JPH03189353A - ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置

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Publication number
JPH03189353A
JPH03189353A JP32919989A JP32919989A JPH03189353A JP H03189353 A JPH03189353 A JP H03189353A JP 32919989 A JP32919989 A JP 32919989A JP 32919989 A JP32919989 A JP 32919989A JP H03189353 A JPH03189353 A JP H03189353A
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JP
Japan
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injection
timing
control
valve
injection control
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Application number
JP32919989A
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English (en)
Inventor
Kanji Kizaki
幹士 木崎
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH03189353A publication Critical patent/JPH03189353A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置に係
り、特に主噴射に先立って予備噴射(パイロット噴射)
を行うパイロット噴射制御を可能にした燃料噴射制御装
置に関するものである。
[従来の技術] 従来から、ディーゼルエンジンの燃料噴射においては、
低速運転や低負荷運転等の際の燃料着火遅れに起因して
発生する燃焼騒音等を低減させるために、主噴射に先立
ってパイロット噴射を行うことが有効とされ、例えば特
開昭63−5140号公報等においてパイロット噴射に
関する種々の技術が提案されている。パイロット噴射は
、その時々の噴射期間に噴射される全燃料噴射量のうち
の一部を主噴射に先立って予備的に噴射させ、そのパイ
ロット噴射燃料を着火させて燃焼室内の温度を充分に高
め、その後に続く主噴射の燃料着火を効果的に行わせる
ものである。
このようなパイロット噴射を伴うパイロット噴射制御を
行うには、燃料噴射ポンプにおいてプランジャ高圧室か
らの燃料溢流を調量する電磁スピル弁を設け、プランジ
ャ圧縮行程中にその電磁スピル弁を閉弁・開弁制御する
ことにより、パイロット噴射とそれに続く主噴射が達成
される。
一方、前述した低速運転や低負荷運転等以外の通常運転
の際に、パイロット噴射を伴わない通常の主噴射のみの
通常噴射制御を行うには、プランジャ圧縮行程以前に電
磁スピル弁を閉弁したままの状態にしておき、プランジ
ャ圧縮行程中に所定の噴射開始圧力を超えた時点で主噴
射が開始され、主噴射終了時期は前記電磁スピル弁を開
弁させることにより達成される。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、その時々の運転状態に応じてパイロット
噴射制御と通常噴射制御とを選択的に切り換える場合に
は、パイロット噴射制御における噴射特性がその主噴射
に支配されるため、主噴射の開始時期を通常噴射制御の
噴射開始時期に合わせる必要があり、そのために噴射時
期調整用タイマを作動させて噴射時期を進角させる必要
があった。
即ち、第7図に実線で示すパイロット噴射制御の主噴射
開始時期は、第8図に示す通常噴射制御の噴射開始時期
に比べて時間ΔTだけ遅れることになる。このため、パ
イロット噴射制御と通常噴射制御とを切り換えた際に、
