JP2740490B2 - 光海底中継器の光ケーブル導入部構造 - Google Patents

光海底中継器の光ケーブル導入部構造

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JP2740490B2 JP7291570A JP29157095A JP2740490B2 JP 2740490 B2 JP2740490 B2 JP 2740490B2 JP 7291570 A JP7291570 A JP 7291570A JP 29157095 A JP29157095 A JP 29157095A JP 2740490 B2 JP2740490 B2 JP 2740490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、光海底中継器に関
し、特に光ファイバを光海底中継器内に導入し、かつ光
海底中継器内を気密性に保たせる光ケーブル導入部の構
造に関する。
【0001】
【従来の技術】従来の、光海底中継器18は、図3に示
すように耐圧シリンダ17と耐圧カバー13からなるケ
ース部を備え、側面の耐圧カバー13に光ケーブル導入
部15を介して光ケーブル16が導入される構成であ
る。
【0002】次に、従来の光海底中継器の光ケーブル導
入部構造について、図2の構成図を参照して説明する。
【0003】図2のにおいて、光ファイバ1はコア部お
よびクラッド部からなる直径125μm程度の石英ガラ
ス細線を厚さ100μm程度のプラスチック製の外被で
被覆したものである。光ケーブル導入部の装置側では、
光ファイバ1は中空パイプ6から突出し、該光ファイバ
1の外側に半田層2が円筒状に形成されている。該半田
層2とこの近傍の中空パイプ6の外側にはコバール等か
らなる円筒状中空管4を配置している。光ファイバ1と
半田層2との間は気密封止構造となっている。
【0004】円筒状中空管4と海底側から導入される中
空パイプ6との外周にはスリーブ5が配置され、ロウ付
け部10が中空パイプとスリーブ5を気密封止してい
る。円筒状中空管4とスリーブ5との間は、スリーブ5
の内側に設けられたOリング3により気密封止構造が形
成されている。スリーブ5の外側には、ポリエチレン等
の樹脂層9が気密コーン12との間に成形されており気
密封止構造を形成している。この樹脂層9は海底側のケ
ーブル被覆7と接続モールド部8を介して一体に接続さ
れて、中空パイプ6に流れる電気の絶縁の役目も兼ねて
いる。
【0005】以上のように内部を気密封止された気密コ
ーン12は、光海底中継器の耐圧カバー13のテーパ部
と、気密コーン12のテーパ部をセットスクリュウ11
により圧着されることにより、光海底中継器のケーブル
導入部を気密封止している。
【0006】次に、円筒中空管4内の気密封止作用につ
いて説明する。半田層2に覆われた光ファイバ1は、予
め外被が除去され、石英ガラス表面に金メッキ等の半田
層2と密着性が良くなる表面処理が施されている。ま
た、円筒中空管4の内面にも予め金メッキ等の半田層2
と密着性の良くなる表面処理が施されている。まず、半
田層2を溶融させた状態で構成要素を配置し、次に半田
層2を固化させると、この固化時に半田層2は熱収縮す
る。すると半田層2は予め金メッキを施した中空管4と
の間には接着力により、半田層2と光ファイバ1との間
には自緊力により気密封止構造が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の光海底中継器のケーブル導入構造では、光ファイバ1
の外側を半田層2により気密封止していた為、半田層2
を形成するための前処理の工程であり、さらに半田を密
着する為の円筒中空管4と該中空管4を挿入する為のス
リーブ5が必要であった。また、海底側からの中空パイ
プ6とスリーブ5を気密に高強度に接続する為に、接続
部をロウ付けする工程が生じていた。またロウ付けする
際の熱による影響で接続部の中空パイプ6が焼きなまさ
れ、中空パイプの強度が低下する問題があった。
【0008】本発明の目的は、これらの問題を解決し、
部品点数が少なく、組立工程を低減でき、また品質の劣
