JP2734422B2 - 化合物磁気抵抗効果材料およびその製造方法 - Google Patents
化合物磁気抵抗効果材料およびその製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッド、磁気セ
ンサ等の磁気信号検出素子に使用する化合物磁気抵抗効
果材料およびその製造方法に関するものである。
ンサ等の磁気信号検出素子に使用する化合物磁気抵抗効
果材料およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果を利用すれば磁場の変化を
電気抵抗変化として検出することができる。このことを
利用した磁気検出素子としては磁気ヘッドや磁気センサ
等がある。このような磁気検出素子用材料となる磁気抵
抗効果を示す材料としては、異方性磁気抵抗効果を示す
パーマロイ合金などがある。また、最近では、MBE
(分子線成長)法等の薄膜成長技術を用いてFe/Cr
といった強磁性層と非磁性層を積層させて金属人工格子
を形成する技術や、非磁性金属中に磁性金属を析出させ
てグラニュラー型単層膜と呼ばれる構造を形成する技術
の研究・開発も進められている。
電気抵抗変化として検出することができる。このことを
利用した磁気検出素子としては磁気ヘッドや磁気センサ
等がある。このような磁気検出素子用材料となる磁気抵
抗効果を示す材料としては、異方性磁気抵抗効果を示す
パーマロイ合金などがある。また、最近では、MBE
(分子線成長)法等の薄膜成長技術を用いてFe/Cr
といった強磁性層と非磁性層を積層させて金属人工格子
を形成する技術や、非磁性金属中に磁性金属を析出させ
てグラニュラー型単層膜と呼ばれる構造を形成する技術
の研究・開発も進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、磁気記録におい
て磁気記録媒体の記録密度は著しく上昇しており、今後
も磁気記録密度はさらに上昇するものと考えられてい
る。磁気記録媒体からの磁気信号は記録密度の上昇に伴
いますます小さくなってきている。このような高密度の
磁気記録媒体からの微弱な磁気信号を検出するためには
高感度な磁気検出素子が必要となる。磁気検出に磁気抵
抗効果を利用する場合には、磁場の変化に対して電気抵
抗ができるだけ大きく変化する材料が望ましい。
て磁気記録媒体の記録密度は著しく上昇しており、今後
も磁気記録密度はさらに上昇するものと考えられてい
る。磁気記録媒体からの磁気信号は記録密度の上昇に伴
いますます小さくなってきている。このような高密度の
磁気記録媒体からの微弱な磁気信号を検出するためには
高感度な磁気検出素子が必要となる。磁気検出に磁気抵
抗効果を利用する場合には、磁場の変化に対して電気抵
抗ができるだけ大きく変化する材料が望ましい。
【0004】しかしながら、従来材料のパーマロイ合金
では電気抵抗の変化は高々数パーセントであり、より高
密度の磁気記録に対応していくのには困難があった。こ
のような状況は近年開発が進められている金属人工格子
やグラニュラー型単層膜についても同様で、未だ十分に
高い磁気抵抗効果を得るに至っていない。そこで、磁気
記録技術の進展に伴って微弱化する高密度磁気記録媒体
からの磁気信号を誤りなく検出することができるように
するために、従来材料よりも大きな電気抵抗変化を示す
磁気抵抗効果材料の開発が望まれている。このような材
料を用いれば、従来よりも高密度の磁気記録に対応した
磁気ヘッドや高感度の磁気センサ等の磁気デバイスの作
製が可能となる。
では電気抵抗の変化は高々数パーセントであり、より高
密度の磁気記録に対応していくのには困難があった。こ
のような状況は近年開発が進められている金属人工格子
やグラニュラー型単層膜についても同様で、未だ十分に
高い磁気抵抗効果を得るに至っていない。そこで、磁気
記録技術の進展に伴って微弱化する高密度磁気記録媒体
からの磁気信号を誤りなく検出することができるように
するために、従来材料よりも大きな電気抵抗変化を示す
磁気抵抗効果材料の開発が望まれている。このような材
料を用いれば、従来よりも高密度の磁気記録に対応した
磁気ヘッドや高感度の磁気センサ等の磁気デバイスの作
製が可能となる。
【0005】したがって、本発明の解決すべき課題は、
磁気信号の変化に対して、従来材料よりも大きな電気抵
抗変化を示す磁気抵抗効果材料を提供することであり、
またその製造方法を提供できるようにすることである。
磁気信号の変化に対して、従来材料よりも大きな電気抵
抗変化を示す磁気抵抗効果材料を提供することであり、
またその製造方法を提供できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明による化合物磁気抵抗効果材料は、 (1)タリウム(Tl)、ビスマス(Bi)、鉛(P