その時間ΔTの分だけタイマ位置を進角させて第7図に
2点鎖線で示すようにプランジャ圧縮行程時期、即ちプ
ランジャリフト時期を変更させることにより、電磁スピ
ル弁開閉のためのスピル弁制御信号のタイミング信号(
エンジン回転パルス)発生時期をタイマ位置進角に連動
して進角させ、主噴射開始時期を進角させる必要があっ
た。
一般に、電磁スピル弁の応答性はタイマのそれよりも良
いために、パイロット噴射制御におけるパイロット噴射
と主噴射との切り換えは、電磁スピル弁の閉弁・開弁制
御によって瞬時に行うことができる。これに対して、パ
イロット噴射制御と通常噴射制御との切り換えの際には
、噴射時期を進角させるためにタイマを作動させなけれ
ばならず、その応答遅れが問題になっていた。即ち、エ
ンジンの運転状態に応じて、パイロット噴射制御から通
常噴射制御へと切り換えた際には、目標噴射開始時期に
対してタイマ位置が一時的に過進角状態となり、ノック
音やNOxが大きくなるという問題があった。一方、通
常噴射制御からパイロット噴射制御へと切り換えた際に
は、その逆に目標噴射開始時期に対してタイマ位置が一
時的に過遅角状態となり、失火や白煙及びHCが発生す
るという問題があった。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって
、その目的は、主噴射に先立ってパイロット噴射を行う
パイロット噴射制御とパイロット噴射を行わない主噴射
のみの通常噴射制御との切り換えを、噴射時期調整用タ
イマの応答遅れを問題にすることなく円滑に行って適性
な噴射時期調整を行うことが可能なディーゼルエンジン
の燃料噴射制御装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明のデフイーゼル
エンジンの燃料噴射制御装置においては、第1図に示す
ように、ディーゼルエンジンM1の回転に基づきカムM
2を介して往復駆動され、高圧室M3にて燃料加圧を行
う燃料加圧用プランジャM4と、ディーゼルエンジンM
1の運転状態に応じて、カムM2を介してプランジャM
4の駆動時期を変更させて燃料圧縮時期を調整する圧縮
時期調整用タイマM5と、高圧室M3にて加圧された燃
料の噴射開始及び噴射終了を調整するために閉弁及び開
弁される噴射調整弁M6と、ディーゼルエンジンMlの
回転数を含む運転状態を検出する運転状態検出手段M7
と、その運転状態検出手段M7の検出値に基づき、高圧
室M3の圧縮行程中に、噴射調整弁M6を閉弁及び開弁
させて主噴射と主噴射に先立つパイロット噴射を行うパ
イロット噴射制御と、通常の主噴射のみを行う通常噴射
制御とを切り換え制御する噴射切換制御手段M8とを備
えたディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置において、
運転状態検出手段M7の検出値に基づき、パイロット噴
射制御の際の少なくとも主噴射の開始時期に相当する噴
射調整弁M6の閉弁時期を演算する時期演算手段M9と
、噴射切換制御手段M8によりパイロット噴射制御と通
常噴射制御とが切り換えられるときに、時期演算手段M
9により演算されたパイロット噴射制御の際の主噴射の
開始時期に相当する噴射調整弁M6の閉弁時期を通常噴
射制御の噴射開始時期としても共用して噴射調整弁M6
を制御する弁制御手段M10とを備えている。
[作用] この発明のディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置によ
れば、第1図に示すように、ディーゼルエンジンM1が
運転されることにより、カムM2を介してプランジャM
4が往復駆動され、高圧室M3にて燃料加圧が行われる
。又、タイマM5はディーゼルエンジンM1の運転状態
に応じて、例えばエンジン回転数の増減に応じて、カム
M2を介してプランジャM4の駆動時期を変更させて燃
料圧縮時期を調整する。
このディーゼルエンジンMlの運転状態において、噴射
切換制御手段M8は、運転状態検出手段M7の検出値に
基づき、高圧室M3の圧縮行程中に、噴射調整弁M6を
閉弁及び開弁させて主噴射と主噴射に先立つパイロット
