JP2733140B2 - Fifoメモリ制御回路 - Google Patents

Fifoメモリ制御回路

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JP2733140B2
JP2733140B2 JP3015716A JP1571691A JP2733140B2 JP 2733140 B2 JP2733140 B2 JP 2733140B2 JP 3015716 A JP3015716 A JP 3015716A JP 1571691 A JP1571691 A JP 1571691A JP 2733140 B2 JP2733140 B2 JP 2733140B2
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平明 長瀬
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル多重化装
置等において行われているスピード変換、バースト・バ
ースト変換等に使用されるFIFOメモリ制御回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル多重化装置等において、フレ
ーム構成のデータのスピード変換やバースト・バースト
変換を行うために、先入れ先出し(以下、FIFOとい
う)メモリを使用する場合に、ロールメモリ方式のRA
Mで実現する方法が知られている。
【0003】図4は従来のFIFOメモリ制御回路の構
成の示すブロック図であり、図において、1はFIFO
メモリとして、複数のデータ格納領域を有するロールメ
モリ方式のRAM、2は前記RAM1へのライトアドレ
スを循環的に歩進するライトポインタ、3は前記RAM
1のリードアドレスを循環的に歩進するリードポインタ
である。
【0004】次に動作について説明する。データの書込
み動作は、ライトポインタ2が指示するRAM1上のア
ドレスにライトデータを書込み、該ライトポインタ2を
インクリメントするように動作する。そして、このライ
トポインタ2は値がRAM1上の最終アドレスに到達す
ると、該RAM1上の先頭アドレスに戻り、循環的に歩
進する。
【0005】また、データの読出し動作は、前記RAM
1から読出すリードデータを、リードポインタ3が指示
するRAM1上のアドレス位置から読出し、該リードポ
インタ3をインクリメントするように動作する。そし
て、このリードポインタ3は値がRAM1上の最終アド
レスに到達すると、該RAM1上の先頭アドレスに戻
り、循環的に歩進する。
【0006】一方、このリードポインタ3の値がライト
ポインタ2の値を追い抜かなければFIFO動作となる
が、該リードポインタ3の値がライトポインタ2の値を
追い抜いた場合には、該リードポインタ3の歩進を一時
停止することにより、見掛け上、RAM1に留め込むデ
ータを増やし、リードポインタ3の値がライトポインタ
2の値を追い抜かない状態に制御してFIFO動作を実
現する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のFIFOメモリ
制御回路は以上のように構成されているので、ライトポ
インタ及びリードポインタがフレーム周期のあるポイン
タ位相で動作し、FIFO動作状態になると、該ポイン
タ位相の変動関係を保持したまま動作するので、RAM
に留め込むデータ量に起因する該FIFOメモリを通過
するデータの遅延時間を小さくする等の制御ができない
などの課題があった。なお、類似する先行技術として
は、例えば特開昭62−12985号公報等がある。
【0008】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、書込まれるデータ量がFIFO動
作に影響を与えない最小量となるように制御すること
で、該FIFOメモリを通過するデータの遅延時間を最
小にするFIFOメモリ制御回路を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るFIFO
メモリ制御回路は、リードポインタの値がライトポイン
タの値を追いつかないように制御してFIFO動作を実
現した時の、リードポインタとライトポインタとの最小
となる差分値を算定する差分値算定手段を備え、該差分
値算定手段の算定した差分値をリードポインタの値に加
算してメモリから読出すデータのリードアドレスを得
ようにしたものである。
【0010】
【作用】この発明における差分値算定手段は、ライトポ
インタリードポインタとの差分を算定し、従前の該差
分の最小値とを比較して、最新の最小値を選択するの
で、RAMに留め込まれるデータ量をFIFO動作に影
響を与えない最小量に制御する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例によるFIFOメモリ
制御回路の構成を示すブロック図であり、従来のFIF
Oメモリ制御回路(図4)と同一又は相当部分には同一
符号を付して説明を省略する。
【0012】図において、4はライトポインタ2 (図
中、W.Pと記す)とリードポインタ(図中、R.Pと
記す)の値から差分を算定し、従前の差分の最小値と比
較して小さい方の差分値(新たな最小値)を出力する差
分比較回路、5は該差分の最小値を示す差分ポインタ
