JPS5852381B2 - 基準搬送波再生回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、バーストモードで入力されるｎ相のＰＳＫ
信号の基準搬送波を再生する基準搬送波再生回路に関す
るものである。

従来この種の回路は第１図のように構成されていた。

第１図において、１はｎてい倍器、２ａｔ２ｂは周波数
混合器（以下ミクサとよぶ）、３は同調回路、４は位相
検波器、５は低域ろ波器（以下ループフィルタとよぶ）
、６は電圧制御発振器（以下ＶＣＯとよぶ）、７はｎ分
周器である。

入力ｎ相ＰＳＫ波は、ｎてい倍器１によりｎてい倍され
搬送波成分が抽出される。

この搬送波成分とｖｃｏ６の発振出力信号はともにミク
サ２ａに入力され、ミクサ２ａはその差の周波数を有す
る信号を出力する。

ミクサ２ａの出力の一方は直接、他方は同調回路３を介
して、それぞれ位相検波器４に入力される。

同調回路３を通過した信号は、その信号の周波数と同調
回路３の中心周波数との差に応じた位相回転を受けるた
め、位相検波器４により、同調回路３の入力信号と同調
回路３の出力信号との位相差が検出され、この位相差に
応じて出力される電圧をループフィルタ５を介して、Ｖ
ＣＯ６に印加し、ミクサ２ａの出力の周波数が、同調回
路３の中心周波数に等しくなるようにその発振周波数を
制御する。

このように同調回路３の中心周波数に等しくなるように
制御されたミクサ２ａの出力は、同調回路３により雑音
が除去され、ＶＣＯ６の発振出力信号とともにミクサ２
ｂに入力する。

ミクサ２ｂの出力はｎ分周器γにより、ｎ分周され、ｎ
相のＰＳＫ信号の基準搬送波が得られる。

しかしながらこの従来回路において、ｎ相のＰＳＫ信号
が絶えた期間すなわちバーストが存在しない間は、位相
検波器４０入力は、両者とも雑音だけになり、ＶＣＯ６
の発振周波数は、雑音により制御され、ドリフトを受け
、次にバーストが入力した場合ＶＣＯ６は同期周波数近
傍にいないため、すばや（同期できないという欠点があ
った。

この発明は、これらの欠点を解消するためなされたもの
で、バーストが存在しない間も、雑音によりＶＣｏの発
振周波数がドリフトを受けることのない基準搬送波再生
回路を提供するものである。

以下第２図に示すこの発明の一実施例について説明する
。

第２図において１はｎてい倍器、２ａ。２ｂはミクサ、
３は同調回路、４は位相検波器、５はループフィルタ、
６はＶＣｏ１７はｎ分周器、８ ａ 、８ ｂはスイッ
チ回路、９は単同調回路、１０はバーストが絶えた期間
制御信号が印加される端子で、この制御信号によりスイ
ッチ回路８ａ。

８ｂがスイッチされる。

バーストが存在する場合はスイッチ回路８ａ、８ｂはそ
れぞれミクサ２ａ１単同調回路３につながれ、第１図に
示す従来の回路構成と同じになり、従来と同様な動作に
より基準搬送波が再生される。

バーストが存在しない場合は、端子１０に印加される制
御信号によりスイッチ回路８ａ、８ｂはそれぞれ、ＶＣ
ｏ６及び単同調回路９につながれ、第３図に示す構成と
なる。

第３図において、単同調回路９の中心周波数はＶＣｏ６
の自由発振周波数に設定されており、ＶＣｏ６の発振出
力信号はこの単同調回路９において、その中心周波数と
の差に応じて、同調回路３とほぼ等しい位相回転が与え
られる。

ここで、前バーストの同調回路３への入力信号周波数は
同調回路３の中心周波数に等しくするために、■Ｃ０６
０周波数を制御していた位相検波器４の出力電圧と、バ
ーストが存在しない間の位相検波器４の出力電圧は一致
しバーストが存在しない間、前バーストでのＶＣｏ６の
発振周波数を維持することができる。

このようにして、バーストが存在しない間も、ＶＣｏ６
の周波数が雑音によりドリフトを受けないようにするこ
とができ、次にバーストが入力した場合に、ＶＣｏ６は
同期周波数近傍にいるため、すばやく同期することが可
能になる。

以上のように、この発明に係る基準搬送波再生回路では
、バーストが存在しない間は前バーストでのＶＣＯの発
振周波数を維持するようにしたので、次にバーストが入
力したとき、すばやく同期することができる利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の基準搬送波再生回路の構成図、第２図は
この発明の一実施例の構成図、第３図は第２図の動作を
説明するための説明図である。 図中１はｎてい倍器、２ａｔ２ｂはミクサ、３は同調回
路、４は位相検波器、５はループフィルタ、６はＶＣｏ
、７はｎ分周器、８ ａ ７８ ｂはスイッチ回路、９
は単同調回路、１０は端子である。 なお図中、同一あるいは相当部分は同一符号を符して示
しである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ｎ相のＰＳＫ信号をｎてい倍し、これと電圧制御発
   振器の発振出力信号の周波数差に応じた信号を同調回路
   に入力し、この同調回路の入力信号と出力信号の位相回
   転（位相差）を検出する位相検波器の出力電圧を低域ろ
   波器を介して上記電圧制御発振器に印加して上記同調回
   路の入力信号周波数が上記同調回路の中心周波数になる
   よう制御すると共に、上記同調回路の出力信号と上記電
   圧制御発振器の発振出力信号の周波数差に応じた信号を
   ｎ分周して上記ｎ相のＰＳＫ信号の基準搬送波を再生す
   る回路において、上記電圧制御発振器の自由発振周波数
   とほぼ等しい中心周波数に設定され、上記電圧制御発振
   器の発振出力信号に上記同調回路とほぼ等しい位相回転
   を与える単同調回路、および上記ｎ相のＰＳＫ信号が絶
   えた期間、上記同調回路の入力信号および出力信号に代
   えて上記電圧制御発振器の発振出力信号および上記単同
   調回路の出力信号を上記位相検波器に入力されるスイッ
   チ回路を備えたことを特徴とする基準搬送波再生回路。