JP2730140B2 - 顔料分散体 - Google Patents

顔料分散体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特にグラビア印刷インキやフレキソ印刷イ
ンキの粘度適性及び光沢、鮮明性等の皮膜適性を向上し
た顔料分散体に関する。
(従来の技術) 従来、溶性アゾ顔料は合成樹脂成形物、塗料、印刷イ
ンキ、ゴム成形物等の赤色系着色剤として広く使用され
ている。
これらのうち、印刷インキ、特にグラビアインキやフ
レキソインキの場合には高速印刷が行われるので、その
粘度が低く、また製造時から使用時まで相当時間経過す
ることがあるので粘度の経時変化が少ない、いわゆる粘
度適性が要求されている。また、これらのインキの印刷
皮膜には光沢、鮮明性等の、いわゆる皮膜適性が必要と
される。
これらのインキには、上記の粘度適性、皮膜適性等を
満たすのに適したベヒクルが使用され、ベヒクルには樹
脂、可塑剤その他の添加剤を含有され、一般にはこのベ
ヒクルの一部と顔料を練肉し、その残余の成分を加え
て、印刷に適する粘度にして使用される。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、溶性アゾ顔料は、グラビア印刷インキ
やフレキソ印刷インキ等に使用した場合、インキ調製直
後の粘度が高かったり、あるいはインキが短時間内に増
粘あるいはゲル化して使用不能となるという場合があっ
た。また、一般には溶性アゾ顔料とベヒクルとの親和
性、すなわち漏れが良くないので、印刷皮膜の光沢、鮮
明性に欠けるところがあった。
顔料とベヒクルの一部を練肉する際、β−オキシナフ
トエ酸、低級アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン
原子で置換されたβ−オキシナフトエ酸、α−オキシナ
フトエ酸等のオキシナフトエ酸類を添加する事により、
得られる顔料分散体の粘度を低下させようとする試みが
特開昭62−187776号公報に開示されている。しかしなが
ら上記オキシナフトエ酸類を添加する方法では、練肉直
後の顔料分散体の粘度を低下させる事は可能であるが、
顔料分散体を長時間貯蔵する事により生ずる増粘、ゲル
化、印刷皮膜の不透明化、光沢の欠如等の現象十分に改
善することができない。
(問題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決するために、溶性アゾ顔料
と、下記一般式(I)で表わされる化合物を含有するこ
とを特徴とする顔料分散体、特にさらにベヒクルを含有
するグラビアインキ又はフレキソインキを提供するもの
である。
(式中、Xは−CH2−, 又は−CH2−CH2−を表わし、ナフタレン環は式中の置換
基のほかは未置換又は他の置換基を有する。) この際、溶性アゾ顔料100重量部に対し0.1ないし50重
量部の上記一般式(I)で表わされる化合物を含有する
ことが、顔料粒子の分散を良くして低粘度および経時粘
度安定性に優れた顔料分散体を得るのに好ましい。
次に本発明を詳細に説明する。
本発明の顔料分散体は、溶性アゾ顔料と上記一般式
(I)の化合物を少なくとも含有するが、これにさらに
ベヒクルを加えたインキ、特にグラビアインキやフレキ
ソインキに著しい効果がある。
これらのインキに使用されるベヒクルは樹脂、溶剤、
可塑剤等の添加剤を含有するいが、樹脂としては、ウレ
タン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹
脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、塩化ゴム、アクリル
系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等から選ば
れる1種または2種以上の樹脂から挙げられる。
本発明の顔料分散体に使用される溶性アゾ顔料として
は、例えば既に上市されている、 C.I.Pigment C.I.Pigment Red 48:1,48:2,48:3 Red 49:1 〃 52:1 〃 53:1 〃 57:1,57:2 〃 58:1 〃 60 〃 63:1 〃 68 〃 81 〃 82 〃 83 〃 84 〃 90 〃 151 〃 172 〃 173 〃 174 〃 247 〃 等が挙げられ、代表的にはブリリアントカーミン6B系顔
料(C.I.Pigment Red 57:1)である。なお本発明におい
てインキの調色のために溶性アゾ顔料以外の有機および
または無機顔料を併用する事もできる。
本発明において使用される有機溶剤としては、芳香族
炭化水素、エステル、ケトン、アルコール等から選ばれ
る1種または2種以上の溶剤が挙げられる。具体的に
