JP2741338B2 - ゴルフボール - Google Patents
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- JP2741338B2 JP2741338B2 JP5353540A JP35354093A JP2741338B2 JP 2741338 B2 JP2741338 B2 JP 2741338B2 JP 5353540 A JP5353540 A JP 5353540A JP 35354093 A JP35354093 A JP 35354093A JP 2741338 B2 JP2741338 B2 JP 2741338B2
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- parts
- inner core
- vulcanized rubber
- rubber powder
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Description
る。さらに詳しくは、高反撥性能で、かつ打球時のフィ
ーリングが良好なゴルフボールに関する。
ルフボールは、ソリッドゴルフボールと呼ばれ、糸巻き
ゴルフボールに比べて、高反撥性能で飛行性能が優れて
いるが、打球時のフィーリングが硬くて悪いという問題
がある。
の内核の作製にあたって、ゴム組成物の加硫(架橋)を
α,β−不飽和脂肪酸金属塩によって行い、高反撥性能
を得るために、α,β−不飽和脂肪酸金属塩の配合量を
多くしていることに基づいている。つまり、α,β−不
飽和脂肪酸金属塩の配合量が多くなると、高反撥性能に
なるが、硬くなりすぎて打球時の衝撃力が大きくなり、
フィーリングが悪くなる。
−不飽和脂肪酸金属塩の配合量を少なくすることによっ
て解消することができるが、その結果として、反撥性能
が低下する。
ソリッド系のゴルフボールは、反撥性能を向上させて飛
距離を大きくしようとすると、打球時の衝撃力が大きく
なりフィーリングが悪くなる。また、打球時の衝撃力を
小さくしてフィーリングを良好にしようとすると、反撥
性能が低下して飛距離が小さくなり、高反撥性能で、か
つ打球時のフィーリングが良好なゴルフボールは得られ
ていない。
つ打球時のフィーリングが良好なゴルフボールを提供す
ることを目的とする。
内核マトリクス配合のα,β−不飽和脂肪酸金属塩の配
合量を少なくしてフィーリングが向上するようにし、そ
のα,β−不飽和脂肪酸金属塩の配合量の減少を加硫ゴ
ム粉末で補い、内核マトリクス配合のフィーリングを低
下させることなく、反撥性能を高めて、上記目的を達成
したのである。
重量部に対してα,β−不飽和脂肪酸金属塩を25〜4
0重量部含有する内核マトリクス配合に、ジエン系ゴム
100重量部に対してα,β−不飽和脂肪酸金属塩を6
0〜120重量部含有し有機過酸化物を開始剤として加
硫した配合前の平均粒径が0.01〜0.8mmの加硫
ゴム粉末を、内核マトリクス配合中のゴム100重量部
に対して35〜150重量部配合することによって、高
反撥性能で、かつ打球時のフィーリングの良好なゴルフ
ボールを提供したものである。
ールが高反撥性能で、かつ打球時に良好なフィーリング
を持ち得るようになる理由については、現在のところ必
ずしも明確ではないが、次のように考えられる。
成物は、α,β−不飽和脂肪酸金属塩がゴム100重量
部に対して約35〜120重量部となり、ベースとなる
内核マトリクス配合よりもα,β−不飽和脂肪酸金属塩
の配合量が多くなるので、ベースの内核マトリクス配合
より高反撥性能になり、また耐久性が向上するものと考
えられる。
なフィーリングが保持されるのは、加硫後の内核におい
て、軟らかいベースの内核マトリクス配合が海、硬い加
硫ゴム粉末が島の海島構造をとり、打球時のフィーリン
グに海の軟らかい内核マトリクス配合が寄与して、良好
なフィーリングが保持されるものと考えられる。
和脂肪酸金属塩の重合発熱により、内部の温度が金型温
度よりも50〜60℃高くなることが知られているが、
加硫ゴム粉末のような加硫後のゴムを入れることによ
り、そのような温度上昇を防ぎ、ゴムの劣化や加硫の過
剰進行を抑制することが可能となり、この面からも、高
反撥性能で、かつ良好なフィーリングが得られやすくな
るものと考えられる。
マトリクス配合としては、ジエン系ゴム100重量部に
対して、α,β−不飽和脂肪酸金属塩を25〜40重量
部配合し、それ以外に、有機過酸化物、充填剤などを配
合したものが挙げられる。また、必要に応じて、たとえ
ば老化防止剤、添加剤、加硫助剤などの薬品を配合して
もよいし、加硫ゴム粉末との界面の接着性を良くするた
めに接着剤を配合したものでもよい。
は、ブタジエンゴムが適しており、シス含量が40%以
