JP2743637B2 - ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置

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JP2743637B2
JP2743637B2 JP3201637A JP20163791A JP2743637B2 JP 2743637 B2 JP2743637 B2 JP 2743637B2 JP 3201637 A JP3201637 A JP 3201637A JP 20163791 A JP20163791 A JP 20163791A JP 2743637 B2 JP2743637 B2 JP 2743637B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D41/2096Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils for controlling piezoelectric injectors

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジンの燃
料噴射制御装置に係り、特に主噴射に先立って予備噴射
(パイロット噴射)を行うようにした燃料噴射制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧縮着火を行うディーゼルエ
ンジンの低速運転時や低負荷運転時においては、燃焼室
に噴射された燃料が着火遅れにより爆発的に燃焼して、
燃焼騒音や排気ガス中の窒素酸化物(NOX )が増大す
ることがある。これに対しては、燃料の主噴射に先立っ
てパイロット噴射を行うことが有効とされ、例えば特開
昭63−71544号公報等において、パイロット噴射
に関する種々の技術が提案されている。このパイロット
噴射は、その時々の噴射期間に噴射される全燃料噴射量
のうちの一部を主噴射に先立って予備的に噴射させ、そ
のパイロット噴射による燃料を着火させて燃焼室内の温
度を充分に高め、その後に続く主噴射の燃料着火を効果
的に行わせるものである。
【0003】前記パイロット噴射及び主噴射を行うため
に、前記公報では高速応答性に優れたPZT(チタン酸
ジルコン酸鉛)等の圧電素子を有するスピル弁が用いら
れている。このスピル弁は、燃料噴射ポンプの高圧室内
の高圧燃料を低圧側へ溢流させるスピル通路に配設され
ている。スピル弁は前記スピル通路を開閉可能な弁体
と、所定の電圧が印加されることにより伸縮動作して前
記弁体を移動させ、その弁体にて前記スピル通路を開閉
させる圧電素子とを備えている。そして、圧電素子に電
圧を印加してスピル弁を駆動し、燃料噴射ポンプにおけ
る高圧室内の燃料圧力を調整し、燃料噴射弁にてパイロ
ット噴射及び主噴射を行わせるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記PZT
等の圧電素子は強誘電体であるので、電荷の供給及び放
出に基づき伸縮動作する際に、他部材から熱が伝わった
り自身が発熱したりすると昇温し、自発分極が小さくな
る。特に、圧電素子への印加電圧を発生するために共振
回路を用いた場合には、その圧電素子の温度上昇を免れ
ることができない。そして、圧電素子の温度がキュリー
点(例えば、PZTの場合210℃)を越えると前記自
発分極が消失し、圧電素子は電圧を印加しても伸縮動作
しなくなる。その結果、圧電素子が伸張したまま収縮し
なくなるとエンジンのオーバランを引き起こし、同圧電
素子が収縮したまま伸張しなくなるとエンジンストール
を引き起こすおそれがある。
【0005】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、圧電素子の温度上昇を抑制し
て、同圧電素子が伸縮動作しなくなるのを未然に防止で
きるディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては図1に示すように、ディーゼル
エンジンM1の回転を、フェイスカムM2が形成された
カムM3を介してプランジャM4に伝達し、そのプラン
ジャM4を駆動させることにより高圧室M5内へ燃料を
吸入し加圧する高圧ポンプM6と、前記高圧ポンプM6
の高圧室M5で加圧された高圧燃料を前記ディーゼルエ
ンジンM1に噴射する燃料噴射弁M7と、電圧印加によ
り伸縮動作する圧電素子M8にて弁体M9を移動させて
前記高圧室M5内の燃料の圧力を調整し、前記燃料噴射
弁M7にて主噴射及び同主噴射に先立つパイロット噴射
を行わせるスピル弁M10と、前記ディーゼルエンジン