は、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メ
チルブチルケトン、メチルエチルケトン、イソプロピル
アルコール、メタノール、エタノール等が挙げられる。
本発明において使用される一般式(I)に属する化合
物としては、Xが CH2−, 又はCH2−CH2−である。またナフタレン環は置換基、好
ましくは低級アルキル基、ハロゲン原子等を有していて
もよい。
上記一般式(I)で表わされる化合物は溶性アゾ顔料
100重量部に対して、0.1〜50重量部好ましくは0.5〜20
重量部を、上記溶性アゾ顔料、樹脂、溶剤等からなるイ
ンキ配合物にその練肉前、練肉と同時、または練肉後に
添加または導入する。0.1重量部未満ではでき上がった
インキの粘度低減効果、経時粘度安定化効果が大きくな
い場合があり、50重量部を超えると、着色力の低下につ
ながることがある。
一般式(I)で表わされる化合物の添加時期として
は、上記の如くインキ製造時でも良いが、顔料の製造時
でも良い。特に顔料をベヒクルの樹脂、あるいはさらに
溶剤の一部等インキの他の成分の一部又は全部を加えて
練肉する時に添加するのが粘度低減及び経時粘度安定化
効果において優れているため望ましい。
顔料をベヒクルの樹脂等と練肉する際に一般式(I)
で表わされる化合物を添加する方法としては、顔料への
添加、樹脂および溶剤の組成物への添加、溶剤への添
加、顔料と樹脂と溶剤の組成物への添加等により行う事
ができる。尚、顔料製造時のうち、特開昭62−138560号
公報、特開昭61−181864号公報に示されている方法、す
なわちカップリング反応による染料合成以前に一般式
(I)で表わされる化合物を添加した場合は、全く粘度
低減効果が認められない。従って染料合成工程以後の工
程で添加する必要がある。
(実施例) 次に本発明の実施例を説明する。
なお、以下「部」は重量部、%は重量%を示す。
<実施例I> ブリリアントカーミン6B顔料100部、ニトロセルロー
ス系グラビアニス300部、溶剤(トルエン:酢酸エチ
ル:イソプロピルアルコール(IPA)=6:2:2)400部、
下記構造式(I−1)で表わされる4,4′−メチレンビ
ス(3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)1.5部 をスチールボール1500部とともにペイントコンディショ
ナーに仕込み、60分練肉した。
練肉後ポリアミド系グラビアニスを400部加えてグラ
ビアインキを作製した。作製直後のインキの粘度及び50
℃で7日間保存後のインキの粘度をB型粘度計(60rp
m、センチポイズ(C.P.))を用いて測定した結果を表
1に示す。
<実施例2> 4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸)を0.7部使用した以外は実施例1と同様にしてイ
ンキを作製した。このインキについても実施例1と同様
に測定した結果を表1に示す。
<実施例3> 4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸)を0.3部使用した以外は実施例1と同様にしてイ
ンキを作製した。このインキについても実施例1と同様
に測定した結果を表1に示す。
<実施例4> 4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸)を10部使用した以外は実施例1と同様にしてイン
キを作製した。このインキについても実施例1と同様に
測定した結果を表1に示す。
<実施例5> 4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸)を30部使用した以外は実施例1と同様にしてイン
キを作製した。このインキについても実施例1と同様に
測定した結果を表1に示す。
<比較例1> 4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸)を使用しない事以外は実施例1と同様にしてイン
キを作製した。このインキについても実施例1と同様に
測定した結果を表1に示す。
<比較例2> 4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸)の代わりに、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸を
5部使用した事以下は、実施例1と同様にしてインキを
作製した。このインキについても実施例1と同様に測定
した結果を表1に示す。
<実施例6> ブリリアントカーミン6B100部、ウレタン系樹脂ニス5
00部、4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸)3部をスチールビーズ2000部とともにペイン
トコンディショナーに仕込み、60分練肉した。練肉後ウ
レタン系樹脂ニス200部、溶剤(メチルエチルケトン:
トルエン:IPA=5:3:2)200部を加えてグラビアインキを
作製した。
得られたインキを透明フィルムに展色し、色濃度を、
グレタグ濃度計(反射式濃度計)にて測定するととも
に、彩度(C)を分光光度計にて測定し、また透明計
を目視判定(5:非常に透明、4:透明、3:標準、2:不透
明、1:非常に不透明)した。また、得られたインキの粘
度をB型粘度計にて測定するとともに、50℃7日間保存
後の粘度を測定した。上記結果を表2に示す。
<比較例3> 4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸)を使用しない事以外は実施例6と同様にしてイン
キ化を行った。作製したインキの粘度及び展色物の濃
度、彩度(C)、透明性を評価した結果を表2に示
す。
<実施例7> 実施例1において使用したブリリアントカーミン6Bに
代えC.I.Pigment Red 48:2を使用するとともに、4,4′
−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)に
代え下記構造式(I−2)で表わされる化合物 を3部使用しインキを作製した。
作製したインキを透明フィルムに展色し光沢を測定す
るとともに、作製直後と50℃7日間保存後のインキ粘度
をB型粘度計を用いて測定したところ、表3に示す結果
を得た。
<比較例4> 構造式(I−2)で表わされる化合物を使用しない事
以外は実施例7と同様にしてインキを作製した。
このインキについても実施例7と同様に測定した結果
を表3に示す。
<実施例8> 実施例1において使用したブリリアントカーミン6Bに
代えC.I.Pigment Red 53を使用するとともに4,4′−メ
チレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)に代え
下記構造式(I−3)で表わされる化合物 を3部使用しインキを作製した。
このインキについても実施例7と同様にして測定した
結果を表3に示す。
<比較例5> 構造式(I−3)で表わされる化合物を使用しない事
以外は実施例8と同様にしてインキを作製した。
このインキについても実施例7と同様にして測定した
結果を表3に示す。
(発明の効果) 本発明によれば、上記一般式(I)で示される化合物
を溶性アゾ顔料と併用した顔料分散体、特にグラビアイ
ンキ、フレキソインキはその作製直後の粘度が低く、ま
た、長期保存してもその経時変化が少なく、グラビア印
刷、フレキソ印刷の粘度適性に優れている。また、その
印刷皮膜は光沢、鮮明性において優れている。このよう
にして、印刷性に優れ、美麗な印刷物を与えるインキを
提供することができる。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶性アゾ顔料および下記一般式(I)で表
    わされる化合物を含有することを特徴とする顔料分散
    体。 (式中、Xは−CH2−, 又は−CH2−CH2−を表わし、ナフタレン環は式中の置換
    基のほかは未置換又は他の置換基を有する。)
  2. 【請求項2】溶性アゾ顔料100重量部に対して一般式
    (I)で表される化合物を0.1〜50重量部含有すること
    を特徴とする請求項1記載の顔料分散体。
  3. 【請求項3】樹脂および有機溶剤を少なくとも含有する
    ベヒクルを含有することを特徴とする請求項1又は2記
    載の顔料分散体。
  4. 【請求項4】ベヒクルに含有される樹脂が印刷インキに
    用いられるウレタン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、
    ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、塩化
    ゴム、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
    樹脂から選ばれる1種または2種以上からなることを特
    徴とする請求項3記載の顔料分散体。
  5. 【請求項5】グラビアインキ又はフレキソインキである
    ことを特徴とする請求項4記載の顔料分散体。
  6. 【請求項6】溶性アゾ顔料がブリリアントカーミン6B系
    顔料である請求項1ないし5いずれかに記載の顔料分散
    体。
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