b)および水銀(Hg)の中の1種または複数種からな
る第1金属M1、 (2)IIA元素(アルカリ土類金属)、III A元素およ
びランタノイド元素の中の1種または複数種からなる第
2金属M2、 (3)次の(a)、(b)または(c)からなる第3金
属M3、(a)マンガン(Mn)、(b)マンガンの全
部または一部を3d、4dおよび5d遷移金属の中の少
なくとも1種で置換したもの、 (4)次の(a)または(b)からなる非金属類Z、
(a)酸素(O)、(b)酸素の一部を水酸基(O
H)、フッ素(F)、ホウ素(B)、塩素(Cl)、臭
素(Br)、硫黄(S)、セレン(Se)およびテルル
(Te)の中の少なくとも一種類で置換したもの、 を構成要素として含み、M1m M2n+1 M3n Zy (但
し、mは1または2、1≦n≦4、yは構成元素の種類
と組成比および合成条件により変化する値)の化学式で
表されるペロブスカイト構造類縁層状の構造をもつもの
である。
の本発明による化合物磁気抵抗効果材料は、 (1)タリウム(Tl)、ビスマス(Bi)、鉛(P
b)および水銀(Hg)の中の1種または複数種からな
る第1金属M1、 (2)IIA元素(アルカリ土類金属)、III A元素およ
びランタノイド元素の中の1種または複数種からなる第
2金属M2、 (3)次の(a)、(b)または(c)からなる第3金
属M3、(a)マンガン(Mn)、(b)マンガンの全
部または一部を3d、4dおよび5d遷移金属の中の少
なくとも1種で置換したもの、 (4)次の(a)または(b)からなる非金属類Z、
(a)酸素(O)、(b)酸素の一部を水酸基(O
H)、フッ素(F)、ホウ素(B)、塩素(Cl)、臭
素(Br)、硫黄(S)、セレン(Se)およびテルル
(Te)の中の少なくとも一種類で置換したもの、 を構成要素として含み、M1m M2n+1 M3n Zy (但
し、mは1または2、1≦n≦4、yは構成元素の種類
と組成比および合成条件により変化する値)の化学式で
表されるペロブスカイト構造類縁層状の構造をもつもの
である。
【0007】また、上記の課題を解決するための本発明
による化合物磁気抵抗効果材料の製造方法は、 (1)タリウム酸化物、ビスマス酸化物、鉛酸化物、水
銀酸化物の中の1種または複数種からなる第1金属酸化
物(M1S OT )、 (2)IIA元素酸化物、III A元素酸化物およびランタ
ノイド元素酸化物の中の1種または複数種からなる第2
金属酸化物(M2u Ov )、 (3)次の(a)または(b)からなる第3金属酸化物
(M3w Ox )、(a)マンガン酸化物、または3d、
4dおよび5d遷移金属酸化物の中の少なくとも1種
(b)マンガン酸化物と、3d、4dおよび5d遷移金
属酸化物の中の1種または複数種とからなる複数種酸化
物、 を各酸化物ごとに秤量の上混合し、焼成してM1m M2
n+1 M3n Zy (但し、Zは酸素または酸素の一部を他
の元素で置換した非金属類、mは1または2、1≦n≦
4、yは構成元素の種類と組成比および合成条件により
変化する値)の化学式で表されるペロブスカイト構造類
縁層状の構造体を合成することを特徴としている。
による化合物磁気抵抗効果材料の製造方法は、 (1)タリウム酸化物、ビスマス酸化物、鉛酸化物、水
銀酸化物の中の1種または複数種からなる第1金属酸化
物(M1S OT )、 (2)IIA元素酸化物、III A元素酸化物およびランタ
ノイド元素酸化物の中の1種または複数種からなる第2
金属酸化物(M2u Ov )、 (3)次の(a)または(b)からなる第3金属酸化物
(M3w Ox )、(a)マンガン酸化物、または3d、
4dおよび5d遷移金属酸化物の中の少なくとも1種
(b)マンガン酸化物と、3d、4dおよび5d遷移金
属酸化物の中の1種または複数種とからなる複数種酸化
物、 を各酸化物ごとに秤量の上混合し、焼成してM1m M2
n+1 M3n Zy (但し、Zは酸素または酸素の一部を他
の元素で置換した非金属類、mは1または2、1≦n≦
4、yは構成元素の種類と組成比および合成条件により
変化する値)の化学式で表されるペロブスカイト構造類
縁層状の構造体を合成することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明者は、上記構成の化合物材料が、すなわ
ち、M1m M2n+1 M3n Zyの化学式で表されるペロ
ブスカイト構造類縁層状の化合物が大きな磁気抵抗効果
をことを見いだし、その合成方法を確立した。ここで、
本発明のペロブスカイト構造類縁層状化合物は、例え
ば、 (TlO)m (Rn+1 Mnn O3n+1)(Rはアルカリ土
類金属) の化学式で表されるものであり、n層のペロブスカイト
