JP2743222B2 - 土砂の混気圧送装置 - Google Patents

土砂の混気圧送装置

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JP2743222B2
JP2743222B2 JP3202664A JP20266491A JP2743222B2 JP 2743222 B2 JP2743222 B2 JP 2743222B2 JP 3202664 A JP3202664 A JP 3202664A JP 20266491 A JP20266491 A JP 20266491A JP 2743222 B2 JP2743222 B2 JP 2743222B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として浚渫した土砂
を、埋立地や土砂処分地等へ土砂圧送管を介して圧縮空
気によって長距離搬送するのに使用する土砂の混気圧送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バックホウやグラブバケットなど
により掘削した浚渫土砂を圧縮空気により混気圧送する
際に使用する中継装置には、混気圧送開始に使用する、
例えばスクリュウコンベアと加圧翼車と圧縮空気注入設
備からなる装置と同様なものを使用している。
【0003】これは、圧送している途中で図9のごとく
管路2に圧縮空気Aを注入しても、この空気Aを注入し
た場所の前後の圧力P1、2 がほぼ等しくなり、加圧効
果がなく、中継装置としての機能を発揮できないので、
混気圧送されてきた土砂中の空気を一旦大気に開放した
後に、再び混気圧送装置により圧送する必要があるから
である。したがって、空気圧送する距離が長くなると、
圧送装置の台数も増加して不経済になるという問題があ
る。
【0004】また、空気圧送装置により圧送される土砂
の圧送管を複数の管路仕切バルブにより仕切り、仕切ら
れた各管路に1組の管路加圧空気バルブと管路空気排出
バルブを設けた土砂の輸送装置が特開昭55−5281
8号で提案されているが、混気圧送装置は、土砂を連続
的に圧送しているので、土砂プラグが次々と発生し、上
記の発明の土砂の輸送装置に接続しただけでは実際の土
砂の長距離輸送の実施が不可能である。
【0005】即ち、混気圧送工法を用いた長距離の土砂
圧送では、通常、圧送距離の限界地点でその圧送管路か
ら土砂を排出し、ストックヤードなどに溜め、再び同様
の圧送設備により二次的に圧送を行なっており、最初の
圧送設備と同様の設備費用が必要となり、複数の圧送設
備を直列運転することにより運転能率が低下すると共
に、その設備費用と運転費用とがかさむという問題があ
る。そこで、浚渫土砂の混気圧送には、その設備費用及
び運転費用が安く、しかも運転能率の高い長距離圧送シ
ステムの実現が強く要望されている。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
要望に応えるためになされたものであり、設備費用が安
く、しかも運転能率が高く、特に長距離土砂圧送用に適
した経済的な土砂の混気圧送装置を提供することを解決
課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明の土砂の混気圧送装置は、土砂
を投入するホッパーの下部から土砂圧送用ポンプ側への
土砂の搬送手段を有し、かつその土砂圧送用ポンプの吐
出口に逆止弁を介して主管路を設け、該主管路には彎曲
した長いバイパス管路を取付け、主管路とバイパス管路
との分岐部にそれぞれ管路仕切バルブ及びその下流側に
空気圧入バルブを設けると共に、主管路の管路仕切バル
に接続する土砂圧送管を所定間隔の複数の管路に仕切
る管路仕切バルブと、上記各管路内の加圧用の管路加圧
