JP2731508B2 - 管状部材のセンターレス研削方法、および同装置 - Google Patents
管状部材のセンターレス研削方法、および同装置Info
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Description
を改良して管状の被加工物の外周面および内周面を同時
に併行して研削できるようにした研削方法、および同研
削装置に関するものである。
て、センタレス研削が公知である。図7はセンターレス
研削機の従来例を示し、模式的に描いた正面図に寸法記
号および運動記号を記入した説明図である。垂直板状の
ブレード1の頂面は斜面1aになっている。調整砥石2
は水平な回転軸(紙面と垂直)を有する回転砥石であっ
て、前記のブレード1と調整砥石2とによって円柱状の
被加工物3が支持される。上記調整砥石2が矢印r1方
向に回転し、被加工物3は矢印r2方向に回転せしめら
れる。上記の調整砥石は、例えば砥粒を混練した合成ゴ
ムで構成され、研削機能も有する部材である。研削砥石
4は水平な回転軸(紙面と垂直)を有する回転砥石であ
って、前記被加工物3よりも大きい周速で矢印r3方向
に回転せしめられ、被加工物3に接触してこれを研削す
る。研削を受ける被加工物3は前述のごとく無心的に支
承されて回転しているので、高精度の真円に削成され
る。センタレス研削機は、このようにして真円を作り出
す機能(造円機能)を有している。
によれば、円柱状部材や円筒状部材の外周面を高精度,
高能率で研削仕上げ出来るが、管状部材の内,外周面の
同時研削は出来ない。図8は研削仕上げされる管状被加
工物の1例を示す。部分的に切断して描いた側面図であ
る。この例のような管状被加工物5の外周面5aは、無
心的に(すなわち、中心線Y−Yを研削機の回転軸に合
わせてチャックする等の操作を要しないので)高精度の
円柱面に仕上げることができる。しかし、ベアリング嵌
合穴5bを研削仕上げしようとすると、次のような技術
的困難が有る。すなわち、 a.センターレス研削機によって外周面5aを研削仕上
げした後、管状被加工物をブレードと調整砥石とで支承
しつつ、調整砥石からの摩擦伝動で回転させている状態
でベアリング嵌合穴5bの中へ回転砥石もしくは切削工
具を差し入れて内周面を仕上げることは出来るが、2段
階の工程を経るので所要時間が長く、総合的な加工コス
トが割高になる。
aを研削仕上げした後、管状被加工物をブレード上から
取り下ろして、有心的な研削機によってベアリング嵌合
穴5bを研削仕上げすると、工程が2段階になって能率
が低下するのみでなく、Y−Y軸を有心研削機に合わせ
直すので、外周面5aとベアリング嵌合穴5bの内周面
との同心性が低下する。
であって、管状被加工物の内周面および外周面、並びに
該管状被加工物の端面を高能率,高精度で研削できるセ
ンターレス研削方法および同センターレス研削装置を提
供することを目的とする。高能率の研削が可能となるこ
とにより、研削加工の総合的コストが低減されることを
当然に期待し得る。
めに創作した本発明の基本的な原理について、その1実
施例に対応する図1を参照して略述すると、1は、図7
について説明したセンターレス研削機のブレードであ
る。2は同じく調整砥石であって円弧矢印r1方向に回
転せしめられる。5は管状の被加工物であって前記ブレ
ード1と調整砥石2とによって支承されるとともに、調
整砥石2からの摩擦伝動によって円弧矢印r2方向に回
転せしめられる。研削砥石4は円弧矢印r3方向に回転
しつつ前記管状被加工物5に接触して、その外周面を無
心的に研削する。図1について以上に説明したところ
は、図7について説明した従来例におけるセンターレス
研削技術と同様ないし類似である。そして本発明は、前
記管状部材5の内径寸法よりも小径の回転砥石よりなる
内周研削用砥石6を上記管状部材5の中に差し込み、回
転している管状被加工物5の内周面に接触させて該内周
面を無心的に研削するとともに、上記外、内周面の研削
前、もしくは外、内周面の研削後に、前記内周研削用砥
石6によって被加工物の端面を研削する。
に適用するため、本発明に係るセンターレス研削方法
