JP2731747B2 - 電子デジタルプロセッサ装置 - Google Patents
電子デジタルプロセッサ装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は集積半導体システム、特に単一
チップマイクロプロセッサもしくはマイクロコンピュー
タ形状の電子デジタル・プロセッサシステムに関する。 【0002】 【従来技術の説明】マイクロプロセッサ装置はテキサス
インスツルメンツ社のゲイリー・ダブリュー・ブーンの
米国特許第3,757,306号に示されるような、
“MOS/LSI”技術により通常製作される、単一半
導体集積回路に含まれるデジタルプロセッサの中央処理
ユニットすなわちCPUである。このブーンの特許には
双方向並列バスを使用して相互接続された並列ALU、
データ及びアドレスのレジスタ、命令レジスタ及び制御
デコーダを含むチップ上の8ビットCPUが示されてい
る。テキサスインスツルメンツ社のゲイリー・ダブリュ
ー・ブーン及びマイケル・ジェー・コクランの米国特許
第4,074,351号には単一チップ“マイクロコン
ピュータ”型装置が示されており、それは4ビット並列
ALU及びプログラム及びデータ記憶用のオンチップR
OM及びRAMを有するその制御回路を含んでいる。マ
イクロプロセッサという用語は通常プログラム及びデー
タ記憶用の外部メモリを採用した装置を意味し、マイク
ロコンピュータという用語はプログラム及びデータ記憶
用のオンチップROM及びRAMを有する装置を意味す
るが、これらの用語は互換的に使用することができ本発
明を制限するものではない。 【0003】1971年に米国特許第3,757,30
6号及び第4,074,351号が最初に出願されて以
来、マイクロプロセッサ及びマイクロコンピュータの速
度及び可能性を高め、又、製作コストを低減して小さな
スペースすなわち小さなチップサイズに多くの回路を設
ける改良が沢山なされてきた。改良されたホトリソグラ
フィ技術により狭い線幅とより高い解像度が可能とな
り、回路密度が高くできるようになったが、小さなチッ
プサイズで性能を高めるという目標に対しては回路及び
システムの改良も寄与している。マイクロプロセッサの
これらの改良のいくつかはテキサスインスツルメンツ社
の次の米国特許に開示されている。エドワード・アール
・カウデル及びジョセフ・エッチ・レイモンド・ジュニ
アの米国特許第3,911,305号;デイビッド・ジ
ェー・マックエルロイ及びグラハム・エス・タブスの米
国特許第4,156,927号;アール・ジェー・フイ
ッシャー及びジー・デイー・ロジャースの米国特許第
3,934,233号;ジエー・ディー・ブライアント
及びジー・エー・ハートセルの米国特許第3,921,
142号;エム・ジェー・コクラン及びシー・ピー・グ
ラントの米国特許第3,900,722号;シー・ダブ
リュー・ブリクシー他の米国特許第3,932,846
号;ジー・エル・ブランチンガム,エル・エッチ・フィ
リップ及びエル・ティー・ノバックの米国特許第3,9
39,335号、エス・ピー・ハミルトン、エル・エル
・マイルズ他の米国特許第4,125,901号、エム
・ジー・バンバベルの米国特許第4,158,432
号、米国特許第3,757,306号及び第3,98
4,816号。 【0004】本技術の進展において生じたマイクロプロ
セッサ及びマイクロコンピュータの他の例が次の刊行物
に記載されている。エレクトロニクス、1972年9月
25日号第31〜32頁にオンチップROM及びRAM
を有する4ビットPチャネルMOSマイクロコンピュー
タが示されており、それは米国特許第3,991,30
5号と同様である。米国特許第3,757,306号と
同様の広範に使用されている8ビットマイクロプロセッ
サがエレクトロニクス、1974年4月18日号の第8
8−95頁(モトローラ6800)及び第95−100
頁(インテル8080)に記載されている。6800の
マイクロコンピュータ版がエレクトロニクス、1978
年2月2日号の第95−103頁に記載されている。同
様に8080の単チップマイクロコンピュータ版がエレ
クトロニクス、1976年11月25日号の第99−1
05頁に示されており、8080から展開された16ビ
ットマイクロプロセッサがエレクトロニクス、1978
年2月16日号の第99−104頁に記載されている。
もう一つの単チップマイクロコンピュータであるモステ
ク3872がエレクトロニクス、1978年5月11日
号の第105−110頁に示されている。6800の改
良版がエレクトロニクス、1979年9月17日号の第
122−125頁に記載されており、6y800から展
開された68000と名付けられた16ビットマイクロ
プロセッサがエレクトロニックデザイン、1978年9
月1日号の第100−107頁に記載されている。 【0005】集積回路の設計及び製作技術はデジタル処
理もしくは制御機能を有するいかなる電子システムもマ
イクロコンピュータもしくはマイクロプロセッサチップ
を採用できる点まで発達している。しかしながら装置の
設計及び製作のコストが制約要因となっている。半導体
の製作は多品種少数生産よりも単一装置タイプの大量生
産に向っており、経済的にするにはROMコードを変え
るのみならず多くの入出力オプション及び同様の特徴を
与えることによりチップ設計を広範な用途に適用しなけ
ればならない。こうして特許第3,991,305号に
示すような装置が多くの異なる電子計算器、電子ゲー
ム、器具制御器等に対して何百万ユニットも量産されて
いる。同じ装置を使用することにより半導体製作コスト
が最少に低減されるのみならず、設計コストも最少とな
りその理由は必要な回路設計が非常に少なく(チップ外
部のみ)、プログラミングに命令セット及び一般的に使
用されているサブルーチン及び高レベルの経験が得られ
ているアルゴリズムを採用するためである。それにもか
かわらず新しい応用にマイクロコンピュータ装置を使用
するための設計コストはアセンブリ語プログラミングの
みが必要であるにもかかわらず非常に高いことがあり、
このソフトウエアコストは広範なタイプの装置に多くの
異なる両立しないプログラミング語が使用されるために
非常に高い。 【0006】米国特許第4,074,351号に示すタ
イプのマイクロコンピュータはマイクロコンピュータに
より実行される命令を含むオンボードプログラムROM
を含んでいる。マイクロコンピュータ上のROMを製作
するにはこれらのプログラムを製作時に指定しなければ
ならない。 【0007】 【発明の概要】マイクロプロセッサもしくはマイクロコ
ンピュータにより実行される命令を格納するための電気
的にプログラム可能な読取転専用プログラムメモリを有
するマイクロコンピュータもしくはマイクロプロセッサ
を提供することが本発明の目的である。電気的にプログ
ラム可能な読取専用メモリを自己プログラムする機構を