空気バルブと、上記各管路内の排気用の管路空気排出バ
ルブとをそれぞれ設け、これら管路仕切バルブ、管路加
圧空気バルブ及び管路空気排出バルブの適宜な開閉操作
が可能な土砂の混気圧送装置からなる。
【0008】以上の構成の土砂の混気圧送装置によれ
ば、土砂圧送管の仕切られた各管路にそれぞれ設けられ
た各バルブ類を適宜に開閉操作することにより、土砂圧
送管内に圧送された土砂を容易に、かつ能率良く長距離
圧送することができるものであり、これらのバルブはそ
の圧送状況に応じて適宜に開閉操作を行なうもので、長
距離圧送のために、それらのバルブの数が増加する場合
には、それらのバルブの開閉操作を自動化することが望
ましい。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の各実施例を説明
するが、各実施例においてそれぞれ同じ部品は同じ部品
番号で示している。まず、図1は本発明の土砂の混気圧
送装置の実施例1を示しており、浚渫した土砂を受ける
ホッパー30の下部から、その土砂を攪拌しながら土砂
圧送用ポンプ31側へ搬送する手段としてスクリュウフ
ィーダ32を有し、かつその土砂圧送用ポンプ31の吐
出口に逆止弁33を介して、土砂圧送管の主管路12及
びバイパス管路13とが接続されており、これら主管路
12とバイパス管路13との分岐部にそれぞれ主管路仕
切バルブ14とバイパス管路仕切バルブ15及びその下
流側に空気注入バルブ(2)17と空気注入バルブ
(1)16とが設けられ、4で示す土砂圧送装置と、主
管路12及びバイパス管路13と、主管路仕切バルブ及
びバイパス管路仕切バルブ15とにより浚渫土砂のプラ
グ流を発生するシステムとしている。
【0010】なお、図1において、7−1で示すのは土
砂圧送管の最初の仕切られた管路である。そこで、上記
の土砂圧送装置4から圧送された土砂は、図2(A)の
ように、主管路仕切バルブ14を閉にし、バイパス管路
仕切バルブ15を開にしてバイパス管路13へ土砂を圧
送する。
【0011】なお、空気注入バルブ16,17は、運転
中常に開にして管路内に空気を注入するが、空気注入バ
ルブ16から注入する空気の圧力を空気注入バルブ17
から注入する空気の圧力より常に高くしておく。また、
場合によっては空気注入バルブ17を省略してもよい。
次に、図2(B)のように、バイパス管路13が土砂で
満たされると、主管路仕切バルブ14を開に、バイパス
管路仕切バルブ15を閉にし、図2(C)のように主管
路12へ土砂は圧送され、空気注入バルブ(1)16か
ら注入された空気圧により押し出された土砂と混じり合
って、さらに圧送される。
【0012】さらに、バイパス管路13の土砂がすべて
圧送されると、図2(D)のように、主管路仕切バルブ
14を閉じ、バイパス管路仕切バルブ15を開にして、
バイパス管路13へ土砂を圧送すると同時に、空気注入
バルブ(2)17から注入された空気圧により、土砂は
土砂圧送管の管路7−1を圧送される。この時、管路7
−1には空気のみが供給されるので、最初の土砂プラグ
5Aと次の土砂プラグの間に空気だけの部分を形成する
ことができる。
【0013】次に、図2(E)のように、バイパス管路
13が土砂で満たされると、主管路仕切バルブ14を開
にし、バイパス管路仕切バルブ15を閉にして、図2
(F)のように、図2(C)と同様の状態となり、主管
路12への土砂は圧送され、空気注入バルブ(1)17
から注入された空気圧により押し出された土砂と混じり
合って、1つの大きな浚渫土砂のプラグ流となり、さら
に圧送される。
【0014】これら図2(D)から図2(F)までの操
作を繰り返すことにより、管路7−1にプラグ流と空気
だけの部分を交互に形成させることができる。なお、バ
イパス管路13の長さは、状況に応じて適宜決定する。