ユニットごとにTlOまたはTl2 O2 で表される層が
介在した構造となっている。
ち、M1m M2n+1 M3n Zyの化学式で表されるペロ
ブスカイト構造類縁層状の化合物が大きな磁気抵抗効果
をことを見いだし、その合成方法を確立した。ここで、
本発明のペロブスカイト構造類縁層状化合物は、例え
ば、 (TlO)m (Rn+1 Mnn O3n+1)(Rはアルカリ土
類金属) の化学式で表されるものであり、n層のペロブスカイト
ユニットごとにTlOまたはTl2 O2 で表される層が
介在した構造となっている。
【0009】本発明による材料は、強磁性状態と常磁性
状態の磁気転移を示す。磁気転移温度以上ではMn等の
遷移金属の磁気スピン間に働く相互作用は弱く、常磁性
状態となっている。一方、この温度以下では磁気スピン
が整列し、さらには金属的な電気伝導性を示す状態へ転
移する。電気抵抗の温度変化を見ると、例えば500K
付近から温度が下がるに従って大きくなっていった電気
抵抗は、磁気転移温度以下で磁気スピンが整列すること
により金属相が発現して急激に小さくなり、以下金属的
な電気伝導を示すようになる。
状態の磁気転移を示す。磁気転移温度以上ではMn等の
遷移金属の磁気スピン間に働く相互作用は弱く、常磁性
状態となっている。一方、この温度以下では磁気スピン
が整列し、さらには金属的な電気伝導性を示す状態へ転
移する。電気抵抗の温度変化を見ると、例えば500K
付近から温度が下がるに従って大きくなっていった電気
抵抗は、磁気転移温度以下で磁気スピンが整列すること
により金属相が発現して急激に小さくなり、以下金属的
な電気伝導を示すようになる。
【0010】この磁気転移温度付近ではスピンが完全に
は揃っていない状態と見なすことができるがこの状態に
外部磁場を印加することにより磁気スピンを揃えて、電
気抵抗を低下させることができる。この作用が本発明に
よる「磁気抵抗効果」であり、本発明の材料の電気抵抗
は例えば5テスラ以上の外部磁場を印加すると磁場がな
い場合に比べてその値が50%以上低下することが確認
された。
は揃っていない状態と見なすことができるがこの状態に
外部磁場を印加することにより磁気スピンを揃えて、電
気抵抗を低下させることができる。この作用が本発明に
よる「磁気抵抗効果」であり、本発明の材料の電気抵抗
は例えば5テスラ以上の外部磁場を印加すると磁場がな
い場合に比べてその値が50%以上低下することが確認
された。
【0011】上述したように、本発明による材料では、
強磁性状態と常磁性状態の磁気転移温度付近での磁気抵
抗効果を利用するが、IIA(アルカリ土類金属)、III
Aあるいはランタノイド元素の種類と組成比を調整する
ことにより、磁気転移温度を幅広い範囲で変化させるこ
とが可能である。すなわち、磁気抵抗効果を広範囲な温
度領域において実現することができ、様々な温度領域に
適した磁気検出素子を作成することが可能である。
強磁性状態と常磁性状態の磁気転移温度付近での磁気抵
抗効果を利用するが、IIA(アルカリ土類金属)、III
Aあるいはランタノイド元素の種類と組成比を調整する
ことにより、磁気転移温度を幅広い範囲で変化させるこ
とが可能である。すなわち、磁気抵抗効果を広範囲な温
度領域において実現することができ、様々な温度領域に
適した磁気検出素子を作成することが可能である。
【0012】また、組成式中のyは、例えば酸化物では
化合物中の酸素量を表すが、この値は焼成条件(焼成温
度、時間、雰囲気)や構成元素の種類と組成比によって
変化させることが可能である。例えば、酸素中で焼成さ
れたものはアルゴンや窒素中で焼成されたものより一般
にyの値は大きくなる。この値は、電気伝導を担うキャ
リア濃度と関係しており、この値を焼成条件で制御する
ことにより基準となる電気抵抗の絶対値を変化させるこ
とが可能になる。
化合物中の酸素量を表すが、この値は焼成条件(焼成温
度、時間、雰囲気)や構成元素の種類と組成比によって
変化させることが可能である。例えば、酸素中で焼成さ
れたものはアルゴンや窒素中で焼成されたものより一般
にyの値は大きくなる。この値は、電気伝導を担うキャ
リア濃度と関係しており、この値を焼成条件で制御する
ことにより基準となる電気抵抗の絶対値を変化させるこ
とが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。Tlm Srn+1 Mnn Oy の代表例で示さ
れる本発明によるペロブスカイト構造類縁層状の化合物
磁気抵抗効果材料は、原料粉末を混合した後に焼成を行
って、あるいは原料粉末の仮焼後に粉砕・混合しさらに
本焼成を行っていわゆるセラミックスとして合成するこ
とができる。また、このようにして合成された材料を高
