JP2735210B2 - Fmステレオ復調装置 - Google Patents
Fmステレオ復調装置Info
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- JP2735210B2 JP2735210B2 JP63023001A JP2300188A JP2735210B2 JP 2735210 B2 JP2735210 B2 JP 2735210B2 JP 63023001 A JP63023001 A JP 63023001A JP 2300188 A JP2300188 A JP 2300188A JP 2735210 B2 JP2735210 B2 JP 2735210B2
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- Japan
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- signal
- phase
- frequency
- pilot signal
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Stereo-Broadcasting Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はフェーズ・ロックド・ループ(PLL)方式を
利用するFMステレオ復調装置に係り、特に入力信号に含
まれる19KHzパイロット信号と、それに同期する信号と
の乗算によってPLLを形成するようにしたFMステレオ・
マルチプレックス復調装置に使用されるものである。
利用するFMステレオ復調装置に係り、特に入力信号に含
まれる19KHzパイロット信号と、それに同期する信号と
の乗算によってPLLを形成するようにしたFMステレオ・
マルチプレックス復調装置に使用されるものである。
(従来の技術) 従来のPLL方式を利用するFM復調装置においては、副
搬送波信号に同期した信号を発生させるため、電圧制御
発振器(VCO)出力を分周した矩形波信号と入力パイロ
ット信号を乗算し位相比較する事によりフェーズロック
ドループ(PLL)を形成している。第3図にその構成を
示す。図中、1はPLL回路、2は移相比較器(乗算
器)、3はローパスフィルタ、4は電圧制御発振器(VC
O)、5は分周器、7は復調器である。この構成で、乗
算器2に入力される矩形波信号f(t)はパイロット信
号周波数19KHzを基本波とし、前記入力パイロット信号
p(t)に同期した矩形波信号となる。第4図にその波
形を示す。
搬送波信号に同期した信号を発生させるため、電圧制御
発振器(VCO)出力を分周した矩形波信号と入力パイロ
ット信号を乗算し位相比較する事によりフェーズロック
ドループ(PLL)を形成している。第3図にその構成を
示す。図中、1はPLL回路、2は移相比較器(乗算
器)、3はローパスフィルタ、4は電圧制御発振器(VC
O)、5は分周器、7は復調器である。この構成で、乗
算器2に入力される矩形波信号f(t)はパイロット信
号周波数19KHzを基本波とし、前記入力パイロット信号
p(t)に同期した矩形波信号となる。第4図にその波
形を示す。
(発明が解決しようとする課題) 乗算器を位相比較器として用いたがPLL方式では、乗
算器の2入力の位相差が90度の状態でロックする。従っ
て第4図の波形は入力パイロット信号をP(t)=Psin
ωptとすると(ただしωp=2π×19KHz)、フーリェ
級数で と表わせる。故に位相比較器(乗算器)出力は となり、ローパスフィルタを通した出力は零となる。
算器の2入力の位相差が90度の状態でロックする。従っ
て第4図の波形は入力パイロット信号をP(t)=Psin
ωptとすると(ただしωp=2π×19KHz)、フーリェ
級数で と表わせる。故に位相比較器(乗算器)出力は となり、ローパスフィルタを通した出力は零となる。
実際には電圧制御発振器4の温度特性や量産時の素子
特性バラツキ等により通常定常的な位相誤差(θ)を持
つ。この時先の位相比較器出力は 従ってローパスフィルタを通した出力は の直流成分を有する。
特性バラツキ等により通常定常的な位相誤差(θ)を持
つ。この時先の位相比較器出力は 従ってローパスフィルタを通した出力は の直流成分を有する。
ここで入力信号中にパイロット信号周波数の3倍(3
ωp)成分、例えば交通情報識別(ARI)信号やラジオ
データシステム(RDS)信号等を含んでいる場合にはビ
ート障害を発生し、前記PLL方式を利用したFMステレオ
復調器のセパレーション特性が低下する。
ωp)成分、例えば交通情報識別(ARI)信号やラジオ
データシステム(RDS)信号等を含んでいる場合にはビ
ート障害を発生し、前記PLL方式を利用したFMステレオ
復調器のセパレーション特性が低下する。
即ち入力信号を「P′(t)=Psinωpt+xsin3ω
pt」とすると、 となる。従ってローパスフィルタを通した出力は と位相誤差が増大し、FMステレオ復調器のセパレーショ
ン特性が低下する。
pt」とすると、 となる。従ってローパスフィルタを通した出力は と位相誤差が増大し、FMステレオ復調器のセパレーショ
ン特性が低下する。
また入力信号中の3ωp周波数成分を除去するため
に、入力回路にローパスフィルタ8を挿入すると、前記
3ωp成分を入力に含む場合のセパレーション低下を若
