JP5088484B2 - 皮膚外用剤組成物 - Google Patents

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本発明は、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、α−ヒドロキシ酸及びエラグ酸系化合物を含有する皮膚外用剤組成物に関するものである。
美白剤において、メラニン還元作用をもつビタミンC(L−アスコルビン酸及びその誘導)は、一般に水溶性であるが、エンジオール基を有するため水素を授与しやすい。そのため、水溶液中のビタミンCは、大気中の酸素や酸化剤等によって容易に酸化されてデヒドロアスコルビン酸となったり、紫外線や熱により酸化反応促進されて種々の不活性物質が形成されるため、その生理活性が失われやすいという性質を有している。これに対し、経皮吸収性に優れ、製剤へ安定に配合しやすい脂溶性のビタミンC誘導体が提案されている(特許文献1:特開2003−306419号公報参照)。中でも、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルは、水溶性ビタミンCよりも製剤化のへの応用範囲が広いだけでなく、エマルジョン製剤への高配合が可能である。
一方、角層表面のデスモソームの分解や、不要な角質を剥離させる目的で、α−ヒドロキシ酸が利用されている。α−ヒドロキシ酸がメラニンを含む角層を除去することから、くすみ改善効果が高く、使用後肌状態も改善され、ニキビ治療にも有効である。このような上記2成分を併用することにより、高い美白の効果を付与する試みがなされてきた。
しかしながら、ビタミンC及びビタミンC誘導体が酸化されると、経時で変色・変色し、分離が生じて安定性が著しく悪化するという性質があり、α−ヒドロキシ酸を併用することでさらに経時安定性が悪化し、効果を十分に得ることが困難であった。また、経時で着色・変色することにより、使用性にも問題があり、脂溶性であるテトラヘキシルデカン酸アスコルビルの場合においても同様の傾向が見られた。
特開2003−306419号公報 特開平2−229102号公報 特開平9−208421号公報 特許第3253735号公報 特公昭53−14605号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル及びα−ヒドロキシ酸を含有する皮膚外用剤組成物の経時安定性を向上させ、着色・変色を抑制することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)テトラヘキシルデカン酸アスコルビルと、(B)α−ヒドロキシ酸とを含有する皮膚外用剤組成物に、(C)下記一般式(1)で表されるエラグ酸系化合物を配合し、さらに(A)成分及び(C)成分の含有量を特定量にし、(C)成分含有量1に対する(A)成分の含有量の質量比を60以下にすることにより、(A)及び(B)成分を併用することによる経時安定性の悪化、着色の発生を抑制し、各々の持つ機能を十分に発揮するために必要な経時安定性を確保できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は
[1].(A)テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、(B)グリコール酸、及び(C)下記一般式(1)
Figure 0005088484
(式中、R1、R2、R3及びR4は互いに独立して水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアシル基又は(Cm2m−O)nH(式中、mは2又は3、nは1以上の整数である。)で示される基を示す。R5は、水素原子、水酸基又は炭素数1〜8のアルコキシ基を示す。)
で表されるエラグ酸系化合物を含有し、(A)成分の含有量が1〜30質量%、(C)成分の含有量が2質量%以下、(C)成分含有量1に対する(A)成分の含有量の質量比が60以下であることを特徴とする皮膚外用剤組成物、
[2].(B)成分の含有量が、0.1〜20質量%である[1]記載の皮膚外用剤組成物、
[3].さらに、(D)ポリエチレングリコールを含有する[1]又は[2]記載の皮膚外用剤組成物を提供する。
[4].(C)成分が、エラグ酸、又は上記一般式(1)中、R 1 〜R 4 が水素原子、メチル基又はエチル基であり、かつR 5 が水素原子、水酸基又はメトキシ基であるエラグ酸系化合物である[1]、[2]又は[3]記載の皮膚外用剤組成物。
また、本発明は、(A)テトラヘキシルデカン酸アスコルビル及び(B)α−ヒドロキシ酸を含有する皮膚外用剤組成物において、(C)上記一般式(1)で表されるエラグ酸系化合物を配合し、かつ(A)成分の含有量を1〜30質量%、(C)成分の含有量を2質量%以下、(C)成分含有量1に対する(A)成分の含有量の質量比を60以下にすることを特徴とする、上記皮膚外用剤組成物の安定化方法を提供する。