噴射を行うパイロット噴射制御と、パイロット噴射を行
わず通常の主噴射のみを行わせる通常噴射制御とを切り
換え制御する。又、このとき時期演算手段M9は、運転
状態検出手段M7の検出値に基づき、パイロット噴射制
御の際の少なくとも主噴射の開始時期に相当する噴射調
整弁M6の閉弁時期を演算する。
そして、弁制御手段MIOは、噴射切換制御手段M8に
よりパイロット噴射制御と通常噴射制御とが切り換えら
れるときに、時期演算手段M9により演算されたパイロ
ット噴射制御の際の主噴射の開始時期に相当する噴射調
整弁M6の閉弁時期を通常噴射制御の噴射開始時期とし
ても共用して噴射調整弁M6を制御する。即ち、パイロ
ット噴射制御と通常噴射制御との切り換えの際には、パ
イロット噴射制御における主噴射の開始時期と通常噴射
制御の噴射開始時期とが同じになるように噴射調整弁M
6が制御される。
[実施例] 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に基いて詳
細に説明する。
第2図はこの実施例におけるディーゼルエンジンの燃料
噴射制御装置を示す概略構成図である。
分配型燃料噴射ポンプlは、ディーゼルエンジン2のク
ランク軸40にベルト等を介して駆動連結されたドライ
ブプーリ3を備え、そのドライブプーリ3の回転によっ
て駆動され、ディーゼルエンジン2の各気筒(この場合
は4気筒)毎に設けられた各燃料噴射ノズル4に燃料を
圧送する。
前記燃料噴射ポンプlにおいて、ドライブプーリ3はド
ライブシャフト5の先端に取付けられており、同ドライ
ブシャフト5の途中には、ベーン式ポンプよりなる燃料
フィードポンプ(この図では90度展開されている)6
が設けられ、更にドライブシャフト5の基端側には円板
状のパルサ7が取付けられている。パルサ7の外周面に
は、ディーゼルエンジン2の気筒数と同数の、即ちこの
場合4個の切歯が等角度間隔で形成され、更に各切歯の
間には14個ずつ(合計で56個)の突起が等角度間隔
で形成されている。そして、ドライブシャフト5の基端
部は図示しないカップリングを介してカムプレート8に
接続されている。
パルサ7とカムプレート8との間には、ローラリング9
が設けられ、同ローラリング9の円周に沿ってカムプレ
ート8のカムフェイス8aに対向する複数のカムローラ
10が取付けられている。
カムプレート8のカムフェイス8aは、ディーゼルエン
ジン2の気筒数と同数だけ設けられている。
又、カムプレート8はスプリング11によって常にカム
ローラ10に付勢係合されている。
カムプレート8には燃料加圧用プランジャ12の基端が
一体回転可能に取付けられ、それらカムプレート8及び
プランジャ12がドライブシャフト5の回転に連動して
回転される。即ち、ドライブシャフト5の回転力がカッ
プリングを介してカムプレート8に伝達されることによ
り、カムプレート8が回転しながらカムローラlOに係
合して、気筒数と同数たけ図中左右方向へ往復駆動され
、これに伴ってプランジャ12が回転しながら同方向へ
往復駆動される。つまり、カムプレート8のカムフェイ
ス8aがローラリング9のカムローラlOに乗り上げる
過程でプランジャ12が往動(リフト)され、その逆に
カムフェイス8aがカムローラlOを乗り下げる過程で
プランジャ12が復動される。
プランジャ12はポンプハウジング13に形成されたシ
リンダ14に嵌挿されており、プランジャ12の先端面
とシリンダ14の底面との間が高圧室I5となっている
。又、プランジャ12の先端側外周には、ディーゼルエ
ンジン2の気筒数と同数の吸入溝16と分配ポート17
が形成され、それら吸入溝16及び分配ポート17に対
応して、ポンプハウジング13には分配通路18及び吸
入ポート19が形成さている。
そして、ドライブシャフト5が回転されて燃料フィード
ポンプ6が駆動されることにより、図示しない燃料タン
クから燃料供給ポート20を介して燃料室21.内へ燃
料が供給される。又、プランジャ12が復動されて高圧
室15が減圧される吸入行程中に、吸入溝16の一つが
吸入ポート19に連通ずることにより、燃料室21から
高圧室15へと燃料が導入される。一方、プランジャ1
