JP2740820B2 - 記録方法 - Google Patents

記録方法

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JP2740820B2
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    • B41C1/00Forme preparation
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な記録方法に関し、
詳しくは、表面が特定性状を示す記録体のその表面に、
選択的に又は選択的かつ可逆的に、加熱温度に応じた後
退接触角を示し及び特定形状のドット状潜像領域が形成
されるようにし、この領域(潜像)に顕色材を含有する記
録剤溶液又は分散液を供給して顕像化せしめ、これを普
通紙等に良好な状態で転写せしめるようにした記録方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】表面を液体付着性領域と非液体付着性領
域とに区分けして画像形成に供するようにした手段の代
表的なものとしては平版印刷版を用いたオフセット印刷
方式があげられる。だが、このオフセット印刷方式は原
版からの製版工程及び刷版(印刷版)からの印刷工程を一
つの装置内に組込むことが困難であり、製版印刷の装置
の小型化は勢い困難なものとなっている。例えば、比較
的小型化されている事務用オフセット製版印刷機におい
ても、製版装置と印刷装置とは別個になっているのが普
通である。
【0003】このようなオフセット印刷方式の欠陥を解
消することを意図して、画像情報に応じた液体付着性領
域及び非液体付着性領域が形成でき、しかも、繰返し使
用が可能な(可逆性を有する)記録方法ないし装置が提案
されるようになってきている。その幾つかをあげれば次
のとおりである。 (1) 水性現像方式 疎水性の光導電体層に外部より電荷を与えた後、露光し
て光導電体層表面に疎水性部及び親水性部を有するパタ
ーンを形成し、親水性部のみに水性現像剤を付着させて
紙などに転写する(特公昭40-18992号、特公昭40-18993
号、特公昭44-9512号、特開昭63-264392号などの公
報)。 (2) フォトクロミック材料の光化学反応を利用した方式 スピロピラン、アゾ色素などの材料を含有した層に紫外
線を照射し、光化学反応により、これらフォトクロミッ
ク化合物を親水化する〔例えば「高分子論文集」第37巻4
号、287頁(1980)〕。 (3) 内部偏倚力の作用を利用した方式 不定形状態と結晶性状態とを物理的変化により形成し、
液体インクの付着・非付着領域を構成する(特公昭54-41
902号公報)。
【0004】前記(1)の方式によれば、水性インクを紙
などに転写した後、除電により親水性部は消去され、別
の画像情報の記録が可能となる。即ち、一つの原版(光
導電体)で繰り返し使用が可能となる。だが、この方式
は電子写真プロセスを基本としているため帯電→露光→
現像→転写→除電という長いプロセスを必要とし、装置
の小型化やコストの低減、メンテナンスフリー化が困難
であるといった欠点をもっている。前記(2)の方式によ
れば、紫外線と可視光との照射を選択的にかえることに
よって親水性、疎水性を自由かつ可逆的に制御できるも
のの、量子効率が悪いため反応時間が非常に長くて記録
速度が遅く、また安定性に欠けるといった欠点をもって
おり、いまだ実用レベルには達していないのが実情であ
る。更に、前記(3)の方式によれば、そこで使用され
る情報記録部材は、記録後のものでは安定性があるが、
記録前のものでは温度変化により物理的構造変化が生じ
るおそれがあることから保存性に問題が残されている。
これに加えて、記録された情報パターンの消去には熱パ
ルスを与え、次いで急冷する手段が採用されることか
ら、繰り返しの画像形成は繁雑さをまねがれ得ないとい
った不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加熱
状態でかつ接触材料(B)と接触させた場合に後退接触角
が低くなる表面を有する部材(記録体(A))のその表面
に、容易な手段で選択的に又は選択的かつ可逆的に、特
定形状を有する所望パターン領域(潜像)を形成させ、こ
れを顕像化せしめ普通紙等へ転写させる記録方法を提供
するものである。本発明の他の目的は、前記所望パター
ン領域の形成、消去、顕像化、転写等すべての工程にお
いて、保存性並びに安定性にすぐれた記録体(A)が使
用されることによって、可逆的に複数回の前記工程が行
ないうる記録方法を提供するものである。本発明の更に
他の目的は、潜像ドットどうしの独立性が確保されて、
文字つぶれを防止し良質の印字品質が得られ、しかも短
時間で多数枚の鮮明な画像が得られる新規な記録方法を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の記録方法は、下
記記録体(A)を下記接触材料(B)と接触させた状態で選択
的かつ少なくとも記録体(A)の移動方向に沿って後端部
が窄まったドット形状に加熱することにより又は記録体
(A)の表面を選択的かつ少なくとも記録体(A)の移動方向
に沿って後端部が窄まったドット形状に加熱した状態で
接触材料(B)と接触させることにより記録体(A)の表面に
加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像領域を形成せし
め、該潜像領域を記録剤で顕像化した後、その可視像を
記録紙等に転写することを特徴としている。 (A)加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接触角
が低下する表面を有する記録体。 (B)液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角の低下開
始温度以下で液体となるか、液体もしくは蒸気を発生す
る固体。
【0007】かかる本発明方法では、接触材料(B)とし
て液状インクのごときものを用いるようにすれば潜像形
成と同時に顕像化がなされるため記録剤付与手段を省略
することができる。なお、本発明方法においては、前記
潜像が形成された記録体(A)の表面を、接触材料(B)の不
存在下で加熱することによって潜像の消去が行なえ、可
逆的に画像形成がなし得るものである。
【0008】本発明者らは、前記従来の技術に記述した
ごとき欠陥を解消し、新規な記録方式について多くの研
究・検討を行なった。その結果、液体に接した状態で加
熱されると冷却後においてもその後退接触角が低くな
り、かつ、液体不存在下の加熱により後退接触角が高く
なるという機能を表面に有する部材が記録体として有用
であることを見いだした。そして、このような機能を有
