JP2731226B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2731226B2 JP9527689A JP9527689A JP2731226B2 JP 2731226 B2 JP2731226 B2 JP 2731226B2 JP 9527689 A JP9527689 A JP 9527689A JP 9527689 A JP9527689 A JP 9527689A JP 2731226 B2 JP2731226 B2 JP 2731226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な皮膚外用剤、さらに詳しくは、紫外線
吸収剤による皮膚刺激を抑制した安全性の高い皮膚外用
剤に関するものである。
従来の技術 一般に、紫外線は紅斑を伴う急性皮膚炎を起こすほ
か、肝斑や雀卵斑の起因となったり、これらを悪化させ
る要因となり、ひいては皮膚がん等の皮膚障害をひき起
すと言われている。また、紫外線、特にUV−A領域の紫
外線は、真皮内に到達して弾力線維の変性を生じ、皮膚
の老化につながると考えられている。
このような紫外線の悪影響を防御する方法として、従
来、軟こう、クリーム、ローションなどの皮膚外用剤に
紫外線を吸収する物質、すなわち紫外線吸収剤を配合
し、局所に塗布する方法がとられている。
しかしながら、現在このような用途に汎用されている
紫外線吸収剤においては、皮膚に対する刺激性が大きな
問題となっている。例えば、p−アミノ安息香酸系やケ
イ皮酸系紫外線吸収剤においては、紫外線吸収能は高い
ものの、安全性(刺激性)の面で問題があり、一方サリ
チル酸系紫外線吸収剤においては、紫外線吸収能が弱い
上に、安全性も最近問題視されている。また、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤においては、UV−B領域の吸収能
が低く、この領域での吸収能を向上させるために、大量
に配合すると安全性に問題が生じるし、アゾール系紫外
線吸収剤の代表例であるウロカニン酸は、UV−B領域で
の吸収能が高く、しかも生体成分であるため安全性は比
較的高いといわれているが、人によっては刺激を生じる
おそれがある。このように、現在皮膚外用剤に用いられ
ている紫外線吸収剤は皮膚に対する安全性(刺激性)の
問題を有し、その解決が強く望まれていた。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような従来の紫外線吸収剤含有皮膚外
用剤が有する欠点を克服し、該紫外線吸収剤による皮膚
刺激を抑制して、安全性の高い紫外線吸収剤含有皮膚外
用剤を提供することを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、含有する紫外線吸収剤の皮膚刺激を効
果的に抑制しうるなど、安全性が高く、かつ皮膚に対す
るべたつきなどの悪影響を与えることのない皮膚外用剤
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、紫外線吸収剤とエ
ラグ酸系化合物やそのアルカリ金属塩とを含有して成る
皮膚外用剤が、紫外線吸収剤の皮膚刺激を抑制し、にお
いや使用感に悪影響を与えないことを見い出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)紫外線吸収剤と、(B)
一般式 (式中のR1、R2、R3及びR4は水素原子、炭素数1〜20の
アルキル基、ポリオキシエチレン若しくはポリオキシプ
ロピレン残基又は式 で示される糖残基であり、それらは同一であってもよい
し、たがいに異なっていてもよく、R5は水素原子、水酸
基又は炭素数1〜8のアルコキシ基である) で表わされるエラグ酸系化合物及びそのアルカリ金属塩
の中から選ばれた少なくとも1種とを含有して成る皮膚
外用剤を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明皮膚外用剤において、(A)成分として用いら
れる紫外線吸収剤については、特に制限はなく、従来皮
膚外用剤に慣用されているものの中から任意のものを選
択して用いることができる。該紫外線吸収剤としては、
例えばp−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチ
ル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミ
ノ安息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸オクチ
ルなどのアミノ安息香酸誘導体、サリチル酸エチレング
リコール、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチ
ル酸オクチル、サリチル酸ミリスチル、サリチル酸チタ
ン、サリチル酸ホモメンチルなどのサリチル酸誘導体、
ジイソプロピルケイ皮酸メチル、ジイソプロピルケイ皮
酸エチル、p−メトキシケイ皮酸エチル、p−メトキシ
ケイ皮酸イソプロピル、p−メトキシケイ皮酸オクチ
ル、p−メトキシケイ皮酸ナトリウム塩、p−メトキシ
ケイ皮酸カリウム塩、p−メトキシケイ皮酸2−エトキ
シエチル、p−メトキシケイ皮酸ブチルなどのケイ皮酸
誘導体、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5
−スルホン酸、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン−5−スルホン酸、2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン−5−スルホン酸ナトリウムなどのベンゾフェノン誘
導体、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル
などのアゾール系化合物、あるいは4−t−ブチル−
4′−メトキシベンゾイルメタンなとが挙げられる。
本発明皮膚外用剤においては、前記紫外線吸収剤は1
