JP2741475B2 - フランジ付きボスの成形方法 - Google Patents

フランジ付きボスの成形方法

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JP2741475B2
JP2741475B2 JP6033775A JP3377594A JP2741475B2 JP 2741475 B2 JP2741475 B2 JP 2741475B2 JP 6033775 A JP6033775 A JP 6033775A JP 3377594 A JP3377594 A JP 3377594A JP 2741475 B2 JP2741475 B2 JP 2741475B2
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Yutaka Giken Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円板状のワークからボ
スと広いフランジを一体に成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】円板からフランジ付きボスを成形する手
段は、図5(a)〜(d)示す工程をとるものが一般で
ある。まず直径b0のワークWは、第1回の絞りで
(b)に示すように外径a1、高さh1の凸部が形成さ
れ、同時にワークの直径が縮小してb1となる。そして
ダイとパンチの径を小さくしながら(c)(d)のよう
に絞りを繰り返し、凸部の外径をa2,a3、高さを
2,h3と絞ってボスを形成し、この絞りによりワーク
Wの直径はb2,b3のように縮小してフランジ部を形成
する。
【0003】ワークWのボス部とフランジ部はa1>a2
>a3,b1>b2>b3のように縮小し、高さはh1<h2
<h3となる。
【0004】しかし、この成形方法は、ボス部の変形が
一方向のみであるため、前工程のダイの湾曲形状が残り
易く、図5(c)では直径a1部分、図5(d)では直径a2
分の湾曲形状が残ってフランジ部が平坦にならない不都
合がある。
【0005】この不都合を防止できる手段としては、例
えば特公昭58−55848に示される手段がある。該
手段は、図6に示すように、まずワークWをヘルメット
状に絞り、次にその縁部をダイaとパッドbで保持し、
パンチcの外側にバネで加圧するパンチリングdを設
け、該パンチリングdで加圧しながら、パンチcによる
逆絞りを行なうものである。
【0006】この手段においては、パンチリングdがパ
ンチc側への肉の流れを助け、またワークWの外径fは
外側に逃げるため、増肉作用は殆ど生じない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ボス部と共
にフランジ部にも増肉できる成形方法を得ることを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段の一つは、請求項1に記載したとおり、円板状の
ワークを非拘束で絞り成形して、該ワークの外周近傍に
及ぶ半球部を形成すると共にワークの外径を縮小させる
第1工程と、平坦な受部の中心に成形孔をもち、該受部
の外側に拘束面が立上がるダイに、ワークをセットして
ワークの外周を前記拘束面で支持し、次にダイの前記成
形孔と共同する成形凸部と前記受部と共同する加圧面と
をもつパンチと前記ダイとにより、前記半球部を逆絞り
して小径のボス部とフランジ部を形成する第2工程と、
からなることを特徴とする。
【0009】また、他の手段は、請求項2に記載したと
おり、請求項1において、中心穴をあけたワークを使用
することを特徴とする。
【0010】
【作用】前記請求項1の手段によれば、第1工程でワー
クに半球部が形成されると共に、ワークの直径の縮小が
行われる。次の第2工程で半球部の中央に小径の反転絞
りが行なわれて増肉され、その外側部分は円弧状に湾曲
し、半径方向に直線より長い実長をもつ。そして該外側
部分は、第2工程の最後にダイの受面とパンチの加圧面
で平らに加圧されるが、その外周はダイの拘束面で拘束
されているため直径は増大せず、円弧部の材料が平坦に
なると共に成形孔に押込まれて、フランジ部及びボス部
の肉厚が増大する。
【0011】また、請求項2の手段によれば、中心穴付
近の肉が伸び易く、ボス部の変形が容易になる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は加工順序を示し、図1(a)で、ワークW
は直径B1、厚さt1の円形の金属板であり、中心に加工
を容易にするための中心穴1を有するが、該中心穴1は
必須のものではない。
【0013】図1(b)は第1工程を経たワークWを示