M1の運転状態を検出する運転状態検出手段M11と、
前記圧電素子M8の温度を検出する素子温度検出手段M
12と、前記運転状態検出手段M11によるディーゼル
エンジンM1の運転状態が所定状態のときに、前記素子
温度検出手段M12により検出された圧電素子M8の温
度が予め定めた所定値よりも低い場合には、前記カムM
3のフェイスカム領域における低噴射率領域を用いたパ
イロット噴射を行わせるとともに、その低噴射率領域に
続く領域を用いた主噴射を行わせる第1の噴射制御手段
M13と、前記運転状態検出手段M11によるディーゼ
ルエンジンM1の運転状態が所定状態のときに、前記素
子温度検出手段M12により検出された圧電素子M8の
温度が前記所定値以上になるとパイロット噴射を停止す
るとともに、パイロット噴射実行時に相当する噴射率と
なるフェイスカム領域を用いた主噴射を行わせる第2の
噴射制御手段M14とを備えている。
【0007】
【作用】ディーゼルエンジンM1の回転は、フェイスカ
ムM2が形成されたカムM3を介してプランジャM4に
伝達される。すると、そのプランジャM4が駆動され、
高圧ポンプM6の高圧室M5内へ燃料を吸入し加圧す
る。この加圧された高圧燃料は燃料噴射弁M7に供給さ
れ、同燃料噴射弁M7から前記ディーゼルエンジンM1
に噴射される。このとき、スピル弁M10の圧電素子M
8は、電圧印加により伸縮動作し弁体M9を移動させて
前記高圧室M5内の燃料の圧力を調整する。この圧力の
調整により、前記燃料噴射弁M7にて主噴射及び同主噴
射に先立つパイロット噴射が行われる。
【0008】前記ディーゼルエンジンM1の運転時に
は、その運転状態が運転状態検出手段M11によって検
出されるとともに、前記圧電素子M8の温度が素子温度
検出手段M12によって検出される。
【0009】そして、第1の噴射制御手段M13は、前
記運転状態検出手段M11によるディーゼルエンジンM
1の運転状態が所定状態のときに、前記素子温度検出手
段M12により検出された圧電素子M8の温度が予め定
めた所定値よりも低い場合には、前記カムM3のフェイ
スカム領域における低噴射率領域を用いたパイロット噴
射を行わせるとともに、その低噴射率領域に続く領域を
用いた主噴射を行わせる。
【0010】また、第2の噴射制御手段M14は、前記
運転状態検出手段M11によるディーゼルエンジンM1
の運転状態が所定状態のときに、前記素子温度検出手段
M12により検出された圧電素子M8の温度が前記所定
値よりも高くなるとパイロット噴射を停止するととも
に、パイロット噴射実行時に相当する噴射率となるフェ
イスカム領域を用いた主噴射を行わせる。
【0011】従って、ディーゼルエンジンM1の運転状
態が所定状態であっても圧電素子M8の温度が所定値以
上になるとパイロット噴射が停止され、主噴射のみが実
行される。これにより、圧電素子M8の作動回数はパイ
ロット噴射及び主噴射が実行される場合の1/2とな
り、圧電素子M8の発熱が減少する。
【0012】このときの主噴射をフェイスカム領域にお
ける高噴射率領域を用いて行わせると噴射率が急激に上
昇する。しかし、本発明では前記のように、パイロット
噴射実行時に相当する噴射率となるフェイスカム領域を
用いて主噴射を行うので、パイロット噴射時に近い低噴
射率が維持される。そのため、パイロット噴射実行時か
らパイロット噴射が停止された場合には噴射率の急激な
変化がない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基いて詳細に説明する。図2は本実施例の燃料噴射制御
装置を備えた過給機付ディーゼルエンジン2の概略構成
を示す図であり、図3は高圧ポンプとしての分配型燃料
噴射ポンプ1の断面図である。燃料噴射ポンプ1は、デ
ィーゼルエンジン2のクランク軸44にベルト等を介し
て駆動連結されたドライブプーリ3を備えている。そし
て、ドライブプーリ3の回転によって燃料噴射ポンプ1
が駆動され、ディーゼルエンジン2の気筒(この場合は
4気筒)毎に設けられた燃料噴射弁としての燃料噴射ノ
ズル4に燃料が圧送されて燃料噴射を行う。
【0014】ドライブプーリ3にはドライブシャフト5
が連結され、そのドライブシャフト5には、べーン式ポ
ンプよりなる燃料フィードポンプ(図では90度展開さ
れている)6と、円板状のパルサ7とが取付けられてい
る。パルサ7の外周面には、ディーゼルエンジン2の気
筒数と同数の欠歯(この場合4個)が等角度間隔で形成
され、さらに隣接する欠歯間には14個ずつ(合計で5
6個)の突起が等角度間隔で形成されている。そして、
前記ドライブシャフト5の基端部(図の右端部)は、図
