JP2742176B2 - 燃焼量制御装置 - Google Patents

燃焼量制御装置

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JP2742176B2
JP2742176B2 JP4109076A JP10907692A JP2742176B2 JP 2742176 B2 JP2742176 B2 JP 2742176B2 JP 4109076 A JP4109076 A JP 4109076A JP 10907692 A JP10907692 A JP 10907692A JP 2742176 B2 JP2742176 B2 JP 2742176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンピュータを用いて
ガス給湯器等の燃焼量制御を行う燃焼量制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ガス給湯器等においてガス圧を制御する
のに用いられる比例弁は、制御装置から出力される電流
の大きさに応じてガスの圧力を制御するように成されて
いる。この比例弁は電流−ガス圧特性にばらつきがある
ので、個々の比例弁について電流値の最大から最小まで
の可変範囲を設定するためのガス圧設定調整を行う必要
がある。
【0003】図2は従来の燃焼量制御装置における上記
ガス圧設定調整を行う部分を示すブロック図であり、制
御用のコンピュータ1には、最大燃焼,通常燃焼,最小
燃焼の各モードを選択するスイッチ2が接続されてい
る。先ず、スイッチ2を通常燃焼モードから最小燃焼モ
ードに切替える。これによりコンピュータ1は0%(最
小圧力)を指示する比例弁制御信号を出力する。この制
御信号は信号−電圧変換回路3で電圧に変換された後、
調整回路4を通じて電圧−電流変換回路5に加えられて
電流に変換される。
【0004】この電流により比例弁6が最小圧力に制御
され、そのときのガス圧がガス圧計7で指示される。こ
のときの指示値は比例弁6によってばらつきがある。そ
こで、最小電流調整用のボリューム8を操作してガス圧
計7が予め定められた最小圧力目標値を指示するように
調整する。これによって比例弁6が調整されて、制御信
号0%で正しく目標の最小圧力が得られることになる。
【0005】次に、スイッチ2を最大燃焼モードに切替
える。これによりコンピュータ1は100%(最大圧
力)を指示する制御信号を出力し、これに応じて比例弁
6はばらつきを含む最大圧力に制御される。そこで最大
電流調整用のボリューム9を操作してガス圧計7が予め
定められた最大圧力目標値を指示するように調整する。
これによって比例弁6が調整されて、制御信号100%
で正しく目標の最大圧力が得られることになる。
【0006】以上のようにして調整が終了したら、ボリ
ューム8,9の調整された位置を接着剤等で固定すると
共に、スイッチ2を通常燃焼モードに戻す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃焼量制御装置
のガス圧設定調整は以上のように行われているので、比
例弁6が正常に動作するかどうかを検査するために、実
際には2つのボリューム8,9を最小から最大まで動か
さなければならず、出荷検査の手間がかかり、また、ボ
リューム8,9を用いた自動調整は容易にはできない。
また、ボリューム8,9の調整には専用のドライバ等の
工具が必要であり、さらに、調整終了後は、ボリューム
8,9を接着剤等で固定する手間を必要とする等の問題
点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ボリュームを用いることなく、
ガス圧設定調整を行うようにした燃焼量制御装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る燃焼量制御装置は、燃焼量を変化させるための比例弁
と、前記比例弁を制御する制御信号を出力するコンピュ
ータと、前記比例弁へ出力する制御信号の最大値及び最
小値を記憶する電気的書き換え可能な不揮発性メモリ
と、前記比例弁の出力信号が最大値または最小値または
通常の出力かをコンピュータに任意に指示可能な切り替
えスイッチと、この切り替えスイッチの指示によってコ
ンピュータが出力している最大値または最小値の増減を
指示する増減スイッチとを備えたものである。
【0010】請求項2記載の発明に係る燃焼量制御装置
は、燃焼量を変化させるための比例弁と、前記比例弁を
制御する制御信号を出力するコンピュータと、前記比例
弁へ出力する制御信号が最大値または最小値となるよう
に前記コンピュータに指示する手段と、前記手段より最
大値に指示されたときの前記比例弁におけるガス圧の検
出値と最大燃焼量の目標である最大ガス圧目標値とを比
較し、また、最小値に指示されたときの前記比例弁にお
けるガス圧の検出値と最小燃焼量の目標である 最小ガス
圧目標値とを比較し、それぞれの比較結果を前記コンピ
ュータに出力する制御回路と、前記比較結果に基づいて
前記最大値指示時のガス圧値及び最小値指示時のガス圧
値と目標値とが一致するように前記制御信号の最大値及
び最小値を増減し、目標値と一致したときに前記変更さ
れた量大値及び最小値を記憶する電気的書き換え可能な
メモリとを備えたものである
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、ガス圧計を見なが
らアップ/ダウンスイッチ等のスイッチを押して、制御
信号の最大値及び最小値を目標値と一致させ、その値を
メモリに登録させる。
【0012】請求項2の発明においては、ガス圧検出値
をフィードバックして最大,最小の各目標値と比較し、
それぞれの差に応じて制御信号の最大値,最小値が自動