し、該第1工程では、従来と同じ手段により、外周部2
を残して中央に直径A1の半球部3が絞り成形され、こ
の成形によりワークの直径は縮小してB2となり、半球
部の厚さt2は前記t1より少し小さくなる。図1(c)
は、第2工程を経たワークWを示し、半球部3は逆方向
に向けて絞り成形され、ボス部4とフランジ部5が形成
される。この加工により、両部4,5の厚さはt3<t4
となり、t1<t3,t1<t4の関係になり、直径B2
変わらない。
【0014】図2は、前記第2工程に用いる金型10を
示すもので、ダイ11には成形孔12、平らな受面13
が設けられ、該受面13を囲んで円筒面よりなる拘束面
14が設けられる。該拘束面14の直径は、直径B2
ワークが隙間なく嵌合できる大きさとされる。パンチ1
5は、成形凸部16と加圧面17を有し、成形凸部16
の先端に突起16aが連設され、前記中心穴1に嵌合し
てずれを防止する。
【0015】ダイ11にワークをセットして図2(a)
の状態からパンチ15を下降すると、ワークWに曲げと
矢印18方向の圧縮力が生じるが、ワークWの外周は、
拘束面14で拘束されているので拡径することができず
そのまま保持され、図2(b)に示すように、ワークW
の中心側は、成形突部16によって反転されて逆山形に
なり、その状態で狭い成形孔12に押込まれながら、中
心寄りの位置に形成される円弧部19が加圧面17と受
面13で加圧される。この加圧により円弧部19が平面
となるため肉寄せされ、フランジ5の中心側の厚さが増
すと共に、円弧部19の肉の一部が成形孔12内に押込
まれてボス部4の基部側に厚肉の部分を形成し図2
(c)の状態になる。
【0016】このように加工することにより、図3に示
すように、屈曲部20は厚肉になり、これに隣接するボ
ス部4の部分4aの肉厚t3とフランジ部5の部分5a
の肉厚t4は増大し、図1(c)で説明したようにt1
3,t1<t4になる。
【0017】したがって、ワークWのボス部4に軸を連
結し、フランジ部5に連動部材を連結してトルク伝達を
行なわせるように使用する場合に、力の集中し易い部分
が厚肉にされているから、軽量でも大きいトルクの伝達
が可能である。
【0018】次に図4は別の実施例を示し、パンチ15
の成形突部16囲んで、加圧面17にリング溝21を設
けたものであり、該リング溝21によってフランジ部5
の基部に、厚肉で補強効果の大きい補強部22が形成さ
れる。
【0019】なお、必要に応じてボス部4に対して更に
絞り加工を施して縮径させることにより増肉できること
は勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、ワークに半球部
を形成する第1工程に次いで、ワークの外周を囲む拘束
面をもつ金型で逆絞りをする第2工程を施すことによ
り、所要部分を厚肉としたフランジ付きボスが得られ、
金型構造が簡単であると共に工程数も少ないから、極め
て能率がよく低コストで加工できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の工程図
【図2】 同実施例の第2工程の説明図
【図3】 製品の要部説明図
【図4】 他の実施例の要部説明図
【図5】 従来例の工程図
【図6】 他の従来例の縦面図
【符号の説明】
2 外周部 3 半球部 4 ボス部 5 フランジ部 12 成形孔 13 受面 14 拘束面 16成形凸部 17 加圧面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状のワーク(W)を非拘束で絞り成
    形して、該ワーク(W)の外周近傍に及ぶ半球部(3)
    を形成すると共にワーク(W)の外径を縮小させる第1
    工程と、 平坦な受部(13)の中心に成形孔(12)をもち、該
    受部(13)の外側に拘束面(14)が立上がるダイ
    (11)に、ワーク(W)をセットしてワーク(W)の
    外周を前記拘束面(14)で支持し、次にダイ(11)
    の前記成形孔(12)と共同する成形凸部(16)と前
    記受部(13)と共同する加圧面(17)とをもつパン
    チ(15)と前記ダイ(11)とにより、前記半球部
    (3)を逆絞りして小径のボス部(4)とフランジ部
    (5)を形成する第2工程と、 からなることを特徴とする、フランジ付きボスの成形方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、中心穴(1)をあけ
    たワーク(W)を使用することを特徴とする、フランジ
    付きボスの成形方法。
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