JP2733906B2 - 製本装置 - Google Patents

製本装置

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JP2733906B2
JP2733906B2 JP33428195A JP33428195A JP2733906B2 JP 2733906 B2 JP2733906 B2 JP 2733906B2 JP 33428195 A JP33428195 A JP 33428195A JP 33428195 A JP33428195 A JP 33428195A JP 2733906 B2 JP2733906 B2 JP 2733906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製本装置に関し、更
に詳細にはクランプにより挟持されながらエンドレスな
搬送経路を移動する製本途中の中本に表紙を貼着する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製本工程において中本への表紙の
貼着は、次のような自動装置で行われていた。すなわ
ち、従来の製本装置は、図6に示される当該装置を上方
から見た状態での原理的説明図から明らかなように、基
本的には間隔をあけて設置された駆動側スプロケット1
と従動側張設回転盤(フリーホイル)2とにエンドレス
なキャリヤチェーン3が掛けられ、このキャリヤチェー
ン3に所定の間隔で複数のクランプ4が取り付けられて
構成されていた。
【0003】このような従来の製本装置では、キャリヤ
チェーン3が駆動モータ5による駆動側スプロケット1
の回転により動かされる時、これに伴って各クランプ4
がキャリヤチェーン3に沿った搬送経路を循環移動す
る。各クランプ4が循環搬送経路を移動する時、所定位
置において中本(図示せず)が各クランプ4に順次その
背部を下にして吊り下げられるように挟持される。
【0004】このようにして各クランプ4が中本を所定
の位置で挟持して搬送している間に、中本の背部近傍両
表面に帯状に糊が塗布され、次いで中本背部にも糊が塗
布される。この中本背部への糊塗布工程が終了した後の
搬送経路下には、クランプによる中本の移動経路に沿っ
て表紙供給装置6が設置されている。
【0005】この表紙供給装置6は、ストック部(図示
せず)に積載された多数の表紙を給紙装置(図示せず)
により一枚づつ取り出し、取り出した表紙を供給ローラ
で表紙支持テーブル7上に送り出し、そこからは支持テ
ーブル7に形成された溝から上方に突出して移動するプ
ッシャーと称する表紙送り爪8によって表紙の後端縁を
押して表紙支持テーブル7上をスライドさせて送るよう
になっている。
【0006】この表紙供給装置6における表紙支持テー
ブル7の先端部には仮付けドラム9が設置され、この仮
付けドラム9の上部表面はクランプ4で挟持されて搬送
されてくる中本の背部が通る移動線上と合流する位置に
ある。表紙を支持テーブル7上で移送するプッシャー8
は、キャリヤチェーン3に取り付けられている各クラン
プ4の取付けピッチ即ち相互の間隔と同じ間隔でエンド
レスチェーン10に複数取り付けられている。
【0007】このエンドレスチェーン10は、駆動側ス
プロケット1を駆動している駆動モータ5から倍速軸又
は原動軸と称する別な伝達軸11とこれに接続されたギ
ヤ、ベルト及び軸等からなる駆動系12を介して動力を
得て同速度で移動され、これによりエンドレスチェーン
10に取り付けられているプッシャー8がキャリヤチェ
ーン3に取り付けられているクランプ4の動きに同調し
て移動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の上述
した製本装置では、表紙供給装置6が設置される位置は
他の各工程部との関係からフリーホイル2に隣接する位
置であった。従って、表紙供給装置6から供給された表
紙は、そのフリーホイル2付近を通過するクランプ4に
挟持された中本に貼着されるようになっていた。
【0009】しかし、この種の製本装置、換言すれば多
数のクランプ4を取り付けたエンドレスなキャリヤチェ
