JP2739927B2 - ロード・ビーム - Google Patents

ロード・ビーム

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JP2739927B2
JP2739927B2 JP6132495A JP13249594A JP2739927B2 JP 2739927 B2 JP2739927 B2 JP 2739927B2 JP 6132495 A JP6132495 A JP 6132495A JP 13249594 A JP13249594 A JP 13249594A JP 2739927 B2 JP2739927 B2 JP 2739927B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/4826Mounting, aligning or attachment of the transducer head relative to the arm assembly, e.g. slider holding members, gimbals, adhesive

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  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハード・ディスク・ド
ライブにおいて使用するためのロード・ビーム及びスラ
イダを含むヘッド・サスペンション・アセンブリに係
り、更に詳細に説明すれば、改良された荷重特性及び制
振特性を有するだけでなく、スライダ及びそれに関連す
る信号ワイヤをフレクシャ(flexure)へ容易に接合す
ることができるようにしたロード・ビーム及びフレクシ
ャの構造体に係る。
【0002】
【従来の技術】ディスク・ドライブが小型化するにつれ
て、磁気ヘッド(以下「ヘッド」と略記)を保持し且つ
これを回転中の磁気ディスク(以下「ディスク」と略
記)に接近して位置決めするために用いるロード・ビー
ムも、小型化しなければならなくなってきた。このた
め、スライダの接合が以前にも増して困難となってき
た。
【0003】さらに、ディスク・ドライブが小型化され
るにつれて、ディスクの記録密度が著しく増大するよう
になってきた。これらの2つの要因、即ちディスク・ド
ライブの小型化と記録密度の増大とは、ディスク・ドラ
イブの構成要素を小型化しなければならないことを意味
するだけでなく、小型化されたスライダの浮上高さを従
来のものよりも遥かに低くしなければならないことを意
味している。スライダの浮上高さを低くするためには、
スライダのピッチ/ロール運動の特性を改良することが
必要となる。
【0004】他方、記録密度が増大するにつれて、スラ
イダの振動が従来よりも深刻な影響を与えるようになっ
てきた。なぜなら、ディスクの記録データについて信頼
できる読み取り/書き込みを行うためには、ヘッドを安
定な姿勢に維持し且つスライダをディスク表面上及びト
ラック中心線上に接近するように位置決めすることが必
要となるが、そうするためには、全ての読み取り/書き
込み動作を行う前に、スライダの振動を除去又は抑止す
ることが必要となるからである。
【0005】また、ディスク・ドライブの構成要素が小
型化されるにつれて、スライダ支持部材が、予定の限度
を超えて撓むという問題が現実のものとなってきた。こ
のように予定の限度を超えて撓む場合、スライダ支持部
材は、スライダの縁部と接触して、そのピッチ/ロール
運動を実質的に阻止してしまうことがある。このため、
剛性を呈するようになった部材がディスクに接触して、
その磁気被覆やスライダの構造に損傷を与えることがあ
る。
【0006】スライダは、これよりも一層小さな接合領
域を用いて、ロード・ビームに堅固に接合しなければな
らない。従って、このような接合を信頼できるものにす
るためには、これらの接合領域を最大にしなければなら
ない。また、信頼できる接着を得るためには、接着領域
を最大にすることが重要である。
【0007】スライダ上のヘッドに電気的に接続されて
いるワイヤは、スライダのピッチ/ロール運動を制限す
る傾向がある。スライダの空気ベアリング機構が小型化
されるにつれて、このワイヤの影響が、他の力と比べて
重要になってきた。スライダのピッチ/ロール運動を制
限するというこのワイヤの影響を最小にしなければなら
ないが、それと同時に、スライダから引っ張られないよ
うな態様でこのワイヤを配置し且つ固定することによ
り、スライダの電磁特性を無効にしなければならない。
また、このワイヤが、スライダ上のヘッドに電気的に接
続するためにロード・ビームから輪状に延びている場合
は、その高さが相当に大きくなり、このため、ディスク
・ドライブ全体の高さを最小にするという努力目標に反
することになってしまう。
【0008】スライダのピッチ/ロール運動は、回転中
のディスク表面上でスライダが実質的に一定の浮上高さ
を維持するために必要である。ディスクの記録データに
ついて信頼できる読み取り/書き込みを行うとともに、
回転中のディスク表面にスライダが接触してその磁気被