2が往動されて高圧室15が加圧される圧縮行程中に、
分配通路18から各気筒毎の燃料噴射ノズル4へ燃料が
圧送されて噴射される。
ポンプハウジング13には、高圧室15と燃料室21と
を連通させる燃料溢流用のスピル通路22が形成され、
同スピル通路22の途中には、噴射調整弁としての周知
の電磁スピル弁23が設けられている。この電磁スピル
弁23は常開型の弁であり、コイル24が無通電(オフ
)の状態では弁体25が開放されて高圧室15内の燃料
が燃料室21へ溢流され、コイル24が通電(オン)さ
れることにより、弁体25が閉鎖されて高圧室15から
燃料室21への燃料の溢流が止められる。
従って、その電磁スピル弁23の通電時間を制御するこ
とにより、開弁23が閉弁・開弁制御され、高圧室15
から燃料室21への燃料の溢流調量が行われる。そして
、プランジャ12の圧縮行程中に電磁スピル弁23を開
弁させることにより、高圧室15内における燃料が減圧
されて、燃料噴射ノズル4からの燃料噴射が停止される
。つまり、プランジャ12が往動しても、電磁スピル弁
23が開弁している間は高圧室15内の燃料圧力が上昇
せず、燃料噴射ノズル4からの燃料噴射が行われない。
又、プランジャ12の往動中に、電磁スピル弁23の閉
弁・開弁の時期を制御することにより、燃料噴射ノズル
4からの燃料噴射量が制御される。
ポンプハウジング13の下側には、燃料噴射時期制御用
のタイマ装置(この図では90度展開されている)26
が設けられている。このタイマ装置26は、ドライブシ
ャフト5の回転方向に対するローラリング9の位置を制
御することにより、カムプレート8のカムフェイス8a
がカムローラ10に係合する時期、即ちカムプレート8
及びプランジャ12の往復動タイミングを制御するもの
である。
このタイマ装置26は油圧によって作動されるものであ
り、タイマハウジング27と、同ハウジング27内に嵌
装されたタイマピストン28と、同じくタイマハウジン
グ27内−側の低圧室29にてタイマピストン28を他
側の加圧室30へ押圧付勢するタイマスプリング31等
とから構成されている。そして、タイマピストン2Bは
スライドピン32を介して前記ローラリング9に接続さ
れている。
タイマハウジング27の加圧室30には、前記燃料フィ
ードポンプ6により加圧された燃料が導入されるように
なっており、その燃料圧力とタイマスプリング31の付
勢力との釣り合い関係によってタイマピストン28の位
置が決定される。そして、タイマピストン28の位置が
決定されることによりローラリング9の位置が決定され
、カムプレート8を介してプランジャ12の往復動タイ
ミングが決定される。
又ミタイマ装置26の燃料圧力を制御するために、タイ
マ装置26にはタイミングコントロールバルブ33が設
けられている。即ち、タイマハウジング27の加圧室3
0と低圧室29とは連通路34によって連通されており
、同連通路34の途中にタイミングコントロールバルブ
33が設けられている。このタイミングコントロールバ
ルブ33は、デユーティ制御された通電信号によって開
閉制御される電磁弁であり、同バルブ33の開閉制御に
よって加圧室30内の燃料圧力が調整される。
そして、この燃料圧力の制御によって、プランジャ12
のリフトタイミングが制御され、各燃料噴射ノズル4か
らの燃料噴射時期が調整される。
前記ローラリング9の上部には、電磁ピックアップコイ
ルよりなる回転数センサ35がパルサ7の外周面に対向
して取付けられている。この回転数センサ35はパルサ
7の突起等が横切る際に、それらの通過を検出してエン
ジン回転数NEに相当するタイミング信号(エンジン回
転パルス)を出力する。又、この回転数センサ35は、
ローラリング9と一体であるため、タイマ装置26の制
御動作に関わりなく、プランジャリフトに対して一定の
タイミングで基準となるタイミング信号を出力するよう
になっている。
次に、前記ディーゼルエンジン2について説明する。こ
のディーゼルエンジン2は各気筒に対応するシリンダ4
Lピストン42及びシリンダヘッド43によって主燃焼
室44が形成されており、それら各主燃焼室44が対応
