JP2730921B2 - 感熱孔版原紙 - Google Patents

感熱孔版原紙

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RISO KAGAKU KOGYO KK
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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RISO KAGAKU KOGYO KK
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱孔版原紙に関し、さらに詳しくはサーマ
ルヘッドで穿孔する製版方法において剥離性、穿孔性お
よび生産性に優れた感熱孔版原紙に関する。
〔従来技術〕
感熱孔版原紙は、通常、多孔性支持体上に接着剤によ
り熱可塑性合成樹脂フィルムを接着し、さらにその上に
剥離剤を塗布したものからなる。
従来、この種の感熱孔版原紙の剥離剤としては、(≡
SiCH=CH2)と(HSi≡)との付加反応を利用する紫外線
硬化型シリコーンや、オルガノポリシロキサン中にアク
リル基、またはエポキシ基の官能基を有する紫外線硬化
型シリコーンなどが用いられている(特開昭62−170392
号公報)。しかしながら、(≡SiCH=CH2)と(HSi≡)
との反応を利用する紫外線硬化型シリコーンは、酵素の
影響を受けず、薄膜での硬化性に優れるが、硬化に際
し、被塗工材(支持体、フィルム、接着剤)に用いられ
る、例えば可塑剤、安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、
滑剤、分散剤、紙力増強剤などによって反応が阻害され
たり、触媒毒の影響を受け、硬化不良が発生する問題が
あった。従って該紫外線硬化型シリコーンを用いるに際
しては、被塗工材の原材料個々に要求される物性の他、
反応阻害や触媒毒となる成分を含まない材料を選ぶ必要
があり、材料選定の範囲が狭くなる問題があった。また
オルガノポリシロキサン中にアクリル基、またはエポキ
シ基の官能基を有する紫外線硬化型シリコーンは、剥離
剤層が薄くなると(例えば0.5μm以下)、酵素の影響
を受け易く、硬化不良が生じる問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解決し、サー
マルヘッドで穿孔する製版の際に剥離性、穿孔性および
生産性に優れた感熱孔版原紙を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の第1は、熱可塑性合成樹脂フィルム、多孔性
支持体、接着剤および剥離剤を有する感熱孔版原紙にお
いて、前記剥離剤が、1分子中に少なくとも2個のビニ
ル基を有するオルガノポリシロキサン、1分子中に少な
くとも2個のメルカプト基を有するオルガノポリシロキ
サンおよび増感剤を含むことを特徴とする。
本発明の第2は、前記剥離剤が、さらに(b)非硬化
性オルガノポリシロキサンを含むことを特徴とする。
本発明においては、前記(a)成分と(b)成分の配
合比は、剥離剤の発熱素子への付着防止の点から、重量
比で1:0.5〜1:3であることが好ましい。
本発明で用いられる熱可塑性合成樹脂フィルムとして
は、例えばポリエステルフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフェ
ニル、ポリ塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合フィルム
等が挙げられ、その厚さは10μm以下が好ましく、より
好ましくは1〜6μmである。該フィルムは、通常2軸
延伸フィルムが用いられ、縦方向および横方向の延伸率
が共に150〜250%のものが好ましい。
本発明に用いられる多孔性支持体としては、ポリエス
テル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維等の合成繊維、
マニラ麻、コウゾ、ミツマタ、パルプ等の天然繊維等が
挙げられ、これらは単独でまたは2種混合して用いるこ
とができる。またそれぞれ繊度は3デーニル以下が好ま
しい。またそれらの坪量は6〜14g/m2が好ましく、その
厚さは10〜60μmが好ましく、より好ましくは15〜55μ
mである。
本発明に用いられる接着剤は、熱可塑性合成樹脂フィ
ルムと多孔性支持体との接合に用いられ、例えばシアノ
アクリレート接着剤、酢酸ビニル系接着剤等が好適に用
いられる。
本発明に用いられる剥離剤は、紫外線硬化型であり、
1分子中に少なくとも2個のビニル基を有するオルガノ
ポリシロキサン、1分子中に少なくとも2個のメルカプ
ト基を有するオルガノポリシロキサンおよび増感剤
((a)成分)を含むものである。該紫外線硬化型剥離
剤は、前述した従来の紫外線硬化型シリコーンを用いた
ものと異なり、薄膜での硬化性に優れ、硬化の際に被塗
工材による反応阻害を受けない。前記増感剤としては、
エチルベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾインメ
チルエーテル等が用いられる。
また本発明においては、前記(a)成分に非硬化性オ
ルガノポリシロキサン((b)成分)を添加することに
よって感熱孔版原紙の穿孔性と剥離性がより向上する。
該非硬化性オルガノポリシロキサンとしては、例えば種
々の粘度の鎖状ジメチルシリコーンオイルやフェニル基
の含有量の少ないメチルフェニルシリコーンオイルなど
が用いられる。前記(a)成分と該(b)成分との配合