覆や記録データを破壊しないようにするためには、高速
回転中のディスク表面の微細なうねりにスライダが追従
できるようにしなければならない。
【0009】回転中のディスク表面に追従するスライダ
のピッチ/ロール運動に適応して、ディスク表面上の一
定の浮上高さを維持するためには、スライダのピッチ/
ロール運動に抵抗する力を、非常に小さくしなければな
らない。このピッチ/ロール運動が必要となるのは、主
として、ディスク・スタックとアクチュエータの位置決
めとの間の機械的な不完全さに原因がある。これらの小
さな力に適応し、しかも前述のピッチ/ロール運動を許
容するためには、スライダ支持部材として断面が小さい
フレクシャを用いるのが普通である。しかし、断面が小
さいフレクシャは、強度が小さく、大きい変形からの過
度のひずみ及び損傷を受け易い。また、ディスク・ドラ
イブの組立中に、スライダの過度の運動を許容すること
は、望ましくない。従って、スライダ、フレクシャ又は
ディスク表面の損傷を防ぐためには、スライダの過度の
運動を防止しなければならない。小型のディスク・ドラ
イブで用いるためのロード・ビームを設計する場合に
は、前述の全ての条件及び要件を満たすことが重要であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スラ
イダの過度の振動を制限することにより、ディスク・ド
ライブのデータ・アクセス速度及び信頼性を改良するこ
とである。
【0011】本発明の他の目的は、スライダに加わる荷
重を増加させると同時に、スライダがディスク表面のう
ねりに追従するのに必要な自由なピッチ/ロール運動を
維持することである。
【0012】本発明の他の目的は、スライダまで延びて
いるワイヤがスライダの浮上特性に与える悪影響を最小
にするだけでなく、スライダ上のワイヤからの望ましく
ない力を除去するために、ワイヤのひずみを取り除くこ
とである。
【0013】本発明の他の目的は、ロード・ビーム及び
これに関連するワイヤの高さが最小となるように、ワイ
ヤを制御することである。
【0014】本発明の他の目的は、スライダとフレクシ
ャとの間の接着力を強化することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のロード・ビーム
及びフレクシャの構造体を用いると、従来技術の欠点を
克服して、前述の目的を達成することができる。
【0016】一般に、ディスク・ドライブのロード・ビ
ームは、比較的薄い金属シートから形成されていて、そ
の剛性を高めるための補強フランジを設けられているの
が普通である。ロード・ビーム末端の近傍には、「フレ
クシャ」と呼ばれる可撓性のスライダ支持部材を配置し
なければならない。このようにフレクシャを配置する
と、ロード・ビームを回転中のディスク表面上に位置決
めすることにより、ヘッドを装着したスライダをディス
ク表面上の近傍に置くことが可能になるとともに、ディ
スクの半径方向においてディスク表面上の全域を走査す
ることが可能となる。フレクシャは、スライダがピッチ
/ロール軸を中心として運動し、従ってディスク表面の
うねりに追従するように、スライダを支持するものであ
る。スライダは、その下部とディスク表面との間の空気
流に応じて、ディスク表面上に浮上する。
【0017】スライダは、「接合領域」と呼ばれる1つ
以上の箇所で、接着剤によってフレクシャの一部に物理
的に接合されるようになっている。
【0018】接着剤は、スライダの重さに耐えるだけで
なく、ディスク表面上に浮上している間にスライダに加
わる力に耐えるのに十分でなければならない。前述のよ
うに、ディスク・ドライブの構成要素が小型化されるに
つれて、スライダとフレクシャとの間の接合領域も次第
に小さくなってきた。従って、接合強度を最大にするた
めには、接合領域の大きさを最大にすることが必要とな
る。こうするには、フレクシャのスライダ接合ビームを
その支持ビームに関して或る角度を以て配置することに
より、フレクシャの支持ビームとの角度が鋭角及び鈍角
となるようにすればよい。このような配置を用いると、
フレクシャの表面及びスライダの表面について、比較的
大きな接合領域を設けることができ、従って接合の信頼
性が向上することになる。
【0019】回転中のディスク表面上に向かってスライ
ダを押しやるためには、スライダに荷重(ロード)する
ことが必要である。信頼できる読み取り/書き込み動作
を行うために必要なスライダの荷重は、ピッチ/ロール
運動を維持するためにロード・ビームのフレクシャを通
してスライダに加わる荷重よりも大きくなることがあ
る。ディスク損傷の阻止を助長するために比較的大きな
グラム荷重を加えるようにすると、このような現象がさ
らに悪化する。従って、フレクシャのスライダ側の表面
において、フレクシャの十字形ビームの接点に突起を設
けることが望ましくなった。一般に、この突起は、頂点
が非常に狭い平面となっているような円錐台形をしてい
る。この突起は、円錐台形の底部をフレクシャに接合さ
れていて、フレクシャの表面から外側に突き出ている。
【0020】「チップ」と呼ばれる円錐台形の頂点の平