示しないカップリングを介してカムとしてのカムプレー
ト8に接続されている。パルサ7とカムプレート8との
間にはローラリング9が設けられ、そのローラリング9
にはカムプレート8のフェイスカム8aに対向する複数
のカムローラ10が取付けられている。そして、カムプ
レート8はスプリング11によって常にカムローラ10
に付勢係合されている。
【0015】カムプレート8には燃料加圧用プランジャ
12が一体回転可能に取付けられており、前記ドライブ
シャフト5の回転力がカップリングを介してカムプレー
ト8に伝達されることにより、同カムプレート8及びプ
ランジャ12が回転しながら図中左右方向へ往復駆動さ
れる。プランジャ12はポンプハウジング13に形成さ
れたシリンダ14に嵌挿されており、これらのプランジ
ャ12の先端面(図の右端面)とシリンダ14の内底面
との間が高圧室15となっている。プランジャ12の先
端側外周には、ディーゼルエンジン2の気筒数と同数の
吸入溝16及び分配ポート17が形成されている。ま
た、吸入溝16及び分配ポート17に対応して、ポンプ
ハウジング13には吸入ポート19及び分配通路18が
形成されている。
【0016】そして、ドライブシャフト5の回転に基づ
き燃料フィードポンプ6が駆動されると、図示しない燃
料タンクからの燃料が燃料供給ポート20を介して燃料
室21内へ供給される。また、プランジャ12が図中左
方向へ移動(復動)して高圧室15が減圧される吸入行
程においては、吸入溝16の一つが吸入ポート19と連
通して、燃料室21から高圧室15へ燃料が導入され
る。一方、プランジャ12が図中右方向へ移動(往動)
して高圧室15が加圧される圧縮行程においては、分配
通路18から各気筒毎の燃料噴射ノズル4へ燃料が圧送
されて噴射される。
【0017】前記ポンプハウジング13には、高圧室1
5と燃料室21とを連通させる燃料溢流用のスピル通路
22が形成され、その途中にピエゾスピル弁23が設け
られている。ピエゾスピル弁23は、前記高圧室15内
の燃料の圧力を調整することにより、前記燃料噴射ノズ
ル4にて主噴射及び同主噴射に先立つパイロット噴射を
行わせるためのものである。
【0018】ピエゾスピル弁23は上下動可能な弁体2
4を備えており、この弁体24は、弁座25に接触する
ことにより同スピル通路22を閉塞(閉弁)し、同弁座
25から離間することによりスピル通路22を開放(開
弁)する。前記弁体24を駆動してスピル通路22を開
閉させるために、弁体24の下側にはスプリング26の
付勢力が作用し、同弁体24の上側には燃料による圧力
が作用するようになっている。すなわち、弁体24の直
下にはスプリング26が圧縮状態で配設されており、ス
ピル通路22が開放されるようにスプリング26が弁体
24を常に上方へ付勢している。
【0019】また、弁体24の上方には変圧室27が形
成されており、この変圧室27内の燃料が小径の連通孔
28を介し前記弁体24を下方へ押圧している。前記変
圧室27の容積を変えて、弁体24上面に作用する燃料
の押圧力を調整するために、その変圧室27の上側に
は、圧電素子としてのピエゾ素子30とピストン29と
が配設され、同変圧室27の下側にスプリング31が配
置されている。スプリング31はピストン29を常に上
方へ付勢している。また、ピエゾ素子30は、PZT等
からなる板状部材を複数枚積層した構造をなし、電荷が
供給されると伸張してスプリング31の付勢力に抗しピ
ストン29を下動させ、電荷が放電されると収縮してス
プリング31の付勢力によるピストン29の上動を許容
する。
【0020】さらに、前記変圧室27内の燃料がリーク
により減少した場合においても弁体24の挙動を安定化
させるために、変圧室27と高圧室15とがリセット通
路32によって連通可能となっている。このリセット通
路32の開閉は、プランジャ12の回転運動と往復運動
とが所定のタイミングとなったときに行われる。このリ
セット通路32の開閉により、ピエゾ素子30が伸張す
る前に変圧室27に燃料が補充され、変圧室27内の初
期圧力が一定にリセットされる。
【0021】ここで、前記ピエゾスピル弁23による燃
料の噴射制御を図5〜図9に従って簡単に説明する。ま
ず、図5はプランジャ12が同図の左方へ移動(復動)
する燃料吸入行程を示しており、この状態ではプランジ
ャ12の吸入溝16が吸入ポート19と連通するととも
に、分配ポート17が分配通路18から遮断されてい
る。そして、ピエゾ素子30が収縮し弁体24がスピル
通路22を開放している。このため、燃料は吸入ポート
19から高圧室15内へ吸入され、さらにはリセット通
路32を通って変圧室27に導かれる。
【0022】前記状態から、図6に示すようにプランジ
ャ12が回転を伴って同図の右方へ移動(往動)する
と、吸入ポート19及びリセット通路32がともに遮断
され、高圧室15内の燃料が加圧され始める。このとき
には、ピエゾ素子30はまだ収縮されたままであり、ス
ピル通路22は開かれている。
【0023】図7に示すように、ピエゾ素子30に所定
の電圧が印加されると、圧電効果によりピエゾ素子30
が伸張する。これにより変圧室27内の燃料が加圧さ
れ、その燃料の押圧力がスプリング26の付勢力に打ち
勝って弁体24を下動させ、スピル通路22を閉塞す
る。このとき、プランジャ12の往動で高圧室15が加
圧されても、弁体24の受圧面積差と変圧室27の圧力
が高くなっていることで、弁体24は閉弁し続ける。そ
して、図8に示すようにプランジャ12の分配ポート1
7が分配通路18と連通すると、燃料噴射ノズル4から
燃料が噴射される(燃料噴射開始)。
【0024】所定の噴射量を得た時に、図9で示すよう
にピエゾ素子30の電荷が放出されると、ピエゾ素子3
0は収縮し変圧室27の圧力が低下する。すると、スプ
リング26の付勢力によって弁体24が上動し、スピル
通路22が開放される。これにより、高圧室15内の高
圧の燃料が燃料室21へ溢流され、噴射が終了する(燃
料噴射終了)。
【0025】従って、ピエゾスピル弁23のピエゾ素子
30に電圧を印加するタイミング、ピエゾ素子30の電
荷を放電させるタイミングを調節することにより、パイ
ロット噴射量、パイロット噴射の開始時期及び終了時
期、主噴射量、主噴射の開始時期及び終了時期を制御す
ることが可能である。
【0026】図2に示すように、前記ポンプハウジング
13の下側には、燃料噴射時期制御用のタイマ装置(図
では90度展開されている)34が設けられている。タ
イマ装置34は、ドライブシャフト5の回転方向に対す
るローラリング9の位置を制御することにより、フェイ
スカム8aがカムローラ10に係合する時期、すなわち
カムプレート8及びプランジャ12の往復動タイミング
を制御するものである。
【0027】このタイマ装置34は油圧によって作動さ
れるものであり、タイマハウジング35と、同タイマハ
ウジング35内に嵌装されたタイマピストン36と、同
じくタイマハウジング35内一側の低圧室37にてタイ
マピストン36を他側の加圧室38へ押圧付勢するタイ
マスプリング39等とから構成されている。そして、タ
イマピストン36はスライドピン40を介して前記ロー
ラリング9に接続されている。
【0028】タイマハウジング35の加圧室38には、
燃料フィードポンプ6により加圧された燃料が導入され
るようになっている。そして、その燃料圧力とタイマス
プリング39の付勢力との釣り合い関係によってタイマ
ピストン36の位置が決定される。また、タイマピスト
ン36の位置が決定されることによりローラリング9の
位置が決定され、カムプレート8を介してプランジャ1
2の往復動タイミングが決定される。
【0029】タイマ装置34の燃料圧力を制御するため
に、加圧室38と低圧室37とを繋ぐ連通路42にはタ
イミングコントロールバルブ41が設けられている。タ
イミングコントロールバルブ41はデューティ制御され
た通電信号によって開閉制御される電磁弁であり、同タ
イミングコントロールバルブ41の開閉制御によって加
圧室38内の燃料圧力が調整される。そして、その燃料
圧力調整によってプランジャ12のリフトタイミングが
制御され、各燃料噴射ノズル4からの燃料噴射時期が調
整される。
【0030】なお、前記ローラリング9の上部には、電
磁ピックアップコイルよりなる回転数センサ43が前記
パルサ7の外周面に対向して取付けられている。この回
転数センサ43はパルサ7の突起等が横切る際に、それ
らの通過を検出してエンジン回転数NEに相当するタイ
ミング信号(エンジン回転パルス)を出力する。また、
この回転数センサ43は前記ローラリング9と一体であ
るため、タイマ装置34の制御動作に関わりなく、プラ
ンジャリフトに対して一定のタイミングで基準となるタ
イミング信号を出力する。
【0031】次に、ディーゼルエンジン2について説明
する。図2に示すように、このディーゼルエンジン2で
はシリンダ45、ピストン46及びシリンダヘッド47
によって各気筒毎に対応する主燃焼室48が形成されて
いる。また、シリンダヘッド47には、同じく各気筒毎
に対応して副燃焼室49が設けられており、これらの副
燃焼室49は前記主燃焼室48に連通している。そし
て、各副燃焼室49に各燃料噴射ノズル4から噴射され
る燃料が供給される。また、各副燃焼室49には、始動
補助装置としての周知のグロープラグ50がそれぞれ取
