JP2736594B2 - 印刷用ブランケット - Google Patents

印刷用ブランケット

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JP2736594B2 JP15302393A JP15302393A JP2736594B2 JP 2736594 B2 JP2736594 B2 JP 2736594B2 JP 15302393 A JP15302393 A JP 15302393A JP 15302393 A JP15302393 A JP 15302393A JP 2736594 B2 JP2736594 B2 JP 2736594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は印刷用ブランケット、さら
に詳細には円筒状の印刷用ブランケットに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】オフセット印刷機は、図2に示す
ように原稿となる版を捲回した版胴1とこの版胴1に連
動して回転するブランケット胴2及び前記ブランケット
胴2と共に、印刷用紙3を押圧下に挟持する圧胴4より
基本的に構成されるものである。そして前記ブランケッ
ト胴2には印刷用ブランケット5が捲回されている。
【0003】前記版胴1に捲回された版にインキを付着
させ、前記インキによって構成された像を、一旦ブラン
ケット胴2の印刷用ブランケット5に転写し、この転写
像を当接する印刷用紙3に印刷するものである。
【0004】上述のような印刷用ブランケット5をブラ
ンケット胴2に装着する場合、図3に示すように、ブラ
ンケット胴2に印刷用ブランケット5を卷回した後その
両端部をブランケット胴2に設けられた装着用のギャッ
プ21に挿入し、巻き込み具6によって巻き込み装着す
るようになっている。
【0005】このような印刷用ブランケット5は印刷機
に取付ける時にすでに巻き込み具6で巻き込まれた端部
よりこれから巻き込もうとする端部にかけてしごかれる
ことになる。さらに、印圧をかけて印刷する時に、ブラ
ンケット胴2の回転方向に印刷用ブランケット5はしご
かれることになる。
【0006】この場合、印刷用ブランケット5におい
て、特にギャップ部分に装着むらを生じる恐れがあっ
た。上述のような装着むらを生じると、ギャップ部分で
ショックが発生し、印刷画像が二重になるなどという恐
れがある。また、横方向へ動き蛇行する。特に新聞印刷
のようにブランケット胴2に二枚の印刷用ブランケット
を全て装着するような場合、印刷中に二枚のブランケッ
トの中央合わせ目が開き、開いた部分にインキが溜まり
汚れのトラブルを起こすこともある。また中央の合わせ
目が開く結果、紙に皺がよるなどのトラブルも生じてい
る。
【0007】上述のような欠点を除去するため、円筒状
で繋ぎ目のない印刷用ブランケットも開発されている
が、円筒状であるためブランケット胴2の回転方向に印
圧による圧力の逃げ場がなく(従来のものでは繋ぎ目に
逃げがある)、ブランケットが硬くなりすぎると印圧に
よるこぶ状突起(バルジ)が発生し印刷精度を損なう欠
点がある。また耐久性が小さく、コスト高になるという
欠点もあった。
【0008】一方、上述の欠点を除去するために、イン
ク転移層の下部にクッション層を設けて印圧による圧力
の逃げ場を形成せんとする試みもなされている。しかし
ながら、インク転移層の直下にクッション層をおいた場
合、前記バルジをクッション層で吸収させることが困難
であることが明らかになった。すなわち印刷時の周方向
への印圧によって、インク転移層がクッション層によっ
てたわみやすくなるためだと考えられる。また、クッシ
ョン層をかなり柔らかくして、バルジが吸収可能なよう
に構成すると、インク転移性が著しく悪化し、同様に印
刷特性を損なうからである。
【0009】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、円筒状の印刷用ブランケットにおいてバルジの
発生を抑制でき、かつ耐久性の良好な印刷用ブランケッ
トを提供することを目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明による印刷用ブランケットは、円筒状の金
属製又は樹脂製のスリーブとこのスリーブ上に、弾性の
あるクッション層を設けると共に、さらにインク転移層
を形成した円筒状印刷用ブランケットであって、最表面
のインク転移層の直下に周方向の抗張力が1〜40kg