面は、スライダの背面に殆ど点接合に近い状態で接合さ
れるように、できる限り小さくされている。この突起
は、スライダをディスク表面に非常に近く押しやるため
にスライダに荷重が加えられる場合、スライダと十字形
ビームとを分離するための「スペーサ」として機能し、
スライダとディスク表面との間の空気流の空力的影響を
克服するようになっている。スライダの背面を十字形ビ
ーム及びその交差部からそれぞれ分離すると、十字形ビ
ームがスライダに接触してそのピッチ/ロール運動に干
渉するように十分に撓む前に、ロード・ビームを通して
スライダにさらに大きな荷重を加えることができる。
【0021】ヘッド・サスペンション・アセンブリの機
能を維持しつつ、コストを安くするためには、スライダ
のピッチ/ロール運動に悪影響を及ぼさず、しかもスラ
イダの空力的特性に悪影響を及ぼさないように、スライ
ダ及びヘッドのワイヤを効率的に配線しなければならな
い。
【0022】ひずみを軽減するためのワイヤの接合は、
効率的な製造が比較的簡単であるだけでなく、スライダ
の接合部に延びるワイヤに損傷を与えたり又はこれを破
壊する力に抵抗できるように頑強でなければならない。
【0023】熱可塑性材料から成る絶縁層が、フレクシ
ャとワイヤとの間に配置される。この絶縁層をフレクシ
ャの背面上に配置した後、加熱して柔らかくされたこの
絶縁層内にワイヤを埋設するのが望ましい。これを冷却
すると、ワイヤは、この絶縁層内で固定されることにな
る。これらのワイヤを一層強く固定するためには、粘性
のパッチを、この絶縁層及びワイヤを覆うように重ね合
わせ、この絶縁層と粘性パッチとの積層構造体によって
覆われていないワイヤ部分の絶縁被覆を、好ましくはエ
キシマ・レーザによって除去した後、これらのワイヤ
を、スライダの適当な接合点に接着すればよい。なお、
エキシマ・レーザは、絶縁被覆を除去するが、非常に細
いワイヤの導線部分は破壊しないものである。
【0024】スライダが振動している場合には、スライ
ダは、ディスク表面上の浮上高さに関しても、トラック
に対するスライダの水平方向の位置に関しても、ディス
ク表面上の近傍でその姿勢を正しく維持されていない。
この振動がピークにある間、スライダに装着されている
ヘッドは、信頼できる読み取り/書き込み動作を行うの
に適した浮上高さよりも大きな浮上高さに置かれていた
り、完全にオフ・トラック状態に置かれていることがあ
る。従って、このような状況では、読み取り/書き込み
動作の結果が、全く信頼できないことになる。
【0025】従って、スライダの振動を減衰させるため
の制振層を設け、これを通してスライダの振動を減衰さ
せ且つ制振機能を促進することにより、ヘッドを安定な
読み取り/書き込み位置に戻すことが望ましい。
【0026】この制振層は、十字形ビームを有するフレ
クシャの背面上に配置された、粘弾性(visco-elastic
)材料の薄膜層とすることができる。この制振層は、
フレクシャの十字形ビームを支持する処の、ロード・ビ
ームの末端アームと接合するのが望ましい。フレクシャ
がヘッド及びスライダの運動によってねじられる場合、
この制振層の粘弾性材料が変形され、エネルギーを吸収
して、このエネルギーがフレクシャに戻らないように機
能する。この結果、フレクシャ及びスライダの振動が減
衰されることになる。この制振層は、スライダの振動エ
ネルギーを熱として散逸させる処の、粘弾性材料のずれ
ひずみ(shear distortion)に依存している。このひず
みは、制振層がロード・ビーム及びスライダのそれぞれ
に接着されているために、ロード・ビームとスライダと
の間の相対的な運動により生ぜられるものである。
【0027】もし、前述の絶縁層が、ロード・ビームの
末端アームにそれぞれ接着される接合タブを備えていれ
ば、この絶縁層は、追加の制振層としても機能する。好
ましい実施例では、この絶縁層を2つの層に分割し、こ
れらの2つの層の間に、制振効果を強化するように一の
制振層を設けることができる。
【0028】フレクシャは非常に小さな断面を有するに
過ぎないから、フレクシャに接合されたスライダは、非
常に簡単に運動することができる。しかし、その反面で
は、スライダの運動量が大きくなりすぎると、フレクシ
ャの十字形ビームに対し潜在的に過度なひずみを与える
ことがある。従って、ロード・ビームに損傷を与えるよ
うなスライダの運動を制限することが必要である。
【0029】スタンプやエッチングのような製造工程の
間、スライダの運動を制限するための阻止表面を提供す
るように、ロード・ビームを作ることができる。ロード
・ビームを形成するために用いられる穿孔及びスタンプ
工程の間に、フレクシャに近接して配置され且つスライ
ダの一部を覆っている材料を、ロード・ビームに溶接す
ることにより、(ロード・ビーム及びスライダが組み立
てられた後)ロード・ビームの表面とスライダの角部と
の間に追加的なリリーフを提供することができる。この
追加的なリリーフは、通常の状況下では、スライダの運
動を許容する。しかし、ロード・ビームの表面が、スラ
イダの角部においてスライダの表面に十分に接近してい
て、スライダの過度の運動を制限するようになってお
