JP2733489B2 - ガス希釈をともなう逆流冷却式多段ロータリー形真空ポンプ - Google Patents

ガス希釈をともなう逆流冷却式多段ロータリー形真空ポンプ

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス希釈をともなう逆流冷却式多段ロータ
リー形真空ポンプに関する。本発明による真空ポンプ
は、例えば、化学反応ガスの排気に使用される逆流冷却
式多段ロータリー形真空ポンプに用いられる。本発明に
よる真空ポンプは吸込圧力が、大気圧から10-1Torrレベ
ルまでの領域において、高圧縮比状態で運転され、運転
時の温度が比較的高温となる逆流冷却式多段ロータリー
形真空ポンプに適用することができる。
〔従来の技術、及び発明が解決しようとする課題〕
従来、複数のポンプ区分により形成され、特に高圧縮
比状態で運転され、その圧縮熱により運転時の温度が比
較的高温となる多段ロータリー形真空ポンプにおいて
は、第5図に示すように、各ポンプ区分の吐出口と次段
のポンプ区分の吸込口を連結する連結管が設けられ、こ
の連結管路には、冷却器が設けられ、この冷却器の下流
側の連結管路からは、前段側の各ポンプ区分へ逆流冷却
用気体を導く逆流管路が分岐し配管されるものが、提案
されている。これについては例えば特開昭59-115489号
公報を参照することができる。
第5図に示されている従来形の4段逆流冷却式ロータ
リー形真空ポンプにおいては、各ポンプ区分10〜40は、
共通の2本の軸を有し、これらの軸に支承されるロータ
と、ロータを内蔵するハウジングにより構成され、鎖線
内は単一機器形態とされ、第1ポンプ区分10の吐出口10
2と第2ポンプ区分20の吸込口201は連結管路103,104,10
5により連結し、連結管路103と104の間に冷却器12を設
け、連結管路104から分岐し、第1ポンプ区分10のハウ
ジングへ逆流冷却用気体を導く逆流管路106が設けられ
ている。
第2ポンプ区分20の吐出口202と第3ポンプ区分30の
吸込口301は連結管路203,204,205により連結し、連結管
路203と204の間に冷却器22を設け、連結管路204から分
岐し、第2ポンプ区分20のハウジングへ逆流冷却用気体
を導く逆流管路206が設けられている。
第3ポンプ区分30の吐出口302と第4ポンプ区分40の
吸込口401とは連結管路303,304,305により連結し、連結
管路303と304の間に冷却器32を設け、連結管路304から
分岐し、第3ポンプ区分30のハウジングへ逆流冷却用気
体を導く逆流管路306が設けられている。
第4ポンプ区分40の吐出口402と吐出管路405は連結管
路403,404により連結し、連結管路403と404の間に冷却
器42を設け、連結管路404から分岐し、第4ポンプ区分4
0のハウジングへ逆流冷却用気体を導く逆流管路406が設
けられている。
第5図の真空ポンプにおいては、各ポンプ区分の吸込
口より流入し圧縮された気体は、吐出連結管路へ吐出さ
れ、連結管路を通り冷却器に流入し冷却され、再び逆流
冷却用気体として、各ポンプ区分のケーシングへ流入す
る気体と、次段のポンプ区分の吸込口へ流入する気体と
に分かれる。
この動作が各ポンプ区分において順次反復され、吸込
気体をポンプの吸込圧力から、大気圧まで圧縮する。こ
の動作を行うために、第5図の真空ポンプにおいては、
各ポンプ区分において発生した圧縮熱を外部へ放熱し、
ポンプの過熱を防止するために連結管路を流れる気体を
冷却するための複数の外部冷却器が設けられている。
この真空ポンプの主要な用途の1つに、集積回路の基
板に薄膜や回路を化学的に形成するために減圧CVD、プ
ラズマCVD、等のCVD装置やプラズマエッチング、リアク
ティブイオンエッチング等のエッチング装置などの化学
反応装置がある。減圧反応装置には、例えば反応性ガス
であるSiH4とO2が供給され真空中においてSiH4+O2→Si
O2+2H2の反応を生じさせる、排気用真空ポンプにはSiH
4とO2の未反応ガス及びSiO2の反応物とH2が流入する。
