JPH0745040A - テープカセットの種類検出方法 - Google Patents

テープカセットの種類検出方法

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JPH0745040A
JPH0745040A JP20722993A JP20722993A JPH0745040A JP H0745040 A JPH0745040 A JP H0745040A JP 20722993 A JP20722993 A JP 20722993A JP 20722993 A JP20722993 A JP 20722993A JP H0745040 A JPH0745040 A JP H0745040A
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JP
Japan
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cassette
tape
recording
tape cassette
vtr
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Application number
JP20722993A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Umeda
弘幸 梅田
Tsunehisa Ohira
恒久 大平
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録特性などが異なる酸化鉄テープ,メ
タルテープを略同一外形寸法の第1,第2カセット筐体
に夫々収納した標準記録用テープカセット,高密度記録
用テープカセットを同一の磁気記録及び/又は再生装置
内で検出する。 【構成】 酸化鉄テープToを第1カセット筐体2A内
に収納し、且つ、第1カセット筐体2Aの外側面2cを
平坦に形成した標準記録用テープカセット1Aと、メタ
ルテープTmを第1カセット筐体2Aと略同一外形寸法
の第2カセット筐体2B内に収納し、且つ、第2カセッ
ト筐体2Bの外側面2cの一部に凹状のグリップ部2c
を形成した高密度記録用テープカセット1Bとのいず
れか一方を同一のVTR10内のカセットホルダ11に
挿入した際、カセットホルダ11には挿入を完了した状
態での第2カセット筐体2Bのグリップ部2cと対応
する位置にマイクロスイッチ13を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットに係わ
り、とくに磁気記録特性などが異なる酸化鉄テープ,メ
タルテープを略同一外形寸法の第1,第2カセット筐体
に夫々収納した第1記録フォーマット用テープカセッ
ト,第2記録フォーマット用テープカセットを同一の磁
気記録及び/又は再生装置内で検出するテープカセット
の種類検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダなどの磁気記録及
び/又は再生装置(以下、VTRと記す)は、家庭用V
TRと業務用VTRとの2種類があり、特に業務用VT
Rは家庭用VTRに比較して高画質・高品位の条件がよ
り強く要求されているだけに、その記録方式も家庭用の
ものとは自ずから異なっている。
【0003】即ち、例えば第1記録フォーマットとなる
周知のVHS規格フォーマットを採用した家庭用VTR
は、輝度信号とカラー信号とを重畳して磁気テープ上に
1トラックごと所定のアジマス角を有する回転磁気ヘッ
ドでガードバンドレスに記録する方式を採用している。
一方、高密度に記録できる第2記録フォーマットを採用
した業務用VTRは、輝度信号とカラー信号とを分離し
て磁気テープ上に1トラックごと交互にガードバンドを
介して所定のアジマス角を有する回転磁気ヘッドを用い
て記録する方式とか、あるいは磁気テープの巾方向上下
に輝度信号とカラー信号とを別々に1トラックごと所定
のアジマス角を有する回転磁気ヘッドを用いて記録する
方式を採用している。
【0004】ところで家庭用VTRに用いられる第1記
録フォーマット用テープカセット(以下、標準記録用テ
ープカセットと記す)と、業務用VTRに用いられる第
2記録フォーマット用テープカセット(以下、高密度記
録用テープカセットと記す)とは、夫々要求される画像
品質を得るために磁気記録特性などが異なる第1,第2
磁気テープを略同一外形寸法に形成した第1,第2カセ