り、このため、ディスク・ドライブの組立前に、処理ミ
ス又は過度の力に起因する処の、フレクシャの過度のひ
ずみを予防することができる。代替的に、スライダの角
部を覆うロード・ビーム領域を部分的にエッチングし
て、その部分の金属の肉厚を薄くすることにより、ロー
ド・ビームとスライダとの間の隙間(クリアランス)を
増やすことができる。ディスク・ドライブの通常の動作
中、スライダのピッチ/ロール運動が、前述の阻止表面
によって制限されることはない。
【0030】本発明の前述の諸側面は、いずれもロード
・ビームに包含させることができるが、好ましい実施例
は、前述の各側面の少なくとも1つの態様を包含するよ
うになっている。
【0031】
【実施例】図1には、ロード・ビーム12の一部として
完全に一体化された、十字形のフレクシャ10が示され
ている。フレクシャ10は、その支持ビーム14、接合
ビーム16及び接合パッド18を取り巻く金属を除去す
ることによって形成されるのが普通である。各接合パッ
ド18は、これを接着剤によって(輪郭だけが示されて
いる)スライダ22に接着することを容易にするための
2つの接合域20を提供する。即ち、各接合パッド18
は、ほぼ等しい2つの接合領域20に分割され、これら
の接合領域20に接着剤が付着されるようになってい
る。これらの接合領域20は、非常に小さい。接合領域
20において接合パッド18に接着剤を付着すると、ス
ライダ22を保持するのに必要な接合力が得られるが、
接合領域20が非常に小さいと、関係する構造体の組立
を行うことが非常に困難で、長時間を要し、従って高価
につくようになる。他方、これらの接着領域20が十分
に大きければ、4つの接合点において、接合領域20と
スライダ22とを接着する必要はない。
【0032】エッチング工程を通して、支持ビーム14
及び接合ビーム16を形成するために、残すべき金属部
分をマスクで覆った後、塩化第二鉄のような適当な液体
中にロード・ビーム12を浸積して、マスクで覆われて
いない金属部分を化学的に除去する作業が行われる。
【0033】領域24から金属を除去すると、フレクシ
ャ10の接合パッド18、支持ビーム14及び接合ビー
ム16が形成される。次いで、スライダ22がディスク
65(図14)の表面上で浮上する際にスライダ22に
加わる比較的小さな力にも十分に追従することができる
ように、支持ビーム14及び接合ビーム16をエッチン
グして、その部分にある金属の肉厚を薄くする。
【0034】この場合、支持ビーム14及び接合ビーム
16を、ロード・ビーム12を形成する金属ストックの
両側からエッチングするか、又は選択的に1つの側から
エッチングすることができる。このようにして、支持ビ
ーム14及び接合ビーム16をエッチングすると、その
厚さを0.025mmまで薄くすることができる。
【0035】支持ビーム14及び接合ビーム16の形成
については、スライダ22がディスク65(図14)の
表面上を浮上する際のピッチ/ロール運動に応じて接合
パッド18が運動する間に、支持ビーム14及び接合ビ
ーム16内にひずみが過度に集中しないように、支持ビ
ーム14及び接合ビーム16の厚み及び幅をその長手方
向において実質的に一様にすることが重要である。
【0036】もし、ロード・ビーム12及びフレクシャ
10の他の構成要素の大きさに比べて、接合領域20が
スライダ22を確実に接合するのに小さすぎるのであれ
ば、図2に示されているように、支持ビーム14及び接
合ビーム16の向きを変えることによって、接合領域2
0を大きくすることができる。ロード・ビーム12の軸
11に対し直角にならないように、支持ビーム14の向
きを変えると、接合ビーム16を接合パッド18の1つ
の端部に近い点において接合することができるから、接
合領域20を拡大することができる。このようにして拡
大された2つの接合領域20は、スライダ22とフレク
シャ10とを接合するのに適している。
【0037】他の点では、図2のフレクシャ10は、図
1のフレクシャ10と完全に同じである。
【0038】ここで、接着剤を付着する工程の結果とし
て、この接着剤が接合パッド18と円形状に接触するも
のとし、また、接着剤を付着された接合領域20の全体
が接合パッド18上に留まっていて、接合パッド18を
取り巻く領域に広がらないものと仮定すると、図2のよ
うにフレクシャ10の向きを変えることにより、図1の
各接合領域20と比べて、接着剤と接触する領域を約1
4%拡大することができる。
【0039】図2に示されているフレクシャ10の他の
利点は、支持ビーム14がより長くなることである。こ
のように、支持ビーム14がより長くなると、支持ビー
ム14を形成している金属のひずみが軽減されることに
なる。
【0040】図3には、他の側面を改良したフレクシャ
10が示されている。即ち、支持ビーム14が、ロード
・ビーム12の軸11に対し直角に配置されているのに
対し、接合ビーム16は、支持ビーム14に対し鋭角及
び鈍角を形成するように配置されている。このフレクシ
ャ10は、接合領域20として用いることができる接合
タブ18上の領域を、実質的に増加させるものである。
