JP2730257B2 - 読取装置 - Google Patents

読取装置

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JP2730257B2
JP2730257B2 JP2072326A JP7232690A JP2730257B2 JP 2730257 B2 JP2730257 B2 JP 2730257B2 JP 2072326 A JP2072326 A JP 2072326A JP 7232690 A JP7232690 A JP 7232690A JP 2730257 B2 JP2730257 B2 JP 2730257B2
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【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 請求項1に対応する手段 請求項2に対応する手段 作用 請求項1に対応する作用 請求項2に対応する作用 実施例 請求項1及び請求項3に対応する実施例 請求項2及び請求項4に対応する実施例 発明の効果 〔概要〕 商品のバーコードが記された面に対応した位置から読
み取ることができる読取装置に関し、 請求項1の発明では、ビーム走査を商品のバーコード
が記された面に集中させて読取効率を高めることができ
る読取装置を提供することを目的とし、請求項2の発明
では、1個の読取手段を商品のバーコードが記された面
に移動させて読取効率を高めることができる読取装置を
提供することを目的とし、 1)バーコードが上面或いは側面のいずれかの面に記さ
れた物品を載置して搬送路を一方向に搬送する搬送手段
と、搬送される物品の複数の面の少なくとも一面づつを
走査ビームによってバーコードを読み取る複数の第1の
読取手段と、第1の読取手段の前段の搬送路の上方に設
けられ、物品のバーコードが記された面を検出する第1
の検出手段と、検出された物品の面に対応する第1の読
取手段を選択して起動させる選択制御手段とを備え、選
択制御手段によって選択された第1の読取手段によって
物品のバーコードを読み取る構成とする。
2)バーコードが上面或いは側面のいずれかの面に記さ
れた物品を載置して搬送路を一方向に搬送する搬送手段
と、搬送される物品のバーコードを読み取る少なくとも
1個の位置可動の第2の読取手段と、第2の読取手段の
前段の搬送路の上方に設けられ、物品のバーコードが記
された面を検出する第2の検出手段と、検出された物品
の面に対応する位置へ第2の読取手段を移動させる移動
手段とを備え、移動手段によって移動された位置で第2
の読取手段により物品のバーコードを読み取る構成とす
る。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、コンベア等で搬送される商品のバーコード
をトンネル内のスキャナで読み取るバーコード読取装置
に係り、特に商品のバーコードが記された面に対応した
位置から読み取ることができる読取装置に関するもので
ある。
近来、百貨店やスーパーマーケット等において、販売
時点情報管理(Point Of Sales:以下POSという)システ
ムが普及し、販売管理と販売商品の登録入力作業の効率
化が進行している。
POSシステムは、商品の包装,ラベル等に印刷された
バーコードをレーザ光によるビーム走査で読み取り、計
算処理に適した情報に変換するスキャナと、これによっ
て得られた情報を処理するためのコンピュータと、これ
らの間を中継し、顧客に対する情報を出力するための電
子レジスタとで構成されている。
最近では、オペレータの省力化のために、顧客がコン
ペア上に商品を置くと、コンベアが商品を搬送して、ト
ンネル内のスキャナで読み取る装置が開発,実用化され
ている。
このような読取装置では商品のどの間にバーコードが
記されていても読み取りができるように、トンネル内に
複数,例えば両側面と天井に夫々スキャナを配置してお
り、商品がトンネルを通過する時に一斉にビーム走査さ
せて読み取るようになっているが、複数のスキャナでの
