JP2735619B2 - グリース状エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
グリース状エポキシ樹脂組成物Info
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- JP2735619B2 JP2735619B2 JP13212089A JP13212089A JP2735619B2 JP 2735619 B2 JP2735619 B2 JP 2735619B2 JP 13212089 A JP13212089 A JP 13212089A JP 13212089 A JP13212089 A JP 13212089A JP 2735619 B2 JP2735619 B2 JP 2735619B2
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- epoxy resin
- grease
- resin composition
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はグリース状エポキシ樹脂組成物、更に詳しく
は、建築構造物に見られる亀裂部分などへの注入材とし
て好適に使用するため、グリース状態に維持されてお
り、かつ硬化物の減量が極めて少ない、二液型のグリー
ス状エポキシ樹脂組成物に関する。なお、ここで「グリ
ース状」とは、タレがなく、かつ注入時の加圧抵抗の少
ない状態をいい、一般に粘度７〜８万cpsのものから粘
度２〜３万cpsのマヨネーズ状をも包含する。
は、建築構造物に見られる亀裂部分などへの注入材とし
て好適に使用するため、グリース状態に維持されてお
り、かつ硬化物の減量が極めて少ない、二液型のグリー
ス状エポキシ樹脂組成物に関する。なお、ここで「グリ
ース状」とは、タレがなく、かつ注入時の加圧抵抗の少
ない状態をいい、一般に粘度７〜８万cpsのものから粘
度２〜３万cpsのマヨネーズ状をも包含する。
従来技術と発明の解決しようとする課題 通常、経年後の建築構造物にあってタイルまたはモル
タル等が下地のコンクリートから剥離したり、亀裂が起
こったりするが、この場合、その接着不良の浮いた部分
や亀裂部分に、たとえば、エポキシ樹脂主剤とポリアミ
ド樹脂硬化剤からなる二液型のエポキシ樹脂組成物を注
入乃至充填して修復する方法がとれられている。
タル等が下地のコンクリートから剥離したり、亀裂が起
こったりするが、この場合、その接着不良の浮いた部分
や亀裂部分に、たとえば、エポキシ樹脂主剤とポリアミ
ド樹脂硬化剤からなる二液型のエポキシ樹脂組成物を注
入乃至充填して修復する方法がとれられている。
しかしながら、この注入・充填を好適に行うにはグリ
ース状であることが必要となる。一般に、無水ケイ酸粉
末をまたはこれに加えて水を配合することにより、エポ
キシ樹脂組成物のグリース化が可能であるが、無水ケイ
酸粉末単独では多量に配合しなければならず（通常、主
剤成分と硬化剤成分のそれぞれに対し６重量％以上）、
増粘による作業低下を来し、また経日、再撹拌で垂下性
が出てグリース状とならない。一方、水併用の場合で
は、上述の増粘や非グリース回復の問題が解消される
が、二液混合時や経日による水蒸発に伴って、硬化物が
減量する欠点を有し、硬化後の体積収縮を引き起こす原
因にもなる。
ース状であることが必要となる。一般に、無水ケイ酸粉
末をまたはこれに加えて水を配合することにより、エポ
キシ樹脂組成物のグリース化が可能であるが、無水ケイ
酸粉末単独では多量に配合しなければならず（通常、主
剤成分と硬化剤成分のそれぞれに対し６重量％以上）、
増粘による作業低下を来し、また経日、再撹拌で垂下性
が出てグリース状とならない。一方、水併用の場合で
は、上述の増粘や非グリース回復の問題が解消される
が、二液混合時や経日による水蒸発に伴って、硬化物が
減量する欠点を有し、硬化後の体積収縮を引き起こす原
因にもなる。
そこで、本発明者らは、上記水併用による問題点を解
決するため鋭意検討を進めた結果、水に代えてポリエチ
レングリコールを使用すれば、蒸発減量の事態を回避で
き、かつ所望のグリース状態を維持しうることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
決するため鋭意検討を進めた結果、水に代えてポリエチ
レングリコールを使用すれば、蒸発減量の事態を回避で
き、かつ所望のグリース状態を維持しうることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
発明の構成と効果 すなわち、本発明は、エポキシ樹脂を主剤成分、ポリ
アミド樹脂を硬化剤成分とする二液型のエポキシ樹脂組
成物において、無水ケイ酸粉末とポリエチレングリコー
ルを配合したことを特徴とするグリース状エポキシ樹脂
組成物を提供するものである。
アミド樹脂を硬化剤成分とする二液型のエポキシ樹脂組
成物において、無水ケイ酸粉末とポリエチレングリコー
ルを配合したことを特徴とするグリース状エポキシ樹脂
組成物を提供するものである。
本発明におけるエポキシ樹脂としては、通常のビスフ
ェノールＡ型、ウレタン変性ビスフェノールＡ型、臭素
化ビスフェノールＡ型、ノボラック型、脂肪族型、脂環
族型のエポキシ樹脂が使用されてよく、常温液状が好ま
しい。固形のものについては液状のものと併用すればよ
い。また、アルキルフェノール型モノエポキシなどの反
応性希釈剤も使用できる。
ェノールＡ型、ウレタン変性ビスフェノールＡ型、臭素
化ビスフェノールＡ型、ノボラック型、脂肪族型、脂環
族型のエポキシ樹脂が使用されてよく、常温液状が好ま
しい。固形のものについては液状のものと併用すればよ
い。また、アルキルフェノール型モノエポキシなどの反
応性希釈剤も使用できる。
本発明におけるポリアミド樹脂とは、ダイマー酸に脂
肪族アミンを反応させたもので、従来よりエポキシ樹脂
用常温硬化剤として使用されているものを指称する。ま
た、かかる硬化剤成分に加えて、公知の脂肪族ポリアミ
ド、脂環式ポリアミン、芳香族ポリアミン、アミンアダ
クト等を併用してもよい。
