JP2729626B2 - カードプロセッサ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリペイドカードプロセッサの改良に関す
る。

〔従来の技術〕

近年、コンピュータの普及に伴い、テレホンカード、
乗車券購入カード、カラオケカードその他各種のプリペ
イドカードが使用されるようになっている。

これらのカードは、発行時主に磁気的手段により必要
なデータが記録されるようになっており、使用時に所定
のリーダーライターでこれを読み取ることにより、電話
の通話その他のサービスが自動的に提供されるようにな
っており、その便利さから広く利用されている。

而して、上記の如きプリペイドカードも最近では所定
の発行機に一定の料金を払い込むことにより自動的に発
行されるようになっているが、従来は、カード発行用の
プロセッサとそのカードを使用する装置が別々に設けら
れていた。例えばカラオケ用のプリペイドカードについ
て説明すると、この種カラオケ装置は所定曲数が選択で
きるカラオケ用のカードをそのプロセッサから購入し、
そのカードをカラオケ装置のカード挿入口に挿入するこ
とによりカラオケを愉しむことができるよう構成されて
いる。

本願出願人は、先に実願昭62-092745号に於いて、カ
ード代金の検収装置と、上記カード代金検収装置の出力
に応動して所定のカードを発行する装置と、上記所定の
カードが挿入されるカード挿入口と、上記カード挿入口
に挿入されたカードの真贋及び残存価値を判断し残存価
値があると認められるときは所定の出力信号を発生する
と共に、その対価相当額を残存価値から減算記録する装
置と、上記各構成要素が設けられる筺体とから成るカラ
オケ装置用カードプロセッサを提案した。

然しながら、上記提案では、一つのカードプロセッサ
にカード発行用のリーダーライターとカードを使用させ
るためのリーダーライターが併設されているため、装置
が大きくなり、店内のスペースを取ると云う問題点があ
った。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記の問題点を解決するためなされたもの
であり、その目的とするところは、単一のリーダーライ
ターによりカードの発行と利用とを行わせるようにした
コンパクトなカードプロセッサを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的は、 カード代金検収装置と、カード送出入口と、カード収
容部と、上記カード代金検収装置からの信号により上記
カード収容部から新規なカードを一枚宛取り出す装置
と、上記装置により取り出された新規なカードに所定事
項を記録するリーダーライターと、上記リーダーライタ
ーにより所定事項を記録されたカードを送出入口から外
部に送出発行する装置とを収容する筺体とを有するカー
ドプロセッサに於いて、 カードの使用者により上記カード送出入口からカード
が挿入されたとき上記カード送出発行装置を逆転させて
当該カードを上記リーダーライターまで逆送させ、上記
逆送されたカードの記録を上記リーダーライターに読み
取らせ、上記リーダーライターの読み取ったデータを点
検し、その結果に応じて上記リーダーライターに指令し
て逆送されたカードに所定のデータを記録させ、カード
送出入口から外部に再送出させると共に、外部装置に必
要な指令信号を発生する制御装置を設けたことを特徴と
する上記のカードプロセッサによって達成できる。

〔作用〕

上記の如き構成のカードプロセッサにより、カードを
一枚づつ送り出すことができ、更にその送出口からカー
ドを逆送してカード発行用のリーダーライターでカード
データの授受を行わせ、再送出するようにでき、これに
より装置をより一層安価かつ小型にできるものである。

〔実施例〕

以下、図面を参照しつゝ本発明の構成を具体的に説明
する。

第１図は本発明にかゝるカードプロセッサの一実施例
を示す斜視図、第２図はカード送出装置部の断面図であ
る。

而して、図中、１は筺体、２はその前面パネルドア、
３はカード送出入口、４は千円紙幣投入口、５は表示
部、６はロックキー、７はカード、８はカード走行ベル
ト、９はモータ、10は上記モータ９の出力軸に設けられ
たベルト駆動用プーリ、11はガイドプーリ、12はアイド
ラー、13はベルト支え板、14は錘、15は第１ゲート、16
はリーダーライター、17は制御装置、18はカードセンサ
である。

而して、筺体１には前面パネルドア２が開閉自在に設
けられており、前面パネルドア２には、千円紙幣投入口
４はその表示部５が設けられ、更にはカード送出入口３
が設けられている。

筺体１内には、カード送出入口３に通じるように略水
平に筺体内を横切る形で底面板1aが取り付けられ、上記
底面板1aの中央部は切り抜かれてベルト走行路1bが形成
されている。

又、底面板1aに垂直にカード出口用の第１ゲート15が
取り付けられ、上記底面板1aと上記カード出口用の第１
ゲート15で仕切られた領域にカード収容部1cが形成さ
れ、そのカード収容部1cには多数のカード７、７が積み
上げられ、カード７はその下端から順次第１ゲートを通
して一枚づつ送出されるようになっている。

而して、底面板1aの下方には、カード送出用ベルト８
とその駆動機構が収容されており、ベルト８は、モータ
９の正逆回転によって第２図中時計方向及び反時計方向
に回転するベルト駆動用プーリ10によって左右に走行す
るようにガイドプーリ11と駆動用プーリ10の間で直接状
に張架されており、その鋸歯状膨出部8aは底面板1aに形
成されたベルト走行路1bに沿ってカード７を１枚毎移動
させるようになっている。

又、駆動用プーリ10とガイドプーリ11の間の上部側及
び下部側にはベルト支え板13及びアイドラー12が設けら
れ、ベルト８が垂れ下がるのを防止するようになってい
る。