付けられている。
【0032】ディーゼルエンジン2には吸気管52及び
排気管55がそれぞれ接続され、その吸気管52にはタ
ーボチャージャ53のコンプレッサ54が配設され、排
気管55にはターボチャージャ53のタービン56が配
設されている。また、排気管55には過給圧を調節する
ウェイストゲートバルブ57が取付けられている。
【0033】また、ディーゼルエンジン2には、排気管
55内の排気の一部を吸気管52の吸入ポート58へ還
流させるための還流管59が設けられている。還流管5
9の途中には排気の還流量を調節するEGRバルブ60
が設けられ、このEGRバルブ60はバキュームスイッ
チングバルブ(VSV)61の制御によって開閉制御さ
れる。
【0034】さらに、吸気管52の途中には、アクセル
ペダル62の踏込量に連動して開閉されるスロットルバ
ルブ63が設けられている。また、そのスロットルバル
ブ63に平行してバイパス路64が形成され、その途中
には、各種運転状態に応じてアクチュエータ68によっ
て開閉制御されるバイパス絞り弁65が設けられてい
る。アクチュエータ68は、二つのVSV66,67の
制御によって駆動される。バイパス絞り弁65は各種運
転状態に応じて開閉制御されるものであって、例えば、
アイドル運転時には騒音振動等の低減のために半開状態
に制御され、通常運転時には全開状態に制御され、さら
に運転停止時には安全のために全閉状態に制御される。
【0035】そして、上記のように燃料噴射ポンプ1及
びディーゼルエンジン2に設けられたピエゾスピル弁2
3、タイミングコントロールバルブ41、グロープラグ
50及び各VSV61,66,67は、電子制御装置
(以下単に「ECU」という)71にそれぞれ電気的に
接続され、同ECU71によってそれらの駆動タイミン
グが制御される。
【0036】前記ディーゼルエンジン2の運転状態を検
出する手段として、前記回転数センサ43に加えて以下
のセンサが設けられている。すなわち、エアクリーナ6
9を介して吸気管52に吸い込まれる空気の吸気温度を
検出する吸気温センサ72、スロットルバルブ63の開
閉位置からディーゼルエンジン2の負荷に相当するアク
セル開度ACCPAを検出するアクセル開度センサ7
3、吸入ポート58内の吸入圧力を検出する吸気圧セン
サ74、ディーゼルエンジン2の冷却水温を検出する水
温センサ75、ディーゼルエンジン2のクランク軸44
の回転基準位置、例えば特定気筒の上死点に対するクラ
ンク軸44の回転位置を検出するクランク角センサ76
が設けられている。
【0037】さらに、前記ピエゾスピル弁23には、素
子温度検出手段としての熱電対77が装着され、この熱
電対77は前記ピエゾ素子30の表面に当接して、その
ピエゾ素子30の温度(素子温度T)を検出する。
【0038】前記ECU71には、上述した各センサ4
3,72〜76及び熱電対77がそれぞれ接続されてい
る。そして、ECU71は各センサ43,72〜76及
び熱電対77から出力される信号に基づいて、ピエゾス
ピル弁23、タイミングコントロールバルブ41、グロ
ープラグ50及びVSV61,66,67等を好適に制
御する。
【0039】次に、前述したECU71の構成につい
て、図4のブロック図に従って説明する。ECU71は
第1の噴射制御手段及び第2の噴射制御手段を構成する
中央処理装置(CPU)81、所定の制御プログラム及
びマップ等を予め記憶した読み出し専用メモリ(RO
M)82、CPU81の演算結果等を一時記憶するラン
ダムアクセスメモリ(RAM)83、予め記憶されたデ
ータを保存するバックアップRAM84等と、これら各
部と入力ポート85及び出力ポート86等とをバス87
によって接続した論理演算回路として構成されている。
【0040】入力ポート85には、前記吸気温センサ7
2、アクセル開度センサ73、吸気圧センサ74及び水
温センサ75がバッファ88,89,90,91,9
2、マルチプレクサ93及びA/D変換器94を介して
接続されている。同じく、入力ポート85には、前記回
転数センサ43及びクランク角センサ76が波形整形回
路95を介して接続されている。そして、CPU81は
入力ポート85を介して入力される各センサ43,72
〜77等の検出信号を入力値として読み込む。また、出
力ポート86には各駆動回路96,97,98,99,
100,101を介してピエゾピル弁23、タイミング
コントロールバルブ41、グロープラグ50及びVSV
61,66,67等が接続されている。
【0041】そして、CPU81は各センサ43,72
〜76及び熱電対77から読み込んだ入力値に基づき、
ピエゾスピル弁23、タイミングコントロールバルブ4