この排気系内においてSiH4とO2による爆発の危険性があ
るため、窒素ガスなどの不活性ガスにより、充分な希釈
すなわち、実用的にはSiH4の濃度は10%以下にする必要
がある。この希釈をするために、不活性ガスをポンプ吸
込口より上流側で供給することは、ポンプの吸込ガス量
が増加し、大きな真空ポンプが必要となり有利ではな
い。また多段真空ポンプの第1ポンプ区分の吐出口と第
2ポンプ区分の吸込口を連結する連結管路部に、希釈用
不活性ガスを供給することは第2ポンプ区分の吸込圧力
すなわち第1ポンプ区分の吐出圧力を高め、その結果第
1ポンプ区分における吸込圧力と吐出圧力との差を増加
させ、このため過度な発熱を生ずる結果となり、ポンプ
内部における接触の危険が生じ、また1ポンプ区分の吐
出圧力が高まることにより、第1ポンプ区分の内部漏れ
が増加し、このため吸込圧力が上昇し、結果としてポン
プの性能を低下させ有利ではない。
上記の現象を従来形の第5図に示す多段ロータリー形真
空ポンプの性能を示す第6図を用いて以下に説明する。
第6図において縦軸は標準状態(760Torr,20℃)で表さ
れたポンプの吸込気体流量であり、横軸は圧力を示す。
線L1,L2,L3およびL4はそれぞれ第1ポンプ区分、第2ポ
ンプ区分、第3ポンプ区分、および第4ポンプ区分の吸
込口における圧力と吸込気体流量との関係を示す。例え
ばポンプにS1の吸込量があれば、それぞれのポンプ区分
の吸込圧力は第1ポンプ区分でP1以下それぞれP2,P3,P4
となる。
ここで第1ポンプ区分の吐出口と第2ポンプ区分の吸込
口201を連結する連結管路104部に(S2−S1)の量の希釈
用不活性ガスを供給すると第3図における各ポンプ区分
の吸込圧力はそれぞれP1,Pb,Pc,Pdとなる。そして第1
ポンプ区分と第2ポンプ区分の吸込口における圧力差は
r1からraに増大し、この圧力差の増大にともない第1ポ
ンプ区分の発熱が増加する結果となっている。また第2
ポンプ区分の吸込圧力すなわち第1ポンプ区分の吐出圧
力を高まることにより、第1ポンプ区分の内部漏れが増
加し、このため第1ポンプ区分の吸込圧力が上昇し、第
1ポンプ区分の性能を示す線L1はL′に移行し、ポン
プの性能低下を示す結果となる。
上記の理由により希釈のために多量の不活性ガスの供
給は困難であり、また、ポンプ内のガス流速はガスが圧
縮され後段になるほど極端に低下するため、ポンプに流
入するか、またはポンプ内で発生した反応生成物のSiO2
は冷却器等に堆積し、ガス流路を塞ぐこととなり、ポン
プを長期間安定して使用する上での障害となる。
また、例えば減圧反応装置の排気用真空ポンプでは、Si
H4やH2等の比重の小さいガスを取り扱うことが多いが、
ロータリー形真空ポンプは取扱ガス比重の小さい場合に
容積効率が低下する性質を有しているから、より大形の
真空ポンプを使用しなければならないという問題点があ
る。
本発明の主な目的は、前述の従来のポンプ装置におけ
る課題に鑑み、反応性ガスを吸引し、希釈を必要とする
多段ロータリー形真空ポンプにおいて、初段ポンプ区分
より下流において前段ポンプ区分の吐出口と後段ポンプ
区分の吸込口を連結する連結管路に圧縮機能を持つエゼ
クタを設け、不活性ガスをエゼクタの駆動ガスとして使
用することにより、不活性ガスによる反応ガスの充分な
希釈を行い、反応ガスによる爆発の危険を除去し、各々
のガスの分圧比を低下させ、未反応ガスがポンプ内で反
応することにより生じる反応生成物の発生を抑制しポン
プ内部におけるガスの流速を増加させ反応生成物のポン
プ内での堆積を防止することにある。
本発明の他の目的は、例えば減圧反応装置の排気用真
空ポンプにおいてSiH4やH2等の比重の小さいガスを取り
扱うが、ロータリー形真空ポンプは取扱ガスの密度が小
さい場合に容積効率が低下する性質を有するため、より
大形の真空ポンプを使用しなければならぬという事情に
かんがみ、多量の窒素ガスなどの不活性ガスにより希釈
し混合することにより取扱ガス全体の密度を増大させ、
真空ポンプの容積効率を向上させることにある。