本発明によれば、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル及びα−ヒドロキシ酸を含有する皮膚外用剤組成物の経時安定性を向上させ、着色を抑制することができる。
本発明の皮膚外用剤組成物は、(A)テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、(B)α−ヒドロキシ酸、及び(C)一般式(1)で表されるエラグ酸系化合物を含有し、(A)成分の含有量が1〜30質量%、(C)成分の含有量が2質量%以下、(C)成分含有量1に対する(A)成分の含有量の質量比が60以下であるものである。
(A)テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
テトラヘキシルデカン酸アスコルビルは、分枝脂肪酸によりアスコルビン酸の全ての水酸基をエステル化したもので、アスコルビン酸の持つ美白、肌質向上、コラーゲン産生、抗酸化作用、細胞賦活効果等の効果を損なうことなく、安定性及び油への溶解性が改良されたものである。例えば、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビルは、特許第3253735号公報に製造法が記載されている。
(A)成分の含有量は、皮膚外用剤組成物全量に対して1〜30質量%であり、2〜20質量%が好ましい。含有量が1質量%未満だと、(A)成分を配合する美白等の効果が得られず、30質量%を超えると目的とする経時安定性を得ることができない。
(B)α−ヒドロキシ酸
α−ヒドロキシ酸は、メラニンを含む角層を除去することからくすみ改善効果等を有する。α−ヒドロキシ酸としては特に制限はないが、例えば、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マンデル酸等が挙げられる。中でもグリコール酸が好ましい。
(B)成分は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、その含有量は特に制限はないが、皮膚外用剤組成物全量に対して0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましく、0.5〜5質量%がさらに好ましく、0.5〜3質量%が特に好ましい。(B)成分の含有量が少なすぎると、(B)成分を配合する美白等の効果が不十分となるおそれがあり、20質量%を超えると目的とする経時安定性が不十分となるおそれがある。
(C)エラグ酸系化合物
エラグ酸系化合物は、下記一般式(1)で表されるものである。
Figure 0005088484
(式中、R1、R2、R3及びR4は互いに独立して水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアシル基又は(Cm2m−O)nH(式中、mは2又は3、nは1以上の整数である)で示される基を示す。R5は、水素原子、水酸基又は炭素数1〜8のアルコキシ基を示す。)
上記一般式(1)において、炭素数1〜20のアルキル基としては、直鎖、分岐又は環状のいずれであってもよく、好適なものとして、炭素数1〜10のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、メチル基、エチル基が好ましい。炭素数1〜20のアシル基としては、炭素数1〜10のアシル基が好ましく、例えば、アセチル基、プロピオニル基等が挙げられる。なお、アシル基中のアルキル基も、直鎖、分岐又は環状のいずれであってもよい。上記(Cm2m−O)nH基は、m=2又は3のポリオキシエチレングリコール残基、ポリオキシプロピレングリコール残基であるが、この場合、付加モル数nとしては、5〜40が好ましく、10〜30がより好ましい。炭素数1〜8のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられ、メトキシ基が好ましい。
本発明におけるエラグ酸系化合物としては、上記一般式(1)で示されるエラグ酸系化合物の中でも、R1〜R5が全て水素原子であるエラグ酸、R1〜R4が水素原子、メチル基又はエチル基であり、かつR5が水素原子、水酸基又はメトキシ基であるものが好ましい。具体的には、3,4−ジ−o−メチルエラグ酸、3,3’−ジ−o−メチルエラグ酸、3,3’,4−トリ−o−メチルエラグ酸、3,3’,4,4’−テトラ−o−メチル−5−メトキシエラグ酸、3−エチル−4−メチル−5−ヒドロキシエラグ酸等を挙げることができ、中でも、エラグ酸が特に好ましい。
これらのエラグ酸系化合物は、イチゴ、タラ(Caesalupinia Spinosa)、ユーカリ材(Eucalyptus)、リンゴ、毒ウツギ(コリアリア ヤポニカ)、ラジアタ松、クマコケモモ、ザクロ、アンマロク、ウキュヨウ、エンフヨウ、ガイジチャ、カコウジュヨウ、カシ、キジュ、ケンジン、コウナカ、サンウキュウコン、サンウキュウヨウ、シュウフボク、センクツサイ、スゲンロウカンソウ、ダイヒヨウソウ、ドウモウアンヨウ、ハオウベン、バンセキリュウカン、バンセキユウヒ、ボウカ、モッショクシ、ヤトウセイカ、ヤトウセイヒ、ユカンコン、ユカンボクヒ、ユカンヨウ、リュウガソウコン、バンセキリョウヨウ、ウキュウボクコンピ、シドコン、チンシュソウ、ゲンノショウコ等の天然物から容易に得ることができる(特公昭53−14605号公報参照)。エラグ酸系化合物は、このように天然物中に広く存在するものであり安全性に優れているものであると推察され、実際、安全性試験においても、急性毒性、皮膚刺激性、皮膚感作性、変異原性等の点で、実用上特に問題とならない高い安全性を有していることが確認されている。
本発明においては、エラグ酸系化合物の塩を用いても、本発明の効果は十分得られず、塩は(C)成分に含まれない。
(C)成分は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、皮膚外用剤組成物全量に対して2質量%以下であり、1.5質量%以下が好ましい。含有量の下限は0.05質量%が好ましい。(C)成分の含有量が2質量%を超えると、エラグ酸系化合物の分散安定性が低下する。
本発明においては、(A)成分の含有量が1〜30質量%、(C)成分の含有量が2質量%以下、(C)成分含有量1に対する(A)成分の含有量の質量比((A)/(C))が60以下であり、2〜30が好ましい。上記質量比が60を超えると、着色が著しく、目的とする経時安定性が得られない。
(D)ポリエチレングリコール
本発明の皮膚外用剤組成物には、着色をさらに抑制する点から、(D)ポリエチレングリコールを配合することが好ましい。ポリエチレングリコールは、30℃、好ましくは25℃で液状であるポリエチレングリコールが好ましい。30℃で液状であるポリエチレングリコールとしては、化粧品原料基準に準拠したポリエチレングリコール200(平均分子量190〜210)、300(平均分子量280〜320)、400(平均分子量380〜420)、600(平均分子量570〜630)等が挙げられる。なお、平均分子量は、化粧品原料基準収載のポリエチレングリコール200の平均分子量試験法を準用する。
(D)成分は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、皮膚外用剤組成物全量に対して0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましく、2〜5質量%が特に好ましい。
本発明の皮膚外用剤組成物には、上記成分の他に、皮膚外用剤に用いられている成分、例えば、界面活性剤、油分、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、香料、色素、水等を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。これらの成分は、それぞれ1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、適量を配合することができる。
界面活性剤としては、モノステアリン酸グリセリル,モノステアリン酸ポリグリセリル,2−エチルヘキサン酸グリセリル,ミリスチン酸デカグリセリル,モノステアリン酸ソルビタン,モノオレイン酸ソルビタン,モノステアリン酸ポリエチレングリコール,モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン,モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット,テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット,ポリオキシエチレンセチルエーテル,ポリオキシエチレン化ステロール,ポリオキシエチレン化ラノリン,ポリオキシエチレン化ミツロウ,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、ステアリン酸ナトリウム,パルミチン酸カリウム,セチル硫酸ナトリウム,ラウリルリン酸ナトリウム,パルミチン酸トリエタノールアミン,ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウム,N−アシルグルタミン酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム,塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤、ベタイン、塩酸アルキルアミノエチルグリシン液,レシチン等の両性界面活性剤等が挙げられる。
油分としては、ヒマシ油,オリーブ油,カカオ油,椿油,ヤシ油,木ロウ,ホホバ油,グレープシード油,アボガド油等の植物油脂類、ミンク油,卵黄油等の動物油脂類、ミツロウ,鯨ロウ,ラノリン,カルナウバロウ,キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン,スクワラン,マイクロクリスタリンワックス,セレシンワックス,パラフィンワックス,ワセリン等の炭化水素類、ラウリン酸,ミリスチン酸,ステアリン酸,オレイン酸,イソステアリン酸,ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類、セタノール,セトステアリルアルコール,ステアリルアルコール,ヘキシルデカノール,オクチルドデカノール,ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類、ミリスチン酸セチル,パルミチン酸セチル,ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル,オレイン酸オクチルドデシル,コレステロールオレート等のエステル類、ジメチルポリシロキサン,変性シリコーン等のシリコーン類、コレステロール等が挙げられる。