多数のデータ処理能力に限度があってコンベアの速度が
制限されるので、速度を落とさずに読み取りができるよ
うに読取効率を高める方法が望まれている。
〔従来の技術〕
第6図はトンネル式のバーコード読取装置で、図に示
すように、所定長さの搬送路2aにベルトコンベア(以下
コンベアという)20aが敷設され、搬送路2aを横から跨
いでコンベア20a上にトンネル3aが設けられている。搬
送路2aの終端,図において右端に商品受け部4が配置さ
れている。コンベア20aは図示省略した駆動源によって
移動される。
トンネル3a内には両サイドと天井にスキャナ5a〜5cが
配置されている。これは後述するバーコード10aが商品1
aのどの位置に印刷されていても、読み取りができるよ
うにするためである。
バーコード10aは、第7図に示すように、太線と細線
及びその間隔の大小の組み合わせで構成され、これらの
所定本数の順列によって文字,数字または記号等が表示
され、商品1aの包装に直接印刷されるか、ラベル等に印
刷されて商品1aに貼付される。
第8図(a)及び(b)はスキャナ5a(スキャナ5a〜
5cは同じ構造であるので、スキャナ5aで説明する。また
水平姿勢の図面で示している。)の内部を示す斜視図及
び側面図で、図に示すように、スキャナ5aは、光学ユニ
ット51とスキャナ5a〜5cに共通のデータ処理部6及び読
取制御部7で構成され、光学ユニット51は、例えばレー
ザーダイオードで構成された光源52及びビーム整形用の
レンズ53から成る出射部54からの出射光が平面ミラー55
a,55bbで反射して、回転するポリゴンミラー56によって
走査ビームを放射して、走査パターン形成ミラー57a〜5
7fで反射して異なる角度方向の走査ビームを読取窓58か
らコンベア20a上の物品1aのバーコード10aを走査するビ
ーム走査機能,及び商品1aのバーコード10aを走査した
反射光をポリゴンミラー56を経て集光レンズ59で集光し
て受光センサ60で読み取って電気信号に変換する受光変
換機能を有する。
ポリゴンミラー56は、例えば反射面が六面が1回転で
6回の走査が行われ、夫々の面に垂直方向に対して異な
る角度が設けられていて、走査ビームが放射される。ポ
リゴンミラー56はモータM1によって回転し、モータM1及
び光源52は読取制御部7に接続され、受光センサ60はデ
ータ処理部6を経由して読取制御部7に接続されてい
る。読取制御部7は図示省略した電子レジスタに接続さ
れている。また光学ユニット51,データ処理部6及び読
取制御部7は筺体30に収容されている。
データ処理部6は、スキャナ5a〜5cの夫々の受光セン
サ60によって受光変換された電気信号を、図示省略した
センサアンプ,アナログ/ディジタル(A/D)変換回路
及び2値化回路を経てバーコード信号として認識する。
従ってスキャナ5aは、読取制御部7による各部の制御
によって、第8図(b)に示すように、読取窓58から走
査ビームが放射され、読取窓58の方向に向いている商品
1aのバーコード10aを走査し、その反射光によってバー
コード10aが読み取られてデータが認識される。
このような構成及び機能を有するので、バーコード10
aが印刷された商品1aをコンベア20aの始端,図において
左端に載せると、商品1aは搬送されてトンネル3a内で、
スキャナ5a〜5cによって一斉に走査ビームが放射され、
側面及び上面のいずれかの位置にあるバーコード10aが
読み取られて、商品1aは商品受け部4へ送られ、読取り
データはデータ処理部6へ送られて認識される。認識さ
れたデータは読取制御部7から電子レジスタに送られて
販売商品データとして登録される。
なおスキャナ5a〜5cによってバーコード10aが読み取
られた時は、読取完了音により報知される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来方法によれば、コンベア上のトンネル内に複
数のスキャナを備えて、トンネルを通過すま商品のバー
コードを読み取る時に、複数のスキャナから一斉に走査
ビームが放射され、その反射光が夫々のスキャナの受光