〔課題を解決するための手段、及び作用〕
本発明においては、複数のポンプ区分に共通の2本の
軸が設けられ、これらの軸に支承されるロータが設けら
れている多段ロータリー形真空ポンプにおいて、初段ポ
ンプ区分より下流において、上流側ポンプ区分の吐出口
に接続するガス希釈用のエゼクタが設けられ、該エゼク
タと該エゼクタの下流側ポンプ区分の吸込口とを接続す
る連結管路が設けられ、該連結管路から分岐し、該エゼ
クタの接続する上流側ポンプ区分のハウジングへ逆流冷
却気体を導く逆流管路が設けられ、それにより各ポンプ
区分において逆流気体による逆流冷却が行われるととも
に排気対象の反応ガスの希釈が行われるようになってい
る、ことを特徴とする逆流冷却式多段ロータリー形真空
ポンプが提供される。
本発明による真空ポンプにおいては、第1ポンプ区分
の吸込口から、ハウジング内部へ吸い込まれた気体は、
ロータの動作にもとづき吐出気体として吐出口へ移送さ
れる。該吐出気体は駆動ガスにより作動するエゼクタ内
へ吸い込まれ、駆動ガスと混合される。該駆動ガスは大
気圧力、またはそれ以上の圧力を持ったガスが真空中に
放出されるので断熱膨張が生じ、ガス温度が低下する。
該低温となった駆動ガスにより希釈された吐出気体は連
結管路を通り、該連結管路から分岐する逆流管路から再
び第1ポンプ区分のハウジング内分へ流入する逆流冷却
気体と、第2ポンプ区分に流入する吸込気体とに分かれ
る。第1ポンプ区分のハウジング内部へ流入した逆流冷
却用気体は、不活性ガスにより希釈されたガスであり、
第1ポンプ区分内で、該希釈されたガスにより逆流圧縮
が行われることとなる。
また真空ポンプの吸込ガスが、駆動ガスの断熱膨張に
より、冷却され過ぎると固化する場合は、エゼクタのデ
ィフューザ部に温度制御器を設け、該駆動ガスの温度降
下を調整し、該調整されたガスによって、逆流圧縮作用
を生じさせることができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例としてのガス希釈をともなう逆流冷
却式多段ロータリー形真空ポンプが第1図に示される。
第1図の真空ポンプは、第1ポンプ区分10、第2ポンプ
区分20、第3区分30、第4区分40を有する4段ロータリ
ー形真空ポンプである。各ポンプ区分は、共通の2本の
水平軸を有し、これらの軸に支承されるロータと、ロー
タを内蔵するハウジングにより構成され、鎖線内は単一
機器形態とされ、第1ポンプ区分10の吐出口102と第2
ポンプ区分20の吸込口201は連結管路131,104,105により
連結し、連結管路131と104の間にエゼクタ132を設け、
エゼクタ132のディフューザ部134には温度制御器135が
設けられ、連結管路104から分岐し、第1ポンプ区分10
のハウジングへ逆流冷却用気体を導く逆流管路106が設
けられている。
第2ポンプ区分20の吐出口202と第3ポンプ区分30の
吸込口301は連結管路203,204,205により連結し、連結管
路203と204の間に冷却器22を設け、連結管路204から分
岐し、第2ポンプ区分20のハウジングへ逆流冷却用気体
を導く逆流甘露206が設けられている。
第3ポンプ区分30の吐出口302には連結管路303,304,3
05が設けられ、連結管303と304の間に冷却器32を設け、
連結管路304から分岐し、第3ポンプ区分30のハウジン
グへ逆流冷却用気体を導く逆流管路306が設けられてい
る。
第4ポンプ区分40の吐出口402と吐出管路405は連結管
路403,404により連結し、連結管路403と404の間に冷却
器42を設け、連結管路404から分岐し、第4ポンプ区分4
0のハウジングへ逆流冷却用気体を導く逆流管路406が設
けられている。
第1図に示されている4段逆流冷却ロータリー形真空
ポンプの作用は、以下の通りである。
第1ポンプ区分10の吸込口101から、ハウジング内部へ
の吸い込まれた気体G10は、ロータの動作にもとづき吐
出気体として吐出口102へ移送される。該吐出気体は駆
動ガスノズル133より導入された駆動ガスG13により作動