f/cmの収縮チューブ層を設けたことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、印刷用ブランケットの最
表面であるインク転移層の下部に周方向の抗張力が1〜
40kgf/cmの収縮チューブ層を設けているため、
クッション層の作用と相俟って、バルジの発生を抑制で
きるという利点がある。また、最下層に金属製ないし樹
脂製のスリーブを設けているため強度が良好になり、耐
久性が向上する。
【0012】
【発明の具体的説明】本発明をさらに詳しく説明する。
【0013】図1は本発明による一構成例の一部断面図
であるが、この図より明らかなように円筒状印刷用ブラ
ンケット5は金属製又は樹脂製のスリーブ51を有して
いると共に、そのスリーブ51上に嵩上げ層52、スポ
ンジ状のクッション層53を設けると共に、収縮チュー
ブ層54及びインク転移層55を形成した構成になって
いる。
【0014】上述の金属製又は樹脂製のスリーブ51は
各層全体の強度を保持すると共に、ブランケット胴2に
装着する場合に、スムースに装着可能にするためのもの
であり、金属製のほか、プラスチック、FRPなど樹脂
製のある程度剛性のあるもので構成される。
【0015】このスリーブ51上に設けられる嵩上げ層
52は印刷用ブランケットの厚さを所定厚にする作用が
あると共に、上層のクッション層53などを良好に支持
する作用を営むものであり、好ましくはJIS A硬度
で60〜80°であるのがよい。この硬度が60°未満
であると、スリーブ上のゴムにユレが発生し、印刷面へ
悪影響を及ぼす。一方、80°を越えると、ゴム状弾性
を失い、上記同様悪影響を及ぼすことになる。
【0016】前述の嵩上げ層52はその作用上、良好な
強度を有していることが望ましく、このためたとえば補
強繊維をゴム分に対し5〜20容量%添加してあるもの
であることが好ましい。5容量%未満であると補強効果
が小さく、一方20容量%を越えると、補強効果が失わ
れる。
【0017】上述のような補強繊維としては、たとえば
ナイロン、ポリエステル、アラミド、チラノ繊維などの
一種以上の短繊維が使用できる。一般にこの短繊維の長
さは0.5〜1.0mmであるが、0.5mm未満であ
ると、補強効果が充分でない恐れがあり、一方1.0m
mを越えても補強効果が減少する。
【0018】次にクッション層53は印刷時の印圧を緩
和し、良好な印刷を可能にするための層であり、一般に
発泡層などのスポンジ層が使用されている。この層の圧
縮性は0.20mm、圧縮変形時の応力として10〜3
0kgf/cm2であるのがよい。10kgf/cm2
満であると柔らかすぎて、応力が不足する恐れを生じる
とともに、インク転移性を悪化させ、一方、30kgf
/cm2を越えると印圧の緩和が充分でなく、バルジを
発生させやすくなる恐れがある。一般に、このようなク
ッション層53の厚さは0.7〜1.0mmであるが、
この厚さが0.7mm未満であると、緩和作用が充分で
ない恐れがあり、一方、1.0mmを越えると、印刷用
ブランケットの厚さが大きくなりすぎる恐れを生じる。
【0019】このクッション層53上部に設けられてい
る収縮チューブ層54はインク転移層55を支持するた
めのものである。すなわちインク転移層54はバルジを
避けるためにはなるべく薄いほうがよいという点から、
インク転移層55を薄くする代わりにこの収縮チューブ
層54を設けている。また、この収縮チューブ層54は
周方向の抗張力が良好な層であり、インク転移層55直
下で高抗張力層を設けることによって、インク転移層5
5に抗張力を持たせ、バルジの発生を抑制する作用を営
む。すなわち、クッション層53に直接インク転移層5
5を設けた場合、クッション層53の周方向の抗張力は
小さいため周方向の印圧によって、インク転移層55は
たわみを生じることになり、バルジが発生する。しかし
ながら、高い抗張力の層を設けることによって、たわみ
は抑制され、一方クッション層53のクッション性も良
好に働くことになるため、バルジの発生は抑制されるこ
とになると考えられる。
【0020】このため、収縮チューブ層54の抗張力
は、1〜40kgf/cmであることが必要である。1
kgf/cm未満であると、抗張力が十分でなく、バル
ジを発生させる恐れがあり、一方40kgf/cmを越
えると、剛性が大きすぎ、効果が表われにくい。
【0021】前述の収縮チューブとしては、たとえばポ
リエチレンテレフタレート、ナイロン、シリコーン、ポ
リエチレンなどを使用することができ、その厚さは0.
