JP2739183B2 - プリント装置用モータの取付構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、例えば、プリント装置のフレームに電動
機（モータ）を取付ける取付フランジを有する電動機の
取付構造に関する。

プリント装置ではその各部をドライブするために１以
上のモータが必要であるということは知られている。例
えば、ドット・マトリックス・プリンタでは、プリント
・ヘッド・キャリッジを往復駆動するのに小型モータが
必要である。プリントの後、レシート、ジャーナル又は
伝票などを送出するのに別のモータが使用される。

あるプリント動作では、モータのデューティ・サイク
ルが高く、それでも本質的に連続及び間欠運転の両方で
長期間信頼性を維持できることが保証されなければなら
ない。

モータ取付フランジをプリント装置のサイドフレーム
に固定するのにねじ、ボルト、ナットなどが使用され
る。他の固定具としては、例えば自動タップねじと、金
属フレームの面に接触するのこぎり歯状ワッシャ又はプ
ラスチック・フレームなどを使用するものがある。

モータ取付フランジをサイドフレームに固定するのに
そのように多くの部品を使用する場合の欠点の１つは設
置時間がかかるということである。又、部品が正しくつ
けられなかったり、品質が悪い場合、緩んだり外れたり
して、モータとサイドフレームとがづれを生じ、モータ
の作動に悪影響を及ぼすことがある。

それに代るモータ支持手段は米国特許第4,625,134号
に記載してあり、それはクレードルを歯車列ハウジング
にロックするタブ付足及びベースを有するクレードルに
よってモータを保持するようにしたモータ及び歯車列ア
センブリを開示している。

このモータ支持手段の欠点の１つは、モータとクレー
ドル間の本質的に回転のような相対的運動が生じ易く、
モータの回転から生じる振動をおさえることができない
ということである。

発明の開示 この発明の目的は、モータを取付固定する際弾力的に
しっかり固定することを可能にした取付手段を持ち、取
付フランジを有するモータの取付構造を提供することで
ある。

従って、この発明によると、前記取付フランジを収容
し、前記取付フランジの前壁部と隣接する床部分を有す
るハウジング部と、前記取付フランジの前記前壁部と共
同して前記取付フランジが前記ハウジング部に対して回
転方向に移動するのを抑制するようにした位置決手段と
を含み、前記ハウジング部は、前記取付フランジの側端
と接触して前記床から前記取付フランジを越えて延び且
つ前記モータの少なくとも一部を取り囲む側壁を有し、
前記壁部は、前記ハウジング部の第１の側に設けられた
第１の弾力性フィンガと、前記第１の弾力性フィンガと
対向して前記ハウジング部の第２の側に設けられた第２
の弾力性フィンガとを有し、前記弾力性フィンガは、前
記モータを前記ハウジング部に収納するときに前記取付
フランジと接触して外に偏向され、前記取付フランジが
通過した後その元の位置に戻り前記取付フランジ部の表
面と接触して前記モータを前記ハウジング部に保持し、
前記位置決手段はそれぞれ、前記第１と第２の取付フィ
ンガに隣接して相対向して設けられていることを特徴と
するモータ取付構造を提供する。その好ましい実施例に
おいて、前記弾力性フィンガは前記ハウジング部の壁の
切欠き及びそれと一体に形成される。

図面の簡単な説明 次に、添付図面を参照してこの発明の一実施例を説明
する。

第１図は、この発明の一実施例によるプリンタ・フレ
ーム部材の側面図である。

第２図は、第１図の２−２線断面図である。

第３図は、第１図の３−３線断面図である。

第４図は、第１図とは反対側から見たプリンタ・フレ
ーム部材の側面図である。

第５図は、第４図の５−５線断面図である。

第６図は、モータ取付構造を示すプリンタの斜視図で
ある。

発明を実施するための最良の形態 第１図はプリンタ24に円形モータ22を取付ける手段を
提供するフレーム部材20の側面図である。フレーム部材
20はプラスチックの一体成形で作るのが好ましい。部材
20の好ましい材料は静電気放電を行うための15％炭素繊
維及び15％PTFE（ポリテトラフロロエチレン）を有する
ポリカーボネートでよい。使用しうる他の材料としては
15％PTFE及び20％ガラス繊維を有するポリカーボネート
がある。部材20はプリンタの一部であり、プリンタの他
の部品又は要素の支持手段となる。