ット筐体に夫々収納しているため、使用者が誤って夫々
適用できる以外のVTRに挿入することもあり、VTR
内でテープカセットの種類を検出する必要がある。
【0005】そこで、従来のテープカセット種類検出方
法として実公平2−37194号公報,実公平3−51
830号公報などに開示された技術思想が採用されてい
る。
【0006】上記両公報は共に、磁気記録特性などが異
なる第1,第2磁気テープを略同一外形寸法の第1,第
2カセット筐体に夫々収納し、且つ、磁気テープを巻回
した一対のリールに形成されたリール軸孔の形状が標準
記録用テープカセットと高密度記録用テープカセットと
で異なっている。そして、標準記録用テープカセット,
高密度記録用テープカセットのいずれか一方をVTRの
カセットホルダに挿入した後に、カセットホルダが所定
のカセット装着位置に至って、リール軸孔にVTR側の
リール軸を嵌合させているが、この時VTR側はいずれ
か一方のテープカセットのリール軸孔にのみ正常に嵌合
できるようになっている。このため、リール軸孔にリー
ル軸が正常に嵌合できるテープカセットを挿入した時の
カセット筐体の高さ位置と、リール軸孔にリール軸が正
常に嵌合できないテープカセットを挿入した時のカセッ
ト筐体の高さ位置とで高さ方向が異なることを利用し
て、マイクロスィッチなどのテープカセット種類検出手
段によりカセット筐体の高さ位置を検出することによ
り、テープカセットの種類を検出している。従って、V
TR内でテープカセットの種類を検出することにより、
適用できるVTRか否かのテープカセットの誤挿入も判
断でき、標準記録用テープカセット,高密度記録用テー
プカセットが家庭用VTR,業務用VTRに夫々正常に
挿入された時のみ記録及び/又は再生ができるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した実
公平2−37194号公報,実公平3−51830号公
報に基づく従来のテープカセットの種類検出方法では、
標準記録用テープカセット,高密度記録用テープカセッ
トの第1,第2カセット筐体が略同一外形寸法に形成さ
れ、且つ、第1,第2カセット筐体内のリール軸孔の形
状が異なっているため、VTR側のカセットホルダが所
定のカセット装着位置に至って始めてリール軸孔とリー
ル軸の嵌合状態を検出することによりテープカセットの
種類を検出できるものの、テープカセットの種類を検出
するまでにカセットホルダの移動時間が必要となり、迅
速にテープカセットの種類を検出することができないな
どの問題がある。更に、標準記録用テープカセット,高
密度記録用テープカセット内のリール軸孔の形状が異な
っているだけなので、使用者は目視によりテープカセッ
トの種類を容易に見分けることができないなどの問題が
ある。
【0008】一方、極最近、ハイビジョンをはじめとす
るHDTVの画像とか、横長画面TVの画像などを高密
度に記録及び/又は再生でき得る高密度記録用のVTR
が望まれており、これを実現するために平成5年1月8
日に周知のVHS規格フォーマットとは異なる高密度記
録再生フォーマットとなるW−VHS規格フォーマット
が提案された。ここで、家庭用VTRに用いられる標準
記録フォーマット(第1記録フォーマット)を採用した
標準記録用テープカセット(第1記録フォーマット用テ
ープカセット)は、例えばテープ巾が1/2インチに形
成され、且つ、厚みの厚いベースフィルムに酸化鉄など
の磁性粉を塗布した第1磁気テープ(以下、酸化鉄テー
プと記す)を第1カセット筐体内に収納し、VHS規格
フォーマットにて記録及び/又は再生でき得るようにな
っている。一方、新たに開発した第2記録フォーマット
(以下、高密度記録フォーマットと記す)を採用した高
密度記録用テープカセット(第2記録フォーマット用テ
ープカセット)は、第2カセット筐体の外形寸法を第1
カセット筐体の生産設備の共用化,低価格化,VTRへ
の上位互換性などの理由から従来の標準記録用(VHS
用)テープカセットを構成する第1カセット筐体と略同
一外形寸法に設定され、この第2カセット筐体内に例え
ばテープ巾が1/2インチに形成され、且つ、厚みの薄
いベースフィルムにクロムなどの磁性材料を塗布又は蒸
着した第2磁気テープ(以下、メタルテープと記す)が
収納されており、W−VHS規格フォーマットにて高密
度な2トラック記録及び/又は再生ができるようになっ
ている。この際、新たに開発した高密度記録用(W−V
HS用)テープカセットは、標準記録用(VHS用)テ