提供することも本発明の目的である。 【0008】本発明に従って電子デジタルプロセッサシ
ステムが提供され、それは内部メモリを含みそれはさら
にデータ及びデータに対する演算を定義する指令を記憶
するための電気的にプログラム可能な読取専用メモリを
含んでいる。デジタルプロセッサシステムはさらにデー
タに対して演算を行うための演算・論理ユニットを含ん
でいる。データを一時的に記憶し且つアドレスを一時的
に記憶して内部メモリをアクセスするレジスタも設けら
れており、演算・論理ユニットをメモリ及びレジスタに
接続する複数本のデータパスを介して接続されている。
デジタルプロセッサシステムは制御及びタイミング回路
により制御されて指令の実行のために与えられたものを
実行してメモリをアクセスし、演算・論理ユニットはレ
ジスタにより制御されて指令を実行し電気的にプログラ
ム可能な読取専用メモリをプログラムする。 【0009】実施例において単一半導体基板上にモノリ
シックに集積された電子デジタルプロセッサシステムが
設けられ、それは電気的にプログラム可能な読取専用メ
モリを含みデータ及びデータの演算を定義する指令を記
憶する。デジタル処理装置はまたデータに演算を行う演
算・論理ユニットを含みそれはレジスタセットに接続さ
れている。レジスタセットはデータの一時記憶及びメモ
リのアクセスを行うアドレスの一時記憶を行うために設
けられている。レジスタ、演算・論理ユニット及びメモ
リは複数本のデータパスにより相互接続されている。デ
ジタルプロセッサシステムは制御・タイミング回路によ
り制御され、それは指令を実行してレジスタによりメモ
リ及び演算・論理ユニットをアクセスし指令を実行して
電気的にプログラム可能な読取専用メモリをプログラム
する装置を含んでいる。 【0010】 【実施例の説明】本発明を単一チップマイクロコンピュ
ータに応用して示す。図1はマイクロコンピュータチッ
プの素子を示すブロック図である。本コンピュータの詳
細説明はテキサスインスツルメンツ社の1981年の刊
行物“TMS7000マイクロコンピュータ”に記載さ
れており、それをここに参照として示す。本発明の強調
点はROM11プログラムメモリ及びYデコード11Y
及びXデコード11Xである。本発明のこのROMは電
気的にプログラムされた読取専用メモリ(EPROM)
である。EPROM11はメモリデータバスMDを介し
てXデコード11X及びYデコード11Yによりアクセ
ス可能である。このMDバスはまた入出力ポート、ポー
トA、ポートB、ポートC及びポートDに接続されて外
部装置とインターフェイスする。EPROM11はマイ
クロコンピュータにより実行されるプログラムメモリを
含む。 【0011】本実施例は従来技術に較べて2つの明確な
利点を有している。第1はチップ上のEPROMを外部
ソースからプログラムしたりマイクロコンピュータ自体
により内部的にプログラムできることである。第2はE
PROM自体のアーキテクチュアにより簡単化されたビ
ット感知回路が可能となることである。本実施例のマイ
クロコンピュータは、EPROM11について2つのプ
ログラムモードを有し、それはダムモード及びマクロモ
ードである。ALU14は、論理演算を実行し、制御R
OM17は、ダムモード及びマクロモードを実行するた
めのマイクロコードシーケンスを蓄積する。ダムモード
は、EPROM11のプログラミング中にマイクロコン
ピュータ、即ちALU14が非動作とされるためにダム
モードと呼ばれる。ダムモードにおいて外部装置はこの
オンボードEPROM11の実際のプログラミングを制
御する。EPROM11は2516もしくは2716等
の標準EPROM装置であるかのようにプログラムされ
ている。しかしながらマクロモードにおいてEPROM
11のプログラミングはEPROM11内のバイト位置
の書込専用特殊マイクロコード命令を使用してオンボー
ドマイクロコンピュータにより達成される。 【0012】図2にダムモードにおける本メモリのプロ
グラミングに必要なマイクロコンピュータへのインター
フェイスを示す。Vss及びVccは前と同様5Vにマ
イクロコンピュータチップの給電入力である。Vppは
EPROMビット位置のプログラミングに必要な25V
電源入力である。RESET信号はマイクロコンピュー
タをダムモードとするのに使用される。水晶C1及びC
2はマイクロコンピュータにタイミングを与える。EP
ROM11のプログラミングに2つの制御信号が使用さ
れる。第1はPD/PGMでありそれはAポート部7に
入力つれるプログラム指令A7である。第2はCS−で
ありそれはAポートA4の第7位置へのチップ選定信号
入力である。書込まれるメモリ位置のアドレスは下位バ
イトのDポート及び上位バイトの4ビットのAポートへ
の入力である。実際のデータはCポートへ入力される。
データは、メモリの書き込み動作後に、Cポートを用い
ることによって、ポートDとポートAによって特定され
るメモリアドレスでデータを出力させるようにして照合
を行うことが可能である。図2に示す構成のマイクロコ
ンピュータへの制御信号、データ及びアドレス入力のタ
イミングを図3に示す。信号Vccは5Vにセットされ
そのしばらく後に図示するRESET−のダウンタイム
中にVppが25Vにセットされる。これは、マイクロ
コンピュータが、2つの内部プログラミングモードのう
ちの1つに進むことを意味する。マイクロコンピュータ
をダムモードとするのに必要な実際のシーケンスは、R
ESET−がローとなった時にVppが加えられ次にA
ポート部4(CS−)が1レベルにセットされることで
ある。RESET−がハイに戻るとマイクロコンピュー
タはダムモードとなる。このモードにおいてマイクロコ
ンピュータは2516/1716EPROMと同様にプ
ログラムされる。アドレスは外部回路で示すDポート及
びAポートに加えられる。データを照合するためにアド
レスはこれらのポートに連続的に加えることができる。
照合シーケンス中にPD/PGM信号はローとなりCS
−がローとなる。D及びAポートへのアドレス入力は図
示するようにCポートから出力されるデータのアドレス
を与える。RESET−をリセットしたりセットがハイ
となる前にVppを除去することによりマイクロコンピ
ュータは正規動作に戻る。書込シーケンス中にVppが
ローとなると、書込みは行われない。 【0013】マイクロコンピュータにVccを加えRE
SET−をローとしてマクロモードを開始させるために
図4に示すマクロモード用のインターフェイスが必要で
あり、Vppを印加し、又A7ピンを0値にセットしな
ければならない。RESET−がハイに戻るとマイクロ
コンピュータはマクロモードとなり、内部EPROM1
1を自己プログラムすることができる。このモードにお
いては、マイクロコンピュータは“メモリ拡張”外部モ
ードにある。すなわち前記刊行物TMS7000に記載
されているように外部装置のメモリをアクセスできるモ
ードにある。Bポートの制御信号は外部メモリ装置と相