上、特に80%以上のものが好ましい。なお、本明細書
において、内核マトリクス配合とは、内核のベースとな
るゴム組成物を意味するものである。
とえばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸(典型的には、アクリル酸、メタクリル酸である)
などのα,β−不飽和脂肪酸の亜鉛塩、マグネシウム塩
などの金属塩が挙げられる。これらのα,β−不飽和脂
肪酸金属塩は、配合時、α,β−不飽和脂肪酸と酸化亜
鉛などの金属化合物との形で配合して、ゴム組成物中で
α,β−不飽和脂肪酸金属塩になるものでもよい。
−不飽和脂肪酸金属塩の含有量をジエン系ゴム100重
量部に対して25〜40重量部にしているのは、α,β
−不飽和脂肪酸金属塩の含有量が上記範囲より少ない場
合は反撥性能が低下し、α,β−不飽和脂肪酸金属塩の
含有量が上記範囲より多くなるとフィーリングが悪くな
るからである。
して作用するものであるが、この有機過酸化物として
は、たとえばジクミルパーオキサイド、過安息香酸、過
酸化ベンゾイル、クメンパーオキシドなど、各種のもの
が使用可能であるが、本発明では特にジクミルパーオキ
サイドが好ましい。
重量部に対して0.1〜2重量部が好ましい。この有機
過酸化物の配合量が上記範囲より少ない場合は加硫が不
充分になり、また上記範囲より多くなると硬くなって打
球時の衝撃力が大きくなり、フィーリングが悪くなる。
バリウム、シリカなど、各種のものを用い得るが、本発
明では特に酸化亜鉛が好ましい。そして、この充填剤の
配合量は、特に限定されるものではないが、通常、ゴム
100重量部に対して5〜35重量部程度配合するのが
好ましい。
るためのゴム組成物としては、ジエン系ゴム100重量
部に対してα,β−不飽和脂肪酸金属塩を60〜120
重量部配合し、それ以外に、有機過酸化物、充填剤など
を配合したものが挙げられる。また必要に応じて、たと
えば老化防止剤、添加剤、加硫助剤などの薬品を配合し
たものでもよい。
において、α,β−不飽和脂肪酸金属塩の含有量をジエ
ン系ゴム100重量部に対して60〜120重量部にす
るのは、α,β−不飽和脂肪酸金属塩の含有量が上記範
囲より少ない場合は反撥性能を高める効果が少なく、
α,β−不飽和脂肪酸金属塩の含有量が上記範囲より多
くなると硬くなりすぎて打球時のフィーリングが悪くな
るからである。
の開始剤として作用するものであり、この有機過酸化物
としては前記同様のものが用いられ、特にジクミルパー
オキサイドが好ましく、その配合量もゴム100重量部
に対して0.1〜2重量部が好ましい。有機過酸化物の
配合量が上記範囲より少ない場合は加硫が不充分にな
り、有機過酸化物の配合量が上記範囲より多くなると硬
くなって打球時のフィーリングが悪くなる。
れ、特に酸化亜鉛が好ましく、その配合量も、特に限定
されるものではないが、通常、ゴム100重量部に対し
て5〜35重量部程度が好ましい。
平均粒径が0.01〜0.8mmであることが必要であ
り、特に0.05〜0.5mmであることが好ましい。
リクス配合への分散性がよいが、平均粒径で0.01m
mより小さいものを得ようとすると、粉砕時に加硫ゴム
が焼けてしまったり、粉砕コストの上昇を招くことにな
る。そして、加硫ゴム粉末の平均粒径が0.8mmより
大きくなると、分散性が悪くなり、反撥性能を高めるこ
とがむつかしくなる。
配合中のゴム100重量部に対して35〜150重量部
である。加硫ゴム粉末の配合量が上記範囲より少ない場
合は反撥性能を高める効果が少なく、加硫ゴム粉末の配
合量が上記範囲より多くなると硬くなりすぎて打球時の
フィーリングが悪くなる。
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
ため、α,β−不飽和脂肪酸金属塩としてアクリル酸亜
鉛を用い、表1に記載のA〜Dのゴム組成物を調製し
た。表中の配合量は重量部である。これは後記の表2〜
表4においても同様である。
60℃で30分間加硫し、得られた加硫ゴムを粉砕して
加硫ゴム粉末を得た。
あたっては、ゴム組成物の組成と平均粒径との組合せで
示す。
内に入るものであり、平均粒径では0.01〜0.8m
mのものが本発明の範囲内に入るものである。
径は、図1に示すように、加硫ゴムの横径xと縦径yと
を測定し、そのxとyから、(x+y)/2の数式にし
たがって粒径を求め、100個の加硫ゴム粉末の粒径の
平均値を平均粒径としたものである。
ゴム粉末を表2〜表4に示す内核マトリクス配合に配合
して、内核用ゴム組成物を調製し、該ゴム組成物を内核
用金型に充填し、160℃で30分間加硫成形して、直
径38.5mmの内核を得た。
アイオノマー100重量部に対して二酸化チタン2重量
部を添加した外層用組成物を射出成形して、外径42.