保湿剤としては、グリセリン,プロピレングリコール,1,3−ブチレングリコール,ソルビトール,ポリグリセリン,ポリエチレングリコール,ジプロピレングリコール等の多価アルコール類、アミノ酸,ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分、ヒアルロン酸,コラーゲン,ムコ多糖類,コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質等が挙げられる。
増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム,キサンタンガム,硅酸アルミニウム,マルメロ種子抽出物,トラガントガム,デンプン等の天然高分子物質、メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,カルボキシメチルセルロース,可溶性デンプン,カチオン化セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポリマー,ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等が挙げられる。
防腐剤としては、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸等が挙げられる。
キレート剤としては、エデト酸2ナトリウム、エチレンジアミン4酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸等が挙げられる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アンモニア水、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウム等が挙げられる。
紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びその誘導体等が挙げられる。
アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びその誘導体等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤組成物のpH(20℃)は、5以下とすることが好ましい。pH5以下とすることにより、より本発明の安定性が良好となり、α−ヒドロキシ酸により角層細胞の接着を弱め、皮膚表面形態の改善効果を得ることができる。また、皮膚刺激の点から、2〜5がより好ましく、3.5〜5がさらに好ましい。なお、pHの測定は、東亜ディーケーケー株式会社製 pHMETER HM−25Rを用いて測定する。
本発明の皮膚用外用剤は皮膚用化粧料として用いることができ、クリーム、乳液、化粧水、美容液、パック剤、ジェル剤等に用いることができ、各剤型の常法に基づいて調製することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示す。実施例の各成分の量は純分換算した量である。
[実施例1〜17、比較例1〜8]
表1〜3に示す組成の皮膚外用剤を、油相成分及び水相成分を別々に適温で溶解した後、溶液を攪拌しながら混合して乳化させ、室温まで冷却して調製した。得られた皮膚外用剤について、下記評価を行った。結果を表中に併記する。pH(20℃)の測定は、東亜ディーケーケー株式会社製 pHMETER HM−25Rを用いて測定した。
各試料を50℃で6週間恒温槽に保存した。4週間後及び6週間後保存後の各試料について、経時着色、外観分離の有無(経時安定性)に関して、5℃で保存したものを対比基準として、下記判定基準を用いて判定した。合格基準は3点以上とする。
<経時着色>
5:着色はほとんどない
4:僅かに着色
3:少し着色
2:かなり着色
1:非常に着色が激しい
<経時安定性>
5:分離等の状態変化はほとんどみられない
4:やや分離等の状態変化がみられるが、使用性に問題ない
3:分離等の状態変化がみられるが、使用性に問題ない程度である
2:かなり分離等の状態変化がみられ、使用性に問題がある
1:非常に分離等の状態変化が激しく、使用性に問題がある
Figure 0005088484
Figure 0005088484
Figure 0005088484
[実施例18]
美容液
組成 %
(I)油相
シクロペンタシロキサン 3.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 3.0