は、管状の被加工物の外周面および内周面を研削加工す
る方法において、センターレス研削装置のブレードと調
整砥石とによって管状被加工物を支持し、上記調整砥石
を回転させることにより、摩擦伝動で管状被加工物を回
転せしめつつ、センターレス研削装置の研削砥石を回転
させながら管状被加工物の外周面に接触させて該外周面
をセンターレス研削し、上記外周面のセンターレス研削
と併行して、回転しつつある内周研削用の砥石によって
管状被加工物の内周面を研削し、 かつ、回転しつつある
内周研削用砥石によって管状被加工物の内周面を研削す
る前、または内周面を研削した後、該内周研削用砥石を
回転せしめつつ管状被加工物の端面に接触させて、該端
面を研削することを特徴とする。上記の発明方法を実施
するために創作した本発明装置の構成について、図1を
参照して説明すると、管状の被加工物の外周面および内
周面を研削仕上げする装置において、管状被加工物
(5)を載置して支承するブレード(1)と、上記管状
被加工物に転触して回転を与える調整砥石(2)と、上
記管状被加工物の外周面に接触してセンターレス研削を
行なう研削砥石4と、を具備しており、かつ、前記管状
被加工物と平行に支持されて回転する内周研削用砥石
(6)を具備していて、上記管状被加工物の外周面と内
周面とを、同時に併行して施工し得るようになってお
り、 かつ、前記の内周研削用砥石(6)は、前記管状被
加工物の中心線に直交する回転面を有していて、 ブレー
ド(1)に載置されるとともに調整砥石(2)に転触し
て回転せしめられている状態の管状被加工物の端面を、
前記内周研削用砥石によって研削し得るようになってい
て、 該管状被加工物の外周面センターレス研削と、端面
研削とを同時に施工し得る 構造であることを特徴とす
る。本発明を実施する際、上記の内周研削用砥石(6)
を、高速回転するエアモータ(7)の出力回転軸に取り
付けて回転させることが推奨される。本発明において高
速回転エアモータとは20,000rpm(定格回転速
度)以上のものをいうものとする。
的に支承されるとともに、調整砥石からの摩擦伝動によ
って回転せしめられる。 b.上記のようにして回転している管状被加工物の中心
線位置を格別に規制すること無く、研削砥石による外周
面のセンターレス研削と、内周研削用砥石による内周面
の研削とが同時に併行して行なわれる。 c.回転している管状被加工物に対して、内,外周同時
に併行して研削を施されるので、管状被加工物の中心線
位置の如何に拘らず、内周面と外周面との同心性が極め
て高精度である。 d.上記のようにして内,外周面の研削を同時に併行し
て施工し、その前,後に内周面研削用砥石で端面を研削
するので、被加工物の研削加工所要時間が短く、高能率
の研削仕上げが可能となり、総合的な加工コストの低減
に貢献するところ多大である。 e.1基の研削機構装置によって、管状被加工物の外周
面も内周面も研削することができるので、総合的な機械
設備コストが安価となり、設備所要スペースが小さくて
済む。 f.内周面、外周面の研削が同時に遂行され、その前,
後に、内,外周面研削用の部材を用いて、別段の段取り
替えを要せずに端面の研削が行なわれるので、工程の構
成が簡単であり、特に、管状被加工物の心出し,チャッ
キングを繰り返す必要が無く、操作を自動化ないし半自
動化するに適している。
本発明の実施例を説明する。図1は本発明のセンターレ
ス研削方法を実施するために創作した本発明に係る装置
の1実施例を示し、主要構成部材の配置を描いた正面図
に作動を表わす記号を付記した図である。ブレード1
と、調整砥石2と、研削砥石4とは、図7について説明
したセンターレス研削機と類似のセンターレス研削装置
を形成し、管状被加工物5は円弧矢印r2方向に回転さ
せながら、その外周面をセンターレス研削する。
に取り付けられた内周研削用砥石6は、円弧矢印r4の
ごとく、調整砥石2や研削砥石4と同方向に回転しつ
つ、管状被加工物5の内周面に接触して該内周面を研削
する。
4方向に高速回転させることの技術的な意義は次のごと
くである。実際の産業的加工作業(実験室内作業ではな
いという意味)においては、管状被加工物の外周面研削
と内周面研削とを同時に開始したとき、ほぼ同時に完了
することが望ましい。斯うした事から、内周面研削能率
について、或る値の設計目標が与えられる。この内周面
研削能率の目標値をクリアするためには、イ.内周研削
用砥石6に与える回転速度を低くして重研削させること
と、ロ.回転速度を高くして軽研削を行なうこととが考
えられるが、本実施例においては研削の送り速さを小さ
くして研削抵抗を小さくするとともに、回転速度を上げ
て所望の研削能率を上げるように設定する。その理由
は、調整砥石2から摩擦伝動によって回転せしめられつ
つ外周研削されている管状被加工物5の力のバランスを
崩さないためである。さらに、上記内周研削用砥石6の
回転方向を、円弧矢印r4のごとく、調整砥石2の回転
方向(円弧矢印r1)や研削砥石4の回転方向(円弧矢
印r3)と同じにすることによって、前記の力のバラン
スが保たれ研削作用が安定する。図2は図1に示した実
施例に係る管状部材のセンターレス加工装置の全体的な
正面図であって、調整砥石および研削砥石は仮想線でそ
の位置を示してあり、調整砥石に切込作動を行なわせる
ための駆動機構は図示を省略してある。内周研削用砥石
6を取り付けられてこれを支持しつつ回転駆動する高速
回転エアモータ7は傾動台8の一端(図において左端)
に搭載されている。上記傾動台は水平軸Y方向(図にお
いて紙面と垂直方向)の傾動台支軸9によって傾動可能
に支持されている。説明の便宜上、直交3軸X,Y,Z
を想定する。ただし、これは説明の便宜によるものであ
って、図示のX軸,Y軸,Z軸のみに限定されるもので
はなく、例えばX軸を水平線に比して傾斜させることは
推奨される実施態様の一つである。
明を実施する際、X軸を傾斜させるか否かに拘らず、Y
軸は水平ないしほぼ水平に設定することが望ましい。前
記の傾動台支軸9はY軸方向に配設されている。従っ
て、傾動台8は垂直面内で傾動し、高速回転エアモータ
7は上下動する。10は、サーボモータ11により駆動
されて傾動台8を傾動させるカム機構であり、その詳細
は拡大図である図4を参照して後述する。前記の傾動台
8は、傾動台支軸9を介して移動ベース12に対して支
承されており、前記のサーボモータ11も該移動ベース
12に搭載されている。この移動ベース12は摺動台1
3に対して、Z軸と平行に移動し得るように支持されて
いる。本図2では隠れているが、ブレードも上記移動ベ
ースに搭載固定されている。上記の摺動台13は、ベー
ス14上に搭載され、X軸方向に往復駆動されるように
なっている。該摺動台13が図の左方に前進せしめられ
ると、前記移動ベース12を介して搭載された調整砥石
2および本図で隠れているブレードが図の左方に送られ
る。従って、調整砥石とブレードとで支承されている管
状被加工物5も左方に送られて、研削砥石4に対して相
対的に接近する。この作動によってセンターレス研削の
切込みが行なわれる。図2は縮尺が比較的小さいので、
その構成についてさらに詳しく述べる。図3は上記実施
例に係る管状部材のセンターレス研削装置における移動
ベース、および該移動ベースに搭載された構成部分、並
びに該移動ベースの支持機構をY軸方向に視た正面図で
あって、上掲の図2の一部分を抽出して拡大した図に相
当する図である。図4は、上掲の図3に示した構成部分
をZ軸方向に視たところを描いた一部破断平面図であ
る。
は、図3および図4に表わされているように、傾動台8
に軸支されたカムフォロワローラ10bと、上記カムフ
ォロワローラに転触して押し上げ方向の力を与える勾配
カム10aと、サーボモータ11の往復回転を勾配カム
10aの前,後進動に変換する送りネジ機構10cとか
ら成り立っている。傾動台8は、図3に示したスプリン
グ17により、前記カム機構10による押し上げ力に拮
抗する方向の弾性的傾動力を与えられている。これによ
り、傾動台8はガタ無く傾動駆動され、勾配カム10a
がカムフォロワローラ10bに向けて前進すると図3に
ついて左回り(反時計方向)に傾動せしめられる。これ
に伴って、搭載されている高速回転エアモータ7が下降
動する。上記高速回転エアモータ7に支持されて回転す
る内周研削用砥石6が下降動し、管状被加工物5の内周
面に接触して切込み作動する。前記の傾動台8は、Y軸
方向の複数本(本実施例においては2本)のガイドシャ
フト15a,15bによってY軸方向の前後進可能に案
内されるとともに、内研機構前後進シリンダ16によっ
てY軸方向に前後進駆動されるようになっている。
(図において隠れている)と、調整砥石2と、研削砥石
4とよりなるセンターレス研削機を基本的構成として備
えているので、管状被加工物5の外周面を正確な円柱面
にセンターレス研削仕上げすることができる。上記のセ
ンターレス研削(外周面)と同時に、これと併行して次
に述べるような内周面研削が行なわれる。サーボモータ
11を操作し、カム機構10を介して傾動台8を図の右
回り(時計方向)に傾動させることにより、高速回転エ
アモータ7および内周研削用砥石6を図示の位置よりも
若干上昇させ、図4に示した内研機構前後進シリンダ1
6は予め収縮させておき、これにより傾動台8を図の下
方に寄せておく。そして、前記の外周面センターレス研
削と併行して前記内研機構前後進シリンダ16を伸長せ
しめて傾動台8を図4の上方に移動させ、該傾動台8に
搭載された高速回転エアモータ7の回転出力軸に固着さ
れている内周研削用砥石6を管状被加工物5内に差し入
れる。 (図2参照)管状被加工物5の外周面をセンターレス研
削しつつ、サーボモータ11を作動させて傾動台8を図
の左回り(反時計方向)に傾動させ、内周研削用砥石6
を高速回転エアモータ7で回転駆動しながら管状被加工
物5の内周面に対して切込みを行なわせて該内周面を研
削する。このようにして内,外周面を同時併行的に施工
できるので作業能率が高く、しかも高精度の研削が可能
であり、特に被加工物の把持操作における心狂い誤差が
混入する虞れが全く無く、研削仕上げされた製品の内,
外周面の同心性が極限的に高い。
外周面を研削砥石4により、内周面を内周研削用砥石6
により、それぞれ無心的に研削する際、それぞれの砥石
(4,6)切込作動がバランスを保って連動することが
望ましい。本実施例においては(図2参照)摺動台13
を図外の調整砥石切込用サーボモータで図の左方に移動
させることにより調整砥石2に切込作動を行なわせると
ともに、図示のサーボモータ11を該図外の調整砥石切
込用サーボモータと連動させて制御し、カム機構10お
よび傾動台8を介して内周研削用砥石6に切込作動を行
なわせる。これにより、内,外周の研削がバランスを保
ちつつ同時施工される。ただし、本発明において内,外
周面の同時研削とは、併行して施工可能なことを意味
し、研削の開始時点とスパークアウト時点とを必ずしも
厳密に一致させることを要しない。
て、管状被加工物5の内,外周面の同時研削と併行し
て、該管状被加工物の端面を研削することが可能であ
る。図5は前記と異なる実施例を示し、調整砥石と管状
被加工物と調整砥石との配置を実線で描いた平面図に、
内周研削用砥石およびその回転駆動機構を仮想線で付記
した図である。研削砥石に、本図に示した研削砥石4′
のような円錐状の外周面4aを設けるとともに、その小
径側の端部にアンギュラ面4bを設ける。そして、調整
砥石2の回転軸と研削砥石4′の回転軸とを角θで交わ
らせるようにセットする。上記の角θは、前記の円錐面
4aの頂角の1/2に設定する。先に図2について説明
したように、調整砥石2,傾動台8およびブレードを移
動ベース12に搭載した構造は、本図5のように調整砥
石の軸心を角θだけ振ることを容易ならしめるという効
果を奏する。本図5において、管状被加工物5は調整砥
石2とブレード(本図において隠れている)とによって
支承されるとともに、調整砥石2により摩擦伝動で回転
せしめられ、かつ、研削砥石4′の円錐面4aによって
外周面をセンターレス研削される。この状態で、管状被
加工物5は、調整砥石2の軸心と平行に支承されてい
る。
取り付けられて上記調整砥石2と平行に支持されつつ、
該管状被加工物5の内周面を研削する。そして、該管状
被加工物5の端面が研削砥石4′のアンギュラ面4bに
接触して同時研削される。図6は上記とさらに事なる実
施例を示し、管状被加工物と内周研削用砥石との関係位
置を描いた平面図である。図1に示したようにして管状
被加工物5の内,外周面を同時研削した後、若しくは同
時研削する前に、図6に示したようにして内周研削用砥
石6を回転させながら、その先端面を管状被加工物の端
面5cに接触させて該端面5cを研削仕上げする。本実
施例(図6)における端面研削は、内,外周面研削と同
時ではないが、内,外周面研削と工程的に連続して行な
うことができ、チャッキング操作や心出し、心合わせ操
作を必要としないので所要時間が少なく、同時研削に次
ぐ高能率の研削が可能である。
的に支承されるとともに、調整砥石からの摩擦伝動によ
って回転せしめられる。 b.上記のようにして回転している管状被加工物の中心
線位置を格別に規制すること無く、研削砥石による外周
面のセンターレス研削と、内周研削用砥石による内周面
の研削とが同時に併行して行なわれる。 c.回転している管状被加工物に対して、内,外周同時
に併行して研削を施されるので、管状被加工物の中心線
位置の如何に拘らず、内周面と外周面との同心性が極め
て高精度である。 d.上記のようにして内,外周面の研削を同時に併行し
て施工し、その前,後に内周面研削用砥石で端面を研削
するので、被加工物を研削加工するための所要時間が短
く、高能率の研削仕上げが可能となり、総合的な加工コ
ストの低減に貢献するところ多大である。 e.1基の研削機構装置によって、管状被加工物の外周
面も内周面も研削することができるので、総合的な機械
設備コストが安価となり、設備所要スペースが小さくて
済む。 f.内周面、外周面の研削が同時に遂行され、その前,
後に、内,外周面研削用の部材を用いて、別段の段取り
替えを要せずに端面の研削が行われるので、工程の構成
が簡単であり、特に、管状被加工物の心出し,チャッキ
ングを繰り返す必要が無く、操作を自動化ないし半自動
化するに適しているという、優れた実用的効果を奏す
る。
に創作した本発明に係る装置の1実施例を示し、主要構
成部材の配置を描いた正面図に作動を表わす記号を付記
した図である。
レス加工装置の全体的な正面図であって、調整砥石およ
び研削砥石は仮想線でその位置を示してあり、調整砥石
に切込作動を行なわせるための駆動機構は図示を省略し
てある。
装置における移動ベース、および該移動ベースに搭載さ
れた構成部分、並びに該移動ベースの支持機構をY軸方
向に視た正面図であって、上掲の図2の一部分を抽出し
て拡大した図に相当する図である。
ところを描いた一部破断平面図である。
加工物と調整砥石との配置を実線で描いた平面図に、内
周研削用砥石およびその回転駆動機構を仮想線で付記し
た図である。
物と内周研削用砥石との関係位置を描いた平面図であ
る。
描いた正面図に寸法記号および運動記号を記入した説明
図である。
部分的に切断して描いた側面図である。
被加工物、4…研削砥石、4a…円錐面、4b…アンギ
ュラ面、5…管状の被加工物、5a…外周面、5b…ベ
アリング嵌合穴、5c…端面、6…内周研削用砥石、7
…高速回転エアモータ、8…傾動台、9…傾動台支軸、
10…カム機構、10a…勾配カム、10b…カムフォ
ロワローラ、10c…送りネジ、11…サーボモータ、
12…移動ベース、13…摺動台、14…ベース、15
a,15b…ガイドシャフト、16…内研機構前後進シ
リンダ。
Claims (12)
- 【請求項1】 管状の被加工物の外周面および内周面を
研削加工する方法において、 センターレス研削装置のブレードと調整砥石とによって
管状被加工物を支持し、上記調整砥石を回転させること
により、摩擦伝動で管状被加工物を回転せしめつつ、セ
ンターレス研削装置の研削砥石を回転させながら管状被
加工物の外周面に接触させて該外周面をセンターレス研
削し、 上記外周面のセンターレス研削と併行して、回転しつつ
ある内周研削用の砥石によって管状被加工物の内周面を
研削し、 かつ、上記回転しつつある内周研削用砥石によって管状
被加工物の内周面を研削する前、または内周面を研削し
た後、該内周研削用砥石を回転せしめつつ管状被加工物
の端面に接触させて、該端面を研削 することを特徴とす
