JPH01111027A - 二重撚糸機におけるスピンドル回転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は二重撚糸機に関し、より詳しくは、スピンド
ルの回転装置に関する。

〔従来の技術〕

多数の二重撚糸ユニットを背中合せの状態で二列並設し
た二重撚糸機は従来からよく知られている。その二重撚
糸ユニットのスピンドルは、走行する無端状のベルトと
圧接し、該ベルトから回転駆動力を得ている。該スピン
ドルとベルトとの圧接状態を確実なものにするために、
隣接している２つのスピンドル（１００）間であってベ
ルト（１０１）　を境としてスピンドルの反対側に、回
転自在なテンションプーリ（１０２）が設置されている
。第７図に従来例として図示している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

第７図において、無端状ベル［１０１）　　は駆動プー
リ（１０３）　および従動プーリ（１０４）　　とに巻
き掛けられ、モータ（１０５）　　の駆動により矢印（
１０６）　方向に回動している。

上記のようなべｔＱ　）　（１０１）　　の回動におい
て、駆動ブー’Ｊ　（１０３）へ接近する方向にベルト
（１０１）が走行している側（１０７）、特に駆動プー
リ（１０３）　近傍がペル）　（１０１）　の張り側と
なり、また駆動プーリ（１０３）　　から出るようにベ
ルト（１０１）　が走行している側（１０８）、特に駆
動プー！Ｉ　（１０３）近傍がベル）　（１０１）　　
の弛み側となっている。

そのようなベルト（１０１）　　の張力の差により、各
スピンドル毎に回転数が相違し、ひいては糸へ付与され
る撚数が相違することとなり、ユニット間での糸の撚数
のバラツキが不良パッケージの一因ともなっていた。

そこで、従来は上記ベルトの張力の差を緩和するためテ
ンションプーリ（１０２）　の出し入れでスピンドルに
対するベルトの接圧を加減してスピンドル回転数に差が
生じないように調整していた。

しかし、上記のようにして一ユニット毎にテンションプ
ーリ（１０２）　　の位置を調整することは、非常に労
力を有するという問題と絶対に正確な調整は不可能であ
り、ある程度のバラツキを認めざるを得ないという問題
があった。さらに、Ｓ撚とＺ撚という撚方向を変える際
には、モータ（１０５）　　の回転方向を逆にしベルト
の走行方向を変え、ベルトの張りと弛みが上記とは逆に
なるので、上記テンションプーリの位置調整を上記とは
逆に調整し直さなくてはならなかった。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、走行しているベルトに圧接し、該ベルトよ
り回転駆動力を得ているスピンドルと、上記ベルトを境
として該スピンドルと反対位置にあるテンションプーリ
とより成り、該テンションプーリが付勢手段により上記
ベルト方向に付勢された状態で該ベルトと圧接している
ものである。

〔実施例〕

第１図には本発明に係る二重撚糸機のスピンドルの駆動
装置を概略的に示している。無端状ベルト（１）が駆動
プーリ（２）および従動プーリ　（３）とに巻き掛けら
れ、該駆動プーリ　（２）は駆動モータ（４）の駆動に
より回転可能になっている。上記ベルト（１）には背中
合わせの状態で二列並設された二重撚糸ユニットの各ス
ピンドル（５）が圧接シている。上記ベルト（１）を境
として上記スピンドル（５）の反対側に回転自在なテン
ションプーリ　（６）を有すテンションブー（７）が設
置されている。上記テンションプーリ（６）は隣接して
いる２つのスピンドル（５）の略中間位置に設置されて
いる。

上記テンション装置（７）の構成を第１〜５、図に基づ
いて説明する。上記スピンドル（５）は機台側のＬ字型
フレーム（８）に回転可能に設置され、該フレーム（８
）にテンション装置（７）が設置されている。すなわち
、上記り字型フレーム（８）にブラケット（９）が螺着
（１０）　（１１）　　されている。該ブラケット（９
）にはピン（１２）が溶接され、Ｌ字型フレーム（８）
には該ピン（１２）が挿入可能な孔（１３）が穿設され
、このテンション装置（７）をフレームに取付ける際に
は、まず、上記ビン（１２）を孔（１３）内に挿入し、
該ビン（１２）に穿設した小孔（１４）にスパナ等の棒
状物を嵌め込み、平行度等の位置調整をした後に螺着す
る。

上記ブラケット（９）の立上り５ｉｌｔ（１５）には板
ばね（１６）が固着され、該板バネ（１６）の両端にＬ
字型板（１７）　（１８）が固着されいている。該り字
型板（１７）　（１８）上にはそれぞれテンションプー
リ（６）（６）がそれぞれ回転可能に支持されている。