種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
く、またその含有量は、製品形態や使用頻度にもよる
が、通常皮膚外用剤全量に基づき0.001〜10重量%、好
ましくは0.05〜5重量%の範囲で選ばれる。
本発明皮膚外用剤においては、(B)成分として前記
一般式(I)で表わされるエラグ酸系化合物及びそのア
ルカリ金属塩の中から選ばれた少なくとも1種が用いら
れる。該エラグ酸系化合物としては、例えば前記一般式
(I)中のR1、R2、R3、R4及びR5がすべて水素原子であ
るエラグ酸や、R1、R2、R3及びR4が水素原子、メチル基
又はエチル基で、R5が水素原子、水酸基又はメトキシ基
であるものが好ましく用いられる。またこれらのエラグ
酸系化合物のアルキル金属塩としては、例えばナトリウ
ム塩やカリウム塩などが挙げられるが、エラグ酸のフェ
ノール性水酸基の一部がナトリウム塩やカリウム塩とな
ったものが、溶解性がよいという点で好ましい。
前記エラグ酸系化合物やそのアルキル金属塩は、皮膚
外用剤調製上、その親油性又は親水性を調整するため
に、前記一般式(I)中のR1、R2、R3及びR4のいくつか
を、炭素数20までの長鎖アルキル基、ポリオキシエチレ
ン残基、ポリオキシプロピレン残基及び式(II)で表わ
される糖残基の中から選ばれた任意の基に置換してもよ
いし、R5を炭素数8までの長鎖アルコキシ基で置換して
もよい。
前記エラグ酸系化合物やそのアルカリ金属塩の具体例
としては、エラグ酸、3,4−ジ−o−メチルエラグ酸、
3,3′−ジ−o−メチルエラグ酸、3,3′,4−トリ−o−
メチルエラグ酸、3,3′,4,4′−テトラ−o−メチル−
5−メトキシエラグ酸、3−エチル−4−メチル−5−
ヒドロキシエラグ酸、アムリトシド(Amritoside)など
やこれら化合物のアルカリ金属塩が挙げられる。
これらのエラグ酸系化合物は、ルーカリ材(Eucalypt
us)、毒ウツギ(コリアリア・ヤポニカ)、ラジアタ
松、クマコケモモ、ザクロ、アンマロク、ウキュウヨ
ウ、エンフヨウ、ガイジチャ、カコウジュヨウ、訶子、
喜樹、ケンジン、コウナカ、サンウキュウコン、サンウ
キュウヨウ、シュウフウボク、センクツサイ、ソウゲン
ロウカンソウ、ダイヒヨウソウ、ドウモウアンヨウ、ハ
オウベン、バンセキリュウカン、バンセキリュウヒ、ボ
ウカ、モッショクシ、ヤトウセイカ、ヤトウセイヒ、ユ
カンコン、ユカンボクヒ、ユカンヨウ、リュウガソウコ
ン、バンセキリュウヨウ、ウキュウボクコンピ、シドコ
ン、チンシュソウ、ゲンノショウコなどの天然物から、
例えば特公昭53−14605号に記載の方法により容易に得
ることができる。
本発明皮膚外用剤に用いられるエラグ酸系化合物は、
このように天然物中に広く存在するものであって、安全
性は極めて高いと考えられるが、念のため安全性を確認
したところ、急性毒性、皮膚刺激性、皮膚感作性、変異
原性などの点で、実用上特に問題は認められず、安全性
は高いことが確認された。
本発明皮膚外用剤においては、前記エラグ酸系化合物
やそのアルキル金属塩は1種用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよく、またその含有量は、製品
形態や使用頻度にもよるが、通常皮膚外用剤全量に基づ
き0.001〜20重量%、好ましくは0.005〜5重量%の範囲
で選ばれる。
本発明皮膚外用剤には、前記エラグ酸系化合物やその
アルキル金属塩のより良好な分散化を図るために、アル
ギニンなどの塩基性アミノ酸やブドウ糖などの単糖類
を、好ましくは0.001〜30重量%、より好ましくは0.005
〜20重量%の割合で添加することができるし、さらに、
所望に応じ、通常皮膚外用剤に用いられている種々の成
分、例えば油分、水、界面活性剤をはじめ保湿剤、低級
アルコール、増粘剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整
剤、防腐剤、香料、色素、紫外線散乱剤、ビタミン類、
アミノ酸類なとを配合することができる。
前記油分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、カ
カオ脂、椿油、やし油、木ロウ、グレープシード油、ア
ボガド油、ミンク油、卵黄油、硬化油などの油脂類、鯨
ロウ、蜜ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリ
ラロウなどのロウ類、流動パラフィン、セレシン、スク
ワラン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワ
ックス、ワセリンなどの炭化水素類、ステアリン酸、オ
レイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、イソステアリン
酸、ベヘニン酸などの脂肪酸類、セタノール、ステアリ
ルアルコール、ラノリンアルコール、オクチルドデカノ
ール、ヘキシルデカノールなどのアルコール類、ミリス
チル酸イスプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン
酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレ
イン酸オクチルドデシル、コレステロールオレートなど
のエステル類なとが挙げられる。
界面活性剤としては、例えばステアリン酸ナトリウ
ム、セチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテルリン酸、ラウリルラン酸ナトリウムン、パル
ミチン酸トリエタノール、N−アシルグルタミン酸ナト
リウムなどのアニオン性界面活性剤、塩化ステアリルジ
メチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチ
ルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤、塩酸アル
キルアミノエチルグリシン液、レンチンなどの両性界面
活性剤、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリル
酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノステアリン
酸プロピレングリコール、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル、モノステアリル酸ポリエチレングリコール、
モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリ
オキシエチレンヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリ
オキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン
などの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、1,3−ブチレン
グリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、ポ
リエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの
多価アルコール、アミノ酸、乳酸ナトリウム、ピロリド
ンカルボン酸ナトリウムなどのNMF成分、ヒアルロン
酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸など
の水溶性高分子物質などが、低級アルコールとしては、
例えばエタノール、イソプロパノールなどが、増粘剤と
しては、例えばアルギン酸ナトリウム、キサンタンガ
ム、ケイ酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガ
カントガム、デンプンなどの天然高分子物質、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セルロー
スなどの半合成高分子物質、カルボキシビニルポリマ
ー、ポリビニルアルコールなどの合成高分子物質などが
挙げられる。
また、酸化防止剤としては、例えばジブチルヒドロキ
シトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、dl−α−ト
コフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、没食子酸
プロピル、アスコルビン酸などが、キレート剤として
は、例えばエデト酸二ナトリウム、エタンヒドロキシジ
ホスフェート、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ク
エン酸、酒石酸、グルコン酸などが、pH調整剤として
は、例えば水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、
クエン酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、リン
酸一水素ナトリウムなどが、防腐剤としては、例えばパ
ラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、
デヒドロ酢酸、サリチル酸、安息香酸、ソルビン酸、塩
化ベンザルコニウムなどが挙げられる。
さらに、紫外線散乱剤としては、例えば酸化チタン、
カオリン、タルクなどが、ビタミン類としては、例えば
ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビ
タミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタ
ミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、
α−リポ酸、オロット酸及びその誘導体などが、アミノ
酸類としては、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロ
イシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニル
アラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、シス
テイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、
アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジ
ン、リジン及びこれらの誘導体などが挙げられる。な
お、任意成分はこれらに限定されるものではない。
本発明皮膚外用剤は、前記(A)成分及び(B)成分
の必須成分とこれらの任意成分とを適当に配合すること
により、例えば化粧水、クリーム、パック剤、ローショ
ン、スキンミルク、乳液、浴剤、ボディシャンプー、ボ
ディリンスなど種々の製品形態として用いることができ
る。
具体的には、化粧水としては、必須成分として(A)
成分0.01〜5重量%及び(B)成分0.01〜2重量%を含
有し、かつ任意成分として油分0〜3重量%、低級アル
コール2〜10重量%、界面活性剤0〜1重量%、保湿剤
2〜7重量%、酸化防止剤0〜1重量%、キレート剤0
〜0.2重量%、pH調整剤0〜0.2重量%、精製水70〜96重
量%及び微量の防腐剤、色素、香料を含有する組成物
が、皮膚用クリームとしては、必須成分として(A)成
分0.01〜5重量%及び(B)成分0.01〜2重量%を含有
し、かつ任意成分として油分20〜70重量%、界面活性剤
1〜7重量%、保湿剤0.1〜10重量%、キレート剤0〜
0.2重量%、精製水4〜79重量%及び微量の防腐剤、香
料を含有する組成物が、ローションとしては、必須成分
として(A)成分0.01〜5重量%及び(B)成分0.01〜
2重量%を含有し、かつ任意成分として低級アルコール
5〜10重量%、界面活性剤0.5〜2重量%、保湿剤2〜
8重量%、酸化防止剤0.01〜0.05重量%、キレート剤0.
02〜0.1重量%、pH調整剤0.1〜1重量%、精製水71〜93
重量%及び微量の防腐剤、色素、香料を含有する組成物
が、スキンミルクとしては、必須成分として(A)成分
0.01〜5重量%及び(B)成分0.01〜2重量%を含有
し、かつ任意成分として油分20〜40重量%、界面活性剤
2〜5重量%、精製水47〜78重量%及び微量の防腐剤、
香料を有する組成物が、乳液としては、必須成分として
(A)0.01〜5重量%及び(B)0.01〜2重量%を含有
し、かつ任意成分として油分5〜30重量%、低級アルコ
ール0〜5重量%、界面活性剤1〜5重量%、保湿剤2
〜10重量%、精製水42〜92重量%及び微量の防腐剤、香
料を含有する組成物が挙げられる。
発明の効果 本発明皮膚外用剤は、必須成分として紫外線吸収剤と
エラグ酸系化合物やそのアルカリ金属塩とを含有したも
のであって、従来のものに比べて、紫外線吸収剤による
皮膚刺激の抑制効果に格段に優れ、かつにおいや使用感
にも優れており、例えば各種化粧用クリーム、乳液、化
粧水、美容液、パック剤、パウダー、リップクリーム、
口紅、アンダーメークアップ、ファンデーション、サン
ケア、浴剤、ボディシャンプー、ボディリンスなどの種
々の製品形態として、好適に用いられる。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの例によってなんら限定されるもの
ではない。
実施例1、比較例1 市販のエラグ酸[東京化成工業(株)製]33.0gを精
製水500gに加え、かきまぜて分散したのち、これに1.0N
の水酸化ナトリウム水溶液450gを加えて溶解させ、さら
に活性炭5.5gを添加し、室温にて30分間かきまぜた。次
いで、この懸濁液を減圧ろ過し、赤褐色のろ液を得たの
ち、これに濃塩酸を滴下してpHを7.0に調整し、沈殿を
析出させた。遠心分離後(8000rpm、10分)、沈殿物を
採取し、水及びエタノール洗浄、乾燥を行い、エラグ酸
のナトリウム塩29.1gを得た。
次いで、このようにして得られたエラグ酸ナトリウム
(処理pH7.0)を用いて、第1表に示す組成物のクリー
ムを調製した。なお、クリームのpHはクエン酸で5.5〜
6.0になるように調整した。
次に、前記クリームの皮膚刺激性(ひりつき)を評価
した。すなわち、年齢18才〜29才の女性50名について、
顔の片面に実施例1のクリーム0.2〜0.3gを塗布し、他
の片面には比較例1のクリームを同様に塗布した。この
ようにして、真夏の海辺で日光浴を30分間行い、下記に
示す基準に従って顔面への刺激性(ひりつき)を評価し
た。結果を第2表に示す。
評価基準 ○:何も感じない ±:ややひりつきを感じる +:ひりつきを感じる ++:強きひりつきを感じる 第2表から明らかなように、紫外線吸収剤とエラグ酸
ナトリウムとを配合したクリーム(実施例1)は、紫外
線吸収剤のみを配合したクリーム(比較例1)に比べ
て、皮膚に対する刺激が少なく、かつアレルギー反応な
どは全く認められず、安全性が極めて高いことが確認さ
れた。また、経日によるクリームの変化も認められず、
安定性が良いことも確認された。
実施例2、比較例2 第3表に示す組成の乳液を調製し、実施例1と同様に
皮膚に対する刺激性を評価した。その結果を第4表に示
す。
第4表から明らかなように、紫外線吸収剤とエラグ酸
を配合した乳液(実施例2)は、紫外線吸収剤のみを配
合した乳液(比較例2)に比べて、明らかに皮膚に対す
る刺激が少ないことが分かった。
実施例3 本発明の各種皮膚外用剤を次に示す。
美容液1 エラグ酸ナトリウム塩(処理pH5) 0.5wt% サリチル酸エチレングリコール 2.0 パルミチン酸イソプロピル 1.0 POE(40)硬化ヒマシ油 2.0 プロピレングリコール 5.0 エタノール 5.0 キサンタンガム 0.2 エデト酸二ナトリウム 0.05 香料 微 量 精製水 バランス 美容液2 3,4−o−メチルエラグ酸 0.3wt% p−アミノ安息香酸 1.0 スクワラン 1.5 流動パラフィン 1.0 POE(10)オクチルフェニルエーテル 1.5 グリセリン 5.0 エタノール 8.0 カーボポール940 0.2 香料 微 量 精製水 バランス 化粧水1 エラグ酸 0.2wt% 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ フェノン−5−スルホン酸ナトリウム 1.5 プロピレングリコール 5.0 エタノール 8.0 メチルパラベン 0.1 クエン酸ナトリウム 0.02 ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03 香料 微 量 精製水 バランス 化粧水2 A.