ーン3を駆動側スプロケット1と従動側のフリーホイル
2とに掛け渡し、各クランプ4に中本を挟持させて搬送
させるタイプの製本装置では、長期に渡る使用中に温度
変化、連結ピン部の摩耗、製作誤差などからキャリヤチ
ェーン3に伸びが生じると、中本と表紙との同調にずれ
が生じ、両者の位置合せが正確にできなくなると言う問
題があった。
【0010】この問題点をもう少し分かりやすく説明す
ると、中本を挟持して移動する各クランプ4と表紙を支
持テーブル7上で移送する各プッシャー8とは同速度で
移動され、且つ各クランプ4の間隔と各プッシャー8の
間隔が等しく設定されている限りは、クランプ4とプッ
シャー8で個別に移送されてくる中本と表紙が所定位置
(仮付けドラム上面)で正確に重ね合わさるように初期
設定でプッシャー8とクランプ4の位相を調整しておけ
ば、理論的にはその後にその同期がずれるはずはないの
である。
【0011】しかし、前述したように多数のクランプ4
を等間隔で取り付けているキャリヤチェーン3には伸び
が生じるのが現実であり、そうするとキャリヤチェーン
3の全長が初期状態に比べて長くなり、このたるみは従
動側のフリーホイル2を矢印13方向に常時引張してキ
ャリヤチェーン3を張設することで見掛け上は取り除か
れている。しかしながら、実際的には、駆動スプロケッ
ト1からの各クランプ4の配列位置はフリーホイル2側
へ行けば行くほど初期位置からずれることになる。更
に、各クランプ4の1ピッチ毎のキャリヤチェーン3の
伸び寸法はそれぞれ異なってバラツキがあり一定ではな
い。従って、駆動側スプロケット1からフリーホイル2
側へ順列した複数個のクランプ4のそれぞれの伸び寸法
集積値は、それぞれのクランプ4が表紙同調部に来たと
きに更に大きなバラツキを呈している。
【0012】他方、表紙を支持テーブル7上で移送する
プッシャー8を取り付けているエンドレスチェーン10
の駆動力は、キャリヤチェーン3を駆動している駆動モ
ータ5から直接得ている。そのため、駆動側スプロケッ
ト1付近を通過するクランプ4とプッシャー8との同調
は取れても、フリーホイル2付近を通過するクランプ4
との同調にはずれが生じることになるのである。
【0013】このようにストック部から送り出された表
紙がプッシャー8によって支持テーブル7上を移送され
てその前端部が仮付けドラム9の上面にきた時に、各ク
ランプ4に挟持されて搬送されてきた中本の前端部が正
確にその表紙前端部に一致するような合流が起こらなく
なると、それらは全て製本不良となってしまう。
【0014】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、中本を支持して搬送する
多数のクランプが取り付けられているキャリヤチェーン
に長期間の使用による延びが生じても、このキャリヤチ
ェーンに連動する表紙搬送用のプッシャーの動きがクラ
ンプの動きと正確に同調する製本装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は間隔をあけて設
置された駆動側スプロケットと従動側スプロケットとに
掛けられたエンドレスなキャリヤチェーンと、このキャ
リヤチェーンに所定の間隔で取り付けられ、中本を挟持
する複数のクランプと、前記従動側スプロケットに隣接
する位置でクランプの走行経路の一部に沿って配置され
た表紙供給装置とを備え、前記各クランプにより保持さ
れた前記中本が前記表紙供給装置上を通過する時前記中
本の通過に同期して表紙を表紙貼着位置に供給し、相互
に重ねて貼着する製本装置において、前記表紙供給装置
が表紙を順次に前記表紙貼着位置に供給する多数の送り
爪を取り付けたエンドレス部材を備え、このエンドレス
部材が前記従動側スプロケットの被動軸から動力を得て
駆動するように構成されていることを特徴とする。
【0016】また、本発明における製本装置は、前述の
特徴に加えて、前記表紙供給装置が前記クランプ走行経
路に対して配置された表紙供給路を備え、前記従動側ス
プロケットの被動軸から前記エンドレス部材への動力伝
達機構部に幅の異なる一対のはすば歯車を介在させ、前