して設けられた各副燃焼室45に連設されている。そし
て、各燃料噴射ノズル4から各副燃焼室45へ燃料が噴
射されるようになっている。又、副燃焼室45には、始
動補助装置としての周知のグロープラグ46が取付けら
れている。
ディーゼルエンジン2の吸気管47にはターボチャージ
ャ48のコップレツサ49が設けられ、同エンジン2の
排気管50にはターボチャージャ48のタービン51が
設けられている。又、排気管50には、過給圧を調節す
るウェイストゲートバルブ52が設けられている。
又、ディーゼルエンジン2には、排気管50内の排気の
一部を吸気管47の吸入ポート53へ還流させる還流管
54が設けられ、その還流管54の途中には排気の還流
量を調節するエキゾーストガスリサキュレイションバル
ブ(EGRバルブ)55が設けられている。このEGR
バルブ55はバキュームスイッチングバルブ(VSV)
56の制御によって開閉制御される。
更に、吸気管47の途中には、アクセルペダル57の踏
込量に連動して開閉されるスロットルバルブ58が設け
られている。又、そのスロットルバルブ58に平行して
バイパス路59が設けられ、同バイパス路59にはバイ
パス絞り弁60が設けられている。このバイパス絞り弁
60は、二つのVSV61.62の制御によって駆動さ
れる二段のダイヤフラム室を有するアクチュエータ63
によって開閉制御される。バイパス絞り弁60は各種運
転状態に応じて開閉制御されるものであって、例えばア
イドル状態運転時には騒音振動等の低減のために半開状
態に制御され、通常運転状態時には全開状態に制御され
、更に運転停止状態時には安全のために全閉状態に制御
される。
そして、前記燃料噴射ポンプ1及びディーゼルエンジン
2に設けられた、電磁スピル弁23、タイミングコント
ロールバルブ33、グロープラグ46及び各VSV56
,61.62は、それぞれ噴射切換制御手段、時期演算
手段及び弁制御手段を構成する電子制御装置(以下単に
rECUJという)71に電気的に接続され、同ECU
71によってその駆動タイミングが制御される。
このECU71には、エアクリーナ64を介して吸気管
47に吸い込まれる吸気温度を検出する吸気温センサ7
2、前記スロットルバルブ58の開閉位置からディーゼ
ルエンジン2の負荷に相当するアクセルペダル踏込量A
CCPを検出するアクセル開度センサ73、吸入ポート
53内の吸気圧力を検出する吸気圧センサ74、ディー
ゼルエンジン2の冷却水温を検出する水温センサ75、
デイ−セルエンジン2のクランク軸の回転数に比例して
変化する所定のクランク角度を検出するクランク角セン
サ76等がそれぞれ接続されると共に、燃料噴射ポンプ
Iに設けられた前記回転数センサ35が接続されている
。そして、ECU71は運転状態検出手段を構成するこ
れら各センサ35.72〜76から出力される信号に基
づいて、電磁スピル弁23、タイミングコントロールバ
ルブ33、グロープラグ46及びVSV56,61゜6
2等を好適に制御する。
次に、前記ECU71の構成について第3図のブロック
図に従って説明する。ECU71は中央処理装置(CP
U)8L所定の制御プログラム等を予め記憶した読み出
し専用メモリ(ROM)82、CPU81の演算結果等
を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)83
、予め記憶されたデータを保存するバックアップRAM
84等と、これら各部と入力ポート85及び出力ポート
86等とをバス87によって接続した論理演算回路とし
て構成されている。
入力ポート85には、前述した吸気温センサ72、アク
セル開度センサ73、吸気圧センサ74及び水温センサ
75からの出力信号が、各バッファ88.89,90,
91、マルチプレクサ92及びA/D変換器93を介し
て接続されている。同じく、入力ポート85には、前述
した回転数センサ35、クランク角センサ76からの出
力信号が、波形整形回路94を介して接続されている。
そして、CPU81は入力ポート85を介して入力され
る各センサ35,72〜76等からの信号を入力値とし
て読み込む。又、出力ポート86には各駆動回路95,