センサに受光されて、並行して多数のデータがデータ処
理部に送られるので、データ処理部の処理能力限度によ
って、コンベアの移動速度が制限され、低速にせざるを
得ないという問題点がある。
本発明は、請求項1の発明では、ビーム走査を商品の
バーコードが記された面に集中させて読取効率を高める
ことができる読取装置を提供することを目的とし、請求
項2の発明では、1個の読取手段をバーコードが記され
た面に移動させて読取効率を高めることができる読取装
置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理構成図で、(a)は請求項1に
対応する構成図、(b)は請求項2に対応する構成図で
ある。
1)請求項1に対応する手段 図において、2は搬送路、10はバーコード、11は面、 1はバーコード10が上面或いは側面のいずれかの面11
に記された物品、 20は物品1を載置して搬送路2を一方向に搬送する搬
送手段、 5は搬送手段20によって搬送される物品1の複数の面
11の少なくとも一面づつを走査ビームによってバーコー
ド10を読み取る複数の第1の読取手段、 8は第1の読取手段5の前段の搬送路2の上方に設け
られ、物品1のバーコード10が記された面11を検出する
第1の検出手段、 16は第1の検出手段8によって検出された物品1の面
11に対応する第1の読取手段5を選択して起動させる選
択制御手段である。
従って選択制御手段16によって選択された第1の読取
手段5によって物品1のバーコード10を読み取るように
構成されている。
2)請求項2に対応する手段 図において、1は物品、2は搬送路、10はバーコー
ド、11は面、20は搬送手段、 50は搬送手段20によって搬送される物品1のバーコー
ド10を読み取る少なくとも1個の位置可動の第2の読取
手段、 80は第2の読取手段50の前段の搬送路2の上方に設け
られ、物品1のバーコード10が記された面11を検出する
第2の検出手段、 9は第2の検出手段80によって検出された物品1の面
11に対応する位置へ第2の読取手段50を移動させて移動
手段である。
従って移動手段9によって移動された位置で第2の読
取手段50により物品1のバーコード10を読み取るように
構成されている。
〔作用〕
1)請求項1に対応する作用 搬送路2の搬送手段20によってバーコード10が記され
た物品1を搬送した時に、第1の読取手段5の手前で第
1の検出手段8が物品1のバーコード10が記された面11
を検出すると、その検出出力に基いて、選択制御手段16
は検出された物品1の面11に対応する第1の読取手段5
を選択して起動させる。
そこで起動した第1の読取手段5によって物品1のバ
ーコード10が読み取られる。
このようにして複数の第1の読取手段5の中のバーコ
ード10が記された面11に対応する第1の読取手段5だけ
で集中して読み取ることができるので、読み取られたデ
ータ量が少なくて済み、読取効率が高められ、搬送手段
20の速度を落さずに適正速度で物品1を搬送して読み取
りができる。
2)請求項2に対応する作用 搬送路2の搬送手段20によってバーコード10が記され
た物品1を搬送した時に、第2の読取手段50の手前で第
2の検出手段80が物品1のバーコード10が記された面11
を検出すると、その検出出力に基いて、移動手段9は検
出された物品1の面11に対応する位置へ第2の読取手段
50の1個を移動させ、その位置で第2の読取手段50によ
って物品1のバーコード10を読み取ることにより、集中
して読み取ることができるので、読み取られたデータ量
が少なくて済み、読取効率が高められ、搬送手段20の速
度を落さずに物品1を搬送して読み取りができる。
〔実施例〕
1)請求項1及び請求項3に対応する実施例 第2図及び第3図により本発明の一実施例を説明す
る。全図を通じ同一符号は同一対象物を示す。
第2図の商品1a,スキャナ5a〜5c,センサS1〜S3,選択
制御部16a及びコンベア20aは、第1図(a)の物品1,第
1の読取手段5,第1の検出手段8,選択制御手段16及び搬
送手段20に夫々対応している。