記一対のはすば歯車の一方を回転軸線方向へ移動可能に
支持し、前記エンドレス部材の各送り爪の初期設定位置
を前記中本及び表紙の大きさ変化に対応して調整可能と
したことを特徴とする。
【0017】本発明の製本装置によると、駆動側スプロ
ケットを電動モータで回転させて、エンドレスなキャリ
ヤチェーンを移動させると、このキャリヤチェーンに所
定の間隔をあけて取り付けられている多数のクランプが
循環移動経路に沿って動き、その経路の所定位置で各ク
ランプが中本を順次保持し、移動方向の次の位置で中本
への糊付けがされる。
【0018】背部とその近傍の両表面所定部位とに糊が
塗布された中本はクランプによって従動側スプロケット
の付近を通過する時に別な経路を移動してきた表紙と重
ね合されて相互に貼り合わされる。その際、表紙は、ク
ランプを移動させているキャリヤチェーンと連動して移
動するエンドレス部材に取り付けられた送り爪によりク
ランプの動きに同調して移送され、これにより中本と表
紙との正確な位置合せがなされる。
【0019】そして、キャリヤチェーンに長期に渡る使
用中に温度変化、連結ピン部の摩耗、製作誤差などによ
って伸びが生じたとしても、表紙を移送している送り爪
が取り付けられているエンドレス部材は、従動側のスプ
ロケットの被動軸から動力を得ているため、従動側スプ
ロケット付近を通過するクランプと表紙送り爪との同調
に全くの悪影響はなく、そのため中本と表紙との位置合
わせにずれを生じることはない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の製本装置を図に示
される実施形態について更に詳細に説明する。図1は本
発明の一実施形態に係る製本装置20の主要部を上方か
ら見た状態での原理的説明図である。
【0021】この原理的説明図に基づいて本発明の実施
形態に係る製本装置20と図6の原理的説明図で示され
る従来の製本装置との構成を比較した時、本発明実施形
態の製本装置20ではエンドレスなキャリヤチェーン3
が間隔をあけて設置された駆動側スプロケット1と従動
側スプロケット21とに掛けられている点と、及び表紙
供給装置6において多数の表紙送り爪8をクランプ4と
同じピッチで取り付けているエンドレス部材10を駆動
する駆動系とに相違がある以外、他の構成は実質的には
同じである。
【0022】従って、図1において図6に示される従来
の製本装置の構成部分と同一又は相当する構成について
は同一の参照符号を付してその説明を省略し、上述した
相違する構成部分についてのみ詳細に説明する。最初
に、この実施形態に係る製本装置20では、エンドレス
なキャリヤチェーン3が間隔をあけて設置された駆動側
スプロケット1と従動側スプロケット21とに掛けられ
ている。
【0023】そして、クランプ4のキャリヤチェーン3
への取り付けピッチと同じピッチで多数の表紙送り爪8
を取り付けている表紙供給装置6におけるエンドレスチ
ェーン10は、従動側スプロケット21の回転力により
駆動されるように構成されている。すなわち、図1に概
略が、そして図2及び図3に詳細が示されているように
従動側スプロケット21の中心には、これを回転可能に
支持する中心軸22が取り付けられている。
【0024】この中心軸22は、従動側スプロケット2
1の上部に突出し、その突出部にはプーリ23が取り付
けられ、従ってこのプーリ23は従動側スプロケット2
1と共に回転する。従動側スプロケット21の近傍には
入力軸24が回転可能に支持され、この入力軸24の上
部には前述のプーリ23とほぼ同一の平面内に位置する
ようにプーリ25が取り付けられている。
【0025】これら2つのプーリ23、25にはタイミ
ングベルト26が掛け回され、これにより、従動側スプ
ロケット21の回転はタイミングベルト26を駆動力伝
達手段としてプーリ23からプーリ25へ伝達され、入
力軸24を回転させることになる。この入力軸24の回
転は、ギヤボックス27を介して後述する動力伝達機構
部28を介して表紙供給装置6に伝達されてエンドレス
チェーン10を駆動する。
【0026】この動力伝達機構部28は、図3及び図4