フレーム部材20はペーパ・ドライバ・ローラを支持す
る軸（図に示していない）の支持開口30を有する板部28
を含む。第２の支持開口30はカム・ローラを支持する軸
（図に示されていない）のためにある。第３の支持開口
34は回転軸（図に示していない）を支持するよう板部28
に設けてある。支持開口30,32,34の構造の方向及び機構
は1987年６月29日出願の米国出願第67,757号に記載され
ている。板部28は上記の出願に開示してある記録部材厚
さ補償機構のための支持構造となる。

フレーム部材20は壁36,38,40及び42を含むほぼ方形の
容器構造35となるよう形成される。壁36,38,40,42は板
部28から外方向に伸びる。上壁36及び底壁40は本来同一
形状であり、左壁42と右壁38とは本質的に同一形状であ
る。容器35の下右角と上左角とは壁36に切欠部44、壁40
に切欠部48及び壁42に切欠部50が設けられる。切欠部46
と48とは壁38と40とを橋渡しし、切欠部44と50とは壁36
と42とを橋渡しする。壁36はその狭い部分54から外に延
びるフィンガ52を含み、壁42はそこの狭い部分58から外
に延びる同様形状のフィンガ56を含む。同様に、壁38は
その狭い部分62から外に延びるフィンガ60を含み、壁40
はその狭い部分66から外に延びる同様形状のフィンガ64
を含む。フィンガ52,56,60,64は壁36,42,38,40から内部
に延びるチップ型68,70,72,74を持つように壁に対して
わずか傾斜するよう形成される。

間隔をあけて設けられた１対のラグ76,78はフレーム
部材20の底部に設けられ、フレーム部材20をプリンタ24
に固定し、ベアリング80は軸（図に示していない）のた
めにフレーム部材20の上部に設けられ、その軸はフレー
ム部材20をプリンタの他の部分に支持するのに使用す
る。開口82はモータ22の軸84のため、容器35の中央に設
けられる。軸84の近くには、他のドライブ部材（図に示
していない）に使用するため、軸受88をフレーム部材20
の一体部として形成する。

モータ22は第３図の左側から軸方向に挿入され、モー
タ取付フランジ86はフィンガ52,56,60,64と反対に支持
し、フィンガを容器35の中心から外に偏向する。１対の
パイロット・スタッド90,92は容器35の床部94の一体部
として設けられる。モータ取付フランジ86は１対の穴9
6,98を持ち、モータ22をハウジング35に入れたときにパ
イロット・スタッド90,92を挿入する。フィンガ52,56,6
0,64のチップ68,70,72,74はモータ取付フランジ86の端
部をとらえ、フィンガの後方へのスナップ動作により正
規の位置にモータ22を固定する。この構造及び部品の位
置付けは、モータ・フランジ86とフィンガ52,56,60,64
との間の余裕によって生ずるかもしれないモータ22とフ
レーム部材20との間の軸方向のあそびを除去する。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】取付フランジ（86）を有するプリント装置
   用モータ（22）の取付構造であって、 四角形状の前記取付フランジ（86）を収容し、前記取付
   フランジ（86）の前壁部と隣接する床部分（94）を有す
   るハウジング部（35）と、 前記取付フランジ部（86）の前記前壁部と共同して前記
   取付フランジ（86）が前記ハウジング部（35）に対して
   回転方向に移動するのを抑制するようにした複数の位置
   決手段（90,92）と、を含み、 前記ハウジング部（35）は、前記取付フランジ（86）の
   側端と接触して前記床（94）から前記取付フランジ（8
   6）を越えて延び且つ前記モータ（22）の少なくとも一
   部を取り囲む側壁（36,38,40,42）を有し、 前記側壁（36,38,40,42）は、前記ハウジング部（35）
   の第１の側に設けられた第１の弾力性フィンガ（52,5
   6）と、前記第１の弾力性フィンガ（52,56）と対向して
   前記ハウジング部（35）の第２の側に設けられた第２の
   弾力性フィンガ（60,64）とを有し、 前記弾力性フィンガ（52,56,60,64）は、前記モータ（2
   2）を前記ハウジング部（35）に収納するときに前記取
   付フランジ（86）により外に偏向され、前記取付フラン
   ジ（86）が通過した後その元の位置に戻ることにより前
   記取付フランジ（86）の表面と接触して前記モータ（2
   2）を前記ハウジング部（35）に保持し、 前記第１の弾力性フィンガ（52,56）と前記第２の弾力
   性フィンガ（60,64）は、前記複数の位置決手段（90,9
   2）に隣接してそれぞれを挟み込む相対位置にあり、前
   記位置決手段（90,92）は前記取付フランジ（86）にお
   ける四角形状の相対向する角部に設けられていることを
   特徴とするプリント装置用モータの取付構造。