JP2732457B2 - ショートアーク型水銀蒸気放電灯 - Google Patents
ショートアーク型水銀蒸気放電灯Info
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- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Description
て露光用光源として好適に使用されるショートアーク型
水銀蒸気放電灯に関する。
される436nmの光(以下g線と称する)がよく利用され
ているが、水銀灯からはこのg線のほかにも種々の光が
放出されており、必要とする光以外は露光装置内の光学
フィルターや反射ミラーでカットされる。そして、レン
ズ系やフォトマスクを介して半導体ウエハーにはg線の
光が照射されるようになっている。
アンド・リピート方式を適用する場合には、一の微小区
域から次の微小区域へ移動する際の非露光時における放
電灯の消費電力を軽減する観点から、非露光時には点灯
電力を小さくして低レベルで点灯するとともにシャッタ
ーにより遮光し、そして露光時には点灯電力を大きくし
て高レベルで点灯するパルス点灯方式が好適である。
ラーでは、g線を利用する場合は426nm以下と446nm以上
の光は完全にカットされて問題とならないが、436nm±1
0nm以内の光はカットしきれないのが実情である。そし
て近年、半導体ウエハーの回路パターンが微細化するに
したがって、光が光学レンズ系を通過する際の色収差が
問題となってきているが、g線を用いて半導体ウエハー
を露光するときに、色収差が問題とならない範囲は、43
6nm±4nmの範囲とされており、露光装置内の光学フィル
ターや反射ミラーではカットしきれない範囲の光が露光
時のボケの原因となっている。この露光時のボケを少な
くするためには、g線の半値幅を小さくすれば良いが、
従来の半導体ウエハー露光用水銀灯は半値幅が4〜5nm
程度で満足できる値ではなかった。すなわち、現在で
は、半値幅が3nm程度の水銀灯が要求されているが、こ
の半値幅にするためには、従来より水銀の封入量を少な
くしなければならなず、結果として放電電流が増加し、
陰極が受けるダメージが大きくなるという問題が生じ
る。この問題は、水銀灯をパルス点灯方式により使用す
る場合に顕著となる。
半値幅の狭い放射光が得られるとともに、陰極が受ける
ダメージが少なくて使用寿命の長いショートアーク型水
銀蒸気放電灯を提供することにある。
の中央の発光空間膨出部内に陽極と陰極とが対向配置さ
れ、当該発光空間膨出部内に水銀と希ガスとが封入され
てなり、 発光管の内容積1cc当りの水銀の封入量X(mg/cc)お
よび希ガスの室温(20℃)での封入圧力Y(気圧)が 20≦X≦40 0.1≦Y≦3 に規定され、かつ陽極における放電灯の定格消費電力1W
当りの体積Z(cc/W)が 2.0×10-3≦Z に規定されている構成を採用する。
室温(20℃)での封入圧力Yが0.1〜3気圧であるの
で、g線の放射強度が十分に大きく、かつ当該g線の半
値幅も3nm程度の狭い放射光が得られる。
放電電流が増加して陽極はダメージを受けやすい状態に
なるが、陽極における放電灯の定格消費電力1W当りの体
積Zを2.0×10-3cc/W以上に規定したので、陽極が受け
るダメージが相当に軽減される。従って、パルス点灯方
式により点灯する場合にも長い使用寿命が確保される。
の中央の発光空間膨出部11内に陰極3と特定の体積の陽
極2とを対向配置する。すなわち陽極2における放電灯
の定格消費電力1W当りの体積Z(cc/W)は、2.0×10-3
≦Zである。因みに、従来の陽極の定格消費電力1W当り
の体積Z(cc/W)は1.9×10-3以下である。
と希ガスとを封入する。すなわち発光管1の内容積1cc
当りの水銀の封入量X(mg/cc)は、20≦X≦40の範囲
であり、希ガスの室温(20℃)での封入圧力Y(気圧)
は、0.1≦Y≦3の範囲である。希ガスとしては、アル
ゴン、キセノン、クリプトン、ネオン等を用いることが
でき、2種以上のものを併用してもよい。
と、陽極2の定格消費電力1W当りの体積Zとを上記の特
定の範囲に規定することにより、放射強度が大きくて半
値幅が3nm程度と狭いg線が放射されるとともに、陽極
2が受けるダメージが小さくなって使用寿命が十分に長
くなる。
は、g線の放射強度が低下するとともに、g線の半値幅
が過小になりすぎて放射光量が不足する。逆に水銀の封
入量Xが40mg/ccを超える場合には、g線の半値幅が大
きくなる。
は3気圧を超える場合には、いずれもg線の放射強度が
小さくなる。
0-3cc/W未満の場合には、陽極2が受けるダメージが大
きくなって使用寿命が短くなる。
値がいたずらに大きくなると、赤外線の放射エネルギー
が増加し、半導体ウエハーの温度が上昇し、露光精度が
低下する問題が生ずる場合があるが、最近ではこの赤外
線の問題に関しては半導体露光装置内の光学系にコール
ドミラーを使用することで半導体ウエハー表面にまで赤
外線が到達できなくなるようにして解決されている。
リード棒、4は口金である。また、図示はしないが、各
封止管部12においては、4枚の金属箔によって気密シー
ルが達成されている。
プ・アンド・リピート方式をおよびパルス点灯方式によ
る露光に好適に用いることができる。
きくなると陽極2が大きなダメージを受けやすいが、本
発明のショートアーク型水銀蒸気放電灯では、陽極2の
体積を定格消費電力との関係において規定しているた
