JP2729764B2 - Cwmの減粘・均質・安定化処理方法及びその装置 - Google Patents

Cwmの減粘・均質・安定化処理方法及びその装置

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JP2729764B2
JP2729764B2 JP25133894A JP25133894A JP2729764B2 JP 2729764 B2 JP2729764 B2 JP 2729764B2 JP 25133894 A JP25133894 A JP 25133894A JP 25133894 A JP25133894 A JP 25133894A JP 2729764 B2 JP2729764 B2 JP 2729764B2
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cooling
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弘憲 尾崎
利広 北俣
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電用石炭燃料として
用いられるCWM(Coal WaterMixtur
e:石炭・水スラリ)の減粘・均質・安定化処理方法及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電用CWMは、微粉砕した石炭,水及
び微量の添加剤からなり、石炭濃度60〜80重量%、
石炭粒度75μm以下75〜85重量%で150μm以
下7重量%以下とすることにより、ボイラ等で直接燃焼
可能な燃料である。従来、この種のCWMは、例えば高
濃度湿式調整法による場合、3mm以下90重量%程度に
微粉砕された石炭を少量の水と微量の添加剤(分散剤
等)と共にボールミルに供給して湿式粉砕し、ボールミ
ルから排出されたCWM中の粗粒をボールミルの出口端
に配設した粗粒除去機により分離除去して、石炭濃度6
0〜80重量%、石炭粒度75μm以下75〜85重量
%で150μm以上7重量%以下に濃度・粒度調整され
たCWMとし、しかる後に濃度・粒度調整されたCWM
を混練ミキサにより混練し、粘度700〜1,200 m
Pa・S(at25℃,100 sec-1down)となるように減
粘・均質・安定化処理を施した後、冷却器により所要温
度(約50℃)に冷却するようにして製造されている
(「川崎重工技報」120号 1994年1月 参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CWMの減粘・均質・安定化処理方法では、ボールミル
及びその出口端の粗粒除去機を経て濃度・粒度調整され
たCWMの温度が65〜75℃と比較的高く、この状態
で混練ミキサによる混練が行われているので、多大の混
練エネルギーを必要とする不具合がある。このことは、
温度の異なるCWMの混練に要する混練エネルギーと粘
度低下量の関係を表わした図3から容易に理解される。
そこで、本発明は、混練エネルギーの低減を可能とする
CWMの減粘・均質・安定化処理方法及びその装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1のCWMの減粘・均質・安定化処理方
法は、ボールミル及びその出口端の粗粒除去機を経て石
炭濃度60〜80重量%、石炭粒度75μm以下75〜
85重量%で150μm以上7重量%以下に濃度・粒度
調整されたCWMを安定化処理するに際し、濃度・粒度
調整されたCWMを水冷式冷却器で冷却した後混練ミキ
サで混練することを特徴とする。又、第2のCWMの減
粘・均質・安定化処理方法は、第1の方法において、前
記水冷式冷却器による冷却を、混練ミキサ出口でのCW
M温度が設定値になるように制御することを特徴とす
る。前記冷却の制御は、水冷式冷却器入口でのCWM温
度、水冷式冷却器入口での冷却水温度及び混練ミキサ出
口でのCWM温度を測定し、これらの測定値に基づいて
混練ミキサ出口でのCWM温度が設定値になるように水
冷式冷却器へ供給される冷却水流量を演算し、この演算
値に基づいて水冷式冷却器へ供給される冷却水の流量を
調節することによって行われることが好ましい。又、第
1のCWMの減粘・均質・安定化処理装置は、ボールミ
ル及びその出口端の粗粒除去機を経て石炭濃度60〜8
0重量%、石炭粒度75μm以下75〜85重量%で1
50μm以上7重量%以下に濃度・粒度調整されたCW
Mの安定化処理装置であって、濃度・粒度調整されたC
WMを冷却する水冷式冷却器と、この冷却器によって冷
却されたCWMを混練する混練ミキサとを備えることを
特徴とする。第2のCWMの減粘・均質・安定化処理装
置は、第1のものにおいて、前記混練ミキサ出口でのC
WM温度が設定値になるように水冷式冷却器による冷却