例えば、図3のフレクシャ10は、各接合領域20の大
きさを、図1の各接合領域20と比較して80%以上も
拡大することができ、また図2の各接合領域20と比較
して約60%拡大することができる。他の点では、図3
のフレクシャ10は、図1及び図2のフレクシャ10と
同様である。
【0041】図4には、単一の接合領域20と、ロード
・ビーム12及びこの接合領域20の間に延びる4本の
ビーム26とから成る、フレクシャが示されている。図
4のフレクシャは、接合領域20を一層拡大している
が、その反面では、スライダ22のピッチ/ロール運動
が犠牲になっている。なぜなら、このフレクシャのビー
ム26がスライダ22の縁部と接触することがあり、し
かも接触前にピッチ/ロール運動に対するスチフネスが
実質的に増大するからである図5には、図3に示されて
いるフレクシャ10をロード・ビーム12とは別個に製
造し、前者のフレクシャ10を後者のロード・ビーム1
2の末端アーム30に溶接したものが示されている。フ
レクシャ10の十字形ビームの部分は、それを形成する
シート・ストックの片側又は両側から、前述のようにエ
ッチングすることができる。片側からエッチングする
と、組立時に、このフレクシャ10の十字形ビームの部
分とスライダ22との間に最大の隙間を与えることがで
きる。
【0042】図6には、フレクシャ10の支持ビーム1
4及び接合ビーム16に過度のひずみを与え得る処の、
スライダ22の過度のピッチ/ロール運動を制限するた
めの阻止領域32が示されている。フレクシャ10及び
接合パッド18のエッチングを通して製造を行う間に、
接合領域20の極く僅かな犠牲を伴いつつ、内部の薄い
接合パッド18′の形状を僅かに変更することにより、
スライダ22の角部34に覆い被さるようなロード・ビ
ーム12の阻止領域32を残すことができる。これらの
阻止領域32は、角部34が図6の平面から上方に運動
することを防止することにより、スライダ22の過度の
運動を制限するものである。このようにするのが特に望
ましいのは、ロード・ビーム12の取り扱い及び組立中
には、通常の動作中にロード・ビーム12及びフレクシ
ャ10に加わる処の、グラム荷重力を遥かに超える非常
に強い力がスライダ22に及ぼされるからである。
【0043】スライダ22の通常のピッチ/ロール運動
を許容する十分な隙間を提供するために、(スライダ2
2に最も近い表面に相当する)阻止領域32の底面を、
スライダ22から離すようにすることが必要であるが、
そうするには、ロード・ビーム12を形成するシート金
属ストックのエッチングを行うことにより、その肉厚を
減らせばよい。このように、阻止領域32内の金属の一
部を除去して、スライダ22と阻止領域32との間の隙
間を拡大すると、阻止領域32がスライダ22の角部3
4に接触することはなくなり、従ってスライダ22が通
常のピッチ/ロール運動を行うことが可能となる。
【0044】図7には、図6のフレクシャ10と同様の
阻止領域32を備えた、他のフレクシャ10が示されて
いる。但し、図7のフレクシャ10では、ロード・ビー
ム12の末端アーム30から内側に向かって突出するよ
うに、2つのタブ突起38が追加されている。これらの
タブ突起38は、互いに対向するように内側に延びてス
ライダ22の角部36に重なっており、このため、スラ
イダ22の過度の運動をさらに制限するようになってい
る。タブ突起38の形成は、他のエッチング工程と同時
に行うことができる。これらのタブ突起38の肉厚を薄
くすると、スライダ22のピッチ/ロール運動のために
必要な隙間を提供することができる。
【0045】阻止領域32及びタブ突起38を製造する
他の方法は、該当する箇所に金属を溶接し、それらの断
面を薄くし、ロード・ビーム12の末端アーム30と同
一の平面から金属材料を除去するとともに、タブ突起3
8及び阻止領域32の近傍にあるスライダ22の表面か
ら金属材料を除去することである。この溶接工程は、前
述のエッチング工程と同様に、隙間を拡大するように機
能する。この溶接工程は、前述のエッチング工程よりも
大きい隙間を作り出すことができる。なぜなら、このエ
ッチング工程は、阻止領域32及びタブ突起38内の金
属ストックを除去するが、そのエッチング範囲が、ロー
ド・ビーム12を形成する金属材料のストックの厚さに
よって制限されるからである。
【0046】ロード・ビーム12、フレクシャ10及び
スライダ22などの構成要素は、非常に小さくされてい
るから、動作のために適正に荷重される場合に、フレク
シャ10とスライダ22の背面(上面)との間の間隔が
不十分となることがあり、このため、スライダ22の縁
部が支持ビーム14の一部と接触しないとしても、スラ
イダ22の適当なピッチ/ロール運動が行われないこと
がある。従って、支持ビーム14とスライダ22の縁部
との間の隙間を増やすために、図8に示されている円錐
台形のスペーサ42が形成される。スペーサ42は、支
持ビーム14を薄くするための前述のエッチング工程の
間に形成するのが好ましい。スペーサ42は、その頂点
が平坦な上面44で、フレクシャ10を形成するシート