温溶融しこの状態から析出させることにより、あるいは
フローティングゾーン法を用いることにより、単結晶材
料として得ることができる。
て説明する。Tlm Srn+1 Mnn Oy の代表例で示さ
れる本発明によるペロブスカイト構造類縁層状の化合物
磁気抵抗効果材料は、原料粉末を混合した後に焼成を行
って、あるいは原料粉末の仮焼後に粉砕・混合しさらに
本焼成を行っていわゆるセラミックスとして合成するこ
とができる。また、このようにして合成された材料を高
温溶融しこの状態から析出させることにより、あるいは
フローティングゾーン法を用いることにより、単結晶材
料として得ることができる。
【0014】原料の組み合わせによっては、常圧下では
非平衡な材料もあり、2GPa(20kbar)以上の
高圧下での合成が有効な場合もある。また、上記の方法
で得られたセラミックス、単結晶材料を用い、スパッタ
法、レーザ蒸着法(レーザアブレーション法)あるいは
真空蒸着法を利用して基板上に薄膜として形成すること
ができる。特に、磁気検出素子として磁気記録再生デバ
イスに組み込む場合には、素子の小型化や加工性から考
えて薄膜に形成することが有利になる。
非平衡な材料もあり、2GPa(20kbar)以上の
高圧下での合成が有効な場合もある。また、上記の方法
で得られたセラミックス、単結晶材料を用い、スパッタ
法、レーザ蒸着法(レーザアブレーション法)あるいは
真空蒸着法を利用して基板上に薄膜として形成すること
ができる。特に、磁気検出素子として磁気記録再生デバ
イスに組み込む場合には、素子の小型化や加工性から考
えて薄膜に形成することが有利になる。
【0015】[第1の実施形態]原料として、酸化タリ
ウム(Tl2 O 3)、酸化ストロンチウム(SrO)、
酸化マンガン(MnO)をモル比でTl:Sr:Mn=
1:2:1になるように秤量した後混合した。所定の形
状にプレスした後、金箔に包んで900度で5時間焼成
した。この合成過程において、金箔は蒸気圧の高いタリ
ウム元素の蒸発を防ぎ、試料の化学組成を保つのに有効
な方法である。
ウム(Tl2 O 3)、酸化ストロンチウム(SrO)、
酸化マンガン(MnO)をモル比でTl:Sr:Mn=
1:2:1になるように秤量した後混合した。所定の形
状にプレスした後、金箔に包んで900度で5時間焼成
した。この合成過程において、金箔は蒸気圧の高いタリ
ウム元素の蒸発を防ぎ、試料の化学組成を保つのに有効
な方法である。
【0016】x線回折による結晶構造を解析した結果、
この試料はマンガン(Mn)イオンを含んだいわゆるペ
ロスカイトユニットとタリウム(Tl)と酸素(O)か
らなる2次元的な層とが交互に積層されたペロブスカイ
ト構造類縁層状化合物であることが明らかとなった。得
られた材料に電流供給用および電圧測定用の端子を取り
付け、磁場を印加することなくあるいは印加して、入力
電流に対する出力電圧から、磁気抵抗を測定した。
この試料はマンガン(Mn)イオンを含んだいわゆるペ
ロスカイトユニットとタリウム(Tl)と酸素(O)か
らなる2次元的な層とが交互に積層されたペロブスカイ
ト構造類縁層状化合物であることが明らかとなった。得
られた材料に電流供給用および電圧測定用の端子を取り
付け、磁場を印加することなくあるいは印加して、入力
電流に対する出力電圧から、磁気抵抗を測定した。
【0017】まず、外部磁場を印加せずに電気抵抗を測
定したところ、この試料は室温付近において1Ωcm程
度の抵抗を示した。電気抵抗は温度を下げるに従い増加
し、約200K付近で10Ωcmに達し、この温度以下
では金属的な電気伝導を示し、抵抗値は数10から数1
00mΩcmまで低下した。この電気抵抗が大きく変化
する温度は常磁性状態から強磁性状態への磁気転移を示
す温度とほとんど同じであった。
定したところ、この試料は室温付近において1Ωcm程
度の抵抗を示した。電気抵抗は温度を下げるに従い増加
し、約200K付近で10Ωcmに達し、この温度以下
では金属的な電気伝導を示し、抵抗値は数10から数1
00mΩcmまで低下した。この電気抵抗が大きく変化
する温度は常磁性状態から強磁性状態への磁気転移を示
す温度とほとんど同じであった。
【0018】この温度付近で外部磁場を印加して電気抵
抗の変化をみたところ、10Ωcmであった電気抵抗は
磁場の増加とともに減少して6テスラの外部磁場で4Ω
cm程度までになった。これを外部磁場を印加しない状
態での抵抗値と比較すると約−60%の変化を示したこ
とになる。これはパーマロイ等の異方性磁気抵抗効果を
示す材料や金属人工格子で観察されている電気抵抗の変
化を大きく凌ぐものであった。
抗の変化をみたところ、10Ωcmであった電気抵抗は
磁場の増加とともに減少して6テスラの外部磁場で4Ω