96,97,98,99,100を介して電磁スピル弁
23、タイミングコントロールバルブ33、グロープラ
グ46及びVSV56.61.62等が接続されている
そして、CPU81は各センサ35,72〜76から読
み込んだ入力値に基づいて、前記電磁スピル弁23、タ
イミングコントロールバルブ33、グロープラグ46及
びVSV56,61.62等を好適に制御する。
次に、前述したECU71によって実行されるディーゼ
ルエンジンの燃料噴射制御の処理について第4図に示す
フローチャートに従って説明する。
このフローチャートのルーチンは、ECU71によって
実行される各処理のうち、パイロット噴射制御と通常噴
射制御の切り換えの際の電磁スピル弁23の閉弁・開弁
制御に関連する処理のみを示している。
このルーチンでは、先ずステップ101において、回転
数センサ35の検出値からエンジン回転数NEを割り出
して読み込む。又、ステップ102において、アクセル
開度センサ73の検出値からアクセルペダル踏込量AC
CPを割り出して読み込む。
次に、ステップ103において、前記読み込んだエンジ
ン回転数NE及びアクセル踏込量ACCPから、第6図
(b)に示すように、パイロット噴射制御におけるパイ
ロット噴射の開始時期及び終了時期に相当する閉弁時期
TSI及び開弁時期TE1、主噴射の開始時期及び終了
時期に相当する閉弁時期TS2及び開弁時期TE2をそ
れぞれ演算する。
この実施例では、上記パイロット噴射における閉弁時期
TSlを、第6図(b)、(c)に示すように、プラン
ジャ12の往動、即ちプランジャリフトにより高圧室1
5の圧縮行程以前に電磁スピル弁23が閉弁される一定
の時期として、開弁時期TEl、閉弁時期TS2を以下
に示す式(1)及び式(2)に基づいて求める。
f 1 (NE、ACCP) =TE 1−TS 1 
   ・・・(1)f 2(NE、ACCP) =TS
 2−TE 1    ・・・(2)ここで、f 1 
(NE、ACCP)はパイロット噴射量に相当してエン
ジン回転数NEとアクセル踏込量ACCPとの関数を示
しており、f 2 (NB、ACCP)はパイロット噴
射と主噴射との間隔に相当してエンジン回転数NEとア
クセル踏込量ACCPとの関数を示しており、それぞれ
ROM82に予め記憶されているマツプを参照して求め
られる。又、上記の演算から求められた閉弁時期TS2
から、ROM82に予め記憶されているマツプを参照し
て開弁時期TE2が求められる。
続いて、ステップ104において、前記読み込んだエン
ジン回転数NE及びアクセル踏込量ACCPから、RO
M82に予め記憶゛されているマツプを参照して、第6
図(b)に示すように通常噴射制御における開弁時期T
E3を求める。通常噴射制御ではパイロッ噴射を行わな
い分だけパイロット噴射制御の主噴射よりも噴射量が多
くなるため、開弁時期TE3はパイロット噴射制御の主
噴射の開弁時期TE2よりも遅れた時期となる。
更に、ステップ105においては、同じ(前記読み込ん
だエンジン回転数NE及びアクセル踏込量ACCPから
、パイロット噴射制御及び通常噴射制御に共通な目標タ
イマ進角TRGCAを補正する。この目標タイマ進角T
RGCAは、予めROM82に記憶されているマツプを
参照して補正されるものであり、プランジャ12の往動
タイミングを調整するために使用される値である。
次に、ステップ106において、現在の運転状態がパイ
ロット噴射制御を行うべき状態であるか否かを判断する
。この判断は、本実施例ではROM82に予め記憶され
ている第5図に示すようなエンジン回転数NEとアクセ
ル踏込量ACCPとをパラメータとするマツプを参照し
て行われる。
そして、現在の運転状態がパイロット噴射制御を行うべ
き状態である場合には、ステップ107において、前記
ステップ103にて求めたパイロット噴射のための閉弁
時期TSl及び開弁時期TE1、主噴射のための閉弁時
期TS2及びTE2により電磁スピル弁23を閉弁・開
弁制御する。
これによって、第6図(d)に実線で示すように、パイ
ロット噴射とそれに続く主噴射が行われる。
一方、現在の運転状態がパイロット噴射制御を行うべき
