JPH09296144A - 印刷インキ組成物 - Google Patents

印刷インキ組成物

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JPH09296144A
JPH09296144A JP10745196A JP10745196A JPH09296144A JP H09296144 A JPH09296144 A JP H09296144A JP 10745196 A JP10745196 A JP 10745196A JP 10745196 A JP10745196 A JP 10745196A JP H09296144 A JPH09296144 A JP H09296144A
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JP
Japan
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printing ink
ink composition
printing
polyamide resin
resin
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JP10745196A
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Yutaka Yamazaki
裕 山崎
Koji Otani
浩二 大谷
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各種プラスチックフィルムに対する接着性に優
れ、十分な光沢、発色性、安定性を有し、グラビア印
刷、フレキソ印刷等の印刷を行う際に、好適な速乾燥
性、印刷適性を有した、低公害性の印刷インキの提供。 【解決手段】ポリアミド樹脂(A)とニトロセルロース
樹脂(B)をバインダーとし、溶剤が炭素数1〜10の
非芳香族系のアルコール(a)と他の非芳香族系有機溶
剤(b)からなる印刷インキ組成物において、(A)成
分と(B)成分の重量比率が30/70〜95/5の範
囲、(a)成分と(b)成分の重量比率が40/60〜
90/10の範囲であることを特徴とする印刷インキ組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種プラスチック
フィルム、プラスチックシートまたは合成樹脂成形品の
被覆用として有用であり、ベンゼン、トルエン等の芳香
族成分を含まない低公害、低毒性の印刷インキ組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被包装物の多様化、包装技術の高
度化に伴い、各種プラスチックフィルムを包装材料に使
用するにあたっては、プラスチックフィルムの装飾また
は表面保護のために印刷がなされており、かかる印刷の
ための印刷インキには、高度な性能、品質が要求されて
いる。また、最近は環境保護に対する要求が益々高くな
り、特にこれまで塗料、印刷インキ等に大量に使用され
てきたベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素化合物は、大気中に蒸発、放散され光化学反応を受け
てオキシダントを形成する原因物質であると言われてお
り、法的な規制への機運が高まっている。
【0003】一方、印刷インキに要求される性能の中
で、種々の基材フィルムに対する接着性は、印刷インキ
に使用されるバインダー樹脂によって主に決定されるた
め、従来、印刷インキ用バインダーとしては、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリオレフィン、その他の基材フィ
ルムに対し、幅広い接着性を有するポリアミド樹脂が使
用されている。
【0004】一般に印刷インキのバインダーとして使用
されるポリアミド樹脂には、アルコール単独溶剤にも、
ある程度の溶解性を有するアルコール可溶型のポリアミ
ド樹脂があり、アルコール単独溶剤の印刷インキへの使
用は可能である。しかしながら、プラスチックフィルム
等の印刷に一般的に用いられるグラビア印刷、フレキソ
印刷等の印刷方式の場合、大半がフィルム巻き取り方式
であるため、印刷インキには速乾燥性が要求されるが、
溶剤がアルコール単独では、速乾燥性は得られにくく、
印刷インキとしては必ずしも十分ではない。
【0005】そこで、印刷インキには、ポリアミド樹脂
の良好な溶解性、低温安定性、および印刷インキへ使用
した場合の速乾燥性が得られやすい、トルエン、キシレ
ン等の芳香族系炭化水素化合物が従来より溶剤として使