する記録体(A)はその表面が(1)疎水基の表面自己配向機
能をもつ有機化合物を含む部材、又は(2)疎水基をもつ
有機化合物であって疎水基を表面に配向した部材である
ことも併せて確めた(特願平2−43599号)。
【0009】(1)にいう“表面自己配向機能"とは、ある
化合物を支持体上に形成した固体又は或る化合物自体に
よる固体を空気中で加熱すると、表面において疎水基が
空気側(自由表面側)に向いて配向する性質があることを
意味する。このことは、(2)においても同様にいえるこ
とである。一般に、有機化合物では疎水基は疎水性雰囲
気側へ向きやすい性質をもっている。これは、固-気界
面の界面エネルギーが低くなる方に向うために生じる現
象である。また、この現象は疎水基の分子長が長くなる
ほどその傾向がみられるが、これは分子長が長くなるほ
ど加熱における分子の運動性が上がるためである。
【0010】更に具体的には、末端に疎水基を有する
(即ち表面エネルギーを低くする)分子であると、空気側
(自由表面側)を向いて表面配向しやすい。同様に(−CH2
−)nを含む直鎖状分子では(−CH2CH2−)の部分が平
面構造をしており、分子鎖どうしが配向しやすい。ま
た、(−Ph−)nを含む分子も−Ph−の部分が平面構
造をしており、分子鎖どうしが配向しやすい。なお、−
Ph−はp-フェニレン基である(以下同じ)。殊に、弗素
などの電気陰性度の高い元素を含む直鎖状分子は自己凝
集性が高く、分子鎖どうしが配向しやすい。
【0011】これらの検討結果をまとめると、より好ま
しくは、自己凝集性の高い分子を含んだり平面構造をも
つ分子を含み、かつ、末端に疎水基を有する直鎖状分
子、或いは、そうした直鎖状分子を含む化合物は表面自
己配向機能が高い化合物といえる。
【0012】これまでの記述から明らかなように、表面
自己配向状態と後退接触角とは関連があり、また、後退
接触角と液体付着性との間にも関係がある。即ち、固体
表面での液体の付着は、液体の固体表面での主にタッキ
ングによって生じる。このタッキングはいわば液体が固
体表面を滑べる時の一種の摩擦力とみなすことができ
る。従って、本発明でいう“後退接触角"θrには、 cosθr=γ(γs-γse-πe+γf)/γev (但し、 γ :真空中の固体の表面張力 γse:固-液界面張力 γev液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張力 πe :平衡表面張力 γf :摩擦張力 γs :吸着層のない固体の表面張力である) といった関係式が成立つ(斉藤、北崎ら「日本接着協会
誌」Vol.22、No.12,1986)。
【0013】従って、θrの値が低くなるときγf値は大
きくなる。即ち、液体は固体面を滑べりにくくなり、そ
の結果、液体は固体面に付着するようになる。これら相
互の関連から推察しうるように、液体付着性は後退接触
角θrがどの程度であるかに左右され、その後退接触角
θrは表面自己配向機能を表面に有する部材の何如によ
り定められる。それ故、本発明方法においては、記録体
(A)はその表面に所望パターン領域の形成及び/又は記録
剤による顕像化の必要から、必然的に、表面自己配向機
能を表面に有する部材が選択されねばならない。
【0014】本発明方法で用いられる記録体(A)は、既
述のとおり、「加熱状態でかつ液体と接触した場合に後
退接触角θrが低下する表面」を有するものである。記録
体(A)はその表面が上記のような性状を有してさえいれ
ば、形状等は任意である。従って、記録体(A)はベルト
状(エンドレスベルト状を含む)であっても、適当な円筒
状支持体や成形体上に表面が上記のような性状を有する
別の塗工膜などが設けられていてもかまわない。成形体
自体であってもかまわないが、その表面は、全体又は一
部を除いて、上記のような性状を有していることが必要
である。
【0015】この記録体(A)は、接触材料(B)の種類によ
っては潜像領域における液体付着性部分が親油性又は親
水性のいずれかになり、従って、複写物を得る際には油
性インク、水性インク、電子写真用液体現像剤などのい
ずれもが必要に応じて使いわけられる。
【0016】ここで、“加熱状態でかつ液体と接触させ
た場合に後退接触角θrが低下する表面を形成する"部材
ないし材料を幾つかに分類した例を図1に示す。
【0017】図1(a)は自己配向機能を有する化合物の
例で、高分子重合体の側鎖に疎水基を有する化合物であ
り、主鎖Lと疎水基Rとは結合基Jにて結合している。
【0018】図1(b)は、疎水基を有する有機化合物に
おいてその疎水基を表面に配向した部材の例で、有機又
は無機材料Mの表面に、物理的又は化学的結合により、
前記疎水基を有する化合物Oを形成した部材である。
【0019】図1(c)は、図1(b)であげた疎水基を有す
る有機化合物Oのみからなる部材の例である。
【0020】図1(d)は、直鎖状分子が高分子の側鎖に
ある例で、主鎖Lと前記分子を結合基Jによりつなぎ、末
端に疎水基Rをもつ自己凝集性又は平面構造を有する分
子鎖Nが中間にある化合物である。
【0021】なお、図1(a)及び(d)の例においては、高
分子化合物の主鎖Lは直線状でも網かけ構造でもよい。
図1(b)の例においては、累積LB膜のように、疎水基含
有化合物Oの上にさらに疎水基含有化合物Oが積層されて
いてもよい。図1(c)の例においては、主鎖(L)をもつこ
となく又は有機・無機材料(M)などに結合することなく、
疎水基含有化合物Oのみによる構造である。
【0022】前記の疎水基としては、分子の末端が好ま
しくは-CH3や-CF3、-CF2H、-CFH2、-C(CF3)3、-C(CH3)3
などによっており、より好ましくは、分子運動性が高い
点で分子長の長いものが有利である。中でも、前記疎水
基としては、-F及び/又は-Clが1つ以上ある置換アルキ
ル基(-CF2CF2C(Cl)FCF2CF2のようなものでもよい)或い
は無置換のアルキル基であって、炭素数4以上のものが
望ましい。弗素置換、塩素置換のいずれのものも用いれ
るが、弗素置換のものの方が効果的である。これらの材
料においては、アルキル基炭素数と機能との関係では、
炭素数が3以下であると、本発明の記録方法に適する機
能が低くなってしまう。
【0023】この機能発現の原理はいまだ完全に明らか
にされた訳ではなく、従って、不明な点が多いが、以下
のことが推定される。
【0024】まず、上記化合物により形成された記録体
(A)の表面は、前記疎水基がかなり配向した表面となっ
ていることが考えられる。従って、この表面は液体反撥
性を有する(疎水基は表面エネルギーが小さいため)。こ
の状態で、記録体(A)の表面が接触材料(B)に接して加熱
を受けると、加熱による疎水基の分子運動が活発とな
り、かつ、接触材料(B)との相互作用を受けて、記録体
(A)の表面の少なくとも一部の配向(整列)状態が別の状