1、グロープラグ50及びVSV61,66,67等を
好適に制御する。
【0042】次に、前記のように構成された本実施例の
作用及び効果を図11のフローチャートに基づいて説明
する。CPU81はまずステップ101において、熱電
対77によるそのときのピエゾ素子30の素子温度TAC
T を読み込み、ステップ102でその読み込んだ素子温
度TACT と、予め定めた所定値としての上限素子温度T
max とを比較する。この上限素子温度Tmax は、電圧を
印加してもピエゾ素子30が伸縮動作しなくなるときの
温度(キュリー点)よりも若干低い値であり、予めRO
M82に記憶されている。
【0043】前記ステップ102においてそのときの素
子温度TACT が上限素子温度Tmaxよりも低いと、CP
U81はステップ103でパイロット噴射及び主噴射を
行うためのパイロット噴射実行モードを設定する。そし
て、CPU81はステップ104で回転数センサ43に
よるエンジン回転数NEを読み込み、ステップ105で
アクセル開度センサ73によるアクセル開度ACCPA
を読み込む。次に、CPU81はステップ106におい
て、図12で示すように基準となるクランク角θ0 から
のパイロット噴射開始指令角θ1 、パイロット噴射終了
指令角θ2 、主噴射開始指令角θ3 、主噴射終了指令角
θ4 をそれぞれ算出し、このルーチンを終了する。ここ
で、パイロット噴射開始指令角θ1 は、パイロット噴射
を開始させるためにピエゾ素子30に電圧を印加すると
きのクランク角であり、パイロット噴射終了指令角θ2
は、パイロット噴射を終了させるためにピエゾ素子30
への電圧印加を停止するときのクランク角である。また
主噴射開始指令角θ3 は、主噴射を開始させるためにピ
エゾ素子30に電圧を印加するときのクランク角であ
り、主噴射終了指令角θ4 は、主噴射を終了させるため
にピエゾ素子30への電圧印加を停止するときのクラン
ク角である。
【0044】そして、CPU81はこれらの指令角θ1
〜θ4 に基づき、駆動回路96を介してピエゾ素子30
への電圧印加を開始又は停止し、同ピエゾ素子30を充
電又は放電させる。これにより、ピエゾ素子30が伸張
動作及び収縮動作を2回繰り返し、パイロット噴射及び
主噴射が行われる。このときには、前記カムプレート8
のフェイスカム8aにおける全領域のうち、低噴射率領
域(フェイスカム8aの勾配のなだらかな領域)Z1 で
パイロット噴射が行われ、高噴射率領域(フェイスカム
8aの勾配の急な領域)Z2 で主噴射が行われる。従っ
て、この場合の主噴射の噴射率は図12で示すように大
きい。
【0045】ところで、前記パイロット噴射及び主噴射
の実行により、ピエゾ素子30が伸縮動作を繰り返す
と、他部材から熱が伝わったり自身が発熱したりして同
ピエゾ素子30の温度が上昇する。そして、前記ステッ
プ102において素子温度TACT が上限素子温度Tmax
以上になると、CPU81はステップ107へ移行し、
パイロット噴射を停止し主噴射のみを行うためのパイロ
ット噴射禁止モードを設定する。そして、CPU81は
ステップ108で回転数センサ43によるエンジン回転
数NEを読み込み、ステップ109でアクセル開度セン
サ73によるアクセル開度ACCPAを読み込む。
【0046】続いて、CPU81はステップ110へ移
行し、図10のマップを用いてそのときの運転状態に応
じた主噴射開始指令角θ5 を算出し、このルーチンを終
了する。このマップは、パイロット噴射実行時に近い低
噴射率で主噴射を行わせるためのものであり、エンジン
回転数NEに対する主噴射開始指令角θ5 がアクセル開
度ACCPA毎に規定されている。本実施例では、エン
ジン回転数NEが高くなるに従い主噴射開始指令角θ5
が小さくなるように、またアクセル開度ACCPAが大
きくなるに従い主噴射開始指令角θ5が小さくなるよう
に規定されている。
【0047】さらに、前記マップにおいては、主噴射開
始指令角θ5 を前記パイロット噴射実行時の主噴射開始
指令角θ3 よりも大きくして、前記フェイスカム8aに
おける勾配のなだらかな領域で主噴射が行われるよう考
慮されている。加えて、前記マップにおける主噴射開始
指令角θ5 はプランジャ12の吸入溝16が吸入ポート
19と連通し(閉塞状態の吸入ポート19が開き)、高
圧室15の圧力が低下するまでに主噴射が終了するよう
に考慮されている(図13参照)。
【0048】そして、CPU81はステップ110で算
出した主噴射開始指令角θ5 に基づき、前記パイロット
噴射実行時と同じ噴射量を確保するために必要な主噴射
終了指令角θ6 を求める。CPU81は前記両指令角θ