次に、図1及び図2のごとく土砂圧送装置4から圧送さ
れ、プラグ流となった浚渫土砂プラグは、図3(A)に
示すように所定の間隔の複数の管路7−1,7−2,7
−3,7−4に、各管路仕切バルブ6−1,6−2,6
−3で仕切られ、しかも各管路7−1,7−2,7−
3,7−4内の加圧用の管路加圧空気バルブ8−1,8
−2,8−3及び各管路7−1,7−2,7−3,7−
4内の排気用の管路空気排出バルブ9−1,9−2,9
−3を設けた長距離圧送システムによる土砂圧送管に圧
送され、上記管路仕切バルブ6−1,6−2,6−3
や、管路加圧空気バルブ8−1,8−2,8−3及び管
路空気排出バルブ9−1,9−2,9−3の適宜な開閉
操作を行なうことにより長距離圧送することができる。
【0015】すなわち、図3(A)のように管路空気排
出バルブ9−1を開に操作することにより、土砂5は管
路7−1を矢印のごとく右方向に圧送されることにな
る。次に、図3(B)のように管路仕切バルブ6−1、
管路空気排出バルブ9−2を開に、管路空気排出バルブ
9−1を閉に操作することにより、浚渫土砂プラグ5は
管路7−2へ圧送される。
【0016】さらに、図3(C)のように管路仕切バル
ブ6−2、管路空気排出バルブ9−3を開に操作し、管
路仕切バルブ6−1、管路空気排出バルブ9−2を閉に
し、管路加圧空気バルブ8−1を開に操作することによ
り土砂圧送管内が加圧され、浚渫土砂プラグ5は管路7
−3へ圧送される。それと同時に、管路空気排出バルブ
9−1を開にすることにより、空気圧送装置4から、次
の浚渫土砂プラグ5が管路7−1に圧送される。
【0017】次に、図3(D)のように、管路仕切バル
ブ6−3を開に、管路仕切バルブ6−2、管路加圧空気
バルブ8−1、管路空気排出バルブ9−3を閉にし、管
路加圧空気バルブ8−2を開にすることにより、管内が
加圧され、浚渫土砂プラグ5は管路7−4へ圧送され
る。また、それと同時に、次の浚渫土砂プラグ5は、管
路仕切バルブ6−1、管路空気排出バルブ9−2を開
に、管路空気排出バルブ9−1を閉にすることにより管
路7−2へ圧送される。
【0018】次に、図3(E)のように、管路仕切バル
ブ6−3、管路加圧空気バルブ8−2を閉にし、管路加
圧空気バルブ8−3を開にすることにより管内が加圧さ
れ、浚渫土砂プラグ5は管外へ排出される。また、それ
と同時に、次の浚渫土砂プラグ5は、管路仕切バルブ6
−2、管路空気排出バルブ9−3を開に、管路仕切バル
ブ6−1、管路空気排出バルブ9−2を閉にし、管路加
圧空気バルブ8−1を開にすることにより管内が加圧さ
れ、浚渫土砂プラグ5は管路7−3へ圧送される。
【0019】さらに、それと同時に、管内空気排出バル
ブ9−1を開にすることにより、図中の空気圧送装置4
から3番目の浚渫土砂プラグ5が管路7−1を圧送され
る。これら、図3(D)と図3(E)との操作を繰り返
すことにより、この装置は浚渫土砂プラグ5を長距離圧
送することができる。なお、上記の土砂圧送管は、4区
間の管路7−1,7−2,7−3,7−4に仕切ってい
るが、これらの区間の数はいくつでも良く、例えば1区
間1500mとすると、20区間で30,000mとい
う距離になり、浚渫土砂の長距離圧送等に有効に使用で
きる。
【0020】すなわち、この実施例1では、図1及び図
2(A)で示した土砂圧送装置4からの浚渫土砂にプラ
グ発生システムで前後の空気部分の区間の長い浚渫土砂
のプラグ流を発生させ、これに図3(A)の土砂の圧送
管路を利用して浚渫土砂の長距離圧送を、より容易に行
なわせるようにしている。次に図4から図8に示す実施
例2は、上記実施例1のプラグ発生システムに管理装置
20を設けると共に、その土砂圧送装置の土砂圧送管の
各区間の管路7−1,7−2,7−3,7−4に対して