該テンションプーリ（６）（６）はスピンドル（５）に
対して、若干内側に距離（ｄ）だけ入れた位置に設置さ
れている。該距離（ｄ）は全ユニットを通じて一定であ
る。

次に、上記テンション装置（７）の動作原理を第６図に
基づいて説明する。なお、ベルト（１）のテンション力
を（Ｆ）とし、テンションプーリ　（６）によってベル
トが屈曲する角度を（θ）とし、板バネ（１６）による
付勢力を（Ｓ）とする。ベルトのテンション力（Ｆ）に
より、該ベルト（１）がテンションプーリ（６）を押圧
する力（Ｐ）は、 Ｐ　＝　Ｆｓｉｎ　　θで与えられ、 Ｐ＜Ｓならばテンションプーリ　（６）は移動しない。

また、該テンション力（Ｆ）により、該ベルト（１）が
スピンドル（５）を押圧する力（Ｑ）は、 Ｑ＝Ｆｓｉｎ　　θで与えられ、 核力（Ｑ）ｋよびベルト（１）とスピンドル（５）間の
摩擦抵抗値（μ）によりベルト（１）によるスピンドル
（５）の回転力が与えられる。

さて、上記テンション力（Ｆ）が増大していくと、当接
力（Ｐ）は増大する。Ｐ＞Ｓとなると、テンションプー
リ　（６）は板バネ（１６）力に抗して移動する。その
ために、角度（θ）が減少することによって、 Ｐ　＝　Ｆｓｉｎ　　θで与えられる力（Ｐ）も減少す
る。Ｐ＝Ｓとなる角度（θ）で゛上記テンションプーリ
　（６）の移動は停止する。その時の力（Ｑ）は、Ｑ＝
Ｐ＝Ｓとなる。

したがって、最もテンション力（Ｆ）の小さな位置での
Ｐ＝Ｑ＝Ｆｓｉｎ　　θの値よりも板バネ（１６）の付
勢力（Ｓ）を等しいかまたは小とするならば、上記テン
ション力（Ｆ）がいかなる値であっても、常に同一の押
圧力（Ｑ）すなわちＱ＝Ｓとなり、常に同一の変化のな
いスピンドル（５）回転駆動力が与えられる。

以上のような原理に基づいて、ベルトの張り側および弛
み側を含めて全てのスピンドルにおいて同一の回転駆動
力が与えられる。上記実施例では、２つのテンションプ
ーリが１つのブラケット（９）により機台側フレーム（
８）に固着され、設置を簡略化しているけれども、１つ
毎のテンションプーリを個別に設置してもよい。なお、
上記実施例では一方の側の板バネ（１６）の動きにより
他方の側の板バネ（１６）は何ら影響されていない。上
記実施例においせ、第７図に示す従来例と比較して、そ
の電力量が約２ご３割減少した。その結果は、従来は前
記した弛み側のスピンドルを回転するために多大のベル
ト駆動力が与えられ、それが張り側において非常な損失
となっていたと考えられる。上記実施例では弛み側を考
慮することによって張り側にとって必要以上のベルト駆
動力を与えなくてもよく、したがって上記のように電力
量が大幅に減少したものと考えられる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ユニ
ット毎に変える微妙な調整を必要としなくて、かつユニ
ット間のスピンドル推進力のバラツキを皆無とし、ユニ
ット間での糸の撚数のバラツキを皆無にした。さらに、
全てのテンションプーリの取付は位置が同じ位置なので
、撚方向変更のためのベルト走行の変更にも、テンショ
ンプーリの調整し直し等を必要としなくなり即座に対応
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る二重撚糸機の駆動部を示す平面図
、第２図はテンション装置を示す平面図、憤３図も同じ
く正面図、第４図は第２図におけるＸ−Ｘ線断面図、第
５図は第２図におけるＹ−Ｙ線断面図、第６図は本発明
の詳細な説明する説明図、第７図は従来例を示す平面図
である。 （１）　ベルト （５）　・スピンドル （６）　テンションプーリ （７）−テンション装置（付勢手段）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 走行しているベルトに圧接し、該ベルトよ り回転駆動力を得ているスピンドルと、上記ベルトを境
   として該スピンドルと反対位置にあるテンションプーリ
   とより成り、該テンションプーリが付勢手段により上記
   ベルト方向に付勢された状態で該ベルトと圧接している
   ことを特徴とする二重撚糸機におけるスピンドル回転装
   置。