互作用するのに必要な初期手順を与える。ALATCH
はアドレスインジケータを与え信号R/W−は読取/書
込信号であり、ENABLEはチップイネーブル信号で
ありCLOCKOUTは内部マイクロコンピュータクロ
ックの出力である。これらの信号はマイクロコンピュー
タとインターフェイスするために外部装置のために必要
なものである。すなわちマイクロコンピュータはダムモ
ードの場合のいくつかの外部装置の替りに、このインタ
ーフェイスに対する制御信号を発生している。このメモ
リ拡張モードにおいて外部メモリ装置アドレスはマイク
ロコンピュータチップ内の内部メモリであるかのように
メモリデータバスMD上に実際にメモリマップされる。
従ってマイクロコンピュータは外部装置に格納されたプ
ログラムを内部に格納されているかのように実行するこ
とができる。この点に関してメモリ装置へのアドレスは
Cポート及びポートDによりメモリ装置100及び10
1に出力される。メモリ装置100はマイクロコンピュ
ータにより実際に実行されるプログラムを格納する典型
的なメモリ装置である。メモリ装置101内に格納され
たデータはマイクロコンピュータ内のEPROM11に
ロードされるデータを表わす。ラッチ装置102は74
373のようなデータラッチでありマイクロコンピュー
タに対してデータをラッチするために設けられている。
データのこの転送タイミングを図5aに示す。前記した
ようにRESET−がローとなると、Vppが印加され
0値がAポートの第7位置に加えられてマイクロコンピ
ュータはマクロモードに入る。RESET−がハイに戻
るとマイクロコンピュータはマクロモードとなる。この
モードにおいてマイクロコンピュータは新しい命令“P
RG”(オプコードO4)を有すること以外は、マイク
ロコンピュータが正規モードにあるのと全く同様に作動
する、この命令は他のマイクロコンピュータ命令と共に
プログラム内に含むことができる。 【0014】装置がリセットされるとリセット信号は外
部割込として作用して実行されるべき次の命令のアドレ
スを含むメモリの位置へプログラムを指向させる。EP
ROMメモリはスペースFOOOからFFFF(正規リ
セットベクトル位置FFFE及びFFFFを含む)を有
し且つ最初にプログラムされていないため、マクロモー
ドにおいてはリセットベクトルはFFFE及びFFFF
の替りに外部メモリアドレスEFFE及びEFFFから
取出される。これによりマイクロコンピュータはそれ自
体のEPROM11をプログラムすることができる。V
ppを加えることなくマイクロコンピュータがリセット
されると(図5b)マイクロコンピュータは正規モード
で作動してリセット信号がその正規位置FFFE及びF
FFFから取出される。 【0015】Vppはマクロモードのいかなる時点にお
いても除去することができる。これによって単にマイク
ロコンピュータがEPROM11への書込みを不能とさ
れるだけである。実施例においてPRGオプコードには
1バイトのレジスタファイル番号が続く。この番号はプ
ログラムされるFOOOからFFFFの16ビットEP
ROMアドレスを含むレジスタ対を指定する。このアド
レスに書込むデータは“A”レジスタに含まれている。
これは単なる間接アドレスモードでありソースデータは
Aレジスタ内にある。実施例において命令の実行にはお
よそ26msecを要する。EPROM11への妥当な
書込みを保証するには、“PRG”命令を二度実行しな
ければならない。“PRG”命令は他のいかなるマイク
ロコンピュータ命令間にも含むことができるため、多く
の特殊な応用が可能である。例えばマイクロコンピュー
タはスマートな端末装置すなわち制御装置に使用するこ
とができ、装置を最終環境に設置して初期設定した時特
殊なサインもしくは証明もしくはデータがマイクロコン
ピュータに入力される。 【0016】ダムモードにおいて、EPROM11が、
外部装置によってプログラムされるとき、ポートA,D
に供給された外部アドレスは、メモリデータバスMDを
介してアドレスバッファ19へ供給され、次いで、アド
レスバスAHを介してXデコーダ11X及びYデコーダ
11Yへ供給される。他方、ポートCに供給された外部
データは、直接にEPROM11のI/O回路へメモリ
データバスMDを介して供給される。 【0017】図6はマクロ及びダムモードに対するマイ
クロコードフロー図である。図の右半分においてRES
ET−信号が起動するとRESETマイクロコードシー
ケンス0からRESET2bが実行される。RESET
2bの実行後Vpp端子にハイ電圧が存在するかどうか
の判定がなされる。ハイ電圧が存在する場合にはPRG
MD(EA)マイクロコードシーケンスが実行され、そ
うでない場合にはRESET3(EA)が実行される。
ハイ電圧が存在しない場合には、プログラムが単にリセ
ットされ前と同様にベクトルをロードする。しかしなが
らハイ電圧がセットされていると、コンピュータはマク
ロモードに入るべきかダムモードに入るべきかを決定し
なければならない。前記したようにこれはAポートの第
7位置を調べることによって行われる。第7位置が1で
あればダムマイクロコードシーケンスが実行される。第
7位置が0であればMACRA1からMACRA3シー
ケンスが実行されてリセットベクトルをFFFE及びF
FFFからEFFE及びEFFFに変える。さらにマイ
クロコンピュータはメモリ拡張アーキテクチュアに置か
れ、そこでマイクロコンピュータは前記したようにオフ
チップメモリをアクセスすることができる。MACRA
マイクロコンピュータシーケンスが完了するとコンピュ
ータは正規マイクロコードシーケンスに戻る。 【0018】ダムマイクロコードシーケンスの実行を図
7に示す。図7のBA列に示す第1状態DUM1におい
て、EPROM11にプリチャージパルスを与える制御
線CTNE1がハイとなり、DUM0の後のBAのこの
第1の実行に対してロードアドレス信号がハイとなる。
この期間中にAポート(A7)位置が読取られる。図7
の信号ARDH4で示すようにシーケンスはAポート
(D−3)の読取りを続ける。これによってアドレスの
最上位ビットの読取りが完了する。これにDUM4及び
DUM5で示すアドレスの最下位ビット位置を含むDポ
ートの読取りが続く。DUM6はCTNH1からのプリ
チャージ及びLDADDR上のロードアドレス信号を必
要とするデータ読取りを開始する。図7に示すようにD
7はPD/PGM信号がローとなってWRITEを示す
まで継続する。このループはデータをEPROM11に
適正にプログラムするために必要である。次にWOSが
ハイとなりハイ電圧書込の後にEPROM11を放電さ
せる。DUM7aからDUMBまでのシーケンスは書込
み完了及びデータ入力の確認すなわち照合を示す。前記
したようにこれはCポート上の適正アドレスにデータを
出力するポートストローブCEWRH4によって示され
る。 【0019】図8にマイクロコードシーケンススMAC
RO1からMACRO Cの実行を示す。このシーケン
スの実行はPRG命令を実行した時に生じる。EPRO
M11の適正なプログラミングを行うにはこのマイクロ
コード命令を2度実行しなければならない。第1セット
のマイクロ命令MACRO1からMACRO6はEPR
OMへ書込まれる情報の間接アドレッシングを確立す
る。ループMACRO7からMACRO9及びループM
ACRO8はEPROMバイト位置にデータが書込まれ
る時に実行されるソフトウエアタイミングループであ
る。最終セットのコードマクロBからマクロCによりE
PROM11からハイ電圧が放電される。照合はソフト
ウエア読取り及び実行されるプログラムによる比較によ
り行うことができるため、マクロモードに対する照合シ
ーケンスはない。 【0020】図8においてPRG信号はVpp電力がハ
イの時に生じる。ロードアドレスLDADDR信号は図
示するようにマイクロコードシーケンス中に生じる。M
DLH4はEPROMに書込まれるデータを含むMDラ
ッチをロードするパルスを出す。NOPRG信号はノー
プログラム信号でありX、Y及びZデコードを分離しな
がらEPROM11内のビット位置の書込みを実際に開
始する。WOSはノープログラムNOPRGがハイとな
った後にハイ電圧の放電を行う。これによりメモリマト
リクス内の残存電圧が除去される。 【0021】図6の左頂部に示す残りのマイクロフロー
はマイクロモードで命令を実行している間に、IAQ1
の後に実行される割込飛越しにより4状態の中の一つが
実行されることを示す。ハイ電圧が存在する場合には
(Vpp)IAQ2XもしくはINT2Xが続きマイクロ
コンピュータはMACROモードとなる。ハイ電圧が存
在しない場合にはIAQ2もしくはINT2が続きマイ
クロコンピュータは正規動作モードとなる。前記全ての
マイクロコードはマイクロコンピュータ内の正規マイク
ロモードシーケンスと関連している。マイクロコードシ
ーケンスの残りは前記刊行物TMS7000に示されて
いる。 【0022】 【EPROM構造】図9にEPROMビットゲートレイ
アウトの頂部図を示す。EPROMゲート構造は2個の
ゲートからなり、第1ゲート120はきれいな酸化物の
頂部のチャネル上に配置され、第1ゲート120上に配
置された第2ゲート121から分離されている。ゲート
120は浮遊ゲートと呼ばれる。ゲート122の下の領
域はP+増強領域である。ゲート構造は金属細片123
により被覆されている。 【0023】図10にビットレイアウトの側部断面図を
示す。浮遊ゲート120はチャネル領域124から80
0Å上に配置されており、1100Å厚の絶縁酸化物領
域127が浮動ゲート120の頂部で第2ポリゲート1
21の下に配置されている。FAMOS装置はソース及
びドレーン領域125を含んでいる。増強N+領域12
6が注入されていて装置に高い破壊電圧を与える。P+
タンク領域122は浮遊ゲート120の下に注入された
P+である。セルをプログラムする時は第2のポリシリ
コンゲート121及びドレーン126にハイ電圧を加え
る。ソース領域127′は接地されている。この構成の
効果は電子を浮遊ゲート120の底部に集めてチャネル
124をP型領域とすることである。一度プログラムさ
れると読取シーケンス中にこのゲートは放電しない。プ
ログラムされたビットを消去するには本装置に紫外線を
当てて浮遊ゲート120付近から電子を除去する。 【0024】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プログラム可能なメモリを有するマイクロコンピ
ュータもしくはマイクロプロセッサを提供でき、しか
も、メモリを自己プログラムする機能及び外部回路(外
部装置)からのデータに従ってプログラムする機能を与
えることができる。
チップマイクロプロセッサもしくはマイクロコンピュー
タ形状の電子デジタル・プロセッサシステムに関する。 【0002】 【従来技術の説明】マイクロプロセッサ装置はテキサス
インスツルメンツ社のゲイリー・ダブリュー・ブーンの
米国特許第3,757,306号に示されるような、
“MOS/LSI”技術により通常製作される、単一半
導体集積回路に含まれるデジタルプロセッサの中央処理
ユニットすなわちCPUである。このブーンの特許には
双方向並列バスを使用して相互接続された並列ALU、
データ及びアドレスのレジスタ、命令レジスタ及び制御
デコーダを含むチップ上の8ビットCPUが示されてい
る。テキサスインスツルメンツ社のゲイリー・ダブリュ
ー・ブーン及びマイケル・ジェー・コクランの米国特許
第4,074,351号には単一チップ“マイクロコン
ピュータ”型装置が示されており、それは4ビット並列
ALU及びプログラム及びデータ記憶用のオンチップR
OM及びRAMを有するその制御回路を含んでいる。マ
イクロプロセッサという用語は通常プログラム及びデー
タ記憶用の外部メモリを採用した装置を意味し、マイク
ロコンピュータという用語はプログラム及びデータ記憶
用のオンチップROM及びRAMを有する装置を意味す
るが、これらの用語は互換的に使用することができ本発
明を制限するものではない。 【0003】1971年に米国特許第3,757,30
6号及び第4,074,351号が最初に出願されて以
来、マイクロプロセッサ及びマイクロコンピュータの速
度及び可能性を高め、又、製作コストを低減して小さな
スペースすなわち小さなチップサイズに多くの回路を設
ける改良が沢山なされてきた。改良されたホトリソグラ
フィ技術により狭い線幅とより高い解像度が可能とな
り、回路密度が高くできるようになったが、小さなチッ
プサイズで性能を高めるという目標に対しては回路及び
システムの改良も寄与している。マイクロプロセッサの
これらの改良のいくつかはテキサスインスツルメンツ社
の次の米国特許に開示されている。エドワード・アール
・カウデル及びジョセフ・エッチ・レイモンド・ジュニ
アの米国特許第3,911,305号;デイビッド・ジ
ェー・マックエルロイ及びグラハム・エス・タブスの米
国特許第4,156,927号;アール・ジェー・フイ
ッシャー及びジー・デイー・ロジャースの米国特許第
3,934,233号;ジエー・ディー・ブライアント
及びジー・エー・ハートセルの米国特許第3,921,
142号;エム・ジェー・コクラン及びシー・ピー・グ
ラントの米国特許第3,900,722号;シー・ダブ
リュー・ブリクシー他の米国特許第3,932,846
号;ジー・エル・ブランチンガム,エル・エッチ・フィ
リップ及びエル・ティー・ノバックの米国特許第3,9
39,335号、エス・ピー・ハミルトン、エル・エル
・マイルズ他の米国特許第4,125,901号、エム
・ジー・バンバベルの米国特許第4,158,432
号、米国特許第3,757,306号及び第3,98
4,816号。 【0004】本技術の進展において生じたマイクロプロ