化もない光海底中継器のケーブル導入構造を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光海底中継器の
光ケーブル導入構造では、その内部に光ファイバが配置
された中空パイプに緩衝部材を挿入し、挿入された緩衝
部材の位置に相当する中空パイプを径方向に収縮成形す
ることにより光ファイバと中空パイプ内を気密としてい
る。その中空パイプと気密コーン内側とを、例えばケー
ブル被覆と同材質である樹脂等によりモールドし、気密
コーンと中空パイプ間を気密構造としている。さらに、
その気密コーンのテーパ部を光海底中継器の耐圧カバー
のテーパ部にセットスクリュウにより圧着することによ
り、海底側と光海底中継器の間を気密とする構成として
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の具体例について図面を参
照して説明する。
【0011】図1は、本発明の光海底中継器の光ケーブ
ル導入構造の一実施例の断面図である。
【0012】まず、図1を参照して、構造について説明
する。光ファイバ1が内部に配置された中空パイプ6が
耐圧カバー13に導入されている。中空パイプ6内に配
置される光ファイバ1は、従来技術における光ファイバ
1と同じであり、直径125μm程度の石英ガラス細線
を厚さ100μm程度のプラスチック製の外被で被覆し
たものである。中空パイプ6内にはおよそ12本ぐらい
までの光ファイバが配置できる。
【0013】中空パイプ6はその先端部が他の部分より
細くなっており、この部分の中空パイプ6内には、光フ
ァイバ1と中空パイプ6内面との間に緩衝層14が設置
されており、気密封止構造を形成している。気密封止が
十分であれば中空パイプ6内の緩衝層14形成領域のす
べてを細く形成する必要はない。中空パイプは、円筒状
に形成した銅等の塑性変形し易い材料から構成され、お
よそ内径2mm,外形4mm程度である。緩衝層14を
構成する緩衝部材には、シリコンゴムなどのゴム類、ま
たは樹脂等の弾性域で変位の大きい材料を用いる。また
半田を用いることもできる。半田を用いる場合は、従来
のように光ファイバに金メッキをする。
【0014】中空パイプ6の外周部には、例えばポリエ
チレン樹脂によってモールド層9が形成され、さらにモ
ールド層9の外周部には気密コーン12が形成されてい
る。モールド層9のポリエチレン樹脂は、同じくポリエ
チレン樹脂により構成されるケーブル被覆7と密着して
いる。モールド層9の樹脂はポリエチレンにかぎられな
い。しかしケーブル被覆7の材料と一体に密着形成でき
るものが望ましい。気密コーン12は内径が約50mm
程度、肉厚が約10mm程度である。
【0015】内部が気密封止された気密コーン12は、
光海底中継器の耐圧カバー13(厚さ約50mm)の貫
通孔に形成されたテーパ部に対して、耐圧カバー13の
海底側(外側)に配置されたセットスクリュウ11によ
り圧着され、光海底中継器のケーブル導入部を気密封止
する。前述の気密コーン12、耐圧カバー13、セット
スクリュウ11はベリリウム・銅合金で構成したが、ス
テンレス等を使用することもできる。
【0016】次に、本発明の構成方法について説明す
る。まず、光ケーブルからケーブル被覆7を所定の長さ
だけ取り除く。次に、気密コーン12の中空部の中心
に、ケーブル被覆7が取り除かれた中空パイプ6を芯だ
しして配置する。これは所定の金型を用いて容易に行う
ことができる。但し、この前に中空パイプ6の表面、ま
たは気密コーン12の中空部表面、またはこれら両表面
部分を粗面化しておくことが望ましい。具体的にはこれ
ら表面を酸化処理材により酸化する方法がある。
【0017】このように配置した気密コーン12と中空
パイプ6の間にポリエチレンを流し込み、モールド層9
を形成する。上記粗面化によりポリエチレンは気密コー
ン12と中空パイプ6に密着して形成される。この際、
後で収縮させる中空パイプ6部分は気密コーン12から
飛び出るように設置しておく。また光ケーブルのケーブ
ル被覆7とモールド層9とが密着し一体となるようにモ
ールドする。ここまでの工程では、中空パイプ6内に光