用されている。しかしながら、これらの芳香族系炭化水
素化合物は、先に述べたとおり、印刷インキの低公害性
の要求に対しては適当ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
プラスチックフィルムに対する接着性に優れ、十分な光
沢、発色性、安定性を有し、グラビア印刷、フレキソ印
刷等の印刷を行う際に、好適な速乾燥性、印刷適性を有
した、低公害性の印刷インキを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリアミ
ド樹脂とニトロセルロース樹脂を特定の割合で含む樹脂
組成物をバインダーとし、炭素数1〜10の非芳香族系
のアルコールを特定の割合で含有する非芳香族系有機溶
剤を溶媒とする印刷インキ組成物は、顔料分散性、安定
性、印刷適性に優れていることを見出し、本発明に至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、ポリアミド樹脂
(A)とニトロセルロース樹脂(B)をバインダーと
し、溶剤が炭素数1〜10の非芳香族系のアルコール
(a)と他の非芳香族系有機溶剤(b)からなる印刷イ
ンキ組成物において、(A)成分と(B)成分の重量比
率が30/70〜95/5の範囲、(a)成分と(b)
成分の重量比率が40/60〜90/10の範囲である
ことを特徴とする印刷インキ組成物に関する。また、本
発明は、ポリアミド樹脂(A)のイソプロパノールに対
する溶解度が30重量%以上であることを特徴とする上
記印刷インキ組成物に関する。
【0009】さらに、本発明は、ポリアミド樹脂(A)
の重量平均分子量が3,000〜100,000の範囲
であることを特徴とする上記印刷インキ組成物に関す
る。さらに、本発明は、ポリアミド樹脂(A)の軟化点
が80〜150℃の範囲であることを特徴とする上記印
刷インキ組成物に関する。さらに、本発明は、ニトロセ
ルロース樹脂(B)の平均重合度が50〜150の範囲
であることを特徴とする上記印刷インキ組成物に関す
る。さらに、本発明は、溶剤を構成する個々の非芳香族
系有機溶剤の沸点が、65〜250℃の範囲であること
を特徴とする上記印刷インキ組成物に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の印刷インキ組成物
についてより詳しく説明する。ポリアミド樹脂(A)
は、多塩基酸と多価アミンとを重縮合して得ることがで
きる熱可塑性ポリアミドであり、イソプロパノールに対
する溶解度が30重量%以上のものが好適に使用され
る。アルコールへの溶解性が不十分な場合、印刷インキ
組成物の顔料分散性、光沢、発色性、低温安定性が十分
ではなくなる。また、ポリアミド樹脂(A)の重量平均
分子量は、3,000〜100,000、さらには5,
000〜50,000の範囲であることが好ましい。分
子量3,000未満では、皮膜強度が不十分であり、印
刷された際に耐摩擦性、スクラッチ強度の低下を招き、
逆に100,000を越えた場合は、印刷インキ組成物
の安定性が低下するので好ましくない。
【0011】また、ポリアミド樹脂(A)の軟化点は、
80〜150℃の範囲であることが好ましい。軟化点が
80℃未満の場合、インキ皮膜の表面タック切れが悪
く、グラビア印刷、フレキソ印刷等の印刷を行う際に、
巻き取りブロッキング性の低下などを招き、逆に150
℃を越えた場合は、印刷皮膜が硬くなり、接着性、耐も
み性の低下を招くので好ましくない。
【0012】ポリアミド樹脂(A)の原料に使用される
多塩基酸としては、例えば、アジピン酸、セバシン酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、重合脂肪酸等が挙げられる。中
でも重合脂肪酸が好ましく、重合脂肪酸の代表例として
は、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合して得られるダイ
マーを主成分とする、下記組成のダイマー酸が挙げられ
る。 炭素数18のモノマー:通常 0〜15重量%(好ましくは 0
〜7 重量%) 炭素数36のダイマー:通常60〜100 重量%(好ましくは
75〜100 重量%) 炭素数54のトリマー:通常 0〜25重量%(好ましくは 0
〜20重量%)
【0013】多塩基酸には、モノカルボン酸を併用する
こともできる。併用されるモノカルボン酸としては、酢
酸、プロピオン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、安息香