ープカセットを適用する家庭用VTRに上位互換性を維
持して適用できるよう提案されている。尚、上位互換性
とは、高密度記録用(W−VHS用)テープカセットが
既に使用されているVHS専用のVTRには適用でき
ず、新たに開発した標準記録,高密度記録兼用(VH
S,W−VHS兼用)のVTR又は高密度記録専用(W
−VHS専用)のVTRに適用できるシステムである。
【0009】従って、標準記録用(VHS用)テープカ
セットと、高密度記録用(W−VHS用)テープカセッ
トとをVHS,W−VHS規格フォーマットを兼用して
記録及び/又は再生できる同一の家庭用VTRでは、リ
ールのリール軸孔を同一に形成することができないた
め、上記した実公平2−37194号公報,実公平3−
51830号公報に基づく従来のテープカセットの種類
検出方法を適用することができず、新たな方式によるテ
ープカセットの種類検出方法が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1記録フォーマットで記録再
生がなされる第1磁気テープを一対のリール間に巻回さ
せながら略直方形状の第1カセット筐体内に収納した第
1記録フォーマット用テープカセットと、前記第1記録
フォーマット用テープカセットと略同一構成をもち、且
つ、第2記録フォーマットで記録再生がなされる第2磁
気テープを前記第1カセット筐体と略同一外形寸法の第
2カセット筐体内に収納した第2記録フォーマット用テ
ープカセットとのいずれか一方を同一の磁気記録及び/
又は再生装置内のカセットホルダに挿入した際に第1,
第2記録フォーマット用テープカセットを夫々検出する
方法であって、前記第1カセット筐体の外側面を平坦に
形成する一方、前記第2カセット筐体の外側面の一部に
グリップ部を凹状に形成し、且つ、前記カセットホルダ
には挿入を完了した状態での前記第2カセット筐体の前
記グリップ部と対応する位置にテープカセット種類検出
手段を設けてなり、前記テープカセット種類検出手段に
より前記グリップ部の有無を検出することを特徴とした
テープカセットの種類検出方法を提供するものである。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係わるテープカセットの種類
検出方法の一実施例を図1乃至図4を参照して詳細に説
明する。
【0012】図1は本発明に係わるテープカセットの種
類検出方法に適用される標準記録用テープカセットを示
した斜視図、図2は本発明に係わるテープカセットの種
類検出方法に適用される高密度記録用テープカセットを
示した斜視図、図3は本発明に係わるテープカセットの
種類検出方法に適用されるVTRを説明するための斜視
図、図4は本発明に係わるテープカセットの種類検出方
法の動作を説明するための平面図であり、(A)は標準
記録用テープカセットをVTRに挿入した状態を示した
図,(B)は高密度記録用テープカセットをVTRに挿
入した状態を示した図である。
【0013】まず、図1に示した本発明に係わるテープ
カセットの種類検出方法に適用される第1記録フォーマ
ット用テープカセット(以下、標準記録用テープカセッ
トと記す)1Aは、例えばテープ巾が1/2インチに形
成され、且つ、厚みの厚いベースフィルムに酸化鉄など
の磁性粉を塗布した第1磁気テープ(以下、酸化鉄テー
プと記す)Toを第1カセット筐体2A内に収納し、第
1記録フォーマット(以下、標準記録フォーマットと記
す)となる例えばVHS規格フォーマットにて記録及び
/又は再生でき得るVHS用テープカセットとして構成
されている。
【0014】上記標準記録用テープカセット1Aの外装
の一部を構成する第1カセット筐体2Aは、樹脂材を用
いて成形した上ハーフ部材と下ハーフ部材とを上下に蓋
合わせし、且つ、ネジなどで結合して組み立てられたも
のである。即ち、第1カセット筐体2Aは、底面2a
と,天面2bと、外側面2c,2dと、背面2eとに囲
まれて略直方形状に形成されており、背面2eと対向す
る前面2fが酸化鉄テープToを引き出しできるよう開
口されている。また、第1カセット筐体2Aの外側面2
c,2dは、上下ハーフ部材共に全面平坦に形成されて
おり、且つ、後述するように全面平坦に形成した外側面
2cの形状を利用して後述するVHS及びW−VHS兼
用のVTR10内でマイクロスイッチ13により標準記
録用テープカセット1Aであることを検出している。
【0015】また、第1カセット筐体2A内に回転自在