比は、重量比で1:0.5〜1:3が好ましい。
本発明の感熱孔版原紙は、例えば前記熱可塑性合成樹
脂フィルムと前記多孔性支持体との前記接着剤で貼りあ
わせた後、前記フィルム面にライン速度5〜20m/min
で、前記剥離剤を塗工し、出力40W/cmの紫外線照射ラン
プで、紫外線を照射して得られる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 厚さ2μmのポリエステルフィルムとポリエステル紙
坪量12g/m2の多孔性支持体を、シアノアクリレート接着
剤で貼りあわせた。
次に剥離剤として、平均組成式が、 で表され、25℃の粘度が4,000センチポイズであるビニ
ル基含有オルガノポリシロキサン100重量部と、平均組
成式が、 で表され、25℃の粘度が100センチポイズであるメルカ
プト基含有オルガノポリシロキサン10重量部と、エチル
ベンゾフェノン(増感剤)3重量部と、非硬化性の25℃
の粘度が50センチポイズであるメチルフェニルシリコー
ンオイル(X−62−7026(C)、信越化学工業社製)11
0重量部とを混合したものを、前記ポリエステルフィル
ムの表面にロールコータで塗工した。そのときの剥離剤
の塗布量は0.2g/m2であった。その後、紫外線照射装置
(日本電池株式会社製、ハイキュアシステムDHC−40K−
3DB、出力40W/cm)で紫外線を照射し、剥離剤を硬化さ
せた。
以上のようにして作製した感熱孔版原紙を、デジタル
製版印刷機(理想化学工業社製、リソグラフ007D III
N)を用いて製版印刷を行い、その穿孔性、剥離性を評
価した。
またベタ部の連続製版および印刷を150版まで繰り返
し、その前後の発熱素子の表面状態の変化の観察と、印
刷物の印字濃度の変化を観察し、サーマルヘッドの汚染
状態を評価した。
その結果を第1表に示した。
実施例2 厚さ2μmのポリエステルフィルムとポリエステル紙
坪量12g/m2の多孔性支持体を酢酸ビニル系接着剤で貼り
合わせた。その後、実施例1と同じ剥離剤を用い、実施
例1と同様にして感熱孔版原紙を作製し、その評価を行
った。結果を第1表に示した。
実施例3 厚さ80μmのポリプロピレンフィルムと、ポリエステ
ル紙坪量12g/m2の多孔性支持体を、酢酸ビニル系接着剤
で貼り合わせた。その後、実施例1と同じ剥離剤を用
い、実施例1と同様にして感熱孔版原紙を作製し、その
評価を行った。結果を第1表に示した。
比較例1 紫外線硬化型シリコーン剥離剤として、平均組成式
が、 で表され、25℃の粘度が3,000センチポイズであるビニ
ル基含有オルガノポリシロキサン100重量部と、平均組
成式が で表され、25℃の粘度が40センチポイズであるメチルハ
イドロジエンポリシロキサン5重量部と、エチルベンゾ
フェノン(増感剤)5重量部と、白金系触媒1重量部
(Ptとして30ppm)と、シリコーンオイル(KF−96 100
0cs、信越化学工業社製)110重量部とを混合したものを
用い、実施例1と同様にして感熱孔版原紙を作製し、そ
の評価を行った。結果を第1表に示した。
比較例2 比較例1と同じ紫外線硬化型シリコーン剥離剤を用
い、実施例2と同様に感熱孔版原紙を作製し、その評価
した。結果を第1表に示した。
比較例3 比較例1と同じ紫外線硬化型シリコーン剥離剤を用
い、実施例3と同様に感熱孔版原紙を作製し、その評価
を行なった。結果を第1表に示した。
第1表から、本発明の感熱孔版原紙を、硬化性に優
れ、かつ被塗工材の種類に影響されずに安定した性能が
得らることが示される。
〔発明の効果〕
本発明の感熱孔版原紙によれば、次のような効果が得
られる。
(1)硬化速度が早いため、生産性が向上し、生産コス
トの低減が図れる。
(2)原料の選定の幅を広がり、優れた特性を持った材
料の選定か可能となり、性能が向上する。
(3)剥離剤の塗工時に溶剤を使用しないため、作業環
境上の問題が生じない。
(4)硬化前の樹脂粘度が低く設定できるので、低塗工
量で安定生産することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大庭 敏夫 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社シリコーン電子材料技 術研究所内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂フィルム、多孔性支持
    体、接着剤および剥離剤を有する感熱孔版原紙におい
    て、前記剥離剤が、(a)1分子中に少なくとも2個の
    ビニル基を有するオルガノポリシロキサン、1分子中に
    少なくとも2個のメルカプト基を有するオルガノポリシ
    ロキサンおよび増感剤を含むことを特徴とする感熱孔版
    原紙。
  2. 【請求項2】熱可塑性合成樹脂フィルム、多孔性支持
    体、接着剤および剥離剤を有する感熱孔版原紙におい
    て、前記剥離剤が、さらに(b)非硬化性オルガノポリ
    シロキサンを含むことを特徴とする請求項(1)記載の
    感熱孔版原紙。
  3. 【請求項3】(a)1分子中に少なくとも2個のビニル
    基を有するオルガノポリシロキサン、1分子中に少なく
    とも2個のメルカプト基を有するオルガノポリシロキサ
    ンおよび増感剤と、(b)非硬化性オルガノポリシロキ
    サンとの配合比が、重量比で1:0.5〜1:3であることを特
    徴とする請求項(2)記載の感熱孔版原紙。
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