に示されるように、フレーム29に回転可能に軸受けさ
れた駆動軸30を備え、この駆動軸30のフレーム外側
端部にはプーリ31が取り付けられている。このプーリ
31は、その下方に位置するギヤボックス27の端部に
設けられた出力側のプーリ27aとタイミングベルト3
2で連結されている。これにより、従動側スプロケット
21の回転力は、入力軸24からギヤボックス27を介
して出力側のプーリ27a及びプーリ31に伝達され
て、駆動軸30を回転させる。
【0027】この駆動軸30には、幅の大きな平歯車3
3がキー止めされている。この駆動軸30に隣接する位
置には、調整軸34が当該駆動軸30に平行に且つフレ
ーム29に回転可能に支持されている。この調整軸34
には、平歯車33よりも幅の小さな平歯車35がキー止
めされていて、2つの平歯車33、35は相互に噛み合
っている。
【0028】ところで、この調整軸34はフレーム29
に対して回転可能に支持されているが、図4の矢印で示
されるように軸方向にも移動可能である。すなわち、こ
の調整軸34の端部には相対的な回転を許すようにスク
リューロッド36の一端部が連結され、そのスクリュー
ロッド36はフレーム29に取り付けられた支持体37
のネジ穴を通過してフレーム外側に伸長し、その他端部
にはハンドル38が取り付けられている。
【0029】これによりハンドル38を回転すると、ス
クリューロッド36が回転して軸方向に移動し、この結
果調整軸34が矢印方向に移動することになる。調整軸
34は、前述したようにスクリューロッド36に対して
は相対的に回転できるように連結されているため、自由
に回転可能である。このような調整軸34には、幅の大
きなヘリカルギヤ39が取り付けられている。
【0030】この調整軸34に隣接する位置には被動軸
40が当該調整軸34に平行に且つフレーム29に回転
可能に支持されている。この被動軸40には、ヘリカル
ギヤ39よりも幅の小さなヘリカルギヤ41がキー止め
されていて、2つのヘリカルギヤ39、41は相互に噛
み合っている。この被動軸40には、更にスプロケット
42、43が取り付けられ、これらのスプロケット4
2、43には、表紙送り爪8を所定の間隔で取り付けた
2本のエンドレスチェーン10が掛け回されている。
【0031】これにより、従動側スプロケット21の回
転力は、前述したように入力軸24及びギヤボックス2
7を経て動力伝達機構部28における駆動軸30を回転
させ、この駆動軸30の回転は平歯車33、35を介し
て調整軸34に伝達され、更にこの調整軸34からヘリ
カルギヤ39、41を介して被動軸40に伝達され、最
終的には表紙供給装置6のスプロケット42、43を回
転してエンドレスチェーン10を駆動する。
【0032】このように表紙送り爪8が取り付けられた
エンドレスチェーン10を従動側スプロケット21の回
転力で動かし、しかもキャリヤチェーン支持手段として
従来使用していた従動側張設回転盤(フリーホイル)2
に代えてスプロケット21を使用すると、キャリヤチェ
ーン3に温度変化、連結ピン部の摩耗、製作誤差などに
よる伸びが生じ、クランプ4間の間隔が変化したとして
も従動側スプロケット21付近を通過するクランプ4と
表紙供給装置6の表紙送り爪8との同調にずれが起こら
ず、クランプ4で支持されながら移動してきた中本と表
紙送り爪8で移送されてきた表紙とが仮付けドラム9上
で正確にその相対的位置決めされることになる。
【0033】この理由を簡単に説明すると、従来、キャ
リヤチェーン3を支持する一方の手段として従動側張設
回転盤即ちフリーホイル2をスプロケット21に代えた
ことから、キャリヤチェーン3は従動側スプロケット2
1に対しては常に噛み合っている。従って、キャリヤチ
ェーン3に伸びが生じ、クランプ4の間隔が変化したと
しても、各クランプ4の従動側スプロケット21周囲を
通過するタイミングは初期設定状態と全く変りがない。
【0034】ところが、キャリヤチェーン3を駆動して
いる駆動側スプロケット1の回転には当該チェーン3の
伸び分のずれが発生している。従って、もし、表紙送り
爪8を取り付けたエンドレスチェーン10が従来のよう