に収納した供給側テープリール3と巻取側テープリール
4との間には酸化鉄テープToが巻回されており、供給
側テープリール3に巻回した酸化鉄テープToが供給側
ガイドポール5を経由し、第1カセット筐体2Aの前面
2fに沿って張架されながら、更に、巻取側ガイドポー
ル6,7を経由して巻取側テープリール4に巻取られて
いる。
【0016】また、第1カセット筐体2Aの前面2f側
には、張架した酸化鉄テープToを保護するための前蓋
8がネジリバネ(図示せず)により閉蓋方向に付勢され
て開閉自在に軸支されている。この前蓋8も、標準記録
用テープカセット1Aの外装の一部を構成しており、樹
脂材を用いて第1カセット筐体2Aの巾の広い方向(長
手方向)と対応して長尺に形成されている。
【0017】そして、上記のように構成した標準記録用
テープカセット1Aは、後述するVHS及びW−VHS
兼用のVTR10又はVHS専用のVTR(図示せず)
に適用できるようになっている。
【0018】次に、図2に示した本発明に係わるテープ
カセットの種類検出方法に適用される第2記録フォーマ
ット用テープカセット(以下、高密度記録用テープカセ
ットと記す)1Bは、例えばテープ巾が1/2インチに
形成され、且つ、厚みの薄いベースフィルムにクロムな
どの磁性材料を塗布又は蒸着した第2磁気テープ(以
下、メタルテープと記す)Tmを第2カセット筐体2B
内に収納し、第2記録フォーマット(以下、高密度記録
フォーマットと記す)となる例えばW−VHS規格フォ
ーマットにて高密度に記録及び/又は再生でき得るW−
VHS用テープカセットとして構成されている。
【0019】上記高密度記録用テープカセット1Bの外
装の一部を構成する第2カセット筐体2Bは、樹脂材を
用いて成形した上ハーフ部材と下ハーフ部材とを上下に
蓋合わせし、且つ、ネジなどで結合して組み立てられた
ものであり、且つ、先に説明した標準記録用テープカセ
ット1Aを構成する第1カセット筐体2Aと略同一外形
寸法に設定されている。即ち、第2カセット筐体2B
は、底面2aと,天面2bと、外側面2c,2dと、背
面2eとに囲まれながら、第1カセット筐体2Aと略同
一外形寸法に略直方形状に形成されている。
【0020】ここで第2カセット筐体2Bが先に説明し
た第1カセット筐体2Aと異なる点は、第2カセット筐
体2Bの平坦な外側面2c,2dの一部にグリップ部2
,2dが略台形凹状に形成されている。このグリ
ップ部2c,2dは背面2e側近傍の外側面2c,
2dから内側に向かって互いに対称に凹状に形成されて
おり、且つ、外側面2cの一部に形成した凹状のグリッ
プ部2cの形状を利用して後述するVHS及びW−V
HS兼用のVTR10内でマイクロスイッチ13により
高密度記録用テープカセット1Bであることを検出して
いる。更に、第2カセット筐体2Bの外側面2c,2d
に形成したグリップ部2c,2dは、多数の高密度
記録用テープカセット1Bを多装填型のVTR(図示せ
ず)に積層して装着した際に、所望の高密度記録用テー
プカセット1Bを選択的に把持するためのチェンジャ・
グリップ部としての機能も備えている。
【0021】また、第2カセット筐体2B内には、供給
側テープリール3と巻取側テープリール4との間にメタ
ルテープTmが巻回されており、供給側テープリール3
に巻回したメタルテープTmが供給側ガイドポール5を
経由し、第2カセット筐体2Bの前面2fに沿って張架
されながら、更に、巻取側ガイドポール6,7を経由し
て巻取側テープリール4に巻取られ、張架したメタルテ
ープTmを開閉自在な前蓋8により保護している。
【0022】そして、上記のように構成した高密度記録
用テープカセット1Bは、後述するVHS及びW−VH
S兼用のVTR10又はW−VHS専用VTR(図示せ
ず)に適用できるようになっている。
【0023】次に、図3に示した磁気記録及び/又は再
生装置(以下、VTRと記す)10は、上記標準記録用
テープカセット1Aが挿入された時にはVHS規格フォ
ーマットにて記録及び/又は再生ができ、上記高密度記
録用テープカセット1Bが挿入された時にはW−VHS
規格フォーマットにて高密度に記録及び/又は再生がで
き、これにより両テープカセット1A,1Bを共用して
適用でき、且つ、家庭用又は業務用としても使用できる
ように構成されている。
【0024】また、VHS及びW−VHS兼用のVTR
10内には、カセットホルダ11が上方のカセット挿脱
位置と下方のカセット装着位置との間を移動自在に設け
られている。このカセットホルダ11は、板金部材など