セッサ及びマイクロコンピュータの他の例が次の刊行物
に記載されている。エレクトロニクス、1972年9月
25日号第31〜32頁にオンチップROM及びRAM
を有する4ビットPチャネルMOSマイクロコンピュー
タが示されており、それは米国特許第3,991,30
5号と同様である。米国特許第3,757,306号と
同様の広範に使用されている8ビットマイクロプロセッ
サがエレクトロニクス、1974年4月18日号の第8
8−95頁(モトローラ6800)及び第95−100
頁(インテル8080)に記載されている。6800の
マイクロコンピュータ版がエレクトロニクス、1978
年2月2日号の第95−103頁に記載されている。同
様に8080の単チップマイクロコンピュータ版がエレ
クトロニクス、1976年11月25日号の第99−1
05頁に示されており、8080から展開された16ビ
ットマイクロプロセッサがエレクトロニクス、1978
年2月16日号の第99−104頁に記載されている。
もう一つの単チップマイクロコンピュータであるモステ
ク3872がエレクトロニクス、1978年5月11日
号の第105−110頁に示されている。6800の改
良版がエレクトロニクス、1979年9月17日号の第
122−125頁に記載されており、6y800から展
開された68000と名付けられた16ビットマイクロ
プロセッサがエレクトロニックデザイン、1978年9
月1日号の第100−107頁に記載されている。 【0005】集積回路の設計及び製作技術はデジタル処
理もしくは制御機能を有するいかなる電子システムもマ
イクロコンピュータもしくはマイクロプロセッサチップ
を採用できる点まで発達している。しかしながら装置の
設計及び製作のコストが制約要因となっている。半導体
の製作は多品種少数生産よりも単一装置タイプの大量生
産に向っており、経済的にするにはROMコードを変え
るのみならず多くの入出力オプション及び同様の特徴を
与えることによりチップ設計を広範な用途に適用しなけ
ればならない。こうして特許第3,991,305号に
示すような装置が多くの異なる電子計算器、電子ゲー
ム、器具制御器等に対して何百万ユニットも量産されて
いる。同じ装置を使用することにより半導体製作コスト
が最少に低減されるのみならず、設計コストも最少とな
りその理由は必要な回路設計が非常に少なく(チップ外
部のみ)、プログラミングに命令セット及び一般的に使
用されているサブルーチン及び高レベルの経験が得られ
ているアルゴリズムを採用するためである。それにもか
かわらず新しい応用にマイクロコンピュータ装置を使用
するための設計コストはアセンブリ語プログラミングの
みが必要であるにもかかわらず非常に高いことがあり、
このソフトウエアコストは広範なタイプの装置に多くの
異なる両立しないプログラミング語が使用されるために
非常に高い。 【0006】米国特許第4,074,351号に示すタ
イプのマイクロコンピュータはマイクロコンピュータに
より実行される命令を含むオンボードプログラムROM
を含んでいる。マイクロコンピュータ上のROMを製作
するにはこれらのプログラムを製作時に指定しなければ
ならない。 【0007】 【発明の概要】マイクロプロセッサもしくはマイクロコ
ンピュータにより実行される命令を格納するための電気
的にプログラム可能な読取転専用プログラムメモリを有
するマイクロコンピュータもしくはマイクロプロセッサ
を提供することが本発明の目的である。電気的にプログ
ラム可能な読取専用メモリを自己プログラムする機構を
提供することも本発明の目的である。 【0008】本発明に従って電子デジタルプロセッサシ
ステムが提供され、それは内部メモリを含みそれはさら
にデータ及びデータに対する演算を定義する指令を記憶
するための電気的にプログラム可能な読取専用メモリを
含んでいる。デジタルプロセッサシステムはさらにデー
タに対して演算を行うための演算・論理ユニットを含ん
でいる。データを一時的に記憶し且つアドレスを一時的
に記憶して内部メモリをアクセスするレジスタも設けら
れており、演算・論理ユニットをメモリ及びレジスタに
接続する複数本のデータパスを介して接続されている。
デジタルプロセッサシステムは制御及びタイミング回路
により制御されて指令の実行のために与えられたものを
実行してメモリをアクセスし、演算・論理ユニットはレ
ジスタにより制御されて指令を実行し電気的にプログラ
ム可能な読取専用メモリをプログラムする。 【0009】実施例において単一半導体基板上にモノリ
シックに集積された電子デジタルプロセッサシステムが
設けられ、それは電気的にプログラム可能な読取専用メ
モリを含みデータ及びデータの演算を定義する指令を記
憶する。デジタル処理装置はまたデータに演算を行う演
算・論理ユニットを含みそれはレジスタセットに接続さ
れている。レジスタセットはデータの一時記憶及びメモ
リのアクセスを行うアドレスの一時記憶を行うために設
けられている。レジスタ、演算・論理ユニット及びメモ
リは複数本のデータパスにより相互接続されている。デ
ジタルプロセッサシステムは制御・タイミング回路によ
り制御され、それは指令を実行してレジスタによりメモ
リ及び演算・論理ユニットをアクセスし指令を実行して
電気的にプログラム可能な読取専用メモリをプログラム
する装置を含んでいる。 【0010】 【実施例の説明】本発明を単一チップマイクロコンピュ
ータに応用して示す。図1はマイクロコンピュータチッ
プの素子を示すブロック図である。本コンピュータの詳
細説明はテキサスインスツルメンツ社の1981年の刊
行物“TMS7000マイクロコンピュータ”に記載さ
れており、それをここに参照として示す。本発明の強調
点はROM11プログラムメモリ及びYデコード11Y
及びXデコード11Xである。本発明のこのROMは電
気的にプログラムされた読取専用メモリ(EPROM)
である。EPROM11はメモリデータバスMDを介し
てXデコード11X及びYデコード11Yによりアクセ
ス可能である。このMDバスはまた入出力ポート、ポー
トA、ポートB、ポートC及びポートDに接続されて外
部装置とインターフェイスする。EPROM11はマイ
クロコンピュータにより実行されるプログラムメモリを
含む。 【0011】本実施例は従来技術に較べて2つの明確な
利点を有している。第1はチップ上のEPROMを外部
ソースからプログラムしたりマイクロコンピュータ自体
により内部的にプログラムできることである。第2はE
PROM自体のアーキテクチュアにより簡単化されたビ
ット感知回路が可能となることである。本実施例のマイ
クロコンピュータは、EPROM11について2つのプ
ログラムモードを有し、それはダムモード及びマクロモ
ードである。ALU14は、論理演算を実行し、制御R
OM17は、ダムモード及びマクロモードを実行するた
めのマイクロコードシーケンスを蓄積する。ダムモード
は、EPROM11のプログラミング中にマイクロコン