酸、シクロヘキサンカルボン酸等が挙げられる。多価ア
ミンとしては、例えば、エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、1,2-ジアミノプ
ロパン、1,3-ジアミノプロパン、ヘキサメチレンジアミ
ン、キシリレンジアミン、イソホロンジアミン等が挙げ
られる。
【0014】ニトロセルロース樹脂(B)は、天然セル
ロースと硝酸を反応させて、天然セルロース中の無水グ
ルコピラノース基の6員環中の3個の水酸基を、硝酸基
に置換した硝酸エステルとして得られるものであり、平
均重合度が50〜150の範囲のものが好適に使用され
る。平均重合度が50未満の場合、インキ皮膜の強度が
低下し、耐スクラッチ性、耐もみ性の低下を招くので好
ましくない。また平均重合度が150より高い場合、溶
剤への溶解性、インキの低温安定性、ポリアミド樹脂と
の相溶性の低下を招くので好ましくない。
【0015】ポリアミド樹脂(A)とニトロセルロース
樹脂(B)の混合重量比率は、30/70〜95/5の
範囲であり、50/50〜90/10の範囲が好まし
い。ポリアミド樹脂(A)の割合が30重量%未満の場
合、各種プラスチックフィルムに対する接着性が低下を
招くので好ましくない。またニトロセルロース樹脂
(B)の割合が5重量%未満の場合、インキ皮膜の表面
タック切れが低下し、グラビア印刷等を行う際、巻き取
り時にブロッキングを起こしたり、印刷機のロールにイ
ンキが付着して印刷物が汚れることがあり好ましくな
い。
【0016】ポリアミド樹脂(A)およびニトロセルロ
ース樹脂(B)を溶解し、本発明の印刷インキ組成物に
使用される溶剤は、炭素数1〜10の非芳香族系のアル
コール(a)と他の非芳香族系有機溶剤(b)からなる
混合溶剤である。
【0017】炭素数1〜10の非芳香族系のアルコール
(a)は、炭素数1〜10の1〜3級のアルコールであ
り、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノー
ル、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノー
ル、sec-ブタノール、tert- ブタノール、n-ペンタノー
ル、イソペンタノール、ネオペンタノール、2-ペンタノ
ール、3-ペンタノール、3-メチル-2- ブタノール、2-メ
チル-2- ブタノール、n-ヘキサノール、イソヘキサノー
ル、4-メチル -2-ペンタノール、2-エチルブタノール、
n-ヘプタノール、2-ヘプタノール、3-ヘプタノール、n-
オクタノール、2-オクタノール、2-エチルヘキサノー
ル、n-ノナノール、3,3,5-トリメチルヘキサノール等の
鎖状モノアルコールや、シクロペンタノール、メチルシ
クロペンタノール、シクロヘキサノール、メチルシクロ
ヘキサノール、エチルシクロヘキサノール等の環状モノ
アルコール等が挙げられ、単独ないし混合して使用され
る。
【0018】他の非芳香族系有機溶剤(b)としては、
ポリアミド樹脂(A)とニトロセルロース樹脂(B)の
溶解性、グラビア印刷等における印刷インキの乾燥性、
印刷時の溶剤の乾燥バランスを考慮したものが、単独な
いし混合して用いられる。例えば、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチル−n-プロピルケトン、メチルイソプ
ロピルケトン、メチル−n-ブチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、メチル−n-アミルケトン、メチルイソアミ
ルケトン、ジエチルケトン、エチル−n-プロピルケト
ン、エチルイソプロピルケトン、エチル−n-ブチルケト
ン、エチルイソブチルケトン、ジ−n-プロピルケトン、
ジイソブチルケトン等の鎖状ケトン類や、シクロヘキサ
ノン、メチルシクロヘキサノン、イソホロン等の環状ケ
トン類が挙げられる。
【0019】また、酢酸エチル、酢酸−n-プロピル、酢
酸イソプロピル、酢酸−n-ブチル、酢酸イソブチル、酢
酸−n-アミル、酢酸イソアミル、酢酸メチルイソアミ
ル、酢酸−n-ヘキシル、酢酸−2-エチルブチル、酢酸−
2-エチルヘキシル、酢酸シクロヘキシル、酢酸メチルシ
クロヘキシル等の酢酸アルキルエステル、プロピオン酸
メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸−n-プロピ
ル、プロピオン酸イソプロピル、プロピオン酸−n-ブチ
ル、プロピオン酸イソブチル等のプロピオン酸アルキル
エステル類、オキシイソ酪酸エチル、乳酸メチル、乳酸
エチル等の水酸基置換エステル類が挙げられる。