各2個の圧力センサーPSを取り付け、各バルブの開閉
操作の制御を行なう管理装置20を設けたものであり、
そのプラグ発生システムのみを図4に示している。図4
の管理装置20は、2つの圧力センサーPS−01,P
S−02により主管路仕切バルブ14、バイパス管路仕
切バルブ15の開閉操作を制御するようになっている。
【0021】すなわち、土砂圧送装置4から圧送された
土砂は図5(A)のように主管路仕切バルブ14を閉に
し、バイパス管路仕切バルブ15を開にしてバイパス管
路13へ土砂を圧送する。次に、図5(B)のように、
バイパス管路13が土砂で満たされ、圧力センサーPS
−01に対する圧力センサーPS−02の変化から土砂
プラグの先端が圧力センサーPS−02にあることを検
知すると、管理装置20からの出力により、主管路仕切
バルブ14が開に、バイパス管路仕切バルブ15が閉に
なり、図5(C)のように主管路12へ土砂は圧送さ
れ、空気注入バルブ(1)16から注入された空気圧に
より押し出された土砂と混り合ってさらに圧送される。
【0022】次に、バイパス管路13の土砂がすべて圧
送され、圧力センサーPS−01に対する圧力センサー
PS−02の変化から土砂プラグの後端が圧力センサー
PS−02にあることを検知すると、管理装置20から
の出力により図5(D)のように、主管路仕切バルブ1
4が閉に、バイパス管路仕切バルブ15が開になり、バ
イパス管路13へ土砂を圧送すると同時に、空気注入バ
ルブ(2)17から注入された空気圧により、土砂は管
路7−1を圧送される。
【0023】次に、図5(E)のように、バイパス管路
13が土砂で満たされると、図5(B)と同様に土砂プ
ラグが圧力センサーPS−02にあることを検知し、管
理装置20からの出力により、主管路仕切バルブ14が
開にバイパス管路仕切バルブ15が閉になり、図5
(F)のように図5(C)と同様の状態となり、主管路
12へ土砂は圧送され、空気注入バルブ(1)16から
注入された空気圧により押し出された土砂と混り合っ
て、1つの大きな土砂プラグとなり、さらに圧送され
る。これら図5(D)から図5(F)の操作管理装置2
0を用いて繰り返すことにより、プラグ発生システムは
管路7−1に土砂プラグを発生することができる。
【0024】次に、図6に示すように土砂の圧送装置に
おける各管路7−1,7−2,7−3,7−4に対する
それぞれの管路仕切バルブ6−1,6−2,6−3、管
路加圧空気バルブ8−1,8−2,8−3及び管路空気
排出バルブ9−1,9−2,9−3の各開閉には、その
浚渫土砂プラグ5の圧送状況に応じた操作が必要であ
り、さらに、長距離圧送になるに従って各バルブの数も
増加することから、それらの操作を自動化するために管
理装置10を設けたものである。
【0025】そこで、図6において土砂圧送管の各管路
7−1,7−2,7−3,7−4の適宜位置にPSで示
す圧力センサーを取付け、管内の圧力変化を計測するこ
とにより、浚渫土砂プラグ5の位置を判断し、各バルブ
の開閉操作を自動的に行なうようにしたものである。な
お、上記圧力センサーPSの計測の一例を流速と共に図
7に示しており、ここで、圧力計P1,2,3,4 を空
気圧送装置4から土砂圧送管の吐出出口までの各圧力セ
ンサーPSに対する順番に取付けている。
【0026】上記図7では、圧力計を浚渫土砂プラグ5
が通過すると圧力が急激に上昇しており、圧力変化の様
子から、例えば区間L1 は圧力P1 の上昇が止まり、ほ
ぼ一定となっていて、圧力P2 がまだ上昇していないた
め、圧力計P1 とP2 との間の管路に浚渫土砂プラグ5
が存在している時間を示しており、同様に区間L2 は圧
力計P2 とP3 との間の管路に、区間L3 は圧力計P3
とP4 との間の管路に、また、区間L4 は圧力計P4