干改善することができるが、パイロット信号の位相遅れ
を生じたり(第5図(a))、副チャンネル信号に位相
遅れを生じたりして(第5図(b))、入力に3ωp成
分を含まぬ場合に比べてセパレーション特性を低下させ
てしまう。
に、入力回路にローパスフィルタ8を挿入すると、前記
3ωp成分を入力に含む場合のセパレーション低下を若
干改善することができるが、パイロット信号の位相遅れ
を生じたり(第5図(a))、副チャンネル信号に位相
遅れを生じたりして(第5図(b))、入力に3ωp成
分を含まぬ場合に比べてセパレーション特性を低下させ
てしまう。
本発明は、入力信号中にパイロット信号周波数の3倍
の周波数成分を含んでいる場合でも、出力の左(L),
右(R)チャンネル信号のセパレーション特性の低下を
防止するFMステレオ復調装置を提供するものである。
の周波数成分を含んでいる場合でも、出力の左(L),
右(R)チャンネル信号のセパレーション特性の低下を
防止するFMステレオ復調装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段と作用) 本発明は、入力パイロット信号に同期するフェーズロ
ックドループ(PLL)方式を用いて副搬送波信号に同期
した信号を発生させるFMステレオ復調装置において、入
力パイロット信号と電圧制御発振器(VCO)出力の分周
信号との乗算による位相比較手段を有し、この位相比較
手段と前記電圧制御発振器との間にはこの電圧制御発振
器の複数の分周信号を合成して入力パイロット信号周波
数の3次高調波成分を含まぬようにした信号をつくる手
段を具備することを特徴とする。
ックドループ(PLL)方式を用いて副搬送波信号に同期
した信号を発生させるFMステレオ復調装置において、入
力パイロット信号と電圧制御発振器(VCO)出力の分周
信号との乗算による位相比較手段を有し、この位相比較
手段と前記電圧制御発振器との間にはこの電圧制御発振
器の複数の分周信号を合成して入力パイロット信号周波
数の3次高調波成分を含まぬようにした信号をつくる手
段を具備することを特徴とする。
即ち本発明は、電圧制御発振器の複数の分周出力を合
成して、パイロット信号周波数ωpを基本波とし、3ω
p周波数成分を踏まない信号の作り、この信号と入力信
号とを乗算して位相比較を行なうPLL方式を利用したセ
パレーション特性のよいFMステレオ復調装置である。
成して、パイロット信号周波数ωpを基本波とし、3ω
p周波数成分を踏まない信号の作り、この信号と入力信
号とを乗算して位相比較を行なうPLL方式を利用したセ
パレーション特性のよいFMステレオ復調装置である。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第1図は同実施例の構成図であるが、これは前記従来
例のものと対応させた場合の例であるから、対応個所に
は同一符号を用いる。1はフェーズロックドループ(PL
L)回路であり、乗算形位相比較器2、ローパスフィル
タ3、電圧制御発振器(VCO)4、分周器5、減算回路
6を含む。また、前記分周器5は、副搬送波信号に同期
させた38KHzの矩形波信号を発生し、復調器7へ入力す
る。復調器7は、ステレオ、コンポジット信号入力を前
記38KHzの矩形波信号でスイッチングすることにより、
左(L),右(R)チャンネル信号を分離しFMステレオ
復調を行なう。
例のものと対応させた場合の例であるから、対応個所に
は同一符号を用いる。1はフェーズロックドループ(PL
L)回路であり、乗算形位相比較器2、ローパスフィル
タ3、電圧制御発振器(VCO)4、分周器5、減算回路
6を含む。また、前記分周器5は、副搬送波信号に同期
させた38KHzの矩形波信号を発生し、復調器7へ入力す
る。復調器7は、ステレオ、コンポジット信号入力を前
記38KHzの矩形波信号でスイッチングすることにより、
左(L),右(R)チャンネル信号を分離しFMステレオ
復調を行なう。
前記分周器5の第1の矩形波出力f1(t)はパイロッ
ト周波数19KHzを基本波とし、入力信号中のパイロット
信号に同期し1/6周期位相の遅れた矩形波信号で、前記
分周器5の第2の矩形波出力f2(t)はパイロット周波
数19KHzを基本波とし、入力信号中のパイロット信号に
同期し1/6周期位相の進んだ矩形波信号である。第2図
にその波形を示す。ここでf1(t),f2(t)はフーリ
ェ級数展開し次のように表わすことができる。
ト周波数19KHzを基本波とし、入力信号中のパイロット
信号に同期し1/6周期位相の遅れた矩形波信号で、前記
分周器5の第2の矩形波出力f2(t)はパイロット周波
数19KHzを基本波とし、入力信号中のパイロット信号に
同期し1/6周期位相の進んだ矩形波信号である。第2図
にその波形を示す。ここでf1(t),f2(t)はフーリ
ェ級数展開し次のように表わすことができる。
従って減算回路6の出力「f(t)=f1(t)−f
2(t)」は次のようになる。
2(t)」は次のようになる。
いまPLL回路1が定常的な位相誤差(θ)を持ってい
ると となる。従ってP(t)=Psinωpt入力時の位相比較器
出力は となりローパスフィルタ3を通した出力は となる。
ると となる。従ってP(t)=Psinωpt入力時の位相比較器
出力は となりローパスフィルタ3を通した出力は となる。
一方入力信号中に3ωp成分を含む場合には「入力