セタノール 1.5
ステアリルアルコール 0.5
コレステロール 0.2
グリセリン 5.0
ミリスチン酸デカグリセリル 3.0
レシチン 1.0
(II)水相
ブチレングリコール 5.0
ジブチレングリコール 2.0
ポリエチレングリコール(PEG600) 3.0
エラグ酸 1.0
ヒアルロン酸 0.05
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸2ナトリウム 適量
ヒドロキシエチルセルロース 適量
キサンタンガム 適量
精製水 バランス
(III)相
グリコール酸(グリアン(丸和物産社製)) 2.0
合計 100.0
上記(I),(II)相を混合し、80℃で加熱混合した。さらに冷却しながら(III)相を加え、美容液を調製した。この美容液は、上記経時着色及び経時安定性評価にて良好な結果を示した。
[実施例19]
乳液
組成 %
(I)油相
流動パラフィン 4.0
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 3.0
グレープシード油 1.0
セトステアリルアルコール 0.8
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.8
テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット 1.5
モノステアリン酸グリセリル 1.0
天然ビタミンE 0.2
(II)水相
ブチレングリコール 5.0
濃グリセリン 2.0
エラグ酸 0.5
ヒアルロン酸 0.05
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸2ナトリウム 適量
カルボキシメチルセルロース 適量
キサンタンガム 適量
精製水 バランス
(III)相
グリコール酸(グリアン(丸和物産社製)) 2.0
合計 100.0
上記(I),(II)相を混合し、80℃で加熱混合した。さらに冷却しながら(III)相を加え、乳液を調製した。この乳液は、上記経時着色及び経時安定性評価にて良好な結果を示した。
[実施例20]
クリーム
組成 %
(I)油相
グリチルレチン酸ステアリル 0.2
酢酸トコフェロール 0.2
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 3.0
モノステアリン酸ソルビタン 2.0
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.0
セトステアリルアルコール 2.0
パルミチン酸セチル 1.0
ジメチルポリシロキサン 3.0
パルミチン酸イソプロピル 1.0
パラオキシケイ皮酸オクチル 5.0
(II)水相
ブチレングリコール 5.0
濃グリセリン 2.0
ジブチレングリコール 2.0
エラグ酸 0.5
ポリエチレングリコール(PEG400) 3.0
ヒアルロン酸ナトリウム液 1.0
コラーゲン 0.3
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸2ナトリウム 適量
キサンタンガム 適量
精製水 バランス
(III)相
グリコール酸(グリアン(丸和物産社製)) 2.0
合計 100.0
上記(I),(II)相を混合し、80℃で加熱混合した。さらに冷却しながら(III)相を加え、クリームを調製した。このクリームは、上記経時着色及び経時安定性評価にて良好な結果を示した。

Claims (4)

  1. (A)テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、(B)グリコール酸、及び(C)下記一般式(1)
    Figure 0005088484
    (式中、R1、R2、R3及びR4は互いに独立して水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアシル基又は(Cm2m−O)nH(式中、mは2又は3、nは1以上の整数である。)で示される基を示す。R5は、水素原子、水酸基又は炭素数1〜8のアルコキシ基を示す。)
    で表されるエラグ酸系化合物を含有し、(A)成分の含有量が1〜30質量%、(C)成分の含有量が2質量%以下、(C)成分含有量1に対する(A)成分の含有量の質量比が60以下であることを特徴とする皮膚外用剤組成物。
  2. (B)成分の含有量が、0.1〜20質量%である請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
  3. さらに、(D)ポリエチレングリコールを含有する請求項1又は2記載の皮膚外用剤組成物。
  4. (C)成分が、エラグ酸、又は上記一般式(1)中、R 1 〜R 4 が水素原子、メチル基又はエチル基であり、かつR 5 が水素原子、水酸基又はメトキシ基であるエラグ酸系化合物である請求項1、2又は3記載の皮膚外用剤組成物。
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