【0020】さらに、エチレングリコール、エチレング
リコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコー
ルジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル等のエチレングリコー
ル誘導体、プロピレングリコール、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール
ジプロピルエーテル等のプロピレングリコール誘導体等
が挙げられる。
【0021】さらに、グラビア印刷等における印刷イン
キの乾燥性、印刷時の溶剤の乾燥バランスを調整する補
助溶剤として、上記溶剤類と併用可能な非芳香族系有機
溶剤としては、例えば、n-ヘキサン、イソヘキサン、n-
ノナン、イソノナン、ドデカン、イソドデカン等の飽和
炭水素、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン等の不飽
和炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロ
オクタン、シクロデカン、デカリン等の環状飽和炭化水
素、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテ
ン、1,3,5,7-シクロオクタテトラエン、シクロドデセン
等の環状不飽和炭化水素、メチルシクロヘキサン、n-ブ
チルシクロヘキサン、tert- ブチルシクロヘキサン、ジ
メチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン等の
アルキル置換基を有する環状炭化水素が挙げられる。
【0022】非芳香族系のアルコール(a)と他の非芳
香族系有機溶剤(b)の混合重量比率は、40/60〜
90/10の範囲であり、さらには50/50〜80/
20の範囲が好ましい。アルコール(a)が40重量%
未満の場合、ポリアミド樹脂(A)の溶解性が十分でな
く、印刷インキ組成物の顔料分散性、低温安定性が低下
し、90重量%より高い場合、ニトロセルロース樹脂
(B)の溶解性が十分でなく、印刷インキ組成物の顔料
分散性、低温安定性の低下を招くので好ましくない。
【0023】また,溶剤を構成する個々の非芳香族系有
機溶剤の沸点は、65〜250℃の範囲、さらには70
〜150℃の範囲であることが好ましい。沸点が65℃
より低い場合、グラビア印刷等を行う際、印刷インキの
乾燥性が速すぎて、版のセル中に乾いたインキが詰まり
やすくなる。また、沸点が250℃より高い場合は、乾
燥性が著しく低下し、巻き取り時にブロッキングを起こ
したり、印刷機のロールにインキが付着して印刷物が汚
れることがある。
【0024】本発明の印刷インキ組成物には、着色剤と
して、一般に印刷インキで使用可能な無機、有機あるい
は体質顔料を用いることができる。また、本発明の印刷
インキ組成物の性能低下をきたさない範囲で、必要に応
じて各種添加剤を添加することができる。ここで各種添
加剤としては、耐熱性向上剤として、セルロースアセテ
ート等の繊維素系樹脂、耐摩擦性向上剤としてポリエチ
レンワックス、サゾールワックス、その他顔料分散剤、
レベリング剤、消泡剤等が挙げられる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。例中、部
とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ表す。
【0026】[実施例1〜16および比較例1〜6]表
2に示す配合比にて、各原料を配合、攪拌混合し、サン
ドミルを使用して、常法に従い顔料分散を行い、印刷イ
ンキ組成物を得た。ここで、顔料としては、フタロシア
ニンブルー(東洋インキ製造社製「リオノールブルーF
G−7400」)、ポリアミド樹脂Aとしては、ダイマ
ー酸系ポリアミド(軟化点 130℃、重量平均分子量 500
0 、イソプロパノールに対する溶解度45%)、ポリアミ
ド樹脂Bとしては、ダイマー酸系ポリアミド(軟化点 1
20℃、重量平均分子量 8000 、イソプロパノールに対す
る溶解度40%)、ポリアミド樹脂Cとしては、ダイマー
酸系ポリアミド(軟化点 110℃、重量平均分子量 5000
、イソプロパノールに対する溶解度20%)、ニトロセ
ルロース樹脂Aとしては、旭化成社製「HIG1/2
秒」(平均重合度80〜95)、ニトロセルロース樹脂Bと
しては、旭化成社製「HIG1/16秒」(平均重合度
35〜45)、ニトロセルロース樹脂Cとしては、旭化成社
製「HIG1/8秒」(平均重合度45〜55)を使用し