を用いて、底面11aと,天面11bと、外側面11
c,11dとに囲まれながら略直方形状に形成されてい
る。また、カセットホルダ11の前面側には、標準記録
用テープカセット1A,高密度記録用テープカセット1
Bの夫々の前蓋8を先頭にして第1,第2カセット筐体
2A,2Bを挿脱できる大きさのカセット挿脱口11e
が開口され、このカセット挿脱口11eと対向する奥方
にはテープローディング用のテープ引出し口11fが開
口されている。更に、カセットホルダ11の奥方には、
ストッパ片11g,11hが間隔を離して底面11aか
ら上方に切り起こし形成されており、これらのストッパ
片11g,11hに挿入したカセット筐体2A,2Bの
前面2fが当接することにより、カセット筐体2A,2
Bがカセットホルダ11内の所定位置に挿入を完了した
状態となり、且つ、ストッパ片11g近傍に設けたリー
フスイッチ12で挿入完了状態を確認している。
【0025】また、カセットホルダ11の外側面11c
には、挿入を完了した状態での第2カセット筐体2Bの
グリップ部2cと対応した位置に矩形孔11cが穿
設されており、且つ、外側面11cに取り付けたマイク
ロスイッチ13のアクチュエータ13aが自分自身のス
プリング力により矩形孔11c内に臨んでいる。この
マイクロスイッチ13は、本発明の要部の一部となるテ
ープカセット種類検出手段となるものであり、挿入され
た第1,第2カセット筐体2A,2Bの外側面2cの形
状に応じてアクチュエータ13aが後述するように“O
N”又は“OFF”方向に変位するようになっている。
【0026】更に、カセットホルダ11の奥方のシャー
シ(図示せず)上には、複数の回転磁気ヘッド14を備
えた回転ドラム15が回転自在に設けられている。
【0027】次に、図4(A),(B)を用いて本発明
に係わるテープカセットの種類検出方法の動作を説明す
る。
【0028】まず、図4(A)に示したように、VHS
及びW−VHS兼用のVTR10内のカセットホルダ1
1に前蓋8を先頭にして標準記録用テープカセット(第
1記録フォーマット用テープカセット)1Aを挿入する
と、第1カセット筐体2Aの前面2fがストッパ片11
g,11hに当接し、且つ、第1カセット筐体2Aの前
面2fがリーフスイッチ12に当接して第1カセット筐
体2Aがカセットホルダ11内の所定の位置に挿入を完
了した状態となる。この際、前述したように、カセット
ホルダ11の外側面11cに取り付けたマイクロスイッ
チ13のアクチュエータ13aは自分自身のスプリング
力により矩形孔11c内に臨んでいるので、第1カセ
ット筐体2Aの挿入動作に伴って第1カセット筐体2A
の外側面2cにアクチュエータ13aが当接するが、第
1カセット筐体2Aの外側面2cは全面平坦に形成され
ているため、第1カセット筐体2Aの挿入完了に至るま
でアクチュエータ13aは自分自身のスプリング力に抗
する方向(右方)に変位し、この時マイクロスイッチ1
3が“ON”状態となる。このマイクロスイッチ13に
よる“ON”状態検出結果により、VTR10内では標
準記録用テープカセット(第1記録フォーマット用テー
プカセット)1Aが挿入されたと検出している。その
後、標準記録用テープカセット1Aの検出結果により、
VTR10内はVHS規格フォーマットモードに切り換
えられ、カセットホルダ11がカセット装着位置方向に
下降する動作に伴って前蓋8が開蓋され、図示しないロ
ーディング部材により第1カセット筐体2A内に収納し
た酸化鉄テープToを複数の回転磁気ヘッド14を備え
た回転ドラム15まで引き出してVHS規格フォーマッ
トに基づいて記録及び/又は再生を行っている。
【0029】次に、図4(B)に示したように、VHS
及びW−VHS兼用のVTR10内のカセットホルダ1
1に前蓋8を先頭にして高密度記録用テープカセット
(第2記録フォーマット用テープカセット)1Bを挿入
すると、第2カセット筐体2Bの前面2fがストッパ片
11g,11hに当接し、且つ、第2カセット筐体2B
の前面2fがリーフスイッチ12に当接して第2カセッ
ト筐体2Bがカセットホルダ11内の所定の位置に挿入
を完了した状態となる。この際、カセットホルダ11の
外側面11cに取り付けたマイクロスイッチ13のアク
チュエータ13aは、挿入を完了した状態での第2カセ
ット筐体2Bのグリップ部2cと対応した位置に穿設
した矩形孔11c内に臨んでいるので、第2カセット
筐体2Bの挿入開始から途中の時点までは平坦な外側面