第2図(a)の斜視図に示すように、従来例で説明し
たバーコード読取装置のコンベア20a上のトンネル3aの
手前に、反射型光センサ(以下センサという)S1〜S3が
コンベア20a上を搬送される商品1aの両サイド面及び上
面の各面11aに対応する位置に配置されている。センサS
1〜S3はトンネル3a内のスキャナ5a〜5cに夫々対応する
ように設定されている。
商品1aにバーコード10aが印刷されたラベル12の四辺
の縁に例えば黒色の二本のライン13が印刷されている。
また第2図(b)の制御ブロック図において、7aは読
取制御部,14は主制御部,15は駆動制御部,16aは選択制御
部,17はセンサアンプ,18はモータドライバ,M2はモータ
に示す。
主制御部14は、読取制御部7a及び駆動制御部15を制御
して、スキャナ5a〜5cによるバーコード10aの読み取り
及びコンベア20の駆動を制御させる。
読取制御部7aは、スキャナ5a〜5c,データ処理部6,及
び選択制御部16aを制御して、商品1aのバーコード10aの
読み取りを遂行させる。即ち、スキャナ5a〜5cが読み取
ったバーコードデータを認識させ、データを電子レジス
タへ送信する機能は従来例で説明した読取制御部7と同
様であるが、その他にライン13によりラベル12の貼付面
(両サイド面及び上面のいずれかの面11a)を検出した
センサS1〜S3の検出信号a〜cのいずれかを駆動指令と
共に選択制御部16aへ送る。またセンサS1〜S3の検出信
号a〜cのいずれかが発信されない時、つまりセンサS1
〜S3がいずれもライン13を検出しなかった時は、主制御
部14に信号dを送ってコンベア3a速度を落とすように指
令すると共に、選択制御部16aに信号dと共に読取指令
を送る。
駆動制御部15は、モータドライバ18を制御してモータ
M2を所定速度で回転させてコンベア20aを駆動させる。
また主制御部14から信号dが送られてきた時は、モータ
M2の回転を図示省略した減速手段によって、コンベア20
aの速度を通常速度の例えば1/2に減速するように指令す
る。この1/2の速度はデータ処理部6aの処理能力に適合
する速度である。
選択制御部16aは、読取制御部7aからのセンサS1〜S3
の検出信号a〜cのいずれかに基いて、対応するスキャ
ナ5a〜5cのいずれかを選択して、読取制御部7aから送ら
れた読取指令を送る。また読取制御部7aから信号dが送
られた時は、スキャナ5a〜5cのすべてを選択して読取指
令を送る。
このような構成及び機能を有するので、次に第3図の
フローチャートにより作用を説明する。
まず、コンベア20a上を商品1aが搬送されて、トンネ
ル3aに近づくと、センサS1〜S3によって商品1aのライン
13が検出され、例えば商品1aの上面にバーコード10aの
ラベル12が貼付されていてセンサS2が検出したとする
と、検出信号bが発信されて読取制御部7aへ送られる。
そこで読取制御部7aは検出信号bを選択制御部16aへ
送り、選択制御部16aは検出信号bに対応するスキャナ5
bを選択する。
続いて読取制御部16aからの読取指令でスキャナ5bは
走査ビームにより商品1aのバーコード10aを読み取る。
データ処理部6でデータに認識され、読取制御部7aか
ら電子レジスタへ送信される。
またにおいてライン13の欠落等によって、センサS1
〜S3による商品1aのライン13が検出できなかった時は、
読取制御部7aは信号dを主制御部14及び選択制御部16a
へ送る。
すると主制御部14から信号dが駆動制御部15へ送られ
て、コンベア20aが低速に切り換えられる。
また読取制御部7aから信号dが選択制御部16aへ送ら
れて、スキャナ5a〜5cのすべてが選択される。
続いて読取制御部7aから指令された読取指令により、
低速になったコンベア20aで搬送される商品1aのバーコ
ード10aによりスキャナ5a〜5cによってビーム走査さ
れ、読み取りができた時はのフローが行われる。
スキャナ5a〜5cによってバーコード10aの読み取りが
不可能であった時は、バーコード10aの貼付がなかった