に駆動側スプロケット1を駆動している同じ電動モータ
5により同期して駆動されていたとすると、クランプ4
と表紙送り爪8との同調をとることはできない。
【0035】しかし、この実施形態では前述したように
このエンドレスチェーン10が従動側スプロケット21
の回転軸からその動力をとっているため、エンドレスチ
ェーン10はこの従動側スプロケット21に完全に同調
することになる。この結果、従動側スプロケット21付
近を通過するクランプ4と表紙供給装置6の表紙送り爪
8とを常に正確に同調させることができるのである。
【0036】なお、キャリヤチェーン3の伸びが比較的
に大きくなることが予想される場合には、従来のように
従動側スプロケット21をキャリヤチェーン3の張設方
向に移動可能なようにしてバネ等で張設力を与え、これ
により当該キャリヤチェーン3にテンションを付与する
ようにするとよい。その場合、表紙供給装置6、従動側
スプロケット21からこの表紙供給装置6へ回転力を伝
達する動力伝達機構部28等も従動側スプロケット21
と一体に動けるようにしておく必要がある。この形態に
おいては、ギヤボックス27を本機に固定している。キ
ャリヤチェーン3の張設に対しては、タイミングベルト
26の余裕長さと、その張設をもってするようにしてい
る。
【0037】次に、前述した動力伝達機構部28を構成
する一対のヘリカルギヤ39、41の作用について説明
する。クランプ4により搬送された中本Bと表紙送り爪
8で表紙支持テーブル7上を移送されてきた表紙Hとの
仮付けドラム9上での位置合せの正確さを初期状態(機
械の据付時)で要求することは不可能に近い。これは、
機械の製作誤差や各構成部品の組み立て誤差があるため
である。
【0038】そのため、初期調整として、この製本装置
20を最初にテスト運転させ、クランプ4で搬送されて
くる中本Bと表紙送り爪8で移送されてくる表紙Hの仮
付けドラム9上での位置合せを作業者の目で確かめなが
ら微調整をする。その方法は、ハンドル38を回転して
調整軸34を軸方向に移動させる。
【0039】すると、幅の大きなヘリカルギヤ39が軸
方向に移動することになる。ヘリカルギヤ39は、ねじ
れ角が付いているため、このギヤ39が軸方向に移動し
た場合、これに噛み合っている幅の小さな他のヘリカル
ギヤ41はそのねじれ分だけ回転し、その結果表紙送り
爪8が取り付けられているエンドレスチェーン10のみ
を動かすことになる。
【0040】このように、表紙送り爪8が取り付けられ
たエンドレスチェーン10は、キャリヤチェーン3に相
対して調整のための移動をさせることができるようにさ
れていることから、中本及び表紙の貼り合わせを行う際
のクランプ4と表紙送り爪8の同調初期設定を簡単に行
うことができる。と同時に、その調整は、極めて微妙に
行うことができるため、同調精度が格段に向上し、クラ
ンプ4で搬送されてきた中本Bと表紙Hとを仮付けドラ
ム9上で非常に正確に位置決めすることができる。ま
た、この調整は製本装置の停止中でも運転中でも行うこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製本装置
によれば、中本を搬送する多数のクランプが所定の間隔
で取り付けられたキャリヤチェーンを駆動側スプロケッ
トと従動側スプロケットとで支持し、このクランプの動
きに同調して作動させられる表紙供給装置における表紙
送り爪の駆動力を従動側スプロケットの回転力から得る
ようにしたことから、連結ピンの摩耗等種々の理由でキ
ャリヤチェーンに伸びが生じてもクランプと表示送り爪
との同調にずれが起こらず、常に正確な同調を保障する
ことができる。
【0042】また、本発明の製本装置によれば、クラン
プの動きに同調して作動させられる表紙供給装置におけ
る表紙送り爪の駆動力を従動側スプロケットの回転力か
ら得る際、その駆動系に一対のヘリカルギヤを介在さ
せ、その一方を軸方向に移動させてそのねじれ角分だけ
他方のヘリカルギヤを回転させ、以って表紙送り爪が取
り付けられたエンドレス部材をキャリヤチェーンに相対
して移動調整することができるようにしたことから、中
本及び表紙の貼り合わせを行う際のクランプと表紙送り