エチルアルコール相部 エチルアルコール 10.0wt% ヘキシルデカノール 0.5 ウロカニン酸 2.0 POE(15)オレイルエーテル 1.0 dl−α−トコフェロール 0.2 メチルパラベン 0.1 香料 適 量 B.水相部 エラグ酸カリウム(処理pH7) 0.5wt% グリセリン 5.0 クエン酸ナトリウム 0.05 精製水 バランス 上記処方物Aを均一に溶解後、Bの水相部にかきまぜ
ながら徐々に加え、化粧水を調製した。
乳液1 A.油相部 シリコンKF56 2.0wt% ミリスチン酸イソプロピル 3.0 POE(20)POP(2)セチルエーテル 1.0 エチルパラベン 0.1 B.水相部 エラグ酸カリウム塩(処理pH5.5) 1.0wt% p−メトキシケイ皮酸ナトリウム塩 0.5 グリセリン 3.0 ハイビスワコー105 0.2 エタノール 5.0 精製水 バランス C.香 料 適 量 上記処方物A、Bを70℃でそれぞれ混合溶解し、Bに
Aを加え均一に乳化したのち、これにCを加えて、冷却
し、乳液を調製した。
乳液2 エラグ酸 0.25wt% 2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル) ベンゾトリアゾール 5.0 ステアリン酸 1.5 セタノール 2.0 ワセリン 2.0 スクワラン 5.0 ビタミンA油(100万IU/g) 0.1 ブドウ糖 1.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 グリセリン 3.0 トリエタノールアミン 0.5 防腐剤 微 量 香料 微 量 精製水 バランス パック剤 A.エチルアルコール相部 エチルアルコール 10.0wt% POE(15)ステアリルエーテル 1.0 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン 2.0 エチルパラベン 0.15 グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.05 B.水相部 エラグ酸カリウム塩(処理pH6) 1.0wt% ポリビニルアルコール 15.0 プロピレングリコール 3.0 ポリエチレングリコール1500 1.0 精製水 バランス C.香料 適 量 上記処方物A、Bを混合し、70℃で均一に加温混合し
たのち、これに冷却しながら、Cを加えてパック剤を調
製した。
化粧用クリーム A.油相部 ステアリルアルコール 7.0wt% ステアリン酸 2.0 スクワラン 5.0 水添ラノリン 2.0 2−オクチルドデシルアルコール 5.0 モノステアリン酸グリセリン 1.5 POE(25)セチルエーテル 2.0 サリチル酸オクチル 4.0 プロピルパラベン 0.1 B.水相部 エラグ酸ナトリウム(処理pH6) 0.2wt% 1,3−ブチレングリコール 5.0 エデト酸四ナトリウム 0.05 メチルパラベン 0.2 精製水 バランス C.香料 適 量 上記処方物A、Bを70℃でそれぞれ混合溶解したの
ち、BにAを加え均一に乳化した。さらにこれにCを加
えて、冷却し、クリームを調製した。
前記組成物は、いずれも皮膚に対する刺激性がなく、
安全性、使用性とも良好であった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)紫外線吸収剤と、(B)一般式 (式中のR1、R2、R3及びR4は水素原子、炭素数1〜20の
    アルキル基、ポリオキシエチレン若しくはポリオキシプ
    ロピレン残基又は式 で示される糖残基であり、それらは同一であってもよい
    し、たがいに異なっていてもよく、R5は水素原子、水酸
    基又は炭素数1〜8のアルコキシ基である) で示されるエラグ酸系化合物及びそのアルカリ金属塩の
    中から選ばれた少なくとも1種とを含有して成る皮膚外
    用剤。
JP9527689A 1989-04-17 1989-04-17 皮膚外用剤 Expired - Lifetime JP2731226B2 (ja)

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