ファイバ1を挿入しておかないほうがよい。
【0018】次に緩衝層14の所定部分に形成された孔
に光ファイバ1を通し、緩衝層14が前述の中空パイプ
6の気密コーン12からとびだした部分に位置するよう
に、これらを中空パイプ6内に設置する。以上のように
構成された後、この部分を金型等により収縮させ、中空
パイプ収縮部6aを形成する。中空パイプ6の収縮によ
り、緩衝層14は弾性応力を生じ、光ファイバ1の外被
と緩衝層14との間及び緩衝層14と中空パイプ収縮部
6a内周面との間にそれぞれ自緊力及反発力を発生させ
気密封止構造が形成される。
【0019】最後に、内部を気密封止された気密コーン
12のテーパ部と、光海底中継器の耐圧カバー13の貫
通孔に形成されたテーパ部とを、耐圧カバー13の外側
に配置されたセットスクリュウ11により圧着し、光海
底中継器のケーブル導入部を気密封止する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、光ファイ
バと緩衝層と中空パイプとを同心円状に配置し、この中
空パイプを中心軸方向に収縮形成することによって気密
封止することにより従来の中空管や、中空管を挿入する
為のスリーブが不必要となる。また、半田層を用いなく
ても済むので、このための前処理工程が不要になる。
【0021】また、本発明は海底側からの中空パイプを
用いて光ファイバ外側を気密封止とする為、従来の接続
のロウ付けを行う必要が無くなるので、さらに工程が簡
略化でき、ロウ付けを行う際の熱の影響による中空パイ
プへの強度劣化の恐れが無くなる。
【0022】以上のように、光ケーブル導入部の部品点
数を削減し、作業工程の短縮、品質の向上を可能にする
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光海底中継器の光ケーブル導入部の一
実施例の断面図。
【図2】従来技術の光海底中継器の光ケーブル導入部の
一実施例の断面図。
【図3】光海底中継器の構造断面図。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 半田層 3 Oリング 4 中空管 5 スリーブ 6 中空パイプ 6a 中空パイプ収縮部 7 ケーブル被覆 8 接続モールド部 9 樹脂層 10 ロウ付け部 11 セットスクリュウ 12 気密コーン 13 耐圧カバー 14 緩衝層 15 光ケーブル導入部 16 光ケーブル 17 耐圧シリンダ 18 光海底中継器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバを内部に保持する中空パイプ
    と、該中空パイプの外周部に形成されたモールド層と、
    該モールド層の外周部に形成された気密コーンと、該気
    密コーンのテーパ部を光海底中継器の耐圧カバーのテー
    パ部に圧着し光海底中継器を気密封止するネジを備えた
    光海底中継器の光ケーブル導入部構造において、光ファ
    イバと中空パイプとの間に緩衝層が配置され、該緩衝層
    の配置された中空パイプ部分の一部または全部が他の中
    空パイプ部分の径より細く成形されていることを特徴と
    する光海底中継器の光ケーブル導入部構造。
  2. 【請求項2】中空パイプ部分の細く成形された個所は、
    光ケーブル導入部の主に装置側にある請求項1記載の光
    海底中継器の光ケーブル導入部構造。
  3. 【請求項3】緩衝層は弾性材料からなる請求項1記載の
    光海底中継器の光ケーブル導入部構造。
  4. 【請求項4】中空パイプの外周面および/または気密コ
    ーンの内周面が粗面化されている請求項1記載の光海底
    中継器の光ケーブル導入部構造。
  5. 【請求項5】中空パイプ内に光ファイバが複数配置され
    ている請求項1記載の光海底中継器の光ケーブル導入部
    構造。
  6. 【請求項6】モールド層と光ケーブル被覆層とが一体に
    成形されている請求項1記載の光海底中継器の光ケーブ
    ル導入部構造。
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