を制御する制御装置を備えることを特徴とする。前記制
御装置は、水冷式冷却器入口でのCWM温度、水冷式冷
却器入口での冷却水温度及び混練ミキサ出口でのCWM
温度を計測する温度計と、これらの温度計の測定値及び
混練ミキサ出口でのCWM温度の設定値を入力し、混練
ミキサ出口でのCWM温度が設定値になるように水冷式
冷却器に供給される冷却水流量を演算する演算器と、演
算器の演算値に基づいて水冷式冷却器へ供給される冷却
水の流量を調節する冷却水流量調節器とからなることが
好ましい。
【0005】
【作用】本発明の第1のCWMの減粘・均質・安定化処
理方法及びその装置においては、濃度・粒度調整された
CWMが、冷却後に混練される。又、第2のCWMの減
粘・均質・安定化処理方法及びその装置においては、第
1のものの作用の他、混練ミキサ出口のCWM温度が設
定値(例えば貯蔵温度)になるように、濃度・粒度調整
されたCWMが水冷式冷却器で冷却される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例のCWMの減粘・
均質・安定化処理装置を備えたCWM製造設備の系統図
である。図中1は3mm以下90重量%前後の粒度の破砕
炭を収容するホッパーで、ホッパー1内の破砕炭は、定
量給炭機2によりクスリューフィーダ3を経て長胴多室
型のボールミル4に供給される。又、ボールミル4に
は、水タンク5及び添加剤タンク6から少量の水及び分
散剤や必要に応じて助剤等の微量の添加剤が供給され
る。そして、破砕炭は、ボールミル4内において水及び
添加剤と共に高濃度で湿式粉砕され、濃度調整されたC
WMとなってボールミル4の出口から排出される。
【0007】ボールミル4から排出されるCWMは、一
旦第1コレクトタンク7に貯留された後、振動ふるい等
の粗粒除去機8により粗粒(150μm以上)が分離除
去され、石炭濃度60〜80重量%、石炭粒度75μm
以上75〜85重量%で150μm以上7重量%以下に
濃度と粒度が調整されたCWMとして第2コレクトタン
ク9に貯留される。一方、分離除去された粗粒は、粗粒
タンク10に貯留された後、ボールミル4の入口へ返送
され、再度湿式粉砕される。第2コレクトタンク9から
排出される濃度・粒度調整されたCWMは、減粘・均質
・安定化処理装置の一部を構成する水冷式冷却器11に
より65〜75℃から50℃前後に冷却された後、ライ
ンミキサ等の混練ミキサ12に送給され、この混練ミキ
サ12による混練によって撹拌エネルギーが付与されて
減粘・均質・安定化処理され、粘度700〜1,200
mPa・S(at250℃,100 sec-1down)の減粘・均
質・安定化CWMとなってから、CWMサービスタンク
13に貯蔵される。混練ミキサ12による減粘・均質・
安定化処理に際しては、必要に応じて安定化剤の添加が
なされるものであり、又、CWMサービスタンク13に
貯蔵された減粘・均質・安定化CWMは、発電用燃料と
してボイラ等で直接燃焼される。
【0008】上記構成のCWM製造設備におけるCWM
の減粘・均質・安定化処理装置においては、濃度・粒度
調整されたCWMが冷却後に混練されるので、温度低下
相当の混練エネルギーを低減することができる。
【0009】図2は本発明のCWMの減粘・均質・安定
化処理装置の他の実施例を示す系統図である。このCW
Mの減粘・均質・安定化処理装置は、第2コレクトタン
ク9からポンプPを介して供給される濃度・粒度調整さ
れたCWMを冷却し、混練ミキサ12へ供給する水冷式
冷却器11による冷却を、混練ミキサ出口でのCWM温
度が設定値(例えば減粘・均質・安定化CWMの貯蔵温
度である50℃前後)になるように制御する制御装置1
4を備えている。制御装置14は、水冷式冷却器入口
(図2においては上部)でのCWM温度、水冷式冷却器
入口での冷却水温度及び混練ミキサ出口でのCWM温度
をそれぞれ計測する温度計(図示せず)と、これらの温
度計の測定値及び混練ミキサ出口でのCWM温度の設定
値を入力し、混練ミキサ出口でのCWM温度が設定値に
なるように水冷式冷却器へ供給される冷却水流量を演算
する演算器15と、演算器15の演算値に基づいて水冷
式冷却器11へポンプPを介装した管路16により供給
される冷却水の流量を調節する冷却水流量調節器17と
から構成されている。冷却水流量調節器17は、演算器
15の演算値及び管路16に介装した流量計18からの
流量信号を入力し、管路16に介装した電磁弁19の開
度を調節して冷却水流量を調節するものである。
【0010】上記構成のCWMの減粘・均質・安定化処
理装置においては、混練ミキサ出口のCWM温度が設定
値になるように、濃度・粒度調整されたCWMが水冷式
冷却器で冷却されるので、前述したCWMの減粘・均質
・安定化処理装置と同様の作用効果の他、混練エネルギ