態(即ち、別の配向状態又は配向が乱れた状態)にかわ
り、冷却後もその別の状態を維持するためと思われる。
なお、記録体(A)の表面に接触材料(B)が接した状態のも
とで加熱することは、接触材料(B)の形態いかんによ
り、記録体(A)の表面が加熱された状態のもとに液体を
接触させることになる。この加熱前は、疎水基が表面に
整列(配向)しているため、記録体(A)の表面の表面エネ
ルギーは極めて少ない。
【0025】ところが、前記の接触材料(B)が接した状
態のものでの加熱により、配向状態は乱れて表面エネル
ギーが高まる。後退接触角θrは、液体の種類にかから
わず、固体と液体との表面エネルギーのバランスで決定
される。このため、固体の表面エネルギーが高まれば、
液体の種類にかかわらず、後退接触角θrは低くなる。
従って、液体に対する付着性は増大することになる。更
に、記録体(A)の表面が別の状態(元の配向状態とは異な
る「別の配向状態」又は「配向が乱れた状態」)で接触材料
(B)の不存在下に加熱を受けると、接触材料(B)との相互
作用が生じないため、元の整列(配向)状態にもどると思
われる。従って、接触材料(B)の存在は単なる記録体(A)
の表面を加熱後の急冷を行なうためのものではなく、記
録体(A)の表面の化合物との何らかの相互作用をおこす
ものであり、この相互作用があって、はじめて別の状態
(別の配向状態又は配向が乱れた状態)への変化がおこる
と思われる。
【0026】前記のとおり、記録体(A)の表面を形成す
る部材(化合物)の疎水基として、アルキル基又は弗素置
換あるいは塩素置換のアルキル基が採用された場合に
は、アルキル基の炭素数が4以上であるのが望ましいの
は、記録体(A)の表面にアルキル基がある程度整列(配
向)し、しかも加熱時に活溌な分子運動をするのに必要
な数によるものと思われる。また、接触材料(B)が記録
体(A)の表面とともに加熱を受けた時、記録体(A)表面の
分子中に接触材料(B)の分子がとりこまれることも考え
られる。さらに、アルキル基中に電気陰性度の高いフッ
素や塩素があると、液体特に極性液体との相互作用が大
きくなるため、水素のみのアルキル基を含有する化合物
よりも大きな付着性変化が得られる。また、フッ素を含
有するアルキル基は、自己凝集性が強いため、表面自己
配向機能が高く、更に、表面エネルギーが低いため、地
肌よごれ防止の点ですぐれている。
【0027】更にまた、記録体(A)の表面は液体反撥性
を有するが、これを固体の表面エネルギーで記述する
と、本発明者らの検討では、50dyn/cm以下であること
が本発明の記録方法として望ましいことをも確めてい
る。これ以上の高い値では記録剤に対して記録体(A)の
表面が、時として、ぬれてしまい、地肌よごれをおこす
おそれがある。
【0028】ここで、記録体(A)の表面を形成する化合
物(記録体(A)表面を選択的に加熱した状態で接触材料
(B)と接触させた時、記録体(A)の表面に加熱温度に応じ
た後退接触角を示す潜像領域を形成せしめる化合物)の
詳細を述べる。まず、図1(a)及び(d)のタイプについて
ビニル系高分子側鎖にアルキル基(フッ素置換及び/又は
塩素置換のものも含む)を有する化合物などが考えられ
る。具体的には、式(I)(II)(III)(IV)(V)(VI)及び(VI
I)CH2=CR| ・・・
(I)COORf R:-H、-CH3,-C2H5,-CF3又は-C2F5 Rf:C4以上のアルキル基又はフッ素置換若しくは塩素置
換アルキル基を含有した基、もしくは、分子鎖中に(−C
F2−)p、(−CH2−)p又は―Ph―をもつ疎水基 (P≧4) m:1以上の整数 をモノマーとした重合体があげられる。
【0029】その他のポリマーとしては、式(VIII)(IX)
及び(X)に示したごときものがあげられる。 R:−H、-CH3、-C2H5、-CF3又は-C2F5 Rf:C4以上のアルキル基又はフッ素置換もしくは塩素置
換アルキル基を含有した基、もしくは、分子鎖中に(-CF
2-)p、(-CH2-)p又は―Ph―を含む疎水基(P≧4)n:10以上
の整数
【0030】これら具体例でRfをより詳しくいえば下記
(1)から(20)までのものを例示することができる。
【0031】これらの化合物のうちでも、特に、下記(X
I)の材料の使用が望ましい。 〔但し、R1:水素、−CxHy又は−CxFy(n=
1又は2以上の整数、y=2x+1である。) R:(−CH−)p(p≧1整数)又は(−CH
−)q−N(R)SO−(Rは-CH3又は-C2H5、q
≧1の整数) m:6以上の整数 である。〕
【0032】一般式(XI)で示される化合物の代表例
としては、次のような化合物が挙げられる。
【0033】さらに、これら式(I)(II)(III(IV)(V)(V
I)(VII)及び(XI)のモノマーどうし(2種以上のモノマー
の共重合体)の他に、他のモノマー例えばエチレン、塩
化ビニル、スチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロ
プレン、ビニルアルキルエーテル、酢酸ビニル、ビニル
アルコールなどとの共重合体も上記化合物として適す
る。
【0034】また、式(XI)のモノマーと官能基を有する
重合性モノマー例えば CH=C(CH)COO(CHOH CH=C(CH)COOCHCH(OH)CH CH=CHCOOCHCH(OH)C17 などの1種以上とで共重合物をつくり重合物中に官能基
を多数導入するか、式(XI)のモノマーと官能基を有する
重合性モノマーとの共重合物をつくり、続いて、官能基
を多数含んだ共重合物どうしを架橋試薬をもちいて架橋
することにより製造した架橋性重合体も材料としてすぐ
れている。
【0035】架橋試薬としては、ホルムアルデヒド、ジ
アルデヒド、N-メチロール化合物、ジカルボン酸、ジカ
ルボン酸クロライド、ビスハロゲン化合物、ビスエポキ
シド、ビスアジリジン、ジイソシアネートなどがあげら
れる。
【0036】このようにして得られた架橋重合物の一例
を下記に示す。
【化1】
【0037】化1で表わされる架橋重合物において、A
ブロックは前記の熱的性質の変化をもたらすアルキル基
であり、一方、Bブロックは鎖状ポリマーどうしを架橋
している(架橋試薬としてジイソシアネートを用いて架
橋したもの)部位である。架橋体による膜を得るには、
前記の共重合物と架橋試薬とを混合した溶液をコート液
として基板上に塗布し、加熱又は電子線照射や光照射に
より架橋重合膜を得るようにすればよい。
【0038】なお、上記モノマーから重合体を得るに
は、溶液重合、電解重合、乳化重合、光重合、放射線重
合、プラズマ重合、グラフト重合、プラズマ開始重合、
蒸着重合など、材料により適当な方法が選択される。
【0039】次に、図1(b)に示した化合物について
述べる。ここでは、式(XII)、(XII)及び(X