吐出口の間の管路に浚渫土砂プラグ5が存在している時
間を示している。
【0027】従って、管内の圧力変化を計測することに
より、浚渫土砂プラグ5の位置を判断することができる
ことが判る。すなわち、この実施例2の装置では図6に
示すごとく、長距離圧送用の土砂圧送管の各管路1区間
に対して、例えば各2個の圧力センサーPSを取付け
て、これにより各バルブの開閉操作の制御を行なってい
る。
【0028】次に、図6の実施例2の装置の原理を図8
(A)以下の図面を用いて説明すると、図8(A)は、
浚渫土砂プラグ5−1が、管路加圧空気バルブ8−2か
ら注入された圧縮空気により管路7−4を圧送され、浚
渫土砂プラグ5−2が空気圧送装置4から注入された圧
縮空気により管路7−2を圧送されている状態を示して
いる。
【0029】さらに、図8(B)のように圧力センサー
PS−7を浚渫土砂プラグ5−1が通過すると、管路仕
切バルブ6−3が閉となり、管路空気加圧バルブ8−3
を開にすることにより管内が加圧され、さらに浚渫土砂
プラグ5−1は管路7−4を圧送され、また、その時、
管路加圧空気バルブ8−2を閉にし、管路空気排出バル
ブ9−3を開にする。
【0030】次に、図8(C)のように、圧力センサー
PS−3を浚渫土砂プラグ5−2が通過すると、管路仕
切バルブ6−1が閉となり、管路加圧空気バルブ8−1
を開にすることにより管内が加圧され、さらに浚渫土砂
プラグ5−2は管路7−2を圧送され、また、その時、
管路空気排出バルブ9−2を閉にし、管路仕切バルブ6
−2、管路空気排出バルブ9−1を開にする。一方、浚
渫土砂プラグ5−1は管外へ排出される。
【0031】次に、図8(D)のように、圧力センサー
PS−5を浚渫土砂プラグ5−2が通過すると、管路仕
切バルブ6−2が閉となり、管路加圧空気バルブ8−2
を開にすることにより管内が加圧され、さらに浚渫プラ
グ5−2は管路7−3を圧送され、また、その時、管路
加圧空気バルブ8−1、管路空気排出バルブ9−3を閉
にし、管路仕切バルブ6−3、管路空気排出バルブ9−
2を開にする。
【0032】次に、図8(B)のように、圧力センサー
PS−1を浚渫土砂プラグ5−3が通過すると、管路仕
切バルブ6−1が開となり、管路空気排出バルブ9−1
が閉となり、浚渫土砂プラグ5−3は管路7−1から7
−2へと圧送され、また、管路7−3にある浚渫土砂プ
ラグ5−2は、管路7−4へと圧送され、図8(A)と
同様の状態に戻る。
【0033】以上のように複数の圧力センサーPSを用
いた管理装置10により図8(A)から図8(B)の操
作を繰り返すことで、浚渫土砂の長距離圧送ができるこ
とになる。なお、前方の浚渫土砂プラグ5が詰り気味
で、後方プラグが追いついてしまった場合、後方プラグ
を途中の管路で停止させるような管理をすることがで
き、例えば、図8(A)において、浚渫土砂プラグ5−
1が圧力センサーPS−7を通過し、図8(B)の状態
になる前の浚渫土砂プラグ5−2が圧力センサーPS−
3を通過した場合、図8(C)の状態にはならず、浚渫
土砂プラグ5−1が圧力センサーPS−7を通過して図
8(B)の状態になるまで待ち、さらに浚渫土砂プラグ
5−2が圧力センサーPS−4を通過し始めても図8
(B)の状態にならなければ、管路空気排出バルブ9−
2を閉じて浚渫土砂プラグ5−2を管路7−2で停止さ
せることができる。同様に、圧力センサーPS−2,P
S−6は、このような管理をする場合に用いる。また、
図6などでは土砂圧送管を4つの区間の管路7−1,7
−2,7−3,7−4に仕切っているが、区間の数は限
定されず、区間を増すことで、いかなる長距離圧送にも
対応できる。
【0034】
【発明の効果】以上に説明した本発明の土砂の圧送方法
及びその圧送装置によれば、浚渫した土砂の空気圧送を