爪の同調初期設定を簡単に行うことができる。また、こ
の調整は製本装置の停止中でも運転中でも行うことがで
きる。
【0043】それと同時に、その調整は、極めて微妙に
行うことができるため、同調精度が格段に向上し、クラ
ンプで搬送されてきた中本と表紙とを仮付けドラム上で
非常に正確に位置決めすることができる。従って、製本
生産中に表紙材料の印刷ズレや断裁寸法のズレに対して
も同調設定を簡単に正確に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る製本装置の主要部を
上方から見た状態での原理的な説明図である。
【図2】図1に示される製本装置における従動側スプロ
ケットの回転軸から表紙供給装置のエンドレス部材のた
めの駆動力を得るための装置を示す部分的な上面図であ
る。
【図3】図2に示される従動側スプロケット及びこの回
転軸から表紙供給装置のエンドレス部材のための駆動力
を得るための装置を正面から見た正面図である。
【図4】従動側スプロケットの回転軸から得た回転力を
表紙供給装置のエンドレス部材のための駆動力として伝
達する動力伝達機構部を示す上面図である。
【図5】表紙供給装置を概略的に示された前記動力伝達
機構部と共に示す側面図である。
【図6】従来の製本装置の主要部を上方から見た状態で
の図1と同様な原理的な説明図である。
【符号の説明】
1 駆動側スプロケット 3 キャリヤチェーン 4 クランプ 5 駆動用の電動モータ 6 表紙供給装置 7 表紙支持テーブル 8 表紙送り爪 9 仮付けドラム 10 エンドレス部材 20 製本装置 21 従動側スプロケット 22 中心軸 23 プーリ 27 ギヤボックス 28 動力伝達機構部 30 駆動軸 33、35 平歯車 34 調整軸 39、41 ヘリカルギヤ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をあけて設置された駆動側スプロケ
    ットと従動側スプロケットとに掛けられたエンドレスな
    キャリヤチェーンと、このキャリヤチェーンに所定の間
    隔で取り付けられ、中本を挟持する複数のクランプと、
    前記従動側スプロケットに隣接する位置でクランプの走
    行経路の一部に沿って配置された表紙供給装置とを備
    え、前記各クランプにより保持された前記中本が前記表
    紙供給装置上を通過する時前記中本の通過に同期して表
    紙を表紙貼着位置に供給し、相互に重ねて貼着する製本
    装置において、 前記表紙供給装置が表紙を順次に前記表紙貼着位置に供
    給する多数の送り爪を取り付けたエンドレス部材を備
    え、このエンドレス部材が前記従動側スプロケットの被
    動軸から動力を得て駆動するように構成されていること
    を特徴とする製本装置。
  2. 【請求項2】 前記表紙供給装置が、更に、前記クラン
    プ走行経路に対して配置された表紙供給路を備え、前記
    従動側スプロケットの被動軸から前記エンドレス部材へ
    の動力伝達機構部に幅の異なる一対のはすば歯車を介在
    させ、前記一対のはすば歯車の一方を回転軸線方向へ移
    動可能に支持し、前記エンドレス部材の各送り爪の初期
    設定位置を前記中本及び表紙の大きさ変化に対応して調
    整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の製本装
    置。
JP33428195A 1995-11-30 1995-11-30 製本装置 Expired - Lifetime JP2733906B2 (ja)

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JPH09156250A JPH09156250A (ja) 1997-06-17
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Cited By (1)

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