ものと判断され、オペレータにより手入力等の処置が行
われる。
このようにして、複数のスキャナ5a〜5cの中からバー
コード10aが貼付されている面に対応するスキャナだけ
を読取動作させることにより、データ処理部6における
データ量を処理能力に適合させて読取効率を高めること
ができ、コンベア20aの搬送速度を常時低速にする必要
がない。またセンサS1〜S3がいずれもライン13を検出し
なかった時には、コンベア20aの搬送速度をデータ処理
部7aの処理能力に適合する速度に落として読み取ること
により対応することができる。
2)請求項2及び請求項4に対応する実施例 第4図及び第5図により本発明の一実施例を説明す
る。全図を通じ同一符号は同一対象物を示す。
第4図の商品1a,スキャナ5A,センサS1〜S3,移動機構9
a及びコンベア20aは、第1図(b)の物品1,第2の読取
手段50,第2の検出手段80,移動手段9及び搬送手段20に
夫々対応している。
第4図(a)に示すように、スキャナ5Aはトンネル3b
の天井及び両サイドに移動機構9aによって移動できるよ
うに取り付けられており、常態では天井位置をホームポ
ジションとしている。
第4図(b)に示すように、移動機構9aは、一対のレ
ール90及びキャリア93で構成されており、レール90はラ
ック部91及びガイド部92から成り、トンネル3bの天井及
び両サイドに亙って設けられている。またキャリア93は
レール90のガイド部92を上下から挟んで回転する車輪94
及びラック部91に噛み合いパルスモータM3に駆動される
ギヤ95を備え、スキャナ5Aが搭載されている。
従ってパルスモータM3の所定ステップ数の正逆方向の
いずれかの回転により、ギヤ95が回転してラック部91を
移動してキャリア93がレール90上を移動し、スキャナ5A
がトンネル3bの両サイドのいずれかに移動する。
第4図(c)において、7bは読取制御部,14aは主制御
部,15aは駆動制御部,19は移動制御部,21はモータドライ
バを示す。
主制御部14aは、読取制御部7b,駆動制御部15a及び移
動制御部19を制御し、センサS1〜S3によるラベル12のラ
イン13の検出に基いて、スキャナ5Aのホームポジション
での読み取り,及びスキャナ5AをセンサS1,S3に対応し
た位置に移動させた読み取りを遂行させる。またセンサ
S1〜S3の検出信号a〜cのいずれかが発信されない時,
つまりセンサS1〜S3がいずれもライン13を検出しなかっ
た時は、信号eを読取制御部7b,駆動制御部15a及び移動
制御部19へ送り、順次ホームポジション及び両サイド位
置での読み取りを遂行させる。
読取制御部7bは、スキャナ5A及びデータ処理部6を制
御してバーコード10aの読み取りを遂行させる。
駆動制御部15aは、主制御部14aの指令によりモータM2
を回転させてコンベア20aを駆動させ、また主制御部14a
から送られた信号eに基いて、該当商品1aがトンネル3b
内のスキャナ6Aに対応する位置を通過するタイミングで
コンベア20aを停止させる。
移動制御部19は、主制御部14aから送られるセンサS1,
S3の検出信号a,cに基いて、移動機構9aを駆動させてス
キャナ5AをセンサS1,S3に対応する位置へ移動制御す
る。即ち、検出信号a,cに基いて、トンネル3bの両サイ
ドのいずれか一方の読取位置へ移動させるために、所定
ステップ数だけパルスモータM3を駆動させる。また主制
御部14aから送られる信号eに基いて、移動機構9aを駆
動させてスキャナ5Aをトンネル3bの天井位置及び両サイ
ドで読み取りができるように順次移動させる。
このように構成及び機能を有するので、第5図のフロ
ーチャートにより作用を説明する。
まず、コンベア20a上を商品1aが搬送されて、トンネ
ル3aに近づくと、センサS1〜S3によって商品1aのラベル
12のライン13が検出され、例えば商品1aの側面(面11
a)にバーコード10aのラベル12が貼付されていてセンサ
S3が検出したとすると、検出信号cが発信されて主制御
部14aへ送られる。
主制御部14aが検出信号cを移動制御部19へ送ると、