5,θ6 に基づき駆動回路96を介してピエゾ素子30
に電圧印加を開始又は停止し、同ピエゾ素子30を充電
又は放電させる。これにより、パイロット噴射が停止さ
れるとともに、ピエゾ素子30の1回の伸縮動作により
主噴射が行われる。このときの主噴射は、前記カムプレ
ート8のフェイスカム8aにおける低噴射率領域(フェ
イスカム8aの勾配のなだらかな領域)Z3 で行われ
る。従って、主噴射の噴射率は図13で示すように前記
パイロット噴射実行時の主噴射の噴射率(図12参照)
よりも小さい。
【0049】このように、本実施例では熱電対77によ
って検出されたピエゾ素子30の素子温度TACT が上限
素子温度Tmax よりも低い場合には、フェイスカム領域
における低噴射率領域Z1 を用いたパイロット噴射を行
わせるとともに、その低噴射率領域Z1 に続く高噴射率
領域Z2を用いた主噴射を行わせ、前記素子温度TACT
が上限素子温度Tmax 以上になるとパイロット噴射を停
止し、かつ、パイロット噴射実行時に相当する噴射率と
なる低噴射率領域Z3 を用いた主噴射を行わせるように
した。
【0050】このため、ディーゼルエンジン2の運転状
態が本来ならばパイロット噴射を行うべき状態であって
も、ピエゾ素子30の温度が上限素子温度Tmax 以上に
なるとパイロット噴射が停止され、主噴射のみが実行さ
れる。これにより、ピエゾ素子30の作動回数は、パイ
ロット噴射実行時の1/2となりピエゾ素子30の温度
上昇が抑制される。従って、本実施例は従来技術とは異
なり、ピエゾ素子30の素子温度TACT がキュリー点を
越えることが阻止され、同ピエゾ素子30が伸張したま
ま収縮しなくなってディーゼルエンジン2のオーバラン
を引き起こしたり、収縮したまま伸張しなくなってエン
ジンストールを引き起こしたりするおそれがない。
【0051】ここで、パイロット噴射停止時において、
パイロット噴射実行時と同様に、フェイスカム領域にお
ける高噴射率領域Z2 を用いた主噴射を行わせると噴射
率が急激に上昇する問題がある。しかし、本実施例では
前記のように低噴射率領域Z3を用いて主噴射を行うの
で、パイロット噴射実行時に近い低噴射率が維持され
る。そのため、パイロット噴射実行時からパイロット噴
射が停止された場合には噴射率の急激な変化がなく、燃
料の燃焼状態の急変を防止できる。
【0052】さらに、本実施例ではピエゾ素子30の温
度が上限素子温度Tmax 以上になると、ピエゾ素子30
への電圧印加の回数を1/2にしてパイロット噴射を停
止するので、その分消費エネルギが低減され、ひいては
燃費向上を図ることが可能となる。また、ピエゾ素子3
0の作動回数が減少するので、同ピエゾ素子30の耐久
性が向上し、信頼性向上を図ることもできる。
【0053】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から
逸脱しない範囲で変更してもよい。 (1)前記実施例ではパイロット噴射実行時においてパ
イロット噴射をフェイスカム8aの低噴射率領域Z1で
行い、主噴射を高噴射率領域Z2で行う場合について説
明したが、パイロット噴射及び主噴射をともに低噴射率
領域で行う場合には、次のように変更してもよい。すな
わち、ピエゾ素子30の素子温度TACT が上限素子温度
Tmax 以上になると、パイロット噴射を停止させるが、
主噴射の噴射開始タイミングはパイロット噴射実行時の
主噴射の噴射開始タイミングを変更せずにそのまま用い
る。なお、この場合には、所定の噴射量を得るために主
噴射の噴射終了タイミングを、パイロット噴射実行時の
主噴射の噴射終了タイミングよりも若干遅くする。 (2)前記実施例では図10のマップを用いて主噴射開
始指令角θ5 を求め、その主噴射開始指令角θ5 に基づ
いてピエゾ素子30への電圧印加タイミングを調整する
ようにしたが、主噴射が低噴射率領域Z3 で行われるよ
うにタイマ装置34によってフェイスカム8aの位相を
ずらすようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、圧
電素子の温度が予め定めた所定値よりも低い場合には、
フェイスカム領域における低噴射率領域を用いたパイロ
ット噴射を行わせるとともにその低噴射率領域に続く領
域を用いた主噴射を行わせ、前記圧電素子の温度が前記
所定値以上になるとパイロット噴射を停止し、かつパイ
ロット噴射実行時に相当する噴射率となるフェイスカム
領域を用いた主噴射を行わせるようにしたので、圧電素
子の温度上昇に基づき同圧電素子が伸縮動作しなくなる
のを未然に防止でき、さらには、パイロット噴射実行状
態から停止されたときの燃料噴射率の急激な変化を防止
できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念構成図である。
【図2】本発明を具体化した一実施例におけるディーゼ
ルエンジンの燃料噴射制御装置を示す概略構成図であ
る。
【図3】一実施例における分配型燃料噴射ポンプを示す
断面図である。
【図4】一実施例におけるECUの構成を示すブロック
図である。
【図5】一実施例において、プランジャが復動して高圧
室内に燃料が吸入される状態を示す部分断面図である。
【図6】一実施例において、図5の状態からプランジャ
が往動して高圧室内の燃料が加圧される状態を示す部分
断面図である。
【図7】一実施例において、図6の状態からピエゾ素子
が伸張してスピル通路が閉塞された状態を示す部分断面
図である。
【図8】一実施例において、燃料が噴射される状態を示
す部分断面図である。
【図9】一実施例において、図8の状態からピエゾ素子
が収縮して燃料噴射が終了する状態を示す部分断面図で
ある。
【図10】一実施例において、エンジン回転数及びアク
セル開度に対する主噴射開始指令角が定められたマップ
を示す図である。
【図11】一実施例の作用を説明するためのフローチャ
ートである。
【図12】一実施例において、パイロット噴射実行時の
信号処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】一実施例において、パイロット噴射停止時の
信号処理を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…高圧ポンプとしての燃料噴射ポンプ、2…ディーゼ
ルエンジン、4…燃料噴射弁としての燃料噴射ノズル、
8…カムとしてのカムプレート、8a…フェイスカム、
12…プランジャ、15…高圧室、23…スピル弁とし
てのピエゾスピル弁、24…弁体、30…圧電素子とし
てのピエゾ素子、43…運転状態検出手段の一部を構成
する回転数センサ、73…運転状態検出手段の一部を構
成するアクセル開度センサ、77…素子温度検出手段と
しての熱電対、81…第1の噴射制御手段及び第2の噴
射制御手段を構成するCPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 41/12 350 F02M 41/12 350A 45/06 45/06 A 51/04 51/04 L (56)参考文献 特開 平5−10154(JP,A) 特開 平2−283840(JP,A) 特開 平4−191566(JP,A) 特開 昭62−150053(JP,A) 特開 昭61−228175(JP,A) 特開 平2−95742(JP,A) 実開 昭61−147371(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの回転を、フェイス
    カムが形成されたカムを介してプランジャに伝達し、そ
    のプランジャを駆動させることにより高圧室内へ燃料を
    吸入し加圧する高圧ポンプと、 前記高圧ポンプの高圧室で加圧された高圧燃料を前記デ
    ィーゼルエンジンに噴射する燃料噴射弁と、 電圧印加により伸縮動作する圧電素子にて弁体を移動さ
    せて前記高圧室内の燃料の圧力を調整し、前記燃料噴射
    弁にて主噴射及び同主噴射に先立つパイロット噴射を行
    わせるスピル弁と、 前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、 前記圧電素子の温度を検出する素子温度検出手段と、 前記運転状態検出手段によるディーゼルエンジンの運転
    状態が所定状態のときに、前記素子温度検出手段により
    検出された圧電素子の温度が予め定めた所定値よりも低
    い場合には、前記カムのフェイスカム領域における低噴
    射率領域を用いたパイロット噴射を行わせるとともに、
    その低噴射率領域に続く領域を用いた主噴射を行わせる
    第1の噴射制御手段と、 前記運転状態検出手段によるディーゼルエンジンの運転
    状態が所定状態のときに、前記素子温度検出手段により
    検出された圧電素子の温度が前記所定値以上になるとパ
    イロット噴射を停止するとともに、パイロット噴射実行
    時に相当する噴射率となるフェイスカム領域を用いた主
    噴射を行わせる第2の噴射制御手段とを備えたことを特
    徴とするディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置。
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