するエゼクタ132内へ吸い込まれ、駆動ガスG13と混合さ
れる。該駆動ガスは大気圧力またはそれ以上の圧力を持
ったガスが、真空中に放出されるので、エゼクタのディ
フューザ部134において断熱膨張が生じ、ガス温度を低
下する。該吐出気体が駆動ガスG13の断熱膨張により冷
却され過ぎると固化する場合は、エゼクタ132のディフ
ューザ部134に設けられた温度制御器135により、駆動ガ
スの断熱膨張による温度降下を調整する。駆動ガスG13
により希釈され、調温された吐出気体は連結管路104,10
5を通り、該連結管路から分岐する逆流管路106から再び
第1ポンプ区分10のハウジング内部へ流入する逆流冷却
気体と、第2ポンプ区分に流入する吸込気体とに分かれ
る。
第1ポンプ区分10のハウジング内部へ流入した逆流冷却
用気体は、不活性ガスにより希釈され、調温されたガス
であり、第1ポンプ区分10のハウジング内で、該希釈さ
れたガスにより逆流圧縮が行われることとなる。第2ポ
ンプ区分20の吸込口201より流入し圧縮された気体は、
連結管路703へ吐出され、連結管路203を通り冷却器22に
流入し冷却され、再び逆流冷却用気体として、第2ポン
プ区分20のケーシングへ流入する気体と、第3のポンプ
区分30の吸込口301へ流入する気体とに分かれる。
第3ポンプ区分30の吸込口301より流入し圧縮された気
体は、連結管路303へ吐出され、連結管路303を通り冷却
器32に流入し冷却され、再び逆流冷却用気体として、第
3ポンプ区分30のケーシングへ流入する気体と、第4の
ポンプ区分40の吸込口401へ流入する気体とに分かれ
る。第4ポンプ区分40の吸込口401より流入し圧縮され
た気体は、連結管路403へ吐出され、連結管路403を通り
冷却器412に流入し冷却され、再び逆流冷却用気体とし
て、第4ポンプ区分40のケーシングへ流入する気体と、
吐出管405から大気へ吐出される気体G50とに分かれる。
第1図の真空ポンプの具体的構造が第3図に、第3図
のIV-IV線断面における部分構造が第4図に示される。
本発明による逆流冷却式多段ロータリー形真空ポンプ
における圧縮及び希釈作用が第2図、を用いて説明され
る。第2図は本発明による多段真空ポンプの性能例を示
す。縦軸は標準状態(760Torr,20℃)で表されたポンプ
の吸込気体流量であり、横軸は圧力を示す。線L1,L2,L3
およびL4はそれぞれ第1ポンプ区分、第2ポンプ区分、
第3ポンプ区分、および第4ポンプ区分の吸込口におけ
る圧力を示し、また線Laは駆動ガスとして(S2−S1)の
一定ガス量を流した場合のエゼクタの入口圧力を示す。
ポンプにS1の吸込気体流量がある場合には、エゼクタ
は、圧力PaからPbに圧縮作用をしている事を示す。ここ
で第1ポンプ区分の吸込圧力と吐出圧力の差は、rbであ
り第6図に示したraよりも遥かに小さな値となり駆動ガ
ス(S2−S1)によりS1を希釈しても、第1ポンプ区分の
発熱量は増大しないことになる。また駆動ガスはエゼク
タに導入されると同時に断熱膨張により冷却され、該低
温ガスと反応性ガスの混合ガスは、第1ポンプ区分にお
いて発熱を押さえながら安全に逆流圧縮作用を生じさせ
ることができる。すなわち第1ポンプ区分では希釈され
たガスにより圧縮されることは、第1ポンプ区分へ吸込
口より導入された反応性ガスは、該ポンプ区分に於いて
希釈作用をともなって圧縮される。この希釈作用はポン
プ内での未反応ガスの反応の抑制に役立つ。
第1図の真空ポンプの説明としては、ポンプ区分4段
の場合に付いて記述したが4段に限らず、2段、3段ま
たは5段以上にすることもできる。また最上流部の第1
ポンプ区分の吐出口にエゼクタを接続した場合について
記述したが、第1ポンプ区分の吐出圧力が、ガスの反応
が生じる圧力や温度等の各種様々な運転条件に合わせ、
第1ポンプ区分以外のポンプ区分の吐出口にエゼクタを
接続することも可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば反応性ガスを吸引し、希釈を必要とす
る多段ロータリー形真空ポンプにおいて、初段ポンプ区
