明になるテープカセットの後面図である。
【図7】従来の磁気テープカセットの概略全体図であ
る。
【図8】従来の磁気テープカセットの上ハーフ除去の平
面図である。
【図9】高性能テープが収納された磁気テープカセット
の側面図である。
【符号の説明】
11 カセット筐体 12 上ハーフ 13 下ハーフ 14 背面 15,19 凹部 24,25 上方壁部 26 角孔 27 検知孔 28 透孔 50 開閉部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープが巻装されたリールが収納された
    上,下ハーフからなるカセット筺体とこのカセット筺体
    の前面開口を開閉する蓋体と、上記下ハーフの底面側に
    形成された複数の開口部と、該下ハーフに形成された複
    数の開口部のうちの少くとも2つの開口部の上面側に設
    けた壁部と、上記開口部と該壁部との間に配置され、該
    開口部を開閉蓋する開閉部材とよりなるテープカセッ
    ト。
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