金属ストックを底面とすることが望ましい。約0.02
mm の直径を有する上面44は、殆ど点に近いが、スラ
イダ22の背面上に力を集中させるのに小さすぎること
はない。スペーサ42を形成するには、エッチングに先
立ち、支持ビーム14及び接合ビーム16が交差するロ
ード・ビーム12の表面上の円形スポットをマスクし、
次のエッチング工程の間に、マスクされていない箇所の
金属材料を除去して円錐台形を形成すればよい。
【0047】回転中のディスク65(図14)の表面上
にスライダ22を所望の浮上高さで配置するために、ロ
ード・ビーム12に予定のグラム荷重が加えられる場
合、スペーサ42の上面44を通してスライダ22の背
面上に力が及ぼされる。スペーサ42の上面44は直径
が小さいから、スライダ22のピッチ/ロール運動を制
限しないで、フレクシャ10の支持ビーム14及び接合
ビーム16の交差部からの所望の間隔を維持する。支持
ビーム14及び接合ビーム16、特に前者の支持ビーム
14は、与えられた荷重の下ではそれほど撓まないか
ら、スライダ22のピッチ/ロール運動に干渉する前
に、比較的大きな荷重を担持する。
【0048】図9には、フレクシャ10とスライダ22
の中間にあるスペーサ42を中心として、荷重状態にあ
る支持ビーム14が示されている。図示のように、領域
50において支持ビーム14とスライダ22との接触が
生ずるまでには、支持ビーム14をもっと撓ませること
ができる。スペーサ42が設けられていると、支持ビー
ム14は、グラム荷重力の殆ど全てを吸収し、かくてス
ライダ22と支持ビーム14との間の接触が生ずるまで
グラム荷重をさらに増加させることを可能にする。
【0049】スペーサ42は、精密な寸法を有する構造
体であって、フレクシャ10を製造するためのエッチン
グ工程の間に、僅かな数のマスクを追加するだけでこれ
を製造することができる。このエッチング工程は、フレ
クシャ10の底面から金属材料を突出させてスペーサ4
2を機械的に加工するという工程よりも、精度を一層高
くすることができる。
【0050】スペーサ42は、ロード・ビーム12及び
スライダ22の荷重を増加させることができるから、デ
ィスク65が回転していない場合に、スライダ22をデ
ィスク65の表面上に位置付けるとともに、スペーサ4
2を通して及ぼされる大きいグラム荷重によってそこに
保持されることを保証する。ディスク65の表面上にス
ライダ22を保持すると、スライダ22がディスク65
の表面に衝突したり衝撃を与えたりすることがなくなる
から、衝撃等によるディスク表面への損傷を最少にする
ことができる。
【0051】スライダ22内に装着したヘッド(図示せ
ず)と電気信号を授受するために、スライダ22内のヘ
ッドにワイヤ52を電気的に接続する必要がある。同時
に、ワイヤ52を通してスライダ22に過度の力が及ば
ないように、ワイヤ52のひずみをなくす必要がある。
図10を参照すると、ディスク・ドライブ70(図1
4)の制御回路からのワイヤ52は、幾らかのゆるみを
持たせてロード・ビーム12の末端に導くことができ
る。フレクシャ10の全体を実質的に覆う絶縁層53を
配置することにより、ワイヤ52を構成する個々のリー
ド線54を、スライダ22に対し固定的に維持すること
ができる。絶縁層53は、加熱時に容易に変形するよう
な熱可塑性の薄膜とすることができる。この絶縁層53
は、これをフレクシャ10及び接合パッド18上に粘着
的に接着することができるように、粘性を有することが
望ましい。代替的に、絶縁層53の表面上又はフレクシ
ャ10及び接合パッド18の表面上に接着剤を付着させ
ることにより、絶縁層53の接着を容易にするようにし
てもよい。次に、それぞれのリード線54を絶縁層53
の表面上に配置し、絶縁層53の熱可塑性材料が柔らか
くなるまでこれを加熱すると、これらのリード線54が
絶縁層53内に埋設されそこで固定されるようになる。
【0052】次に、絶縁層53によって保持されたリー
ド線54上に、追加のタッキング・パッド56が配置さ
れる。同様に、タッキング・パッド60がロード・ビー
ム12上に配置され、ひずみを軽減するためにワイヤ5
2が熱可塑性の材料内に埋設される。代替的に、ワイヤ
52をロード・ビーム12上に配置し、前述と同様の機
能を行うために、接着パッチ(図示せず)をワイヤ52
上に配置するようにしてもよい。
【0053】それぞれのリード線54が、絶縁層53及
びタッキング・パッド56によって保持された後、エキ
シマ・レーザを用いて、リード線54内の導線に損傷を
与えないようにその絶縁被覆を除去することができる。
【0054】次に、図11に示されているように、スラ
イダ22がフレクシャ10の接合タブ18に接着され、
リード線54がスライダ22の接点に接合される。
【0055】絶縁層53によってリード線54を物理的
に保持し且つタッキング・パッド60によってワイヤ5
2を仮付け溶接すると、絶縁層53又はタッキング・パ
ッド60以外の箇所でワイヤ52に及ぼされる力が、リ
ード線54とスライダ22との間の電気的接続を破断す
るようにリード線54を引っ張ることを防止することが
できる。タッキング・パッド60及び絶縁層53は、ワ