IV)に示す材料 Rf−COOH ・・・(XII) Rf−OH ・・・(XIII) Rf−(CH)n−SiX ・・・(XIV) (Rf:炭素数4以上のアルキル基又はフッ素置換又は
塩素置換のアルキル基を含有した基、もしくは、分子鎖
中に(−CF−)p、(−CH−)p又は−Ph−
を含む疎(P≧4)) n:1以上の整数 、X 、X :塩素、メトキシ基又、はエトキシ基
又はアルキル基) 等をガラス、金、銅などの無機材料や
ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレー
トなどの有機材料表面に物理吸着又は化学結合した材料
(表面エネルギーが約50dyn/cm以下であるのが
好ましい)であることが望ましい。
【0040】式(XII)(XIII)及び(XIV)の具体例としては CF−(CF−COOH, CF−(CF−COOH, CF−(CF−(CHOH, H−(CF10−COOH, H−(CF10−CHOH, F−(CF−CHCH−Si(CH
l, CFCl(CF)CF(CFCOOH, CF(CF(CHSiCl などがあげられる。
【0041】図1(c)に示す化合物としては式(XII)、式
(XIII)や式(XIV)の材料のみの構造体があげられる。
【0042】続いて、上記化合物を用いた記録体(A)に
ついて述べる。記録体(A)の構成としては、先に触れた
とおり、前記の表面部材そのもので形成したもの、
支持体(好ましくは耐熱性支持体)上に前記の表面部材を
形成したもの、とに大別される。の態様は上記化合物
(表面部材)そのものをフィルム状あるいは板状、あるい
は、円柱状に成形したものである。この際、フィルム状
の場合は、フィルムの厚さは1μm〜5mmが望ましい。
の態様においては、上記化合物がある程度支持体内部へ
侵入していてもかまわない。記録体(A)自体の膜厚は30
Å〜1mmが望ましい。ただし、熱伝導性の点では100Å〜
10μm、耐摩耗性の点では10μm〜1mmがすぐれてい
る。支持体の耐熱温度としては、50℃〜300℃が望まし
い。
【0043】支持体の形状は、ベルト状(エンドレスベ
ルト状を含む)、板状、ドラム状いずれでもよく、装置
の使用形態に応じて選定する。特に、ドラム状のものは
装置における寸法精度を出せる点ですぐれている。エン
ドレスベルト状のものは装置の小型化に有利である。板
状のものは、記録紙サイズに応じてその大きさを決めれ
ばよい。
【0044】さらに、上記化合物(記録体(A)の表面形成
材料)と他の部材、例えば疎水性ポリマー、疎水性無機
材料との混合物を支持体上に形成すると、印字における
地肌よごれ防止の点ですぐれている。また、支持体と上
記化合物との密着性を向上するためにプライマー層を支
持体と化合物間にもうけることもできる。耐熱性支持体
としては、ポリイミド、ポリエステルなどの樹脂フィル
ムやガラスやNi、Al、Cu、Cr、Ptなどの金属や金属酸
化物等が好ましい。これら支持体は平滑でも粗面や多孔
質であってもよい。
【0045】次に、接触材料(B)について説明する。接
触材料(B)は、先に記載したとおりであるが、端的にい
えば、当初から液体あるいは蒸気であるか、又は、記録
体(A)にいう後退接触角θrの低下開始温度以下で結果的
に液体を生じさせる固体である。ここでの蒸気は、記録
体(A)の表面又は表面近傍で、少なくともその一部が凝
縮して液体を生ぜしめ、その液体が記録体(A)の表面を
濡らすことができるものであれば充分である。一方、こ
こでの固体は、後退接触角θrの低下開始温度以下で液
体となるか、液体を発生させるか、又は、蒸気を発生さ
せるものである。固体から発生された蒸気は記録体(A)
の表面又はその近傍で凝縮して液体を生じさせることは
前記の場合と同様である。
【0046】これら接触材料(B)をより具体的にいえば
次のとおりである。
【0047】即ち、接触材料(B)の一つである液体とし
ては、水の他に、電解質を含む水溶液、エタノール、n-
ブタノール等のアルコール、グリセリン、エチレングリ
コール等の多価アルコール、メチルエチルケトン等のケ
トン類のごとき有極性液体や、n-ノナン、n-オクタン等
の直鎖状炭化水素、シクロヘキサン等の環式状炭化水
素、m-キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素のごとき
無極性液体があげられる。また、これらの混合体でもよ
いし、各種分散液や液状インクも使用できる。さらに望
ましくは極性液体の方がよりすぐれている。
【0048】接触材料(B)の他の一つである蒸気とし
ては水蒸気の外に、接触材料(B)の液体の蒸気であれ
ば使用できるが、特にエタノール蒸気やm-キシレン蒸気
などの有機化合物の蒸気(噴霧状態のものを含む)があげ
られる。この有機化合物蒸気の温度は記録体(A)の表
面を形成する化合物の融点或いは軟化点以下である必要
がある。
【0049】接触材料(B)の他のもう一つである固体と
しては、高級脂肪酸、低分子量ポリエチレン、高分子ゲ
ル(ポリアクリルアミドゲル、ポリビニルアルコールゲ
ル)、シリカゲル、結晶水を含んだ化合物などがあげら
れる。
【0050】なお、後述するところからより明らかにな
るが、接触材料(B)として、前記液状インクのごとき
“顕色剤を含有した"記録剤溶液又は分散液を用いた場
合には、潜像形成と同時に顕像化が行なわれることにな
り、実用上極めて有利である。
【0051】続いて、加熱手段について説明する。潜像
形成のための加熱手段としては、実際には、サーマルヘ
ッドによる接触加熱がなされる。
【0052】図2(a)は基板1上に記録体(A)の表面を構
成する前記化合物の膜2が形成され、この膜面に接触材
料(B)のうちの例えば液体3が存在している状態を示して
いる。この状態において、膜2を加熱すると、膜2表面は
後退接触角θrが低下して著しい濡れを示し、液体付着
性を有してしまうのが認められる。更に、この液体付着
性を有する膜2を空気中、真空中又は不活性ガス雰囲気
中で再び加熱する(図2(b))と膜2表面は後退接触角θr
が高まってゆき再び液体反撥性を示すのが認められる。
【0053】このような現象と幾分類似した現象を示す
ものとして、先にあげた特公昭54-41902号公報に記載さ
れた方法がある。だが、ここに開示されている方法では
記録材料は実質的にデイスオーダーでかつ一般的に不定
形のメモリ物質の層を得るようにしている点でメカニズ
ム上大きく相違したものとなっている。すなわち、本発
明の方法では、接触材料(B)の存在なしでは、記録体(A)
表面には状態変化がおこりえない。また、特公昭54-419
02号公報に記載された方法では、簡単な操作で可逆性を
得ることはできない。
【0054】図3(a)のごとく、画像情報に応じて液体3
の接触下で膜2に熱を加える(図3の(b-1)及び(b-2)のよ