ーを常に一定にすることができる。ここで、上記CWM
の減粘・均質・安定化処理装置による混練ミキサの動力
は、従来のものによるそれを併記した表1に示すように
なった。
【0011】
【表1】
【0012】表1から本発明に係るCWMの減粘・均質
・安定化処理装置による場合、混練エネルギーを従来例
の20〜30%低減できることがわかる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1のC
WMの減粘・均質・安定化処理方法及びその装置によれ
ば、濃度・粒度調整されたCWMが、冷却後に混練され
るので、温度低下相当の混練エネルギーを低減すること
ができる。又、第2のCWMの減粘・均質・安定化処理
方法及びその装置によれば、混練ミキサ出口のCWM温
度が設定値になるように、濃度・粒度調整されたCWM
が水冷式冷却器で冷却されるので、第1のものと同様の
作用効果の他、混練エネルギーを常に一定にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のCWMの減粘・均質・安定
化処理装置を備えたCWM製造設備の系統図である。
【図2】本発明の他の実施例のCWMの減粘・均質・安
定化処理装置の系統図である。
【図3】温度の異なるCWMの混練に要する混練エネル
ギーと粘度低下量の関係を表わした説明図である。
【符号の説明】
4 ボールミル 5 水タンク 6 添加剤タンク 8 粗粒除去機 11 水冷式冷却器 12 混練ミキサ 14 制御装置 15 演算器 17 冷却水流量調節器 18 流量計 19 電磁弁

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールミル及びその出口端の粗粒除去機
    を経て石炭濃度60〜80重量%、石炭粒度75μm以
    下75〜85重量%で150μm以上7重量%以下に濃
    度・粒度調整されたCWMを減粘・均質・安定化処理す
    るに際し、濃度・粒度調整されたCWMを水冷式冷却器
    で冷却した後混練ミキサで混練することを特徴とするC
    WMの減粘・均質・安定化処理方法。
  2. 【請求項2】 前記水冷式冷却器による冷却を、混練ミ
    キサ出口でのCWM温度が設定値になるように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のCWMの減粘・均質・
    安定化処理方法。
  3. 【請求項3】 前記冷却の制御が、水冷式冷却器入口で
    のCWM温度、水冷式冷却器入口での冷却水温度及び混
    練ミキサ出口でのCWM温度を測定し、これらの測定値
    に基づいて混練ミキサ出口でのCWM温度が設定値にな
    るように水冷式冷却器へ供給される冷却水流量を演算
    し、この演算値に基づいて水冷式冷却器へ供給される冷
    却水の流量を調節することによって行われることを特徴
    とする請求項2記載のCWMの減粘・均質・安定化処理
    方法。
  4. 【請求項4】 ボールミル及びその出口端の粗粒除去機
    を経て石炭濃度60〜80重量%、石炭粒度75μm以
    下75〜85重量%で150μm以上7重量%以下に濃
    度・粒度調整されたCWMの減粘・均質・安定化処理装
    置であって、濃度・粒度調整されたCWMを冷却する水
    冷式冷却器と、この冷却器によって冷却されたCWMを
    混練する混練ミキサとを備えることを特徴とするCWM
    の減粘・均質・安定化処理装置。
  5. 【請求項5】 前記混練ミキサ出口でのCWM温度が設
    定値になるように水冷式冷却器による冷却を制御する制
    御装置を備えることを特徴とする請求項4記載のCWM
    の減粘・均質・安定化処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置が、水冷式冷却器入口での
    CWM温度、水冷式冷却器入口での冷却水温度及び混練
    ミキサ出口でのCWM温度を計測する温度計と、これら
    の温度計の測定値及び混練ミキサ出口でのCWM温度の
    設定値を入力し、混練ミキサ出口でのCWM温度が設定
    値になるように水冷式冷却器へ供給される冷却水流量を
    演算する演算器と、演算器の演算値に基づいて水冷式冷
    却器へ供給される冷却水の流量を調節する冷却水流量調
    節器とからなることを特徴とする請求項5記載のCWM
    の減粘・均質・安定化処理装置。
JP25133894A 1994-09-20 1994-09-20 Cwmの減粘・均質・安定化処理方法及びその装置 Expired - Lifetime JP2729764B2 (ja)

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