る、管状部材のセンターレス研削方法。 - 【請求項2】 前記の内周研削用砥石を支持して回転駆
動する機構部分を、水平な軸に支持されてシーソー状に
傾動し得る傾動台の一端側に設置するとともに、該傾動
台の他端側に傾動駆動する手段を設けて往復傾動せし
め、上記の傾動により内周研削用砥石を上下動せしめて
該内周研削用砥石に切込作動を行なわせることを特徴と
する、請求項1に記載した管状部材のセンターレス研削
方法。 - 【請求項3】 前記傾動台の他端側に設ける傾動駆動手
段を、該傾動台の他端側に軸着したカムフォロワローラ
と、上記カムフォロワローラを押し上げる勾配カムとに
よって構成することを特徴とする、請求項2に記載した
管状部材のセンターレス研削方法。 - 【請求項4】 前記傾動台に対して、スプリングによっ
て傾動力を与え、かつ、上記スプリングによる傾動力と
前記勾配カムによる傾動力とを拮抗させて傾動台にガタ
無く往復傾動せしめることを特徴とする、請求項3に記
載した管状部材のセンターレス研削方法。 - 【請求項5】 前記研削砥石および調整砥石の少なくと
も何れか一方を摺動台に搭載して外周面切込用サーボモ
ータによって切込作動方向に駆動するとともに、 上記外周面切込用サーボモータと連動制御可能な内周面
切込用サーボモータにより、ネジ送り機構を介して前記
勾配カムを往復駆動 することを特徴とする、請求項3ま
たは請求項4に記載した管状部材のセンターレス研削方
法。 - 【請求項6】 前記の水平な軸に支持されてシーソー状
に傾動する傾動台を、上記の水平な軸と平行な方向に往
復駆動して、該傾動台に搭載した内周研削用砥石の回転
駆動機構を管状被加工物と平行に前,後進させることに
より、上記回転駆動機構に支持されている内周研削用砥
石を管状被加工物内に挿入,抜去し、若しくは該内周研
削用砥石を管状被加工物の端面に接触させることを特徴
とする、請求項2に記載した管状部材のセンターレス研
削方法。 - 【請求項7】 管状の被加工物の外周面および内周面を
研削仕上げする装置において、 管状被加工物(5)を載置して支承するブレード(1)
と、上記管状被加工物に転触して回転を与える調整砥石
(2)と、上記管状被加工物の外周面に接触してセンタ
ーレス研削を行なう研削砥石4と、を具備しており、か
つ、 前記管状被加工物と平行に支持されて回転する内周研削
用砥石(6)を具備していて、 上記管状被加工物の外周面と内周面とを、同時に併行し
て施工し得るようになっており、 かつ、前記の内周研削用砥石(6)は、前記管状被加工
物の中心線に直交する回転面を有していて、 ブレード(1)に載置されるとともに調整砥石(2)に
転触して回転せしめられている状態の管状被加工物の端
面を、前記内周研削用砥石によって研削し得るようにな
っていて、 該管状被加工物の外周面センターレス研削と、端面研削
とを同時に施工し得る構造であ ることを特徴とする、管
状部材のセンターレス研削装置。 - 【請求項8】 ブレード(1)上に載置された状態の管
状被加工物と平行な傾動台支軸(9)と、上記傾動台支
軸によって傾動可能に支承されている傾動台(8)と、
を具備しており、かつ、 上記傾動台の片方の端部付近に、前記内周研削用砥石を
直結された高速回転エ アモータ(7)が搭載されてい
て、上記傾動台の往復傾動に伴って高速回転エアモータ
が上下動せしめられ、 該高速エアモータに取り付けられている内周研削用砥石
が上下に駆動される構造であ ることを特徴とする、請求
項7に記載した管状部材のセンターレス研削装置。 - 【請求項9】 前記傾動台(8)の、高速エアモータを
搭載されている側と反対の端部付近にカムフォロワロー
ラ(10b)が軸支されており、 上記カムフォロワローラに転触して押し上げ方向の力を
与える勾配カム(10a)、および上記勾配カムを前後
進駆動する手段が設けられてい ることを特徴とする、請
求項8に記載した管状部材のセンターレス研削装置。 - 【請求項10】 前記の勾配カムを前後進駆動する手段
はカム駆動用のサーボモータ(11)と、上記サーボモ
ータの回転出力を勾配カムの前後進動に変換する送りネ