うに、液体不存在のものに膜2に画像情報に応じて熱を
加えた状態のもとで液体3と接触させても同様である)
と、加熱部分の膜2の表面が液体付着性化される。図
中、4はヒーター、31は液体供給口、41は赤外線ラン
プ、5はレンズ、6はシャッターを表わしている。図3
(a)は膜2の加熱は基板1を通して行なっている例である
が、図3(b-1)(b-2)に示した例は、直接膜2に加熱がな
されている例である。なお、ここでヒーター4、赤外線
ランプを潜像形成の加熱源として用いていること、及
び、膜2の加熱を基板1を通して行なっていることの例
は、膜2の性質を明らかにする適宜上のものである。
【0055】この膜2の水溶液接触下での加熱前後の水
溶液の接触角の変動、及び、このものを更に空気中で加
熱した場合の水溶液の接触角の変動の一例を図4に示し
た。図4において、○は前進接触角、△は後退接触角を
表わしている。一般に、後退接触角が90°以上の高い値
の場合、その表面は液体反撥性を示し、90°以下の低い
値の場合、その表面は液体付着性を示す。
【0056】接触材料(B)に接した状態での記録体(A)表
面の加熱温度としては、50℃〜250℃の範囲が望まし
く、さらに望ましくは80℃〜150℃である。加熱時間は
0.1m秒〜1秒程度で望ましくは0.5m秒〜2m秒である。加
熱のタイミングとしては、記録体(A)表面を加熱した
後、冷めないうちに接触材料(B)に接触させる、記録
体(A)表面に接触材料(B)を接触させた状態のもとに記録
体(A)表面を加熱させる、のいずれかでもよい。
【0057】一方、潜像消去の場合には、接触材料(B)
の不存在下で記録体(A)表面を50〜300℃、望ましくは10
0〜180℃に加熱すればよい。加熱時間は1m秒〜10秒程度
で好ましくは10m秒〜1秒である。ここでの加熱手段はヒ
ーター、赤外線ランプなどが用いられる。
【0058】続いて、記録体(A)表面に画像情報の記録
を行なう手段についてより詳細に説明する。
【0059】一つは、液体又は蒸気雰囲気下で画像信号
に応じて記録体(A)の表面を加熱して記録体(A)の表面に
液体付着領域を形成(潜像形成)し、この潜像部に記録剤
溶液又は分散液を接触させる手段により潜像部に記録剤
を付着させ(現像)、次いで、記録紙等に記録体(A)表面
の記録剤を転写する方法である(間接記録方法)。さら
に、上記の方法において、記録剤を転写後、再び潜像部
に記録剤溶液又は分散液を接触させる手段を行えば、記
録体(A)を印刷版として用いた印刷方法となる。他の一
つは、上記の方法において、記録剤を転写後、液体又は
蒸気の不存在下で潜像を形成した記録体(A)の表面を加
熱し潜像を消去することにより、記録体(A)が再生可能
な記録方法となる。図5(a),(b)に間接記録方法(印刷
法)、記録体の可逆的な記録方法(繰り返し記録方法)の
代表的なプロセスを示す。
【0060】次に、記録体(A)をはじめ、本発明の方
法をより理解しやすくするために、サーマルヘッドによ
る特定形状のドット形成手段を除き、及び、その可視像
を記録紙等に転写する手段を除いた状態の記録方法から
先に説明を進める。
【0061】記録体(A)は、既述のとおり、加熱状態で
かつ液体と接触させた場合に後退接触角が低下する表面
(前記と同様便宜上「膜2」又は「記録体(A)表面」を記すこ
とがある)を有しているものであれば、その形態にとら
われない。従って、記録体(A)の支持基板は、剛体円筒
形状であっても、柔軟性を有するフィルム形状であって
もかまわない。剛体円筒形状記録体(円筒状剛体の表面
に膜2が形成されたもの)は、記録体(A)を稼働する際位
置ずれ等が生じにくいため制御性に優れているので、望
ましくは剛体円筒形状の記録体(A)が良い。このような
記録体(A)の作製は膜2を基板上に成膜する方法や、成形
体そのもので作成する方法がよい。特に、前記成形体そ
のものによる記録体(A)は一般に機械強度が弱いため基
板上に成膜する方法が望ましい。なお、成形体そのもの
で記録体(A)をつくる場合においても、その表面には膜2
が形成されていなければならないことはいうまでもな
い。
【0062】続いて、加熱による潜像形成手段について
述べる。上記したごとく、加熱源としては、サーマルヘ
ッドが用いられる。具体例として、液体と接した状態で
記録体(A)表面を加熱する手段を述べる。なお、便宜
上、基体1上に膜2が形成されているタイプの記録体
(A)を例にとって説明を進めることにする。まず、あ
らかじめ記録体7表面に液体3を接しておき、その接し
た状態で液体3側からサーマルヘッド43で加熱を行う
手段(図6の(a))や、初めに記録体(A)表面側からサーマ
ルヘッドで加熱を行い直ちに液体3を記録体加熱部(記録
体(A)表面)に接触させる手段(図6の(b))の採られる
のが望ましい。図中、Sは記録体(A)表面に形成され
た潜像である。
【0063】液体3の供給手段としては、前記のよう
に、記録体(A)下部に皿を設け液体3を満たし記録体7が
皿中の液体3に常に接するようにし、加熱源を皿の近傍
又は皿の中に配置する構成が最も簡単な構成となる。皿
の替わりに、液体を含ませたスポンジ状多孔質体34を用
いても良い。このようにして、記録体(A)表面には潜像
(S)が形成される。
【0064】上記手段により画像信号に応じて選択的に
付与された液体付着性領域に記録剤を付着させる手段と
しては、記録剤溶液又は分散液3a(例えばインク液)を
充填した皿を潜像形成手段配置位置に対して記録体(A)
の進行方向に配置し常に記録体(A)表面に接しておく構
成が最も簡単である(図7及び図8)。なお、図8に示す
ごとく、潜像形成に用いる液体をインク液のごとき記録
剤溶液又は分散液3aと兼用すると一つの皿で構成でき、
潜像形成とその顕像化とを一体化することができるた
め、装置を小型化できる。図7及び図8において、3
a′は潜像(S)に付着した記録剤である。
【0065】潜像形成及び現像(顕像化)後、例えば記録
体7上の記録剤3a′を記録紙等61に転写することで記録
紙等61の毛管作用により、記録紙等61へ画像3a″が
形成される(転写手段)。転写を行う位置は、現像後であ
れば、記録体(A)のどの位置でもかまわないが、現像
後、直ちに転写が行われる位置が望ましい(図9)。転
写後、潜像消去及び新たな潜像形成を行わず現像を繰り
返えせば、この装置は印刷装置となる。
【0066】一つの画像情報の転写が終了した後、記録
体7を交換することで又は液体又は蒸気の不存在下で
(即ち空気中、真空中又は不活性ガス中で)記録体7表
面を加熱することにより潜像(S)を消去すれば、記録体
(A)は繰返し使用可能なものとなる。
【0067】潜像消去のための加熱源としては、ヒータ
ーやサーマルヘッドのごとき接触加熱源やレーザーや赤
外線ランプ41のごとき電磁波による非接触加熱源が望