イヤ52をロード・ビーム12及びフレクシャ10の平
面近傍に保持する。これにより、ヘッド・サスペンショ
ン・アセンブリとしてのロード・ビーム12の小型化を
増進し、ワイヤ52の高さを最小にすることができる。
【0056】図12に示されているように、図10の絶
縁層53において、さらに接合タブ62を設けることが
できる。もし、図10の絶縁層53が、図12に示され
るようにフレクシャ10の制振層として利用されるので
あれば、絶縁層53、接合タブ62及びロード・ビーム
12の末端アーム30の間の接合は、制振効果を最大に
するために点接着とすることができる。絶縁層53をフ
レクシャ10の全ての部分に対し面接着する必要はな
い。絶縁層53の好ましい構造は、粘弾性の層を制限
し、その振動エネルギーを吸収する力を改良するため
に、カプトン又はこれと同様の弾性材料を粘弾性材料の
層の間にサンドイッチ状に間挿するようにした多層構造
体である。
【0057】図12の絶縁層53は、フレクシャ10の
制振層として機能するから、フレクシャ10のピッチ/
ロール運動は、この絶縁層53内にひずみを生じさせ、
この絶縁層53を通して、ロード・ビーム12の末端ア
ーム30に接着された接合点64の箇所で接合タブ62
へ力を及ぼすことになる。絶縁層53のひずみ及び接合
タブ62に及ぼされる力は、相当なエネルギーを吸収
し、従ってスライダ22の好ましくない振動を速やかに
制限する。
【0058】図12に示されているような接合タブ62
を備えた絶縁層53を、フレクシャ10の制振機構の一
部として利用すると、制振用の材料を厚くする必要がな
く、しかも制振用の追加の構成要素を設けるのに必要な
スペースを節約することができる。
【0059】図13には、図12の諸構成要素を組み立
てた後のロード・ビーム12が示されている。そこに
は、前述の種々の実施例の個々の側面が包含されてい
る。前述の実施例の個々の構成要素に関する説明が、図
13の対応する構成要素にも当てはまることは明らかで
ある。従って、これ以上の記述は不要である。
【0060】図14には、ディスク・ドライブ70の全
容が示されている。ディスク・ドライブ70は、蓋を外
した状態で図示されている。
【0061】ディスク65は、基板63上で回転可能に
支持され、ドライブ・モータ66により回転可能に駆動
されるようになっている。ディスク65上の記録データ
にアクセスするか又はディスク65上にデータを書き込
むために、スライダ22は、同心円状のトラック68の
どれかをアクセスするようにディスク65に接近して位
置決めされる。トラック間のスライダ22の運動は、基
板63上に枢動可能に取り付けられたロード・ビーム1
2によって制御される。
【0062】ロード・ビーム12は、ボイス・コイル・
モータ等のアクチュエータ・ドライブ74によって枢軸
72を中心として枢動する。ディスク・ドライブ70内
の電子制御回路(図示せず)が、データの読み取り/書
き込みと、ロード・ビーム12及びスライダ22の位置
決めと、ディスク65の回転を制御するようになってい
る。
【0063】もし、取り外し可能なカートリッジ型のデ
ィスク・ドライブが要請されているのであれば、図14
のアセンブリをカートリッジ・シェル(図示せず)に収
納するとともに、このカートリッジ・シェルを電子制御
回路及びディスク・ドライブ70を含む受け入れ部分に
挿入することができる。
【0064】本発明の好ましい実施例は、全ての改良を
単一のロード・ビーム・アセンブリに適用しているが、
本発明の個々の構成要素を各別にロード・ビーム・アセ
ンブリに適用することもできる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スライ
ダの振動を制限することによって、ディスク・ドライブ
のデータ・アクセス速度及び信頼性を改良することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロード・ビーム及びフレクシャを示す図であ
る。
【図2】代替的なフレクシャを示す図である。
【図3】代替的な他のフレクシャを示す図である。
【図4】単一の接合パッドを有するフレクシャを示す図
である。
【図5】フレクシャをロード・ビームとは別個に製造
し、フレクシャをロード・ビームの末端アームに溶接す
るようにした構造体を示す図である。
【図6】スライダの過度の運動を制限するための阻止領
域の構造を示す図である。
【図7】スライダの過度の運動を制限するための阻止領
域及びタブ突起の構造を示す図である。
【図8】円錐台形のスペーサを有する、フレクシャの十
字形ビームの交差部を示す図である。
【図9】フレクシャの十字形ビームの交差部とスライダ
との間の増大した隙間を示すための、十字形ビーム及び
円錐台形のスペーサの断面図である。
【図10】フレクシャ上の絶縁層及びスライダ内のヘッ
ドに接続されるリード線の配置を示す図である。
【図11】スライダに電気的に接続するように、切断さ
れ且つ絶縁被覆を除去されたリード線を示す図である。
【図12】ロード・ビームと接合するための拡張した接
合タブを備えた制振層の分解図である。