カード７を送出する際には、制御装置17の制御により
モータ９が正転し、ベルト８が図中時計方向に回転し
て、その膨出部8aがカード７の下面と接触した状態で走
行すると、両者の摩擦によりそのカード７を第２図中右
方向に送り出すこととなる。

このときベルト支え板13は、ベルト８が垂れ下がるの
を防止すると共に、上記膨出部2aとカード下面との接触
圧力を充分ならしめる。又、錘14は、カード収容部1c内
のカードの枚数が少なくなっても送出されるカード７と
ベルト８との充分な接触圧力を確保する役割を果たす。

而して、カード収容部1cから引き出されたカード７
は、ベルト８に乗って第２図中右方向へ移動し、第１ゲ
ート15の下を通過して、カード送出入口３にカードの先
端が外部に突出するまで移動する。

制御装置17は、前記カード発行を制御すると共に、カ
ードがカード送出入口３から挿入されカードセンサ18が
それを検知して信号を発生したときは、モータ９を逆回
転させ、カードをリーダーライター16より左方へ逆送
し、その際リーダーライター16にカードの記録を読み取
らせ、かつ所定のデータを記録した後、モータ９を正回
転させてカードをカード送出入口３から外部に再送出す
るものである。

発行されたカード７は、カラオケに必要な料金データ
やその他種々のデータが記録された磁気記録部を有す
る。

即ち、本発明にかゝるカードプロセッサに於いては、
図示しないカラオケ装置を利用するためカードを使用す
る際には、カード７をカード送出入口３に投入するよう
にしている。

カードセンサ18によりカード７がカード送出入口３か
ら挿入されたことが検知されたときは、制御装置17の指
令信号に応じてベルト８、モータ９、ベルト駆動用プー
リ10、ガイドプーリ11が逆転し、リーダーライター16
は、先ず逆送されたカード７の磁気記録部に記録された
データを読み取る。

次いで、制御装置17はベルト８、モータ９、ベルト駆
動用プーリ10、ガイドプーリ11を正転させ、かつリーダ
ーライター16に指令してカード７に所定のデータを記録
させる。

尚、カードのデータの読み取りと書き込みは、カード
を引き込む際に行なってもよく、又、再送出する際に行
ってもよい。

又、カードに適切なマーキングをしておけばカードの
挿入をリーダーライター16により検知することも可能で
ある。

この場合には、先ずカード７の先端がカード送出入口
３から挿入されると、リーダーライター16がこれを検知
し、その検知信号により制御装置17を介してモータ９が
逆転され、ベルト８が図中左方向に移動せしめられる。
その移動の際、カード７はベルト８上に載せられてリー
ダーライター16下を所定位置まで移動することとなる。

その移動の前後で前記の如くリーダーライター16によ
りカード７のデータが更新され、前記と同様にしてその
カード７はベルト８の移動によってカード送出入口３へ
と再び送り出されることとなる。

本実施例では代金検収装置として紙幣の検収装置を示
したが、硬貨による検収装置にしてもよい。

更にリーダーライターをリーダーとライターとに別々
に設けるようにしてもよい。

又、図では省略したが、適宜のカウンタを設けてカー
ドセンサの出力、即ち、カードの発行枚数及びデータ授
受回数をカウントし得るようにしてもよい。

カード収容部1c内にカードが全部発行されたときには
それを検知するためにマイクロスイッチをその収容部1c
下端に設けるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

本発明は叙上の如く構成されるから、本発明にによる
ときは、比較的簡単な機構並びに制御手段により新規な
カラオケ用カードを一枚づつ発行することができると共
に、再びカードをその送出口から装置内に逆送してその
カードデータの更新を行い再送出するようにしたコンパ
クトなカードプロセッサを提供し得るものである。

なお、本発明は叙上の実施例に限定されるものでな
く、本発明の目的の範囲内において上記の説明から当業
者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかゝるカードプロセッサの一実施例を
示す斜視図、第２図はカード送出装置部の断面図であ
る。 １……筺体 ２……前面パネルドア ３……カード送出入口 ４……千円紙幣投入口 ５……表示部 ７……カード ８……カード走行ベルト ９……モータ 10……ベルト駆動用プーリ 11……ガイドプーリ 12……アイドラー 13……ベルト支え板 14……錘 15……第１ゲート 16……リーダーライター 17……制御装置 18……カードセンサ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カード代金検収装置と、カード送出入口
   （３）と、カード収容部（1c）と、上記カード代金検収
   装置からの信号により上記カード収容部から新規なカー
   ド（７）を一枚宛取り出す装置（９〜15）と、上記装置
   により取り出された新規なカードに所定事項を記録する
   リーダーライター（16）と、上記リーダーライターによ
   り所定事項を記録されたカードを送出入口（３）から外
   部に送出発行する装置（９〜13）とを収容する筺体
   （１）とを有するカードプロセッサに於いて、 カードの使用者により上記カード送出入口（３）からカ
   ードが挿入されたとき上記カード送出発行装置（９〜1
   3）を逆転させて当該カードを上記リーダーライター（1
   6）まで逆送させ、上記逆送されたカードの記録を上記
   リーダーライター（16）に読み取らせ、上記リーダーラ
   イターの読み取ったデータを点検し、その結果に応じて
   上記リーダーライター（16）に指令して逆送されたカー
   ドに所定のデータを記録させ、カード送出入口（３）か
   ら外部に再送出させると共に、外部装置に必要な指令信
   号を発生する制御装置（17）を設けたことを特徴とする
   上記のカードプロセッサ。