ましい。加熱は潜像部のみ行っても良いが、記録体(A)
全面に行ってもよく、むしろ、全面加熱の方が装置構成
を簡単にできるため、より望ましい。
【0068】潜像消去手段は、消去のための加熱を行っ
たのち、再び、潜像形成を行うまでの時間の間に記録体
(A)表面が実質的に冷却する位置に設ける。潜像消去に
必要な加熱温度は既述のとおりであるが、当該記録体
(A)表面の材料により異なるものの、記録体(A)表面の材
料の後退接触角が低くなる開始温度以上で分解点以下の
温度が望ましい。
【0069】記録紙等(被転写体)としては、透明又は不
透明樹脂フィルム、普通紙、合成紙、インクジェット記
録用紙、タイプ用紙などを用いることができる。
【0070】次に記録剤について述べる。記録体(A)表
面上に記録剤による可視画像を得るには、記録剤溶液又
は分散液として筆記用インク、インクジエット記録用イ
ンク、印刷インク、電子写真用トナー等の従来の印字記
録方式に用いられてきた記録剤溶液又は分散液の中か
ら、適宜選択して使用することができる。
【0071】より具体的で好ましいもの例を示せば、例
えば水性インクとしては、水、湿潤剤及び染料を主体と
した水溶性インク、顔料、分散用高分子化合物及び湿潤
剤を主体とした水性顔料分散インク、顔料又は染料を界
面活性剤を用いて水に分散せしめたエマルジョン・イン
ク等が用いられる。水性インクに用いられる湿潤剤とし
ては、次のような水溶性の有機液体化合物が挙げられ
る。
【0072】エタノール、メタノール、プロパノール等
の一価アルコール類;エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価
アルコール類;エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコール、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエー
テル等の多価アルコールのエーテル類;N-メチル-2-ピロ
リドン、1,3-ジメチルイミダゾリジノン、ε-カプロラ
クタム等の複素環式化合物;モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチル
アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン
類等。
【0073】水溶性染料としては、カラー・インデック
スにおいて酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染
料などに分類される染料が用いられる。代表的な染料の
例としては、 C.I.アシッド・イエロー17,23,42,44,79,142 C.I.アシッド・レッド1,8,13,14,18,26,27,35,37,42,52,
82,87,89,92,97,106,111,114,115,134,186,249,254,289 C.I.アシッド・ブルー9,29,45,92,249,890 C.I.アシッド・ブラック1,2,7,24,26,94 C.I.フード・イエロー3,4 C.I.フード・レッド7,9,14 C.I.フード・ブラック2 C.I.ダイレクト・イエロー1,12,24,26,33,44,50,142,14
4,865 C.I.ダイレクト・レッド1,4,9,13,17,20,28,31,39,80,8
1,83,89,225,227 C.I.ダイレクト・オレンジ26,29,62,102 C.I.ダイレクト・ブルー1,2,6,15,22,25,71,76,79,86,8
7,90,98,163,165,202 C.I.ダイレクト・ブラック19,22,32,38,51,56,71,74,75,
77,154,168 C.I.ベーシック・イエロー1,2,11,13,14,15,19,21,23,2
4,25,28,29,32,36,40,41,45,49,51,53,63,65,67,70,73,
77,87,91 C.I.ベーシック・レッド2,12,13,14,15,18,22,23,24,27,
29,35,36,38,39,46,49,51,52,54,59,68,69,70,73,78,8
2,102,104,109,112 C.I.ベーシック・ブルー1,3,5,7,9,21,22,26,35,41,45,4
7,54,62,65,66,67,69,75,77,78,89,92,93,105,117,120,
122,124,129,137,141,147,155 ベーシック・ブラック2,8 等を挙げることができる。
【0074】顔料としては、有機顔料としてアゾ系、フ
タロシアニン系、アンスラキノン系、キナクリドン系、
ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリノ
ン系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラ
ック、アゾメチンアゾ系、カーボンブラック等が挙げら
れ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエ
ロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属
粉が挙げられる。
【0075】顔料分散用化合物としては、ポリアクリル
アミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水溶
性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性ス
チレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリ
ル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β-ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四
級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩を
含む高分子化合物、ポリエチレンオキサイド、ゼラチ
ン、カゼイン等の蛋白質、アラビアゴム、トラガントゴ
ム等の天然ゴム類、サポニン等のグルコキシド類、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース等のセルロース誘導体、リグニン
スルホン酸及びその塩、セラミック等の天然高分子化合
物、等が挙げられる。
【0076】油性の記録剤溶液又は分散液としては、水
性インクと同様に、油溶性染料を有機液体化合物に溶解
したものや、顔料を有機液体化合物に分散せしめたも
の、顔料又は染料を油性ベースに乳化させたもの、等が
用いられる。