【図13】フレクシャに設けられた制振層のアセンブリ
を示す図である。
【図14】ロード・ビームを備えたディスク・ドライブ
を示す図である。
【符号の説明】
10 フレクシャ 12 ロード・ビーム 14 支持ビーム 16 接合ビーム 18 接合パッド 20 接合領域 22 スライダ 32 阻止領域 42 スペーサ 52 ワイヤ 53 絶縁層 54 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ウッドロウ ブルックス ジュニア アメリカ合衆国 55906 ミネソタ州 ロチェスター トゥエンティセカンド ストリート エヌ.イー. 628 (72)発明者 ジェローム トーマス コフェイ アメリカ合衆国 55960 ミネソタ州 オロノコパイン リッジ コート 215 (72)発明者 デイビッド リー ローチ アメリカ合衆国 55901 ミネソタ州 ロチェスター ソニー クリーク レイ ン エヌ.ダブリュ. 3924 (56)参考文献 特開 平3−189976(JP,A) 特開 昭47−13084(JP,A) 特開 平4−302856(JP,A) 特開 昭60−76052(JP,A) 特開 昭59−48867(JP,A) 特開 昭62−162288(JP,A) 実開 昭60−85780(JP,U)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク・ドライブ内で使用するための
    ロード・ビームであって、 1対の端部を有し且つその一方の端部が突出形状を有す
    る1対の末端アームとして形成されているロード・ビー
    ム構造体と、 スライダを支持するためのフレクシャと、 少なくとも1つの接合点において前記フレクシャに対し
    接着された前記スライダとを備え、 前記フレクシャが、実質的に一様な断面を有する1対の
    線形ビームから形成され、一方の線形ビームが前記1対
    の末端アーム間に跨るように配置され、他方の線形ビー
    ムが前記一方の線形ビームと鋭角的に交差するととも
    に、前記スライダに接合するための接合表面を有する拡
    大された接合パッドで終わるように配置されており、 さらに、前記フレクシャを覆うように当該フレクシャ上
    に接着された絶縁層であって、当該絶縁層から外側に広
    がり且つ前記1対の末端アームと前記フレクシャとが互
    いに重なる接合箇所において前記1対の末端アームを覆
    うように形成されて当該1対の末端アームにそれぞれ接
    着された接合タブを有している前記絶縁層を備え、 前記ロード・ビーム構造体が、前記スライダの過度のピ
    ッチ及びロール運動を阻止するように、当該スライダの
    一部を覆い且つこれに接触可能な態様で配置された剛性
    の阻止表面を有することを特徴とする、前記ロード・ビ
    ーム。
  2. 【請求項2】 前記フレクシャが前記1対の末端アーム
    と一体に形成されることを特徴とする、請求項1記載の
    ロード・ビーム。
  3. 【請求項3】 前記フレクシャが前記フレクシャと前記
    スライダとの間に設けられた突起状のスペーサを有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のロード・ビーム。
  4. 【請求項4】 前記突起状のスペーサが円錐台形の形状
    を有し、当該円錐台形の上面に前記スライダが接着され
    ることを特徴とする、請求項3記載のロード・ビーム。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層が熱可塑性材料から成ること
    を特徴とする、請求項1記載のロード・ビーム。
  6. 【請求項6】 前記絶縁層が粘弾性材料層の間に挿入さ
    れた弾性層から成ることを特徴とする、請求項5記載の
    ロード・ビーム。
  7. 【請求項7】 さらに、前記ロード・ビーム構造体から
    前記絶縁層を通して延びて前記スライダに接着された複
    数のリード線から成る電気ワイヤを備え、前記絶縁層が
    前記電気ワイヤのひずみを軽減し且つ前記スライダの振
    動を減衰させるように、前記電気ワイヤが前記絶縁層内
    に埋設されることを特徴とする、請求項1記載のロード
    ・ビーム。
  8. 【請求項8】 前記電気ワイヤが前記ロード・ビーム構
    造体及び前記フレクシャの平面に実質的に平行な平面内
    に保持されることを特徴とする、請求項7記載のロード
    ・ビーム。
  9. 【請求項9】 前記剛性の阻止表面が前記スライダの少
    なくとも2つの角部を覆い且つこれに接触可能な態様で
    配置されることを特徴とする、請求項1記載のロード・
    ビーム。
  10. 【請求項10】 前記剛性の阻止表面が前記スライダの
    4つの角部を覆い且つこれに接触可能な態様で配置され
    ることを特徴とする、請求項1記載のロード・ビーム。
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