1〜0.5mmであるのが好ましい。0.1mm未満で
あると、抗張力が十分でない恐れを生じ、一方0.5m
mを越えると、結果的に圧縮層が薄くなり、ブランケッ
トの持つべき圧縮性が損なわれる。
【0022】上述のような収縮チューブは、クッション
層53を形成した後に、製造中の円筒状のブランケット
に被せ、加熱などによって収縮させるだけで、高抗張力
の層を形成できる。すなわち、極めて簡便に高抗張力層
を形成できるという大きな利点がある。
【0023】上述のような支持層の上部に使用されるイ
ンク転移層55は、従来この種の印刷用ブランケットに
使用されているものを有効に使用することができる。た
とえば、NBR、多硫化ゴム、ブチルゴム、EPDM、
SBR、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどを使用するこ
とができる。インク転移層の厚さは好ましくは0.1〜
1mmであるのがよい。0.1mm未満であると、イン
キの転移が不足する恐れがあり、一方1mmを越える
と、バルジが発生しやすくなる恐れがあるからである。
【0024】このように収縮チューブ層54を有するイ
ンク転移層55の場合、JIS A硬度は20〜80°
であるのがよい。20°未満であると柔らかすぎて、表
面ゴムの動きを生じる恐れがあり、一方80°を越える
と、硬すぎてバルジを発生させやすくなる恐れがある。
【0025】
【実施例1】図1に示すような円筒状印刷用ブランケッ
トを製造した。
【0026】スリーブ・・・金属製 嵩上げ層・・・NBRに補強繊維(テクノーラ:平均長
0.6mm)19容量%添加。硬度76°(JIS
A)。 クッション層・・・NBRの発泡層。圧縮応力10kg
f/cm2(0.2mm歪量時)、厚さ0.7mm。 収縮チューブ層・・・ 、抗張力 k
gf/cm、厚さ0.5mm。 インク転移層・・・NBR、厚さ0.2mm、硬度42
°。
【0027】上述のような印刷用ブランケットを使用
し、印刷特性を測定した。結果を下記に示す。
【0028】 製品圧縮応力18.3kgf/cm2(0.2mm歪量時) 歪量(m/m) 0.1 0.2 0.3 周長変化率(%) −0.08 −0.05 +0.00
【0029】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
による印刷用ブランケットによれば、インク転移層の直
下に高い周方向抗張力を有する収縮チューブ層を設けた
ため、クッション層と共に、バルジ発生を良好に抑制で
き、かつ紙送り性の良好なインク転移層とすることがで
き、さらに、スリーブを設けたため、耐久性も向上する
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一構成例の一部断面図。
【図2】印刷機の概略図。
【図3】印刷用ブランケットをブランケット胴に装着す
る従来の方法の概念図。
【符号の説明】
2 ブランケット胴 5 印刷用ブランケット 51 スリーブ 52 嵩上げ層 53 クッション層 54 収縮チューブ層 55 インク転移層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の金属製又は樹脂製のスリーブと
    このスリーブ上に、弾性のあるクッション層を設けると
    共に、さらにインク転移層を形成した円筒状印刷用ブラ
    ンケットであって、最表面のインク転移層の直下に周方
    向の抗張力が1〜40kgf/cmの収縮チューブ層を
    設けたことを特徴とする印刷用ブランケット。
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