【0077】油性染料の代表的な例としては、 C.I.ソルベント・イエロー1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,
14,16,17,26,27,29,30,39,40,46,49,50,51,56,61,80,8
6,87,89,96 C.I.ソルベント・オレンジ12,23,31,43,51,61 C.I.ソルベント・レッド1,2,3,16,17,18,19,20,22,24,2
5,26,40,52,59,60,63,67,68,121 C.I.ソルベント・バイオレット7,16,17 C.I.ソルベント・ブルー2,6,11,15,20,30,31,32,35,36,5
5,58,71,72 C.I.ソルベント・ブラウン2,10,15,21,22 C.I.ソルベント・ブラック3,10,11,12,13 等が挙げられる。
【0078】また、染料を溶解したり、顔料を分散する
ための油性ベースとしては、n−オクタン、n−デカ
ン、ミネラスピリット、リグロイン、ナフサ、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素類;ジブチルエー
テル、ジヘキシルエーテル、アニソール、フェネトー
ル、ジベンジルエーテル等のエーテル類;メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコ
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グ
リセリン等のアルコール類等を例示することができる。
【0079】油性インクにおいても先に例示した顔料を
用いることができる。油性の顔料分散剤の例としては、
ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル-アクリル酸エステル共重合体、
ポリ酢酸ビニル、塩ビ-酢ビ共重合体、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルブチラール等のビニル系共重合体、
エチルセルロース、メチルセルロース等のセルロース系
樹脂、ポリエステル、ポリアミド、フェノール樹脂等の
縮重合樹脂、ロジン、セラック、ゼラチン、カゼイン等
の天然樹脂等がある。
【0080】本発明において特に有用な溶液又は分散液
は水性インクである。
【0081】ところで、記録体(A)上の可視像が記録
紙等に転写された場合には、往々にして、鮮明な画像が
得られないといった現象が認められていた。
【0082】本発明者らの更なる検討の結果、そうした
ことの現象は、潜像形成のためのサーマルヘッドの熱素
子が大低のものでは正方形又は長方形で、従って、潜像
ドットは正方形又は長方形になりがちであり、かかる潜
像ドッド形状で顕像化を行なうと、記録体(A)の移動
方向に対し垂直な横並びでドット状インク液どうしがつ
ながってしまい、これが文字つぶれを生じさせ転写画像
品質を低下させていることを見出した。こうした現象
は、記録体(A)の移動方向に対して平行な縦並びで顕
像ドットどうしがつながってしまうことにも共通してい
る。
【0083】そうした現象の生じることを図10及び図
11に従って説明する。なお、便宜上ここではサーマル
ヘッドの熱素子が正方形で間隔(d1)をもって隣接し
ている例によっている。
【0084】図10において、(a)は記録体(A)上
でその移動方向に対し垂直に形成された複数の潜像
(S)が現像されインク液面31aから抜け出る直前の
様子である。(b)から(c)にかけては潜像(S)に
付着したインク液がインク液31aから抜け出していっ
たのにもかかわらず、いまだ潜像(S)に付着したイン
ク液とインク液面31aとが離れないきれない様子を表
わしたものである。(d)は潜像(S)に付着したイン
ク液とインク液面31aとの距離がさらに拡がっていた
った結果、これらが離れたものの、その一方で、隣接す
る潜像(S)に付着したインク液どうしの少なくとも一
部がつながった状態の生じる様子を表わしている。この
(d)は状態は隣接する潜像(S)に付着したインク液
どうしの吸引力が作用しているものと思われる。
【0085】図11に記録体(A)上でその移動方向に
対し平行に形成された複数の潜像(S)が現像される様
子を順次表わしていること以外は図10の場合と同様で
あり、同様な現象がみられる。
【0086】本発明者らは前記のごとき不都合が起ら
ず、顕像ドットどうしの独立性が確保され文字つぶれを
防止し、印字品質を向上せしめるための研究検討をいろ
いろな角度から行なってきたが、サーマルヘッドの熱素
子の形状にある規則性をもたせれば普通紙等へ良質の印
字画像が得られることを確めた。
【0087】図12及び図13にみられるように、本発
明方法においては潜像ドットを記録体(A)の移動方向
にそって少なくともその後端部が窄まるようにして形成
せしめ、その結果、潜像ドット近傍のところのインク液
のきれがよくなり、不要個所へのインク液の付着は効果
的に除外されるようになる。
【0088】更にこれに説明を加えると、図12は相対
的に記録体(A)の移動方向とは垂直方向の潜像ドット
(S)どうしの干渉が防止されることを説明するもので
ある。従来の例(図10)においては、潜像ドット間で
インク液3aに対して干渉を生じさせていたが、本発明
方法に係る例えば図12では潜像ドット(S)の形状を
逆三角形にすることにより、潜像ドット間距離(d1
は潜像ドットでインク液面31aが最初に通過するA点
ではd1であるが、最後に通過するB点ではd2と長くな
る。これにより、潜像ドット間のインク液3aに対する
干渉は低減される。
【0089】次に、インク液3aが横並びの潜像ドット
どうしで干渉に関与することの有無を説明する。従来の
例(図11)においては、潜像ドット(S)上のインク
液(図11の(b)の点線で示したところより上に位置
する部分)と残りのインク液(図11の(b)の点線で
示したところより下に位置する部分)との接していると
ころが多く、両者が切れる以前に次に潜像ドットが来て
しまい、その結果、潜像ドット間でインク液に干渉を及
ぼすようになる。これに対して、本発明方法によれば、
潜像ドット上のインク液(図13の(b)の点線で示し
たところより上に位置する部分)と残りのインク液(図
13の(b)の点線で示したところより下に位置する部
分)との接している部分が少ないので、両者は切れやす
い。また、両者が接しているか近接している部分は徐々
に少なくなるので、インク液面31aの乱れも少なく、
常に一定条件のもとでの現像が行なえる。
【0090】これまでの記述から推察されるように、本
発明方法においては、潜像ドット(S)上のインク液が
インク液面31aから離れた際に、各潜像ドット上のイ
ンク液どうしが接触しないように、サーマルヘッドの熱
素子パターンに工夫がなされている。従って、熱素子パ
ターンはそうした意図が反映されていればよく、そのた
めには、記録体(A)の移動方向にそってサーマルヘッ
ドの熱素子パターンの後端部が少なくとも窄まった形状
となっている必要がある。
【0091】図14、図15、図16などはいずれも本
発明方法の実施に適したサーマルヘッドの熱素子パター
ンの他の三例を表わしている。以上はサーマルヘッドを
用いて潜像を形成する場合であるが、レーザー等の他の
手段を用いて図13から図16までに示した形状の潜像
ドットを形成するようにしてもよい。ただし、左右及び
前後に隣接するこれらの潜像ドットの距離があまり接近
していると、潜像ドット上のインク液の接触ないし干渉
が生じ、記録紙等上に鮮明な画像が得られなくなる。そ
れ故、潜像ドットどうしの間隔は最も近接しているとこ
ろで5〜100μm好ましくは10〜30μm程度が適
当である。なお、一つの潜像ドットの大きさは横方向
(記録体(A)の移動方向と垂直な方向)又は縦方向で
10〜200μm好ましくは30〜100μmくらいが
適当である。
【0092】かくして、本発明の方法によれば、記録体
(A)表面に形成された可視像からは良質の転写画像が
得られるようになる。
【0093】
【実施例】実施例1 含フッ素アクリレート材料17F(大阪有機化学工業社
製)3mlをフレオンTF(三井フロロケミカル社製)
6mlで希釈したものを円筒状基板(東レ・デュポン社
製、ポリイミドフィルム)に塗布した。それを100℃
で30分かけて乾燥させて記録体(A)をつくった。装
置構成は図9のようにした。なお、インク液には水性黒
色インク液を用い、サーマルヘッドの熱素子パターンは
図14に示した(m≒100μm、n≒100μmで、
ライン間隔(l)は約20μm)ものにした。その結
果、記録紙等61上には良質の画像が得られ、記録体
(A)上には記録剤はほとんど残らなかった。
【0094】実施例2 サーマルヘッドの熱素子パターンを図15に示したごと
きもの(但し、m≒100μm、n≒50μm、n
≒50μmで、潜像ドットライン間隔(l)は約20μ
mとした。)に代えた以外は実施例1と同様にして画像
形成を行なった。その結果、実施例1に比較して、1ド
ット当りの潜像面積が大きいのでインク付着量も多くな
り、よりコントラストのある画像が得られた。
【0095】実施例3 サーマルヘッドの熱素子パターンを図16に示したごと
きもの(但し、m≒100μm、n≒100μmで、潜
像ドットライン間隔(l)は約20μmとし、潜像ドッ
ト面積は実施例1と等しくした。)に代えた以外は実施
例1と同様にして画像形成を行なった。その結果、実施
例1に比較して、潜像ドット間の干渉がさらに低減でき
たので画質が一層向上したのが認められた。画質が向上
したことの理由は、実施例1では潜像ドット上端部の横
方向の長さが長いためにドット毎の余剰インク液がわか
れにくかったのであるが、本発明ではインク滴が収縮し
たドットごとに別れやすためと考えられる。
【0096】実施例4 サーマルヘッドの熱素子パターンを図17に示したごと
きもの(但し、m≒100μm、n≒30μm、n
≒40μm、n≒30μmで、潜像ドットライン間隔
(l)は約20μmとした。)に代えた以外は実施例1
と同様にして画像形成を行なった。その結果、実施例1
に比較して、コントラストがあり、かつ、文字つぶれの
ない画像が得られた。
【0097】
【発明の効果】本発明の方法によれば、潜像どうしの独
立性が確保されるため、文字つぶれが防止され、良質の
印字画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面自己配向機能を有する形態の模式的な四例
の図である。
【図2】本発明方法における記録体(A)の作用を基本
的に説明するための図である。
【図3】本発明方法における記録体(A)の作用をさら
に説明するための図である。
【図4】本発明に係る記録体(A)表面に液体を接触さ
せた状態で記録体(A)表面を加熱した場合、その記録
体(A)表面にみられる後退接触角θrの変化を表わし
た図である。
【図5】本発明方法の二つの実施態様を示したものであ
る。
【図6】(a)は記録体(A)表面に潜像を形成する手
段を表わした図である。 (b)は記録体(A)表面に潜像を形成する他の手段を
表わした図である。
【図7】潜像を可視像化(現像)する方法を表わした図
である。
【図8】潜像形成とともに可視像化を施す手段を示した
図である。
【図9】記録紙等に転写画像を得る様子を表わした図で
ある。
【図10】良質の転写画像が得られないことの説明図で
ある。
【図11】良質の転写画像が得られないことの他の説明
図である。
【図12】本発明の方法によれば良質の転写画像が得ら
れることの説明図である。
【図13】本発明の方法によれば良質の転写画像が得ら
れることの他の説明図である。
【図14】本発明方法における潜像ドット形状の一例を
示した図である。
【図15】本発明方法における潜像ドット形状の他の例
示を示した図である。
【図16】本発明方法における潜像ドット形状の更に他
の例を示した図である。
【図17】本発明方法における潜像ドット形成の更にま
た他の例を示した図である。
【符号の説明】
1 基板 2 膜 3a インク液(31a インク液面) 43 サーマルヘッド 61 記録紙等

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記記録体(A)の表面を下記接触材料(B)
    と接触させた状態で選択的かつ少なくとも記録体(A)の
    移動方向に沿って後端部が窄まったドット形状に加熱す
    ることにより又は記録体(A)の表面を選択的かつ少なく
    とも記録体(A)の移動方向に沿って後端部が窄まったド
    ット形状に加熱した状態で接触材料(B)と接触させるこ
    とにより記録体(A)の表面に加熱温度に応じた後退接触
    角を示す潜像領域を形成せしめ、該潜像領域を記録剤で
    顕像化した後、その可視像を記録紙等に転写することを
    特徴とする記録方法。 (A)加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接触角
    が低下する表面を有する記録体。 (B)液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角の低下開
    始温度以下で液体となるか、液体もしくは蒸気を発生す
    る固体。
  2. 【請求項2】 前記接触材料として記録剤溶液又は分散
    液を用いることにより接触材料(B)の供給と記録剤の
    付与とを一体的に行なうようにした請求項1記載の記録
    方法。
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