cm程度までになった。これを外部磁場を印加しない状
態での抵抗値と比較すると約−60%の変化を示したこ
とになる。これはパーマロイ等の異方性磁気抵抗効果を
示す材料や金属人工格子で観察されている電気抵抗の変
化を大きく凌ぐものであった。
【0019】[第2の実施形態]原料として酸化タリウ
ム(Tl2 O3 )、酸化ストロンチウム(SrO)、酸
化マンガン(MnO)をモル比でTl:Sr:Mn=
1:3:2になるように秤量した後混合した。第1の実
施形態の場合と同様の方法で酸素気流中およびアルゴン
気流中において900度で5時間焼成したものを試料と
した。結晶構造を解析した結果、この試料は、マンガン
(Mn)イオンを含んだいわゆるペロスカイトユニット
の2層おきにタリウム(Tl)と酸素(O)からなる2
次元的な層が介在するペロブスカイト構造類縁層状化合
物であることが明らかとなった。
ム(Tl2 O3 )、酸化ストロンチウム(SrO)、酸
化マンガン(MnO)をモル比でTl:Sr:Mn=
1:3:2になるように秤量した後混合した。第1の実
施形態の場合と同様の方法で酸素気流中およびアルゴン
気流中において900度で5時間焼成したものを試料と
した。結晶構造を解析した結果、この試料は、マンガン
(Mn)イオンを含んだいわゆるペロスカイトユニット
の2層おきにタリウム(Tl)と酸素(O)からなる2
次元的な層が介在するペロブスカイト構造類縁層状化合
物であることが明らかとなった。
【0020】酸素気流中で焼成した試料は、外部磁場を
印加しない状態において室温付近での電気抵抗が500
mΩcm程度であり、250K付近で電気抵抗が大きく
変化し、この温度付近で6テスラの外部磁場において外
部磁場を印加しない場合に比べて約−50%の磁気抵抗
効果を示した。
印加しない状態において室温付近での電気抵抗が500
mΩcm程度であり、250K付近で電気抵抗が大きく
変化し、この温度付近で6テスラの外部磁場において外
部磁場を印加しない場合に比べて約−50%の磁気抵抗
効果を示した。
【0021】一方、アルゴン気流中で焼成した試料は酸
素気流中で焼成した試料に比べ酸素量が少なくなってお
り、室温付近での電気抵抗が1Ωcmであった。この試
料は200K付近で6テスラの外部磁場において外部磁
場を印加しない場合に比べて約−60%の磁気抵抗効果
を示した。
素気流中で焼成した試料に比べ酸素量が少なくなってお
り、室温付近での電気抵抗が1Ωcmであった。この試
料は200K付近で6テスラの外部磁場において外部磁
場を印加しない場合に比べて約−60%の磁気抵抗効果
を示した。
【0022】[第3の実施形態]原料として酸化ビスマ
ス(Bi2 O3 )、酸化ストロンチウム(SrO)、酸
化マンガン(MnO)を、モル比でBi:Sr:Mn=
2:3:2になるように秤量した後混合した。第1の実
施形態の場合と同様の方法で940度で5時間焼成し
た。得られた試料は、マンガン(Mn)イオンを含んだ
2層のペロスカイトユニットごとにビスマス(Bi)と
酸素(O)からなるBi2 O2 の層が介在するペロブス
カイト構造類縁層状化合物であることが明らかとなっ
た。この試料は6テスラの外部磁場において外部磁場を
印加しない場合に比べて約−50%の磁気抵抗効果を示
した。
ス(Bi2 O3 )、酸化ストロンチウム(SrO)、酸
化マンガン(MnO)を、モル比でBi:Sr:Mn=
2:3:2になるように秤量した後混合した。第1の実
施形態の場合と同様の方法で940度で5時間焼成し
た。得られた試料は、マンガン(Mn)イオンを含んだ
2層のペロスカイトユニットごとにビスマス(Bi)と
酸素(O)からなるBi2 O2 の層が介在するペロブス
カイト構造類縁層状化合物であることが明らかとなっ
た。この試料は6テスラの外部磁場において外部磁場を
印加しない場合に比べて約−50%の磁気抵抗効果を示
した。
【0023】[第4の実施形態]原料として酸化水銀
(HgO)、酸化ストロンチウム(SrO)、酸化ラン
タン(La2 O3 )、酸化マンガン(MnO)をモル比
でHg:Sr:La:Mn=1:2:1:2(試料1)
および1:1:2:2(試料2)になるように秤量した
後混合した。それぞれを第1の実施形態の場合と同様の
方法で700度で5時間焼成した。得られた試料はHg
Oからなる薄層を含んだペロブスカイト構造類縁層状化
合物であることが明らかとなった。
(HgO)、酸化ストロンチウム(SrO)、酸化ラン
タン(La2 O3 )、酸化マンガン(MnO)をモル比
でHg:Sr:La:Mn=1:2:1:2(試料1)
および1:1:2:2(試料2)になるように秤量した
後混合した。それぞれを第1の実施形態の場合と同様の
方法で700度で5時間焼成した。得られた試料はHg