ピュータ、即ちALU14が非動作とされるためにダム
モードと呼ばれる。ダムモードにおいて外部装置はこの
オンボードEPROM11の実際のプログラミングを制
御する。EPROM11は2516もしくは2716等
の標準EPROM装置であるかのようにプログラムされ
ている。しかしながらマクロモードにおいてEPROM
11のプログラミングはEPROM11内のバイト位置
の書込専用特殊マイクロコード命令を使用してオンボー
ドマイクロコンピュータにより達成される。 【0012】図2にダムモードにおける本メモリのプロ
グラミングに必要なマイクロコンピュータへのインター
フェイスを示す。Vss及びVccは前と同様5Vにマ
イクロコンピュータチップの給電入力である。Vppは
EPROMビット位置のプログラミングに必要な25V
電源入力である。RESET信号はマイクロコンピュー
タをダムモードとするのに使用される。水晶C1及びC
2はマイクロコンピュータにタイミングを与える。EP
ROM11のプログラミングに2つの制御信号が使用さ
れる。第1はPD/PGMでありそれはAポート部7に
入力つれるプログラム指令A7である。第2はCS−で
ありそれはAポートA4の第7位置へのチップ選定信号
入力である。書込まれるメモリ位置のアドレスは下位バ
イトのDポート及び上位バイトの4ビットのAポートへ
の入力である。実際のデータはCポートへ入力される。
データは、メモリの書き込み動作後に、Cポートを用い
ることによって、ポートDとポートAによって特定され
るメモリアドレスでデータを出力させるようにして照合
を行うことが可能である。図2に示す構成のマイクロコ
ンピュータへの制御信号、データ及びアドレス入力のタ
イミングを図3に示す。信号Vccは5Vにセットされ
そのしばらく後に図示するRESET−のダウンタイム
中にVppが25Vにセットされる。これは、マイクロ
コンピュータが、2つの内部プログラミングモードのう
ちの1つに進むことを意味する。マイクロコンピュータ
をダムモードとするのに必要な実際のシーケンスは、R
ESET−がローとなった時にVppが加えられ次にA
ポート部4(CS−)が1レベルにセットされることで
ある。RESET−がハイに戻るとマイクロコンピュー
タはダムモードとなる。このモードにおいてマイクロコ
ンピュータは2516/1716EPROMと同様にプ
ログラムされる。アドレスは外部回路で示すDポート及
びAポートに加えられる。データを照合するためにアド
レスはこれらのポートに連続的に加えることができる。
照合シーケンス中にPD/PGM信号はローとなりCS
−がローとなる。D及びAポートへのアドレス入力は図
示するようにCポートから出力されるデータのアドレス
を与える。RESET−をリセットしたりセットがハイ
となる前にVppを除去することによりマイクロコンピ
ュータは正規動作に戻る。書込シーケンス中にVppが
ローとなると、書込みは行われない。 【0013】マイクロコンピュータにVccを加えRE
SET−をローとしてマクロモードを開始させるために
図4に示すマクロモード用のインターフェイスが必要で
あり、Vppを印加し、又A7ピンを0値にセットしな
ければならない。RESET−がハイに戻るとマイクロ
コンピュータはマクロモードとなり、内部EPROM1
1を自己プログラムすることができる。このモードにお
いては、マイクロコンピュータは“メモリ拡張”外部モ
ードにある。すなわち前記刊行物TMS7000に記載
されているように外部装置のメモリをアクセスできるモ
ードにある。Bポートの制御信号は外部メモリ装置と相
互作用するのに必要な初期手順を与える。ALATCH
はアドレスインジケータを与え信号R/W−は読取/書
込信号であり、ENABLEはチップイネーブル信号で
ありCLOCKOUTは内部マイクロコンピュータクロ
ックの出力である。これらの信号はマイクロコンピュー
タとインターフェイスするために外部装置のために必要
なものである。すなわちマイクロコンピュータはダムモ
ードの場合のいくつかの外部装置の替りに、このインタ
ーフェイスに対する制御信号を発生している。このメモ
リ拡張モードにおいて外部メモリ装置アドレスはマイク
ロコンピュータチップ内の内部メモリであるかのように
メモリデータバスMD上に実際にメモリマップされる。
従ってマイクロコンピュータは外部装置に格納されたプ
ログラムを内部に格納されているかのように実行するこ
とができる。この点に関してメモリ装置へのアドレスは
Cポート及びポートDによりメモリ装置100及び10
1に出力される。メモリ装置100はマイクロコンピュ
ータにより実際に実行されるプログラムを格納する典型
的なメモリ装置である。メモリ装置101内に格納され
たデータはマイクロコンピュータ内のEPROM11に
ロードされるデータを表わす。ラッチ装置102は74
373のようなデータラッチでありマイクロコンピュー
タに対してデータをラッチするために設けられている。
データのこの転送タイミングを図5aに示す。前記した
ようにRESET−がローとなると、Vppが印加され
0値がAポートの第7位置に加えられてマイクロコンピ
ュータはマクロモードに入る。RESET−がハイに戻
るとマイクロコンピュータはマクロモードとなる。この
モードにおいてマイクロコンピュータは新しい命令“P
RG”(オプコードO4)を有すること以外は、マイク
ロコンピュータが正規モードにあるのと全く同様に作動
する、この命令は他のマイクロコンピュータ命令と共に
プログラム内に含むことができる。 【0014】装置がリセットされるとリセット信号は外
部割込として作用して実行されるべき次の命令のアドレ
スを含むメモリの位置へプログラムを指向させる。EP
ROMメモリはスペースFOOOからFFFF(正規リ
セットベクトル位置FFFE及びFFFFを含む)を有
し且つ最初にプログラムされていないため、マクロモー
ドにおいてはリセットベクトルはFFFE及びFFFF
の替りに外部メモリアドレスEFFE及びEFFFから
取出される。これによりマイクロコンピュータはそれ自
体のEPROM11をプログラムすることができる。V
ppを加えることなくマイクロコンピュータがリセット
されると(図5b)マイクロコンピュータは正規モード
で作動してリセット信号がその正規位置FFFE及びF
FFFから取出される。 【0015】Vppはマクロモードのいかなる時点にお
いても除去することができる。これによって単にマイク
ロコンピュータがEPROM11への書込みを不能とさ
れるだけである。実施例においてPRGオプコードには
1バイトのレジスタファイル番号が続く。この番号はプ
ログラムされるFOOOからFFFFの16ビットEP
ROMアドレスを含むレジスタ対を指定する。このアド
レスに書込むデータは“A”レジスタに含まれている。
これは単なる間接アドレスモードでありソースデータは
Aレジスタ内にある。実施例において命令の実行にはお