2cにアクチュエータ13aが当接しながら自分自身の
スプリング力に抗する方向に変位するものの、挿入を完
了した時点でアクチュエータ13aが自分自身のスプリ
ング力により第2カセット筐体2Bの外側面2cの一部
に形成した凹状のグリップ部2c内に入り込む方向
(左方)に変位し、この時マイクロスイッチ13が“O
FF”状態となる。このマイクロスイッチ13による
“OFF”状態検出結果により、VTR10内では高密
度記録用テープカセット(第2記録フォーマット用テー
プカセット)1Bが挿入されと検出している。その後、
高密度記録用テープカセット1Bの検出結果により、V
TR10内はW−VHS規格フォーマットモードに切り
換えられ、カセットホルダ11がカセット装着位置方向
に下降する動作に伴って前蓋8が開蓋され、図示しない
ローディング部材により第2カセット筐体2B内に収納
したメタルテープTmを複数の回転磁気ヘッド14を備
えた回転ドラム15まで引き出してW−VHS規格フォ
ーマットに基づいて高密度に記録及び/又は再生を行っ
ている。
【0030】従って、実施例では、テープカセット種類
検出手段となるマイクロスイッチ13をVHS及びW−
VHS兼用のVTR10内のカセットホルダ11に取り
付けたことにより、標準記録用テープカセット1Aと、
高密度記録用テープカセット1Bとを迅速且つ確実に検
出してVTR10内をVHS規格フォーマット,W−V
HS規格フォーマットに夫々設定することが可能とな
る。更に、VHS専用のVTR(図示せず),W−VH
S専用のVTR(図示せず)内のカセットホルダ(図示
せず)に挿入を完了した状態での第2カセット筐体2B
のグリップ部2cと対応する位置にマイクロスイッチ
13を取り付けた場合には、テープカセットの種類を検
出することにより、標準記録用テープカセット1A,高
密度記録用テープカセット1Bが夫々適用できる以外の
VTRへの誤挿入も迅速且つ確実に検出できる。
【0031】尚、上記実施例では、テープカセットの種
類検出方法として、第2カセット筐体2Bのグリップ部
2cと対応したカセットホルダ11の外側面11c側
にマイクロスイッチ13を取り付けたが、勿論、第2カ
セット筐体2Bのグリップ部2dと対応したカセット
ホルダ11の外側面11d側にマイクロスイッチ13を
取り付けることも可能である。
【0032】以上詳述した本発明に係わるテープカセッ
トの種類検出方法によると、酸化鉄テープ(第1磁気テ
ープ)Toを第1カセット筐体2A内に収納し、且つ、
第1カセット筐体2Aの外側面2cを平坦に形成した標
準記録用テープカセット(第1記録フォーマット用テー
プカセット)1Aと、メタルテープ(第2磁気テープ)
Tmを第1カセット筐体2Aと略同一外形寸法の第2カ
セット筐体2B内に収納し、且つ、第2カセット筐体2
Bの外側面2cの一部に凹状のグリップ部2cを形成
した高密度記録用テープカセット(第2記録フォーマッ
ト用テープカセット)1Bとのいずれか一方を同一のV
TR10内のカセットホルダ11に挿入した際、カセッ
トホルダ11には挿入を完了した状態での第2カセット
筐体2Bのグリップ部2cと対応する位置にマイクロ
スイッチ13を設けたので、標準記録用テープカセット
1A,高密度記録用テープカセット1Bをカセットホル
ダ11内に挿入を完了した時点で直ちにテープカセット
の種類を検出することができる。
【0033】また、標準記録用テープカセット1Aの第
1カセット筐体2Aの平坦な外側面2cの形状と、高密
度記録用テープカセット1Bの第2カセット筐体2Bの
外側面2cの一部に形成した凹状のグリップ部2c
形状とを目視により容易に確認できるので、使用者は未
然にテープカセットの種類を知ることができ、且つ、V
TR10側もマイクロスイッチ13などの簡単な構造で
テープカセット種類検出手段を構成することができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるテープカセ
ットの種類検出方法によると、第1磁気テープ(酸化鉄
テープ)を第1カセット筐体内に収納し、且つ、第1カ
セット筐体の外側面を平坦に形成した第1記録フォーマ
ット用テープカセット(標準記録用テープカセット)
と、第2磁気テープ(メタルテープ)を第1カセット筐
体と略同一外形寸法の第2カセット筐体内に収納し、且
つ、第2カセット筐体の外側面の一部に凹状のグリップ
部を形成した第2記録フォーマット用テープカセット
(高密度記録用テープカセット)とのいずれか一方を同