ジ(10c)とよりなり、かつ 上記のカム駆動用サーボ
モータ(11)は、調整砥石(2)若しくは研削砥石
(4)に切込み作動を行なわせるためのサーボモータと
連動制御できるようになっていることを特徴とする、請
求項9に記載した管状部材のセンターレス研削装置。 - 【請求項11】 前記の傾動台(8)に対して傾動力を
与えるスプリング(17)が設けられており、該スプリ
ングが与える傾動力の方向は、前記勾配カム(10a)
がカムフォロワローラ(10b)を介して与える傾動力
の方向と反対向きであることを特徴とする。請求項9も
しくは請求項10に記載した管状部材のセンターレス研
削装置。 - 【請求項12】 前記の傾動台(8)は、傾動台支軸
(9)と平行な複数本のガイドシャフト(15a,15
b)によって往復動可能に案内されるとともに、前後進
シリンダ(16)によって往復駆動され、該傾動台に搭
載されている高速回転エアモータおよび該高速エアモー
タによって支承されている内周面研削用砥石(6)が管
状被加工物と平行な方向に前後進駆動される構造である
ことを特徴とする。請求項8いし請求項11に記載した
管状部材のセンターレス研削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6066035A JP2731508B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 管状部材のセンターレス研削方法、および同装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6066035A JP2731508B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 管状部材のセンターレス研削方法、および同装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276196A JPH07276196A (ja) | 1995-10-24 |
JP2731508B2 true JP2731508B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=13304230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6066035A Expired - Fee Related JP2731508B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 管状部材のセンターレス研削方法、および同装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2731508B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP4121506B2 (ja) * | 2005-01-21 | 2008-07-23 | 本田技研工業株式会社 | 研削方法及び研削装置 |
JP2011126631A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Seiko Epson Corp | 搬送ローラー、搬送ユニット、印刷装置及び搬送ローラーの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06308808A (ja) * | 1993-04-21 | 1994-11-04 | Harufumi Yamanaka | 複写機、プリンター等の現像スリーブを研磨する方法およびその装置 |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6066035A patent/JP2731508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07276196A (ja) | 1995-10-24 |
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