状態でない場合、即ち通常噴射制御を行うべき状態であ
る場合には、ステップ108において、前記ステップ1
03にて求めた主噴射のための閉弁時期TS2と、前記
ステップ104にて求めた通常噴射のための開弁時期T
E3により電磁スピル弁23を閉弁・開弁制御する。つ
まり、通常噴射制御の場合には、パイロット噴射制御に
おける主噴射開始時期に相当する閉弁時期TS2を使用
して通常噴射制御の噴射を開始させ、開弁時期TE3に
て噴射を終了させる。
これによって、第6図(d)に破線で示すように、パイ
ロット噴射を伴わない主噴射のみが行われる。又、その
噴射終了時期は、開弁時期TE3が開弁時期TE2より
も遅れる分だけ遅くなる。
上記のように、パイロット噴射制御と通常噴射制御との
切り換えの際には、エンジン回転数NE及びアクセル踏
込量ACCPに基づいて演算された各閉弁時期TSI、
TS2及び各開弁時期TE1、TE2.TE3により、
電磁スピル弁23が閉弁・開弁制御されて、パイロット
噴射制御から通常噴射制御への切り換え、或いは通常噴
射制御からパイロット噴射制御への切り換えが行われる
そして、この実施例では、その時々の運転状態に応じて
、即ちエンジン回転数NE、アクセル踏込量ACCPの
変化に応じて、パイロット噴射制御と通常噴射制御とが
切り換えられるときに、パイロット噴射制御における主
噴射の閉弁時期TS2を通常噴射制御の噴射開始時期と
して使用して電磁スピル弁23を閉弁制御しているので
、パイロット噴射制御における主噴射の開始時期を通常
噴射制御の開始時期に合わせるために、応答遅れの大き
いタイマ装置26を作動させて噴射時期を進角させる必
要がなく、応答性の良い電磁スピル弁23の閉弁・開弁
制御の対応のみによって瞬時に行うことができる。
この結果、従来例の燃料噴射制御におけるパイロット噴
射制御から通常噴射制御への切り換えの際に、目標噴射
開始時期に対してタイマ位置が僅かに過進角状態となっ
たり、通常噴射制御からパイロット噴射制御への切り換
えの際に、目標噴射開始時期に対してタイマ位置が僅か
に過遅角状態となったりするのとは異なり、ノック音や
NOxの増大の問題、失火や白煙及びHCの発生の問題
を解消することができる。
又、パイロット噴射制御と通常噴射制御とを切り換える
際に、タイマ装置26の位置演算をその都度行う必要が
ないので、ECU71における演算処理が簡単となり、
RAM83のメモリ容量をその分だけ大きくする必要が
なくなる。
尚、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜
に変更して次のように実施することもできる。
(1)前記実施例では、噴射調整弁として電磁スピル弁
23を設けたが、PZT(ピエゾ素子、圧電素子等)よ
りなるスピル弁を設けてもよい。
(2)前記実施例では、第4図のフローチャートのステ
ップ106において、パイロット噴射制御を行うか否か
の判断を第5図のエンジン回転数NEとアクセル踏込量
ACCPとをパラメータとするマツプを参照して行った
が、エンジン回転数NEとアクセル踏込量ACCPに加
えて水温センサ75の検知による冷却水温をパラメータ
として加えて、冷却水温が低いときには、エンジン回転
数NEとアクセル踏込量ACCPとの関係におけるパイ
ロット噴射制御領域を拡大するようにしてもよい。
(3)前記実施例では、第2図に示すようにターボチャ
ージャ48を備えたディーゼルエンジン2に具体化した
が、ターボチャージャを持たないディーゼルエンジンに
具体化してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したようにこの発明によれば、運転状態検出手
段の検出値に基づき、主噴射に先立ってパイロット噴射
を行うパイロット噴射制御の際の少なくとも主噴射の開
始時期に相当する閉弁時期を演算する時期演算手段と、
噴射切換制御手段によりパイロット噴射制御と通常噴射
制御とが切り換えられるときに、時期演算手段により演
算されたパイロット噴射制御における主噴射の閉弁時期
を通常噴射制御の噴射開始時期としても共用して噴射調
整弁を制御する弁制御手段とを設けたので、パイロット