一の磁気記録及び/又は再生装置(VTR)内のカセッ
トホルダに挿入した際、カセットホルダには挿入を完了
した状態での第2カセット筐体のグリップ部と対応する
位置にテープカセット種類検出手段を設けたので、第1
記録フォーマット用テープカセット,第2記録フォーマ
ット用テープカセットをカセットホルダ内に挿入を完了
した時点で直ちにテープカセットの種類を検出すること
ができる。
【0035】また、第1記録フォーマット用テープカセ
ットの第1カセット筐体の平坦な外側面の形状と、第2
記録フォーマット用テープカセットの第2カセット筐体
の外側面の一部に形成した凹状のグリップ部の形状とを
目視により容易に確認できるので、使用者は未然にテー
プカセットの種類を知ることができ、且つ、装置側もマ
イクロスイッチなどの簡単な構造でテープカセット種類
検出手段を構成することができる。
【0036】また、本発明に係わるテープカセットの種
類検出方法に基づいて、装置(VTR)側のテープカセ
ット種類検出手段を例えばVHS及びW−VHS兼用の
VTR内に取り付ければ、第1記録フォーマット用テー
プカセットと、第2記録フォーマット用テープカセット
とを迅速且つ確実に検出してVTR内を例えばVHS規
格フォーマット,W−VHS規格フォーマットに夫々設
定することが可能となる。
【0037】更に、本発明に係わるテープカセットの種
類検出方法に基づいて、装置(VTR)側のテープカセ
ット種類検出手段を例えばVHS専用のVTR,W−V
HS専用のVTR内のカセットホルダに取り付けた場合
には、テープカセットの種類を検出することにより、第
1記録フォーマット用テープカセット,第2記録フォー
マット用テープカセットが夫々適用できる以外のVTR
への誤挿入も迅速且つ確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるテープカセットの種類検出方法
に適用される標準記録用テープカセットを示した斜視図
である。
【図2】本発明に係わるテープカセットの種類検出方法
に適用される高密度記録用テープカセットを示した斜視
図である。
【図3】本発明に係わるテープカセットの種類検出方法
に適に適用されるVTRを説明するための斜視図であ
る。
【図4】本発明に係わるテープカセットの種類検出方法
の動作を説明するための平面図であり、(A)は標準記
録用テープカセットをVTRに挿入した状態を示した
図,(B)は高密度記録用テープカセットをVTRに挿
入した状態を示した図である。
【符号の説明】
1A…第1記録フォーマット用テープカセット(標準記
録用テープカセット)、 1B…第2記録フォーマット
用テープカセット(高密度記録用テープカセット) 、
2A…第1カセット筐体、2B…第2カセット筐体、2
c,2d…外側面、2c,2d…グリップ部、10
…磁気記録及び/又は再生装置(VTR)、11…カセ
ットホルダ、13…テープカセット種類検出手段(マイ
クロスイッチ)、To…第1磁気テープ(酸化鉄テー
プ)、Tm…第2磁気テープ(メタルテープ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1記録フォーマットで記録再生がなされ
    る第1磁気テープを一対のリール間に巻回させながら略
    直方形状の第1カセット筐体内に収納した第1記録フォ
    ーマット用テープカセットと、 前記第1記録フォーマット用テープカセットと略同一構
    成をもち、且つ、第2記録フォーマットで記録再生がな
    される第2磁気テープを前記第1カセット筐体と略同一
    外形寸法の第2カセット筐体内に収納した第2記録フォ
    ーマット用テープカセットとのいずれか一方を同一の磁
    気記録及び/又は再生装置内のカセットホルダに挿入し
    た際に第1,第2記録フォーマット用テープカセットを
    夫々検出する方法であって、 前記第1カセット筐体の外側面を平坦に形成する一方、
    前記第2カセット筐体の外側面の一部にグリップ部を凹
    状に形成し、且つ、前記カセットホルダには挿入を完了
    した状態での前記第2カセット筐体の前記グリップ部と
    対応する位置にテープカセット種類検出手段を設けてな
    り、 前記テープカセット種類検出手段により前記グリップ部
    の有無を検出することを特徴としたテープカセットの種
    類検出方法。
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