Oからなる薄層を含んだペロブスカイト構造類縁層状化
合物であることが明らかとなった。
【0024】試料1は150K付近で電気抵抗が大きく
変化し、この温度付近で6テスラの外部磁場において外
部磁場を印加しない場合に比べて約−75%の磁気抵抗
効果を示した。一方、試料2は250K付近で電気抵抗
が大きく変化し、この温度付近で6テスラの外部磁場に
おいて外部磁場を印加しない場合に比べて約−60%の
磁気抵抗効果を示した。
変化し、この温度付近で6テスラの外部磁場において外
部磁場を印加しない場合に比べて約−75%の磁気抵抗
効果を示した。一方、試料2は250K付近で電気抵抗
が大きく変化し、この温度付近で6テスラの外部磁場に
おいて外部磁場を印加しない場合に比べて約−60%の
磁気抵抗効果を示した。
【0025】[第5の実施形態]酸化鉛(PbO)、酸
化ストロンチウム(SrO)、酸化マンガン(MnO)
の粉末を、PbSr3 Mn2 O8 となる割合で混合し、
750度で12時間焼成した。得られたペレットをレー
ザ蒸着用のターゲットとして用いた。この材料をチタン
酸ストロンチウム(SrTiO3 )の基板上に蒸着する
と、鉛と酸素からなる層を含んだペロブスカイト構造類
縁層状化合物PbSr3 Mn2 O8 を得ることができ
た。
化ストロンチウム(SrO)、酸化マンガン(MnO)
の粉末を、PbSr3 Mn2 O8 となる割合で混合し、
750度で12時間焼成した。得られたペレットをレー
ザ蒸着用のターゲットとして用いた。この材料をチタン
酸ストロンチウム(SrTiO3 )の基板上に蒸着する
と、鉛と酸素からなる層を含んだペロブスカイト構造類
縁層状化合物PbSr3 Mn2 O8 を得ることができ
た。
【0026】この試料は、外部磁場を印加しない状態に
おいて室温付近での電気抵抗が50mΩcm程度であ
り、250K付近で6テスラの外部磁場において外部磁
場を印加しない場合に比べて約−80%の磁気抵抗効果
を示した。
おいて室温付近での電気抵抗が50mΩcm程度であ
り、250K付近で6テスラの外部磁場において外部磁
場を印加しない場合に比べて約−80%の磁気抵抗効果
を示した。
【0027】[第6の実施形態]原料として、酸化タリ
ウム(Tl2 O3 )、酸化ストロンチウム(SrO)、
酸化ルテニウム(RuO2 )をモル比でTl:Sr:R
u=1:2:1になるように秤量した後混合した。所定
の形状にプレスした後、高圧力下合成装置を用いて3G
Pa(30kbar)の圧力を加えつつ1000度で1
時間焼成して試料を作製した。
ウム(Tl2 O3 )、酸化ストロンチウム(SrO)、
酸化ルテニウム(RuO2 )をモル比でTl:Sr:R
u=1:2:1になるように秤量した後混合した。所定
の形状にプレスした後、高圧力下合成装置を用いて3G
Pa(30kbar)の圧力を加えつつ1000度で1
時間焼成して試料を作製した。
【0028】結晶構造を解析した結果、この試料はルテ
ニウム(Ru)イオンを含んだペロブスカイト構造類縁
層状化合物であることが明らかとなった。この化合物は
常圧下では合成することが困難であった。この試料は1
30K付近で6テスラの外部磁場において外部磁場を印
加しない場合に比べて約−60%の磁気抵抗効果を示し
た。
ニウム(Ru)イオンを含んだペロブスカイト構造類縁
層状化合物であることが明らかとなった。この化合物は
常圧下では合成することが困難であった。この試料は1
30K付近で6テスラの外部磁場において外部磁場を印
加しない場合に比べて約−60%の磁気抵抗効果を示し
た。
【0029】[第7の実施形態]原料として酸化ビスマ
ス(Bi2 O3 )、酸化バリウム(BaO)、酸化オス
ミウム(OsO4 )をモル比でBi:Ba:Os=2:
2:1になるように秤量した後混合した。第1の実施形
態の場合と同様の方法で980度で5時間焼成した。得
られたペレットはオスミウム(Os)イオンを含んだペ
ロブスカイト構造類縁層状化合物であることが明らかと
なった。
ス(Bi2 O3 )、酸化バリウム(BaO)、酸化オス
ミウム(OsO4 )をモル比でBi:Ba:Os=2:
2:1になるように秤量した後混合した。第1の実施形
態の場合と同様の方法で980度で5時間焼成した。得
られたペレットはオスミウム(Os)イオンを含んだペ
ロブスカイト構造類縁層状化合物であることが明らかと
なった。
【0030】この試料を直径1cmの棒状に加工して、
フローティングゾーン法により約2000度の温度で溶
融させた後に固化させると、オスミウム(Os)イオン
を含んだペロブスカイト構造類縁層状化合物、Bi2 B
a2 OsO6 単結晶が得られた。この試料は外部磁場を
印加しない状態において室温付近での電気抵抗が50m
Ωcm程度であり、180K付近で6テスラの外部磁場