分より下流において前段ポンプ区分の吐出口と次段ポン
プ区分の吸込口を連結する連結管路に圧縮機能を持つエ
ゼクタを設け、不活性ガスをエゼクタの駆動ガスとして
使用するこにより、不活性ガスによる反応ガスの充分な
希釈を行い、反応ガスによる爆発の危険を除去し、各々
のガスの分圧比を低下させることになるので、未反応ガ
スがポンプ内で反応することにより生じる、反応生成物
の発生を抑制し供給された不活性ガスによりポンプ内部
におけるガスの流速を増加させポンプ内で反応生成物の
堆積を防止することができる。
また、本発明によれば、例えば減圧反応装置の排気用
真空ポンプはSiH4やH2等の比重の小さいガスを取り扱う
ことが多く、ロータリー形真空ポンプが取扱ガスの比重
が小さい場合に容積効率が低下する性質を有しているた
めより大形の真空ポンプを使用しなければならない不利
を回避し、多量の窒素ガスなどの不活性ガスにより希釈
し混合することによって、取扱ガス全体の密度を増大さ
せ、真空ポンプの容積効率を向上させることができる。
また、本発明によれば、エゼクタの使用による圧縮作
用のために前段ポンプ区分、後段ポンプ区分間の圧力差
は拡大することがなく、ポンプの異常発熱が防止され、
ポンプの安全な連続運転が確保される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としてのガス希釈をともなう
逆流冷却式多段ロータリー形真空ポンプの構成の概要を
示す図、第2図は第1図の真空ポンプの特性を説明する
図、第3図は第1図の真空ポンプの構造を示す図、第4
図は第3図のIV-IV線断面における真空ポンプの部分構
造を示す図、第5図は従来形の逆流冷却多段ルーツ形真
空ポンプを示す図、第6図は第5図の真空ポンプの特性
を説明する図である。 (符号の説明) 1……ポンプ本体部分、10……第1ポンプ区分、101…
…吸込口、102……吐出口、103,104,105……連結管路、
106……逆流管路、12……冷却器、131……連結管路、13
2……エゼクタ、134……ディフューザ部、133……駆動
ガスノズル、135……温度調節器、20……第2ポンプ区
分、201……吸込口、202……吐出口、203,204,205……
連結管路、206……逆流管路、22……冷却器、30……第
4ポンプ区分、301……吸込口、302……吐出口、303,30
4,305……連結管路、306……逆流管路、32……冷却器、
40……第3ポンプ区分、401……吸込口、402……吐出
口、403,404……連結管路、405……吐出管路、406……
逆流管路、42……冷却器、G10……吸込ガス、G13……エ
ゼクタ駆動ガス、G50……吐出ガス。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のポンプ区分に共通の2本の軸が設け
    られ、これらの軸に支承されるロータが設けられている
    多段ロータリー形真空ポンプにおいて、初段ポンプ区分
    より下流において、上流側ポンプ区分の吐出口に接続す
    るガス希釈用のエゼクタが設けられ、該エゼクタと該エ
    ゼクタの下流側ポンプ区分の吸込口とを接続する連結管
    路が設けられ、該連結管路から分岐し、該エゼクタの接
    続する上流側ポンプ区分のハウジングへ逆流冷却気体を
    導く逆流管路が設けられ、それにより各ポンプ区分にお
    いて逆流気体による逆流冷却が行われるとともに排気対
    象の反応ガスの希釈が行われるようになっている、 ことを特徴とする逆流冷却式多段ロータリー形真空ポン
    プ。
  2. 【請求項2】該エゼクタのディフューザ部に温度制御器
    を設けた請求項1記載の真空ポンプ。
JP11501589A 1989-05-10 1989-05-10 ガス希釈をともなう逆流冷却式多段ロータリー形真空ポンプ Expired - Fee Related JP2733489B2 (ja)

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