た。なお、ポリアミド樹脂は、あらかじめ表1に示す溶
剤に溶解し、固形分35%のワニスに調整した。また、
ニトロセルロース樹脂AおよびBは、酢酸エチル/イソ
プロパノール=1/1の混合溶剤に溶解し固形分20%
のワニスに、ニトロセルロース樹脂Cは、酢酸エチルに
溶解し固形分30%のワニスに調整した。表1に、ポリ
アミド樹脂ワニスおよび印刷インキ組成物に用いた溶剤
の組成を示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例1〜16および比較例1〜6で得ら
れた印刷インキ組成物について、低温安定性、接着性、
顔料分散性、光沢、ガイドロール取られ、版づまり性、
残留溶剤量の評価を以下に示す方法で行った。結果を表
3に示す。評価は、印刷インキ組成物を各々の溶剤で希
釈し、粘度を離合社社製ザーンカップ#3で15秒に調
整し、グラビア印刷機にて処理OPPフィルム(東洋紡
社製「P−2161」)に印刷し行った。
【0030】 低温安定性 :インキを−5℃で24時間保存後、分離、沈殿の有無を目視判定。 A: 分離、沈殿なく良好 B: やや分離、沈殿あり C: 分離大、状態不良 接着性 :得られた印刷物の印刷面にセロファンテープを貼ったのち、強く 引き剥がしてインキの剥離度合いを目視判定。 A: 剥離が認められない B: 一部剥離あり C: 半分以上剥離 顔料分散性 :印刷物の発色性、透明性、濃度について、目視判定。 A: 優れている B: Aより劣るが、良好なレベル C: 実用上支障があり不良 光沢 :得られた印刷物の光沢を光沢計(60°−60°)にて測定。 A: 光沢値70以上 B: 光沢値50〜70 C: 光沢値50以下 ガイドロール取られ:印刷機のガイドロールにインキが取られる限界印刷速度に て判定。乾燥オーブン温度は60℃に設定。 A: 120m/min以上 B: 80〜120m/min C: 80m/min 以下 版づまり性 :印刷速度100m/minにて10分間印刷を行い、低版深部(5μ) のイン キの着き (濃度) の低下度合を目視判定。 A: 殆ど低下しない B: 部分的に低下が見られる C: 著しい濃度の低下がある 残留溶剤量 :印刷物を 500CCのフラスコに入れて加熱(80℃、30分) したのち 、芳香族化合物量をガスクロマトグラフィーにて測定。 A: 0.01mg/m2 以下 B: 0.01〜1 mg/m2 C: 1 mg/m2 以上
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明により、芳香族炭化水素化合物を
含まず、低公害性の印刷インキ組成物を提供することが
できる。本発明の印刷インキ組成物は、各種プラスチッ
クフィルムに対する接着性に優れ、十分な光沢、発色
性、安定性を有し、グラビア印刷、フレキソ印刷等の印
刷を行う際に、好適な速乾燥性、印刷適性を有している
ため、優れた印刷物を得ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド樹脂(A)とニトロセルロース
    樹脂(B)をバインダーとし、溶剤が炭素数1〜10の
    非芳香族系のアルコール(a)と他の非芳香族系有機溶
    剤(b)からなる印刷インキ組成物において、(A)成
    分と(B)成分の重量比率が30/70〜95/5の範
    囲、(a)成分と(b)成分の重量比率が40/60〜
    90/10の範囲であることを特徴とする印刷インキ組
    成物。
  2. 【請求項2】ポリアミド樹脂(A)のイソプロパノール
    に対する溶解度が30重量%以上であることを特徴とす
    る請求項1記載の印刷インキ組成物。
  3. 【請求項3】ポリアミド樹脂(A)の重量平均分子量が
    3,000〜100,000の範囲であることを特徴と
    する請求項1または2記載の印刷インキ組成物。
  4. 【請求項4】ポリアミド樹脂(A)の軟化点が80〜1
    50℃の範囲であることを特徴とする請求項1ないし3
    いずれか1項に記載の印刷インキ組成物。
  5. 【請求項5】ニトロセルロース樹脂(B)の平均重合度
    が50〜150の範囲であることを特徴とする請求項1
    ないし4いずれか1項に記載の印刷インキ組成物。
  6. 【請求項6】溶剤を構成する個々の非芳香族系有機溶剤
    の沸点が、65〜250℃の範囲であることを特徴とす
    る請求項1ないし5いずれか1項に記載の印刷インキ組
    成物。
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