において外部磁場を印加しない場合に比べて約−80%
の磁気抵抗効果を示した。
フローティングゾーン法により約2000度の温度で溶
融させた後に固化させると、オスミウム(Os)イオン
を含んだペロブスカイト構造類縁層状化合物、Bi2 B
a2 OsO6 単結晶が得られた。この試料は外部磁場を
印加しない状態において室温付近での電気抵抗が50m
Ωcm程度であり、180K付近で6テスラの外部磁場
において外部磁場を印加しない場合に比べて約−80%
の磁気抵抗効果を示した。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のペロブス
カイト構造類縁層状化合物材料によれば、従来材料に比
較してはるかに大きい磁気抵抗効果を得ることができ
る。したがって、本発明によれば、高密度磁気記録等に
対応した高感度の磁気ヘッドや磁場センサ等を開発する
ために必要となる高感度材料を提供することができる。
カイト構造類縁層状化合物材料によれば、従来材料に比
較してはるかに大きい磁気抵抗効果を得ることができ
る。したがって、本発明によれば、高密度磁気記録等に
対応した高感度の磁気ヘッドや磁場センサ等を開発する
ために必要となる高感度材料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−309305(JP,A) 特開 平8−133895(JP,A) 特開 平9−74015(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】 タリウム(Tl)と、IIA元素(アルカ
リ土類金属)、IIIA元素およびランタノイド元素の中
の1種または複数種(R)と、マンガン(Mn)と、を
含む酸化物であって、Tlm Rn+1 Mnn Oy (但し、
mは1または2、1≦n≦4、yは構成元素の種類と組
成比および合成条件により変化する値)の化学式で表さ
れるペロブスカイト構造類縁層状の化合物磁気抵抗効果
材料。 - 【請求項2】 タリウムの全てまたは一部をビスマス
(Bi)、鉛(Pb)および水銀(Hg)の中の1種ま
たは複数種で置換したことを特徴とする請求項1記載の
化合物磁気抵抗効果材料。 - 【請求項3】 マンガンの全てまたは一部を3d、4d
および5d遷移金属の中の1種または複数種で置換した
ことを特徴とする請求項1または2記載の化合物磁気抵
抗効果材料。 - 【請求項4】 酸素(O)の一部を水酸基(OH)、フ
ッ素(F)、ホウ素(B)、塩素(Cl)、臭素(B
r)、硫黄(S)、セレン(Se)およびテルル(T
e)の中の1種または複数種で置換したことを特徴とす
る請求項1、2または3記載の化合物磁気抵抗効果材
料。 - 【請求項5】 (1)タリウム酸化物、ビスマス酸化
物、鉛酸化物、水銀酸化物の中の1種または複数種から
なる第1金属酸化物(M1S OT )、 (2)IIA元素酸化物、III A元素酸化物およびランタ
ノイド元素酸化物の中の1種または複数種からなる第2
金属酸化物(M2u Ov )、 (3)次の(a)または(b)からなる第3金属酸化物
(M3w Ox )、(a)マンガン酸化物、または3d、
4dおよび5d遷移金属酸化物の中の1種または複数
種、(b)マンガン酸化物と、3d、4dおよび5d遷
移金属酸化物の中の1種または複数種とからなる複数種
酸化物、を各酸化物ごとに秤量の上混合し、焼成するこ
とを特徴とするM1m M2n+1 M3n Zy (但し、Zは
酸素または酸素の一部を他の元素で置換した非金属類、
mは1または2、1≦n≦4、yは構成元素の種類と組
成比および合成条件により変化する値)の化学式で表さ
れるペロブスカイト構造類縁層状の化合物磁気抵抗効果
材料の製造方法。 - 【請求項6】 2GPa以上の圧力を加えて焼成するこ
とを特徴とする請求項5記載の化合物磁気抵抗効果材料
の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7228673A JP2734422B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 化合物磁気抵抗効果材料およびその製造方法 |
US08/684,052 US5759434A (en) | 1995-07-20 | 1996-07-22 | Compound magnetoresistive material and method for preparing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7228673A JP2734422B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 化合物磁気抵抗効果材料およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935926A JPH0935926A (ja) | 1997-02-07 |