よそ26msecを要する。EPROM11への妥当な
書込みを保証するには、“PRG”命令を二度実行しな
ければならない。“PRG”命令は他のいかなるマイク
ロコンピュータ命令間にも含むことができるため、多く
の特殊な応用が可能である。例えばマイクロコンピュー
タはスマートな端末装置すなわち制御装置に使用するこ
とができ、装置を最終環境に設置して初期設定した時特
殊なサインもしくは証明もしくはデータがマイクロコン
ピュータに入力される。 【0016】ダムモードにおいて、EPROM11が、
外部装置によってプログラムされるとき、ポートA,D
に供給された外部アドレスは、メモリデータバスMDを
介してアドレスバッファ19へ供給され、次いで、アド
レスバスAHを介してXデコーダ11X及びYデコーダ
11Yへ供給される。他方、ポートCに供給された外部
データは、直接にEPROM11のI/O回路へメモリ
データバスMDを介して供給される。 【0017】図6はマクロ及びダムモードに対するマイ
クロコードフロー図である。図の右半分においてRES
ET−信号が起動するとRESETマイクロコードシー
ケンス0からRESET2bが実行される。RESET
2bの実行後Vpp端子にハイ電圧が存在するかどうか
の判定がなされる。ハイ電圧が存在する場合にはPRG
MD(EA)マイクロコードシーケンスが実行され、そ
うでない場合にはRESET3(EA)が実行される。
ハイ電圧が存在しない場合には、プログラムが単にリセ
ットされ前と同様にベクトルをロードする。しかしなが
らハイ電圧がセットされていると、コンピュータはマク
ロモードに入るべきかダムモードに入るべきかを決定し
なければならない。前記したようにこれはAポートの第
7位置を調べることによって行われる。第7位置が1で
あればダムマイクロコードシーケンスが実行される。第
7位置が0であればMACRA1からMACRA3シー
ケンスが実行されてリセットベクトルをFFFE及びF
FFFからEFFE及びEFFFに変える。さらにマイ
クロコンピュータはメモリ拡張アーキテクチュアに置か
れ、そこでマイクロコンピュータは前記したようにオフ
チップメモリをアクセスすることができる。MACRA
マイクロコンピュータシーケンスが完了するとコンピュ
ータは正規マイクロコードシーケンスに戻る。 【0018】ダムマイクロコードシーケンスの実行を図
7に示す。図7のBA列に示す第1状態DUM1におい
て、EPROM11にプリチャージパルスを与える制御
線CTNE1がハイとなり、DUM0の後のBAのこの
第1の実行に対してロードアドレス信号がハイとなる。
この期間中にAポート(A7)位置が読取られる。図7
の信号ARDH4で示すようにシーケンスはAポート
(D−3)の読取りを続ける。これによってアドレスの
最上位ビットの読取りが完了する。これにDUM4及び
DUM5で示すアドレスの最下位ビット位置を含むDポ
ートの読取りが続く。DUM6はCTNH1からのプリ
チャージ及びLDADDR上のロードアドレス信号を必
要とするデータ読取りを開始する。図7に示すようにD
7はPD/PGM信号がローとなってWRITEを示す
まで継続する。このループはデータをEPROM11に
適正にプログラムするために必要である。次にWOSが
ハイとなりハイ電圧書込の後にEPROM11を放電さ
せる。DUM7aからDUMBまでのシーケンスは書込
み完了及びデータ入力の確認すなわち照合を示す。前記
したようにこれはCポート上の適正アドレスにデータを
出力するポートストローブCEWRH4によって示され
る。 【0019】図8にマイクロコードシーケンススMAC
RO1からMACRO Cの実行を示す。このシーケン
スの実行はPRG命令を実行した時に生じる。EPRO
M11の適正なプログラミングを行うにはこのマイクロ
コード命令を2度実行しなければならない。第1セット
のマイクロ命令MACRO1からMACRO6はEPR
OMへ書込まれる情報の間接アドレッシングを確立す
る。ループMACRO7からMACRO9及びループM
ACRO8はEPROMバイト位置にデータが書込まれ
る時に実行されるソフトウエアタイミングループであ
る。最終セットのコードマクロBからマクロCによりE
PROM11からハイ電圧が放電される。照合はソフト
ウエア読取り及び実行されるプログラムによる比較によ
り行うことができるため、マクロモードに対する照合シ
ーケンスはない。 【0020】図8においてPRG信号はVpp電力がハ
イの時に生じる。ロードアドレスLDADDR信号は図
示するようにマイクロコードシーケンス中に生じる。M
DLH4はEPROMに書込まれるデータを含むMDラ
ッチをロードするパルスを出す。NOPRG信号はノー
プログラム信号でありX、Y及びZデコードを分離しな
がらEPROM11内のビット位置の書込みを実際に開
始する。WOSはノープログラムNOPRGがハイとな
った後にハイ電圧の放電を行う。これによりメモリマト
リクス内の残存電圧が除去される。 【0021】図6の左頂部に示す残りのマイクロフロー
はマイクロモードで命令を実行している間に、IAQ1
の後に実行される割込飛越しにより4状態の中の一つが
実行されることを示す。ハイ電圧が存在する場合には
(Vpp)IAQ2XもしくはINT2Xが続きマイクロ
コンピュータはMACROモードとなる。ハイ電圧が存
在しない場合にはIAQ2もしくはINT2が続きマイ
クロコンピュータは正規動作モードとなる。前記全ての
マイクロコードはマイクロコンピュータ内の正規マイク
ロモードシーケンスと関連している。マイクロコードシ
ーケンスの残りは前記刊行物TMS7000に示されて
いる。 【0022】 【EPROM構造】図9にEPROMビットゲートレイ
アウトの頂部図を示す。EPROMゲート構造は2個の
ゲートからなり、第1ゲート120はきれいな酸化物の
頂部のチャネル上に配置され、第1ゲート120上に配
置された第2ゲート121から分離されている。ゲート
120は浮遊ゲートと呼ばれる。ゲート122の下の領
域はP+増強領域である。ゲート構造は金属細片123
により被覆されている。 【0023】図10にビットレイアウトの側部断面図を
示す。浮遊ゲート120はチャネル領域124から80
0Å上に配置されており、1100Å厚の絶縁酸化物領
域127が浮動ゲート120の頂部で第2ポリゲート1
21の下に配置されている。FAMOS装置はソース及
びドレーン領域125を含んでいる。増強N+領域12
6が注入されていて装置に高い破壊電圧を与える。P+
タンク領域122は浮遊ゲート120の下に注入された
P+である。セルをプログラムする時は第2のポリシリ
コンゲート121及びドレーン126にハイ電圧を加え
る。ソース領域127′は接地されている。この構成の
効果は電子を浮遊ゲート120の底部に集めてチャネル
124をP型領域とすることである。一度プログラムさ
れると読取シーケンス中にこのゲートは放電しない。プ