7mmのツーピースソリッドゴルフボールを作製した。
得られたゴルフボールはいずれも45.93g以下であ
り、重量面での規格に合格するものである。
レッション、反撥係数および衝撃力を測定した。また、
プレーヤー5人により各ゴルフボールをウッド1番クラ
ブで実打し、各プレーヤーが感じたフィーリングを3段
階評価した。その結果を表2〜表4に示す。なお、コン
プレッション、反撥係数および衝撃力の測定方法ならび
にフィーリングの評価基準はそれぞれ次の通りである。
だし、表示にあたっては、実施例3のゴルフボールを1
00とした指数で示す。
量198gのステンレス鋼製円柱を初速45m/sで打
ち出し、その前方においたボールに衝突させ、衝突前後
の円柱およびボールの速度をそれぞれ2つの光電管によ
って測定し、それらの速度および重量から反撥係数を算
出する。結果の表示にあたっては、実施例3のゴルフボ
ールを100とした指数で示す。
ウィングロボットに、クラブ後方に加速度メーターを取
り付けたウッド1番クラブを取り付け、ヘッド速度45
m/sで各ボール20個ずつを、USGAの飛距離テス
トに準じて打ち出した際、打球時の加速度を求める。こ
のようにして求めた加速度、ボール重量、ヘッド重量よ
り衝撃力を算出する。結果の表示にあたっては、実施例
3のゴルフボールを100とした指数で示す。
内核用ゴム組成物の配合組成、得られたゴルフボールの
コンプレッション、反撥係数、衝撃力ならびにフィーリ
ングを示し、表3には実施例5〜8および比較例3〜4
に関するそれらを示し、表4には実施例9〜10および
比較例5〜6に関するそれらを示す。なお、それらの表
中において、矢印(←)はその左の数値と同一であるこ
とを示している。
粉末に関して、カッコ(括弧)内に示す数値は、使用し
た加硫ゴム粉末の加硫成形後の平均粒径を示すものであ
る。表3に関しては、スペース上の関係から、表中にそ
れを表示することができないので、表3の後に配合前の
平均粒径と対比して示すが、その加硫ゴム粉末の加硫成
形後の平均粒径は、上記加硫ゴム粉末を内核マトリクス
配合に配合し、得られたゴム組成物で内核を作製し、そ
れに外皮を被覆してゴルフボールを作製し、得られたゴ
ルフボールを半分にカットして、その断面の加硫ゴム粉
末の粒径を前記配合前の加硫ゴム粉末の粒径と同様に測
定することによって求めたものである。
合前の平均粒径より若干小さくなるのは、加硫成形時に
押し潰されることと、必ずしも加硫ゴム粉末の最大断面
を見ているとは限らないことによるものと考えられる。
なように、内核マトリクス配合中のゴム100重量部に
対して加硫ゴム粉末が35〜150重量部の範囲で高い
反撥係数(つまり、高い反撥性能)と良好なフィーリン
グが得られる。
ない比較例1は反撥係数が小さく、加硫ゴム粉末の配合
量が多い比較例2は打球時の衝撃力が大きく、フィーリ
ングが悪かった。
に、加硫ゴム粉末の平均粒径が0.01〜0.08mm
の範囲内にある実施例5〜8は、反撥係数が大きく、か
つフィーリングが良好であった。
1.02mmと大きい比較例4は反撥係数が小さく、ま
たα,β−不飽和脂肪酸金属塩の配合量が少ない加硫ゴ
ム粉末(組成:D)を用いた比較例3も反撥係数が小さ
かった。
に、内核マトリクス配合におけるアクリル酸亜鉛の配合
量がゴム100重量部に対して25〜40重量部の範囲
内にある実施例9〜10は反撥係数が大きく、かつフィ
ーリングも良好であったが、アクリル酸亜鉛の配合量が
20重量部と少ない比較例5では反撥係数が小さく、ま
たアクリル酸亜鉛の配合量が50重量部と多い比較例6
ではフィーリングが悪かった。
は、配合前の粒径より若干小さくなることから、加硫成
形後の加硫ゴム粉末で考えると、平均粒径0.01〜
0.75mmが好ましい。
を主材とする外皮で被覆したが、本発明のゴルフボール
は、内核の周囲を被覆する外皮をペイント層のみで構成
したものでもよい。
撥性能で、かつ打球時のフィーリングの良好なゴルフボ
ールを提供することができた。
法を説明するために、加硫ゴム粉末を模式的に表した図
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ジエン系ゴム100重量部に対してα,
β−不飽和脂肪酸金属塩を25〜40重量部含有する内
核マトリクス配合に、ジエン系ゴム100重量部に対し
てα,β−不飽和脂肪酸金属塩を60〜120重量部含
有し有機過酸化物を開始剤として加硫した配合前の平均
粒径が0.01〜0.8mmの加硫ゴム粉末を、内核マ
トリクス配合中のゴム100重量部に対して35〜15
0重量部配合したゴム組成物の加硫成形物からなる内核
を備えたことを特徴とするゴルフボール。 - 【請求項2】 内核用のゴム組成物の加硫成形後におけ
る加硫ゴム粉末の平均粒径が0.01〜0.75mmで
ある請求項1記載のゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353540A JP2741338B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ゴルフボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353540A JP2741338B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ゴルフボール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07185041A JPH07185041A (ja) | 1995-07-25 |
JP2741338B2 true JP2741338B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=18431531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5353540A Expired - Lifetime JP2741338B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741338B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002204837A (ja) * | 2000-11-13 | 2002-07-23 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5353540A patent/JP2741338B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002204837A (ja) * | 2000-11-13 | 2002-07-23 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07185041A (ja) | 1995-07-25 |
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