移動制御部19は検出信号cに対応する位置へスキャナ5A
を移動させ、続いて読取制御部7bから指令された読取指
令をスキャナ5Aへ送る。
スキャナ5Aは走査ビームにより商品1aのバーコード10
aを読み取る。
読み取られたバーコード10aはデータ処理部6aでデー
タに認識され、読取制御部7bによって電子レジスタへ送
信される。
またにおいてセンサS1〜S3による商品1aのラベル12
のライン13が検出できなかった時は、主制御部14aは信
号eを読取制御部7b,駆動制御部15a及び移動制御部19へ
送る。
すると駆動制御部15aは商品1aがスキャナ5Aの走査領
域に入るタイミングでコンベア20aを停止させる。
コンベア20aが停止すると、まずスキャナ5Aのホーム
ポジションでビーム走査が行われ、バーコード10aの読
み取りができれば、のフローにより処理される。
ホームポジションで読み取り不可の時は、移動制御部
19の制御によってパルスモータM3が例えば正方向回転し
て、スキャナ5AがセンサS1に対応する位置(即ち、一方
のサイド位置)に移動して、ビーム走査が行われてバー
コード10aの読み取りができれば、のフローにより処
理される。
読み取り不可の時は、パルスモータM3を逆方向回転し
て、スキャナ5AがセンサS3に対応する位置(即ち、他方
のサイド位置)に移動して、ビーム走査が行われてバー
コード10aの読み取りができれば、のフローにより処
理される。これで商品1aの上面及び両側面をビーム走査
したことになり、それまでに通常,バーコード10aを読
み取ることができるが、もし読み取り不可の時は、バー
コード10aの貼付がなかったものと判断され、オペレー
タによって入力処理等が行われる。
このようにして、スキャナ5Aをバーコード10aが貼付
されている面に対応する位置に移動させて読取動作させ
ることにより、複数のスキャナを一斉にビーム走査させ
ることなく、データ量がデータ処理部6の処理能力に適
合して読取効率を高めることができ、コンベア20aの搬
送速度を低速にする必要がない。またセンサS1〜S3がい
ずれもライン13を検出しなかった時には、コンベア20a
を一端停止してスキャナ5AをセンサS1〜S3に対応する各
面に順次移動させて読み取ることにより対応することが
できる。
上記例では、バーコード10aが貼付された面11aを検出
するために、ラベル12の四辺の縁に二本の黒色ラインを
印刷した場合を説明したが、他の方法,例えばラベル12
の色をセンサS1〜S3によって検出できる色にする方法,
商品1aのバーコード10aが貼付された面11aに所定の印
し,例えば検出可能な形,或いは光反射率が高い塗料を
使用したマーク等を付ける方法としても良い。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、 1)請求項1及び請求項3の発明では、検出手段によっ
て物品のバーコードが記された面を検出して、各面に対
応する複数の第1の読取手段から、検出手段が検出した
面に対応する第1の読取手段を選択制御手段によって選
択して、1つの第1の読取手段でバーコードを読み取
り、検出手段によって物品のバーコードが記された面が
検出されない時だけ、搬送手段の搬送速度を落として、
複数の第1の読取手段によってバーコードを読み取るこ
とにより、データ処理部の処理能力に適合したデータ量
とすることができて読取効率が高められる。
2)請求項2及び請求項4の発明では、検出手段が検出
した面に対応する位置に第2の読取手段を移動手段によ
って移動させて、バーコードを読み取り、検出手段によ
って物品のバーコードが記された面が検出されない時だ
け、搬送手段の駆動を停止して、物品のすべての面に対
応する位置へ順次第2の読取手段を移動手段によって移
動させて、バーコードを読み取ることにより、データ処
理部の処理能力に適合したデータ量とすることができて
読取効率が高められる。
従って殆どの場合に検出手段によって物品のバーコー
ドが記された面が検出されるので、搬送手段の搬送速度
を落とさずに物品を搬送させることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理機構図、 第2図は本発明の請求項1及び3に対応する実施例を示
す構成図、 第3図は第2図のフローチャート、 第4図は本発明の請求項2及び4に対応する実施例を示
す構成図、 第5図は第4図のフローチャート、 第6図はトンネル式バーコード読取装置を示す斜視図、 第7図はバーコードの説明図、 第8図はスキャナの構成図である。 図において、 1は物品、1aは商品、 2,2aは搬送路、3aはトンネル、 5は第1の読取手段、5a〜5c,5Aはスキャナ、 8は第1の検出手段、9は移動手段、 9aは移動機構、10,10aはバーコード、 11,11aは面、16は選択制御手段、 16aは選択制御部、20は搬送手段、 20aはコンベア、50は第2の読取手段、 80は第2の検出手段、S1〜S3はセンサを示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーコード(10)が上面或いは側面のいず
    れかの面(11)に記された物品(1)を載置して搬送路
    (2)を一方向に搬送する搬送手段(20)と、 該搬送手段(20)によって搬送される物品(1)の複数
    の面(11)の少なくとも一面づつを走査ビームによって
    バーコード(10)を読み取る複数の第1の読取手段
    (5)と、、 該第1の読取手段(5)の前段の該搬送路(2)の上方
    に設けられ、該物品(1)のバーコード(10)が記され
    た面(11)を検出する第1の検出手段(8)と、 該第1の検出手段(8)によって検出された該物品
    (1)の該面(11)に対応する該第1の読取手段(5)
    を選択して起動させる選択制御手段(16)とを備え、 該選択制御手段(16)によって選択された該第1の読取
    手段(5)によって該物品(1)のバーコード(10)を
    読み取ることを特徴とする読取装置。
  2. 【請求項2】バーコード(10)が上面或いは側面のいず
    れかの面(11)に記された物品(1)を載置して搬送路
    (2)を一方向に搬送する搬送手段(20)と、 該搬送手段(20)によって搬送される該物品(1)のバ
    ーコード(10)を読み取る少なくとも1個の位置可動の
    第2の読取手段(50)と、 該第2の読取手段(50)の前段の該搬送路(2)の上方
    に設けられ、該物品(1)のバーコード(10)が記され
    た面(11)を検出する第2の検出手段(80)と、 該第2の検出手段(80)によって検出された該物品
    (1)の該面(11)に対応する位置へ該第2の読取手段
    (50)を移動させる移動手段(9)とを備え、 該移動手段(9)によって移動された位置で該第2の読
    取手段(50)により該物品(1)のバーコード(10)を
    読み取ることを特徴とする読取装置。
  3. 【請求項3】前記第1の検出手段(8)によって物品
    (1)のバーコード(10)が記された面(11)が検出さ
    れない時には、前記選択制御手段(16)は前記複数の第
    1の読取手段(5)のすべてを選択し、 前記搬送手段(20)の搬送速度を所定速度に落として該
    複数の第1の読取手段(5)により該物品(1)のバー
    コード(10)を読み取ることを特徴とする請求項1記載
    の読取装置。
  4. 【請求項4】前記第2の検出手段(80)によって物品
    (1)のバーコード(10)が記された面(11)が検出さ
    れない時には、前記搬送手段(20)は該物品(1)の搬
    送を前記第2の読取手段(50)に対応する位置を通過す
    るタイミングで停止させて、 前記移動手段(9)により該第2の読取手段(50)を該
    物品(1)の複数の面(11)に対応する位置に順次移動
    させて該物品(1)のバーコード(10)を読み取ること
    を特徴とする請求項2記載の読取装置。
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