噴射制御とパイロット噴射を行わない通常噴射制御との
切り換えを、噴射時期調整用タイマの応答遅れを問題に
することなく円滑に行うことができ、適性な噴射時期調
整を行うことができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の概念構成図、第2図〜第6図はこの
発明を具体化した一実施例を示し、第2図はデイ−セル
エンジンの燃料噴射制御装置を示す概略構成図、第3図
はECUの構成を示すブロック図、第4図はECUによ
り実行される燃料噴射の処理を説明するフローチャート
、第5図はエンジン回転数とアクセル踏込量とをパラメ
ータとするマツプ、第6図はパイロット噴射制御と通常
噴射制御との違いを説明するタイミングチャートである
。第7図は従来例のパイロット噴射制御を説明するタイ
ミングチャート、第8図は同じ〈従来例の通常噴射制御
を説明するタイミングチャートである。 図中、Mlはディーゼルエンジン、M2はカム、M3は
高圧室、M4はプランジャ、M5はタイマ、M6は噴射
調整弁、Mlは運転状態検出手段、M8は噴射切換制御
手段、M9は時期演算手段、MIOは弁制御手段、2は
ディーゼルエンジン、8はカムプレート、12はプラン
ジャ、15は高圧室、23は噴射調整弁としての電磁ス
ピル弁、26はタイマ装置、35は回転数センサ、73
はアクセル開度センサ(35,73等は運転状態検出手
段を構成している)、71は噴射切換制御手段、 時期演算手段及び弁制御手段を構成するECUである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ディーゼルエンジンの回転に基づきカムを介して往
    復駆動され、高圧室にて燃料加圧を行う燃料加圧用プラ
    ンジャと、 前記ディーゼルエンジンの運転状態に応じて、前記カム
    を介して前記プランジャの駆動時期を変更させて燃料圧
    縮時期を調整する圧縮時期調整用タイマと、 前記高圧室にて加圧された燃料の噴射開始及び噴射終了
    を調整するために閉弁及び開弁される噴射調整弁と、 前記ディーゼルエンジンの回転数を含む運転状態を検出
    する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段の検出値に基づき、前記高圧室の
    圧縮行程中に、前記噴射調整弁を閉弁及び開弁させて主
    噴射と主噴射に先立つパイロット噴射を行うパイロット
    噴射制御と、通常の主噴射のみを行う通常噴射制御とを
    切り換え制御する噴射切換制御手段と を備えたディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置におい
    て、 前記運転状態検出手段の検出値に基づき、前記パイロッ
    ト噴射制御の際の少なくとも主噴射の開始時期に相当す
    る前記噴射調整弁の閉弁時期を演算する時期演算手段と
    、 前記噴射切換制御手段により前記パイロット噴射制御と
    前記通常噴射制御とが切り換えられるときに、前記時期
    演算手段により演算されたパイロット噴射制御の際の主
    噴射の開始時期に相当する前記噴射調整弁の閉弁時期を
    通常噴射制御の噴射開始時期としても共用して前記噴射
    調整弁を制御する弁制御手段とを備えたことを特徴とす
    るディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030074329A (ko) * 2002-03-11 2003-09-19 미쯔비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 분할식 연료 분사 제어 장치
JP2009506255A (ja) * 2005-08-25 2009-02-12 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ターボ過給エンジンを作動させるためのシステム及び方法

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