肪族アミンを反応させたもので、従来よりエポキシ樹脂
用常温硬化剤として使用されているものを指称する。ま
た、かかる硬化剤成分に加えて、公知の脂肪族ポリアミ
ド、脂環式ポリアミン、芳香族ポリアミン、アミンアダ
クト等を併用してもよい。
本発明における無水ケイ酸粉末とは、四塩化ケイ素の
高温気相加水分解で製造された超微粒子状の無水シリカ
であり、その表面には適量のシラノールグループが存在
しているものであって、通常、主剤と硬化剤成分のそれ
ぞれに対し2.5〜４％（重量％、以下同様）の範囲で用
いる。かかる無水ケイ酸粉末は、日本アエロジル（株）
からアエロジルとして市販されている。
高温気相加水分解で製造された超微粒子状の無水シリカ
であり、その表面には適量のシラノールグループが存在
しているものであって、通常、主剤と硬化剤成分のそれ
ぞれに対し2.5〜４％（重量％、以下同様）の範囲で用
いる。かかる無水ケイ酸粉末は、日本アエロジル（株）
からアエロジルとして市販されている。
本発明におけるポリエチレングリコールとしては、通
常分子量200〜20000の液状乃至固形のものが使用でき
（好ましくは分子量4000以下のもの）、固形の場合は分
散状態で使用すればよい。使用量は、通常、主剤成分に
対し0.1〜５％の範囲で配合すればよい。
常分子量200〜20000の液状乃至固形のものが使用でき
（好ましくは分子量4000以下のもの）、固形の場合は分
散状態で使用すればよい。使用量は、通常、主剤成分に
対し0.1〜５％の範囲で配合すればよい。
本発明に係るグリース状エポキシ樹脂組成物は、上述
のエポキシ樹脂からなる主剤成分と、ポリアミド樹脂お
よび要すれば他の硬化剤からなる硬化剤成分に対し、所
定の無水ケイ酸粉末とポリエチレングリコールを配合す
ることにより構成される。なお、二液混合時の流れを防
止したり、硬化中の揺変保持効果のために、カルボキシ
ル基末端ポリブタジエンや脂肪酸アマイドを適量添加す
ることができる。更に、必要に応じて、通常の可塑剤、
希釈剤、増量剤等を加えてもよい。
のエポキシ樹脂からなる主剤成分と、ポリアミド樹脂お
よび要すれば他の硬化剤からなる硬化剤成分に対し、所
定の無水ケイ酸粉末とポリエチレングリコールを配合す
ることにより構成される。なお、二液混合時の流れを防
止したり、硬化中の揺変保持効果のために、カルボキシ
ル基末端ポリブタジエンや脂肪酸アマイドを適量添加す
ることができる。更に、必要に応じて、通常の可塑剤、
希釈剤、増量剤等を加えてもよい。
次に実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。
に説明する。
実施例1,2および比較例１〜３ 下記表１に示す重量部数の各成分を混合した後、ペイ
ントロールを通してグリース状の主剤成分と硬化剤成分
を調製する。
ントロールを通してグリース状の主剤成分と硬化剤成分
を調製する。
次に、主剤成分について、その調製直後の状態と30日
経過後に再撹拌したときの状態を観察する。また、調製
時の主剤成分と硬化剤成分を二液混合し、これを110℃
の加熱下で７日間硬化せしめたときの硬化物の減量率
（％）を測定する。これらの結果を表１に併記する。
経過後に再撹拌したときの状態を観察する。また、調製
時の主剤成分と硬化剤成分を二液混合し、これを110℃
の加熱下で７日間硬化せしめたときの硬化物の減量率
（％）を測定する。これらの結果を表１に併記する。
Claims (3)
- 【請求項１】エポキシ樹脂を主剤成分、ポリアミド樹脂
を硬化剤成分とする二液型のエポキシ樹脂組成物におい
て、無水ケイ酸粉末とポリエチレングリコールを配合し
たことを特徴とするグリース状エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項２】主剤成分と硬化剤成分の両方に無水ケイ酸
粉末を配合し、さらに主剤成分にポリエチレングリコー
ルを配合した請求項第１項記載のグリース状エポキシ樹
脂組成物。 - 【請求項３】ポリエチレングリコールの配合量が、主剤
成分に対して0.1〜５重量％である請求項第２項記載の
グリース状エポキシ樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13212089A JP2735619B2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | グリース状エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13212089A JP2735619B2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | グリース状エポキシ樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02308846A JPH02308846A (ja) | 1990-12-21 |
| JP2735619B2 true JP2735619B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=15073880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13212089A Expired - Fee Related JP2735619B2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | グリース状エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2735619B2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-24 JP JP13212089A patent/JP2735619B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02308846A (ja) | 1990-12-21 |
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