(図中、D.Pと記す)であり、この差分比較回路4及
び差分ポインタにより差分値算定手段Aを構成してい
る。6は前記リードポインタ3の値と前記差分比較回路
4から出力される差分値を加算し、RAM1から読出す
データのリードアドレスを出力する加算回路である。
【0013】また、図2は前記各ポインタのタイミング
チャートを示した図であり、同図(a)は上段がライト
データの書込みタイミング、下段がリードデータの読出
しタイミングを示しており、各ポインタはこのタイミン
グで動作する。同図(b)、(c)はそれぞれライトポ
インタ2とリードポインタ3の動作タイミングを示して
おり、図中の各番号はデータ番号で、それぞれ対応して
いる(番号が同じならば同一データ)。同図(d)は差
分比較回路4で算定する各タイミングでの差分値を示す
図、同図(e)は差分ポインタ5が示す各タイミングで
の差分の最小値、同図(f)はRAM1から実際に読出
すデータ(図中の番号はデータ番号)のリードアドレス
の指示タイミングを示す図、同図(g)はライトデータ
(上段)とリードデータ(下段)のFIFO動作を示す
図である。
【0014】次に動作について説明する。動作当初は、
前述した従来技術と同様に、リードポインタ3の値がラ
イトポインタ3の値を追い抜かない状態に制御して、F
IFO動作を実現する。
【0015】そして、このライトポインタ2とリードポ
インタ3とがフレーム周期のあるポインタ位相で動作し
てFIFO状態になった後、RAM1からのデータの読
出し時に、差分比較回路4において、ライトポインタ2
とリードポインタ3の差分を計算し(ライトポインタの
値とリードポインタの値の差)、差分ポインタ5の値
(従前の最小値)と比較して、より小さい値を差分ポイ
ンタ5の値とする。なお、この動作がフレーム1周期の
間行われることにより、差分ポインタ5は差分の最小値
を示すことになる。
【0016】そして、次のフレームからは、RAM1か
ら読出すデータを時に、加算回路6において、リードポ
インタ3の値と差分ポインタ5の値を加算した値をリー
ドアドレスとすることにより、RAM1に留め込まれる
データ量をFIFO動作に影響を与えない最小量に出
来、前記RAM1を通過するデータの遅延時間を最小に
することができる。具体的には、図2(g)に示すよう
に、リードタイミングの2クロック時間分、遅延時間を
小さくできる。
【0017】なお、上記実施例では加算回路6によりリ
ードアドレスを与えたが、図3に示すように、差分値算
定手段Aによりフレーム1周期後算定された最小値を加
算した値にリードポインタ3の値を修正するように構成
しても同様の効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によればライト
ポインタとリードポインタとの最小となる差分値を算定
する差分値算定手段を設け、この算定された差分の最小
値と前記リードポインタの値を加算して、リードアドレ
スとするので、例えば多重化装置等で、FIFOメモリ
を構成する時に、内部の遅延時間を最小に制御できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるFIFOメモリ制御
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例によるFIFOメモリ制御
回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図3】この発明の他の実施例によるFIFOメモリ制
御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】従来のFIFOメモリ制御回路の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 RAM 2 ライトポインタ 3 リードポインタ 4 差分比較回路 5 差分ポインタ 6 加算回路 A 差分算定手段 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ格納領域を有するメモリ
    と、このメモリへ書込むデータのライトアドレスを循環
    的に歩進するライトポインタと、前記メモリから読出す
    データのリードアドレスを循環的に歩進するリードポイ
    ンタとを備えたFIFOメモリ制御回路において、リー
    ドポインタの値がライトポインタの値を追いつかないよ
    うに制御してFIFO動作を実現した時の、リードポイ
    ンタとライトポインタとの最小となる差分値を算定する
    差分値算定手段を備え、該差分値算定手段の算定した差
    分値を前記リードポインタの値に加算して前記メモリか
    ら読出すデータのリードアドレスを得るようにしたこと
    を特徴とするFIFOメモリ制御回路。
JP3015716A 1991-01-17 1991-01-17 Fifoメモリ制御回路 Expired - Lifetime JP2733140B2 (ja)

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JPH04243083A JPH04243083A (ja) 1992-08-31
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