ログラムされたビットを消去するには本装置に紫外線を
当てて浮遊ゲート120付近から電子を除去する。 【0024】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プログラム可能なメモリを有するマイクロコンピ
ュータもしくはマイクロプロセッサを提供でき、しか
も、メモリを自己プログラムする機能及び外部回路(外
部装置)からのデータに従ってプログラムする機能を与
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロコンピュータチップのブロック図
【図2】ダムモードにおけるマイクロコンピュータのイ
ンターフェイス図 【図3】ダムモードにおけるマイクロコンピュータのタ
イミング図 【図4】マイクロモードにおける周辺装置を有するマイ
クロコンピュータのブロック図 【図5】マクロモードにおけるマイクロコンピュータの
タイミング図 【図6】ダム及びマクロモードを示すマイクロコンピュ
ータのマイクロコードフロー図 【図7】マイクロコードにおけるダムモードの実行を示
すタイミング図 【図8】マクロモードに対するマイクロコードの実行を
表わすタイミング図 【図9】EPROMメモリ素子の頂部図 【図10】EPROMメモリ素子の側面断面図 【符号の説明】 10 半導体チップ 11 EPROM 11X Xデコーダ 11Y Yデコーダ 100,101 メモリ装置 102 データクラッチ 120 浮遊ゲート 121 第2ポリシリコンゲート 122 P+タンク領域 124 チャネル 125 ドレーン領域 126 増強N+領域 127 ソース領域
ンターフェイス図 【図3】ダムモードにおけるマイクロコンピュータのタ
イミング図 【図4】マイクロモードにおける周辺装置を有するマイ
クロコンピュータのブロック図 【図5】マクロモードにおけるマイクロコンピュータの
タイミング図 【図6】ダム及びマクロモードを示すマイクロコンピュ
ータのマイクロコードフロー図 【図7】マイクロコードにおけるダムモードの実行を示
すタイミング図 【図8】マクロモードに対するマイクロコードの実行を
表わすタイミング図 【図9】EPROMメモリ素子の頂部図 【図10】EPROMメモリ素子の側面断面図 【符号の説明】 10 半導体チップ 11 EPROM 11X Xデコーダ 11Y Yデコーダ 100,101 メモリ装置 102 データクラッチ 120 浮遊ゲート 121 第2ポリシリコンゲート 122 P+タンク領域 124 チャネル 125 ドレーン領域 126 増強N+領域 127 ソース領域
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭54−154954(JP,A)
特表 昭56−500671(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.(1)プログラム可能なメモリを備えたマイクロコ
ンピュータにより構成される電子デジタルプロセッサ装
置であって、 (a)電気的にプログラム可能なメモリ手段と、 (b)アドレス及びデータの転送のため上記メモリ手段
に接続されたデータ通路と、 (c)上記データ通路に接続され、外部装置とデータ及
びアドレスの送受を可能とする外部端子と、 (d)上記データ通路に接続され、データを蓄積するレ
ジスタ及び上記メモリ手段の対応するアドレス位置をア
クセスするためのアドレスを蓄積するレジスタを含むレ
ジスタ手段と、 (e)上記外部端子からの外部アドレスに従い上記外部
端子からのデータが上記メモリ手段に書き込まれること
を可能にする第1のマイクロコードシーケンスと、上記
メモリ手段に書き込みを行うために生成された内部アド
レスに従い上記レジスタ手段に蓄積されたデータが上記
メモリ手段に書き込まれることを可能にする第2のマイ
クロコードシーケンスとを蓄積する蓄積手段と、 (f)上記データ通路と上記蓄積手段に接続され、上記
メモリ手段のプログラムモードに応じて上記第1または
第2のマイクロコードシーケンスを実行する制御手段
と、 を含むことを特徴とする電子デジタルプロセッサ装置。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US36582882A | 1982-04-05 | 1982-04-05 | |
US06/365,823 US4545038A (en) | 1982-04-05 | 1982-04-05 | Precharged discharge sensing for EPROM |
US365823 | 1982-04-05 | ||
US365828 | 2002-03-21 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58058067A Division JPS58186868A (ja) | 1982-04-05 | 1983-04-04 | 電子デジタルプロセツサ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07319846A JPH07319846A (ja) | 1995-12-08 |
JP2731747B2 true JP2731747B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=27003109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7085655A Expired - Lifetime JP2731747B2 (ja) | 1982-04-05 | 1995-04-11 | 電子デジタルプロセッサ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2731747B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2461301A1 (fr) * | 1978-04-25 | 1981-01-30 | Cii Honeywell Bull | Microprocesseur autoprogrammable |
WO1980002881A1 (en) * | 1979-06-12 | 1980-12-24 | Motorola Inc | Microcomputer with mpu-programmable eprom |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP7085655A patent/JP2731747B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07319846A (ja) | 1995-12-08 |
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