JP2734422B2 true JP2734422B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=16880026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7228673A Expired - Fee Related JP2734422B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 化合物磁気抵抗効果材料およびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5759434A (ja) |
JP (1) | JP2734422B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4536210B2 (ja) * | 2000-05-23 | 2010-09-01 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 無粒界型磁気抵抗効果素材の製造方法 |
KR100451871B1 (ko) * | 2000-05-24 | 2004-10-08 | 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 | 자기저항효과형 소자, 및 이를 이용한 자기기억소자 및자기 헤드 |
US7211199B2 (en) * | 2002-03-15 | 2007-05-01 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Magnetically-and electrically-induced variable resistance materials and method for preparing same |
DE102004062474A1 (de) * | 2004-03-23 | 2005-10-13 | Siemens Ag | Vorrichtung zur potenzialfreien Strommessung |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01159291A (ja) * | 1987-12-17 | 1989-06-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート |
US5444040A (en) * | 1989-12-18 | 1995-08-22 | Seiko Epson Corporation | Superconductive oxide single crystal and manufacturing method thereof |
CA2037481C (en) * | 1990-03-08 | 1998-11-10 | Noriki Hayashi | Method of preparing oxide superconducting film |
US5462921A (en) * | 1993-05-14 | 1995-10-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method of forming Hg-containing oxide superconducting films |
US5556830A (en) * | 1994-05-31 | 1996-09-17 | Midwest Superconductivity, Inc. | Tl-doped HgBaCaCu superconductors |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP7228673A patent/JP2734422B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-07-22 US US08/684,052 patent/US5759434A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0935926A (ja) | 1997-02-07 |
US5759434A (en) | 1998-06-02 |
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