的に変更されてメモリに登録される。
【0013】
【実施例】図1においては図2と同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。図1において、コンピュータ
1にはガス圧アップ用スイッチ10及びガス圧ダウン用
スイッチ11が接続されると共に、E2 PROMから成
るメモリ12が接続されている。またガス圧計7の検出
値は制御回路14に加えられて、最大値及び最小値の各
目標値と比較される。この比較結果は通信インタフェー
ス15を通じてコンピュータ1に加えられるように成さ
れている。
【0014】次に上記構成によりガス圧設定調整を行う
場合の動作について説明する。この調整は手動調整又は
自動調整で行うことができる。先ず手動調整で行う場合
について説明する。このときは制御回路14は使用され
ない。スイッチ2を通常燃焼モードから最小燃焼モード
に切替える。これによりコンピュータ1から0%の制御
信号が出力され、比例弁6は最小圧力に制御される。こ
のときガス圧計7を見て、ガス圧が目標値より低けれ
ば、スイッチ10を押す。これに応じてコンピュータ1
は制御信号を1段階大きくする。またガス圧が最小値の
目標値より高ければ、スイッチ11を押すと、制御信号
は1段階小さくなる。上記のように、スイッチ10,1
1は、制御信号が最大値または最小値となるようにコン
ピュータ1に指示する手段として機能するもので、この
スイッチを操作してガス圧が目標値になったら、スイッ
チ2を通常燃焼モード側に切替える。すると、コンピュ
ータ1はこのときの制御信号の値をメモリ12に登録す
る。
【0015】次に、スイッチ2を最大燃焼モードに切替
えると、100%の制御信号が出力されて比例弁6は最
大圧力に制御される。そこで、ガス圧計7を見ながらス
イッチ10,11を操作してガス圧が最大値の目標値に
なるように調整する。目標値になったらスイッチ2を通
常燃焼モードに戻すと、このときの制御信号の値がメモ
リ12に登録される。
【0016】ガス給湯器の通常燃焼中は、制御信号はメ
モリ12に登録された最小値から最大値までの範囲内で
変化して比例弁6の制御を行うことになる。
【0017】次に、自動調整について説明する。この場
合は、スイッチ10,11は使用されず、制御回路14
が用いられる。先ず、スイッチ2を最小燃焼モードとし
て制御信号を0%とする。このときのガス圧計7の検出
値が制御回路14に加えられて最小値の目標値と比較さ
れる。その差の信号は通信インタフェース15を介して
コンピュータ1に加えられ、コンピュータ1は上記差に
応じて制御信号を修正し、上記差がゼロになったときの
値をメモリ12に登録する。
【0018】次に、スイッチ2を最大燃焼モードに切替
えて制御信号を100%とすれば、上記と同様にして、
制御回路14でガス圧の検出値と最大値の目標値とが比
較される。その差がゼロになるまで制御信号が修正さ
れ、修正された値がメモリ12に登録される。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、コンピュータ
に制御信号の最大値と最小値の変更を指示するスイッチ
を設けたので、ボリュームを用いないでガス圧設定調整
を行うことができ、作業が容易になると共に、一旦設定
すれば振動等によってずれるようなことがない等の効果
が得られる。
【0020】また、請求項2の発明によれば、ガス圧の
検出値をフィードバックして最大値及び最小値の目標値
と比較し、その比較結果に応じて制御信号の最大値,最
小値を変更するようにしたので、ガス圧設定調整を自動
的に行うことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による燃焼量制御装置のブ
ロック図である。
【図2】従来の燃焼量制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ 2 スイッチ 6 比例弁 12 メモリ 14 制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼量を変化させるための比例弁と、前
    比例弁を制御する制御信号を出力するコンピュータ
    と、前記比例弁へ出力する制御信号の最大値及び最小値
    を記憶する電気的書き換え可能な不揮発性メモリと、前
    記比例弁の出力信号が最大値または最小値または通常の
    出力かをコンピュータに任意に指示可能な切り替えスイ
    ッチと、この切り替えスイッチの指示によってコンピュ
    ータが出力している最大値または最小値の増減を指示す
    る増減スイッチとを備えた燃焼量制御装置。
  2. 【請求項2】 燃焼量を変化させるための比例弁と、前
    比例弁を制御する制御信号を出力するコンピュータ
    と、前記比例弁へ出力する制御信号が最大値または最小
    値となるように前記コンピュータに指示する手段と、前
    記手段より最大値に指示されたときの前記比例弁におけ
    るガス圧の検出値と最大燃焼量の目標である最大ガス圧
    目標値とを比較し、また、最小値に指示されたときの前
    記比例弁におけるガス圧の検出値と最小燃焼量の目標で
    ある最小ガス圧目標値とを比較し、それぞれの比較結果
    を前記コンピュータに出力する制御回路と、前記比較結
    果に基づいて前記最大値指示時のガス圧値及び最小値指
    示時のガス圧値と目標値とが一致するように前記制御信
    号の最大値及び最小値を増減し、目標値と一致したとき
    に前記変更された量大値及び最小値を記憶する電気的書
    き換え可能なメモリとを備えた燃焼量制御装置
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