P′(t)=Psinωpt+xsin3ωpt」として となる。してがってローパスフィルタを通した出力は先
と同様 となり、xsin3ωpt成分による位相誤差の増大を防止す
ることができる。
P′(t)=Psinωpt+xsin3ωpt」として となる。してがってローパスフィルタを通した出力は先
と同様 となり、xsin3ωpt成分による位相誤差の増大を防止す
ることができる。
以上により本発明によれば入力信号中に3ωp成分
(交通情報信号(ARI)やラジオデータシステム(RD
S))を含む場合でも、セパレーション特性の低下のな
い良好なFMステレオ復調装置を実現することができる。
また第5図のようなローパスフィルタ等を含まないた
め、特に集積回路化に適している。
(交通情報信号(ARI)やラジオデータシステム(RD
S))を含む場合でも、セパレーション特性の低下のな
い良好なFMステレオ復調装置を実現することができる。
また第5図のようなローパスフィルタ等を含まないた
め、特に集積回路化に適している。
[発明の効果] 以上説明した如く本発明によれば、セパレーション特
性が良好で、集積回路化に適したFMステレオ復調装置が
提供できるものである。
性が良好で、集積回路化に適したFMステレオ復調装置が
提供できるものである。
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図はその
動作を説明するための信号波形図、第3図,第5図は従
来のPLL方式を利用したFMステレオ復調装置の構成図、
第4図はその動作を説明するための信号波形図である。 1……PLL回路、2……位相比較器(乗算器)、3……
ローパスフィルタ、4……電圧制御発振器、5……分周
器、6……減算回路、7……復調器。
動作を説明するための信号波形図、第3図,第5図は従
来のPLL方式を利用したFMステレオ復調装置の構成図、
第4図はその動作を説明するための信号波形図である。 1……PLL回路、2……位相比較器(乗算器)、3……
ローパスフィルタ、4……電圧制御発振器、5……分周
器、6……減算回路、7……復調器。
Claims (2)
- 【請求項1】入力パイロット信号に同期するフェーズロ
ックドループ(PLL)方式を用いて副搬送波信号に同期
した信号を発生させるFMステレオ復調装置において、入
力パイロット信号と電圧制御発振器(VCO)から出力さ
れた信号を複数に分周した分周信号との乗算による位相
比較手段を有し、この位相比較手段と前記電圧制御発振
器との間に、前記分周信号を減算して前記入力パイロッ
ト信号周波数の3次高調波成分を除去した信号を発生す
る手段を具備することを特徴とするFMステレオ復調装
置。 - 【請求項2】前記各手段は、前記入力パイロット信号周
波数を基本波とし、入力パイロット信号より1/6周期位
相の遅れた第1の矩形波信号と、前記入力パイロット信
号周波数を基本波とし、前記入力パイロット信号より1/
6周期位相の進んだ第2の矩形波信号を発生する手段
と、前記第1の矩形波信号と第2の矩形波信号との減算
信号を発生する手段と、前記減算信号と入力パイロット
信号との乗算による位相比較手段であることを特徴とす
る請求項1記載のFMステレオ復調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63023001A JP2735210B2 (ja) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | Fmステレオ復調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63023001A JP2735210B2 (ja) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | Fmステレオ復調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01198841A JPH01198841A (ja) | 1989-08-10 |
JP2735210B2 true JP2735210B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=12098268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63023001A Expired - Fee Related JP2735210B2 (ja) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | Fmステレオ復調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2735210B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4926157B2 (ja) * | 2008-11-18 | 2012-05-09 | 株式会社Jvcケンウッド | 復調装置 |
-
1988
- 1988-02-03 JP JP63023001A patent/JP2735210B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01198841A (ja) | 1989-08-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |