JP2738373B2 - 電界効果トランジスタ - Google Patents

電界効果トランジスタ

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JP2738373B2 JP34435995A JP34435995A JP2738373B2 JP 2738373 B2 JP2738373 B2 JP 2738373B2 JP 34435995 A JP34435995 A JP 34435995A JP 34435995 A JP34435995 A JP 34435995A JP 2738373 B2 JP2738373 B2 JP 2738373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果トランジス
タに関し、特にソースに係わるリアクタンスが低く、高
周波特性に優れた電界効果トランジスタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】MESFETなどの電界効果トランジス
タにおいてソースを低インピーダンスで接地できるよう
にすることは、高利得で安定な高周波特性を得るために
極めて重要なことである。ソース電極の接地方式として
は、従来より、ボンディングワイヤを介してソース電
極を接地する、ソース電極を基板側面に形成された導
電体層を介して接地導電層である基板裏面の導電体層に
接続する、ソース電極をバイアホールを介して基板裏
面の導電体層に接続する、などが知られているが、この
内のバイアホール方式がインピーダンスを最も低減化
できるものとして多用されている。
【0003】図4(a)は、バイアホール方式でソース
電極を接地した電界効果トランジスタ(以下、第1の従
来例という)の断面図である。同図に示されるように、
半導体基板21の表面には、ゲート電極24が形成され
ており、それを挟むようにソース電極22とドレイン電
極23が形成されている。ソース電極22の裏面には基
板を貫通するバイアホール26が形成されており、この
バイアホール内を含む基板裏面全面に裏面導電体層25
が形成されている。この接地方式によれば、ソース電極
22が短い距離を介して接地導電層である裏面導電体層
25に接続されるため、ソースインピーダンスを低減化
することができる。なお、この接地方式は例えば特開平
3−38842号公報により公知となっている。
【0004】上述したようなソース電極を導電体を用い
て接地電極に接続する方式に代え高周波的に接地する方
式も用いられている。すなわち、図5に示されるよう
に、電界効果トランジスタ9のソース電極に長さが使用
周波数の波長λの1/4のオープンスタブ28を接続す
る方式(以下、第2の従来例という)である。この方式
によれば、ソースに寄生するソースインダクタンス29
に係わらず低インピーダンスでソースを接地することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4(a)に示した第
1の従来技術では、バイアホールを用いることでソース
インピーダンスの低減化を図っているが、図4(b)に
示すように、バイアホール自体にバイアホールインダク
タンス27が寄生し、そのインダクタンスがミリ波帯で
用いるトランジスタでは無視できないものとなるため、
良好な高周波特性が得られないという問題があった。ま
た、図5に示した第2の従来技術では、λ/4のオープ
ンスタブを用いるため、使用周波数ではほぼ完全に接地
できるが、素子が大きくなり集積化した際に集積度が下
がるという欠点があつた。したがって、本発明の目的と
するところは、部品や工数を追加することなく、低イン
ピーダンスにてソースを接地しうるようにすることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による電界効果トランジスタは、半導体基板
上にゲート電極とこれを挟んでソース電極とドレイン電
極とが形成され、前記ソース電極下には半導体基板が部
分的に薄くなされた凹部が形成され、かつ、該凹部の底
面および側面を含む基板裏面が導電体層により被覆され
ている電界効果トランジスタであって、前記ソース電極
と前記凹部底面の導電体層間に生じる容量が、前記凹部
側面の導電体層の持つインダクタンス成分と使用周波数
帯で直列共振するように、ソース電極面積、半導体基板
の厚さおよび凹部の深さが決定されていることを特徴と
している。
【0007】
【発明の実施の形態】図1(a)は、本発明の実施の形
態を説明するための平面図であり、図1(b)はそのA
−A′線での断面図である。同図に示されるように、半
導体基板1上には、オーミック性のソース電極2とドレ
イン電極3とが形成され、それらに挟まれてショットキ
ー性のゲート電極4が形成されており、これらにより電
界効果トランジスタが形成されている。そして、ソース
電極2下には裏面凹部6が形成され、その部分での半導
体基板は部分的に薄くなされている。基板裏面全体は接
地電極となる裏面導電体層5により被覆されている。
【0008】図1(b)に示されるように、基板凹部6
には裏面凹部インダクタンスLvが形成されている。こ
こで、ソース電極の凹部底面に対向する部分の面積をS
c、ソース電極下の半導体基板膜厚をds、半導体基板
の比誘電率をεr とすると、ソース電極、裏面導電体層
間の容量Csは、 Cs=εr Sc/ds と表わされる。したがって、図2に示される等価回路に
おいて、FETのソースリアクタンスYFET は、周波数
をfとすると、 YFET =ds/(2πfεr Sc)−2πfLv となる。
【0009】ここで YFET =0とするには、 ds/(2πfεr Sc)=2πfLv ・・・(1) という関係式を満たすように、ds、Scを決定すれば
よい。これにより、FETのソースリアクタンスを0に
でき、トランジスタの高周波特性を向上させることがで
きる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図3(c)は、本発明の一実施例を示す平面図で
あり、図3(d)はそのB−B′線の断面図である。図
3(c)、(d)に示されるように、半絶縁性GaAs
基板11a上に、AlGaAs層11b、アンドープの
GaAsエピタキシャル層11cが形成されており、エ
ピタキシャル層11c上には、ソース電極12、ドレイ
ン電極13およびゲート電極14が形成されている。基
板裏面には半絶縁性GaAs基板11aを貫通する裏面
凹部16が形成されており、さらに裏面全体を被覆する
裏面導電体層15が形成されている。
【0011】次に、本実施例の工程順の断面図である図
3(a)、(b)を参照して本実施例の製造方法につい
て説明する。まず、半絶縁性GaAs基板11a上に、
Al0.1 Ga0.9 AsからなるAlGaAs層11bを
0.05μmの膜厚に成長させ、その上にアンドープの
GaAsエピタキシャル層11cを0.2μmの膜厚に
成長させた。次に、TiWからなるゲート電極14を形
成し、続いてAu−Ge−Niを用いてソース電極1
2、ドレイン電極13を形成した。ソース電極12は、
裏面凹部の形成個所に対応する2個所においては、20
μm×20μmのサイズに形成した〔図3(a)〕。
【0012】次に、CMPと呼ばれる研磨手段を用い
て、基板裏面を基板厚が100μmになるように研磨し
た。続いて、フォトリソグラフィ法により、凹部形成領
域以外の部分をフォトレジストマスクで覆い、BCl3
とSF6 を反応ガスとする、異方性がありかつAlGa
Asに対する選択性のあるエッチング法にてGaAs基
板をエッチングして、平面サイズ20μm×20μmの
裏面凹部16を形成した〔図3(a)〕。次に、Au−
Ge−Niを用いて裏面導電体層15を形成して図3
(c)、(d)に示す本実施例のトランジスタを得た。
【0013】このように形成された電界効果トランジス
タでは、裏面凹部16に形成されるインダクタンスLv
は、Lv=30pHと見込まれる。そして、GaAsの
εrは12.8であるので、上記(1)式より、f=6
0GHzのとき、ソースリアクタンスを0とすることが
できる。図5の従来例により同様の効果を得るには、6
0GHzにて長さ約450μmのオープンスタブが必要
となる。
【0014】上記の実施例では、GaAs系の基板につ
いて説明したが、本発明においてはInP等のGaAs
系以外の基板を用いることができ、また、電極材料も上
記の実施例の材料以外の材料を用いることができる。ま
た、実施例では単独のトランジスタについて説明した
が、他の電界効果トランジスタや他の素子と同一基板上
に集積化したものであってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電界
効果トランジスタは、ソース電極下の半導体基板を薄く
残して凹部を形成し、ソース電極と裏面導電体層間の容
量と、凹部の導電体層に形成されるインダクタンスと
が、使用周波数において直列共振を起こすように基板
厚、ソース電極面積およびソース電極下の基板厚を選定
したものであるので、本発明によれば、使用周波数にて
ソースリアクタンスを0とすることができ、高周波での
利得および安定性を改善して電界効果トランジスタの高
周波特性を向上させることができる。また、半導体基板
上に特別なパターンを形成する必要がないため素子の小
型化も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明するための平面図
と断面図。
【図2】 図1に示された電界効果トランジスタの等価
回路図。
【図3】 本発明の一実施例の製造方法を説明するため
の工程順断面図と一実施例の平面図および断面図。
【図4】 第1の従来例の断面図と等価回路図。
【図5】 第2の従来例の回路図。
【符号の説明】
1、21 半導体基板 2、12、22 ソース電極 3、13、23 ドレイン電極 4、14、24 ゲート電極 5、15、25 裏面導電体層 6、16 裏面凹部 7 電界効果トランジスタ 11a 半絶縁性GaAs基板 11b AlGaAs層 11c GaAsエピタキシャル層 26 バイアホール 27 バイアホールインダクタンス 28 λ/4のオープンスタブ 29 ソースインダクタンス Cs ソース電極−裏面導電体層間容量 Lv 裏面凹部インダクタンス Sc ソース電極の凹部底面と対向する部分の面積 ds ソース電極下の基板厚

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にゲート電極とこれを挟ん
    でソース電極とドレイン電極とが形成され、前記ソース
    電極下には半導体基板が部分的に薄くなされた凹部が形
    成され、かつ、該凹部の底面および側面を含む基板裏面
    が導電体層により被覆されている電界効果トランジスタ
    であって、前記ソース電極と前記凹部底面の導電体層間
    に生じる容量が、前記凹部側面の導電体層の持つインダ
    クタンス成分と使用周波数帯で直列共振するように、ソ
    ース電極面積、半導体基板の厚さおよび凹部の深さが決
    定されていることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ソース電極下には複数個所において
    凹部が形成され、各凹部において、容量とインダクタン
    スとが使用周波数にて直列共振することを特徴とする請
    求項1記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板がエッチングストッパ層
    とその上のエピタキシャル層とを含んでおり、前記凹部
    が前記エッチングストッパ層の裏面を露出するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の電界効果トランジス
    タ。
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