特に長距離搬送に適用でき、しかもその土砂圧送管路の
途中に土砂を一旦貯めるストックヤードなどを設ける必
要がないので、全体としての設備費用及び運転費用が安
くなり、しかも運転能率の高い経済的な長距離圧送シス
テムが得られるという効果がある。
【0035】また、本発明の土砂の圧送装置によれば、
土砂圧送管を所定間隔ごとに仕切バルブで仕切られた複
数の管路を設け、それぞれの管路に設けた加圧空気バル
ブや空気排出バルブをそれぞれ適宜な開閉操作によって
土砂を順次排出側に圧送しているので、浚渫土砂をプラ
グ流にして長距離圧送でき、土砂の動きが止まらないの
で、土砂に含まれる粒径の大きな礫分や障害物が沈降し
にくく、従って管路の閉塞も起こりにくいという効果が
ある。特に本発明は、主管路に彎曲した長いバイパス管
路を取付けたので イパス管路の長さに応じた長い土
砂プラグを作ることができ、それにより 土砂の混気圧送
量を大きくすることができるだけでなく、その結果
能力の向上を図ることができることは勿論、バイパス
管路の長さを適宜設 計することにより運送能力を適宜変
更調節できるという効果を有するので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の土砂の混気圧送装置の概略
システム図である。
【図2】(A)〜(F)は図1の装置の浚渫土砂のプラ
グ流の圧送原理を示す一連のシステム図である。
【図3】(A)〜(F)は図1の装置の浚渫土砂のプラ
グ流の圧送原理を示す一連のシステム図である。
【図4】本発明の実施例2の混気圧送装置の概略システ
ム図である。
【図5】(A)〜(F)は図4の装置の浚渫土砂のプラ
グ流の圧送原理を示す一連のシステム図である。
【図6】本発明の実施例2の圧送装置の概略システム図
である。
【図7】図6の装置の管路内圧力と流速の計測結果の一
例を示す線図である。
【図8】(A)〜(E)は図6の装置の浚渫土砂のプラ
グ流の圧送原理を示す一連のシステム図である。
【図9】従来の空気圧送方法の管路に空気を注入してい
る状況を示す説明図である。
【符号の説明】
6−1,6−2,6−3 管路仕切りバルブ 7−1,7−2,7−3,7−4 管 路 8−1,8−2,8−3 管路加圧空気バルブ 9−1,9−2,9−3 管路空気排出バルブ 10 管路装置 12 主管
路 13 バイパス管路 14 主管
路仕切バルブ 15 バイパス管路仕切バルブ 16 空気
注入バルブ(1) 17 空気注入バルブ(2) 20 管理
装置 30 ホッパー 31 土砂
圧送用ポンプ 32 スクリュウフィーダ 33 逆止

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土砂を投入するホッパーの下部から土砂
    圧送用ポンプ側への土砂の搬送手段を有し、かつその土
    砂圧送用ポンプの吐出口に逆止弁を介して主管路を設
    け、該主管路には彎曲した長いバイパス管路を取付け、
    主管路とバイパス管路との分岐部にそれぞれ管路仕切バ
    ルブ及びその下流側に空気圧入バルブを設けると共に
    主管路の管路仕切バルブに接続する土砂圧送管を所定間
    隔の複数の管路に仕切る管路仕切バルブと、上記各管路
    内の加圧用の管路加圧空気バルブと、上記各管路内の排
    気用の管路空気排出バルブとをそれぞれ設け、これら管
    路仕切バルブ、管路加圧空気バルブ及び管路空気排出バ
    ルブの適宜な開閉操作が可能な土砂の混気圧送装置。
JP3202664A 1991-08-13 1991-08-13 土砂の混気圧送装置 Expired - Lifetime JP2743222B2 (ja)

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