め、陽極2が受けるダメージが相当に軽減され、その結
果、長時間にわたり初期の高い放射強度で安定した点灯
を繰返して行うことができる。
ついて説明する。
のショートアーク型水銀蒸気放電灯を多数作製した。
灯する低レベル点灯と、低下消費電力2.0KWで0.4秒点灯
する高レベル点灯とを交互に繰返すパルス点灯方式によ
り点灯する試験を行い、高レベル点灯時におけるg線
(435±3nm)の放射強度およびその半値幅を測定したと
ころ、第2図においてそれぞれ曲線AおよびBで示すよ
うに、水銀の封入量Xが20〜40mg/ccの範囲にある場合
には、g線(435±3nm)の放射強度が十分に大きく、し
かもその半値幅は3nm程度に狭くなる。
し、希ガス(アルゴン)の室温(20℃)での封入圧力Y
を種々の値に変更したほかは同様にしてショートアーク
型水銀蒸気放電灯を多数作製した。
い、高レベル点灯時におけるg線(435±3nm)の放射強
度を測定したところ、第3図において曲線Cで示すよう
に、希ガス(アルゴン)の封入時の圧力Yが0.1〜3気
圧の範囲にある場合には、g線(435±3nm)の放射強度
が十分に大きかった。
スの室温(20℃)での封入圧力Yを0.7気圧に固定し、
陽極の定格消費電力1W当りの体積Zを種々の値に変更し
たほかは同様にしてショートアーク型水銀蒸気放電灯を
多数作製した。
い、放電灯の使用寿命を調べたところ、第4図において
曲線Dを示すように、陽極の体積Zが2.0×10-3cc/W以
上の場合には使用寿命が長くなる。
の内容積1cc当りの水銀の封入量X、希ガスの室温(20
℃)での封入圧力Yおよび陽極における放電灯の定格消
費電力1W当りの体積Zをそれぞれ規定したので、g線の
放射強度が大きく、かつその半値幅が狭く、そして陽極
が受けるダメージが少なくて使用寿命の長いショートア
ーク型水銀蒸気放電灯が得られている。
灯方式によって点灯される場合にも、長時間にわたり、
放射強度が大きく、かつ半値幅の狭いg線が安定に放射
される。
気放電灯の概略図、第2図は実験例1の測定結果であっ
て水銀の封入量Xを変化させたときのg線(435±3nm)
の放射強度およびその半値幅の変化を示す線図、第3図
は実験例2の測定結果であって希ガスの室温(20℃)で
の封入圧力Yを変化させたときのg線(435±3nm)の放
射強度の変化を示す線図、第4図は実験例3の測定結果
であって陽極における放電灯の定格消費電力1W当りの体
積Zを変化させたときの放電灯の使用寿命を示す線図で
ある。 1……発光管、11……発光空間膨出部 12……封止管部、2……陽極 3……陰極、21,31……内部リード棒 4……口金
Claims (1)
- 【請求項1】発光管の中央の発光空間膨出部内に陽極と
陰極とが対向配置され、当該発光空間膨出部内に水銀と
希ガスとが封入されてなり、 発光管の内容積1cc当りの水銀の封入量X(mg/cc)およ
び希ガスの室温(20℃)での封入圧力Y(気圧)が 20≦X≦40 0.1≦Y≦3 に規定され、かつ陽極における放電灯の定格消費電力1W
当りの体積Z(cc/W)が 2.0×10-3≦Z に規定されていることを特徴とするショートアーク型水
銀蒸気放電灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312890A JP2732457B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | ショートアーク型水銀蒸気放電灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312890A JP2732457B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | ショートアーク型水銀蒸気放電灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH044554A JPH044554A (ja) | 1992-01-09 |
JP2732457B2 true JP2732457B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=14345923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10312890A Expired - Lifetime JP2732457B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | ショートアーク型水銀蒸気放電灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2732457B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021034195A (ja) * | 2019-08-22 | 2021-03-01 | フェニックス電機株式会社 | 放電灯、光源ユニット、光源装置、および放電灯の点灯方法 |
-
1990
- 1990-04-20 JP JP10312890A patent/JP2732457B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH044554A (ja) | 1992-01-09 |
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